リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
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ヨラシムベシシラシムベカラズ

2013年03月22日 | Weblog
「TPP反対で当選した国会議員のTPPに対する認識。」からの続きです。

TPP反対を公約に掲げ、長野2区から選出された自民党、務台俊介衆議院議員からのメールをいただきました。
選挙公約どおり、あくまで「TPP参加に賛成していない」ということをおっしゃっておられました。



「樋端佑樹さま

繰り返し申し上げますが、私はTPP参加に賛成しているわけではありません。
一方で、世論の動向は、安曇野も含め、TPP擁護論が過半であることを肌で感じます。
事務所にも「なぜあなたは反対論者なんだ。農協の権益擁護に何故加担するんだ」との意見を寄せる人が結構います。

それに対して、TPP反対論者は、「おとなしい」対応であるように感じられてしかたがありません。

罷業(※ひぎょう、ストライキのこと)というのは極端な議論かもしれませんが、ネットで訴えていれば役割を果たせるという意識では今のTPP推進派の勢いは阻みがたいものがあるように思えます。

「ヨラシムベシシラシムベカラズ」という認識は、対政府の感覚で私も感じますが、交渉当事者ではない日本政府にはそもそも情報が十分に入ってこないという現状があることも知っておかねばなりません。

何度も申し上げますが、TPPに抗せなければ離党しろという主張は言い過ぎだということだけを申し上げておきます。」

  

これに対して以下のように応援メッセージを送りました。
  
「務台俊介議員。

TPPにあくまで反対されるということ。
力強いお言葉心強い限りです。

恐ろしいことにTPPを推進する大手メディアの論調でTPP参加がすでに決定したかのような報道がなされています。
一方の最大の反対勢力であるJAも存分にゴネて補償をできるだけもらおうというような条件闘争に移っているかのようです。(これまでと同様のたかりの構造です。)

私は昨年TPPに関して信濃毎日新聞社の取材も受けましたが、さらにローカルメディアを活用し反対運動や政治のあり方についての世論をもり立てていきます。
先の選挙では政策に関してどうやっても何も選べませんでした。おかしな話です。

務台さんは「TPP擁護論が過半である、TPP反対論者は、「おとなしい」対応である」とおっしゃいますが、務台議員はTPP反対を公約に掲げ当選したのでしょう?
なぜ詭弁のような言説を繰り返されるのですか?

いくら大手メディアがTPP参加のメリットを並べ立てようとも、リーク情報から判断するに、ボッタクリバーのようなTPPに参加すること自体おかしいと思われます。
百歩譲って交渉に参加して、交渉の最後の最後で情報を得たところで6つの約束を守れる見通しが立たなければ必ず撤退の動きをとっていただきたい。
交渉は4年間は秘密にされるそうですが、国民にはどれだけのこと知らされるのでしょうか?
国民の目の届かないところで、隠れてコソコソやっているのはよからぬことをやっていると疑われても仕方がありません。

これこそ、まさに「ヨラシムベシシラシムベカラズ」ですね。
自ら考え行動する市民を育てるためには徹底した情報公開が必要です。
それこそが民主主義の根幹をなすものです。

議員にはマスメディアが伝えない、中央の空気や情報を主権者たる国民に伝えていただきたいとおもいます。

そしてもし公約の6つの約束が守れない場合は、離党しろとは言いませんが、批准の投票では覚悟をもって超党派で反対票を投じてください。
世論(つくられた世論)がとか、党議拘束がなどと逃げることは許されません。

遠く地元から応援しています。
がんばって下さい。」

市場原理によって社会共通資本が破壊されるのを防がなければなりません。TPP問題の本質はそういうことです。
務台俊介議員はポーズとしてTPPに反対して当選し、実際には安倍総理にしたがってTPPを推進しながら国内向けの条件闘争で農業団体とともにゴネて利益誘導し未来にツケを先送りし、農村を弱体化することに加担しつつ農民票だけを確保するなどという旧態依然の自民党のやり方を踏襲する方ではないと信じています。
是非、政治不信の状態から政治システムが機能するように政治家として筋を通した活動をして活躍していただきたいものです。

務台俊介議員に応援メッセージ、意見を→こちらから。

つづき→TPP反対で当選した自民党議員からの圧力?