おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、平成22年度整備売上概要の業態別売上高、です。
先般、「平成22年度自動車分解整備業実態調査」の結果概要が日整連より公表された。
本年より調査対象を全整備工場(91,736工場)に対して行われた。従来は、統計手法を使って
ピックアップされた工場の調査から全体を推計していたが、今回からは、全数調査に切り替えた。
正確な回収率は公表されていないが、40%を下回ると推察する。
概要によると、整備売上高は前年比100.4%となり、4年ぶりに前年を上回る実績であった。
額にすると+198億円となっているが、これは整備工場の数が増えたことによる総ボリュームアップが
なされた面もあり、整備需要が持ち直したと見るには早計であろう。
とはいえ、保有台数が平成19年をピークに、毎年減っていて平成22年では78,693千台で前年と比べて
108千台の減少の中での4年ぶりの成長は、業界の頑張りもあったことも確かである。
工場数は、91,736工場となり、前年と比べて455工場、100.5%の増加であった。
売上高で前年比100.4%だから、やはり工場数の増加による売上アップと見るのが
正しいのではないかと思う。
業態別でみてみると、整備専業工場は、1兆9,996億円(前年比102.8%)となり、大きく伸ばした。
兼業工場は、6,309億円(前年比92,2%)となり、唯一のマイナス成長となった。
ディーラーは、2兆6,311億円(前年比100.7%)で、専業工場について3番目の伸び率であった。
自家工場は、2,253億円(前年比101.1%)となり専業工場に次いで2番目の伸び率であった。
業態別の工場数は、
・専業工場 :57,182工場(前年比103.3%)
・兼業工場 :14,761工場(同 92.1%)
・ディーラー:16,082工場(同 99.6%)
・自家工場 : 3,711工場(同 98.9%)
となっている。
このことから、業態別の一工場当たりの整備売上高を見ると、
・専業工場 : 34,969千円(前年比 99.4%)
・兼業工場 : 42,741千円(同 100.0%)
・ディーラー:163,605千円(同 101.0%)
・自家工場 : 60,711千円(同 102.2%)
となり、なんと専業工場だけが、前年を下回る実績となった。
4年ぶりに前年比プラス成長したものの、ホッと一息いれる状況にないことがうかがえる概要である。
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