途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

檜洞丸~臼ヶ岳~蛭ヶ岳~袖平山(神ノ川ヒュッテ起点周回)

2017-02-18 | 丹沢
2017年2月18日

昨年初めて訪れた大倉より表丹沢のバカ尾根から蛭ヶ岳ピストンを歩きましたが、次丹沢に訪れる際には別の山を歩きたいと思っていました。
そこで、以前より興味のあった檜洞丸への登頂を目指して計画していました。
考案中、神ノ川ヒュッテに有料で駐車できることを知ったので、周回ルートにするため今回のルートで歩くことに決めました。
できるならば昨年厳冬期に歩いたので、別の季節に訪れようかとも思ったのですが、結局今年も厳冬期の訪問となりました。

6:00 神ノ川ヒュッテ
6:20 矢駄尾根登山口
8:20 熊笹ノ峰 8:25
8:55 檜洞丸 9:00
9:30 金山谷乗越
10:10 臼ヶ岳 10:15
11:20 蛭ヶ岳 11:50
12:20 地蔵平
12:40 姫次
12:55 袖平山 13:05
13:40 風巻ノ峰 13:50
14:45 神ノ川ヒュッテ
所要時間:8時間45分

■天候:曇

■コース状況
神ノ川ヒュッテ~熊笹ノ峰
山と高原地図にはゲートと橋の位置が登山口より先でしすが、実際は登山口より前にゲートと矢駄沢橋があるので注意です。
ヤタ尾根は急登で、当日熊笹ノ峰への距離が半分を過ぎたあたりから積雪が本格的に目立つようになりました。
上のほうではトレースが少ない上に積雪量が行程中最も多く、多いところで50cm程の踏み抜きを強いられたのでとても体力を要しました。

熊笹ノ峰~檜洞丸
それなりに踏まれていてトレースが増えますが、多いところで30~40cm程の積雪に加え凍結があるので足元に注意です。

檜洞丸~臼ヶ岳
登山道が広がっているところではトレースが消えることがあるのでルートを外さないようにしたいです。

臼ヶ岳~蛭ヶ岳
鞍部まで下ってからは行程中最も過酷な急登区間なのでとても体力を要します。
また、鎖場も出てくるので特に下る場合は注意です。

蛭ヶ岳~袖平山
姫次までは下り主体だが、多少のアップダウンがあります。
トレースは豊富だが、凍結、踏み抜きに注意。

袖平山~神ノ川ヒュッテ
下り主体も風巻ノ頭へは登り返しがあります。
風巻ノ頭からは急な下りが続きます。
東海自然歩道の入口から車道を神ノ川へ歩いていけば神ノ川ヒュッテに辿り着きます。
積雪はあまりありません。

熊笹ノ峰への残雪の急登、蛭ヶ岳直下の急登が特にきついと感じました。


2時20分起床、3時前には自宅出発。
入間IC~相模原IC間は圏央道を高速走行し、約2時間40分程で起点となる神ノ川ヒュッテまで来ました。
林道は途中半崩壊気味の箇所があり、非常に気を使いながらの走行で、せっかく遠征してきたので向かいましたが、道路状況はあまりお勧めできないです。
まだ暗闇のなか駐車料金の¥300をポストに投入します。


準備を整えて6時数分前に熊笹ノ峰方面へ向けて登山開始です。
車道歩きでゲートの脇から一人で勝手に侵入します。


地図との位置情報に相違が見られたことから不安になりながらも登山口に来ました。
準備万端でヘッデンを装着していたが、あたりが明るくなり始めたのでライトは使わずに登り始めます。


大倉からの表丹沢と違い、地味な山道で標高を上げます。
樹林帯の急登では汗が流れて暑いです。


一旦林道を横切ってから登り込むと、ようやく階段が出てきて丹沢らしくなってきます。


身体に易しい平坦歩きになり、熊笹ノ峰までのほぼ中間地点まで来ました。


熊笹ノ峰が近づいてくると、ようやく積雪が目立ってきます。
ただでさえ急登な上に積雪量が多く、トレースが極めて少ないことからも多いところで50cm程の踏み抜きを強いられ非常に苦しい歩きとなります。
もうこのまま下山してしまいたいとさえ思いました。


必死に登り上げ稜線が見えてきました。
なんとか熊笹ノ峰まで来ました。
まだ序盤だというのに正直半分近く体力と精神力を使い果たしたような感覚です。
休憩して、この先の積雪量と登山道の状況次第では撤退も頭を過ぎります。


とりあえず行ってみることにして檜洞丸に向けて歩きます。
稜線上では雪が幾分少なくなり安堵。


樹木越しに檜洞丸が姿を現します。
西側の展望が良好ですが本日は残念ながら曇り空。


鎖場を慎重に進み、丹沢らしい階段歩きです。


山頂標の山名が薄れてきている山頂標の寂しい檜洞丸(1601m)に到着。
本日最も楽しみにしていたのが、西丹沢の檜洞丸でしたが、山頂は貸切です。
というか本日人の気配がなく、誰ともお会いしていません。


休憩してから歩きだすと、青い建物が見えてきます。
青ヶ岳山荘は閉まっていました。


その先からは神奈川県最高峰の盟主蛭ヶ岳を捉えます。
両側が切れ落ちてすっきりしている山道を進みます。


臼ヶ岳方面へと登り込み、ベンチのある広場を通過。
一気に階段を駆け下ります。


鞍部の神ノ川乗越まで標高を下げてしまったので再度登り返します。


やや地味な臼ヶ岳に着きました。
蛭ヶ岳への強烈な登り込みに備えここでも小休止します。


臼ヶ岳より蛭ヶ岳から丹沢山方面へと続くバカ尾根を眺めてから、冬枯れしてすっきりとした稜線を歩きます。


稜線より望む蛭ヶ岳。
比較的積雪の少ない山道を淡々と歩きます。


ようやく蛭ヶ岳への急登が始まり、鎖のある岩場が出てきます。


しんどい急登を渾身の力を振り絞って登り上げます。
蛭ヶ岳へ500mとだいぶ近くなります。


振り返って美しい丹沢の絶景。
遠方には海が見えます。
海のない埼玉県在住なので海が見えるととてもとても感動します。


強烈な急登にへばりながら一歩一歩登り込むと、見慣れた建物が見えてきました。


約1年ぶり2度目となる神奈川県最高峰蛭ヶ岳(1673m)に登頂成功。
広い山頂部には1人先客ハイカーさんが居られ会話をします。


蛭ヶ岳山荘を確認してから休憩していると1人、2人と登頂されてきます。
その中には丹沢主脈縦走中の健脚ヤマレコユーザーmimimi333さんも居られました。
因みに蛭ヶ岳に着くまでにお会いしたハイカーさんは1組2人だけでした。
30分近く山頂部に滞在してから姫次方面に向けて縦走開始です。


北斜面のため、木道も雪に埋まっています。
丹沢主脈縦走路から進行方向の展望。


こちらのルートは数人登ってくるハイカーさんと交差します。
一度交差時に勢いよくズボズボと踏み抜いてしまいます。
静かな樹林帯の登山道を淡々と歩きます。


地蔵平を通過。
途中お会いしたグループの年輩ハイカーさん達に今回の行程を聞かれ、話すと驚かれていました。



ベンチのある姫次まで来ました。
袖平山が近いのでそのまま歩行を継続させます。


途中から南側の展望(1枚目)と、ズームで一際目立つ先程登頂してきた蛭ヶ岳(2枚目)。


貸切の袖平山で休憩です。


東海自然歩道は静かな雰囲気の樹林帯歩きです。
やがてガレ場になります。


鎖が出てきて登り返し態勢へと切り替えます。
ここまできての登り込みは堪えます。


本当の最終峰風巻ノ峰に到着です。
神ノ川ヒュッテまでが長いです。
山頂部の外のベンチには意外にも先客ハイカーさんが居られましたので、休憩舎内部のベンチで最後の休憩です。


しっかりと休んでから急坂の下りです。
神ノ川ヒュッテとの距離をどんどん詰めていきます。


階段を勢いがついたまま下ります。
神ノ川公園橋を渡ります。
因みに埼玉県の地元にも公園橋があります。


東海自然歩道の登山道入口まで来ました。
ここからは起点の神ノ川ヒュッテまで車道歩きです。


神ノ川ヒュッテ前から神ノ川を眺めて、無事駐車場まで帰着して周回縦走の終了です。


下山後はいやしの湯に向かい、ゆっくり温まって癒します。
たこ焼きを頂いてから還りました。


■その他
神ノ川ヒュッテまでの林道走行から想定外にかなり道の状況が悪く、かなり気を使いながらの運転でした。
仮に前もって林道の状況を知っていたら今回の訪問はなかったです。
山行中檜洞丸どころか、熊笹ノ峰までの急登で残雪の踏み抜きに苦しみ、体力、精神力をすり減らしながらの歩きとなりました。
なんとか無事熊笹ノ峰まで到着し、檜洞丸、臼ヶ岳を越えて神奈川県最高峰蛭ヶ岳に1年ぶりの登頂を成功させた時は、感動のあまりまだ行程中の中間地点を過ぎたところだというのにゴールのような感覚に陥りました。
時間的に余裕が生まれたことから蛭ヶ岳でゆっくりと寛いだ後に縦走を開始させ、姫次までは前半と違い、数人のハイカーさんとお会いしました。
袖平山を通過してからの下山路は長く感じましたが、恐れていた残雪の踏み抜きがなかったので安心して歩くことができました。
縦走を終えて神ノ川ヒュッテに帰着した時は、思っていたほどは長くは感じませんでした。
歩いてみて、やはり当初の予想通り、大倉からの蛭ヶ岳ピストンのほうが体力的には上回ります。
しかし、翌日僅かに筋肉痛になりました。
表丹沢とは違った閑散とした山歩きを楽しむことができました。

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