途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

榛名山大縦走(二ツ岳~相馬山~三ツ峰山~天目山~氷室山~杏ヶ岳~掃部ヶ岳~鬢櫛山~烏帽子ヶ岳~榛名富士)

2017-10-30 | 赤城・榛名・筑波
2017年10月30日

榛名山への訪問は今回で3回目となりますが、以前より外輪山縦走で計画していました。
今月予定していた谷川連峰馬蹄形縦走が雨で流れてしまったことから、借りを返すため奥まった位置にある杏ヶ岳を加えたルートで歩きました。
中盤以降の殆どの区間は既に昨年3月に歩いていました。

残っていた二ツ岳、相馬山は今年5月に歩きましたが、この山行も単純に未訪問の榛名山域の山を歩いてみたいからというだけでなく、既に今回の山行を見据えての下見を兼ねての歩きでした。

4:20 榛名公園ビジターセンター
4:55 ヤセオネ峠
6:00 雄岳
6:25 雌岳
7:30 ヤセオネ峠
7:55 相馬山 8:10
8:30 磨墨峠
9:10 三ツ峰山分岐
9:25 三ツ峰山
9:55 天目山
10:15 氷室山
11:05 杖ノ神峠 11:15
11:50 杏ヶ岳
12:30 杖ノ神峠
13:10 西峰
13:30 掃部ヶ岳 13:50
14:10 覗岩
15:00 鬢櫛山
15:35 烏帽子ヶ岳
16:10 榛名富士登山口
16:45 榛名富士 17:00
17:25 榛名公園ビジターセンター
所要時間:13時間05分

●天候:晴時々曇
※台風一過で、強い冬型の気圧配置となり、終日北からの寒気を伴った強風が吹き荒れました。

●コース状況
ビジターセンター~二ツ岳~ヤセオネ峠
ヤセオネ峠先にある二ツ岳、オンマ谷への舗装林道入口までは30分程の車道歩きです。
雄岳は山頂が今年中一部立入禁止区域が設けられていますが、山頂標、展望、TV中継塔周辺は全て問題なく歩けます。

ヤセオネ峠~相馬山
鉄梯子、鎖場がある岩場登りなので、足元に注意しながら登下降したいです。

相馬山~三ツ峰山
鞍部の磨墨峠に東屋があるます。
松ノ木峠で車道を横断しますが、車の往来が割と激しかったので安全を確認して横断したいです。
三ツ峰山分岐まで階段の登りで、分岐からは一部笹が凄く、地味に急登なので体力を要します。
展望も何もないのでお勧めはしません。

三ツ峰山~天目山~氷室山~天神峠
各ピーク小粒だが、階段中心にアップダウンのある区間で、意外と体力を要する区間です。

天神峠~杏ヶ岳
杖ノ神峠まではダラダラと林道歩きが継続されます。
駐車スペースとなっているが、杖ノ神林道は悪路なので車での通行はお勧めできません。
杏ヶ岳までは鷲ノ巣山以降も小ピークを越えるため、アップダウンがあり体力を奪われます。
地図には展望が良いと書かれていますが、樹林の隙間から見えるくらいなので、そこまでよろしくはありません。

杏ヶ岳~掃部ヶ岳
杖ノ神峠から西峰、登り返しの榛名山最高峰掃部ヶ岳までは笹藪の急登で大変ハードな区間です。
最後はペースダウンしてしまい、今行程でここが最もきつく感じました。

掃部ヶ岳~鬢櫛山
掃部ヶ岳からの下りは階段、鬢櫛山への登りは笹藪から始まっての樹林帯の急登。
鬢櫛山への登り込みの同様に体力を要します。

鬢櫛山~烏帽子ヶ岳
鞍部から烏帽子ヶ岳への登山道は枯れ葉が吹き溜まりとなっていて大変歩きづらく滑りやすいので注意。

烏帽子ヶ岳~榛名富士~ビジターセンター
ゆうすげ元湯近くには自販機、トイレがあります。
榛名富士への裏登山道は土が抉られている箇所やロープがあり、滑りやすいので注意。
榛名富士からは大展望が望めます。
下りで使った表参道は笹藪の間の歩かれた登山道を九十九に下る安全な区間です。


2:00 am 自宅を出発し、約2時間車を走らせ当然の貸切である榛名山ビジターセンター駐車場に着きました。
正直眠いですが、本日は途轍もなく長い1日になりそうです。
準備を整えてヘッデンとハンドライトで車道歩きから開始すると、台風こそ過ぎ去ったが、不気味に怖いくらいの強風が吹き荒れています。
まだまだ暗黒の榛名山ロープウェイ山麓の榛名高原駅。


途中居眠り歩きをしながら県道渋川松井田線を歩いてヤセオネ峠を通過。
当初は一発目に未踏の臥牛山を予定していたが、登山口がよくわからなかったので、二ツ岳へと舗装林道に入っていきます。


駐車場になっている登山口から暗黒のなか二ツ岳に侵入します。
歩いていると、次第に明るくなりヘッデン、ハンドライトから解放されて、徐々に日が昇ってきました。


ザックをデポして分岐よりまずは二ツ岳最高峰雄岳に向かいます。
夜も開けて山頂にあるTV中継塔が見えてきました。


祠と山頂標がある最高地点からの展望。


最終峰に予定している榛名山のシンボル榛名富士を捉えます。
近くに見えていますが、本日は果てしなく遠い存在であり、無事登頂できて生還できるのだろうかと不安になります。
山頂を後にしようとした時、ついに眩い日の出を迎えました。


雄岳直下を下ってから雌岳直下で再びザックをデポして登り雌岳。


雌岳から朝日を浴びて美しい景色。
右手前に今行程からは除外されてしまった水沢山と奥に裾野がとても長い赤城山。


いずれ訪問したいと思っている子持山(1枚目)と下る途中から次に向かう高低差がある相馬山(2枚目)。


朝日に彩られた綺麗な紅葉。
オンマ谷へと右折。


オンマ谷、まゆみの原経由の登山道で戻ります。
オンマ谷駐車場に着いて東屋で一息入れてから車道歩きです。


榛名湖、榛名神社の看板が見えて県道に出ます。
再びヤセオネ峠に到達して、黒髪山神社の赤鳥居を潜り次峰の相馬山に立ち向かいます。


分岐からもう一度赤鳥居を潜ってピストンで相馬山に登ります。
強烈な鎖と鉄梯子。


一気に登り込んで黒髪山神社がある相馬山(1411m)に到着。


市街地の展望。
鉄梯子を踏み外すことのないよう一歩一歩丁寧に下ります。


初ルートとなる磨墨峠方面へ歩きます。
開けたところから榛名富士。


東屋がある磨墨峠。
登山道より1分の表示だったので、磨墨岩に寄り道します。


心地良い登山道を歩き、左右を確認してから車道を横切ります。
意外と車の往来が多かったです。


昨年3月に歩いていたのでわかってはいましたが、地味に体力を奪われるアップダウンの階段地獄です。
残念ピークなのであまり行きたくはないが、三ツ峰山にも向かいます。


早速酷い藪漕ぎを強いられます。
なかなかの傾斜を登り込んで、展望も何もなく、無駄にただ来ただけの三ツ峰山。


三ツ峰山分岐まで戻ってから天目山方面へと静かで快適な登山道を歩きます。
榛名湖を眺めます。


七曲峠を通過して、階段を必死に登り込みます。


ベンチが複数置かれた天目山。
せっかく登ったのに勿体ないくらい下ります。


強烈に登り返して看板があるだけの氷室山。
榛名湖の先に榛名富士。


天神峠の石灯篭。
杖ノ神峠までまさかの3kmの表記に目を疑いました。


ただダラダラと舗装林道を歩き続け、杖ノ神峠で小休止。


杏ヶ岳までただ無駄に時間と労力を消費するために行ってきます。
鷲ノ巣山を通過。


地味な登山道を下ってから登り返します。
杏ヶ岳手前の祠がある小ピーク。


最奥にある杏ヶ岳は展望はあまりよくないので、ただ来ただけといった感じです。


杖ノ神峠まで戻ってきました。
西峰へはいきなり非常に煩い笹藪の急登で、くたばりかけます。


耳岩を通過して振り返ります。


西峰周辺まで来てようやくハイカーとすれ違うようになります。
西峰でも男性ハイカーが撮影していました。
榛名湖と外輪山。


一旦下ってからの登り返しもとてもきつく、だいぶ疲れているため歩行ペースも落ちてきて、なんとか榛名山最高峰掃部ヶ岳(1449m)に到着。
掃部ヶ岳であまりの体力の消耗にぶっ倒れます。


周囲の山々を眺めて心と身体を落ち着かせます。
何度眺めても見飽きない綺麗な榛名湖。


掃部ヶ岳名物の階段地帯を下ります。
分岐より硯岩にも立ち寄ります。


ビュースポット硯岩から望む榛名湖と榛名富士。
オレンジ屋根の吾妻荘とカラフルで綺麗な国民宿舎。


先程の分岐より榛名湖ふれあいの郷方面に行けば楽だったのに、吾妻荘方面に行ってしまいました。
国民宿舎は本当に綺麗でやはりいつか泊まってみたいと思います。


車道を少し登り上げると、風が大変強く、温度計は3℃を表示しています。
僅かな踏み跡から入っていきます。


疲れて何度か足が止まりながら登り込みます。
なんとか鬢櫛山まで来ました。



もう本当に疲れているので、ザックをデポして嫌々でも烏帽子ヶ岳へとピストンで向かいます。
烏帽子ヶ岳に着きました。
登山道は枯れ葉の吹き溜まりとなっていて何度も踏み抜きます。
もう山頂さえ踏めればなんでもいいですのですぐに戻ります。


榛名富士目指して下ると、連続する赤鳥居が見えてきました。


目の前には最終峰榛名富士が堂々と聳え立ちます。
それにしてもかなり高く見えます。
縦走中には嬉しい自販機。


完全下山後の入浴が楽しみな榛名湖温泉ゆうすげ元湯。
はっきり言ってもう榛名富士なんかどうでもいいからとっとと温泉入って帰りたいです。
既に16時を過ぎていますが、仕方なく榛名富士に登ります。


予想以上にきつい上り込みを強いられます。
ロープ、木の根と掴めるものはなんでも掴んで手も使いながら渾身の力で一歩ずつ進みます。
そしてついに榛名富士山神社がある榛名富士(1390m)に登頂成功。


夕暮れ時の風景。
2枚目の画像は序盤に登った二ツ岳(左)と相馬山(右)。


ドウダンツツジが彩る遊歩道を歩きます。
誰もいなく閑散としている榛名富士山頂駅。


山頂駅前の広場から展望広場へと移動します。


オレンジ色のなかドッシリと構える本家の富士山。
眼下の市街地と関東平野。


ロープウェイの小型ゴンドラ。
暗黒一歩手前のなかビジターセンター目指して下山します。


夕方の静かな榛名湖。
急ぎ足で駆け下り、なんとかヘッデン着用を免れて登山口に辿り着きました


登山開始時同様暗黒のなか駐車場に無事帰着しました。
究極に疲れ切ったので、すぐに榛名湖温泉ゆうすげ元湯へと車を走らせます。
待ちに待った温泉で温まりました。


ラーメンが食べたかったので、高崎市内の台湾料理福ちゃん食堂に立ち寄ります。
にんにくチャーハン、台湾味噌ラーメンのセットメニューを頂きました。


道中の詳細に関しては省きますが、時間も気にして歩いたにも拘わらずスタート、ゴールともに暗黒となり大変長い1日となりました。
結果的に臥牛山に行かなくて良かったです。
翌日はやはり筋肉痛になりました。
当日のコンディションで感じたあまりあてにはならない体力レベルですが、以前に歩いたことがある甲斐駒ケ岳、白馬三山、雲取山~飛龍山、赤岳~権現岳、奥武蔵最強ルート(武甲山~天覧山)、北武蔵最強ルート等これらを全て抜き去って、谷川連峰馬蹄形縦走と比べてもそこまで大差ないルートだと感じました。
正直大変厳しいルートです。
暫くは榛名山恐怖症になっているかもしれません。

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