途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

赤城山縦走(長七郎山~地蔵岳~鈴ヶ岳~黒檜山~駒ケ岳)

2016-05-29 | 赤城・榛名・筑波
2016年5月29日

山行当日の日曜日と翌日月曜日が当初の休みで、さらに火曜日が休日出勤していた分の代休となり3連休となったことからワクワクしながら中日の平日月曜日に八ヶ岳方面のガッツリ登山を計画していたのですが、なんとよくあるパターンで中日に限って雨予報。
せっかく遠征して八ヶ岳方面に行くなら平日を狙って行きたいと考えていたため、しかたなく予定変更で別のロング山行を検討していたところ躑躅が綺麗である赤城山の縦走を前日に決断しました。
混雑を避ける理由から人気の黒檜山、駒ケ岳は頭かケツに持っていくことは決まっていたのですが、時計回りか反時計周りかは運転中まで検討していました。

6:10 赤城公園ビジターセンター
6:20 鳥居峠
6:45 小地蔵岳
6:55 長七郎山 7:00
7:10 小沼水門
7:20 八丁峠登山口
7:40 地蔵岳 7:50
8:10 新坂平登山口
8:30 ウバコ山
8:45 鍬柄山 8:50
9:05 大ダオ
9:20 鈴ヶ岳 9:30
9:45 大ダオ
10:45 出張峠
10:55 出張山 11:10
11:20 薬師岳
11:35 陣笠山 11:40
11:50 五輪峠
12:05 黒檜山登山口
12:20 猿岩
13:00 黒檜山 13:10
13:15 黒檜山大神
13:25 大タルミ
13:35 駒ヶ岳 13:40
14:05 駒ヶ岳大洞登山口
14:10 赤城公園ビジターセンター
所要時間:8時間0分

■天候:晴

■コース状況
ビジターセンター~長七郎山
鳥居峠から山道に入るが、なだらかなルートで途中小地蔵岳との分岐があります。
長七郎山山頂部及びその先の広場は広くて展望も抜群です。

長七郎山~地蔵岳
小沼を経由して車道が交わる八丁峠を横切って地蔵岳に登ります。
八丁峠からは木段歩きとなります。
地蔵岳山頂部も素晴らしい展望です。

地蔵岳~鈴ヶ岳
大沼方面ではなく、新坂平に下ります。
新坂平のツツジは特に素晴らしいです。
鈴ヶ岳登山口から鍬柄山への緩やかな登りでは途中幾つか道標のない分岐箇所があるが、合流するので道なりに登っていけば問題ありません。
大ダオから鈴ヶ岳へは岩場主体の急登なので体力を維持したいです。

鈴ヶ岳~出張山
大ダオに戻ってから北に下り突き当りを右折して関東ふれあいの道を歩くが、実線ルートのわりには歩くハイカーが少ないためやや荒れ気味の箇所があるので注意が必要です。
展望の利かない地味なルートで、出張峠手前には階段の急登があります。

出張山~黒檜山登山口
多少のアップダウンはあるが、基本なだらかな脚部に易しいルートです。
五輪峠から黒檜山登山口まで車道歩きでは歩道が狭い箇所があるわりに車、バイクの往来が激しいです。

黒檜山登山口~黒檜山
山頂手前まで岩場主体の急登が続くので体力を要する区間です。
黒檜山、駒ケ岳は人気のルートで一気にハイカーが増えるのですれ違いに注意したいです。

黒檜山~ビジターセンター駐車場
駒ケ岳までは階段の多いルートです。
駒ケ岳からの下りですれ違い困難な狭い鉄の階段があるため時間帯によっては渋滞が発生するかもしれません。

全体的に危険箇所は少ないです。


自宅を4時に出発。
高速道路を使わず下道走行約2時間でビジターセンター駐車場に到着。
鳥居峠に向けて車道を歩きます。
トイレに立ち寄っていたらビジターセンターの写真撮影するの忘れてしまいました、
ビジターセンター駐車場が早朝にも拘わらずわりと埋まっていたのに対し、鳥居峠の広い駐車スペースには2台のみの駐車です。


すぐ右側の登山口から長七郎山に登ります。
早速トウゴクミツバツツジとシロヤシオがお出迎え。


途中の分岐からは山頂部の電波塔が目立つ地蔵岳。
一旦小地蔵岳にも立ち寄ってみます。
予想通り山頂標があるだけの静かなピークでした。


長七郎山に進むと左右がすっきりとしていて晴れていて気持ちのいい山道になります。


まずは長七郎山に到着。
広くて展望がよく気持ちのいい山頂です。


眼下の街並みを撮影。
なんと富士山まで確認できました。


少し進んだ先にも広場があります。


小沼を左右どちらに周っても辿りつけるが、左折しました。
とても綺麗なシロヤシオ。


八丁峠に到達し、車道を横切ります。
木段歩きで標高を上げます。


途中振り返って小沼を望みます。
木道歩きを続けると山頂の電波塔が見えてきました。


そして地蔵岳(1674m)に到着。
長七郎山同様開けて展望のいい山頂です。


終盤に訪れる予定の黒檜山と駒ケ岳。
国土交通省の電波塔。


石がゴロゴロしているので足元に注意しながら下ります。
新坂平駐車場に下りました。
ここはハイカーよりもツツジ撮影に来た方が多いです。


ヤマツツジが見事。
鈴ヶ岳登山口から山道に入ります。


この付近の山道も基本ツツジが綺麗です。
堪らずツツジのアップ。


さらに進んだ先から振り返ると、車道は車が絶えません。
2枚目の画像は鍬柄山から大沼と黒檜山とツツジ。
3枚目は先程登頂した地蔵岳。


鞍部の大ダオを過ぎて鈴ヶ岳までは大きな岩場主体の急登で一気に標高を上げます。


鈴ヶ岳には4名のハイカーさんが先客でおられました。
私も隅で小休止。


大ダオに戻る途中展望地から絶景を望みます。
再び大ダオ。


ここからはハイカーの気配を一切感じない静かすぎる山道。
下りきった突き当りを右折して大沼方面に進みます。


やや不気味なくらい地味で静かな山道を歩き続けるとようやく光が差し込んできました。
すると今度は階段による軽いいじめです。


出張峠からは五輪ハイキングコースを歩きます。
今までと一転明るく緑とツツジが綺麗な山道です。


出張山で休憩。
先客2名と後から1名登られてきました。


大沼と黒檜山、駒ケ岳、そしてヤマツツジのベストショット。
ヤマツツジロードを下ります。


さいたま市立少年自然の家への下山路との分岐を通過。
行くことはまずないと思いますが野坂峠から20kmの長すぎる行程を経て沼田に行けるんですね。


展望のない通過点の薬師岳では7、8名くらいのグループハイカーさんが昼食をしていました。


貸切の陣笠山山頂部はツツジが綺麗です。


よく見るとこちらはレンゲツツジ。
これから目指す黒檜山が近くなってきました。


藪漕ぎゾーンもツツジ。
車道に出たところが五輪峠。
特に案内もなかったので反対側から来たら登山口がかなりわかりづらそうです。


車道歩きを消化してついに盟主黒檜山に登ります。
序盤から黒檜山らしく岩の多い急登。


途中の展望地から眼下に赤城神社を確認。
黒檜山とともに登場回数の多くなっている地蔵岳。


岩場の登りではお昼時とあって下山してくる多数のハイカーさんとスライドします。
岩場の急登には苦戦しているハイカーさんが多数。


そして黒檜山(1828m)に登頂。
山頂部は大変賑やかなのですぐさま北側にある展望箇所に移動します。
展望箇所のほうはまだ幾らか静かでした。


いよいよ駒ケ岳に向けて歩きます。
早速鳥居の登場。


木段主体で下りていくと、なんと団体さんが前にいたため殆ど進まない渋滞が起きていました。


駒ヶ岳山頂部は黒檜山ほどは広くないです。


あとはもう下山のみです。
サブコースとの分岐を今回はとりあえず右折してメインコースで下りました。


鉄の階段が現れました。
大きな渋滞は発生しなかったのでよかったです。
下りきって駒ヶ岳登山口。


無事周回を終えてビジターセンターに帰着しました。
スプライトを頂きました。


富士見温泉に立ち寄ってから帰宅しました。


■その他
当日体力、脚部の状態が良好だったことから想定していた以上に早く黒檜山登山口に着いてしまい、結局のところお昼時を完全には避けられず混雑緩和策は失敗気味に終わってしまいました。
次回同ルートがあるとしたら駒ヶ岳、黒檜山の区間を朝一に持っていくと思います。
ルート上では鈴ヶ岳から出張峠までの地味な区間を除けば至るところでツツジ鑑賞を楽しみながら歩くことが出来ました。
出張峠から五輪峠までがそれなりに歩いているハイカーさんがいたのは意外でした。
薬師岳は何もないピークだが、出張山、陣笠山は展望もいいので黒檜山での混雑を避けるなら中盤のいい穴場として活用できそうです。

赤城山縦走も体力の要るルートですが、3月に歩いた榛名山縦走との体力的な比較では榛名山縦走のほうがより本当に一つ一つのピークを登り返す感覚が強いため榛名山縦走のほうがきつく感じました。

谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳

2016-05-22 | 谷川山域
2016年5月22日

当初は6月に入ってからを予定していた谷川山域への訪問でしたが、例年に比べ残雪量が極めて少なく事前情報で既に登山道の雪の心配はほぼ要らないという情報を知ったことから、前倒しでの訪問となりました。

7:35 土合口駅/谷川岳ベースプラザ
7:50 西黒尾根登山口
9:15 ラクダの背
9:20 ラクダのコル
10:10 肩の小屋
10:15 トマの耳 10:20
10:30 オキの耳 10:35
11:00 ノゾキ
11:25 一ノ倉岳 11:30
11:45 茂倉岳 12:05
12:25 一ノ倉岳 12:30
12:45 ノゾキ
13:25 オキの耳
13:35 トマの耳
13:40 肩の小屋 13:50
14:30 天狗の留まり場
14:50 熊穴沢避難小屋
15:15 天神平
所要時間:7時間40分

■天候:晴

■コース状況
谷川岳ベースプラザ~谷川岳
駐車場を出たら右に舗装路を登っていくと西黒尾根登山口があります。
序盤は樹林帯の急登です。
森林限界に出ると岩場が増えて常に谷川らしい絶景を楽しむことができます。
肩ノ小屋の手前で残雪区間がありました。
一部区間だが、下りは滑るので注意が必要です。

谷川岳~茂倉岳
ノゾキの先に急な下りの鎖場があるので足元に注意したいです。
一ノ倉岳への登り返しは体力を要すると感じました。
一ノ倉岳の先に一部残雪箇所がありましたが、足元に注意すれば問題ないと思います。
茂倉岳までは平坦主体です。

谷川岳~谷川岳ロープウェイ天神平駅
天神尾根ルートはロープウェイ利用のハイカーが多く賑やかなコースだが、尖った岩の足場やガレ場が多く、急速な雪解けによる流水箇所があることから今回は西黒尾根より難易度が高く感じました。

全体的にルートはわかりやすく危険箇所も少ないです。


谷川山域訪問は当初6月を予定していましたが、今年は例年に比べ残雪がかなり少ないことから前倒しでの訪問となりました。
自宅を5時前に出発。
藤岡ICから関越自動車道を走行し、途中私的な定番となっている赤城高原SAに立ち寄り、まずは楽しみな谷川山域訪問に向けてもつ煮丼を頂きます。


7時30分前に駐車場の谷川岳ベースプラザ(¥500)に到着。
トイレでしっかりコンディションを整えた上で出発します。


巨大な立体駐車場の外に出ます。
以前訪問した平日は8時が始発だったことからロープウェイ運行前なのにやけに人が多いなと思っていたら休日は7時が始発だったのですね。
試運転かと思っていたら既に営業中でした。


舗装路を上がり登山指導センターを通過します。
西黒尾根からまずは1年9ヶ月ぶりの谷川岳を目指します。


樹林帯のなかの急登から始まります。
シンボルの鉄塔と直角に曲がった木を確認。


道標が現れ、徐々にガレ場が目立つようになってきます。


ようやく樹林帯を抜け出し森林限界に突入です。
一気に視界が開け、ロープウェイの天神平駅が見えました。


この展望箇所で多くのハイカーさんとともに展望を楽しみながら小休止します。
歩き始めるとアズマシャクナゲが現れます。


少し先の鎖場はやや渋滞気味なので休憩がてら待機。
私も岩場を登ります。


登りきると左右の視界が良好で、谷川岳も望むことができます。


ラクダの背に来ました。
白毛門、笠ヶ岳、朝日岳方面も望めます。
素晴らしく綺麗な稜線です。


厳剛新道との合流地点であるガレ沢ノ頭に着きました。
その後は谷川らしい岩場主体の登りになります。


山頂が近付くと残雪箇所が現れます。
アイゼン等の必要はなく、ノーマル歩行で進みます。
ロープウェイ組が登ってきた天神尾根と合流すると一気に賑わってきます。

一昨年の8月以来となる双耳峰谷川岳トマの耳に登頂。


今度は10分と掛からずに谷川岳最高峰のオキの耳(1977m)。
こちらのほうがハイカーが多かったです。


振り返ってトマの耳を撮影します。
アズマシャクナゲが綺麗です。


山頂部が賑わっていたので奥の院に向かいます。
山頂部から数分離れただけでもこの付近まで来ればだいぶ静かなのでここで小休止します。


これから向かう一ノ倉岳(右)と茂倉岳(左)を捉えることに成功します。
2枚目の画像の絶景を見てしまうと主脈縦走を歩きたくなってきます。


Bルンゼの頭の憶出の碑。
縦走路も素晴らしい展望です。


標識が倒れているノゾキ。
落っこちないように覗いてみると雪渓が目立ちます。
ここで後ろから押されたら終わりなので背後に気をつけます。


すぐ先の鎖場の下りは慎重に下ります。
一ノ倉岳への登り返しはきつく感じました。


一ノ倉岳に到着。
中芝新道を登ってこられた御夫婦と撮り合いました。
山頂部は道標と避難小屋があるだけで通過点といった感じです。
収容人数2人が限度と思われる避難小屋の中はモワッとした空気で暑いです。


残雪箇所を楽しみながら歩きます。
この大展望に撮影が止まりません。
しかし、茂倉岳山頂手前で一時的なものでしたが急に右膝の内側が痛み出します。


なんとか痛みはすぐに収まり、茂倉岳(1978m)に到着。
山頂部には1グループ先客がいました。


関越自動車道の新潟県側を捉えます。
越後の山にも行ってみたいです。
縦走路で何度も目に飛び込んでいたテーブルマウンテンの苗場山。
一ノ倉岳でお会いしたご夫婦が登ってこられ山頂標で再び取り合います。
茂倉新道で下山するそうです。
ありがとうございました。


茂倉岳で昼食を取った後一ノ倉岳に戻ります。
茂倉岳から見る谷川岳も撮影。


一ノ倉岳付近で越後からお越しの2人組女性ハイカーさんに遠方の山々を聞かれますが、ビジター山域であるためなかなかピンポイントに答えられません。
谷川岳が近づいてきました。


岩場を登り返します。
帰路でもアズマシャクナゲを確認。
今回のルート上では石楠花ばかり目立ちます。



穴場の奥の院手前で休憩してから谷川岳に戻ります。
抜群の展望は見飽きません。


賑わっているオキの耳を通過。
この風景も谷川岳らしいです。


再びトマの耳で撮影タイムが始まってしまいます。
百名山越後駒ケ岳(左)と越後三山最高峰中ノ岳(右) 。


肩ノ小屋で小休止した後、下山は天神尾根を歩きます。
万太郎山まで6.5kmもあるんですね。


残雪箇所を慎重に下りますが、滑って転んでしまいました。
暫く歩いた先でふと汗を拭こうと思ったら首にかけていたタオルがないことに気付きます。
肩ノ小屋ではあったことを覚えているので背後のハイカーさんに尋ねるとどうやら滑った残雪箇所にあったみたいなので戻ります。
タオルはロープに掛けて下さっていました。
どうもありがとうございました。


遠くに天神平のロープウェイ駅が見えました。


天狗の留まり場も絶好の展望スポットになっています。


慎重に下りていくと突然ムラサキヤシオが目に入りました。


熊穴沢避難小屋まで来ました。
やがて木道主体の歩きとなります。


天神平まで0.6kmと先が見えてきました。
山頂駅が見えてきました。


天神平ロープウェイ駅に到着。
本日はロープウェイを利用して下山します。
タイミングを待って貸切となった循環式のゴンドラから約10分の空中散歩を楽しみます。


駐車場所に帰着し、鈴森の湯で長風呂しながら疲れた身体を癒しました。


その後高速を藤岡ICで下り、鬼石(藤岡市)のみかわ食堂に立ち寄ります。
カツ丼を食べてから帰宅しました。


■その他
当日は晴天とともに下界でも30℃近くまで気温が上昇する非常に暑い環境下での縦走となりました。
しかしながら、谷川の絶景と石楠花をはじめとした花々を観賞することにも成功しました。
茂倉岳登頂手前では、一時的なものでしたが久々に突然右膝が痛み出しました。
いずれ日帰りでの谷川連峰馬蹄形縦走は歩いてみたいですが、やはり現時点ではまだ厳しいと感じました。

北武蔵最強ルート(鐘撞堂山~陣見山~雨乞山~不動山~長瀞アルプス~宝登山~破風山~蓑山)

2016-05-08 | 奥武蔵
2016年5月8日

寄居駅からスタートさせ、鐘撞堂山、虎ヶ岡城山、陣見山、雨乞山、不動山、長瀞アルプス、宝登山、破風山、蓑山まで続く北武蔵最強ルート、これを完結させなければ今後遠征する資格なし、というのは言い過ぎだが、それくらいの気合いで心置きなく夏場に突入できるよう最後まで歩き続けました。

4:00 寄居駅
4:30 大正池
4:55 鐘撞堂山 5:00
5:40 筑坂峠
5:45 虎ヶ丘城山 5:55
6:40 陣見山 6:45
7:15 榎峠
7:40 雨乞山 7:55
8:30 不動山
9:00 糠掃峠 9:05
9:15 出牛峠
9:45 南向山萬福密寺
10:20 野上峠
10:25 小鳥峠
11:00 宝登山 11:20
12:30 風戸入口バス停
13:15 猿岩
13:20 破風山 13:30
14:25 野巻林道入口
14:55 皆野駅
16:10 蓑山 16:30
17:10 和銅黒谷駅
所要時間:13時間10分

■天候:晴

■コース状況
寄居駅~鐘撞堂山
寄居駅北口から大正池の先までは車道を歩きます。
大正池の先から鐘撞堂山までの登山道は静かな山道だが、道標も設置されているためルートはわかりやすいです。

鐘撞堂山~陣見山
円良田特産センター方面への道標に従い一旦下山します。
県道まで出たら円良田特産センター方面ではなく、右に歩くと道反対側に城山ハイキングコースの案内があるのでそこから虎ヶ岡城山に登ります。
虎ヶ岡城山まではわかりづらい箇所があるのでロング山行の場合は入念な下見が求められると思います。
虎ヶ岡城山から陣見山方面へは目立つハイキングコース出口の道標方面ではなく、テープのみで特に目立つ案内のない西側へと下ります。
大槻峠から陣見山までは前半戦最大の山場となる二度に分けての急登があります。

陣見山~不動山
榎峠から雨乞山までは林道主体での登りとなります。
パラグライダー発着所の雨乞山は大展望が望めるお勧めの山頂です。
雨乞山以降の山道で右側の岩が目印の分岐で右折します。
道標等の設置がないので道なりに直進しないよう気を付けたいです。

不動山~宝登山
苔不動から破線の下山ルートがあるが、明瞭な出牛峠からの下山ルートを選択しました。
出牛峠からの山道で一ヶ所倒木の影響からややわかりづらい箇所があります。
一旦下界に出て長瀞アルプス登山口から宝登山を目指します。
宝登山直下には階段主体の急登が待ち構えています。

宝登山~破風山
山と高原地図に記載のない根古屋方面に下るが、関東ふれあいの道に選定されていることからも山道は明瞭です。
車道に出たら左折して長い車道歩きを経て満願の湯の先にある風戸入口から破風山を目指します。
本格的な登山道入口と山頂直下には東屋が設置されています。

破風山~蓑山
下山は高橋沢コースで下りました。
ここは滑りやすい箇所のある激下りがあるので足元に気を付けたいです。
車道に出たら皆野駅を通過しながらの下界歩きとなります。
蓑山へは蓑山神社表参道を利用して林道主体で登り上げます。
蓑山山頂部には展望台の他トイレや自販機まであります。

蓑山~和銅黒谷駅
登山道の他に車道もあるので登山道を歩きたい場合は間違えないように注意したいです。
国道140号線まで下りきったら左折すると、道反対側に和銅黒谷駅への入り口が見えてきます。

全て通しで歩く場合にはやはり下見することをお勧めします。


自宅を3時10分に出発して30分強で寄居駅南口の未舗装駐車場に到着します。
準備を整えて4時前にヘッデン装着体制で極めて長い一日をスタートさせます。
まだ始発運行前の寄居駅はシャッターが下りていました。


寄居駅北口に移動して、大正池を目指し車道歩きを始めます。
もう5月ということもあってかなんと早くも夜明けの兆候が見られました。


大正池を通過。
ヘッデンといつでも使用できるよう準備していたハンドライトの出番はなく朝を迎え始めました。


山道を歩き始めると竹炭工房が現れました。
高根山との分岐を鐘撞堂山方面に折れます。


程なくまずは鐘撞堂山に到着。
鐘撞堂山では日の出目的で朝早くから登られた親子ハイカーさんがいました。
親子ハイカーさんもこんな時間に登ってくるハイカーがいることに驚いたようで暫し会話を楽しみました。


完全に明けているがまだ5時前でした。
虎ヶ岡城山に進むため一旦下山します。


山道から車道に出て、ここを右折します。
すると道反対側に円良田城山ハイキングコースの案内が現れます。


登山道を歩き、虎ヶ岡城山直下の階段を登ります。
すると東屋のある虎ヶ岡城山に到着。


大槻峠の先は2度に分けて急登を必死で登り込みます。
一旦車道を横切ってTV埼玉の建物がある陣見山(531m)。


下りきって長瀞八景の看板前に出ます。
先月に訪れた時と比べて遠方は霞んでいました。
山道を挟んで榎峠に来ました。



舗装、未舗装と林道主体で登り上げます。
やがて開けると、


山頂標は寂しい雨乞山。
しかし、パラグライダー発着所であることからも、完璧に開けて非常に気持ちのいい山頂で大展望が広がっています。


下山ルートの途中の右側にある岩が目印の分岐を右折します。
車道に出たら突き当りを右折し、道反対側に不動山への登山口があります。


序盤は開けた箇所があります。
最終峰蓑山とその奥には堂々とした山容の武甲山。


静かな樹林帯を歩き続けると、展望の利かない不動山。


すぐ下の石尊大権現に向かいます。
こちらは山頂と違い大展望。


不動峠からは本格的に車道歩きとなります。
眼下には射撃場。
糠掃峠からも絶景を望みます。


出牛峠からようやく山道に入ります。
2枚目の画像の地点は左にも山道があるが、倒木を越えて直進が正解。


下りきって長瀞ゴルフクラブ入口の看板が出てきたら左折。
かわらんち等の看板が出てきたら右折。


そして長瀞アルプス登山口に到達です。
環境整備協力金の¥100を投入。


長瀞アルプスはさすがに人気のコースだけあって多くのハイカーが歩いています。
途中で会話を楽しむと、どうやら今月2日には熊が出たそうです。
破風山や不動山以降では何度も熊の目撃情報があったので長瀞アルプスはいつ出てもおかしくないと思っていましたが、やはり気を付けないといけませんね。
小鳥峠を通過。


ナラ沢峠からは舗装路を右に進みます。
毒キノコに注意の看板から宝登山に登り上げます。


階段主体で厳しい急登を登り込みます。


必死に登って宝登山(497m)に到着。
遠くに次に目指す頂の破風山。


こちらは両神山。
今年は八丁尾根から登ってみたいと思っています。
2枚目の画像は左から雁坂嶺、破風山、そして甲武信三山の木賊山、百名山甲武信ヶ岳、埼玉県最高峰三宝山。


山頂から先程の毒キノコに注意の看板がある分岐まで戻って、今度は根古屋方面に向かいます。


民家脇から車道に出たら左折して、ここからは暫く長い車道歩きです。


マイタケ工場前の自販機を積極的に利用させて頂き、喉が渇いていたので炭酸強め純粋サイダーを頂きます。
続いてその先の自販機でも微糖を頂きます。


満願の湯を通過。
山行中に温泉を通過しなければならないのは堪えますね。
風戸入口から破風山に向かいます。


登山口手前の東屋で小休止していきます。
破風山を目指して登り、猿岩を通過。


破風山に到着。
遥か遠くに最終峰蓑山。
下界歩きも長く、そう易々とは辿りつけないことが窺えます。


山頂直下の休憩舎を通過して高橋沢コースを選択し下山します。


ユズ園の先の滑りやすい急な下りには階段が新設されていました。


ようやく登山口まで辿り着くと再度長い下界歩き。


郷平橋、皆野橋と通過します。


皆野駅ではSLが止まっていました。
もういい加減帰りたいけど北武蔵最強ルート完結後の乗車を目指して仕方なしに歩き続けます。
蓑山参道に向かいます。
確かにこれを見たら鰻食いたくなってきます。


自販機でおいしい麦茶を購入。
暑いのでサッパリしたものが丁度いいです。
ついに蓑山を目指して登ります。


舗装林道主体で標高を上げていきます。
寂しい参道を登り込んでいきます。
疲れていたので何度も立ち止まってしまいなかなか前に進めません。


蓑山神社で参拝していきます。
今年咲き始めの早かったヤマツツジはもう終盤でした。


蓑山山頂広場に到着。
そして蓑山山頂標をしっかりと確認。


展望台に登り、武甲山を眺めます。
今年もいずれ水歩荷に行きたいと考えています。


トイレを積極的に利用させて頂き放水します。
エントランス広場を後にしてようやく下山します。


あとは黒谷駅目指して下るだけです。
下界が見えてきてほっとしました。
黒谷駅に着くと完璧なタイミングで寄居行きの電車が来たので飛び乗ります。


寄居駅で下車。
無事駐車場に帰着して北武蔵最強ルートを完結させました。


その後梵の湯に立ち寄ってしっかりと温まりました。
梵の湯の食堂で葉わさび蕎麦を頂いてから帰宅しました。


■その他
今回の北武蔵最強ルートを完結させるための下見に関しては昨年9月に長瀞アルプス~宝登山~破風山~蓑山までを、今年に入ってから2月に鐘撞堂山~虎ヶ岡城山、先月虎ヶ岡城山~陣見山~雨乞山~不動山を歩いていました。
昨年末に歩いた浦山口側からの武甲山~天覧山を繋ぐ奥武蔵最強ルートの時同様事前の下見が大いに活きたと感じています。
北武蔵最強ルートに関しては本来2~3月を予定していたのですが、結果的にこの時期までずれ込んでしまいました。
来週も仕事の都合上山に行くことが困難で、再来週以降となるとさすがに暑くなりすぎて超低山帯でのここまでのロング山行は不向きな環境に変貌してくるだろうとの判断から、上半期ラストチャンスといっても過言ではないと思い今回に至りました。

破風山の山頂までは意外にまだ幾分楽な展開で歩き切れるのかなと感じましたが、やはりそんな甘いものではなく、特に最後の蓑山への登りでは苦痛を感じながら必死で登りました。
浦山口側からの奥武蔵最強ルートとの比較でもまだ北武蔵最強ルートのほうがやや易しいと感じました。