途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

水沢山~二ツ岳~相馬山

2017-05-30 | 赤城・榛名・筑波
2017年5月30日

榛名山への訪問は2度目となりますが、以前から偶々タイミングが合わなかったものの水沢山と二ツ岳のセットで訪問を考えていました。
数日前より再度水沢山と二ツ岳の縦走で計画していたのですが、久しぶりにもう少し歩きたいと思い、水沢山、二ツ岳と同様に未踏だった相馬山も含めた縦走に変更しました。

6:30 水澤観音駐車場
6:35 水澤観音
7:45 水沢山 7:55
8:10 水沢山登山口
9:00 雌岳
9:20 雄岳 9:25
10:10 黒髪山神社の鳥居
10:20 相馬山の鳥居
10:40 相馬山 10:55
11:25 黒髪山神社の鳥居
12:40 水沢山登山口
13:00 水沢山 13:15
13:55 水澤観音駐車場
所要時間:7時間25分

■天候:晴

■コース状況
水澤観音~水沢山
水澤観音駐車場には公衆トイレがあります。
水澤観音経由と駐車場横の車道からと二つ登山口があるが、どちらからでもすぐに合流します。
石像群までは急登。
水沢山山頂は抜群の展望。

水沢山~二ツ岳
西側の登山道も同じく急坂があります。
一旦車道に出たら、道反対側が二ツ岳への登山口。
オンマ谷と二ツ岳の分岐につつじヶ峰休憩所、雌岳直下には七合目避難小屋があります。

二ツ岳~ヤセオネ峠
オンマ谷駐車場からヤセオネ峠までは舗装林道。

ヤセオネ峠~相馬山
相馬山の鳥居があるヤセオネ峠分岐までは傾斜が緩いが、その後は鎖、鉄梯子とあるので注意したいです。

復路で歩いたオンマ谷は危険箇所等ありません。


以前より訪問したいと思っていた水沢山を含めた縦走のため、自宅を4:30頃出発し、下道走行約1時間40分で水澤観音の広い駐車場に到着。
準備を整えてから駐車場近くの公衆トイレをゆっくりと使用させて頂きます。


水澤観音で本日の山行の無事を祈って参拝します。
本日は地元も最高気温が30℃を越えるので熱中症が心配です。
まずは水沢山を目指して石段を登ります。


暫く歩くと樹林帯の舗装路歩きです。
平日の朝早い時間にも拘わらず登り、下りともに複数のハイカーさんとすれ違います。
常連ハイカーさんも多く、4月に歩いた吾妻山みたいな地元に愛されるトレーニング場といった感じです。


登山口より山頂までのほぼ中間地点であるお休み石。
樹林帯の急登では、7時台の時間からとても暑く、大量の汗が流れ落ちます。
本日は熱中登山に耐えられるのだろうか、
稜線に出るとヤマツツジが綺麗です。


山頂が近付くと石像群。
ヤマツツジが咲く稜線を歩きます。


登山開始より1時間20分弱で水沢山(1194m)。


雄岳の電波塔がやけに目立つ二ツ岳(1枚目)と相馬山(2枚目)。
無事相馬山まで辿り着き帰ってくることができるだろうか、


8時前の段階で山頂は24℃。
見頃のヤマツツジ。


山頂からは西側の登山道で下り、伊香保森林公園の道標に従い右折します。
送電線下の山道を歩きます。


水沢山西登山口より林道を横切って二ツ岳を目指します。
山道に入ると、すぐにオンマ谷、二ツ岳の案内に従い左折。


シダ植物や笹が生える樹林帯もヤマツツジが綺麗です。
ヤマツツジのアップ。


分岐ではオンマ谷、つつじが丘方面に折れます。
二ツ岳付近では各ポイントに伊香保森林公園案内図が設置されております。


ヤマツツジ彩る広めのスペースの先には、つつじヶ峰休憩所。


相馬山へ直接登る登山道は通行禁止でロープが張られています。
地図と見比べてやけに分岐まで長かったですが、ようやく二ツ岳へ向けて右折です。


登り込みに疲れた頃大岩にガンバレと書かれていました。
必死に登り、七合目避難小屋。


まずは雌岳に階段主体で登り上げます。


ややこじんまりとした雌岳から望む先程登頂してきた鋭い山容の水沢山。


一旦雌岳直下まで戻ってから雄岳方面に向かい、今度は雄岳に向けてもう一踏ん張りです。
登っていくと、シンボルのTV電波塔が現れます。
奥の最高地点までいくと雄岳の山頂標がありました。


雄岳空の素晴らしい展望。
昨年の3月に縦走で訪問した榛名富士をズーム。
再度お気に入りのTV電波塔を確認。
山で人工物を見るとなぜか気分が高まります。


暫く樹林帯を下ってオンマ谷駐車場。
ヤマツツジと新緑が綺麗な林道。


メインの車道に出ると、そこが伊香保森林公園入口でした。
目印の黒髪山神社の赤い鳥居を潜ります。


穏やかで気持ちいい樹林帯歩きでもやはり平日にしてはハイカーが多いです。
今度は相馬山の赤い鳥居を潜ります。


ここからは一気に標高を上げるため、鎖場、鉄梯子と一歩一歩丁寧に登ります。


そして相馬山(1411m)に登頂。
運よく終始貸切の山頂はとても暑いです。


山頂部にある黒髪山神社。
大展望の山頂ですが、だいぶ霞んでいるのでヤマツツジを入れて山頂を撮影します。


下りではさらに慎重に間違いのないよう梯子を下ります。
途中烏帽子ヶ岳方面を捉えます。


ヤセオネ峠までヤマツツジロードを戻ります。
せっかくなので臥牛山も追加、とも思いましたが、暑いのでそのまま水澤観音まで帰ります。


復路はオンマ谷経由で戻ります。
不思議な雰囲気の山道で、このルートを選択して正解でした。


まゆみの原周辺も意外とハイカーがちらほらいます。
やがて傾斜が出てきて登り返します。


二ツ岳方面との分岐を直進して、お気に入りのツツジ彩るスペースで少々昼寝しながら休憩。
あまりに気持ちがいいのでここでこのままずっと居眠りしていたいです。


水沢山西登山口から登り込み、本日2度目の水沢山に登頂成功。


朝よりは多少視界がよくなってきたので小野子三山(1枚目)と子持山(2枚目)を確認。
赤城山はやはりカメラで撮影すると真白になってしまいます。


眼下の街並みと、渋川スカイランドパークの観覧車をズーム。


石像群のところからも展望を楽しみます。


急坂をどんどん下り、帰りは水澤観音を経由しないルートで下ります。


14時少し前に水澤観音駐車場に帰着。
駐車場より水沢山を望みます。


伊香保方面に車を走らせ、伊香保グランドホテル併設の日帰り温泉の黄金の湯に立ち寄ります。
疲れを癒してから館内をうろついていると、山とは似つかないものを発見。
どうやらプリクラでした。
他にも映画が上映されていたり、漫画コーナーやゲームセンターまでありました。


■その他
当日は地元の下界では最高気温が30℃を越える暑さの厳しさから訪問するか迷いましたが、行ってみると見頃のヤマツツジが随所に彩っていて、とても暑いなか訪問してよかったです。
今回の山行で榛名山の外輪山は全て登頂したので、いずれ榛名山外輪山全山縦走を歩いてみたいです。

男体山

2017-05-24 | 日光・尾瀬
2017年5月24日

上信越自動車道方面の山を予定して計画していたのですが、数日前よりよくある急な気持ちの変化で男体山に切り替えました。
今年になって足利の低山帯に好んで足を踏み入れるようになりましたが、日光は馴染みのない山域で、関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道、日光宇都宮道路と繋いでの訪問となりました。

7:25 二荒山神社中宮祠
8:20 四合目 8:25
9:10 七合目
10:05 二荒山神社中宮祠
10:10 男体山 10:25
11:25 四合目
11:55 二荒山神社中宮祠
所要時間:4時間30分

■天候:曇

■コース状況
二荒山神社中宮祠~四合目
登山口は二荒山神社境内にあります。
石段、笹の静かな樹林帯と登り、三合目から四合目までは一旦車道を歩きます。

四合目~八合目
四合目からは再び山道に入り、ガレ場の急登となるので体力を要する区間です。
下りでは転倒に注意。

八合目~男体山
幾らか残雪が見られたが、歩行に支障はありません。
傾斜は多少緩くなります。
九合目付近は丸太の階段があり、山頂が近付くと歩きにくい赤褐色のザレとなり、特に下りでは滑りやすいので足元に注意です。
山頂は縦長で広く、天候がよければ大展望を望めます。


予定よりも1時間近く寝坊してしまったので、急いで支度を整え4:30頃自宅を出発。
藤岡ICから関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道、日光宇都宮道路と繋いで、少し急ぎ目の走行時間約2時間30分で二荒山神社中宮祠に到着です。
事前情報のお陰で迷いなく鳥居を車で潜り抜けます。
意外にも第一駐車場は私の車で3台目です。


受付所で登拝料¥500を支払い、住所、氏名を記入すると、登山道の説明をして下さり、登拝案内と交通安全にも使える首掛けお守りを頂きます。
鳥居を潜りぬけて男体山への登山開始です。


最初の石段ではアズマシャクナゲが咲いています。
因みにシラネアオイ群生地もあったようですが、登り下りともに気付かず通り過ぎてしまいました。
階段を登っていくと一合目登拝所です。


一合目よりようやく山道になり、静かな雰囲気のなか先行されたハイカーさんと挨拶を交わして先を行かせて頂きます。
本日は平日のピストン山行なので帰路でお会いするのが楽しみです。


三合目に到達し、ここから暫く車道歩きです。
車道歩きでは小虫が煩く、気を抜くと口に入ってしまいそうになります。


社務所がある四合目の登山道入口に辿り着きます。
振り返ると中禅寺湖と半月山。


傾斜が増して登山道はゴロ岩へと変わってきます。
やがて避難小屋がある五合目。


進むにつれてガレ場の急登も本格化してきます。
傾斜があるため、登っていてどんどん標高を稼いでいることがわかります。
振り返ってガスっている中禅寺湖と山麓。


七合目の避難小屋と石碑。


振り返ると、残念ながら完全に真白。
途中7.5合目を過ぎて、そのまま一直線にガレ場を登り上げます。


やがて鳥居が現れ、八合目の避難小屋。
傍には祠もありました。


8合目を過ぎると傾斜がやや緩やかになってきます。
すると残雪が出現です。
この付近の区間にあっただけで歩行には支障ありません。


木段歩きへと変わってきて高度を上げて開けてくると、何度も中禅寺湖を振り返ります。


山頂が近くなると赤褐色のザレ場になります。
地元奥武蔵にはない不思議な感じを楽しみながらラストスパートです。


ついに山頂が見えて、霊峰男体山(2486m)に登頂成功。


こちらと最高地点の山頂標を作ったという常連ハイカーさんに撮影して頂きました。
二荒山大神の像が目立つ山頂部。


太郎山が見えているくらいで他はガッスガスの視界不良です。
一時皇海山が僅かに姿を現したので期待して待ったら完全に真白になってしまいました。
奥には日光二荒山神社太郎山神社。


再び戻って最高地点に移動します。
天に突き刺さるかの如くとても鋭いシンボルの大きな真剣。


山頂で休憩してからガスが消える気配がないので下山します。
ゴロ岩の急坂では転ばないように足元に注意を払いながら下ります。


四合目からの車道歩きではやはり登り同様小虫が煩いので勢いがついたままどんどん下ります。
三合目付近まで来ると幾らか視界が開け、ズームで遊覧船を捉えます。


三合目にある下山道入口の案内板から山道に入ります。
結局復路は休憩なしで下りてきてしまいました。


観光客に交じって二荒山神社中宮祠を歩きます。
境内に咲いていたシロヤシオ。


予定よりもだいぶ早く、12時数分前には駐車場に帰着しました。
時間があるので少し散策してからやしおの湯に立ち寄りました。
温泉から上がると外は雨でした。


■その他
男体山は他県からもとても目立つ綺麗な山容の山で、以前から何度も視界に捉えることはありましたが、今回初めて訪問することに成功しました。
男体山は霊峰らしい雰囲気から始まりましたが、道中車道歩き、ガレ場、ザレ場と変化がある山道で、山頂もいい雰囲気でした。
視界不良が残念でしたが、晴れていれば抜群の展望だったものと思います。
山頂より日光連山の縦走路を望むと、改めてだいぶ高低差があるように見えました。

武甲山(水歩荷20ℓ)

2017-05-20 | 奥武蔵
2017年5月20日

本年も5月の武甲山開山に伴い、山頂トイレも開放されました。
急遽休みになったので昨年、一昨年に続いて本年も水歩荷を最大の目的に武甲山に訪問しました。

8:40 一の鳥居
9:00 不動滝 9:10
9:45 大杉の広場
10:40 武甲山 11:30
11:55 大杉の広場
12:10 不動滝 12:20
12:45 一の鳥居
所要時間:4時間5分

■天候:晴

■コース状況
一の鳥居~不動滝
いきなり体力を要する舗装路の急登から始まります。
一の鳥居手前には仮設トイレが設置されております。
水歩荷用ペットボトルが置かれている不動滝は十八丁目。

不動滝~大杉の広場
樹林帯の一本道で特別きつい区間はありません。

大杉の広場~武甲山
途中から岩混じりの登山道になり、一部地面のコンディションがあまり良くないところがあったので転倒に注意。
武甲山の山頂広場はとても広く、休憩に適しています。
歩荷した水は御嶽神社裏手のマンホールに入れます。
山頂標はさらに奥に進んだ展望台。


8:30頃一の鳥居に到着すると、天候のいい週末とあってやはり一の鳥居駐車場は満車。
しかたないので行列の路肩に加わって準備を整えます。
一の鳥居駐車場の手前には仮設トイレ。
帰りに立ち寄りましたが、裏手には嬉しい手洗い場もあります。


鳥居を潜って本年2度目の武甲山に登ります。
登山口から早くも多くのハイカーさん達で溢れかえっています。


今月より開店した土日祝日のみの営業の武甲山麓のカフェを通過して、一旦狭い山道に入って登ります。


養殖場に咲いていたヤマツツジ。


再度舗装路歩きとなり、いきなり体力を要する急登。
ここから本格的に山道になります。


ようやく本日の山行の最大の目的である水歩荷用ペットボトルが置かれた十八丁目不動滝に着きました。
まずはここからの苦行に備えて冷たい武甲の天然水をたっぷり頂きます。


ペットボトルは豊富なので嬉しいですが、2ℓと4ℓの重いペットボトルしかありません。
当初は16ℓを予定していたが、思いの外まだ幾らか余裕があるように感じたので、焼酎の4ℓペットボトル3本と2ℓペットボトル4本の計20ℓと重量を増やして山頂目指して踏ん張りをきかせ登り込みます。


不動滝すぐ先にある馴染みの橋を速やかに、とはいかずよろけ気味に渡ります。
武甲山御嶽神社の石碑がある二十丁目石。


途中休憩を挟んでから暫く歩くと小さな祠があります。
さらに進んで大木の中にお地蔵さんがいる三十一丁目石。
ここまで来れば大杉の広場まであと少しです。


標高1000m地点の大杉の広場で休憩。
歩きだしに渾身の力を振り絞ってザックを背負うのが一番きついです。


新緑が綺麗な山道を一歩一歩着実に進みます。
標高を上げると岩々混じりの山道へと変わってきます。


途中何度か休みながらへばりかけの身体でゆっくりと歩きます。
最後の力を振り絞って登るとついに山頂部への入口が見えてきました。


賑わっている武甲山山頂広場に辿り着くと、嬉しいことにたくさんのハイカーさんから驚かれ、感謝されます。
山頂トイレを目視で確認。


御嶽神社裏手に周り込み、背後からマンホールに近寄ります。
網内に入っていた空のペットボトルは下山時過去にもお会いしている常連さんが全て降ろしてくれました。


背負ってきた計20ℓのペットボトルを全て出します。
まずは重い4ℓのペットボトルから順番に流します。
全てすっきりと流すと可笑しいほど一気に身体、ではなくザックが軽くなりました。


奥の武甲山(1304m)山頂に移動。
みなさんの記念撮影の合間を狙って山頂標を撮影。
広くはない山頂には大勢のハイカーさんが集結しています。
空のペットボトルを横にぶら下げていると、私の写真を撮らせてほしいというハイカーさんまで居られました。
女性もいたので一緒に記念写真を申し出るべきでしたね。


北武蔵最強ルートの最終峰蓑山と眼下の秩父市街地。


武甲御嶽神社で参拝します。
山頂の休憩所付近には緑が綺麗なコバイケイソウの群生。


山頂部でだいぶゆっくりしてから下山すると、登りではあまり楽しんでる余裕がなかったが、下りでは新緑がより綺麗に感じます。
下り続けて大杉の広場を通過。


緑が綺麗な山道をどんどん下り、不動滝で空のペットボトルに水を汲み直してしっかりと陳列します。


せっかくなので、武甲山麓のカフェに立ち寄ってみます。
¥300のクリームソーダを頂きます。


無事一の鳥居に辿り着き、すぐ下の駐車場所に戻って武甲山ピストン山行を終えました。
その後、武甲温泉で汗を流しました。


■その他
昨年は猛暑を理由に8ℓに留めましたが、まだ余裕を感じていた記憶があるので、今回は倍の16ℓを予定していました。
しかしながら、十八丁目石の不動滝にてペットボトルを搭載すると、まだ僅かに余裕を感じました。
どうせ今回は時間的に長く歩くわけではないので、もう少し増やそうと最終的に20ℓにしました。
山頂へ登る途中、あまりの重量にもういっそのこと水をほっぽってしまおうかとさえ思いましたが、なんとか山頂まで運ぶことに成功しました。
とてもきつかったです。

立岩~荒船山

2017-05-09 | 西上州
2017年5月9日

独特な山容と平坦頂稜の荒船山を実際に自分の足で訪れてみたいと思い、せっかく行くのであれば南の立岩もセットにして南牧村から歩こうと今回の周回コースを選択して歩きました。

7:35 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
8:35 立岩 8:45
9:10 荒船山分岐
9:40 立岩入口
10:00 荒船山 10:10
10:40 艫岩 10:55
11:25 星尾峠
12:00 田口峠分岐
13:25 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
所要時間:5時間55分

■天候:曇

■コース状況
立岩登山口~立岩
星尾峠分岐、立岩直登コース分岐をともに右折して直登コースで立岩を目指します。
立岩のコルまでに鎖付きのザレた崩壊箇所、ロープの急登、足場の悪い鎖のガレ、狭い鎖場と満載なので落石も含めて注意。

立岩~威怒牟畿不動下降点
鎖場、片側崖の登山道とあるので足元に注意。

威怒牟畿不動下降点~経塚山
最初のザレの斜面が滑りやすいので気を付けたいです。
途中落葉が目立つ箇所もありました。
経塚山直下はやや急登。
経塚山は荒船山山頂だが、展望はありません。

経塚山~艫岩
一旦下ったのちは山上とは思えない安心の平坦な登山道。
艫岩からは北西方面を中心に好展望だが、断崖絶壁なので注意。

艫岩~田口峠分岐
星尾峠へ行く途中滑りやすい崩壊箇所があります。
田口峠分岐手前にも崩落個所あり。

田口峠分岐~立岩登山口
マイナーなルートであるうえに数年前の台風の影響で荒れていて、元の登山道がなくなっている箇所もあるので注意が必要です。
安全面からはあまりお勧めしないです。


車で登山口に向かう途中、これから登頂を目指す西上州のドロミテこと立岩の独特な山容が視界に入ります。
立岩橋、線ヶ滝橋と通り過ぎた先の登山口駐車スペースは予想通り1台もなく、先頭として端に駐車します。


準備を整えて7:30過ぎに立岩経由で荒船山を目指して登り始めます。
木橋を渡ったすぐ先の登山者守り地蔵で本日の山行の無事を祈り参拝します。


右折して荒船山、威怒牟畿不動方面に向かいます。
続いて予定通り右折するため中級者向きの直登コースを選択。


新緑が綺麗な登山道を登ります。
鎖を頼りながら崩落個所を通過します。


ロープの急登、ゴロ石のルンゼ地帯を鎖を使いながら登ります。


右側が崖になっている狭い鎖場を慎重に歩きます。
ミツバツツジがまだ残っていました。


ベンチがある稜線鞍部の先から聳え立つ立岩を見上げます。


尾根に登り上げると、西上州の抜群の展望。


痩せ尾根を進んで立岩に到着。
展望のいい立岩山頂では貸切のベンチで一休みです。


これから目指す荒船山の経塚山(1枚目)。
だいぶ雪が解けた浅間山(2枚目)。


荒船山の右には毛無岩。
綺麗なヒカゲツツジも咲いています。


開けた痩せ尾根を歩きます。
いつもの秩父側と反対側から眺める両神山。
本日の山行の第二候補でした。


岩壁が立ちはだかります。
しかし、足場がしっかりしており見た目ほど難易度はありませんでした。
誤って転倒しないよう速やかに歩きます。


ベンチの置かれた小ピークを通過して、威怒牟畿不動下降点より右側の登山道を登り上げます。


いきなり滑りやすいザレのトラバース。
急登をジグザグに登り込みます。


一応尾根は黒瀧山まで繋がっているんですね。
ヤブ地帯は歩くスペースのヤブが払われているので問題なく歩けます。


巻き道分岐より強烈な急登で経塚山に登ります。


そして二百名山ながら山頂標が寂しい荒船山の経塚山(1423m)。
貸切の経塚山で小休止。


寂し過ぎるのでセルフ撮影してから今度は艫岩を目指して一気に急下降。


荒船山絶壁の案内に従い艫岩に向かいます。
山上とは思えない平坦な頂稜歩きを楽しみます。
途中で3人組ハイカーさんとスライドして、本日ようやく人に会いました。


「皇朝古修武之地」の石碑に寄り道します。
すぐに「皇朝古修武之地」の石碑。


頂稜歩きを再開して、避難小屋が見えました。
艫岩展望台に移動すると、こちらではすぐに団体さんと一緒になります。


正面に普段よりも近い位置から眺める浅間山と眼下の車道。
素晴らしい展望を暫く眺めてから一旦平坦頂稜を戻ります。


予想通り先に歩きだした団体さんに追い付いてしまい、暫く追尾してから気付いてもらい先に行かせて貰います。
分岐まで戻って今度は星尾峠方面に下ります。


崩落箇所は滑りやすいので慎重に通過します。
星尾峠に到達です。
荒船不動や兜岩山方面ではなく、そのまま南に下ります。


標高を下げていくと、再び緑が綺麗な樹林帯歩きに変わります。
登山道はやや荒れ気味で人の気配が全くないが、よく言えば奥深い感じを味わえます。


左岸コース分岐をそのまま直進すると、またしても登山道が完全に崩落しています。
田口峠分岐からは星尾方面に向けて左折。


田口峠分岐からはさらに荒れていて踏み跡が薄いです。
考えてみたら立岩も経由しないルートなので歩くハイカーは少ないはずですね。
木に付けられたペイントを目印に進むも、途中で登山道がなくなってしまいます。
何度か戻ってみたりしながら、コンパスを取り出して方角とおおよその現在地を確認したのち、とりあえず沢筋は倒木が酷いことを除けば一応はルートにもなっているので歩いてみます。


沢筋より途中から薄らの踏み跡を辿り、右へと登り上げていくと正規ルートに復帰できたので安堵です。
観音様を右に見ながら先程の沢付近でロスしてしまった時間を取り戻そうと先を急ぎます。
壊れかけの橋を慎重に渡ってみるもバキッ!と鋭い音が鳴ってしまいます。
慌てて戻って沢に下りて通過します。


暫く歩くと私の車が止まっている登山口が見えたのでホッとして嬉しくなりました。
登山口近くにはマツダランプの看板が落ちていました。
帰路でも登山口付近の登山者守り地蔵で参拝してから結局1台のみと寂しい駐車スペースに戻りました。

湯ノ沢トンネル付近のやまびこ荘塩ノ沢温泉に向かうも、火曜日の入浴は15:00からと残念ながらまだ時間があり、調べるとしおじの湯も火曜定休日だったので素直に帰路のヴィラせせらぎに立ち寄ります。
最初は嬉しい貸切状態でした。
その後暫くして宿泊客が入浴に来たが、入れ替わりだったので内湯、露天とも実質貸切でした。


■その他
当初は荒船山のおまけ的に考えていた立岩でしたが、登ってみると鎖場が多く変化もあって山頂周辺の展望もよく、予想以上の楽しい山歩きができました。
荒船山は経塚山こそ山頂のわりに地味な扱いでしたが、楽しみにしていた平坦な草原の頂稜歩きは山の上まで来ていることを忘れさせるような不思議な場所でした。
ただ、立岩側から歩いてみると、(今更だが)興味があった艫岩の大岩壁は全く見えないんですよね。
艫岩からの大展望を楽しんでから歩いた地味な西側のルートは荒れていて、特に田口峠分岐より下は酷いものでした。
なんとか帰れたからよかったものの帰宅してから調べてみると、どうやら数年前の台風の影響がそのまま残っていて、登山道は崩壊気味で一部登山道自体が本当になくなっていたようでした。
立岩、荒船山はともに変化があって面白い山でした。