途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

奥武蔵最強ルート(武甲山~天覧山)

2015-12-28 | 奥武蔵
2015年12月28日

あれは10月初め頃だったと記憶しています。
低山地帯が中心になる冬場の山行計画を考えながら日にちを見ていたら、自身の誕生日と仕事の休みが重なることが判明しました。
しかも年内の登り納めということもあってこのチャンスに地元奥武蔵山域でなにか大きなところを歩かないと失礼にあたると考え、当時完結の自信はなかったが今回の自宅に近い浦山口側からの奥武蔵主脈縦走を計画しました。
そこで、遂行するにあたり、下見登山と体力面の確認と向上を計るロング山行の二つを中心にここまで山行を進めてきました。
今月あたりからは自信と不安の狭間で揺れていましたが、残り一週間を切ってからいい意味で力が抜けて武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳、天覧山などの山々を一度に登れることの楽しみのほうが強くなりました。
真夜中から山に登り始め、夕暮れまで歩き続ける時間、体力ともに自身最大の挑戦的山行となりました。

3:00 有料駐車場
3:05 土津園
3:40 橋立林道終点
4:25 長者屋敷の頭
4:55 武甲山の肩
5;05 武甲山 5:10
5:15 武甲山の肩
5:35 シラジクボ
6:05 小持山
6:40 大持山
6:50 大持山の肩 7:00
7:30 妻坂峠
8:00 武川岳 8:10
8:20 前武川岳
9:00 山伏峠
9:35 伊豆ヶ岳 9:40
10:00 古御岳 10:05
10:25 高畑山
10:40 中ノ沢ノ頭
11:00 天目指峠 11:10
11;40 子ノ権現 11:55
12:05 久々戸山
12:10 スルギ
13:10 前坂
13:40 大高山
14:30 天覚山 14:40
14:55 東峠
15:45 久須美坂
16:00 久須美ケルン
16:30 多峯主山
16:55 天覧山 17:00
17:30 飯能駅
所要時間:14時間30分

■天候:晴

■コース状況
駐車場~武甲山
林道は一本道なので道迷いの心配はないと思われます。
武甲山までは登山道は明瞭だが、ナイトハイクとなると下見は必要だと思います。

武甲山~大持山
明け方に稜線を歩いたため、風が吹いて寒いと感じました。
登山道が狭い箇所や鎖のないちょっとした岩場があります。

大持山~武川岳
鞍部の妻坂峠までやや長めの激下りの後に、武川岳まで登り返します。
飯能から歩く場合には妻坂峠~大持山までの急坂が堪えると思います。

武川岳~伊豆ヶ岳
青梅秩父線にある山伏峠まで一気に標高を下げた後に、伊豆ヶ岳まで登り込みます。
人気の山ですが道標はあまりなかったです。

伊豆ヶ岳~子ノ権現
天目指峠まで下り主体ながら幾つかのピークを交えながらのアップダウンがあります。
天目指峠からは緩やかに登っていきます。

子ノ権現~天覚山
前坂までは破線ルートだが、誤ルートには気で通行止めされています。
子ノ権現から大高山方面への登山口と、途中の舗装路から前坂方面への登山口はわかりづらいので事前の下見が必要だと思います。
小刻みなアップダウンが増えてきます。
地味な樹林帯のなかを歩くので展望は期待できないです。

天覚山~飯能駅
釜戸山分岐まではアップダウンがあり、体力を要します。
下界からは多峯主山頂裏手に出るルートをあるきました。
多峯主山以降は非常に明瞭だが、道が入り組んでいるので道標の確認はしたいです。


本日バースデーの私は前々から計画していた山行に挑戦する為、前日早寝して備えます。
が、残念なことに山ではなく仕事の夢を見てしまいます。
リラックスできていません。
それでも早起きして自宅を出発前に夜空を見上げると月と星が綺麗でした。
本日は長い一日になりそうです。
浦山口にある有料駐車場で¥300を投入して、準備を整え3時登山開始。


ヘッデンとハンドライトの2本体制でひたすら林道を歩き続け、暗黒のなか武甲山に登ります。
新たに作られた橋を渡ります。


獣との遭遇に怯えながら長者屋敷の頭に来ました。


さらに登り続け、武甲山の肩。
その先で五十一丁目石を確認します。


御嶽神社で山行の無事と完結を祈願していきます。


明け方5時過ぎに鐘を鳴らしました。
かなり大きな音だったので少し焦りました。
まずは武甲山(1304m)。
風が吹き付けとても寒いです。


小持、大持山方面へと歩き、シラジクボを通過。
さらに歩き続け小持山。


徐々に明るくなってきました。
振り返って小持山を撮影。
山が真黒ですね。
なんて言っていたらこのあたりで事件発生。
両手をフリーにするためポケットにしまおうとしたハンドライトを奈落の底に落としてしまいました。
ここからは180ルーメンのヘッデンのみで立ち向かいます。


途中の展望地から撮影。
実際はもう少し明るかったですが、黒く見える山々もかっこいいです。
岩の間を通過。


大持山まで来ました。
その先の大持山の肩で日の出を見る為暫く待機。
ついに来ました!
先が恐ろしく長いのに我慢して呑気に待ってよかったです。


なんでもない登山道も朝日を受けて素晴らしいです。


ひたすら下り続けて鞍部の妻坂峠で石仏を確認します。
武川岳まで急坂を登り返します。
身構えていたのに今回はなぜかこの区間が全く苦にならなかったです。


奥武蔵山域で最も好きな山頂の武川岳(1052m)に到着。
ここで休憩します。
なぜかこの山頂が落ち着きます。


水が凍ってなかなか開かないボトルを必死で開けます。
こんなことで体力使いたくないですよ。


気持ちがいいので見上げたりゆっくり展望を楽しみます。


武川岳に10分程滞在して、山伏峠を目指します。
途中名栗げんきプラザとの分岐を通過します。
霜が凄い山道の先には朝日。


どんどん下りていきます。
このあたりでようやく単独ハイカーさん2名とすれ違います。
3時浦山口スタートで飯能駅まで歩き続けると言うと、二人とも驚かれていました。
途中の林道を横切ります。


再び山道に入ると展望が開けます。
ひたすら下り、山伏峠を挟んで反対側から伊豆ヶ岳に進入します。


なぜか高い位置にロープが付けられていて、一度通行止めかと思い無駄に周辺を歩き回ってしまいましたが、やはりここが正規ルートです。
植林地帯を歩きます。


伊豆ヶ岳(851m)に来ました。
ここでも人気の山らしく2名の単独ハイカーさんと出会います。


一旦戻って、天目指峠に向けて関東ふれあいの道を歩きます。
とても歩きにくい階段を登ります。


古御岳には東屋が設置されています。


比較的新しい道標も設置されています。
高畑山を通過。


鉄塔のある伐採地からは展望が望めます。


前回下見登山時に誤って巻いてしまった中ノ沢ノ頭を通過し、子ノ権現に向かう前に休憩舎に立ち寄ります。


前回訪問時作業者の方に撮影して頂いた記念碑を確認します。
積極的に休憩舎を活用させて頂き、身体を休めていきます。


後ろ向きの祠を確認して子ノ権現が近いことがわかります。
前回訪問時見つけることができなかったシンボルである巨大な手を撮影。


3ヶ月連続訪問となる子ノ権現に到着。
無事歩き切れることを願い拝みます。
巨大な草鞋と鉄下駄。
ここで一般参拝者のご夫婦を話し込みます。
今回のルートを話すと驚愕されたようで激励して下さいました。


展望を楽しみ、破線ルートに進入してスルギ。


六ツ石ノ頭を過ぎ、板屋の頭を通過。
そのすぐ先で滑って転びます。
痛やと叫びたくなります。
採掘場を確認。


一度車道を左に歩き、その先の左側にある目立たない登山口から山道に入ります。


十字分岐の前坂。
再び舗装路を横切って山道に入ります。


すぐ先にあるベンチで少し休みます。


木の根を登ると、ようやく大高山。


さらに小ピークをこなしたり巻き道を積極的に活用しながら歩き続けると、天覚山。


天覚山はこの付近では珍しく開けています。


疲れながら歩き続けると、登山道にブツが現れます。
しかも一ヶ所ではなく、度々仕掛けられています。
まじで疲れてるんだからやめて下さいよ。
糞地帯を無事通過して東峠に来ました。


疲れてきているので、天覚山と天覧山の見分けがつきづらくなってきています。
巨大な鉄塔の横を通過。


ゴルフ場横を歩きます。
ゴルフ場を眺めてみますが、本日は誰もいません。


久須美の峰と名付けられたピークを通過します。


久須美坂。
武蔵横手駅に行けますが、ここまできたらエスケープなどありえません。


シンボル的なマップ、久須美ケルンを確認。


街並みが見えてきました。
できればヘッデンを使わずに天覧山から下りたいと思い、先を急ぎます。
下見登山時も気になった建物を撮影。
しかし、寄り道している時間などありません。


下界に降りたら迷わず急いでファミリーマートに直行。
勿論トイレを借りる為ではありません(笑)
ここを右に折れます。
歩いているとテニスコートがあります。


左に折れてここから多峯主山に入ります。
もうここからは体力よりも精神力の勝負です。


柵越しに建物を確認。
そして多峯主山に到達。
日がどんどん暮れてきています。


道標を確認して天覧山に向かいます。


ついにラスト天覧山(195m)に来ました。
この時間にも拘わらず天覧山には4名ほど軽装ハイカーさんが居られました。
暗闇一歩手前の夜景を撮影。


トイレまで来てしっかり出していきます。
奥武蔵という文字を見て長い一日の達成感を感じます。


タイムズマートの自販機でほっとゆずれもんを購入すると、なんと当たったみたいでおまけにもう一本濃厚ミルクセーキを手に入れました。
バースデーでもありご褒美のような気がします。
無事飯能駅に到着。
自分のレベルを考えるとよくここまで歩いたなと思います。


終点西武秩父駅まで乗車して、少し歩き秩父線に乗り換えます。


浦山口駅で下車したのは私だけでした。
怖い暗黒のなか、ヘッデンを付けずに駐車場に戻りました。
ようやく長い一日が無事終了しました。


■その他
道中ハンドライト落下、糞地帯通過、脚部の疲労と試練を乗り越えて無事山行を完了することができました。
今回はまだ幾らかは易しい浦山口からの主脈縦走であり、ヤマレコで存じている飯能から登られた方々の健脚ぶりには驚かされてばかりです。
浦山口側からではありますが、私みたいな低レベルのハイカーでも頑張れば奥武蔵最強ルートを完結できるのだなと思うと、今後の可能性が広がってきます。
私のレベルでは一年の締め括りに相応しい山行だったと思います。
今回のようなロング山行は暫く控えると思いますが、奥武蔵最強ルートは浦山口からですがいずれまた歩いてみたいと思います。
それでは皆さん、よいお年を。

よくブログも年内に間に合ったな(作成日時12月31日21:00)

鹿倉山

2015-12-21 | 奥多摩・高尾
2015年12月21日

年末にあと一つロング山行を予定しているのですが、その前に何か負荷のかからない程度の山に登っておきたいと考えていました。
なんとなく地元奥武蔵、奥秩父ではない山域に訪れたかったため、西上州か奥多摩の二択となりましたが、ラスト山行を前に万が一リスクを伴う山で怪我やトラウマでも抱えて山休なんてなったら洒落にならないので穏やかな奥多摩山域へ約7ヶ月ぶりに訪問しました。
一際目立つ建造物の仏舎利塔が気になっていたため仏舎利塔のある大寺山ピークを通過できる鹿倉山にピストンで登りました。

7:30 陣屋バス停
8:30 大寺山 8:40
9:30 大マトイ山
10:05 鹿倉山 10:20
10:45 大マトイ山
11:15 大寺山 11:40
12:15 陣屋バス停
所要時間:4時間45分

■天候:晴のち曇

■コース状況
登山口~大寺山
陣屋のお店の裏に進むと登山口があります。
仏舎利塔がある大寺山までの区間の前半は急坂です。
特に下りでは滑りやすいので注意したいです。
急坂の途中で広い箇所に出ると落葉の影響もあって踏み跡が不明瞭です。
ここではピンクのテープを頼りに不明瞭箇所をそのままの進行方向で上に登れば繋がります。
中盤に道幅の狭い箇所があります。

大寺山~鹿倉山
ハイキングコースとは名ばかりで油断はできないです。
仏舎利塔まで約35分の箇所の先で、不明瞭な直登コースと巻き道両方にテープがあり、かえってわかりづらく厄介だと感じました。
安全なのは巻き道です。
鹿倉山が近づくと広い林道(作業道)が出てきます。
林道を歩き続けていると左にある鹿倉山への登りを見逃しやすいので注意が必要です。

全体的にはやや不明瞭と感じました。


陣屋バス停駐車場に行く前に5月の鷹ノ巣山山行でお世話になった大麦代駐車場に立ち寄りトイレを借りていきます。


再び車を走らせ、陣屋バス停駐車場を利用させて頂きます。
未踏の三頭山ではなく鹿倉山を目指します。


車道を挟んで反対側には陣屋のお店もあります。
このお店下山時も閉まっていました。
お店の裏手に周り、タイヤの階段から山道に入っていきます。


静かな樹林帯のなか、序盤からグングン標高を上げていきます。
急坂のあと登山道が広がるが、そこでルートを迷い10分程ロスしてしまいます。


道幅の狭い箇所を慎重に進みます。
奥多摩山域でよく目にする看板が現れます。


さらに登ると、一際目立つ白い建造物が見えてきました。
仏舎利塔のある大寺山です。
建造物好きの私はなんとしても大寺山にある仏舎利塔をこの目で見てみたいと思っていました。


すぐさま正面に移動して、逞しい金色のお釈迦様を確認します。
右に回ると、こちらは模様だけか、
と思ったらお釈迦様は横になっていました。


さらに移動して反対側のお釈迦様も見ていきます。
どうやら四面に金色のお釈迦様の像が配置されているようです。


今回は仏舎利塔を見れただけで満足です。
あとは地味な鹿倉山までモチベーションの維持に気を使いたいです。


大寺山の周回が終わり一休みして、今度は鹿倉山に向かいます。
仏舎利塔のある大寺山が鹿倉山までのほぼ中間地点です。
少し進むと、大成峠に到達します。
鴨沢へのルートは荒廃しているみたいです。


この道標の先がわかりづらく、結果的に今度は約15分のロスをしてしまいます。
左右どちらのルートにもテープが付いていました。
最初はピンクのテープを信じながら不明瞭な左の直登コースを歩くも、違和感を感じ、最終的にここまで戻って右の巻き道の存在に気付いて進みました。


巻き道は明瞭で歩きやすいです。
1178mピークの大マトイ山を通過します。


今度は広い砂利道の林道に出ます。
柵の端を歩いていくと手書きの案内があります。


下山時に林道とは別に左に山道があることを知るが、往路ではひたすら面白みのない林道を歩きます。
すると、むこう側から見える位置に案内が張られていたので山道に入ります。
これを見逃していたら大変なことになっていたかもしれません。


登ると程なく鹿倉山(1288m)。
わかってはいたので特に期待はしていませんでしたが、あまり展望もなく地味な山頂です。
でもなんか落ち着くのでボーッとしてしまいます。


山頂に15分程滞在してから下山します。
どうやらこの手書きの案内が差している方向は林道ではなく、目立たない山道のほうだったことに下山時になって気付きました。
なんともわかりづらいが柵沿いの林道とは別に山道が続いています。


柵越しに石尾根方面を望みます。
ここが今回の山行で一番の展望箇所だったと思います。


暫く歩いて仏舎利塔のある大寺山まで来ました。
再度お釈迦様観賞をした後、ちょっと早い昼食にします。
ここでは伐採作業をしている方がいました。
今回の山行で見かけた唯一の人でした。
木々の間から眺めます。


1枚目の画像が登りで最初にロスした箇所です。
歩いていると時々奥多摩湖の一部が見えます。


さらに下っていくと私の車が確認できました。
登山開始時に他に2台車が止まっていたが、私の車1台だけになっていました。


無事下山後、時間も12時を過ぎたところとまだ早いので周辺を散歩していたら小菅の湯臨時休業の看板を目にします。
これにより帰りの温泉はもう一つの候補だったもえぎの湯に決定、と考えていたらもえぎの湯も月曜定休日であることを知ります。


地元埼玉県まで戻り、好みの温泉の一つであるさわらびの湯に入ります。
本日はハイカーさんの利用がやたら多かったです。


■その他
奥多摩で行程もそんなに長くないので軽いハイキング的な感じで楽しめると思っていましたが、2度もルートを見失いロスしてしまう山行になってしまいました。
落ち葉の急斜面を登っているときに滑っている跡があるなと思ってはいましたが、他人事ではなく、下山時2、3回軽く転びました。
難所でない山でも侮れないと感じました。
現在、来週予定しているラスト山行を無事こなせるよう晴天を願って天気予報を毎日チェックしています。

二子山~武川岳~大持山~小持山~武甲山

2015-12-14 | 奥武蔵
2015年12月14日

近いうちの大目標として浦山口駅(武甲山)~飯能駅(天覧山)までを山で繋ぐ所謂奥武蔵最強ルートを完結するにあたり、10月の子ノ権現~天覧山、11月の伊豆ヶ岳~子ノ権現に続く奥武蔵主脈縦走路の視察登山第三段としてロングコースを歩きました。
二子山~武川岳までは約1年ぶりに訪問することになりました。
また、妻坂峠以降もブログ開設以前に訪問経験があります。
なので全くの未踏区間は妻坂峠~武川岳のみでしたが、浦山口側から奥武蔵最強ルートを狙う場合にはナイトハイク必至の区間であることから新鮮な情報を取り入れた上で挑みたいと考えて下見に訪れました。

6:50 芦ヶ久保駅第二駐車場
7:30 浅間神社
8:05 二子山(雌岳)
8:15 二子山(雄岳)
8:45 焼山 8:50
9:40 武川岳
10:00 妻坂峠 10:10
11:05 大持山の肩
11:15 大持山 11:20
11:40 小持山
12:10 シラジクボ 12:15
12:30 武甲山の肩
12:35 武甲山 13:00
13:05 武甲山の肩
13:25 長者屋敷の頭
14:00 橋立林道終点
14:40 札所28番 橋立堂/橋立鍾乳洞
14:50 浦山口駅
所要時間:8時間0分

■天候:曇時々雨

■コース状況
道の駅果樹公園あしがくぼ~二子山
昨年の同時期に行った時と比べて二子山登山口に進む道が整備されて、道も幾らか変わっていました。
兵ノ沢コースへの取り付きが変わっていたので浅間神社を経由する尾根コースを登りました。
全体を通して傾斜がきついが、特に浅間神社へ至るまでが急登です。
浅間神社直下の岩場は左に巻くのが正規ルートです。
二子山雌岳手前に転落防止のロープが張られたトラバース箇所があります。

二子山~武川岳
二子山雄岳から左奥にも作業道が伸びているが、右奥の登山道を下って行くのが正規ルート。
焼山直下も急登です。
焼山以降は旧登山道分断により、案内板に従って一旦未舗装の林道を横切ります。

武川岳~大持山
武川岳から鞍部の妻坂峠までは激下り、妻坂峠から先はきつい急登が待っています。
ウノタワ、鳥首峠方面への分岐から10分ほどで大持山頂です。

大持山~武甲山
小持山までは登山道が狭く、岩があったりと注意が必要です。
小持山から武甲山までは安全です。
武甲山からは天候がよければ北側に大展望が望めます。

武甲山~浦山口駅
やや道が狭いところがありますが、比較的安全です。
最後に木製の橋を消化すると、そこから先は長い林道歩きです。

全体的に登山道は明瞭ですが、アップダウンがあり、落葉が多く滑りやすいので転倒に注意が必要です。


何度目かわからないくらいお世話になっている道の駅果樹公園あしがくぼの第二駐車場を利用させて頂きます。
地元秩父は雨が降っていたが、芦ヶ久保では止んでいました。
ここから武川岳までは約1年ぶりの訪問です。


柵が新設されて、道もいきなりのトンネルがなくなったりと以前と幾らか変わっています。
車道を少し上って反対側のここから入っていきます。


歩きでも1.65mの私には心配御無用です。
一度左のおそらく兵ノ沢コースと思われる方に行ってみるも以前よりわかりづらくなっていたため、まだ登ったことのない浅間神社コースに切り替えます。
柵から外れて右側に登ります。


知らずのうちに道を外れてしまったのか通行止めを出てすぐに登山道に合流します。
なかなか登りごたえのある急登が続きます。
さらに止んだと思った小雨も時々降ってきます。


浅間神社に到着です。
この直下で巻き道に気付かず、急な箇所を途中まで直登してしまい右肘を軽く負傷してしまいました。
登山道が続く浅間神社裏手には祠もあります。


時々小雨がぱらつき地面も悪いなか樹林帯を進みます。
正直早く終わらせて下山したいです。
兵ノ沢コースとの分岐まで来ました。
今回は実際の時間以上に長く感じたのに武川岳までコースタイム3時間ですか、


倒木個所や転落防止のロープが張られたトラバース箇所も雨で足場が悪いため注意して進みます。


分岐から25分で二子山雌岳。
雄岳も近いのでそのまま進みます。


二子山雄岳(883m)。
残念ながら何も映りません。


街も削られた山も両神山も浅間山も何も見えません。
時間は長く感じているものの疲れはなかったのでそのまま焼山まで進みます。


岩が登場してきます。
さらに進むと、ヨーガイ入入口との分岐。


焼山直下の急登を登って焼山。
ここで小休止します。


本来ならむこう側に武甲山の表と裏が見えるのですが、
歩いてきた二子山方面は見えました。


登山道と並行して巻き道となる林道が出てきますが、そのままアップダウンのある登山道を進みます。
すると、旧登山道分断箇所に来ました。
やはり数年前まで繋がっていたので山が可哀想に感じてしまいます。
未舗装の林道を登ってここから進入します。


暫く歩いて武川岳(1052m)。
やはり蔦岩山の山頂標を見逃してしまいました。
なぜかこの山頂も落ち着くので好きなのですが、ベンチが雨で濡れていることと大持山への急登までに幾らかでも稼いでおこうと思い、妻坂峠まで進みます。


ガスのなか途轍もない急坂を下って、鞍部の妻坂峠に来ました。
ここからの急登に備えて一度身体を休めます。
しかし、どこに座っても雨で濡れているため臀部を冷やしてしまいます。
寒いしテンションが下がります。
せっかく1000を越えた標高も下げてしまったので大持山まで約450m登り返さなければなりません。


妻坂峠の石仏も確認します。


急登を消化しながら左右に自然林と植林が綺麗に分かれた登山道を歩きます。


登り込んでウノタワ、鳥首峠方面との分岐まで来ました。
しかし大持山までもう一度深刻な登り込みを強いられます。


大持山まで来ました。
すると、天候は次第に良化傾向が見られます。


そして有名なこの岩場を乗り越えます。
岩場主体で道も狭いです。
ナイトハイクの場合はさらなる注意が必要だと思われます。


途中の展望箇所から武甲山の裏側、さらには度々訪れる羊山と姿の池、秩父市街地が確認できました。


小持山。
残りは武甲山だけとなりました。


小持山からはまた標高を下げます。
そして鞍部のシラジクボ。
いつかは持山寺跡にも行ってみたいです。


しばらく登って武甲山の肩まで来ました。
すると、到着を祝うかの如く12:30分の発破音が鳴り響きました。
程なく武甲山の広場に出ます。


御嶽神社で参拝します。
8月に山頂トイレ用に水を運んだマンホールを確認します。
するともう冬季でトイレが使用不可なのか空のペットボトルが入っていた網も綺麗に畳まれています。


ついに8月の表参道ピストン以来となる武甲山(1304m)に到着。
1人いたハイカーさんと入れ違いで山頂独占。


毎度の如く鉄柵を飛び越えて最高地点の隅で昼食にします。
結局晴間が差したのはほんの一時で、今回山頂からはあまり展望は望めませんでした。


今回は鳴らしませんでしたが、鐘も確認します。
8月登頂時にはアブに追われ続け最終避難場所として御世話になった休憩所も見ていきます。


山頂周辺に30分近く滞在した後、長いこと通行止めになっていた橋立コースを下ります。
すると廃屋が現れます。
傾斜がきつくないため下りやすいです。


長者屋敷の頭に来ました。
行ったことはないがこの近くに水場があるみたいです。
わりと新しそうな道標の通り登山道を左に折れます。


滑らないように木段を下ります。
木製の橋を渡ってここからは林道歩きです。


暫く林道を歩いて土津園の看板が見えました。
時間もまだ早いので最後にソフトクリームを食べたいと考えていました。
林道の途中ではランチを楽しんでいるグループに会いました。
橋立鍾乳洞、札所二十八番、武甲山の広めの無料駐車場があります。


そして駐車場の先にある土津園に寄ろうとするが、まさかの臨時休業でした。
しかたないのでそのまま浦山口駅まで歩きます。
歩いて浦山口駅に行く場合は2枚目の画像のところを左です。
そして、実は2週前にも浦山口側の駐車スペースの下見に車で訪れたのですが、道を誤って右ではなく左の狭い車道から抜け出てしまいました。
その時は車を傷めないかヒヤヒヤものでした。


ついに浦山口駅に到着です。
親切なことで有名な駅員さんは不在で無人駅でした。


御花畑駅から西武線に乗り換える為西武秩父駅に向かう途中タイ料理店を見つけました。
山行日以外にでもいつか入ってみたいです。


久しぶりに武甲温泉に行こうとしたものの、駐車場がほぼ満車状態だったため、丸山鉱泉で温まりました。


■その他
今回歩いたコースは武川岳に到達するまでも含めて奥武蔵らしく低山ながらアップダウンが多く体力を要すると感じました。
そして、毎度思うこととして標高的な面からみても浦山口側から飯能駅方面を目指す方が明らかに恵まれていると思います。
飯能から歩かれた方達の恐るべき健脚ぶりには感銘を受けています。
浦山口側からならなんとか踏破できないだろうかと自信と不安の狭間揺れています。
勿論過酷なので完結の保障などありませんが、
当日は今回みたいな愚図ついた天気ではなく、晴れてほしいものです。