途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

志賀坂諏訪山

2017-06-27 | 西上州
2017年6月27日

志賀坂諏訪山は埼玉県小鹿野町と群馬県神流町にまたがる山で、群馬県上野村にある三百名山の諏訪山と混同を避けるために、志賀坂を付けて言うことが多いです。
以前より車で何度も通過している志賀坂峠にあり、地味な埼玉百名山でもある志賀坂諏訪山へ訪問しました。

10:50 志賀坂峠駐車場
11:40 諏訪山 11:45
12:20 わたど橋
12:30 間物
13:00 志賀坂峠駐車場
所要時間:2時間10分

■天候:曇


朝から雨が降っていたことから山に行く予定はなかったのですが、意外と雨が早く上がり中途半端に時間ができたため、遅い時間からでも丁度いい短い行程の山として、以前より気になっていた志賀坂諏訪山へ訪問することにしました。
埼玉県側からだと志賀坂トンネルを抜けたすぐ左にある駐車場はやはり予想通りの貸切です。


尾根コースと谷コースに分かれるが、尾根コースで登ってみます。
歩く人が少ないため、残念なことに時折蜘蛛の巣にかかってしまいます。


鉄塔付近は刈払われて開けています。


静かな尾根道を登っていくと、やがて谷コースと合流します。


山頂へ続く登山道では紫陽花が咲いていました。


少し歩くと祠がある諏訪山(1207m)の山頂に到着。
限られた山頂からの展望はガスのため一切望めません。


あまり長居はせずに山頂を後にして、案内に従い右折します。


地図上に記載されている休憩所の東屋は無残にも崩壊していました。


不気味なくらい静かな樹林帯を下っていき、自然を大切にと書かれた看板のあるベンチを通り過ぎて少し歩くと鉄製のわたど橋です。


わたど橋下にも駐車場があり、舗装林道を車で来ることができます。
林道歩きを経て間物集落がある車道に出ます。


あとは右折して普段神流町に行くときに車で通行している車道を歩きます。
車道に出てからが今行程上最も展望がよかったです。
車道歩きが意外と長く感じ、不安になり始めた頃駐車場に戻りました。


■その他
雨上がりの曇で展望もないことがわかっていたことから今回の地味な山を選択して歩きました。
今回は改めて感想というほどのことも特にありません。

安達太良山

2017-06-20 | 東北
2017年6月20日

地元埼玉県より一昨日から遠征している福島遠征最終日に訪問した山は安達太良山でした。
最終日はゆっくりしたいので、片道ゴンドラに乗車しての余裕のある山行となりました。
安達太良山はロープウェイで高度を稼げる山でありながら、迫力ある稜線歩きを楽しめる山で訪問してみたいと思っていました。
事前情報にて牛ノ背、馬ノ背と呼ばれる稜線歩きと鉄山の展望がいいことも知っていたため、安達太良山からは鉄山へも訪問しました。

9:20 あだたらエクスプレス山頂駅
9:25 薬師岳
9:55 仙女平分岐
10:20 安達太良山 10:35
10:45 沼尻分岐
10:50 峰の辻分岐
11:10 鉄山 11:20
11:45 峰の辻分岐
11:55 峰の辻
12:15 くろがね小屋
12:35 勢至平分岐
13:25 あだたらエクスプレス山麓駅
所要時間:4時間5分

■天候:晴

■コース状況
あだたらエクスプレス山頂駅~安達太良山
安達太良山山頂直下がやや傾斜があるものの、ロープウェイで高度を稼いでいるぶん平坦区間が多いです。
安達太良山山頂手前の広場に山頂標があるが、最高地点はすぐ先の乳首。
山頂手前及び乳首は抜群の大展望。

安達太良山~鉄山
牛ノ背、馬ノ背といったダイナミック稜線は風の通り道であり、今回は穏やかだったが、強風時注意が必要。
鉄山も大展望で、鉄山への稜線上左側に見える沼ノ池も大迫力で素晴らしいので、鉄山への縦走はお勧めです。

鉄山~あだたらエクスプレス山麓駅
峰の辻からはややザレ気味の下りだが、足元に注意すれば問題ありません。
くろがね小屋より下にはレンゲツツジが群生しています。
やや悪路の旧道と林道に分かれるが、どちらでも合流します。
近道は旧道。
さらに下では、あだたら渓谷自然遊歩道と林道に分かれるが、こちらも合流します。


一昨日の西吾妻山、昨日の磐梯山に続いて福島遠征最終日に向かった山は安達太良山。
とても広い駐車場はまだまだ閑散としていました。
安達太良奥岳登山口の立派な標識。


あだたらロープウェイのおしゃれな山麓駅。
最初誤って隣接するレストハウスが山麓駅だと思い、無駄に彷徨ってしまいました。
ゴンドラはありがたいことに1人乗りでの案内でした。
ロープウェイやケーブルカー等の乗り物も好きなので今回は積極的な利用です。


約10分間の空中散歩で最終日は楽をして一気に高度を稼ぎます。
ゴンドラ内は窓が少ししか開かないのでやはりとても暑いです。
観光客と一緒に整備された木道からスタートです。


一旦寄り道して山頂駅近くの薬師岳にも立ち寄ります。
近くには智恵子抄のほんとの空の記念碑があります。
戻って分岐から安達太良を目指します。


もう少しして石楠花が咲くころにはさらに楽しい山歩きになりそうです。


早くも開けて、仙女平方面からの表参道との分岐。
福島遠征は1日づつ天候が良化して、3日目は最高の晴。


イワカガミ(1枚目)とムラサキヤシオ(2枚目)。


山頂が近付くと、さらに開けて小石や砂混じりの山道へと変わります。
登山道から外れた斜面には残雪。


気持ちのいい登山道を登っていくと、安達太良山の山頂部である乳首が姿を現しました。
安達太良山登頂後に縦走予定の鉄山方面へと続く稜線。


安達太良山(1700m)の山頂標は最高地点ではなく、手前の広場にあります。
団体さんが前にいたため、少々渋滞しながら最高地点に移動。
最高地点は虫が酷く、口を完全に閉じていないと入ってきてしまいます。


鉄山方面への縦走路(1枚目)。
先程いた山頂手前の広場(2枚目)を見下ろします。
南側に見える和尚山(3枚目)。


鉄山へと続くすっきりした縦走路を歩きます。
地元奥武蔵とはまるで違い、同じ日本とは思えない不思議な光景。


小高くなっているところに立ち、大迫力の池の平。


峰の辻方面との分岐をまずはピストンで左の鉄山方面へと歩きます。
素晴らしい稜線歩きに感動です。


頂上部に出て一旦Uターンするような形で、山頂標は特にないが鉄山に到着です。
非常にすっきりした大展望の山頂部。


昨日登頂した宝の山会津磐梯山(1枚目)と眼下にはくろがね小屋(2枚目)。


鉄山で小休止したら来た道を戻ります。
このダイナミックな稜線歩きにはカメラが止まりません。
安達太良山は本当に来てよかったです。


峰の辻分岐を折れます。
2枚目の残雪はなんか汚いです。


これまた大展望の広場である峰の辻からは小石混じりのザレを下ります。


火山ガス発生による立入禁止の看板。
入浴ができるくろがね小屋では数グループ休憩中なので、渋滞にならないうちにそのまま歩きます。


サラサドウダン。
平坦な広い登山道は歩いていて気持ちがいいです。


勢至平に群生するレンゲツツジ。


やや悪路の旧道と林道歩きの馬車道に分かれますが、時間短縮できる旧道でそのまま下ります。
登山道は岩や深く抉られたところが目立つが、特に問題ありません。


林道歩きではなく、あだたら渓谷自然遊歩道に入って奥岳登山口を目指して歩きます。


あだたら高原ランデブーの建物の裏側に飛び出しました。
そして駐車場に到着。
本日は大変暑かったです。
何も考えずに早急に温泉に入りたかったので、ロープウェイ山麓駅隣接の奥岳に湯で汗を流します。
安全運転で埼玉県まで帰りました。


■その他
安達太良山へはよく整備されたすっきりとした快適な登山道で、山頂付近からは抜群の展望を望むことができました。
安達太良山から鉄山への縦走路は大迫力で、風の通り道で削られた稜線は見慣れない登山道で不思議な感覚で楽しむことができました。
西吾妻山、磐梯山もともに素晴らしかったですが、最も感動したのは安達太良山でした。
滅多にできない2泊3日の福島遠征はとても充実した旅となりました。

磐梯山(裏磐梯)

2017-06-19 | 東北
2017年6月19日

昨日から始まった福島遠征2日目は、福島が誇る名山宝の山磐梯山に登りました。
時間的にゆっくりできるので、八方台ではなく裏磐梯スキー場から歩くことにしました。

9:00 裏磐梯スキー場
9:30 裏磐梯ゲレンデトップ
9:40 銅沼
10:10 裏磐梯スキー場分岐 10:15
10:55 弘法清水
11:20 磐梯山 11:40
12:00 弘法清水
12:50 裏磐梯スキー場分岐
13:15 銅沼 13:30
13:40 裏磐梯ゲレンデトップ
14:00 裏磐梯スキー場
所要時間:5時間0分

■天候:曇時々晴

■コース状況
裏磐梯スキー場~裏磐梯スキー場分岐
噴火壁・火口原分岐までは振り返ると好展望のゲレンデの緩やかな登りが続きます。
噴火壁・火口原分岐から先は進行方向右手に沼を見ながら進むと、銅沼(あかぬま)がある地点に辿り着きます。
銅沼はとても美しくお勧めです。
裏磐梯スキー場分岐近くでようやく傾斜が出てきますが、基本急登は少ないので安心して歩ける区間です。

裏磐梯スキー場分岐~磐梯山
ゴロ岩が増えてきて傾斜も増します。
途中展望地があります。
弘法清水小屋へは直接行くルートと、お花畑経由とありますが、弘法清水で再度合流します。
弘法清水には水場があります。
磐梯山直下はやや急登。
山頂は360度文句なしの大展望。
復路で歩いたお花畑はまだ植物は少なかったが雰囲気抜群。


昨日の西吾妻山に続いて、本日向かった山は近くにある磐梯山。
せっかく2泊3日で余裕があるので、最も人気の八方台ではなく、銅沼経由の裏磐梯から歩きます。
ゲレンデを潜り、9時少し前に登山開始。


早速裏磐梯の豪快な岩壁が姿を現します。
裏磐梯スキー場の建物。


関東の千葉県から遠征されたハイカーさんと楽しくお話をすると、やはり同じく昨日は絶好のレジャー日和との情報で、期待して来たが曇り空で残念だったと言っていました。
桧原湖方面を振り返ります。
曇り空だが、昨日よりはだいぶ晴に近づいています。


登り詰めてゲレンデトップに着きました。
ゲレンデトップからの大展望。
右奥には昨日登った西吾妻山も見えています。


銅沼方面へと平坦な登山道、緑が綺麗な樹林帯を進みます。


せっかくなので銅沼(あかぬま)も覗いてみます。
銅沼越しに望む迫力満点の櫛ヶ峰と磐梯山方面。
銅沼に咲いていたタニウツギ。


再度歩きやすい平坦な登山道を進みます。
本日は昨日よりも天候がいいので、日差しがとても暑いです。


八方台からのルートと合流。
道標には裏磐梯登山口、八方台登山口が書かれているのに、重要な磐梯山へ向かう案内がないと思っていたら、弘法清水を示した案内が取れて落ちていました。


ゴロ岩が目立つようになり、傾斜も出てきてようやく登っている感じになります。
展望箇所からは裏磐梯の荒々しい絶景。
小野川湖を挟んだ反対には昨日登頂した西吾妻山。


ロープ、鎖が設置されている細い登山道を通過。
ムラサキヤシオがまだ残っていました。


弘法清水直登コースとお花畑経由のコースに分かれますが、お花畑は帰りに歩くので、そのまま最短の弘法清水直登コースから山頂を目指します。
この辺りまで来るとやはり百名山で、すれ違うハイカーの数が一気に増えます。


弘法清水からそのまま磐梯山に登り込みます。
磐梯山直下の登り込みで、なんと昨日西吾妻山でもお会いした高崎よりお越しのご夫婦さんと嬉しい再開。


狭い山頂直下ではすれ違いが発生するので、展望を楽しみながら息を整えて登ります。
ついに山頂部が見えてきました。


最高地点のすぐ下にある磐梯山(1816m)の山頂標。
岩々の大展望の山頂部。
磐梯明神と書かれた石碑がある最高地点の祠。


巨大な猪苗代湖と眼下に広がる街並み。


昨日登頂した西吾妻山(1枚目)と安達太良山(2枚目)。


近くにいたハイカーさんと撮り合い、話し込みます。
昨日以上にはっきりと見えるまだまだ残雪が目立つ飯豊連峰。


弘法清水岡部小屋と奥には軽食もある売店の弘法清水小屋。
岡部小屋前の冷たい水を田tt埔里と頂きます。


弘法清水周辺も気持ちのいい広場になっています。
大展望を楽しみながら下ります。

裏磐梯登山口を目指してお花畑を経由して帰ります。
荒々しい櫛ヶ峰(2枚目)。


心地いいお花畑を歩きます。
2枚目の花はイワカガミ。


樹林帯を下り続けて銅沼まで来ました。
復路でももう一度銅沼の絶景を楽しみながら休憩。


ゲレンデトップから登りでは気付かなかったショートカットの直登ルートは素晴らしい展望です。


あとは駐車場まで開けたゲレンデを下ります。
14:00丁度に閑散とした駐車場所に帰着。


磐梯山登山後車で向かった先は五色沼。
ザックなし、水分500ml1本の軽装で散策です。
まずは観光客に紛れて毘沙門沼。


赤沼付近ではなんと磐梯山頂で、楽しくお話をさせて頂いた男性ハイカーさんとまさかの嬉しい再開。
八方台コースで登ったが、帰りに銅沼に立ち寄ったらやはりとてもよかったそうです。
五色沼はどこまで行こうか考えていると言ったら、弁天沼が特によかったと勧められました。
2枚目の画像は不思議な色をしたみどろ沼。


毘沙門沼に次いで大きな弁天沼はやはり素晴らしかったです。
瑠璃沼と神秘的で綺麗な青沼まで行って、柳沼には行かず帰りました。
2枚目の画像は青沼です。


既に昨日現地で調達していた白ワインを頂き、ほろ酔い気分。
最終日の明日は梅雨時には珍しい文句なしの晴予報なので楽しみです。


■その他
駐車場よりゲレンデを登り始めると荒々しい裏磐梯を見ることができ、振り返っても抜群の展望を望むことができました。
昨日より天候が良化して時折青空も出ていたことから山頂からの360度の大展望を楽しむことができました。
裏磐梯ルートを選択したことにより訪れることができた銅沼は大変素晴らしく、いつまでも銅沼を見ながらゆっくりとしていたいと思いました。
下山後も時間に余裕があったので、観光地である五色沼にも訪れることができ、大変有意義な1日となりました。

西吾妻山(デコ平口)

2017-06-18 | 東北
2017年6月18日

仕事の都合上約3週間ぶりの登山となりましたが、ここ1カ月ほど連休がなかったぶん、予め取得していた有給休暇と代休も重なり大型連休が取れたので、予てから計画していた福島遠征を2泊3日でゆっくりと楽しんできました。
今回の福島遠征のプランは実は2年前より計画していたのですが、2年前の貴重な大型連休は台風接近によりまさかの全滅で迷わず却下、昨年も2回程計画したのですが、1回は雨模様ですので見送り、もう1回は他の山を優先しました。
今回滅多にない4連休を頂いたことから実現しました。
しかしながら、山行当日の2週間ほど前、詰めの段階で今回の西吾妻山登頂に向けて利用しようと考えていたグランデコリゾートのリフトの始発時間を調べると、なんとまだ運行前であることを知りました。
そこで、遠征最終日に持っていく予定だった西吾妻山を初日に移動しました。

7:25 デコ平口
7:35 デコ平湿原
7:55 グランデコ・パノラマゴンドラ山頂駅
9:35 西大巓 9:45
10:20 西吾妻小屋
10:30 西吾妻山 10:35
10:50 天狗岩 11:00
11:40 西大巓 11:50
12:50 グランデコ・パノラマゴンドラ山頂駅
13:25 デコ平口
所要時間:6時間0分

■天候:曇

■コース状況
デコ平口~山頂駅
山麓駅からデコ平口までは未舗装林道の砂利道なので、運転は注意。
デコ平口の未舗装駐車場には仮設トイレが設置されております。
途中湿原周回コースで分岐するが、周回コースを歩けば、どちらも合流します。
誤って早稲沢コースへ向かわないよう注意。
傾斜は少ないので安心して歩けます。

山頂駅~西大巓
グランデコ散策路から外れて右奥の登山道に入っていきます。
序盤はゲレンデだが、樹林帯に入るとゴロ岩があります。
標高を上げると残雪があります。
アイゼンという感じではないが、偶に40cm程の踏み抜きがあるので注意が必要。
西大巓は大展望。

西大巓~西吾妻山
残雪の稜線は滑り落ちないよう注意が必要です。
樹林に囲まれた西吾妻山山頂は展望は一切ありません。
西吾妻山より北に向かった吾妻神社が祀られている天狗岩は広く好展望で、西吾妻山よりも西大巓やこちらのほうが休憩に適しています。


深夜の1:00 am 過ぎと、crazyな時間帯に埼玉県の自宅を飛び出し、藤岡ICより関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道と繋いで、途中の那須高原SAに立ち寄ります。
あたりはようやく薄ら明るくなりかけてきていました。
まずは本日から続く山行に向けてシンプルなかけそばを頂きます。


走行時間4時間強と休憩の約5時間かけて向かった先は東北福島でした。
まだ運行前のグランデコリゾート周辺の複数ある大型駐車場は当然の如くガラガラです。
まずはトイレをお借りしようと試みるも、どうやらトイレはまだ運行前により施錠されているグランデコ山麓駅内にあるようで、なんと用を足せません。


未舗装林道を車で進んだ先にあるデコ平口にはトイレがあるようだが、とりあえず当初の予定通りここから徒歩での往復とします。
はっきり言ってつまらない未舗装林道を歩いていくと、1台、また1台……、と車に追い越されます。
つまらない林道歩きは別にいいとして、果たして用を足せていないままの状態で、顔面蒼白になりながら我慢できるのだろうか。
とてもルンルン♪どころではありません。
山は甘くはなかった、


林道を真面目に歩いていたが、わざわざ福島県に来てまでの長い林道歩きは飽きるので、デコ平口にあるトイレが使えるかもしれないと一旦戻って未舗装の砂利道を車での走行に切り替え、運転に気を使いながら急遽全く計画していなかったデコ平口に移動します。
数台のみの駐車と寂しいデコ平口駐車場にはありがたいことに嬉しい仮設トイレが設置されております。
これを求めていたんです。


登山口の総合案内図。
熊さん 人間に注意、と書かれてあるが、熊さんは日本語を読めるのだろうか。
リラックスに成功したので、未舗装林道と違って雰囲気のある静かな樹林帯を歩き始めます。


すぐに湿原周回コースとなりますので、行きは右側から回ります。
どちらから行っても合流します。
木道歩きでゴンドラ山頂駅に向けて歩きます。


沢やゴンドラリフトのロープ下を確認。


こちらも当然誰もいない綺麗なグランデコリゾート山頂駅。


山頂駅前の大きな案内図。
一旦誤って散策路に上がっていきそうになりますが、異変に気付いて軌道修正。
西吾妻山登山道へと入っていきます。


ゲレンデ歩きはとても心地よいです。
振り返ると本来大展望でしょうが、いまひとつの曇り空。
高速走行中ラジオで、東北は絶好のレジャー日和と言っていたのでワクワクしていましたが、福島では駄目でした。


西大巓登山道の案内板に従い右折して、樹林帯に入ります。
ゴロ岩の樹林帯歩きでは、風を受けないのでとても蒸し暑く感じます。
ショウジョウバカマ。


標高を上げていくと残雪が出てきました。
急激な雪解けによるグチャグチャの地面では泥だらけにならないよう気を付けて歩きます。


振り返ると、微妙な雲海に浮かぶ磐梯山。
残雪が増えてきて、偶に40cm程踏み抜いてしまいます。
残雪越しに望む西吾妻山。


最後に一登りして山頂部が見えてきました。
貸切の西大巓に到着。


振り返って磐梯山(1枚目)と豊富な残雪が目立つ飯豊連峰(2枚目)。


西大巓で小休止してから西吾妻山への稜線歩きです。
残雪の下りでは滑って滑落しないよう慎重に進みます。


西大巓以降はハイカーとすれ違うようになります。
他ルートから歩いてきたハイカーさんによると本日熊を目撃したそうです。
さらに進むと広大な湿原地帯。


木道歩きの分岐よりまずは右折して山頂を目指します。
何故か常に綺麗に見えている飯豊山。


西吾妻山(2035m)に到着すると、嬉しいことに先客ハイカーさんに早速撮影をして頂きました。
西吾妻山はあまり広くはなく、樹林に囲まれて展望は一切ありません。
なお、撮影をして頂いた男性ハイカーさんは横浜から、もう一組いた御夫婦は群馬県から、と同じ関東からの遠征組ということもあって、とても親近感が湧きます。
御夫婦さんとはなんと翌日もお会いしました。
山頂部にあったもう一つの赤い山頂標を確認。


周回コースで進み、素晴らしい広場の天狗岩。
他ルートから歩いてきたハイカーも集結してやや賑やかです。
天狗岩に祀られている吾妻神社。


何度も登場してきている飯豊山(1枚目)。
いつかは日帰りで歩いてみたいです。
朝日連峰(2枚目)と頭だけ覗かせているのは、どうやら月山(3枚目)みたいです。


ここから西大巓へと戻ります。
分岐にある避難小屋の西吾妻小屋。
内部も確認。
二階建ての小屋内部はとても綺麗でした。


西大巓へのダイナミックな縦走路。
残雪箇所を踏ん張りを利かせながら必死に登り返します。


西大巓では数名のハイカーが休憩中でした。
私も邪魔にならないところに移動して休憩。
再度振り返って穏やかな西吾妻山。


厄介な残雪地帯を丁寧に戻、ゲレンデを下ります。
山頂駅には作業者が数名いました。


もうここまで来れば安心の平坦歩きなので、ゆっくりと戻ります。
湿原周回コースを往路は左から来たが、復路では右折して周回します。


駐車したデコ平口に無事帰着。
本日は日帰り温泉ではなく、事前に予約を取っていた裏磐梯ロイヤルホテルで翌日の山行に備えて汗を流しました。


■その他
当日はグランデコ山麓駅付近の大型駐車場にトイレが併設されているものだと思い込んでいましたが、運行前で施錠されている山麓駅内にトイレが閉じ込められていたのです。
結果、最終的に山行当日のコース変更で、全く頭になかったデコ平口からの登山へと切り替えました。
トイレを済ませずにそのまま山麓駅からの西吾妻山ピストンを強行していたらルンルン♪なんて言っている余裕はなく、それこそ究極の拷問登山へと変貌を遂げていたものと思われます。
未舗装林道及びスキー場作業道を歩くよりは楽しめましたし時間短縮にも繋がったので、翌日以降への疲労度も軽減されました。
標高を上げていくと、残雪地帯ではスタミナを消耗する歩きとなり、一時不安を覚えましたが、雄大な稜線歩き、湿原歩きと楽しめました。
チェーンスパイクを持っていくか迷いましたが、やはり持っていかなくて正解でした。
山形県側から歩くハイカーが多いみたいで、グランデコ及び、デコ平口方面から歩くハイカーは少なく、日曜日にしては静かな山行となりました。