途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

(秩父)二子山

2017-08-30 | 奥秩父
2017年8月30日

秩父より志賀坂峠を神流町に抜けるときに国道299号線を挟んで両神山の対面に現れる岩峰の二子山は興味がありました。
一般ハイキング向きの山ではないことから手持ちのガイドブックには掲載されてなく、特に上級者コースは鎖が撤去されていて大変危険な山と言われていました。


8:55 駐車スペース
9:35 股峠
10:00 東岳 10:05
10:35 股峠
11:20 二子山(西岳) 11:40
12:35 魚尾道峠
13:20 駐車スペース
所要時間:4時間25分

●天候:曇時々雨

●コース状況
登山口~股峠
登山道は一部やや荒れ気味だが、踏み跡やピンクテープを見ながら進めばそれほど問題はありません。
沢から離れてからの後半はやや急登です。

股峠~東岳
岩場が目立つようになり、傾斜もきついです。
一ヶ所鎖場とロープがあり、下りでは特に注意したいです。
ルートを誤ると危険な岩場に出てしまうので、少しでも怪しく感じたら引き返してルート確認に努めたいです。

股峠~西岳(上級者コース)
鎖が撤去された高度感満載の連続する岩場の登攀です。
難コースであり、一般ルートもあるので無理する必要はありません。

西岳~魚尾道峠
歩幅の狭い岩稜、生い茂った草が出てきて危険です。
後半特に滑落に注意したい鎖場の下りがあるので、確実な登攀が求められます。
最後まで集中力を保ちながら歩行したいです。

魚尾道峠~登山口
特に危険箇所はありません。
鉄塔箇所から二子山の全容を望むことができます。
国道に出たら左折して車道歩きで登山口に戻ります。


国道299号線を秩父側から志賀坂峠方面に向かい、民宿登人のすぐ先を右折して、登山口先のスペースに車を駐車します。
一旦車で上がってきた道を戻ってバイオトイレを利用させて頂きます。


スッキリしてから岩峰二子山に向けて登山開始です。
登山口にある数取器を押してスタートです。
8383人目ですが、一体いつからカウントしているのでしょうか。


まずは沢沿いの静かな樹林帯を歩きます。
ロープが出てきて岩場を登り上げていきます。


沢から離れていくと登山道の荒れ具合が増してきます。
ジグザグの急登で標高を増していきます。


股峠に到達して、まずは東岳を目指して登り込みです。


難なく鎖場を登り終えると、続いてロープの岩場登りです。


開けて進行方向にこれから登る東岳(1枚目)。
振り返って切れ立った西岳(2枚目)。


途中草が伸びきって歩きにくい岩場を登り上げて東岳。
東岳で小休止すると、小雨が一粒、二粒と落ちてきます。
午後、もしくは夕方からは雨が降る予報でしたが、危険な鎖場や岩稜地帯での雨だけは避けたいので長居せずに股峠まで戻ることにします。


高度感があるので足元に注意しながら歩きます。
高度を下げて何度も鋭い岩峰の西岳を確認します。


鎖場の下りは緊張感がありました。
股峠に戻ってきました。


続いて西岳を目指して歩きます。
急告の看板からもデンジャラス地帯に突入していくことがわかります。


一般コースではない岩場方面へと踏み跡を辿って進み、分岐から上級者コースを選択して登ります。
以前は登山者の安全を思い、ご厚意で鎖を設置して下さっていたのですが、登山者からの不評で撤去したと言われています。


岩を掴みながら三点確保を忠実に守り一歩一歩岩壁を登ります。
途中何度か立って一息入れて、ホールド、スタンスはしっかりあるので緊張感を保ったまま登り上げます。
強烈な角度の岩場登りが終わって終了です。


視界が開けてこれから向かう西岳(1枚目)と振り返って登頂してきた東岳(2枚目)。


真下は切れ落ちた崖で当然間違いは許されません。
西岳との距離を少しずつ詰めていきます。


一般コースの登山道と合流します。
山頂標裏側から西岳に出ました。


二子山西岳(1166m)に登頂。
西岳山頂で休憩して一旦緊張感から解放されます。


西峰への岩稜歩きは両側が切れ落ちているのでまだまだ緊迫した歩きが継続されます。
まだまだ危険地帯なので足元に細心の注意を払いながら進みます。


振り返ると鋭く切れ落ちた西岳が聳えています。
あの岩山を歩いてきたのかといった感じです。
本当にこんな岩を歩いたのでいいのかと思いましたが、本当に岩場の上を歩くのが正解のようです。


武甲山同様石灰採掘のため削られている叶山を確認。
さらに歩くと、ここまで来て雲が掛かった両神山のギザギザを確認できました。
本日は晴れていたら八丁尾根からあちらに訪問していたかもしれません。


岩場歩きでどんどん進みます。
やがて最後の鎖場を下ります。
2枚目の画像は下りきったところからの撮影。


ようやく土の急坂を下ると、一気に左側の視界が開けます。
ローソク岩方面との分岐まで来ました。


一瞬躊躇いましたが、坂本方面へと網を潜ります。
草が邪魔な山道を進みます。


鉄塔箇所に着きました。
鉄塔はビリビリと不気味な電流音が流れています。
鉄塔付近の広場から登頂してきた二子山を眺めながら小休止。


あとは樹林帯を淡々と下るだけです。
樹林帯を抜けてようやく車道に出たら左折。


再度二子山の岩壁を確認。
民宿登人の手前を左折。
車道歩きの途中熊鈴を取り忘れていたら民家の犬に吠えられ、一触即発モードになります。


上級者コースでの二子山から無事生還しました。
その後赤谷温泉小鹿荘に立ち寄ります。
宿泊がメインの温泉なので15:00までの時間限定でしたが、予想通りの貸切温泉でゆっくりと寛ぎました。


●その他
埼玉県小鹿野町にあり、群馬県との県境にある二子山は西上州の雰囲気そのもので、予想通りの緊張感を味わいながらの歩きとなりました。

七ツ石山~雲取山

2017-02-11 | 奥秩父
2017年2月11日

通算4回目、厳冬期としては初となる雲取山に展望のいい鴨沢ルートで訪問しました。
過去の雲取山山行は、三峰ルートピストン、三峰ルートに妙法ヶ岳を組み合わせたロングルート、鴨沢ルートから飛龍山を組み合わせた超ロングルートと歩いていました。
本来ならば先週の山行当日まで今回のルートを歩く予定で、4時台に目覚ましをセットしていたのですが、何度寝かしたのちに結局睡眠を優先させ、近場の大持山~小持山~武甲山周回縦走に切り替えました。
しかしながら、その後の一週間で事態は好転しました。
降雪があったため、地元からも周囲の山々が白くなったのがわかりました。
今年は埼玉以南では雪が少ない環境下でしたので、一週間待ったことにより雪の雲取山をより楽しむことに成功したのです。

7:30 丹波山村村営駐車場
8:35 堂所
9:15 七ツ石小屋
9:35 七ツ石山 9:45
9:55 ブナ坂
10:20 奥多摩小屋
10:55 雲取山 11:35
12:05 奥多摩小屋
12:20 ブナ坂
13:05 堂所
14:00 丹波山村村営駐車場
所要時間:6時間30分

■天候:晴

■コース状況
村営駐車場~七ツ石山
登山道は傾斜の緩い登りが淡々と続く感じで、体力は削がれないが、あまり変化がなく長いです。
七ツ石小屋への破線ルートはトレースが少なめでやや急登ですが、明瞭で問題ありません。
七ツ石小屋、七ツ石山の巻き道は復路で利用したが、登山道が狭いのですれ違いに注意です。

七ツ石山~雲取山
石尾根縦走路に出ると積雪量が増え、当日多いところで20cm程のところがありました。
滑り止めの着用が望ましいです。
雲取山へは三峰ルート程ではないが、最後に体力を要する急登があります。

行程はやや長いが、人気のルートで登山道は明瞭で危険箇所はありません。


5時過ぎに自宅出発、2時間弱で昨年の雲取山~飛龍山周回以来7ヶ月ぶりの村営駐車場に到着。
やけに駐車スペースが狭いと思ったら、トイレ新設による作業のため、立入禁止区画が設けられていました。
残り3台の駐車スペースに辛うじて止められました。
準備を整えて7:30 am登山開始です。


車道を歩き、左側より山道に侵入します。
地元も一昨日雪が降ったが、鴨沢ルートも序盤から白い山道です。


鴨沢ルートは基本傾斜が緩く、淡々と距離を稼ぐ感じです。
まだまだ奥多摩らしい植林地帯では先行されたハイカーさんたちに道を譲って頂き追い越していきます。
広くなっている場所まで来ました。
以前来た時は標高1150m地点の案内が張られていたような気がしたが、なくなってしまったのだろうか。


岩の隙間を通って進み、登山開始より約1時間で堂所まで来ました。


まだノーマル歩行でも問題なかったが、標高を上げればもっと雪が出てくると思われるのでチェーンスパイクを装着です。
振り返ると開けて国内最高峰の富士山が見えます。
あちらは吹雪いて大荒れです。


やがて七ツ石小屋への破線ルートとの分岐。
登りは前回同様破線ルートを選択。
本線と違いあまり歩かれていないためトレースは少ないです。


藪が切り開かれた急登を登り上げると七ツ石小屋が見えてきました。


七ツ石小屋では数名のハイカーさんが休憩されていましたが、七ツ石山に向けてそのまま進みます。
新設された山梨百名山山頂標の古いほうの山頂標。
左から飛龍山、雲取山、権現山。


七ツ石小屋すぐ上の水場で湧水を美味しく頂きます。
道標に従い左折。
いつか日原方面からも歩いてみたいです。


石尾根縦走路手前から一気に積雪量が増えてきます。
やがて山頂部が見えてきました。


石の山頂標が新設された七ツ石山に到着。
山頂はなんと嬉しい貸切。
2時間強休憩なしで登り続けてきたので、誰もいない七ツ石山で一休みです。


これから登る雲取山(1枚目)と昨年雲取山から縦走した飛龍山(中央右)を含む雪を被った奥秩父の山々(2枚目)。


七ツ石山からは一旦急降下です。
真白の稜線歩きはとても気持ちがいいです。
石尾根に出てから登るハイカーさんより下山するハイカーさんとの交差のほうが目立ちます。


ヘリポートは雪が溶けて地面が出ています。
奥多摩小屋を通過。


小雲取山は前回訪問時予想通りの残念な小ピークだったので今回はカットして巻き道を選択。
奥秩父らしくなってきた雰囲気のいい山道を登ります。


雲取山が近づき、急登区間を必死に登り上げます。


飛龍山方面を眺めながらも、雲取山への最後の登り込みでは進行方向も素晴らしい絶景。
山頂部に到達してまずは新しくなった山梨県の雲取山山頂標。


通算4度目、初となる厳冬期の雲取山(2017m)に登頂成功。
山頂に進んで七ツ石山同様新しくなった立派な雲取山山頂石柱。
地元埼玉県の山頂標だけないと思ったら雲取山は東京都埼玉県共同みたいです。
新しくできた山頂石柱は東京都のイメージしかないのでなんか寂しいです。
登頂時避難小屋周辺は賑わっていたものの山頂は1組2人のみと大変静かです。
本年記念に建てられた雲取山西暦二千十七年記念柱。
予想以上にとても高かったです。


奥秩父最高峰の北奥千丈岳方面(1枚目)とズームで富士山(2枚目)。


山頂直下で追い越した男性ハイカーさんと撮り合います。
ありがとうございました。
山頂は嬉しい霧氷が残っています。
綺麗な避難小屋。
山頂で撮りあった男性ハイカーさんと一緒にお話しながら楽しく隅で休憩です。


先を行かせて貰い下山です。
雪を纏ってさらに素晴らしい光景です。
復路も快適な雪道歩きを楽しみます。


奥秩父の眺望も良好。
前方に七ツ石山が見えてきました。


ブナ坂まで来ました。
復路は七ツ石山には行かず初めて巻き道を歩いてみます。
巻き道は登山道が狭いので交差に苦しみます。


木製の橋を躓いて落ちないよう慎重に渡ります。
天然の氷柱が出来上がっていました。


堂所を通過して、標高1150m地点の広場まで来てようやく小休止。
ここまで来てチェーンスパイクを脱ぎます。


ノーマル歩行なので滑らないように気を付けながら進みます。
傾斜が緩いので登山口が近づいてもなかなか標高が下がらず、樹林帯歩きが長いです。
ようやく登山口に着き、村営駐車場まで舗装路を戻りました。
駐車場の撮影忘れました。


下山後、以前より気になっていた日帰り入浴可能な鶴の湯温泉丹下堂に立ち寄ります。
隣接する奥多摩湖を一望、と思いきや脱衣所6個、洗い場3つの大変小さな温泉で終始貸切でした。
まあ日帰り温泉がメインではないですからね。
入浴後は狭い鶴の湯温泉駐車場より奥多摩湖を一望してから帰りました。


雪の鴨沢ルートは大変美しく、昨年の6月に訪れた雲取山~飛龍山の脚部を痛め付けるだけの山行とは違い、素晴らしい光景を眺めることができました。
下山後の温泉はのめこい湯、もえぎの湯も検討していましたが、以前より気になっていた日帰り温泉可能な鶴の湯温泉丹下堂に立ち寄りました。
日帰り温泉を主にしている施設とは違うため、狭いながらも終始貸し切りで、まるで昼間から他人の家の風呂に侵入して長々と浸かっているような感じでした。
(常習者ではありません。)
来週の日曜日は青梅マラソンが行われるため通行止めになり大変迷惑らしいです。
今度雲取山に訪問するときは三峰ルートで登頂したいです。

金峰山+国師ヶ岳~北奥千丈岳

2016-11-05 | 奥秩父
2016年11月5日

文句なしの快晴が約束されていたことから大弛峠まで約2時間30分車を走らせ、前半戦に百名山である奥秩父を代表する人気の名峰金峰山、後半戦は三百名山国師ヶ岳と奥秩父最高峰北奥千丈岳を登頂しました。

8:20 大弛峠
8:45 朝日峠
9:00 大ナギ 9:05
9:10 朝日岳
9:35 鉄山
10:05 金峰山 10:40
11:00 鉄山
11:15 朝日岳
11:40 朝日峠
12:00 大弛峠 12:05
12:35 前国師岳
12:40 三繋平
12:45 国師ヶ岳 12:50
13:00 北奥千丈岳 13:25
13:35 前国師岳
13:45 夢の庭園
13:55 大弛峠
所要時間:5時間35分

■天候:晴

■コース状況
大弛峠~朝日岳
標高の高いところからスタートするので比較的きつい急坂も少なく登れます。
朝日岳手前に絶好の展望箇所があります。

朝日岳~金峰山
一旦鞍部まで一気に下るため、帰路は逆にハードな区間となります。
鞍部より登り返して、森林限界の岩地帯をさらに進むと五丈石が聳える金峰山頂。
これからの時期岩が凍っていると滑って危険なので要注意です。

大弛峠~国師ヶ岳~北奥千丈岳
金峰山を下りて反対側から登り始めるとすぐに大弛小屋が見えてきます。
金峰山とは一転階段主体の歩きとなるので足元に注意しながら歩きたいです。
三繋平の分岐から国師ヶ岳、北奥千丈岳ともにピストン歩きの片道約5分ずつで山頂に至ります。

全体的に概ね危険箇所は少なく、ルートも明瞭です。


雁坂トンネルを車で抜けると、地元埼玉県側よりも幾らか紅葉が進んでいるような気がします。
途中道の駅まきおかに立ち寄りトイレ休憩。


山梨県側のみ舗装されている川上牧丘林道を車に我慢してもらいながらグングン標高を稼いでいきます。
途中金峰山方面を見上げると予想外に上部が白いのが確認でき、一気に気分が高まります。


大弛峠が近づくと、山梨県側の舗装林道はだいぶ下のほうから路駐が目立ち、大弛峠は完全満車状態。
しかたがないので、そのまま進み長野県側の悪路の路肩に路駐させて頂き準備を整えてから出発します。
一旦大弛峠まで歩いて戻り、まずは8:20 am百名山の金峰山から仕留めにいきます。


当初全く想定していなかった霧氷に早くも感動です。
樹林帯はいかにも奥秩父という感じの奥深い雰囲気。


見上げると美しい霧氷。
動の霧氷地帯を堪能しながら歩きます。
まだ始まったばかりだが、本当にお家でゆっくり寝ていたいのを我慢してここまで来てよかったです。


贅沢過ぎつ快晴のなかの霧氷。
進むと今度は樹木越しに一際目立つ富士山。


歩いていくとスペースの中央部にケルンがあり、そこが朝日峠でした。


朝日峠よりさきは朝日岳に向けて傾斜が出てきます。
氷が落ちてクッションの利いた地面を歩きます。


やがて一気に開けた岩稜地帯になります。
この展望箇所では他のハイカーさん達も展望を楽しんでいます。


1枚目は北岳(右)と間ノ岳(中央)と農鳥岳(左)。
2枚目は振り返って国師ヶ岳、北奥千丈岳方面。
そして3枚目の雲海に浮かぶのはダントツに目立つ国内最高峰富士山。


展望を楽しんだのち再び霧氷地帯を進みます。
霧氷のズーム。


圧巻の霧氷に何度も何度もカメラを構えてしまいます。
朝日岳に気付かず進むとベンチがあるスペースに出ます。


霧氷を見るとついつい撮影が止まりません。
すぐ先から南アルプスを一望。


ここからはガレ場の急降下です。
五丈石が目立つこれから目指す金峰山。


奥秩父らしくて歩いていて気持ちがいいです。
鉄山から金峰山に至る稜線を捉えます。


鞍部の広場を通過。


一登りして鉄山。
原生林の樹林帯を歩き続けます。


石楠花のある箇所をを登ります。


すると森林限界で気持ちいくらい一気に開け、素晴らしい絶景。


甲武信三山(1枚目)とゴツゴツした岩壁が特徴の瑞牆山(2枚目)。


瑞牆山の先には八ヶ岳(1枚目)。
8月に瀕死状態になりながら赤岳からキレットを通過して権現岳に登り周回した記憶が蘇ります。
両神山(2枚目)。
いつもと反対側から見るのでなんか違和感を感じます。



左右の絶景を楽しみながらなのでついつい足が止まってしまいます。


岩場は凍結気味で滑るので細心の注意を払いながら慎重に亀脚で進みます。
最後に岩をしゃがんで潜ります。


そして金峰山(2599m)に登頂成功。
すぐ先には五丈石が堂々と聳えます。
五丈石のトップに立とうかと思いましたが、岩がとても滑るので早々諦めました。


山頂部から再び展望観賞で富士山(1枚目)を確認。
御嶽山(2枚目)を捉えることにも成功します。


小川山(1枚目)とレタスが有名な川上村(2枚目)。


大展望をバックに大勢のハイカーがいる前で堂々とセルフ撮影。
しかしながら撮影後は急ぎ足で撤収。
帰りは来た道を忠実に戻ります。
鉄山を過ぎると登り返しが深刻になってきます。


往路では山頂標に気付かなかった朝日岳。
抜群の展望箇所で再度展望を楽しんでから下ります。


朝日岳を通過してもまだまだどんどんハイカーが登ってきます。
本日出会ったハイカーは確実に100人は越えていると思われます。
金峰山は大人気の山なのですね。


ほぼ12時丁度に大弛峠に到着です。
小休止したのち続いて三百名山国師ヶ岳と奥秩父山塊最高峰北奥千丈岳を目指します。


大弛小屋前から登っていきます。


峰山とは違って階段主体の登りです。
金峰山登頂後の階段歩きは正直きつく感じます。


今度は岩地帯に変わります。
その先から北奥千丈岳を捉えます。


登頂してきた金峰山(1枚目)と白根三山(2枚目)。


前国師岳まで来ました。


三繋平よりピストンでまずは国師ヶ岳に向かいます。
霧氷を楽しんだ朝方から温度がどんどん上昇して暑いです。


三繋平より5分程で国師ヶ岳。
山頂部は数名と静かです。
一旦小休止します。


三繋平まで戻ってから分岐に従い今度はついに奥秩父山塊最高峰北奥千丈岳(2601m)に登頂。


山頂部は国師ヶ岳よりも賑わっています。
北奥千丈岳でも絶景を楽しみながら休憩。
金峰山を捉えます。


滑って転ばないように気を付けながら階段を下ります。
復路は夢の庭園を周ります。


素晴らしい庭園を下っていきます。
夢の庭園ではハイカーというよりバイカーと思われる方やジーパンハイカーも歩かれています。


下りきって大弛峠に着きました。
昼間の大弛峠は賑やかです。


車を置いた場所まで戻って山行終了です。
帰りは紅葉を観賞しながらのドライブ。


帰路にある笛吹の湯に立ち寄ります。
温泉は洗い場が6つしかなく、1分程の待ち時間がありました。
しかし露天が熱くなく長風呂してしまいました。


■その他
以前から計画していた山行プランではありましたが、奥秩父が映えるこの時期の雪が降る前に訪問することにしました。
大弛峠に向けて川上牧丘林道を走行していると、金峰山や国師ヶ岳方面の上部が白くなっていることが見え、これは雪か霧氷だろうと思い気分が高まりながら車で登っていきます。
駐車場の大弛峠付近まで近付くとかなり下のほうから路駐が始まっており、あまりの金峰山人気の凄さに驚かされました。
とりあえず空いている場所はないかそのまま走行して、とうとう大弛峠を越えて悪路の未舗装林道である長野県側まで走り、路駐に加わります。
まずは金峰山から登り始めると、やはりいきなりの霧氷であり、奥秩父ではまだ早いと思い全く想定していなかったので感激に包まれました。
美しい霧氷を見れただけでも本当に来てよかったです。
金峰山へはさりげなく先行していたハイカーさん達を追い抜きながら進み、道中及び山頂部での絶景にもさらなる感動を覚えました。
抜群の展望を誇る山頂部が気に入りゆっくりと寛いでしまいました。
大弛峠まで下ったのちはせっかくここまで来たので当初の予定通り反対側の国師ヶ岳、北奥千丈岳を目指して登っていきます。
綺麗な階段地帯を淡々と登っていくと、三繋峠を経ての国師ヶ岳、北奥千丈岳でも素晴らしい絶景を望むことができました。
金峰山ほどではありませんが、こちら側もハイカーの数はだいぶ多かったです。
金峰山登頂後のダブルヘッダーは行程時間以上にきつく感じました。
一度に三山登頂することに成功して、大変貴重な充実した一日となりました。
気に入ったので再訪があるかもしれません。
特に金峰山は瑞牆山荘方面から未踏の瑞牆山とセットでいずれ登ってみたいです。

観音山

2016-10-30 | 奥秩父
2016年10月30日

朝早くから自宅を出られれば初めから晴天は期待できない天気予報だったため展望の期待できない山に狙いを定め、約3年ぶりの熊倉山訪問を考えていましたが、遅めの出発となったため以前より気になっていた観音山に訪れることにしました。
参拝客に紛れて札所から入っていくというのは今までにないパターンでした。

10:20 札所31番鷲窟山観音院
11:05 観音山 11:30
12:00 牛首峠
12:15 札所31番鷲窟山観音院
所要時間:1時間55分

■天候:曇

■コース状況
札所31番観音院~観音山登山口
階段主体で登って観音院に立ち寄り、本堂の右奥に進むと登山道に繋がっています。

観音山登山口~観音山
人気の少ない静かな樹林帯歩きだが、要所要所で急勾配の木段が現れるので体力を削がれないよう気を付けたいです。
特に牛首峠との分岐から観音山へは木段主体で一気に標高を上げる体力を要する区間です。

観音山~牛首峠
分岐に戻って牛首峠方面に歩きだすと、すぐに左側の西奥ノ院へ続くルートとの分岐となるが、西奥ノ院には行かず右折して牛首峠を目指します。
道標の文字が消えているので注意したいです。
その後一部ザレたトラバース箇所があるので滑らないように気を付けたいです。

牛首峠~札所31番観音院
沢沿いの樹林帯では登山道がやや荒れ気味で狭い箇所があります。


朝一の用事を済ませ、悩んだ末車を走らせ、札所31番観音院に到着です。
トイレを利用させて頂き、10時20分過ぎと遅い時間にようやく本日の山行をスタートさせます。


まずは観音院に進入します。
すこぶる厳つい日本一の石仁王がお出迎え。


仁王の手の像の先から石段を上がっていきます。
札所のすぐ上ではあるが、熊には注意。
本堂を抜けて登山道に入る時にしっかりと熊鈴を付けました。


参拝客に紛れて一段ずつ丁寧に登っていくと、観音院案内図がありました。


本堂に到着し、本日の山行の無事を祈り参拝します。
見上げると豪快な岩壁です。
左側に目を向けると、水量が少なくチョロチョロとしか流れていない聖淨の滝があります。


本堂右奥から観音山を目指します。
石碑が並ぶ階段箇所を登ります。


東奥ノ院には向かわず、観音山に向けて折れます。
いきなり低山ながら急勾配の木段。


観音院本堂まではチラホラ参拝客がいましたが、登山者は少ないみたいで静かな樹林帯歩きです。
牛首峠との分岐に辿り着き、ここからはピストンで観音山に向けて登ります。


ごちゃごちゃしていてもはや何が何だかわからない仁王尊細工場跡。
樹林帯を登り込んでいきます。


要所要所で出てくる木段が意外ときついです。
正直観音山舐めていました。
尾根に登り上げると、日当たりのいい部分が一部紅葉していました。


コンふぉは仁王尊採石場を通過して、ラストに再度木段を登り込みます。


観音山(698m)に到着。
山頂部は少し広がっていて、眼下には街並み。


その先に進むと、さらに開けています。
しかし、覗き込むと断崖絶壁。
間違いが許されないので先程の広くなっていた山頂部に戻って昼食です。
昼食後、あまりにも寂し過ぎるのでセルフで撮影してから下りることにします。


階段を転がり落ちない程度に駆け下ります。
実際に下ると上り込みのきつさがよくわかりました。
分岐に戻り、今度は右折して牛首峠へ向かいます。


すぐ先の分岐では丁寧に書かれている西奥ノ院に行きたくなるが、右折します。
道標の文字が消えているので注意です。
ザレたトラバース箇所は慎重に歩きます。
一度片足が滑りそうになったので焦りました。


牛首峠まで0.6kmと近づいてきました。
豪快な岩を右に見ながら周り込みます。


木の手摺が現れたりとこちら側のルートのほうが幾らか変化があって飽きないです。
ジュース並の雨が降って来られたらひとたまりもありません。
雨乞いはやめて下さい。


急下降箇所は鎖を使いながら慎重に下ります。
分岐より僅か50mなので日尾城址に寄り道してみます。


日尾城山八幡の祠がありました。
城址とはいってもちょっとしたスペースです。


戻って牛首峠を目指し歩くと、岩壁が見えてきました。
ここが馬上との分岐になっている牛首峠です。


牛首峠から先はやや荒れ気味で登山道が狭い箇所もあります。
やがて沢沿いの歩きとなります。


橋を渡って駐車場に戻ります。


登り始めに比べて車の台数がかなり少なくなっていました。
どうやらこの付近では珍しい花崗岩や片麻岩がある貴重な山だったみたいです。


■その他
低山ではありますが、前半急勾配の木段が目立ち、登ってみて短時間ながら思っていた以上にきつい山でした。
はっきり言って観音山舐めてました。
しかし、観音院に立ち寄ることもできて、後半は多少変化も出てくるので楽しい山歩きとなりました。
もう11月になるのであと一つくらいは紅葉を絡めた山歩きもしたいものです。

四阿屋山(つつじ新道~押留コース)

2016-10-07 | 奥秩父
2016年10月7日

悪天候が続いた9月だったが、ようやく秋らしい晴が期待できる一日だったため、低山でもいいからどこか行こうと思い四阿屋山に向かいました。
前日まで秩父御嶽山、武甲山も候補に挙がっていたのですが、つつじ新道の鎖場を登って両神山を眺めたいと考え、その点が決め手となり四阿屋山に決定しました。

9:00 道の駅「両神温泉薬師の湯」
9:10 小森バス停
10:00 つつじ新道登山口 10:05
10:50 四阿屋山 11:10
11:20 両神神社奥社
11:35 展望休憩舎
12:10 道の駅「両神温泉薬師の湯」
所要時間3時間10分
※小森バス停からつつじ新道登山口までに20分以上のロスがあります。

■天候:晴時々曇

■コース状況
道の駅両神温泉薬師の湯~大堤
道の駅を出たら右(南)に車道を歩き、小森バス停からは広い左側の車道ではなく、右の車道に折れます。
暫く歩いた大堤バス停が幾らか広くなっていますが、登山口の案内がやや見えづらい位置にあるので見落とさないよう注意したいです。

大堤~四阿屋山
序盤から急坂で高度を上げていきます。
山居分岐から鎖場が始まりだすと、最初に5m程のステップの少ない大きな岩場があります。
ここが最大の難所なので、鎖を離さずに足場を確認しながら慎重に登りたいです。
その先も鎖場があったり道幅が狭い箇所があるので注意。
両神神社奥社経由の実線コースとの分岐を過ぎれば程なく山頂。

四阿屋山~山居
両神神社奥社までの下りにも一部鎖場があるが、使わなくても問題ない安全区間です。
山居周辺は一部草が伸びていたり急な階段があります。

山居~両神温泉薬師の湯
今回は押留コースを下ったが、他に桜本コースや薬師堂コースから下ることが可能です。
押留コースは蜘蛛の巣が多く苦しみました。
車道に出たら左に歩いて道の駅両神温泉薬師の湯まで戻ります。


9時少し前に道の駅両神温泉薬師の湯に着きました。
四阿屋山は山登りを初めて最も初期の頃に登ったことがあったが、4年ぶりくらいの訪問だと思います。
本日は低山のショート山行だが、トイレに立ち寄って準備を整えてからスタートさせていきます。


今回は上級のつつじ新道を登るためまずは車道歩きです。
桜本コースとの分岐をそのまま直進。
小森バス停から誤って広い37号の皆野両神荒川線に行ってしまい、異変に気付き戻って諏訪神社経由で367号の車道に向かうことにします。
山に登る前から20分以上のロスを生じさせてしまいました。


どうやら諏訪神社では翌日に祭りがおこなわれるみたいで準備していました。
本来歩くはずだった367号の車道に出ると、先に採石場があるためなのか大型トラックの往来が激しいです。


結局1時間程経過してしまい大堤バス停のスペースに着きました。
本日は破線のつつじ新道を登り込んでいきます。


ワイヤーを跨いで進入していきます。
登山口で先に進んだハイカーさんを含む各単独2名のハイカーさんより先を歩くと、急坂を交えながら樹林帯の登りが続きます。


次第に辺りには竹林も見られるようになります。
破線ルートではあるが、親切に道標が豊富に設置されており、ルートはわかりやすいです。


山居との分岐より山頂まで50分表記。
ここからようやく四阿屋山のつつじ新道らしく鎖場地帯が始まります。


傾斜がきつくなり鎖も登場してくると、早くも5m近くある大きな岩場の鎖場がお出迎え。
鎖は離さず足場を確かめながら慎重に登ります。


大岩を右に回り込みます。
危険箇所は最初の大きな岩場のみで登りでは鎖を使わなくても歩けます。


ザレの登りでは落石を起こさないように登ります。


後方の展望が開けた箇所から武甲山と眼下の街並み。


やがて実線ルートとの分岐に着き、最後に登り込んで程なく四阿屋山(772m)。
山頂標と展望盤があるものの狭い山頂部。


西側の展望のみ開け、両神山。
日向大谷、梵天尾根は登ったので今年は八丁尾根から登りたいと言い続けながら未だ実行できていません。
こちらも山行候補には度々上がっている山容の鋭い二子山(両神)。


山頂付近に20分以上滞在したのち薬師堂方面に下山します。
鎖場が登場するが安全に歩ける区間です。
この付近でお会いしたご夫婦ハイカーさんの話によると、こちら側のルートを登っていた人はいなかったみたいです。


両神神社奥社の裏手に出て、正面に周り込み参拝します。
下山ルートの選択で悩んだ末ひとまず山居・薬師堂方面に向かってみます。


薬師堂コースは以前登りで使ったことがあるので懐かしいです。


男坂が気になるので男坂で山居に向かいます。
ちょっと期待したが、やはり伊豆ヶ岳の男坂とは全然違いました。
険しいというより単なる軽いいじめに近い感じの階段ルートです。


男坂を下りると、柵越しに綺麗に刈払われた箇所に出ました。
これが山居なのだろうか。
静かな区間をそのまま進みます。


その先の東屋ではつつじ新道で追い抜き、一足先に山頂を出発していた男性ハイカーさんが休憩していました。
歩いたことがなかったのでなんとなく押留コースに進んでみます。


蜘蛛の巣に苦しみながら車道まで来ました。
ここからは左に歩きます。


12時過ぎに道の駅両神温泉薬師の湯に帰着です。
疲れてはいませんでしたが、久々に楽しみにしていた薬師の湯に立ち寄りました。
入浴後出ると、四阿屋山山頂近くでお会いしたご夫婦ハイカーさんとバッタリまでありました。


■その他
車道でのロスがありましたが、下山後の温泉も含めて短時間でも楽しむことができました。
今度こそ一回は両神山に八丁尾根から登ってみたいです。

雲取山~飛龍山

2016-06-10 | 奥秩父
2016年6月10日

雲取山への訪問は通算3度目となりましたが、過去2回はともに地元埼玉県の三峰ルートからの登頂でした。
今回は以前から歩きたいと思っていた鴨沢ルートにお隣の飛龍山を加えるより体力を要する健脚周回ルートで歩きました。


4:50 丹波山村村営駐車場
6:10 堂所
6:50 七ツ石小屋 6:55
7:10 七ツ石山 7:15
7:25 ブナ坂
7:50 奥多摩小屋
8:00 小雲取山
8:25 雲取山避難小屋
8:30 雲取山 9:00
9:10 三条ダルミ
9:40 狼平
11:20 飛龍山
11:40 飛竜権現神社
12:05 前飛龍 12:15
12:55 熊倉山(火打岩)
13:15 サオラ峠
13:45 丹波天平 13:55
14:35 高畑集落跡 14:40
15:00 親川
15:15 お祭バス停
15:25 所畑バス停
15:55 丹波山村村営駐車場
所要時間:11時間5分

■天候:晴のち曇

■コース状況
駐車場~七ツ石山
植林の緩やかな登りが長く続きます。
七ツ石小屋方面への破線ルートはやや急な箇所があるが、明瞭で危険箇所も特にありません。

七ツ石山~雲取山
石尾根縦走路に出ると視界が開け展望を楽しみながら歩くことができます。
小雲取山直下、雲取山手前と2度程急登があります。

雲取山~飛龍山
山条ダルミへは急坂を一気に駆け下ります。
飛竜山近くまでの長い縦走路は雲取山までとは一転展望箇所は少なめで、変化のない樹林帯の狭い道が続きます。
ルートは明瞭で危険箇所も少ないです。
北天のタル付近では絶景を望めます。
飛龍山東の破線ルートの取り付きは字がほぼ消えている地味な道標が目印なので北天のタルを過ぎたら右側を注意しながら歩きたいです。
飛龍山は山梨百名山の山頂標が立っているだけで展望が一切ない地味な山頂。

飛龍山~前飛龍
石楠花ロードの樹林帯は道の狭い箇所があります。
前飛龍とその先の岩場は好展望。

前飛龍~サオラ峠
ミカサ尾根は急斜面の下りで途中の熊倉山は板状の山頂標が付けられているだけのピーク。

サオラ峠~丹波天平
広葉樹が美しい丹波尾根は雰囲気のいい尾根道。

丹波天平~駐車場
前半に一部踏み跡の薄い箇所があるのでテープ等の目印も気にしながら歩きたいです。
後半は一人分の狭いトラバース道があるので足元に注意しながらの歩行となります。
所畑から丹波山村村営駐車場までは急登。


自宅を2時40分出発、駐車場を見つけるのに手こずったため2時間弱かかり丹波山村村営駐車場に到着。
朝食の弁当を美味しく頂いてから長い1日が始まります。
車道歩きを開始させると程なく登山口が現れます。


まずは奥多摩らしさが残る植林地帯の緩やかな登りが続きます。
すると廃屋が現れました。


鴨沢ルートは初だが、傾斜はなだらかなもののあまり変化がありません。
石だと思って足を置こうとしたらいきなり動き出します。
これは、なんとカエルでした。


その後も植林地帯の緩い登りを暫く継続させていきます。
すると、幾らか広くなっている標高1150m地点に来ました。


堂所を通過し、傾斜が出てきて雲取山方面に折れます。


分岐を右側の破線ルートから七ツ石山を目指します。
ルート上の藪は刈り払われていて明瞭且つ安全な登山道です。


やや急坂を登り詰めると七ツ石小屋。
撮影していると若い小屋番さんが出てきたので挨拶を交わします。


七ツ石山に立ち寄ってから雲取山を目指すため、右折します。
石尾根縦走路に出たら左折。


七ツ石山に到着です。
本日お初の2人組男性ハイカーさんがおられたので少々お話していきます。
どうやら4時頃には早くも登られ始めたようです。


今までとは一転一気に視界が開け、鴨沢ルートらしいすっきりとした気持ちのいい登山道に変わります。
雲取山登頂後に向かう予定の飛龍山方面を捉えます。


鞍部のブナ坂を通過すると、前夜の雨の影響で上昇している雲の上には、国内最高峰富士山の頭を捉えることに成功しました。


やがてヘリポートに着きました。
前方から8人?の団体さんが歩いてきたのでここで小休止。
ヘリポートからもどうしても目に付いてしまう富士山。


歩き始めると奥多摩小屋。
その後はやや急な斜面を九十九に登っていきます。


やがて奥多摩から奥秩父の雰囲気に変わってきます。
再度登り込み。


雲取山避難小屋が近くなると広くて綺麗な山道になります。
周囲の山々を眺めると、快晴予報にしては残念なことに山頂部が雲に覆われています。
山頂近くから歩いてきた登山道を振り返ります。


綺麗な雲取山避難小屋に着きました。
まずは山梨県の山頂標から確認。


続いて山頂部に移動して地元埼玉県の山頂標。
東京都最高峰雲取山の東京都の山頂標。


国内に3つしかない非常に貴重な原三角点を入れて山頂部を撮影。
山頂はなんと豪華貸切。
富士山は雲で完全に隠れる手前。


普段セルフでは撮影しないのですが、なんとなくカメラを置けそうなところを見つけてセルフ撮影してみます。
豪華貸切をいいことに汗で湿ったシャツとタオルを乾かす酷い状況。
山頂を発ち始めると七ツ石山でお会いした2人組ハイカーさんが登られてこられました。


前回同様避難小屋内部も確認していきます。
本日はそのまま鴨沢に戻らず飛龍山を含むロングな周回コースなので奥秩父主脈縦走路を歩きます。


いきなり勿体ないくらいの激下り。
三条ダルミも絶好の展望地。


変わり映えのない静かな樹林帯歩きを継続させていきます。


突然右側が広がっています。
そこは狼平でした。


ダラダラと歩いていると、突然男性ハイカーさんとすれ違います。
誰にも会わない静かすぎる環境が継続されていたため、お互いに驚いてしまいました。
会話が弾み話し込むと、どうやら4泊だったかで瑞牆山から始まり雲取山までの奥秩父主脈縦走を歩いているそうです。
私も本日のルートを話すと驚かれていました。
降雨後で滑りやすい木道を注意して歩きます。


北天のタル手前から望む絶景。
三条の湯方面との分岐になっている北天のタルで展望を楽しみながら休憩。


飛龍山方面に歩き始め、破線ルートを見逃すと2、30分程のロスが生じてしまうため、右側に注意を払いながら歩き続けます。
すると案内の文字がほぼ消えてしまっている道標を見つけ、笹藪の間を登っていきます。
そして飛龍山(2069m)に登頂成功。
山頂部は一切の展望がなく地味すぎるので、撮影だけですぐに撤収。


歩行にはやや邪魔な石楠花ロードは幾らか咲いていました。


小さな祠が現れると、そこは飛龍権現神社。
サオウラ峠に向かいます。


岩場を登ると、前飛龍。
完全にガスで何も見えません。


その先も晴れていれば絶好の展望地であったものと思われますが、生憎ガスのなか。
一部かろうじて展望が望めました。


緑が綺麗な急斜面を下ります。
熊倉山を通過。


サオラ峠も通過すると、やがて幻想的な雰囲気に変わってきました。


丹波天平にはアンテナが立っています。


丹波天平からも長い下りです。
広めのスペースに出ました。


狭いトラバース道は滑らないように注意しながら歩きます。
幾つか廃屋が出てきます。
3枚目の画像はこちらは荒廃していない住居。
こんなところに誰か住んでいるのだろうか。


民家の脇からフェンス越しに下りてようやく車道に出ました。
親川橋を渡ります。


三条の湯方面へのルートがありました。
お祭荘を通過。


お祭洞門を通ります。
本日の山行はまだ終了ではありません。
既に疲れているのにラストで登らなければなりません。


舗装路で標高を上げ、奥多摩湖の一部を眺めます。
長くしんどい舗装路を登り込んで駐車場に無事帰着。


一旦丹波山村まで車を走らせ、のめこい湯に向かいます。
疲れているので道の駅たばやま駐車場から橋を渡ってのめこい湯まで歩くのがきつかったです。
日替わりでローマ風呂と和式風呂があるが、当日の男湯はローマ風呂でした。
丹波山村のかわいいマスコットタバスキーを撮影してから帰りました。


■その他
人気の鴨沢ルートは石尾根縦走路に出てしまえば展望を楽しみながらの歩行が可能なので縦走の楽しさを味わえました。
歩き比べてみて鴨沢ルートも長い行程ではありますが、アップダウンの激しい三峰ルートに比べればやや易しく感じました。
私的にはどちらかというと、変化があって奥秩父の深さを感じられる三峰ルートのほうが好みです。
雲取山山頂では丁度時間帯からか暫く豪華貸切状態を堪能することができました。

飛龍山へ向けて誰とも会わない静かな歩きを継続させていると、遠方の瑞牆山から登られた男性ハイカーさんとお会いでき、会話が弾み楽しい時間を過ごさせて頂きました。

今回はただロングというだけでなく、車を駐車した丹波山村村営駐車場が標高の高い位置にあるため、通常の下りきってゴールではなく最後に登り込まなければならない点がかなり厳しく感じました。

歩いてみて予想通り体力を要するハードな山行であり、翌日は久しぶりに筋肉痛になりました。

雲取山(三峰ルート)+妙法ヶ岳

2015-11-30 | 奥秩父
2015年11月30日

雲取山、妙法ヶ岳はブログ開設以前のかなり前に1度ずつ各単体で登った経験があります。
雲取山が最も魅力的なのは12月と考えていたため、今年はこの時期の雲取山三峰ルートは早いうちからから計画に入っていました。
(1日足らずの11月山行となってしまいましたが、)
当初は雲取山のみのピストンで計画していたものの、いつもヤマレコで御世話になっている師匠のレコに触発されたことと、今後妙法ヶ岳単体で登る機会が訪れるのだろうかと考えて妙法ヶ岳もセットに登りました。

6:30 三峯神社バス停
6:45 木の鳥居
7:45 霧藻ヶ峰 7:50
8:00 お清平
8:30 前白岩山の肩
8:40 前白岩山
8:55 白岩小屋 9:05
9:25 白岩山
10:00 大ダワ 10:05
10:25 雲取山荘
10:50 雲取山 10:55
11:00 雲取山避難小屋
11:05 雲取山 11:25
11:40 雲取山荘
12:30 白岩山 12:35
12:50 白岩小屋 12:55
13:10 前白岩山
13:20 前白岩山の肩
13:40 お清平
14:00 霧藻ヶ峰
14:50 妙法ヶ岳 15:00
15:20 木の鳥居
15:35 三峯神社バス停
所要時間:9時間5分

■天候:曇のち晴

■コース状況
三峰神社バス停~霧藻ヶ峰
駐車場から三峰神社と反対(右)に進むと妙法ヶ岳との分岐が出てきます。
炭焼平から徐々に傾斜のある登りに変わります。
霧藻ヶ峰直前にある標高1500m地点の地蔵峠前から雪が見られました。

霧藻ヶ峰~芋ノ木ドッケ
霧藻ヶ峰から鞍部のお清平まで一旦下ってから登り返します。
前白岩の肩から前白岩山あたりが雲取山までのほぼ中間地点です。
白岩小屋のとその手前に展望地があります。
ここから凍結箇所のある雪道が本格化します。
登っていくと白岩山、芋ノ木ドッケに到達します。

芋ノ木ドッケ~雲取山
芋ノ木ドッケから大ダワまでは一度標高を下げて凍結したやや狭い登山道を通ります。
ここが雲取山の唯一の危険箇所だと思います。
そこから雲取山荘を経て雲取山まで登り返します。
特に雲取山荘以降の最後の登りはなかなか手強い急坂です。

南側の妙法ヶ岳分岐~妙法ヶ岳
妙法ヶ岳まで1.3kmの道程だが、歩く人が少なくやや不明瞭です。
東屋手前がややわかりづらいです。

妙法ヶ岳~三峰神社バス停
登山者多く明瞭で問題ありません。

全体的に南側の妙法ヶ岳分岐から東屋の区間を除けば明瞭な登山道です。
自分はアイゼンを持っていかなかったが、必要かどうかは既に半々くらいで意見が分かれるところだと思います。
一部積雪気の危険箇所があるので不安な方は持っていくことをお勧めします。


途中先週訪れた埼大山寮を通過しながら2週連続で三峰まで車を走らせ、三峰神社有料駐車場に来ました。
トイレを出ると、駐車場の方からアイゼンを持ってきていないのならくれぐれも無理はしないようにとの忠告を頂きます。
先週雪が降ったことからアイゼンは迷いましたが、晴天も続いたしおそらく使わずに長丁場での荷物になるだけだろうと判断して持ってきませんでした。


準備を整えて三峰神領民家を左に見ながら歩きます。


登山届と外国人向けの警告があります。
目指す頂は遠いです。


終盤の妙法ヶ岳から下山時に出てくる鳥居の右を分岐のとおり進みます。


大きめのベンチがある二股桧を通過すると、終盤妙法ヶ岳に侵入していくことになる分岐。


ここもベンチの置かれている炭焼平。


雲のなかに突入していきます。
木製、鉄製の柵があります。


登り込んで休憩スペースのある地蔵峠。
その先は樹林越しの朝日に照らされて標高1500m地点。
この手前から徐々に残雪が見られました。


ここを進めば霧藻ヶ峰ですが、


その前に秩父宮様レリーフ。


霧藻ヶ峰では既に雲の上まで来たので快晴です。
月を確認することができました。


鞍部のお清平まで下り、その後は下げた標高を取り戻すため急登を登り返します。


階段が出てきて、雪道を歩くと、


行程のほぼ中間地点となる前白岩の肩。


今度は前白岩山。


さらに登ると展望地があります。
晴天のなか、先週登った和名倉山を含む奥秩父の山々を捉えます。


ほどなく荒廃気味の白岩小屋に来ました。
内部を確認すると布団がありますが、ここで寝ようとは思えません。


白岩小屋前方にも絶好の展望地があります。
雄大な和名倉山を再度確認します。


これから向かう頂の雲取山だと思われる山、雲の上には浅間山らしき山が頭だけ覗かせています。


進んでここが白岩山。
登りでは気付かなかったが、進行方向右奥に山頂標があります。
登山道も雰囲気がいいです。


すぐに芋ノ木ドッケ。


芋ノ木ドッケからは勿体ないくらい下ります。
ここは登山道が狭いので滑って滑落しないよう注意を払います。
階段も手摺に掴まりながら慎重に下ります。


雲取山がだいぶ近づいてくると鞍部の大ダワに来ました。
登りは男坂、下りは女坂を利用することに決めます。


閉鎖している雲取ヒュッテを通過します。
本日は当初の天気予報が好転して快晴でとても気持ちがいいです。


今度は雲取山荘に来ました。
立派なつくりで、いつか泊まってみたいとも思うが、雲取山なら日帰りで行けるので現実的に予定はないです。


若返りの水。
雲取山荘から三条ダルミ、飛竜山方面はお勧めされてないみたいです。


登山道の外れにある田部重治氏のレリーフ。
植生保護の為か柵が設けられています。


こちらは富田治三郎氏のレリーフ。
最後に過酷な急登を必死に登りきると、


東京都最高峰雲取山(2017m)。
日本に3つしかない非常に貴重な原三角点。
白髪岩の原三角点は確認済みです。


山頂でお会いした男性ハイカーさんと私の地元埼玉の山頂標の横で富士山をバックに撮り合います。


素晴らしい天気で山頂では霧氷にも会えました。
富士山単体で再度撮影します。


避難小屋まで進み、山梨県の山頂標も撮影します。
こちらが鴨沢ルート。
来年鴨沢側からも登ってみたいと考えているが、ころころ気が変わってしまうので果たして実現するだろうか。


鷹ノ巣山避難小屋同様非常に綺麗な雲取山避難小屋。
内部も確認していきます。


ランチスペースから見上げると霧氷と青空のコラボレーションが見られます。


昼食終了後重い腰を上げて復路に取り掛かかろうとするも、先が長すぎます。


急坂を下って雲取山荘まで来ました。


復路は大ダワまで女坂を歩きます。
男坂との比較では幾らか傾斜が緩いものの時間的にも体力的にも大差なく感じました。


危険箇所の突入していきます。
装備不足でごめんなさい、


復路なのになんでこんなに登らなければいけないのかと怒り気味に芋ノ木ドッケを通過して、往路では気付かずスルーしてしまった白岩山の山頂標を確認します。



結構登ったはずなのに先はまだまだ長いです。


展望地がある白岩小屋。
ここで再度展望を楽しみながら小休止します。


このあたりだったかどうかも覚えていませんが、すれ違った本日雲取山荘に宿泊するペアハイカーさんとの会話で、日帰りで妙法ヶ岳にも寄る予定と話すと大変驚かれていました。
ここまで宣言し続けているのでなんとしても妙法ヶ岳をパスするわけにはいきません。


お清平。
休憩するもここからの登り返しのきつさに果たして本当に復路なのだろうかと疑問になります。


霧藻ヶ峰休憩所はこの時間でも閉まっていました。
因みに以前雲取山に登った時、雨の中の下山だったためここの売店のオジサンに心配され砂糖湯を御馳走になった経験があります。


地蔵峠を通過すると、霧藻ヶ峰を目指すガイド付きの中規模の団体さんに出会います。
ここではマシンガンのごとく挨拶を繰り返します。


分岐を確認して妙法ヶ岳を目指して折れます。
ここからは今までと違いやや不明瞭ですが、ピンクのテープが付けられています。


ここで直進する踏み跡に釣られて真っ直ぐ進んでしまいます。
方角的には間違っていないはずなのにやけに急でおかしいと思いながら10分以上のロスをしてしまいました。
正解の右側のピンクテープに向かい、細い道を進むと東屋に出ます。
因みに先程間違えた箇所からも途轍もない急坂さえ下れれば同じところに辿りつけます。


急な階段を下りて、
急な階段を上がると、


三峯神社奥宮が鎮座する妙法ヶ岳(1322m)。
ここで参拝します。
山頂は狭いです。


東屋を右に暫く進むと、鳥居に出てきました。
ここまですれ違う方が、ジーパンハイカーさん、スカートハイカーさんばかりで天覧山以来の衝撃を受けます。
パワースポット効果なのかはわかりませんが、樹林帯も地味に感じません。


登山道まで帰ってきました。
下山後風呂の準備をして三峰神社を撮影した後、以前霧藻ヶ峰のオジサンに熱心に勧められたことのある三峯神の湯に行きます。
温泉施設を撮り忘れたことに帰ってから気付きました。


■その他
道中は晴天のなか各展望地で先週登ったばかりの和名倉山を含む山々を眺めたり今シーズン初めて雪を見ることができたりと楽しめました。
秩父の下界は曇っていたようです。
次雲取山に登る時は鴨沢ルートピストンを経験してみたいです。
最終形はずっと気になっている飛竜山を組み込んだルートだろうか、

和名倉山(二瀬ルート)

2015-11-23 | 奥秩父
2015年11月23日

和名倉山は整備されるまでは酉谷山、矢岳と並び足を踏み入れることは極めて難しい山と考えていました。
しかし、昨年秩父山岳連盟の方々が道標を設置したりと整備してくださったお陰で、今年に入ってから現在の自分でも登れる可能性があると考えるようになりました。
春から情報を集めながら計画をしていたもののなかなか行く機会が訪れず、今秋も甲武信ヶ岳と雲取山が山行候補に挙がった時点で一度は今年のリストから外しました。
しかし、今が今シーズン最後のチャンスであり、これを逃すと来年の4月頃までは訪問できないだろうと考え、登ることを決意しました。

6:30 秩父湖吊橋
8:00 旧反射板跡の展望地
8:35 森林軌道跡
8:40 造林小屋跡地 8:45
10:25 北のタル
10:40 二瀬分岐
10:55 和名倉山 11:00
11:10 二瀬分岐
11:25 北のタル 11:35
12:35 造林小屋跡地 12:40
12:45 森林軌道跡
13:10 旧反射板跡の展望地 13:20
14:25 秩父湖吊橋
所要時間:7時間55分

■天候:曇

■コース状況
埼大山寮~反射板跡地
埼大山寮の脇の狭い山道を進んで吊り橋を渡った先が和名倉山登山口です。
反射板跡地まではひたすらの登りで標高を稼ぎます。
稜線に出るまでは変わり映えのない暗い植林地帯です。
稜線に出てからは自然林が増えてきますが、展望は一切利きません。
また、稜線から反射板跡地までの区間は作業用のテープが多く混在しているので、テープよりも踏み跡を確かめながら進んだ方がいいです。
帰りは急過ぎず丁度いい傾斜で加速を付けながらチャカチャカ下れました。

反射板跡地~造林小屋跡
平坦で歩きやすいです。
登山道の中央に倒木や一ヶ所ロープがありますが、危険箇所はなく正規ルートで合っています。

造林小屋後~北のタル
スズタケよりも前に一ヶ所わかりづらい箇所がありました。
かつての難所スズタケのヤブは綺麗に刈り取られ、通行に支障はなく安全地帯です。
後半に狭い箇所とトラバース道があるが、特に危険性はありませんでした。
北のタルは上空だけ開けた草地の広いスペースです。

北のタル~和名倉山
ここからの登山道は明瞭と感じました。
北八ヶ岳を彷彿とさせる苔ゾーンが神秘的です。
二瀬分岐以降は上空が開けてきます。
再度樹林帯の登山道に進入し程なくすると、まるで稜線の通過点のような雰囲気であっけなく和名倉山に到着です。

秩父山岳連盟が道標を分岐など主要地点に多数設置して下さったおかげで非常に助かりました。
間違いなく大幅にわかりやすくなりました。
しかし、まだ熊倉山単体以上のルートファインディング技術は必要と感じます。
(熊倉山は3、4年前に一度登っただけですが、)
また、反射板跡地~造林小屋跡の平坦箇所を除けば全体的に単調に登りが続くので、アップダウンのある近くの雲取山(三峰ルート)のほうが体力面では上と感じました。


自宅から40分で埼大山寮前に到着するはずが、方向音痴な私はなぜか二瀬ダムで曲がったあと登山口を右ではなく左と勘違いしてしまい暗闇の中無駄に約30分の時間とガソリンのロスをしてしまいます。
途中急遽雲取山への変更も視野に入れました。
埼大山寮のすぐ横に駐車スペースがあります。
因みにこの車道帰りは三峰神社参拝客の往来で賑わっていました。


準備運動を終えて、登り始めに千島裕三氏の像を見ていきます。
なんとも不気味な埼大山寮の脇を通過して、春から入山を躊躇っていた和名倉山に潜入します。


ミドル級心霊スポットとして有名になった秩父湖の吊り橋が出てきます。
これも含めて和名倉山らしいです。
吊り橋から秩父湖を映してみます。


渡り終えた先を左に進み、和名倉山に登ります。
非常にありがたいことに分岐には秩父山岳連盟の方々によって設置して頂いた道標があります。
これがなかったら私では間違いなく山頂までたどり着けないです。


枝越しに秩父湖を眺めます。
その後は暫く暗い樹林帯が続きます。


稜線に出て、自然林が増えてきます。
伐採跡も目立ってきます。


ガスが酷くなってきますが、展望の利かない山でのガスは嫌いではありません。
登山道から外れたところにドラム缶が放置されています。


登り続けてようやく反射板跡地に到着です。
スコップが置いてあるが、誰か作業しているのだろうか、
反射板跡地から分岐を左に平坦な登山道を進みます。


今度はヤカンとバケツまで吊るさっています。
バケツには空き缶があります。


ここも分岐になっているが、道標の通り右が正解です。
ロープや邪魔な倒木を越えていきます。


今度はなんと、ドラム缶が登山道のど真ん中に放置されています。
この大きさなので避難小屋でないことは確かです。トロッコ跡は当時のまま車輪が放置されています。
マニアにはたまらないですね。


さらに進むとずっと平坦だったため疲労感を味わうことなく造林小屋跡に到着です。
またしてもヤカンがありました。
火を起こしていた跡があります。


登り始めると苔が出てきます。
ずっとお腹が泣いていたのでもっちもちくるみあんぱんを食べます。
私的につぶあんよりこしあんのほうが好きです。


このあたり不明瞭でルートを失い5分ロスしてしまいました。


随分と派手にやられています。
こんなに深く抉られたらと考えると……、
かつての難所スズタケのヤブはかなり歩きやすくなっています。


一気に視界が開ける雰囲気になると、真っ白で道も非常に狭いです。


スズタケのヤブゾーンを過ぎた先に張り紙があります。
二瀬から登る人は想定していないのだろうか、
休憩に適した広いスペースに出ました。
しかし、残念ながら私は直前に休憩してしまいましたので先に進みます。


トラバース道は特に危険箇所ではありませんでした。
登山道はどんどん奥深くなってきます。


そして広い北のタルに到着しました。
ここを帰りのランチスペースに決めてそのまま和名倉山まで突き進みます。
北のタルより先は苔ゾーンです。
苔好きにはたまらないですね。


バシバシ撮影が止まりません。
撮影後重複と考え消去した写真も結構多いです。
雲取山、甲武信ヶ岳にはない奥深さが和名倉山にはありました。


二瀬分岐から和名倉山へと折れます。
和名倉山にしては珍しく開けています。
しかし、ここは枝が顔にあたり痛いです。


再度樹林帯に入って進むと、突然登山道に三角点が現れ、あっけなく和名倉山(2036m)に到着しました。
展望が一切利かないことは知っていましたが、もう少し広いと思っていました。
北のタルで昼食を取るため、ここは小休止に留めます。


戻って苔ゾーンをこけない程度に楽しみ、北のタルに到着です。
昼食にするも、次第に風が吹いて寒くなってきましたので10分で撤収します。


反射板跡地で休憩後、下り始めるとカメラがないことに気付きます。
取りに戻った分5分のロスが生じたが、下山時なので下界近くで気付いたらと考えると恐ろしいです。
歩き続けて吊り橋まで来ました。
3連休の二百名山にも拘わらず終始誰とも会いませんでした。
振り返って和名倉山方面を撮影してみるも、上のほうはガスっています。


下山後の温泉は大滝温泉優湯館に向かいました。
合併で秩父市が大きく広がった恩恵を受け、私は秩父市民割引適用で¥200安く入れます。


■その他
和名倉山二瀬ルートというとよく行程が長いだけで展望がなく地味でつまらない山だという見解も見られたが、実際に登ってみると、確かに展望のある山ではないが、個人的には山頂近くまで行けば雲取山、甲武信ヶ岳とは一味違う奥深さを感じることができました。
今シーズン中に行けてよかったです。

甲武信ヶ岳~破風山~雁坂嶺

2015-10-27 | 奥秩父
2015年10月27日

今回の山行は明確に奥武蔵最強ルート(奥武蔵主脈縦走)と翌年の鳳凰三山を視野に入れた上での自分自身の試験的な意味合いも含めての山行でした。
とはいえ、一番の理由はやはり早くしないと雁坂トンネル無料期間が終わってしまうからです。
当初は前日に行くつもりで計画していたところ急遽会社の都合で翌日へとスライドすることになりました。
天気予報では数日前まで曇後雨だったため、天候次第で第二候補だった赤城山への訪問も検討していましたが、天候が好転したため、再度ギアを締め直して甲武信ヶ岳~雁坂嶺の周回ロングコースに決定します。
これが全てうまくいって道中嬉しい出会いがありました。

5:15 道の駅みとみ
5:45 近丸新道登山口
7:25 徳ちゃん新道分岐 7:30
8:50 木賊山まき道分岐
8:55 木賊山 9:00
9:05 甲武信小屋
9:20 甲武信ヶ岳 9:40
9:50 甲武信小屋
10:30 破風山避難小屋 10:45
11:10 破風山 11:15
11:25 東破風山
12:00 雁坂嶺 12:20
12:40 雁坂峠 12:50
14:00 沓切沢橋
15:00 道の駅みとみ
所要時間:9時間45分

■天候:晴

■コース状況
道の駅みとみ~甲武信ヶ岳
西沢渓谷へと舗装路を歩き、東屋とトイレのあるスペースをさらに進んだ先に近丸新道登山口とその奥には徳ちゃん新道登山口があります。
近丸新道は一部崩壊で登山道が狭くなっている箇所があります。
廃屋を過ぎた先のつきあたりで一旦左後ろに進みヌク沢を渡ることになるのですが、ここがわかりづらいです。
右上の急斜にも僅かに踏み跡が付いていました。
自分も最初そちらに進んだためおかしいと思いながらここで10分程ロスしてしまいました。
辺りを見渡してピンクのテープを目印にするといいです。
ここから破風山との分岐までは急斜です。
1869mの徳ちゃん新道合流点近くになると石楠花が多くなります。
この石楠花トンネルは徳ちゃん新道と合流地点以降にもありますが、歩く際にはかなり邪魔です。
木賊山、甲武信小屋を過ぎて、甲武信ヶ岳への最後の登りも急斜です。

甲武信ヶ岳~西破風山
木賊山の巻き道は平坦で歩きやすかったです。
途中にあるザレ場の賽ノ河原は抜群の展望地なので甲武信ヶ岳が混んでいる場合はこちらでゆっくりするといいかもしれません。
破風山避難小屋のある笹平から破風山へはなかなかの急登です。

西破風山~雁坂嶺
東破風山まではかなり歩きづらい岩場歩行となります。
登山道自体は安全だが、足場を間違えると足が痛いです。
その後は一本道の気持ちのいい立ち枯れ地帯です。
雁坂嶺への登りもやはり急斜です。

雁坂嶺~道の駅みとみ
稜線を下った先の雁坂峠は複数ベンチがあり、好展望です。
展望の開けた箇所を下ったあとは紅葉の終わった枯れ葉地帯でした。
途中沢を渡るので増水時は注意が必要です。
沓切沢橋が近づく標高の低いところではまだ紅葉が色づいていました。
沓切沢橋からは苦になるひたすらの舗装路ですが、今回は紅葉が綺麗でした。


自宅を3:40分出発。
11月末まで無料の雁坂トンネルを抜けて4:50道の駅みとみに到着。
まだ暗いのでトイレで出すものを出し、しっかりコンディションを整えたうえで5:15出発します。
国道を左に進むとすぐに西沢渓谷へと右に折れる道があります。


ヘッデン装着で進んでいくとゲート前には重機が置かれていました。
雀さんがお出迎えしてくれます。


さらに舗装路を進むと、東屋とトイレ、西沢渓谷の案内図があるスペースに着きます。


トロッコ跡を見たいので徳ちゃん新道ではなく近丸新道から登ります。
登山道ガイドマップには今年の7月に歩いた雁坂峠~笠取山周回コースも載っています。


序盤から近丸新道らしくザレた狭い箇所を歩きます。


お目当ての一つだったトロッコ跡が出てきました。
6:00をまわり明るくなってきました。
トロッコ跡の地面が崩れてなくなっている箇所もあります。


登山道の外れにある廃屋を過ぎて暫く進むとつきあたります。
ここを左後ろに下がり、沢を渡った反対側から登り込んでいくのが正規ルートです。
自分は最初間違えてそのまま僅かな踏み跡がある右上へと上がってしまいました。
すぐに異変に気付き、今度は先程の廃屋まで引き返してしまったりと結局10分程ロスしてしまいました。


沢を渡ってからはようやく傾斜がきつくなります。


さらにひたすら登っていくと石楠花群生地に辿り着きました。
この石楠花トンネルのせいで登山道が狭くなり歩きづらいです。


そして徳ちゃん新道との合流地点に到着します。


再び石楠花地帯を進むと、いよいよ甲武信ヶ岳らしくなってきました。
このあたりから霜柱が現れるようになります。
徐々に開けてくると風も強まってきます。


さらに登ると展望地に到着します。
冠雪した富士山と広瀬湖を見ることができます。
好展望のザレ場で気持ちがよく、小休止しました。


再び歩き始めると破風山との分岐まで来ました。


木賊山に向けて歩きます。
鶏冠尾根は通行止めされていました。


木賊山に到着。
ここで嬉しいサプライズが、
前日テン泊の女性ハイカーさんとお会いし、会話をします。
するとヤマレコユーザーであることが判明しテンションが急上昇します。


甲武信ヶ岳が見えてきました。
さらに進むと甲武信小屋に到着です。
ここは立ち寄らずにそのまま甲武信ヶ岳を目指します。


この早い時間でも徐々にハイカーさんに遭遇します。
展望が開けてきます。
甲武信ヶ岳への最後の急登はきつく感じました。
因みに残念なことにカメラの不具合により、このあたりから右下が黒く映ってしまいます。


道の駅みとみから約4時間、近丸新道登山口から3時間30分で甲武信ヶ岳(2475m)に到着。
まだ登山を始めて1年ちょっとであったブログ及びヤマレコ未加入時代の一昨年12月に同様のルートで甲武信ヶ岳ピストンを登ったことがありました。
その時は2、30cmほどの積雪があったとは言え、5時間弱かかってしまっただけに自身の成長を感じることができました。


山頂からは八ヶ岳、富士山、他にも南北のアルプスなど眺望が望めます。


甲武信ヶ岳に20分ほど滞在した後未踏の破風山、雁坂嶺を目指します。
雁坂峠まではまだ7.1kmもあります。


甲武信小屋からはまき道を歩きます。
作業をしている方がおられました。
挨拶を交わします。


平坦で歩きやすいまき道を歩くと、雁坂峠まで5.3kmとあっという間に距離だけ稼ぎます。


その先は展望抜群の賽ノ河原。
大展望で名残惜しいですが、行程が長いので先に進みます。
破風山のほうだけ新しい案内板が取れていました。


標高を下げると破風山避難小屋に到着。
テーブルとベンチも併設されているので大展望を望みながら小休止します。
避難小屋の中を覗くと広くて綺麗です。


ここから破風山までは急登です。
ゴツゴツした岩も出てきます。


登ると歩いてきた方角が開けるので、振り返って撮影します。


ベンチのある破風山(2318m)に着きました。
一般的に破風山と言われるこちらが西破風山で、雁坂嶺方向には東破風山もあります。
出発の準備をしていると向う側から単独ハイカーさんが歩いてきました。
甲武信ヶ岳は過去に来たことがあるため、雁坂峠から来て破風山をピストンするとのことです。


歩きづらい岩場を通過していくと東破風山(2260m)。


風を受けながら気持ちのいい苔地帯を通過していきます。
このあたりの登りで疲れていると早くも破風山で出会った健脚ハイカーさんに抜かれてしまいます。
あっという間に見えなくなってしまいます。


晴天のため、立ち枯れ地帯も気持ちがいいです。


ようやく雁坂嶺(2289m)。
ベンチがあり、この先の雁坂峠では独占できないかもしれないという考えからここで昼食とします。


稜線を雁坂峠に向けて下ります。


7月にも訪れた雁坂峠に到着。
意外にも独占できましたのでここでも休憩します。
山頂標は7月に来た時よりも荒れています。


暫くは富士山を見ながら気持ちのいい登山道を歩きます。


一度沢を跨ぐと、その後は紅葉が終わった枯れ葉地帯。


木製の橋を歩いて沢を渡ります。
その先で沢から離れていきます。
途中危険な所にはロープも設置されているので安心して歩けます。


標高を下げると紅葉はまだまだ綺麗です。


沓切沢橋に下りて来ました。
ここからは長い舗装路歩きです。


本来なら舗装路歩きに嫌気が差すところですが、今回は綺麗な紅葉が目の保養となり苦になりません。


そして雁坂峠登山口まで来ました。


国道140号に出たらすぐに早朝に到着した道の駅みとみです。
日没時間を計算に入れながらの山行だったため10時間を切ることができて大満足です。


せっかくなので西沢渓谷にも訪れることも考えましたが、もう一人の自分がもう歩きたくないと言っていたので自宅の秩父方面へと車を走らせて大滝温泉遊湯館に立ち寄ります。
ここで木賊山でお会いしたヤマレコユーザーさんが、自身が尊敬している師匠と繋がっていることを知りテンションが最高潮へと達し、独りでにやけながら温泉に入りました。


■その他
道中途轍もないサプライズがあり、当初の予定通り前日に行っていたら、行き先を赤城山に変更していたら、時間を遅らせて甲武信ヶ岳や三宝山のピストンにしていたら、木賊山をまいていたら、逆回りだったら、バッティングできなかったので本当に全てうまくいっての嬉しい出会いです。
こういう流れだったのだと思います。
確かに適度な疲労はありますが、所要時間のわりには3月に登った両神山梵天尾根、今月初めに登った朝日岳ピストンのほうがきつく感じました。
でも、自分自身の現状のレベルがある程度把握できたのでよかったです。
周回コースなので今後機会があれば反時計周りも歩きたいです。

雁坂峠~雁峠~笠取山

2015-07-21 | 奥秩父

2015年7月21日

笠取山は1年以上前からずっと気になっていた山でした。
車で国道411号まで行くとなると地元からは遠回りなので、行くとしたら道の駅みとみを拠点とした周回コースと考えていましたが、長丁場なので自分の体力と日照時間の問題で自信が持てず、なかなか行くのを躊躇っていました。
しかし今年に入ってから両神山梵天尾根を歩いたことが自信になり、また、7月~11月末までは雁坂トンネルの通行料金無料ということもあって、行くなら日が長い夏場とようやく決断しました。

6:20 道の駅みとみ
7:10 沓切沢橋
8:10 井戸ノ沢
9:00 雁坂峠 9:10
9:40 水晶山 9:45
10:05 古礼山 10:15
10:55 燕(つばくら)山
11:15 雁峠 11:25
11:40 小さな分水嶺
12:00 笠取山 12:10
12:30 小さな分水嶺
12:40 雁峠 13:00
15:00 新地平
15:20 道の駅みとみ
所要時間:9時間0分

■天候:晴時々曇

■コース状況
道の駅みとみ~雁坂峠
登山口はみとみから車道を挟んでやや南方面に進んだところです。
雁坂トンネル料金所駐車場からでも行けます。
登山口にさえ着けばあとは道なりで道標もあるのでそこまで心配はいらないと思います。
本格的な登山道に入ってから沢筋を歩く箇所があるが、ここでの沢筋を離れていく地点に気を付けたいです。
しっかりとピンクのリボンが付いていましたので目印を見落とさないようにしたいです。
中盤にロープも出現してきますが、滑らないように進めば危険はありません。
後半は一気に視界が開けてきますが、急登です。
また、この時期蜂と蜘蛛の巣に注意したいです。

雁坂峠~水晶山
展望の利くところ、樹林帯と進みますが、一本道で至って安全です。

水晶山~古礼山
多少アップダウンがあります。
特に古礼山への最後の急坂は多少傾斜があります。

古礼山~雁峠
ここも非常に明瞭な一本道の登山道で道迷いの心配は一切ありません。
危険箇所も特にありませんでした。
燕山の山頂標は登山道を少し離れた上にあるので見落とさないようにしたいです。

雁峠~笠取山
分水嶺を過ぎて、笠取山頂への最後の急坂は体力が要ります。
下山時は慎重に下りたいです。

笠取山~道の駅みとみ
一度雁峠に戻ってから亀田林業林道を進みました。
多めにピンクのテープが設置されていました。
沢を何度か渡るため、増水時は気を付けたいです。
登山道はわかりやすかったです。
中盤からは変わり映えのない広めの登山道なのでやや面白みには欠けます。
国道140号に出たらひたすら右に進めば2、30分ほどで道の駅みとみに到着します。

全体を通して道は明瞭でした。
特別上げるとすれば途中沢筋を歩くので増水時に気を付ける程度だと思います。
それでも全体的に安全です。


雁坂トンネルを抜けて早朝に道の駅みとみに到着しました。
トイレも使わせて頂きました。


車道を挟んで少し南に下ったところにある登山道入口。


舗装路を歩き、途中橋も渡ります。


雁坂峠登山口。
乾徳山にある標識と同じタイプです。


先は長いです。


未舗装の登山道を経て再度舗装路に出ます。
カリサカの字に従って進みます。


道の駅みとみ到着前に通過した雁坂トンネル料金所が見えます。


暫く舗装路を歩き続けます。


沓切沢橋。
橋を渡ると舗装路が終わり、本格的な登山道が始まります。


雁坂峠に向かいます。


沢やロープが出てきました。


井戸ノ沢。


樹林帯を九十九折れに高度を上げていくと、展望が開けてきました。
振り返ると富士山も見えました。


晴天も手伝って気持ちのいい山道です。


再び富士山と奥秩父の山々。


本当に開けていて気持ちがいいです。


登り詰めると日本三大峠の一つである雁坂トンネルに到着。
山梨県に出て、また地元埼玉県に戻ってきました。
丁度朝の9:00ですが、風もあって半袖1枚では肌寒いくらいです。


水晶山へ向かう稜線は平坦で気持ちがいいです。


日差しが差し込み暗くない樹林帯。
苔もあったり、


ベンチのある水晶山に到着。
この水晶山も過去に未解決事件があった場所なのです。


アップダウンを繰り返したのち、最後の急坂を登りきると、


明るく開けた古礼山に到着。
絶景で三度富士山。


次の頂は地味な燕山。


古礼山頂の少し先にあるこの場所が休憩に最適。
一人占めだったのでベンチで寝っ転がったり。


展望抜群の稜線を歩いたり、


狭い登山道を歩いたり、


燕山に到着。
1枚目の画像の道標の反対側を少し登ったところに山頂標があります。
他に比べて地味な山頂標ですが、通過点の山ですから。


少し歩くと開けてきて、広い雁峠が見えてきました。


目の前にはついに今回の山行のメインである三角山の笠取山を捉えることができました。


下りきったところから振り返るとこんな感じです。
改めて思うと帰りはここを登らなくてよかったです。


雁峠に到着。
休憩に最適ですが、帰りにも立ち寄ることになりますしようやく大物が目前に迫ってきているので、ここは小休止に留めます。


今はもうやっていない雁峠小屋。
荒廃していて中に入ることはできませんでした。


小さな分水嶺。


笠取小屋方面かな。


こちらが笠取山方面。


事前情報で知ってはいましたが、最後の急坂が見えてきました。


大汗をかきながら登りきったところから撮影しました。


そして今回の山行のメインである笠取山山頂(1953m)。
山頂は奥秩父の縦走路になっています。
山頂で出会った登山者は最後の急坂で先を行かせてもらった女性2名と先着されていた男性1名の計3名でした。


雁峠を目指して長居せずに下山します。
右下にはベンチがある雁峠を捉えることができます。


行きでは気付かなかったけど多摩川の反対側は荒川と富士川になっていました。


そして雁峠に戻って昼食とお昼寝。
ここを一人占めはもはや反則です。


帰りは亀田林業林道を歩きます。


途中広瀬⇔雁峠の道標が複数設置されていました。


やがて沢が出てきました。


靴に水が入らないように慎重に沢を渡ります。


暫く行くと作業小屋が見えてきました。


広い未舗装の林道が続きます。
酷暑の下界が近づいてきたため暑いです。
どんどん日に焼けていくのがわかります。


ようやく亀田林業所のゲートに出ます。


暫く舗装路を歩くと、雁峠登山道入口に出ます。
ここから国道140号を北へ歩けば道の駅みとみに着きます。


■その他
時間的にも当初の想定よりも1時間30分も早く下山することができました。
とはいえ、登られる方がおられたら長丁場と思って頂いていたほうがいいと思います。
道中出会った登山者は雁坂峠で1人、笠取山で2組3人の計4人とあまり多くはありませんでした。
展望がよく奥秩父らしい気持ち良さもあり、楽しい山行だったのでまた歩いてみたいルートです。


両神山(梵天尾根)

2015-03-31 | 奥秩父

2015年3月31日

両神山は今回が3度目(ブログ内2度目)の登山でしたが、過去2度はともに最も一般的な日向大谷からの山行でした。
両神山を別のルートから登ってみたいという思いがあり、複数のルートを検討したなか、意外と道が明瞭らしい梵天尾根を登りました。
車は中双里登山口付近の広めなところに駐車させて頂きました。

7:00 中双里登山口
7:40 川後岩
8:00 大コブの木
8:25 白井差峠 8:35
9:15 ぼんてんの頭
9:40 大峠 9:50
10:40 ミヨシ岩 10:50
12:10 両神山 12:40
13:50 ミヨシ岩 14:00
14:40 大峠 14:50
15:20 ぼんてんの頭
15:50 白井差峠 16:00
16:15 大コブの木
16:30 川後岩
17:00 中双里登山口

■天候:晴

■コース状況
中双里登山口~白井差峠
急坂が続きます。
山道に入るまでがわかりづらいですが、入ってからは明瞭で道迷いの心配はなさそうです。

白井差峠~ぼんてんの頭
20~30分程歩くと二度大岩が見えてきますが、どちらも順番に右、左と巻き道があります。
途中から道が細くなりますが、危険ではありません。

ぼんてんの頭~ミヨシ岩
さらに細い痩せ尾根が出てきますが、注意しながら歩けば問題ないです。
ミヨシ岩が近づくと鎖が登場します。

ミヨシ岩~両神山頂
ミヨシ岩の直後が間違えやすいです。
そのまま真っ直ぐ進みがちですが、右に下るルートがあります。
その後もピンクのテープを確認しながら下れば自然と北へルートが続きます。
狩倉尾根方面に踏み跡があるので特に下りでは注意が必要です。
下りで入ってしまったため、10分程ロスしてしまいました。
日向大谷ルートとの分岐手前の登山道には雪が残っていましたが、積雪箇所も短いので注意すればアイゼンを付けるほどではないと思い付けませんでした。

全体的にはピンクのリボンを多数設置して頂いていることにより、ルートがわかりやすかったです。
間違えやすい箇所は、
山道に至るまで、
ミヨシ岩直後、
狩倉尾根方面分岐、
この山箇所だと思いました。
ミヨシ岩以降は落ち葉が多く、滑りやすい箇所がありました。


広めなところを選んで駐車させて頂きました。


中双里コース登山口。
今回は日向大谷コース以上に長丁場になります。


真っ直ぐ行きがちですが右に折れます。


脇道を進みます。


ここから本格的な登山道。


急坂の連続を過ぎて、形に特徴のある川後岩。


これまた形に特徴のある大コブの木。


白井差峠に到着。
今回は時間との勝負になると考えていたため1時間20分ほどでここまで来てしまいました。


派手にやられちゃってもはや意味をなしていないです。


大木が倒れていたり、大岩が登場したり。
大岩は右側を巻きます。


先程のはデジャヴ?、と思いましたが、今度は左側を巻きます。


痩せ尾根。
陰になってしまいました。


ぼんてんの頭。


下調べでもよく見かけた狭い尾根道の看板。


大峠。
これは通るのに不便。
外側の木を跨がないとです。


しばらく歩いてミヨシ岩に到着。
展望がいいですが、下を見るとちょっと怖いです。


狭いので慎重に歩きます。


山頂まであと0.8kmまで来ました。

急坂を過ぎると山頂はもうすぐそこ。


白井差峠、及び煽りを受けて梵天尾根までもロープで通行止めされている日向大谷コース分岐。
両神山は一般的な日向大谷から2度登っているので山頂よりもこちらに感動しました。


そして両神山頂(1723m)。
浅間山や八ヶ岳、南アルプス、富士山などが見えました。


こんなのあったんでしたっけ。
気にしてなかったのかもしれません。
日向大谷から登ってきた年が近い20代前半の方や子連れの家族もおられました。


せっかくなので中双里コース分岐にあるベンチとテーブルも撮っておきました。


登山口に到着したのは17時でした。
明るいうちに無事帰って来られてよかったです。


■その他
マイナーであるものの登山道はしっかりしていました。
長丁場は覚悟していたものの日帰りは確かにきつかったですが、終わらせてしまうには勿体ないルートだと思います。

個人的なことですが、登山口で一般の方にサイダーを頂きました。
ありがとうございました。


大菩薩嶺

2015-02-25 | 奥秩父
2015年2月25日

ずっと行きたいと思いながらなかなか行けなかった大菩薩嶺に自宅から2時間かけて行きました。
ここのところ晴天の山行ばかりだったので少し贅沢ではありますが、いまいちな天候がかえってよかったです。
期待以上に楽しい山歩きでした。

7:40 裂け石ゲート前駐車場
9:15 丸川荘 9:25
10:45 大菩薩嶺
10:55 雷岩
11:10 神部岩
11:20 賽ノ河原
11:30 親不知ノ頭
11:40 避難小屋 12:20
12:35 大菩薩峠 12:40
13:00 勝緑荘
13:10 富士見山荘
13:15 福ちゃん荘
13:40 上日川峠 13:50
15:00 千石茶屋
15:20 裂け石ゲート前駐車場

■天候:曇時々雪

■コース状況
丸川峠分岐~丸川峠
序盤から凍結箇所が出てきますが、しばらくは積雪、無雪箇所が交互にありました。
丸川峠が近くなると積雪量が増えますが、締まっていて歩きやすいのでアイゼンを着けなくても安全です。
左右にロープが出てきますが、これは登山用ではなく、自然保護の為に設置されたロープです。

丸川峠~大菩薩嶺
積雪は30~40cm程でした。
雪が締まっていて歩きやすいのでアイゼンを着けなくても問題ないかもしれません。
道幅が狭い箇所が続きましたが、若干広めな箇所に出てアイゼン歩行したかったので軽アイゼンを着けました。

大菩薩嶺~大菩薩峠
一気に展望が開けますが、今回はガスっていたため、展望はあまり望めませんでした。
冬山にしてはまだいい方ではあるが、風があるので途中の避難小屋までは多少寒く感じました。
開けている分積雪は少ないです。

大菩薩嶺~上日川峠
積雪は30~40cm程。
後半は登山道よりも雪の積もった車道の方がトレースが多めでした。
結局最後の方は車道に出てしまいました。

上日川峠~丸川峠分岐
積雪、無雪箇所が出てきます。
途中の迂回路の後に凍結箇所が続きます。
自分は既に上日川峠でアイゼンを外したため、アイゼンなしで慎重に進みましたが、ここは安全の為にアイゼンを付けてもいいかもしれません。
後半は急激な雪解けで泥々の悪路が嫌でした。

全体的に人気の山らしくトレースが豊富でした。
道迷いの心配もいらないと思います。
危険箇所は上日川峠以降の凍結箇所くらいだと思います。


丸川峠分岐から丸川峠を目指します。


道標の通り右に折れます。


丸川峠への後半は岩が出てきたり、落石の恐れがあるため新道を切り開いて頂いた道を通ったり、


丸川峠が近づくと積雪量が増え、さらに明瞭な登山道を進むと、丸川荘のある丸川峠。


本来この辺りから富士山が見えるのですが、今回はガスっていて何も見えません。


樹氷が凄く綺麗。


雪道を登って大菩薩嶺(2057m)。
知ってはいましたが、やはり展望もベンチも一切なく静かな山頂です。


雷岩。
ここから唐松尾根を歩けば上日川峠に直接行くこともできます。


標高2000m地点。
個人的にこの画像がやけに雰囲気が出ていて好きです。


途中の避難小屋で昼食を取ったのちしばらく進みと立派な介山荘が見えてきました。


大菩薩峠。
何も無い大菩薩嶺頂上とは一転展望がよく、標識も立派な大菩薩嶺。


今回は右に行きます。


気持ちのいい雪道。


勝緑荘、富士見山荘、福ちゃん荘を過ぎて、ロッヂ長兵衛のある上日川峠。


かわいい道標もありました。


車道を少し下った先に裂け石ゲート前駐車場(丸川峠駐車場)があります。


■その他
個人的なことですが、駐車場でお会いした方に写真を撮って頂きました。
避難小屋でお会いした方とはいろいろと山のお話ができてよかったです。
またどこかでお会いできたらいいです。
この日お会いした登山者は5組9名でした。

小楢山

2014-11-19 | 奥秩父
2014年11月19日

絶好の秋晴れで、奥秩父の空気を吸いたいと思い、まだ登ったことのない手軽な小楢山に登りました。

8:20 フフ小楢山登山者駐車場
9:00 父恋し路分岐 9:05
10:15 大沢ノ頭 10:20
10:30 幕岩 10:40
11:00 小楢峠
11:10 小楢山 11:30
11:40 小楢峠
12:20 母恋し路分岐 12:30
12:35 父恋し路分岐
13:10 フフ小楢山登山者駐車場

■天候:晴

■コース状況
オーチャードヴィレッジ・フフ~父恋し路分岐
一切迷う心配がない林道です。

父恋し路分岐~大沢山
傾斜が若干きつくなるが、危険個所はありません。
登山道には常にピンクのテープが案内してくれているのでわかりやすいです。

大沢山~小楢山
幕岩は鎖のついた岩登りになるが、足掛かりはしっかりしているので足場をしっかり見ながら慎重に登り降りすれば問題ないです。

全体的に安全です。


利用させていただいたオーチャードヴィレッジ・フフにある登山者駐車場。


すぐ先にある柵。
影が映ってしまいちょっと恥ずかしいです。


早くも石仏。
この石仏があるところが広いです。


正面はマイナーな南東尾根に通じているみたいです。
左のルートを行きました。


行きは木段から父恋し路に進みました。


林道に出ます。


姫百合地蔵。


屏風岩。
まさに屏風のように大きな岩です。


羅漢岩。


大沢山山頂は好展望で富士山や南アルプスの眺めがいいです。


真正面に富士山。


幕岩で団体さんにバッタリ会いました。
幕岩は屏風岩や羅漢岩と同様に見るだけで登れないものだと思っていたので、団体さんに合わなかったらそのままスルーしていたかもしれません。
こちらが幕岩から撮影した南アルプス。
甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳、北岳などが見えます。


なにやら道標がたくさんある小楢峠。


山頂までは平坦で歩きやすいです。


そして小楢山山頂(1713m)。


富士山がくっきりと見えます。
この他南アルプス、八ヶ岳などが見えました。


反対側にも山頂標。


帰りは母恋し路を歩きました。


こちらが母恋し路を下りきったところです。


■その他
山頂では自分が登った後に焼山峠側から複数の登山者が登ってきました。
下山後オーチャードヴィレッジ・フフで働いている人なのかもしれないが、小楢山のパンフレットを頂きました。
他にもルートがあるので、また登りたいです

両神山(日向大谷)

2014-07-29 | 奥秩父
2014年7月29日

正直前日まで登る山が決まっていなかったのですが、まずまず標高が高く、行程時間が長めの中級登山と考えて、比較的近場の両神山を選びました。

7:30 日向大谷口
7:55 会所 8:00
9:25 清滝小屋 9:35
10:15 両神神社 10:20
10:50 両神山山頂 11:05
11:30 両神神社
12:00 清滝小屋 12:10
13:10 会所 13:20
13:40 日向大谷口

■天候:晴

■コース状況
整備が行き届いていて比較的安全でした。
清滝小屋から左にも道は続いていますが、7月29日現在では通行止めでした。
正規のルートは清滝小屋の裏にあります。
登山口までの道は狭く、バスも通るので気を付けてください。


思いっきり反射してしまいました。


この辺り山道への分岐が数箇所あります。
行ってませんが少し気になります。


会所と呼ばれる七滝沢ルートとの分岐。


八海山到着。


そして今は無人の清滝小屋。


安全登山マップ立体図。


安全登山マップ。
今年は大雪や台風の影響で、秩父山系の山が荒れてしまっただけに気を引き締めなければなりません。


清滝小屋の裏からしばらく登ると鈴が坂。


産体尾根。


両神神社。


休憩にも丁度いいです。


ここまで来ると山頂はあと僅かです。


両神山山頂(1723m)。
好展望です。


■その他
両神山は昨年の3月にも登っているが、当時はまだ雪も幾らか残っていて、鎖も凍結していてほぼ使えませんでした。
道中前回時にはなかったと記憶しているロープがあったり等本当に整備が行き届いていると思いありがたいです。
決して危険な山ではないにも拘わらず今夏も比較的安全なルートも含めて事故が多発している山なので、きちんと無理のない登山計画の元で登山してほしいと思いました。
自分も再度気を引き締めて常に注意しながら登らないといけません。
七滝沢ルートや八丁尾根ルート、梵天尾根ルートも気になるので機会があればいつか登ってみたいです。

乾徳山

2014-03-27 | 奥秩父
2014年3月27日

7:00 登山口駐車場
7:30 登山道入口
8:45 錦晶水 8:55
9:15 国師ヶ原 9:20
10:00 扇平 10:05
11:10 乾徳山 12:30
1400 国師ヶ原 1405
1630 登山口駐車場

■天候:曇時々雨

■コース状況
登山口駐車場の近くにトイレがあります。
国師ヶ原までは積雪量もそこまでではなく比較的安全です。
その後は積雪量が40~50cm程度に増え、春の訪れで気温も上がり雪が緩いことから踏み抜きに注意が必要です。
鎖場は凍結の心配はなかったです。
頂上直下の鎖場は一部足場のない箇所があるので注意が必要です。
巻道はトレースがなく、現在の状況では鎖場のほうが安全。
黒金山方面はトレースがなく、非常に危険。


立派な標識。


錦晶水。
どうやら銀晶水は見逃してしまったようです。


四辻。


個人的にはこの木段が頂上直下の鎖場に次ぐ名物だと思っています。


頂上に近づくにつれてこんな感じの乾徳山らしい岩場が出てきます。


晴れていれば展望もいいのだろうが、


最後の鎖場です。


アップにしたほうが緊張感が伝わってきますね。


そして乾徳山山頂(2031m)。


■その他
時刻の表記上は頂上に長居しているが、一度黒金山方面を目指してロスした分です。
下山はこの日知り合ったグループと一緒に行動しました。
個人的なことだが、凄くいい人達だったのでまたどこかで会いたいです。
鎖場などやはり面白い山でした。
今回の山行では行けなかったルートもあったのでまたいずれ登りたいです。