途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

ヤマレコ一本化のお知らせ

2018-02-25 | お知らせ
お久しぶりの投稿となります。

前回のレポ榛名山大縦走から4ヶ月が経とうとしていますが、お知らせがだいぶ遅くなってしまいましたことをお詫びいたします。
11月以降も以前と同じく山行は継続していました。
記録の作成に関しましては、以前よりヤマレコと並行してのレポ作成というスタンスを取っていました。
ブログであれば、同じ内容でもヤマレコに比べて画像も大きくダイナミックになることから残念ではありますが、時間と労力の問題、複数回目の訪問となる山が増えてきたことに加え、以前より自宅のPCにて続いていたgooブログの不調が改善されないことから、最近はヤマレコのみの記録作成とさせていただいていました。

今更ながら改めて今後も基本的にはヤマレコへの一本化とさせて頂く考えでございます。
今後もヤマレコでも変わらずに見て頂ければ幸いと思っています。

現在のところ、今年は大きなところでは谷川連峰主脈縦走、鹿島槍ヶ岳、笠ヶ岳、会津駒ケ岳、谷川連峰馬蹄形縦走(時計回り)、昨年に続く東北遠征を予定しています。
休日や天気との兼ね合いもありますので、どこまで実行に移せるかはわかりませんが、トレーニングも兼ねて山歩きを楽しんでいく所存でございます。

今までどうもありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願い致します。

榛名山大縦走(二ツ岳~相馬山~三ツ峰山~天目山~氷室山~杏ヶ岳~掃部ヶ岳~鬢櫛山~烏帽子ヶ岳~榛名富士)

2017-10-30 | 赤城・榛名・筑波
2017年10月30日

榛名山への訪問は今回で3回目となりますが、以前より外輪山縦走で計画していました。
今月予定していた谷川連峰馬蹄形縦走が雨で流れてしまったことから、借りを返すため奥まった位置にある杏ヶ岳を加えたルートで歩きました。
中盤以降の殆どの区間は既に昨年3月に歩いていました。

残っていた二ツ岳、相馬山は今年5月に歩きましたが、この山行も単純に未訪問の榛名山域の山を歩いてみたいからというだけでなく、既に今回の山行を見据えての下見を兼ねての歩きでした。

4:20 榛名公園ビジターセンター
4:55 ヤセオネ峠
6:00 雄岳
6:25 雌岳
7:30 ヤセオネ峠
7:55 相馬山 8:10
8:30 磨墨峠
9:10 三ツ峰山分岐
9:25 三ツ峰山
9:55 天目山
10:15 氷室山
11:05 杖ノ神峠 11:15
11:50 杏ヶ岳
12:30 杖ノ神峠
13:10 西峰
13:30 掃部ヶ岳 13:50
14:10 覗岩
15:00 鬢櫛山
15:35 烏帽子ヶ岳
16:10 榛名富士登山口
16:45 榛名富士 17:00
17:25 榛名公園ビジターセンター
所要時間:13時間05分

●天候:晴時々曇
※台風一過で、強い冬型の気圧配置となり、終日北からの寒気を伴った強風が吹き荒れました。

●コース状況
ビジターセンター~二ツ岳~ヤセオネ峠
ヤセオネ峠先にある二ツ岳、オンマ谷への舗装林道入口までは30分程の車道歩きです。
雄岳は山頂が今年中一部立入禁止区域が設けられていますが、山頂標、展望、TV中継塔周辺は全て問題なく歩けます。

ヤセオネ峠~相馬山
鉄梯子、鎖場がある岩場登りなので、足元に注意しながら登下降したいです。

相馬山~三ツ峰山
鞍部の磨墨峠に東屋があるます。
松ノ木峠で車道を横断しますが、車の往来が割と激しかったので安全を確認して横断したいです。
三ツ峰山分岐まで階段の登りで、分岐からは一部笹が凄く、地味に急登なので体力を要します。
展望も何もないのでお勧めはしません。

三ツ峰山~天目山~氷室山~天神峠
各ピーク小粒だが、階段中心にアップダウンのある区間で、意外と体力を要する区間です。

天神峠~杏ヶ岳
杖ノ神峠まではダラダラと林道歩きが継続されます。
駐車スペースとなっているが、杖ノ神林道は悪路なので車での通行はお勧めできません。
杏ヶ岳までは鷲ノ巣山以降も小ピークを越えるため、アップダウンがあり体力を奪われます。
地図には展望が良いと書かれていますが、樹林の隙間から見えるくらいなので、そこまでよろしくはありません。

杏ヶ岳~掃部ヶ岳
杖ノ神峠から西峰、登り返しの榛名山最高峰掃部ヶ岳までは笹藪の急登で大変ハードな区間です。
最後はペースダウンしてしまい、今行程でここが最もきつく感じました。

掃部ヶ岳~鬢櫛山
掃部ヶ岳からの下りは階段、鬢櫛山への登りは笹藪から始まっての樹林帯の急登。
鬢櫛山への登り込みの同様に体力を要します。

鬢櫛山~烏帽子ヶ岳
鞍部から烏帽子ヶ岳への登山道は枯れ葉が吹き溜まりとなっていて大変歩きづらく滑りやすいので注意。

烏帽子ヶ岳~榛名富士~ビジターセンター
ゆうすげ元湯近くには自販機、トイレがあります。
榛名富士への裏登山道は土が抉られている箇所やロープがあり、滑りやすいので注意。
榛名富士からは大展望が望めます。
下りで使った表参道は笹藪の間の歩かれた登山道を九十九に下る安全な区間です。


2:00 am 自宅を出発し、約2時間車を走らせ当然の貸切である榛名山ビジターセンター駐車場に着きました。
正直眠いですが、本日は途轍もなく長い1日になりそうです。
準備を整えてヘッデンとハンドライトで車道歩きから開始すると、台風こそ過ぎ去ったが、不気味に怖いくらいの強風が吹き荒れています。
まだまだ暗黒の榛名山ロープウェイ山麓の榛名高原駅。


途中居眠り歩きをしながら県道渋川松井田線を歩いてヤセオネ峠を通過。
当初は一発目に未踏の臥牛山を予定していたが、登山口がよくわからなかったので、二ツ岳へと舗装林道に入っていきます。


駐車場になっている登山口から暗黒のなか二ツ岳に侵入します。
歩いていると、次第に明るくなりヘッデン、ハンドライトから解放されて、徐々に日が昇ってきました。


ザックをデポして分岐よりまずは二ツ岳最高峰雄岳に向かいます。
夜も開けて山頂にあるTV中継塔が見えてきました。


祠と山頂標がある最高地点からの展望。


最終峰に予定している榛名山のシンボル榛名富士を捉えます。
近くに見えていますが、本日は果てしなく遠い存在であり、無事登頂できて生還できるのだろうかと不安になります。
山頂を後にしようとした時、ついに眩い日の出を迎えました。


雄岳直下を下ってから雌岳直下で再びザックをデポして登り雌岳。


雌岳から朝日を浴びて美しい景色。
右手前に今行程からは除外されてしまった水沢山と奥に裾野がとても長い赤城山。


いずれ訪問したいと思っている子持山(1枚目)と下る途中から次に向かう高低差がある相馬山(2枚目)。


朝日に彩られた綺麗な紅葉。
オンマ谷へと右折。


オンマ谷、まゆみの原経由の登山道で戻ります。
オンマ谷駐車場に着いて東屋で一息入れてから車道歩きです。


榛名湖、榛名神社の看板が見えて県道に出ます。
再びヤセオネ峠に到達して、黒髪山神社の赤鳥居を潜り次峰の相馬山に立ち向かいます。


分岐からもう一度赤鳥居を潜ってピストンで相馬山に登ります。
強烈な鎖と鉄梯子。


一気に登り込んで黒髪山神社がある相馬山(1411m)に到着。


市街地の展望。
鉄梯子を踏み外すことのないよう一歩一歩丁寧に下ります。


初ルートとなる磨墨峠方面へ歩きます。
開けたところから榛名富士。


東屋がある磨墨峠。
登山道より1分の表示だったので、磨墨岩に寄り道します。


心地良い登山道を歩き、左右を確認してから車道を横切ります。
意外と車の往来が多かったです。


昨年3月に歩いていたのでわかってはいましたが、地味に体力を奪われるアップダウンの階段地獄です。
残念ピークなのであまり行きたくはないが、三ツ峰山にも向かいます。


早速酷い藪漕ぎを強いられます。
なかなかの傾斜を登り込んで、展望も何もなく、無駄にただ来ただけの三ツ峰山。


三ツ峰山分岐まで戻ってから天目山方面へと静かで快適な登山道を歩きます。
榛名湖を眺めます。


七曲峠を通過して、階段を必死に登り込みます。


ベンチが複数置かれた天目山。
せっかく登ったのに勿体ないくらい下ります。


強烈に登り返して看板があるだけの氷室山。
榛名湖の先に榛名富士。


天神峠の石灯篭。
杖ノ神峠までまさかの3kmの表記に目を疑いました。


ただダラダラと舗装林道を歩き続け、杖ノ神峠で小休止。


杏ヶ岳までただ無駄に時間と労力を消費するために行ってきます。
鷲ノ巣山を通過。


地味な登山道を下ってから登り返します。
杏ヶ岳手前の祠がある小ピーク。


最奥にある杏ヶ岳は展望はあまりよくないので、ただ来ただけといった感じです。


杖ノ神峠まで戻ってきました。
西峰へはいきなり非常に煩い笹藪の急登で、くたばりかけます。


耳岩を通過して振り返ります。


西峰周辺まで来てようやくハイカーとすれ違うようになります。
西峰でも男性ハイカーが撮影していました。
榛名湖と外輪山。


一旦下ってからの登り返しもとてもきつく、だいぶ疲れているため歩行ペースも落ちてきて、なんとか榛名山最高峰掃部ヶ岳(1449m)に到着。
掃部ヶ岳であまりの体力の消耗にぶっ倒れます。


周囲の山々を眺めて心と身体を落ち着かせます。
何度眺めても見飽きない綺麗な榛名湖。


掃部ヶ岳名物の階段地帯を下ります。
分岐より硯岩にも立ち寄ります。


ビュースポット硯岩から望む榛名湖と榛名富士。
オレンジ屋根の吾妻荘とカラフルで綺麗な国民宿舎。


先程の分岐より榛名湖ふれあいの郷方面に行けば楽だったのに、吾妻荘方面に行ってしまいました。
国民宿舎は本当に綺麗でやはりいつか泊まってみたいと思います。


車道を少し登り上げると、風が大変強く、温度計は3℃を表示しています。
僅かな踏み跡から入っていきます。


疲れて何度か足が止まりながら登り込みます。
なんとか鬢櫛山まで来ました。



もう本当に疲れているので、ザックをデポして嫌々でも烏帽子ヶ岳へとピストンで向かいます。
烏帽子ヶ岳に着きました。
登山道は枯れ葉の吹き溜まりとなっていて何度も踏み抜きます。
もう山頂さえ踏めればなんでもいいですのですぐに戻ります。


榛名富士目指して下ると、連続する赤鳥居が見えてきました。


目の前には最終峰榛名富士が堂々と聳え立ちます。
それにしてもかなり高く見えます。
縦走中には嬉しい自販機。


完全下山後の入浴が楽しみな榛名湖温泉ゆうすげ元湯。
はっきり言ってもう榛名富士なんかどうでもいいからとっとと温泉入って帰りたいです。
既に16時を過ぎていますが、仕方なく榛名富士に登ります。


予想以上にきつい上り込みを強いられます。
ロープ、木の根と掴めるものはなんでも掴んで手も使いながら渾身の力で一歩ずつ進みます。
そしてついに榛名富士山神社がある榛名富士(1390m)に登頂成功。


夕暮れ時の風景。
2枚目の画像は序盤に登った二ツ岳(左)と相馬山(右)。


ドウダンツツジが彩る遊歩道を歩きます。
誰もいなく閑散としている榛名富士山頂駅。


山頂駅前の広場から展望広場へと移動します。


オレンジ色のなかドッシリと構える本家の富士山。
眼下の市街地と関東平野。


ロープウェイの小型ゴンドラ。
暗黒一歩手前のなかビジターセンター目指して下山します。


夕方の静かな榛名湖。
急ぎ足で駆け下り、なんとかヘッデン着用を免れて登山口に辿り着きました


登山開始時同様暗黒のなか駐車場に無事帰着しました。
究極に疲れ切ったので、すぐに榛名湖温泉ゆうすげ元湯へと車を走らせます。
待ちに待った温泉で温まりました。


ラーメンが食べたかったので、高崎市内の台湾料理福ちゃん食堂に立ち寄ります。
にんにくチャーハン、台湾味噌ラーメンのセットメニューを頂きました。


道中の詳細に関しては省きますが、時間も気にして歩いたにも拘わらずスタート、ゴールともに暗黒となり大変長い1日となりました。
結果的に臥牛山に行かなくて良かったです。
翌日はやはり筋肉痛になりました。
当日のコンディションで感じたあまりあてにはならない体力レベルですが、以前に歩いたことがある甲斐駒ケ岳、白馬三山、雲取山~飛龍山、赤岳~権現岳、奥武蔵最強ルート(武甲山~天覧山)、北武蔵最強ルート等これらを全て抜き去って、谷川連峰馬蹄形縦走と比べてもそこまで大差ないルートだと感じました。
正直大変厳しいルートです。
暫くは榛名山恐怖症になっているかもしれません。

浅間外輪山縦走

2017-10-17 | 浅間・四阿方面
2017年10月17日

当初は前日に昨年に続いての谷川連峰馬蹄形縦走を時計回りで予定していたのですが、残念なことに終日雨でした。
山行翌日は仕事なので、負担を軽減して紅葉時期に訪問したいと思っていた浅間外輪山縦走に切り替えました。
予報よりも雨が止むのが遅く、予定では雨が上がっているはずなのに雨が降り続くなかの山行開始となってしまいました。

7:20 高峰高原ビジターセンター
7:50 開けたガレ場
8:15 槍ヶ鞘
8:25 トーミの頭
8:55 湯ノ平分岐
9:20 賽ノ河原分岐
9:55 Jバンド・鋸岳 10:10
10:35 仙人岳
10:50 蛇骨岳
11:10 黒斑山
11:25 トーミの頭 11:40
12:10 高峰高原ビジターセンター
所要時間:4時間50分

●天候:雨のち曇

●コース状況
車坂峠~草すべり分岐
車坂峠より表コースと中コースに分かれます。
表コースは後半階段地帯があるので、降雨後等転倒に気を付けて歩きたいです。
槍ヶ鞘手前にある避難小屋(避雷小屋)は最低限なので休憩には不適。
中コースは一部ザレ気味なところがあるが、ほぼ問題ないと思います。
トーミの頭からはUターンするように進行方向を変えるので注意。

草すべり分岐~湯ノ平口
草すべりの下りでは登山道が狭くなるので足元に注意しながら下りたいです。
標高を下げていくとカラマツの紅葉が素晴らしいです。
湯ノ平口より浅間神社がある火山館までは片道約5分。

湯ノ平口~鋸岳
草紅葉とカラマツの紅葉を最も楽しめる区間です。
Jバンド手前は急な岩場なので注意。
Jバンドより右へ進んだ端が展望抜群の鋸岳。

鋸岳~蛇骨岳
仙人岳、蛇骨岳意外にも小ピークがあるのできつくはないが、適度なアップダウンがある区間です。
仙人岳、蛇骨岳ともにやや広めの山頂です。

蛇骨岳~トーミの頭
降雨後だった山行当日黒斑山までの区間が水溜りの連続で最も悪路でした。
途中笹が邪魔な箇所があります。


昨日、一昨日と終日雨でしたが、早朝にはようやく雨が上がり昼前には晴れてくるという予報を信じて、佐久IC下車後チェリーパークラインを車で登り上げていきます。
7時前に車坂峠に着きましたが、予報に反して雨が降り続いています。
ビジターセンターの駐車場は自分の車を含めて5、6台止まっていました。


仕方がないので浅間高原ホテルに隣接するトイレに立ち寄ってから準備します。
高速を下りてここまで上がって来てしまいましたので、車坂峠より雨が降るなかレインを着て突入です。


上りは表コースを選択して進むと、火山らしく岩が転がっている広めの山道歩きです。


早くもカラマツの紅葉です。
暫く歩いてからようやくザックカバーをしていないことに気が付きます。
頭が弱いので、雨が降り続いていることまでは気が付いていましたが、ザックカバーを被せるという行為自体を完全に忘れていました。
既に車でかなり標高を稼いだところからスタートしているので、所々開けた箇所に出ます。
しかしながら雨は止む気配がなく、完全に真白で視界不良です。


車坂峠方面を振り返ります。
高峰高原ホテルをズーム。


階段地帯を登ると、一瞬でっかいドラム缶かと思ったら避難小屋でした。


ガッスガスの槍ヶ鞘に着き、さらに歩いて中コースとの分岐を過ぎると、ガレた斜面の登り込みです。


岩々ピークのトーミの頭からは、眼下の広大なカラマツの紅葉地帯。


分岐を右折して草すべりを下ります。
一気に登山道が狭くなってくると、最近よくお会いするカモシカがまた現れました。
むこうは立ち止まったまま一向に目をそらしません。
緊迫した状態が継続されていますが、このままでは日が暮れてしまい、私は明日仕事のためいつまでも付きあっているわけにはいきませんので、少しずつ近づいていきます。
すると進行方向に下って行ってしまいました。


カモシカに一旦行動を止められてしまいましたが、再び草すべりを軽やかに下っていきます。
標高を下げていくと、紅葉した素晴らしいカラマツが視界に入ります。


進行方向に薄ら浅間山が見えてきます。
静かな雰囲気の樹林帯。


湯ノ平分岐に到達し、再訪があるかわからないので火山館にも立ち寄ってみます。


少し歩くと浅間神社と火山館。
火山館を窓から少し覗いてみるとTVが映っていて人がいる感じです。


火山館より戻ってくる時も美しい草紅葉とカラマツの紅葉についついカメラが止まりません。
先程の湯ノ平分岐から賽ノ河原分岐方面に進みます。
幻想的な樹林帯は緑と黄金色。


噴火警戒レベル2のため前掛山には行けないのでJバンド方面に進みます。
すると、カラマツの紅葉が最高に美しい空間に出ました。


一面黄金色のカラマツの紅葉に圧巻です。
目の前に広がるカラマツの紅葉と外輪山。


最後の岩場の急登で振り返ると、浅間山の釜山と前掛山がドッシリと構えています。


登り終えてJバンド。
方向を変えて奥に進み、絶景の鋸岳から正面に堂々と浅間山。


眼下の広大なカラマツの紅葉地帯とこれから歩く外輪山縦走路。


ダイナミックな岩稜歩きでは、何度も眼下の素晴らしいカラマツの紅葉地帯。


展望抜群の仙人岳を通過し、途中の小ピークで久しぶりにセルフ撮影。
雨は既に上がっていますが、防寒も兼ねてレインは着用のままです。


蛇骨岳を過ぎて、黒斑山への樹林帯は水溜りの連続で笹も煩くなります。


悪路に苦しんで黒斑山(2404m)に到着。
黒斑山まで来てようやく登山道で人に会いました。


草すべり分岐まで戻ってきて、本日2度目のトーミの頭。


帰りは中コースを選択すると、心地よい樹林帯です。
開けた箇所を過ぎると一部ザレ気味ですが、問題なく快適歩きです。


最後はショートカットでビジターセンター駐車場に着きました。
高峰高原ホテル内のこまくさの湯で温まりました。


●その他
道中見頃のカラマツの紅葉は圧巻で、今年最大級の感動を味わえました。
晴れていれば想像を絶する感動だったことでしょう。
馬蹄形断念でガッカリしていましたが、谷川とは違った紅葉で、今回訪問することができ大変満足です。
時期を変えても変えなくてもいいので再訪してみたいと思いました。
いつの日か噴火警戒レベルが引き下げられ前掛山まで訪問できる日が来るといいです。

前穂高岳~奥穂高岳

2017-10-01 | 北アルプス
2017年10月1日

本年の最大目標であった奥穂高岳の頂に登頂する機会が訪れました。
なかなか始発バスが早い日に都合が付かなかったため、数か月前からこの日のみのピンポイントで狙っていました。
天候が悪ければ大変残念ながら来年に流れてしまいますが、もともとはどちらかというと雨男に近かったのですが、今年はどうしたことかここぞという時に晴男ぶりを発揮できていて、今回も抜群の天候のなか紅葉の穂高岳山行となりました。

沢渡のバスターミナルに最も近い第3駐車場に駐車しました。
日曜深夜0時過ぎの到着で、第3駐車場は既に9割程埋まっていました。
上高地からのバスはさらに並んでいて約40分待ちでした。
※始発便は日にち、曜日によって違います。
http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_4/

5:30 上高地バスターミナル
5:35 河童橋 5:40
5:55 岳沢登山口
7:15 岳沢小屋 7:25
9:25 紀美子平 9:35
10:05 前穂高岳
10:35 紀美子平
11:40 南稜の頭
11:55 奥穂高岳 12:10
12:20 南稜の頭
13:10 紀美子平 13:25
14:55 岳沢小屋 15:00
16:00 岳沢登山口
16:25 上高地バスターミナル
所要時間:10時間55分

●天候:晴のち曇

●コース状況
上高地~岳沢小屋
バスで上高地に到着すると、皆さん一斉にトイレに行くため上高地のトイレはすぐに列ができます。
5分程歩いて河童橋にあるトイレに立ち寄った方が幾らか空いているのでお勧めです。
明神、横尾方面へ向かうハイカーがとても多いが、岳沢登山口に行くには河童橋を渡ってホテル白樺荘の右脇を進みます。
岳沢小屋までは心地よい樹林帯。
後半になって石階段の登りで標高をあげるが、体力的にはコース上ではまだ易しい区間です。
当日標高2000mくらいから紅葉がピークを迎えていました。

岳沢小屋~前穂高岳
途中上りと下りが分かれた一方通行が転倒・滑落注意!の看板が設置されているところで合流しますが、逆側に下ってしまわないように注意。
重太郎新道は強烈な岩場の急登で、鎖場、梯子もあります。
滑りやすい岩場もあり、転倒、滑落の危険があるので足元に注意しながら気を抜かずに歩きたいです。
体力的にも大変ハードな区間です。
地図上のコースタイムは余裕を持って長めに設定されているように感じました。
紀美子平から前穂高岳も岩場の急坂なので慎重に登下降したいです。
前穂高岳へはすれ違いにも気を使う区間で渋滞が発生していました。

紀美子平~奥穂高岳
最低コル分岐点は前穂高岳への稜線との分岐なのでそのまま上り続けるのが正解です。
吊尾根も体力的には重太郎新道ほどきつくはないが、岩場が続く区間です。

前穂高岳、奥穂高岳ともに360°の大展望。


本年の最大目標に向けて前日の20時前には自宅を出発し、上信越自動車道を吉井ICから小諸ICまで走り、三才山トンネル経由約4時間でバスターミナルに最も近い沢渡第3駐車場に到着。
午前零時過ぎで既に第3駐車場はなんと9割程埋まっています。
凄いところに来てしまったみたいです。
3時間強の仮眠から目覚め、朝食を頂いてから早めにバスターミナルに向かいます。


¥2050で往復乗車券を購入。
早めの行動が功をそうし、4:40発の始発バスに無事乗車。


約30分揺られて上高地に辿り着くと、早くも大変な賑わいです。
すると、miruruさんにお声がけされて、なんとまさかの上高地で今年3度目の嬉しいバッタリ。
再会とお互いの健闘を祈り握手をします。


上高地バスターミナル近くのトイレは大行列ができていたので諦めてそのまま進むと、河童橋のトイレは数人待ちとまだ比較的空いていました。


早朝の上高地より河童橋を眺めて本当にここまで来たのだなと想います。
河童橋より望む迫力満点の穂高連峰。


河童橋を渡る人が誰もいないので、いきなり不安になりながらホテル白樺荘の右脇を進みます。
とても涼しい木道歩き。


岳沢登山口。
本日はあまりの寒さからジャンパー着用でしたが、一枚脱いで3枚で歩きます。


原生林の雰囲気がいい登山道。
岳沢トレイル⑧明神南沢の標識。
岳沢小屋まで⑩からカウントダウンで各地点に標識があります。


樹間を振り返っての展望。
地味な岳沢名所天然クーラー風穴。


さらに開けて石ゴロ地帯の見晴台。


視界に何度も入ってくる奥穂からジャンダルムを経て西穂へと続く危険な縦走路。
とても綺麗な穂高連峰の山肌。


石階段を登って素晴らしい展望。


標高2000m付近からは色付いています。
岳沢小屋が視界に入ります。


岳沢小屋では多くのハイカーさんが休憩中です。


南側の展望。
焼岳(右端)と乗鞍岳(中央)。
2枚目は焼岳をズーム。


石ゴロ地帯を歩いて望む穂高連峰の岩壁。


大迫力の景色に遥々来てよかったと思います。
焼岳、乗鞍岳方面の大展望。


赤や黄色に染まった紅葉樹林帯。
重太郎新道らしく強烈な傾斜の岩場を登ります。


長い梯子。
転落・滑落注意!の標識。
どうやら上りと下りに一方通行で分かれていましたが、一旦誤って下りのほうに下ってしまいました。
ありがたいことに途中で他のハイカーさんに教えて頂き戻ることができました。


朝日を浴びた晴天の登山道。
振り返って何度も登場してきている焼岳。


梯子と黄金色に輝く紅葉。
恐ろしい傾斜の重太郎新道。


振り返って紅葉と周囲の山々。
大変きつい重太郎新道を必死に登り上げます。


岩場で容赦なく一気に標高を上げます。


ピストンなので帰りはここを下らなければならないのかと思うと引き締まります。
鎖場はもはや石の壁です。


大変賑わっている紀美子平に着きました。
早速前穂と思いましたが、重太郎新道の急登続きで疲れたので一休みします。


皆さんと同様ザックをデポして前穂高岳に登ります。
まずは前穂高岳に到着。


大変賑わっている前穂高岳。
しかし、聞こえてくるのは日本語ではありません。
何故か大量の中国人ハイカーが密集していました。
縦長で広い前穂高岳山頂。


ようやく槍ヶ岳(1枚目)が顔を覗かせました。
360°の山頂から常念岳方面(2枚目)。


切れ落ちた西穂高岳方面へと続く縦走路(1枚目)と堂々と聳える奥穂高岳(2枚目)。


登り同様大変な渋滞になりながらなんとか紀美子平に戻り、奥穂方面へと吊尾根を歩きます。
最低コルでは岩に分岐点とペイントされていたので少々迷いましたが、進行方向を変えずにそのまま進むのが正解です。
帰りも紀美子平から歩いてくるハイカーさんに聞かれました。


眼下に涸沢小屋を見ながらの岩稜歩き。


強烈な鎖の岩場を登り上げると、奥穂高岳がだいぶ近づいてきました。


ニセピークの南稜の頭を過ぎると、奥穂高岳の山頂部がしっかり確認できました。


そして念願の奥穂高岳(3190m)に登頂成功です。
日本第3の標高で、何度も惜しいところまできていましたが、ようやく自身初の3000m越えです。
前穂高岳同様360°の大展望から北側の槍ヶ岳方面。


ズームで槍ヶ岳(1枚目)と笠ヶ岳(2枚目)。
槍ヶ岳も素晴らしいですが、今はどちらかというと槍ヶ岳よりも笠ヶ岳に訪問してみたいです。


ジャンダルム(1枚目)と焼岳(2枚目)。
アルプスにしては標高の低い焼岳は、こうしてみるとやけに小さく、かわいく見えます。


南アルプス方面と薄ら富士山(1枚目)と常念岳(2枚目)。
帰りの時間もあるので、あまり長居はできずにピストンで帰ります。


危険な鎖の急下降。
進行方向に前穂高岳。


大展望を眺めながら絶対に滑り落ちないよう緊張感を保ったまま進みます。


だいぶ静かになった紀美子平で屈指の難ルートを眺めながら小休止。


いよいよ重太郎新道を下ります。
登りでは気付かなかった雷鳥広場。


岳沢小屋目指して転倒、落石に気を付けて慎重に下ります。
岳沢パノラマからの展望。


再び紅葉地帯に突入です。
凄い急下降に自分でもよくこんなところを登って来たなと思います。


美しい紅葉ゾーンを下っていくと、足を滑らせ派手にすっ転んでしまいます。
おかげさまで両足と左腕に痛みが走ります。
強く打ち付けた左腕は翌日瘤になっていました。
高度感のある鉄梯子を絶対に転落しないように後ろ向きで慎重に下ります。


後半渋滞に巻き込まれて焦りましたが、ひとまず岳沢小屋に着きました。
少し息を整えてから上高地に下りますが、まだ4.0kmもあるのですね。


赤が綺麗な紅葉、原生林の樹林帯を歩きます。


天然クーラー風穴を通過。
緑が優しい樹林帯をどんどん下ります。


下りきって岳沢登山口。
風情ある神秘的な岳沢湿原を眺めて心を落ち着かせます。


山名パノラマ図で確認しながら先程まで歩いた穂高連峰を改めて望みます。


時間があったので上高地のおみやげ屋さんに立ち寄ってから上高地バスターミナルに戻ると、長蛇の列。
40分程並んでからの乗車です。
沢渡バスターミナルで下車して駐車場に帰着すると、駐車場の台数は5割程に減っていました。


竜島温泉せせらぎの湯に向かいます。
上高地の影響でハイカーが多く、ここでも混雑となってしまいました。


行きで使った三才山トンネルは事故のため、まさかの通行止めです。
無駄に遠回りしてコストが掛かる松本ICは候補から除外していたので、想定外の青木峠越えとなりました。
なんとか小諸ICで上信越自動車道に入り、横川SAに立ち寄ります。
鶏旨煮丼を頂いてから安全運転で帰りました。
無事自宅に帰宅した時は僅かに日付が変わっていました。


●その他
予定通り上高地からのピストンで、きっちりシャトルバス時間内に下山したかったので、時間を気にしながらの歩きとなりましたが穂高連峰と北アルプスの素晴らしい絶景を楽しみながら、強烈な登山道に苦しみながら歩きました。
沢渡での仮眠から上高地に到着すると、同じ奥武蔵ハイカーで馴染みのmiruruさんとまさかの遠い北アルプスでのバッタリに驚き、大変嬉しくなり気合いが入りました。
岳沢小屋からの重太郎新道はやはり恐ろしい傾斜の急登で、まさしく試練という感じで登り応えがある登山道でした。
道中多少のロスがありましたが、時間によっては最悪回避も検討していた前穂高岳にも登頂できたことが大変嬉しかったです。
吊尾根に入っても気が抜けない歩きが続き、奥穂高岳に登頂できたときは数年前はここに登ることなんて想像できなかったので、本当に自分が登頂したのかと感動しました。
シャトルバスの最終便よりも前に上高地に到着すると、バス待ちは長蛇の列で、40分程の待ち時間でした。
改めて上高地と穂高、槍の人気の高さに驚きました。
山頂からもガスはなく、素晴らしい日に訪問できました。
前夜出発で帰りも僅かに日付が変わってからの帰宅となり、行き帰りの運転も含めて大変疲れ切った山行で、翌日は散髪中に居眠りをこきそうになりました。

稲含山

2017-09-27 | 西上州
2017年9月27日

西上州の稲含山は下仁田町と甘楽町の県境に位置し、西上州の雄といわれる堂々とした山容を誇っています。
天気は微妙な感じで時間もあまり取れなかったことと、次回の山行でロングを歩く予定のため、短時間ハイクで計画をしていました。
赤久縄山も候補に上がりましたが、かなり前に初西上州として歩いたことがあったので、こういう時にしか訪問する機会がないであろうショートコースの稲含山を選択しました。

9:50 鳥居峠(茂垣峠)駐車場
9:55 鳥居峠(茂垣峠)
10:00 一ノ鳥居
10:10 二ノ鳥居
10:25 旧秋畑稲含神社 10:30
10:40 分岐
10:50 稲含山 11:25
11:30 分岐
11:45 鳥居峠(茂垣峠)駐車場
所要時間:1時間55分

●天候:曇

●コース状況
鳥居峠(茂垣峠)駐車場~二ノ鳥居
一ノ鳥居まではあまり歩かれていないのか、蜘蛛の巣が目立ちました。
一ノ鳥居から二ノ鳥居までは途中登山道が狭い箇所があるので、転倒、滑落に注意。
神の水を通り過ぎればすぐに二ノ鳥居です。

二ノ鳥居~稲含山
二ノ鳥居より先はやや急なつづらの登りで体力を要する区間です。
旧秋畑稲含神社の右脇から登山道が続いています。
稲含み山は晴れていれば好展望です。

稲含山~鳥居峠(茂垣峠)駐車場
西の直登ルートは階段主体の登山道で、登りでは階段地獄で地味に体力を奪われそうな感じです。


下道走行にて吉井、甘楽町側から進むと、舗装林道を登り上げ、仕舞いには嫌な未舗装林道の悪路に変わってきます。
少し未舗装林道を走り続けると、いつの間にか当初駐車場として予定していた神ノ池公園を知らぬ間に通り過ぎて広い鳥居峠駐車場に辿り着きました。
広い駐車場も本日の登山者はおそらく私だけでしょう。
ここは本来茂垣峠と言われるみたいです。
確かに、手持ちの地図とガイドブック群馬県の山にはともに鳥居峠と記載されています。


登山口より広い未舗装林道を歩くと、鳥居峠(茂垣峠)に着きます。


本日は時計回りで歩くので、一旦一ノ鳥居まで少し下ります。
あまり歩かれていないのか、蜘蛛の巣に苦しめられ、いきなり気分が下がります。


一ノ鳥居より二ノ鳥居経由で山頂を目指します。


危ない!足元注意看板の付近は狭い箇所があるので注意しながら進みます。
すると、熊鈴は付けていましたが、軽やかな音を立てなにやら現れたのは、あまり大きくはないカモシカでした。


そのまま静かな山道を緩やかに登って神の水に来ました。
失礼ながらあまり綺麗な感じがしなかったことと、行程が短く手持ちの水分を消費しきれなそうだったため、そのまま通過。


さらに歩くと程なく二ノ鳥居に到着。
この先はつづらのやや急な登りです。


登り込んで建物が見えてくると、旧秋畑稲含神社。


稲含神社の起源の看板。
登山道に不安になりましたが、地図で確認すると、旧秋畑稲含神社の右脇に登山道が続いていました。


そのまま西上州らしい地味な樹林帯を歩いて分岐に到達です。
鎖も出てきますが、使わなくても問題なく登り下りできます。


登って稲含神社。
本日は残念ながら賽銭を持ってきませんでした。
稲含山を登れることに感謝しての参拝。


さらに一登りですぐに稲含山(1370m)に到着。


展望のいい山頂ですが、本日は残念なことにガッスガスで全くの視界不良です。
人の気配がない山頂でゆっくりと寛ぎます。
暫くすると下のほうで車の音と人の声が聞こえます。
山頂に30分以上滞在してから下山します。


稲含山は古来より雷の発生する山として有名なようです。
分岐から今度は西側の直登ルートを下ると、途中展望箇所にベンチが置かれています。
ガスがなければリラックスして休憩できそうです。


階段が多い登山道を下り続け、赤い鳥居まで来ました。


そのまま鳥居峠を通過して林道歩きになると、4人組の群馬県森林管理局の方とお会いして会話します。
山頂で眼下から聞こえていた車と人の声はこの方たちだったようです。
車で再び甘楽町側の林道を走行すると、当初の出発予定地だった神の池公園がありました。


●その他
再訪はないと思われますが、山頂は天気が良ければ遠方も含め周囲の山々の展望がよさそうな山でした。

巻機山

2017-09-19 | 北信・頸城・越後方面
2017年9月19日

ここのところ日程や天候、体調が合わなくて約3週間ぶりの山歩きとなりました。
巻機山は昨年の同時期にも予定していたのですが、何故か急に気持ちの変化が起きて苗場山へと訪問しました。
今回は前日の残業もあって疲労を抱えた状態の睡眠不足でしたが、台風一過の快晴なので思い切って訪問を決断しました。

6:00 桜坂駐車場
6:40 五合目
8:30 ニセ巻機山
8:35 巻機山避難小屋 8:40
9:00 御機屋 9:10
9:20 巻機山最高地点
9:40 牛ヶ岳 9:55
10:15 御機屋
10:35 割引岳 10:40
10:55 御機屋 11:10
11:25 ニセ巻機山
12:35 五合目
13:15 桜坂駐車場
所要時間:7時間15分

●天候:晴

●コース状況
桜坂登山口~五合目
樹林帯の登りでは岩混じりの箇所や水分を含んだ地面で滑りやすい箇所もあります。
五合目は広くはないが、米子沢を眺望することができます。

五合目~七合目
樹林帯歩きを継続して視界が開けだすとガレてきて七合目です。

七合目~ニセ巻機山
展望を楽しみながら歩けるが、笹のなか、階段の急登で体力を要する区間です。
ここが最も苦しみましたが、逆にニセ巻機山まで登ってしまえば残りは急登は少ないです。

ニセ巻機山~御機屋
避難小屋まで下ってから登り返します。
降雨後は特に木道歩きで滑らないように注意。
分岐の御機屋は巻機山山頂標がある広場でベンチも複数置かれています。

御機屋~牛ヶ岳
牛ヶ岳へ行く途中にケルンが目印の最高地点があります。
木道主体の傾斜が緩い稜線歩きの先に牛ヶ岳があります。

御機屋~割引岳
割引岳への稜線はとても綺麗です。
山頂直下はやや急登。
牛ヶ岳よりも割引岳のほうが広く山頂らしいです。


久しぶりの山歩きだが、急遽昨日残業となったため仮眠3時間での2:00am起床となってしまいました。
高速道路の深夜割引を利用するため2:40 amには自宅を出発し、藤岡ICから関越自動車道で関越トンネルを通過して塩沢石打SAに立ち寄ります。
外でコンビニ弁当を頂いていると次第に明るくなってきます。


桜坂駐車場に到着すると、本日の快晴予報もあってか平日にしては意外と多くの車が駐車してあり、登山口に一番近い駐車場は3割程は埋まっていました。
この手前の駐車場にはトイレも設置されております。
準備を整えて6:00 am丁度に登山開始です。


一般的な井戸尾根コースを選択して右折すると、程なく林道の終点で登山道に入ります。


雑木林を歩いて四合目を通過すると、井戸ノ壁と呼ばれる岩混じりの急登へと変わってきます。
なんとなく白毛門の雰囲気に似ているような気がしました。


登山口から40分程で五合目に到着です。
右手に米子沢を望みます。


その先は明るいブナ林へと変わります。
通過点の六合目を過ぎると、左手には天狗尾根の視界が利いています。


さらに登って樹林の隙間からの展望。
朝日を浴びて森林限界に突入です。


一気に開けると青空のもと雄大なニセ巻機山が立ちはだかります。
ガレ場へと変わります。
登りでは気付きませんでしたが、この先が七合目でした。


笹の中の登山道を登ります。
途中小休止しながら振り返って素晴らしい展望。
3枚目の画像は鋭く聳える上越のマッターホルン大源太山。


階段の急登になって八合目。
綺麗な山肌は草紅葉にはまだ早かったようです。


恵まれた秋らしい青空のもと一歩一歩登ります。
穏やかな山容に何度も食い入るように見ながら歩きます。


九合目のニセ巻機山に到着。


平成16年に改築された綺麗な巻機山避難小屋。
二階建ての内部もとても綺麗で思わず泊まってみたいと思ってしまうほどです。
内部には既に2人組ハイカーさんが居られました。
2枚目の室内の画像は二階です。
御機屋に向けて最後の登り返しです。


そして巻機山山頂標がある御機屋に到着。
まだ時間も早いため広い山頂部は貸切。


役行者と刻まれた石柱。
誰もいない山頂標識で久しぶりにセルフ撮影。
小休止してからまずは牛ヶ岳を目指します。


木道沿いには池塘。
稜線上にあるケルンが目印の巻機山(1967m)最高地点。


緩やかな木道稜線は大変気持ちがいいです。
谷川連峰の朝日岳方面へと続いている稜線への分岐。
気になりますが、昨年秋に馬蹄形を歩いた時には向こう側には難路・道ナシと書かれていてすぐに完全な藪となっていました。


登山道から外れた斜面にはなんとまだ残雪が残っていました。
牛ヶ岳へと続く穏やかな風景。


牛ヶ岳に着きました。
特に山頂標はありませんでした。
他のハイカーさんと話しながらの休憩です。
眼下はやはりお米の生産地なので田圃ばかりです。


御機屋まで雄大な稜線を戻ります。
再び御機屋に着いて今度は割引岳を目指します。


素晴らしい絶景を眺めながら歩きます。
進行方向に尖った割引岳。


最後に一登りして割引岳に着きました。
こちらも山頂標はありません。
2枚目の画像は越後三山方面。


何度も素晴らしい絶景を眺めながら戻ります。
3度目の御機屋は過去2回と違いとても賑やかでした。


気持ちがいい木道歩きでは、綺麗な山肌についカメラを構えてしまいます。
ニセ巻機山を通過。


周囲の山々の素晴らしい展望。
登りでは気付かなかった七合目に到達して、樹林帯に向けて小休止。


五合目で小休止と思いましたが、日差しがとても強く本気で熱中症になりかねないのですぐに下り始めます。
涼しく快適な樹林帯。


時間以上に長く感じる樹林帯をやはり寝不足だったため、眠くなりながら下り続けます。
ようやく桜坂駐車場に到着しました。
帰り際に¥500を支払います。


その後塩沢石打ICには乗らないで湯沢の石打ユングパルナスに立ち寄ってから帰りました。


●その他
巻機山は実際に訪れてみて、穏やかな山容で予想以上にとてもいい山でした。
馴染みが薄かった山域でしたが、名峰揃いなので今後も越後方面に訪れてみたいと思いました。

(秩父)二子山

2017-08-30 | 奥秩父
2017年8月30日

秩父より志賀坂峠を神流町に抜けるときに国道299号線を挟んで両神山の対面に現れる岩峰の二子山は興味がありました。
一般ハイキング向きの山ではないことから手持ちのガイドブックには掲載されてなく、特に上級者コースは鎖が撤去されていて大変危険な山と言われていました。


8:55 駐車スペース
9:35 股峠
10:00 東岳 10:05
10:35 股峠
11:20 二子山(西岳) 11:40
12:35 魚尾道峠
13:20 駐車スペース
所要時間:4時間25分

●天候:曇時々雨

●コース状況
登山口~股峠
登山道は一部やや荒れ気味だが、踏み跡やピンクテープを見ながら進めばそれほど問題はありません。
沢から離れてからの後半はやや急登です。

股峠~東岳
岩場が目立つようになり、傾斜もきついです。
一ヶ所鎖場とロープがあり、下りでは特に注意したいです。
ルートを誤ると危険な岩場に出てしまうので、少しでも怪しく感じたら引き返してルート確認に努めたいです。

股峠~西岳(上級者コース)
鎖が撤去された高度感満載の連続する岩場の登攀です。
難コースであり、一般ルートもあるので無理する必要はありません。

西岳~魚尾道峠
歩幅の狭い岩稜、生い茂った草が出てきて危険です。
後半特に滑落に注意したい鎖場の下りがあるので、確実な登攀が求められます。
最後まで集中力を保ちながら歩行したいです。

魚尾道峠~登山口
特に危険箇所はありません。
鉄塔箇所から二子山の全容を望むことができます。
国道に出たら左折して車道歩きで登山口に戻ります。


国道299号線を秩父側から志賀坂峠方面に向かい、民宿登人のすぐ先を右折して、登山口先のスペースに車を駐車します。
一旦車で上がってきた道を戻ってバイオトイレを利用させて頂きます。


スッキリしてから岩峰二子山に向けて登山開始です。
登山口にある数取器を押してスタートです。
8383人目ですが、一体いつからカウントしているのでしょうか。


まずは沢沿いの静かな樹林帯を歩きます。
ロープが出てきて岩場を登り上げていきます。


沢から離れていくと登山道の荒れ具合が増してきます。
ジグザグの急登で標高を増していきます。


股峠に到達して、まずは東岳を目指して登り込みです。


難なく鎖場を登り終えると、続いてロープの岩場登りです。


開けて進行方向にこれから登る東岳(1枚目)。
振り返って切れ立った西岳(2枚目)。


途中草が伸びきって歩きにくい岩場を登り上げて東岳。
東岳で小休止すると、小雨が一粒、二粒と落ちてきます。
午後、もしくは夕方からは雨が降る予報でしたが、危険な鎖場や岩稜地帯での雨だけは避けたいので長居せずに股峠まで戻ることにします。


高度感があるので足元に注意しながら歩きます。
高度を下げて何度も鋭い岩峰の西岳を確認します。


鎖場の下りは緊張感がありました。
股峠に戻ってきました。


続いて西岳を目指して歩きます。
急告の看板からもデンジャラス地帯に突入していくことがわかります。


一般コースではない岩場方面へと踏み跡を辿って進み、分岐から上級者コースを選択して登ります。
以前は登山者の安全を思い、ご厚意で鎖を設置して下さっていたのですが、登山者からの不評で撤去したと言われています。


岩を掴みながら三点確保を忠実に守り一歩一歩岩壁を登ります。
途中何度か立って一息入れて、ホールド、スタンスはしっかりあるので緊張感を保ったまま登り上げます。
強烈な角度の岩場登りが終わって終了です。


視界が開けてこれから向かう西岳(1枚目)と振り返って登頂してきた東岳(2枚目)。


真下は切れ落ちた崖で当然間違いは許されません。
西岳との距離を少しずつ詰めていきます。


一般コースの登山道と合流します。
山頂標裏側から西岳に出ました。


二子山西岳(1166m)に登頂。
西岳山頂で休憩して一旦緊張感から解放されます。


西峰への岩稜歩きは両側が切れ落ちているのでまだまだ緊迫した歩きが継続されます。
まだまだ危険地帯なので足元に細心の注意を払いながら進みます。


振り返ると鋭く切れ落ちた西岳が聳えています。
あの岩山を歩いてきたのかといった感じです。
本当にこんな岩を歩いたのでいいのかと思いましたが、本当に岩場の上を歩くのが正解のようです。


武甲山同様石灰採掘のため削られている叶山を確認。
さらに歩くと、ここまで来て雲が掛かった両神山のギザギザを確認できました。
本日は晴れていたら八丁尾根からあちらに訪問していたかもしれません。


岩場歩きでどんどん進みます。
やがて最後の鎖場を下ります。
2枚目の画像は下りきったところからの撮影。


ようやく土の急坂を下ると、一気に左側の視界が開けます。
ローソク岩方面との分岐まで来ました。


一瞬躊躇いましたが、坂本方面へと網を潜ります。
草が邪魔な山道を進みます。


鉄塔箇所に着きました。
鉄塔はビリビリと不気味な電流音が流れています。
鉄塔付近の広場から登頂してきた二子山を眺めながら小休止。


あとは樹林帯を淡々と下るだけです。
樹林帯を抜けてようやく車道に出たら左折。


再度二子山の岩壁を確認。
民宿登人の手前を左折。
車道歩きの途中熊鈴を取り忘れていたら民家の犬に吠えられ、一触即発モードになります。


上級者コースでの二子山から無事生還しました。
その後赤谷温泉小鹿荘に立ち寄ります。
宿泊がメインの温泉なので15:00までの時間限定でしたが、予想通りの貸切温泉でゆっくりと寛ぎました。


●その他
埼玉県小鹿野町にあり、群馬県との県境にある二子山は西上州の雰囲気そのもので、予想通りの緊張感を味わいながらの歩きとなりました。

白馬三山

2017-08-21 | 北アルプス
2017年8月21日

もともとは年初から同じ後立山連峰の盟主鹿島槍ヶ岳への訪問を目標に計画していました。
しかし、先月の甲斐駒ケ岳黒戸尾根ピストンで昨年に比べて明らかな体力の低下を感じたため、同じ遠征のロング山行でももう少し易しいルートをと考えました。
そんななか、同じく気になっていた白馬三山縦走のほうに訪問意欲が傾き、前日出発の車中泊で初の北アルプス遠征として今回のルートを選択しました。

4:35 猿倉登山口駐車場
4:40 猿倉荘 4:45
5:40 白馬尻荘 5:45
7:10 岩室跡
7:40 避難小屋
8:50 白馬山荘
9:05 白馬岳 9:20
9:25 白馬山荘
9:40 丸山 9:45
10:25 杓子岳 10:35
11:20 鑓ヶ岳 11:35
11:55 鑓温泉分岐
12:55 鑓温泉小屋 13:10
14:20 小日向のコル
15:40 猿倉登山口駐車場
所要時間:11時間5分

●天候:晴のち曇

●コース状況
猿倉荘~白馬尻小屋
駐車場から一旦車道に出て、猿倉荘の左から登山道に入ります。
林道歩きの途中白馬鑓温泉方面の登山口を左に見ながら進んだ林道突き当りが山道の入口です。
白馬尻小屋までも傾斜は緩めなので落ち着いて歩ける区間です。

白馬尻小屋~白馬頂上宿舎
白馬尻小屋の広場を過ぎて歩き、白馬山国有林のケルンの先から大雪渓に入ります。
大雪渓では踏み跡や赤いベンガラ、ピンクテープを頼りにルートを外さないように注意。
当日チェーンスパイクを使用しましたが、何かしらの滑り止め対策は必要です。
大雪渓はわりと長く、なかなか距離が縮まらないように見えるが、焦らずに体力を温存しながら歩きたいです。
当日はなかったが、落石が多い箇所なので注意したいです。
大雪渓が終わってからはさらに急登なので体力を要します。

白馬頂上宿舎~白馬岳
白馬岳山頂は大展望。
白馬頂上宿舎付近ではまだウルップソウが咲いていました。

白馬頂上宿舎~鑓ヶ岳
杓子岳、鑓ヶ岳ともに一旦鞍部まで急下降してからの強烈な登り込みを強いられるのでとても体力を要します。
特に杓子岳より標高が100m近く高い鑓ヶ岳への急登がきつく感じました。
稜線上及び杓子岳、鑓ヶ岳の山頂は大展望。

鑓ヶ岳~白馬鑓温泉小屋
砂利道を下りて右に小ピークを巻いた先の鑓温泉分岐から下ります。
鎖場、梯子等出てくるので特に下りでは転倒、滑落に注意したいです。

白馬鑓温泉小屋~猿倉荘
途中数回雪渓が出てきますが、区間が短く、注意すれば問題ないので滑り止め不要だと思います。
純粋な下りだけでなく多少のアップダウンがあるので体力が削がれます。
終盤は樹林帯歩きの下りが続くので体力、精神力ともに要求されます。


前日の20時には自宅を出発し、吉井ICから上信越自動車道を走行して東部湯の丸ICに立ち寄ります。
更埴ICで下車して下道走行。
白馬長野有料道路は深夜のため無料でした。
深夜の0時過ぎに未舗装の猿倉駐車場に到着して初の北アルプス山行に向けて車中泊。


4時頃に目覚めると昨日は3割程だった台数は6割程埋まっていました。
準備を整えてからヘッデン着用で一旦車道に出ます。


すぐ上の猿倉荘。
チップ制のトイレがあります。
猿倉荘の左横から山道に入ります。


少し歩くとすぐに林道に出ます。
鑓温泉分岐。
下山は鑓温泉方面から下りてくる予定です。


林道を暫く歩きます。
前方には豪快に聳え立つ白馬岳。


木道をゆっくりと渡って進みます。
途中の水場で顔を洗います。


登山者カウンターがある林道終点から本格的に登山道歩きとなります。
早くも視界が開け、白馬の絶景を拝むことに成功します。


お疲れさん!ようこそ大雪渓へと書かれた有名な石がシンボルの白馬尻小屋。
白馬尻小屋前の広場から白馬岳を捉えます。


白馬山国有林のケルンからいよいよ白馬大雪渓に突入です。
軽量で手軽なチェーンスパイクとサングラスを装着して大雪渓を歩きます。


途中ピンクリボンに誘導されて雪渓を離れます。
ピンクリボン、雪渓上の踏み跡、赤いベンガラを頼りに登ります。
長い雪渓歩きでは歩いているわりにはなかなか距離が縮まる感じがしません。
泊まり明けで下山するハイカーとすれ違うようになってきます。


大雪渓を登り終えて歩いてきた大雪渓を振り返ります。
後方には雲海と頸城山塊、高妻山方面。


チェーンスパイクを外してガレの斜面を登ります。
高山植物が目立ち始めた急登を登ると、緊急避難小屋まで来ました。
どうやら小雪渓は消えていたみたいです。


ハクサンフウロ(1枚目)とクルマユリ(2枚目)。


左に杓子岳方面の天狗菱。
アルプスらしい気持ちのいいお花畑。


標高2533m地点にある中部森林管理局の看板。
本日青空はあまり期待していませんでしたが、嬉しいことに上空は予報に反して晴れています。


村営白馬岳頂上宿舎には本日は買いませんでしたが缶ビールも販売していました。


白馬岳頂上宿舎の周辺ではウルップソウがまだ咲いていました。
白馬岳頂上宿舎の外のスペースで小休止したのち白馬山荘へと向かいます。
白馬山荘の先には白馬岳も見えています。


振り返って杓子岳(左)と鑓ヶ岳(右)。
2枚目の画像は後方に鋭い山容の剱岳。


日本最大の山小屋白馬山荘は山小屋とは思えない綺麗で立派な建物です。


白馬岳目指して砂利の斜面を登り込みます。
白馬岳直下まで来てついに誤魔化しが利かず、腿の内側が攣りました。
あと少しのところで少し長めのマッサージ休憩を余儀なくされます。


ゆっくりしてから再び歩き始めて白馬岳(2932m)に登頂成功。
なんと白馬岳は豪華貸切の山頂です。


一際目立つ剱岳(1枚目)と立山連峰(2枚目)。


旭岳(1枚目)と北側へと続く稜線(2枚目)。


貸切の白馬岳山頂からの絶景を楽しんで一旦戻ります。
松沢貞逸氏の像。


いつかは宿泊してみたい白馬山荘。
絶景を眺めながら下ります。


分岐を唐松岳方面へと直進。
丸山では剱岳のスケッチをしている女性と少々会話していきます。


杓子岳、鑓ヶ岳へと続くダイナミック稜線。
山肌もとても素晴らしいです。


アルプスらしい感動の稜線歩きです。
杓子岳へ向けて登り返します。


巻道分岐は勿論直進して杓子岳山頂に向かいます。
絶景を振り返ります。


杓子岳も大展望の山頂です。


絶景を眺めながら小休止してから綺麗すぎる稜線歩きで三山最後の鑓ヶ岳を目指します。


一旦鞍部まで下ってからの登り返しです。
ケルンを直進。


ついに白馬鑓ヶ岳登頂!、と思ったら偽りの頂でした。
強烈な登り込みに苦しみながら少しずつ進みます。


ようやく槍ヶ岳に到着。
やや広めの鑓ヶ岳山頂部で再度脚部をマッサージします。


登頂してきた杓子岳(1枚目)と不帰嶮から唐松岳へと続く縦走路(2枚目)。


白く美しい山肌。
振り返って最後に鑓ヶ岳。


一旦小ピークを右に巻いてから鑓温泉小屋方面へと下ります。
大出原のお花畑。


鎖場、ロープ箇所を慎重に通過します。


白馬鑓温泉に着きました。
今回は入りませんでしたが、露天風呂は少し覗くと完全に丸見えでした。
鑓温泉の広場で宿泊者と話し込みながら休憩していきます。


距離の短い雪渓をノーマル歩行のまま横切ります。
眼下の町並みが見えました。


下山路ですが純粋な下りではなく地味にアップダウンがあり体力を削がれていきます。


やがて樹林帯歩きとなり、途中数回立ち止まりながら長い下山路を惰性で歩きます。


ようやく大雪渓方面との分岐に到達してホッとしました。
なんとか猿倉駐車場に無事帰着。
白馬三山周回で受けたダメージは最大級で大変疲れました。
明日は筋肉痛間違いないでしょう。


その後ぽかぽかランド美麻に立ち寄ります。
酷使しすぎた脚部を徹底的に揉み解してからコーラを頂いて長い運転で帰宅しました。


●その他
人気の白馬岳ですが、早朝スタートだからなのか思っていたよりも登山者が少なかったです。
ウルップソウにもなんとか間に合いました。
稜線上では予想外の晴となり、感動の縦走を楽しめました。
日帰りでの白馬三山周回は大変厳しい歩きで、本年最大級のダメージを受けました。
総合的な体力レベルも判断が難しいところではありますが、甲斐駒ケ岳黒戸尾根とほぼ同等に感じました。

日光白根山(丸沼高原)

2017-08-09 | 日光・尾瀬
2017年8月9日

関東の人間として関東以北最高峰の日光白根山はいずれ登頂しておきたいと思っていた山で、今回丁度下界が恐ろしい酷暑予報であったことから避暑地を求めて自宅からアクセスがよく、ロープウェイに乗車できる丸沼高原に向かいました。

7:50 日光白根山山頂駅
8:25 大日如来分岐
9:40 奥白根山 9:55
10:40 五色沼避難小屋 10:45
11:10 前白根山 11:20
12:15 弥陀ヶ池 12:20
13:20 日光白根山山頂駅
所要時間:5時間30分

●天候:雨のち曇のち晴のち曇時々雨

●コース状況
山頂駅~七色平分岐
傾斜の緩い樹林帯歩きで、比較的楽な区間です。
山頂駅前の山頂レストランしらねの施設内にトイレがあります。

七色平分岐~日光白根山
徐々に傾斜が出てきて、森林限界に突入します。
後半はザレ、ガレ混じりの歩きづらい登りで体力を要します。
山頂付近は岩々地帯なので、特に降雨後等は足元に注意したいです。

日光白根山~五色沼避難小屋
ザレ、ガレ中心の下りなので、滑らないよう気を付けたいです。
山行当日は高山植物が最も目立った区間でした。

五色沼避難小屋~前白根山
樹林帯を一登りして稜線に出ると、素晴らしい絶景が広がります。
前白根山は広くて休憩に適しています。

前白根山~五色沼
当日は台風5号の直後だったこともあり、水量が多く、下りに難儀しました。
降雨後は注意が必要です。

五色沼~山頂駅
途中滑りやすい木段等あるので転倒に気を付けたいです。
散策コースは分岐が多いので、進みたいルートを誤らないようにしたいです。


一日曇予報ですが、台風直後なので晴に近い曇を期待して、まだ閑散としている丸沼高原日光白根山ロープウェイの山麓駅駐車場に到着です。
始発運航少し前にJAF割引適用により-¥100の¥1900で往復乗車券を購入します。


真夏の時期ですが意外にとても空いていて、二人目で貸切の循環式ゴンドラに乗車。
本日は避暑地を求めてやってきましたが、16.5℃と半袖2枚ではむしろ寒いくらいです。
曇時々晴予報みたいですので、晴を期待して出発します。


山頂駅前ロックガーデンに出るも天候はあまりよろしくなく、視界不良で小雨も降っています。
まだなんとかコマクサに間に合いました。


山頂レストランしらね施設内のトイレを利用させて頂きます。
この場所に来るまでに藤岡市内のコンビニ、赤城高原SAに立ち寄りましたが、いまいちスッキリできませんでしたので、3度目の正直です。
広場では既にレインウェアを着ているハイカーさんも居られましたが、いきなり樹林帯入るのでとりあえず行ける所まで着用せずにそのまま突入してみます。


日光白根山の二荒山神社で安全登山を願って参拝します。
扉を開閉して侵入します。


日光白根山まで3.4km。
平坦な雰囲気のいい樹林帯を歩きます。


不動岩の岩壁を見上げます。


階段が出てきてやや登り上げ、大日如来に到達です。


予想外に雨が強くなってきたのでレインウェアとザックカバーを付けてから歩き七色平分岐。
自然林で日光はなんとなく関東の八ヶ岳といった感じの雰囲気に感じます。


登り上げるとようやく雨が止みました。
完全に森林限界まで来ましたが、辺りは真白で展望は一切望めません。
下界は途轍もない酷暑の予報ですが、風がとても強いので熱中症の心配はなさそうです。


山頂まで0.5kmとだいぶ近づいてきました。
ザレ、ガレの急登となり、大変歩きづらくなかなか思うように進めません。


小さな祠の奥白根神社がある南峰まで来ました。
進行方向に迷いましたが、地図を確認して弥陀ヶ池方面へと進みます。
一旦鞍部に下りてから最後の登り返しです。


関東以北最高峰の日光白根山(2578m)に登頂成功。
ガスで視界不良の山頂は岩々地帯で狭く寒さもあってあまりリラックスできません。
こちらはもう一つの山頂標。
長袖は持ってこなかったので、雨は止みましたが半袖2枚+レインが丁度いいです。


風が強くガスも酷いので、前白根山に行くか迷いましたがとりあえず進んでみます。
一旦先程の南峰まで戻って五色沼方面へと向かいます。
ザレ主体の斜面を滑らないよう丁寧に下ります。


ハクサンフウロ(1枚目)とマルバタケブキ(2枚目)。


奥白根山南西側の斜面はお花畑です。
そのまま栃木県側に進むと嬉しいことにガスが切れて眼下が見えてきます。


そしてついに青空が広がりました。
前方の前白根山方面もはっきりと視界に捉えることができます。


下って再び樹林帯に入り、やがて広い空間に出ました。


五色沼避難小屋に着きました。
天候が好転して暖かいので小休止です。
樹林帯を登り返します。


稜線に出ると、中禅寺湖と男体山を中心とした湖を囲む周囲の山々を確認できます。
5月に登頂したばかりの男体山。


静かな稜線歩きは大変心地よいです。
前白根山目掛けて最後に岩混じりの急登を必死に登り込みます。



前白根山に到着。
こちらは最高峰の奥白根山と違ってなだらかで広い山頂部なので休憩に適しています。


眼下の中禅寺湖と周囲の大展望。


先程登頂してきた奥白根山と終わりかけのコマクサ。


前白根山では風がとても強いので、から五色沼に向かうため一旦来た道を途中まで戻ります。
神秘的なエメラルドグリーンに彩られた五色沼。


分岐から今度は五色沼に向かいます。
台風直後であってか水量が多く、一度滑って尻餅をついて濡らしてしまいました。
この下りが最も苦しみました。


静かな五色沼。
弥陀ヶ池方面へと向かう為五色沼を離れるとやはり群馬県側の天気はよろしくなくまたしても一時小雨が降ってきました。


弥陀ヶ池では賑やかな声が聞こえてきましたが、どうやら小学生らしき集団の校外学習で賑わっていました。
今回は行きませんが、こちらは菅沼登山口。


すぐ先の小規模の岩場地帯では学生集団が下りてくるのを休憩がてら待ってから交差します。
自然林の樹林帯歩きを楽しみます。


七色平には向かわず六地蔵方面へと右折。


自然散策コースの遊歩道には地図と数字入りの案内が各所に設置されています。
自然散策展望台、眺望良好が気になるので、現在地の⑦から⑧→⑨→④→⑤→②→①の順に戻ります。


自然散策コースの展望台は樹林に囲まれて期待していたほどの展望箇所という感じではありませんでした。
視界良好なら燧ケ岳方面がもしかしたら見えるかもしれません。


六地蔵には行かず最短ルートで丸沼高原山頂駅を目指します。
登山口の扉まで来ました。


山頂駅ロックガーデンに戻って天空の足湯にも立ち寄ってみます。
登山靴を脱いで足湯に浸かります。
とても気持ちよく、このまま長居したくなりました。
貸切のゴンドラでは横になりながらの空中散歩で山麓駅に戻りました。


片品村内のほっこりの湯に向かいます。
内湯のみでしたが、かえっていつもの長風呂にならず早めに帰宅できました。
どの程度か半信半疑でしたが、下界は本当に予報通りの途轍もない酷暑でした。


●その他
群馬県側の丸沼高原から歩く日光白根山は残念な天候からのスタートとなってしまいましたが、栃木県側では青空が顔を覗かせました。
奥白根山よりも前白根山のほうが穏やかで落ち着いた山頂でしたが、強風のため長居できませんでした。
天候さえよければどちらも大展望なので、機会があったら晴天の時に再訪してみたいと思いました。

7月29日訪問の武甲山(表参道)-ヤマレコ-

伊豆ヶ岳~武川岳~二子山

2017-07-19 | 奥武蔵
2017年7月19日

今回は早起きもしたくなかったし遠征の予定はなかったので地元の低山帯を歩きました。
奥武蔵の馴染みの山々の縦走でしたが、今まで二子山~武川岳、さらには伊豆ヶ岳へと歩くことは多かったものの逆はなかったので、いつもと逆に正丸駅からスタートして伊豆ヶ岳、武川岳、焼山を経て二子山と歩きました。
さすがに不向きな真夏の低山帯ということでスタートからとても暑く、大量の汗が流れ落ちました。
初めて前武川岳を経由しないオーグリ入入口から武川岳に登りましたが、前半は林道歩きで、登山道に入ると今度はとても厳しい急登になり、途中何度も足を止めて必死の登り込みでした。

8:10 正丸駅
8:30 伊豆ヶ岳登山口
9:35 伊豆ヶ岳
10:00 山伏峠
11:10 武川岳 11:20
12:00 焼山 12:10
12:40 二子山雄岳
12:45 二子山雌岳 12:50
13:40 芦ヶ久保第二駐車場
所要時間:5時間30分

●天候:晴時々曇

●コース状況
正丸駅~伊豆ヶ岳
伊豆ヶ岳へは複数登山道があるが、今回は五輪山の巻き道利用の最短ルートで歩きました。
伊豆ヶ岳直下の男坂は巨大な岩場なのでお勧めはされていません。
男坂、女坂が不安な場合は迂回路があります。

伊豆ヶ岳~武川岳
車道が通じている鞍部の山伏峠までは激下りなので転倒に気を付けたいです。
山伏峠からは今回前武川岳を経由しないオーグリ入入口からの登山道を利用しました。
カーブの頂点から左側の一般車通行不可の林道に入るので、入口を見落とさないよう注意。
オーグリ入登山口までは杉林の中の舗装、未舗装の林道歩きです。
オーグリ入登山口から武川岳山頂までは数回に分けての深刻な急登で体力を要します。

武川岳~二子山
標高を下げていくもののアップダウンがあります。
焼山への途中案内に従って林道を歩く区間があります。
焼山は展望に恵まれていて、間近に武甲山を眺めることができます。

二子山~芦ヶ久保駅
二子山からの激下りは大変滑りやすいので、特に転倒に注意。
逆に芦ヶ久保駅から二子山に登る場合は、兵ノ沢コース、浅間神社コースのどちらを選んでも深刻な急登なので体力を要します。

全体的に奥武蔵らしくアップダウンの多い登山道です。


道の駅果樹公園あしがくぼの未舗装第二駐車場は平日の朝早くなので予想通りのガラガラです。
本日は二子山にいきなり登らず道の駅のすぐ上にある芦ヶ久保駅に向かいます。


どうやら二子山付近でも熊の目撃情報があったみたいです。
この付近の山域はわりと熊が多いので注意が必要です。
切符を購入してホームに移動して電車を待ちます。


電車を利用して隣の正丸駅に移動。
朝の8時過ぎで既に猛烈な暑さとなっていました。
伊豆ヶ岳まででも4.6kmあります。


炎天下のアスファルトの登りは大変暑く、早くも大量の汗が流れ落ちます。
鈴木屋の民宿、安産地蔵尊を確認しながら歩きます。


馬頭観音堂のある登山口より正丸峠を経由しない大蔵山コースで伊豆ヶ岳を目指します。
分岐を直進して最短ルートで伊豆ヶ岳に登ります。


やがて傾斜が増してきて足元も滑りやすくなってきます。
登山道が広がってきますので、歩きやすいところを見つけて適当に登っていきます。


伊豆ヶ岳らしく岩々が目立つようになってきます。
岩々地帯からの展望。


五輪山は登らず左の巻き道を選択。
巻き道を出ると、歩いてきた方向は何故か危険×と書かれていました。


伊豆ヶ岳は固いチャートでできている山です。
今回も自己責任で男坂を選択。


巨大な岩場だが、鎖があり、足場もしっかりしています。
ただし迂回路もあります。


岩には残念ながら落書きがされていました。
男坂を登り上げてロープのかかった裏側より合流。


縦長の伊豆ヶ岳(851m)に到着。
早い時間で山頂は貸切だが、特に疲れてもいないので先に進みます。


天目指峠方面との分岐を山伏峠を目指して右折。
いつもは登りで利用していましたが、あまりの激下りに登りの深刻さを改めて感じます。


粘土質の激下りは大変滑りやすいです。
転倒しないようにと思っていた矢先に滑って尻餅をついてしまいます。
下りきって車道が通る鞍部の山伏峠。
今回は前武川岳を経由しないので、直進ではなく右折して車道歩きです。


名栗方面や奥多摩へと向かう際車で走る車道を歩きます。
カーブの頂点より左側の一般車進入禁止の林道に入ります。


伐採箇所は日が当たるので暑いです。
未舗装林道に変わるもこのルートは初めて利用しましたが、あまり面白みは感じないです。


ようやく武川岳の登山口。
いきなりの深刻な急登に体力を奪われます。


岩混じりの道標を武川岳目指して進みます。
歩き続けてようやく見慣れた山頂標が視界に入りました。


昨年11月以来の武川岳(1052m)。
山頂は貸切なのでベンチで暫し休憩。


しっかり休んでから二子山方面へと下ります。
普段は登りで歩くことが多いですが、下りで歩いてみると少し新鮮です。


案内に従い一旦林道歩きに変わり、再び山道へと復帰します。


目立たない蔦岩山の山頂標は見落としてしまっていたので、焼山への登り返しです。
焼山に到着すると、反対の二子山方面から同時に到着した御婦人2人組に荷物を軽くしたいからと嬉しいことにリンゴを頂きます。
そこまではよかったのですが、もう1人の方から残念ながら苦手なトマトまで頂いてしまいます。
顔に出ないように食べて、別れ際に笑顔でごちそうさまでしたと言いました。
暫くトマトの味が抜けませんでした、


焼山より間近に望む武甲山(1枚目)とこれから登る二子山(2枚目)。


いつも登りで苦しんでいた焼山直下を急下降してどんどん二子山との距離を詰めていきます。


二子山(雄岳)はこの時期展望はありません。
山頂標の真下にあしがくぼの氷柱形成による浅間神社コース危険の案内が落ちていました。
もう真夏なので氷柱は終わっているはずだが忘れられているのだろうか。


二子山(雌岳)で小休止してから本日は初めて二子山を下山します。
CTがやや短い兵ノ沢コースで下山します。


直下は大変滑りやすいロープの急坂。
気持ちのいい登山道でどんどん標高を下げます。


兵ノ沢を通過して、さらに下り続けていくと車や電車の音が聞こえてきて、下界の建物が視界に入りました。


最後にトンネルを潜り抜け、道の駅果樹公園第二駐車場に着きました。


暫く道の駅でゆっくりしてから新木鉱泉に向かいます。
予想通りの貸切で大量の汗を洗い流しました。


●その他
焼山でお会いしたご婦人ハイカーさん2人組とはお話をして、美味しいリンゴと苦手なトマトまで頂きました。
笑顔でお礼を言いましたが、
トマトはとても深刻でした、
夏山は危険であることを改めて考えさせられました。

甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)

2017-07-10 | 南アルプス
2017年7月10日

表参道黒戸尾根での甲斐駒ケ岳は本年登頂したい山のベスト3に入っていました。
山行前日寝床に着いてからもなかなか寝付けず、実質仮眠2時間程度という状態での深夜1時自宅出発の強行登山でした。

4:20 尾白川渓谷駐車場
4:30 竹宇駒ケ岳神社
5:45 笹の平分岐 5:50
6:55 刃渡り
7:10 刀利天狗
7:45 五合目小屋跡 7:50
8:30 七丈小屋 8:35
9:15 八合目御来迎場 9:20
10:15 甲斐駒ケ岳 10:40
11:30 八合目御来迎場
12:05 七丈小屋 12:10
12:40 五合目小屋跡
13:15 刀利天狗 13:20
13:30 刃渡り
14:10 笹の平分岐 14:15
15:25 尾白川渓谷駐車場
所要時間:11時間5分

■天候:晴のち曇

■コース状況
駐車場~刃渡り
長々と樹林帯の登りが続きます。
登りでも嫌になるほど長いですが、下りもなかなか終わりが見えてこないので、膝への負担が掛かりメンタル面も厳しく感じます。

刃渡り~五号目小屋跡
刃渡りは危険箇所と記されていますが、区間が短く個人的には特に危険は感じませんでした。
左右が切れ落ちているため、展望は開けています。
黒戸山を巻きながら登ってから一旦下ると五合目小屋跡です。

五合目小屋跡~七丈小屋
五合目小屋跡からは鎖場、梯子で一気に高度を上げます。
特に下りでは慎重な下降で転落に注意したいです。

七丈小屋~八合目御来迎場
途中からようやく森林限界に突入してもう一登りすると八合目御来迎場です。

八合目御来迎場~甲斐駒ケ岳
修行の参道らしく鎖場、岩場、ザレの連続する急登で、体力を要することは勿論、最後まで足元にも注意しながら登りたいです。


昨晩は寝付きが悪く実質仮眠約2時間でした。
埼玉県より深夜の下道を雁坂トンネル経由で2時間半程走っただろうか、道の駅白州に立ち寄ります。
車中泊含めて数台の車が止まっていて、登山使用の方とも挨拶を交わします。
コンビニ弁当を無理矢理頂いて、トイレでコンディションを整えてから、竹宇駒ケ岳神社市営の尾白川渓谷駐車場に移動します。


4時過ぎに駐車場に到着すると、真っ暗のなか既に複数のハイカーさんが準備を始めていました。
準備を整えていると、なんと嬉しいことにヤマレコのirohaさんに声をかけられます。
まだ暗かったですが、一足先に長い長い黒戸尾根の登山開始です。


当然まだ閉まっている売店尾白の前を歩いて、竹宇駒ケ岳神社で無事帰着できるよう祈って参拝します。


定員5名の揺れる吊り橋を渡って登山口に向かいます。
樹林帯に入って本格的に登山開始。


尾白川渓谷との分岐を黒戸尾根方面に進んで、九十九に登ります。


祠が現れ幾らか傾斜も緩み、原生林の雰囲気がいい登山道を歩きます。


早くもだいぶ長く感じながら笹の平分岐に着きました。
複数のハイカーに呆気なく抜かれていきます。
早朝の馬蹄形同様やはり日帰りで黒戸尾根を歩く人も明らかにレベルが違います。
無理して付いていってたら最後までもたないのでマイペースを心がけてゆっくり歩きます。


石碑のある小広場を過ぎて、再び傾斜が出てきて暫く登り込みます。


途中の展望地より昨年青木鉱泉起点の周回で登頂した鳳凰三山を捉えます。
シンボルの鋭いオベリスクをズーム。


深刻な急登を必死に登り上げると刃渡りに突入です。


後方は雲に覆われて雲海になっていました。
進行方向左手に鳳凰三山。


一輪だけ咲いていたシャクナゲ。
呆気なく刃渡りを通過するとようやく梯子が現れます。


祠が祀られている刀利天狗に到達です。
その後も長い樹林帯歩きを継続させます。


往路なのに勿体ないくらい下って五合目小屋跡。


すぐ下の鞍部まで下ります。
石碑、石仏がある祠。


垂直梯子を登り上げ、木道を渡ります。


黒戸尾根らしく剣が置かれています。
修行の参道は休まることなく垂直梯子で急激に高度を上げます。


ようやく七丈小屋が見えました。
ガリガリ君は売り切れみたいです。
ジュース、アルコール類も販売していました。


七丈第二小屋から梯子を登り、すぐ上の岩場の隙間の日陰で堪らず小休止。
何度も登場してきている鳳凰三山を視界に捉えて気合いを入れます。


ウラジロヨウラク(1枚目)とイワカガミ(2枚目)。


七丈第二小屋上のテン場。
広いのでここで休憩すればよかったです。
長すぎる樹林帯が終わりを告げてようやく森林限界です。


八合目御来迎場に到着すると、甲斐駒ケ岳山頂方面が見えてきます。


足場がしっかりと付けられた岩場は鎖を使いながら登ります。
岩場主体の体力を要する登り込みに苦しみます。


2本の剣が天に向かって刺さっています。
酸素が薄くなったことを感じ始めましたが、少し休んでから山頂は目の前なので精神を集中させて気力で乗り切ろうと立ち上がり数歩歩き始めますが、全く駄目で頭がクラクラしてきます。
しかたないので、酸素スプレーを使用してから最後の登り込みです。


山頂手前の駒ケ岳神社本社。
山頂部をしっかりと確認。


トラバース気味のザレを通過して北沢峠からの登山道と合流。


そして甲斐駒ケ岳(2967m)に登頂成功。
山頂を踏んだ瞬間、自然と感動しました。
甲斐駒ケ岳のシンボルである石の祠。


時間的なのか山頂部は黒戸尾根ハイカーのほうが多かったです。
道中抜かされた福井からお越しのペアハイカーさん、同じ埼玉県のベテランハイカーさんと話し込みます。
仙丈ケ岳を捉えます。


山頂で何か食べようかと思ったが食べる気にならないので、ゼリーを少し頂きます。
鋸岳方面は危険看板が出ていました。
雲の隙間から国内最高峰富士山を眺めてから下山します。


花崗岩やザレのトラバース道を転倒しないよう丁寧に戻ります。
高度感があるので一歩一歩慎重に下ります。


ハクサンイチゲ(1枚目)とキバナノコマノツメ(2枚目)。


眠くても疲れても集中力を切らさないよう鎖場を下ります。
七丈小屋上の広くなっているテン場で小休止してから下ります。


激下りの連続によくこのルートを登り込んできたなと自分でも思います。
鎖場、垂直梯子を丁寧に下ります。


五合目小屋跡を通過して刀利天狗で小休止。


刃渡りより望む眼下の街並み。


無駄にとても長い樹林帯の下りではメンタルの強さも要求されます。
ようやく笹の平分岐。


その後も終わりが見えてこない長すぎる下りを歩いてなんとか吊り橋まで来ました。
静かに沢を眺めて気持ちを落ち着かせます。


皇太子の登頂記念碑が立てられている尾白荘。
なんとか甲斐駒ケ岳黒戸尾根ピストンを終えて無事下山しました。


11時間以上の行程となった黒戸尾根はとても疲れたので、近くの尾白の湯でゆっくりと汗を流しました。
ここでもirohaさんにお会いしました。
結局帰りも高速を使っても15分程度しか短縮できないので、下道で居眠りしないよう気を付けて帰りました。


■その他
本年は昨年に比べてロング山行が減っていたことと、最近はなかなか休日が安定せず山行自体も少なめになっていたことから無事登頂を達成して帰ってこれるのかと思っていました。
やはり往路の山頂まででも果てしなく長く感じ、各地点で現在地と山頂までのCTを確認する度に理解に苦しみ頭がおかしくなりました。
やっとの思いで甲斐駒ケ岳山頂に辿り着いた時は、感動とともに今回のコンディションでは馬蹄形よりもきついのでは、とさえ思いました。
復路も無駄に長いといった感じで、疲れ切った状態で下山しました。
最終的な体力レベルの判断では谷川連峰馬蹄形縦走には劣りますが非常に体力を要するルートで、翌日以降は酷い筋肉痛に襲われ特に階段の上り下りでは息が止まりそうなほどきつかったです。

志賀坂諏訪山

2017-06-27 | 西上州
2017年6月27日

志賀坂諏訪山は埼玉県小鹿野町と群馬県神流町にまたがる山で、群馬県上野村にある三百名山の諏訪山と混同を避けるために、志賀坂を付けて言うことが多いです。
以前より車で何度も通過している志賀坂峠にあり、地味な埼玉百名山でもある志賀坂諏訪山へ訪問しました。

10:50 志賀坂峠駐車場
11:40 諏訪山 11:45
12:20 わたど橋
12:30 間物
13:00 志賀坂峠駐車場
所要時間:2時間10分

■天候:曇


朝から雨が降っていたことから山に行く予定はなかったのですが、意外と雨が早く上がり中途半端に時間ができたため、遅い時間からでも丁度いい短い行程の山として、以前より気になっていた志賀坂諏訪山へ訪問することにしました。
埼玉県側からだと志賀坂トンネルを抜けたすぐ左にある駐車場はやはり予想通りの貸切です。


尾根コースと谷コースに分かれるが、尾根コースで登ってみます。
歩く人が少ないため、残念なことに時折蜘蛛の巣にかかってしまいます。


鉄塔付近は刈払われて開けています。


静かな尾根道を登っていくと、やがて谷コースと合流します。


山頂へ続く登山道では紫陽花が咲いていました。


少し歩くと祠がある諏訪山(1207m)の山頂に到着。
限られた山頂からの展望はガスのため一切望めません。


あまり長居はせずに山頂を後にして、案内に従い右折します。


地図上に記載されている休憩所の東屋は無残にも崩壊していました。


不気味なくらい静かな樹林帯を下っていき、自然を大切にと書かれた看板のあるベンチを通り過ぎて少し歩くと鉄製のわたど橋です。


わたど橋下にも駐車場があり、舗装林道を車で来ることができます。
林道歩きを経て間物集落がある車道に出ます。


あとは右折して普段神流町に行くときに車で通行している車道を歩きます。
車道に出てからが今行程上最も展望がよかったです。
車道歩きが意外と長く感じ、不安になり始めた頃駐車場に戻りました。


■その他
雨上がりの曇で展望もないことがわかっていたことから今回の地味な山を選択して歩きました。
今回は改めて感想というほどのことも特にありません。

安達太良山

2017-06-20 | 東北
2017年6月20日

地元埼玉県より一昨日から遠征している福島遠征最終日に訪問した山は安達太良山でした。
最終日はゆっくりしたいので、片道ゴンドラに乗車しての余裕のある山行となりました。
安達太良山はロープウェイで高度を稼げる山でありながら、迫力ある稜線歩きを楽しめる山で訪問してみたいと思っていました。
事前情報にて牛ノ背、馬ノ背と呼ばれる稜線歩きと鉄山の展望がいいことも知っていたため、安達太良山からは鉄山へも訪問しました。

9:20 あだたらエクスプレス山頂駅
9:25 薬師岳
9:55 仙女平分岐
10:20 安達太良山 10:35
10:45 沼尻分岐
10:50 峰の辻分岐
11:10 鉄山 11:20
11:45 峰の辻分岐
11:55 峰の辻
12:15 くろがね小屋
12:35 勢至平分岐
13:25 あだたらエクスプレス山麓駅
所要時間:4時間5分

■天候:晴

■コース状況
あだたらエクスプレス山頂駅~安達太良山
安達太良山山頂直下がやや傾斜があるものの、ロープウェイで高度を稼いでいるぶん平坦区間が多いです。
安達太良山山頂手前の広場に山頂標があるが、最高地点はすぐ先の乳首。
山頂手前及び乳首は抜群の大展望。

安達太良山~鉄山
牛ノ背、馬ノ背といったダイナミック稜線は風の通り道であり、今回は穏やかだったが、強風時注意が必要。
鉄山も大展望で、鉄山への稜線上左側に見える沼ノ池も大迫力で素晴らしいので、鉄山への縦走はお勧めです。

鉄山~あだたらエクスプレス山麓駅
峰の辻からはややザレ気味の下りだが、足元に注意すれば問題ありません。
くろがね小屋より下にはレンゲツツジが群生しています。
やや悪路の旧道と林道に分かれるが、どちらでも合流します。
近道は旧道。
さらに下では、あだたら渓谷自然遊歩道と林道に分かれるが、こちらも合流します。


一昨日の西吾妻山、昨日の磐梯山に続いて福島遠征最終日に向かった山は安達太良山。
とても広い駐車場はまだまだ閑散としていました。
安達太良奥岳登山口の立派な標識。


あだたらロープウェイのおしゃれな山麓駅。
最初誤って隣接するレストハウスが山麓駅だと思い、無駄に彷徨ってしまいました。
ゴンドラはありがたいことに1人乗りでの案内でした。
ロープウェイやケーブルカー等の乗り物も好きなので今回は積極的な利用です。


約10分間の空中散歩で最終日は楽をして一気に高度を稼ぎます。
ゴンドラ内は窓が少ししか開かないのでやはりとても暑いです。
観光客と一緒に整備された木道からスタートです。


一旦寄り道して山頂駅近くの薬師岳にも立ち寄ります。
近くには智恵子抄のほんとの空の記念碑があります。
戻って分岐から安達太良を目指します。


もう少しして石楠花が咲くころにはさらに楽しい山歩きになりそうです。


早くも開けて、仙女平方面からの表参道との分岐。
福島遠征は1日づつ天候が良化して、3日目は最高の晴。


イワカガミ(1枚目)とムラサキヤシオ(2枚目)。


山頂が近付くと、さらに開けて小石や砂混じりの山道へと変わります。
登山道から外れた斜面には残雪。


気持ちのいい登山道を登っていくと、安達太良山の山頂部である乳首が姿を現しました。
安達太良山登頂後に縦走予定の鉄山方面へと続く稜線。


安達太良山(1700m)の山頂標は最高地点ではなく、手前の広場にあります。
団体さんが前にいたため、少々渋滞しながら最高地点に移動。
最高地点は虫が酷く、口を完全に閉じていないと入ってきてしまいます。


鉄山方面への縦走路(1枚目)。
先程いた山頂手前の広場(2枚目)を見下ろします。
南側に見える和尚山(3枚目)。


鉄山へと続くすっきりした縦走路を歩きます。
地元奥武蔵とはまるで違い、同じ日本とは思えない不思議な光景。


小高くなっているところに立ち、大迫力の池の平。


峰の辻方面との分岐をまずはピストンで左の鉄山方面へと歩きます。
素晴らしい稜線歩きに感動です。


頂上部に出て一旦Uターンするような形で、山頂標は特にないが鉄山に到着です。
非常にすっきりした大展望の山頂部。


昨日登頂した宝の山会津磐梯山(1枚目)と眼下にはくろがね小屋(2枚目)。


鉄山で小休止したら来た道を戻ります。
このダイナミックな稜線歩きにはカメラが止まりません。
安達太良山は本当に来てよかったです。


峰の辻分岐を折れます。
2枚目の残雪はなんか汚いです。


これまた大展望の広場である峰の辻からは小石混じりのザレを下ります。


火山ガス発生による立入禁止の看板。
入浴ができるくろがね小屋では数グループ休憩中なので、渋滞にならないうちにそのまま歩きます。


サラサドウダン。
平坦な広い登山道は歩いていて気持ちがいいです。


勢至平に群生するレンゲツツジ。


やや悪路の旧道と林道歩きの馬車道に分かれますが、時間短縮できる旧道でそのまま下ります。
登山道は岩や深く抉られたところが目立つが、特に問題ありません。


林道歩きではなく、あだたら渓谷自然遊歩道に入って奥岳登山口を目指して歩きます。


あだたら高原ランデブーの建物の裏側に飛び出しました。
そして駐車場に到着。
本日は大変暑かったです。
何も考えずに早急に温泉に入りたかったので、ロープウェイ山麓駅隣接の奥岳に湯で汗を流します。
安全運転で埼玉県まで帰りました。


■その他
安達太良山へはよく整備されたすっきりとした快適な登山道で、山頂付近からは抜群の展望を望むことができました。
安達太良山から鉄山への縦走路は大迫力で、風の通り道で削られた稜線は見慣れない登山道で不思議な感覚で楽しむことができました。
西吾妻山、磐梯山もともに素晴らしかったですが、最も感動したのは安達太良山でした。
滅多にできない2泊3日の福島遠征はとても充実した旅となりました。

磐梯山(裏磐梯)

2017-06-19 | 東北
2017年6月19日

昨日から始まった福島遠征2日目は、福島が誇る名山宝の山磐梯山に登りました。
時間的にゆっくりできるので、八方台ではなく裏磐梯スキー場から歩くことにしました。

9:00 裏磐梯スキー場
9:30 裏磐梯ゲレンデトップ
9:40 銅沼
10:10 裏磐梯スキー場分岐 10:15
10:55 弘法清水
11:20 磐梯山 11:40
12:00 弘法清水
12:50 裏磐梯スキー場分岐
13:15 銅沼 13:30
13:40 裏磐梯ゲレンデトップ
14:00 裏磐梯スキー場
所要時間:5時間0分

■天候:曇時々晴

■コース状況
裏磐梯スキー場~裏磐梯スキー場分岐
噴火壁・火口原分岐までは振り返ると好展望のゲレンデの緩やかな登りが続きます。
噴火壁・火口原分岐から先は進行方向右手に沼を見ながら進むと、銅沼(あかぬま)がある地点に辿り着きます。
銅沼はとても美しくお勧めです。
裏磐梯スキー場分岐近くでようやく傾斜が出てきますが、基本急登は少ないので安心して歩ける区間です。

裏磐梯スキー場分岐~磐梯山
ゴロ岩が増えてきて傾斜も増します。
途中展望地があります。
弘法清水小屋へは直接行くルートと、お花畑経由とありますが、弘法清水で再度合流します。
弘法清水には水場があります。
磐梯山直下はやや急登。
山頂は360度文句なしの大展望。
復路で歩いたお花畑はまだ植物は少なかったが雰囲気抜群。


昨日の西吾妻山に続いて、本日向かった山は近くにある磐梯山。
せっかく2泊3日で余裕があるので、最も人気の八方台ではなく、銅沼経由の裏磐梯から歩きます。
ゲレンデを潜り、9時少し前に登山開始。


早速裏磐梯の豪快な岩壁が姿を現します。
裏磐梯スキー場の建物。


関東の千葉県から遠征されたハイカーさんと楽しくお話をすると、やはり同じく昨日は絶好のレジャー日和との情報で、期待して来たが曇り空で残念だったと言っていました。
桧原湖方面を振り返ります。
曇り空だが、昨日よりはだいぶ晴に近づいています。


登り詰めてゲレンデトップに着きました。
ゲレンデトップからの大展望。
右奥には昨日登った西吾妻山も見えています。


銅沼方面へと平坦な登山道、緑が綺麗な樹林帯を進みます。


せっかくなので銅沼(あかぬま)も覗いてみます。
銅沼越しに望む迫力満点の櫛ヶ峰と磐梯山方面。
銅沼に咲いていたタニウツギ。


再度歩きやすい平坦な登山道を進みます。
本日は昨日よりも天候がいいので、日差しがとても暑いです。


八方台からのルートと合流。
道標には裏磐梯登山口、八方台登山口が書かれているのに、重要な磐梯山へ向かう案内がないと思っていたら、弘法清水を示した案内が取れて落ちていました。


ゴロ岩が目立つようになり、傾斜も出てきてようやく登っている感じになります。
展望箇所からは裏磐梯の荒々しい絶景。
小野川湖を挟んだ反対には昨日登頂した西吾妻山。


ロープ、鎖が設置されている細い登山道を通過。
ムラサキヤシオがまだ残っていました。


弘法清水直登コースとお花畑経由のコースに分かれますが、お花畑は帰りに歩くので、そのまま最短の弘法清水直登コースから山頂を目指します。
この辺りまで来るとやはり百名山で、すれ違うハイカーの数が一気に増えます。


弘法清水からそのまま磐梯山に登り込みます。
磐梯山直下の登り込みで、なんと昨日西吾妻山でもお会いした高崎よりお越しのご夫婦さんと嬉しい再開。


狭い山頂直下ではすれ違いが発生するので、展望を楽しみながら息を整えて登ります。
ついに山頂部が見えてきました。


最高地点のすぐ下にある磐梯山(1816m)の山頂標。
岩々の大展望の山頂部。
磐梯明神と書かれた石碑がある最高地点の祠。


巨大な猪苗代湖と眼下に広がる街並み。


昨日登頂した西吾妻山(1枚目)と安達太良山(2枚目)。


近くにいたハイカーさんと撮り合い、話し込みます。
昨日以上にはっきりと見えるまだまだ残雪が目立つ飯豊連峰。


弘法清水岡部小屋と奥には軽食もある売店の弘法清水小屋。
岡部小屋前の冷たい水を田tt埔里と頂きます。


弘法清水周辺も気持ちのいい広場になっています。
大展望を楽しみながら下ります。

裏磐梯登山口を目指してお花畑を経由して帰ります。
荒々しい櫛ヶ峰(2枚目)。


心地いいお花畑を歩きます。
2枚目の花はイワカガミ。


樹林帯を下り続けて銅沼まで来ました。
復路でももう一度銅沼の絶景を楽しみながら休憩。


ゲレンデトップから登りでは気付かなかったショートカットの直登ルートは素晴らしい展望です。


あとは駐車場まで開けたゲレンデを下ります。
14:00丁度に閑散とした駐車場所に帰着。


磐梯山登山後車で向かった先は五色沼。
ザックなし、水分500ml1本の軽装で散策です。
まずは観光客に紛れて毘沙門沼。


赤沼付近ではなんと磐梯山頂で、楽しくお話をさせて頂いた男性ハイカーさんとまさかの嬉しい再開。
八方台コースで登ったが、帰りに銅沼に立ち寄ったらやはりとてもよかったそうです。
五色沼はどこまで行こうか考えていると言ったら、弁天沼が特によかったと勧められました。
2枚目の画像は不思議な色をしたみどろ沼。


毘沙門沼に次いで大きな弁天沼はやはり素晴らしかったです。
瑠璃沼と神秘的で綺麗な青沼まで行って、柳沼には行かず帰りました。
2枚目の画像は青沼です。


既に昨日現地で調達していた白ワインを頂き、ほろ酔い気分。
最終日の明日は梅雨時には珍しい文句なしの晴予報なので楽しみです。


■その他
駐車場よりゲレンデを登り始めると荒々しい裏磐梯を見ることができ、振り返っても抜群の展望を望むことができました。
昨日より天候が良化して時折青空も出ていたことから山頂からの360度の大展望を楽しむことができました。
裏磐梯ルートを選択したことにより訪れることができた銅沼は大変素晴らしく、いつまでも銅沼を見ながらゆっくりとしていたいと思いました。
下山後も時間に余裕があったので、観光地である五色沼にも訪れることができ、大変有意義な1日となりました。

西吾妻山(デコ平口)

2017-06-18 | 東北
2017年6月18日

仕事の都合上約3週間ぶりの登山となりましたが、ここ1カ月ほど連休がなかったぶん、予め取得していた有給休暇と代休も重なり大型連休が取れたので、予てから計画していた福島遠征を2泊3日でゆっくりと楽しんできました。
今回の福島遠征のプランは実は2年前より計画していたのですが、2年前の貴重な大型連休は台風接近によりまさかの全滅で迷わず却下、昨年も2回程計画したのですが、1回は雨模様ですので見送り、もう1回は他の山を優先しました。
今回滅多にない4連休を頂いたことから実現しました。
しかしながら、山行当日の2週間ほど前、詰めの段階で今回の西吾妻山登頂に向けて利用しようと考えていたグランデコリゾートのリフトの始発時間を調べると、なんとまだ運行前であることを知りました。
そこで、遠征最終日に持っていく予定だった西吾妻山を初日に移動しました。

7:25 デコ平口
7:35 デコ平湿原
7:55 グランデコ・パノラマゴンドラ山頂駅
9:35 西大巓 9:45
10:20 西吾妻小屋
10:30 西吾妻山 10:35
10:50 天狗岩 11:00
11:40 西大巓 11:50
12:50 グランデコ・パノラマゴンドラ山頂駅
13:25 デコ平口
所要時間:6時間0分

■天候:曇

■コース状況
デコ平口~山頂駅
山麓駅からデコ平口までは未舗装林道の砂利道なので、運転は注意。
デコ平口の未舗装駐車場には仮設トイレが設置されております。
途中湿原周回コースで分岐するが、周回コースを歩けば、どちらも合流します。
誤って早稲沢コースへ向かわないよう注意。
傾斜は少ないので安心して歩けます。

山頂駅~西大巓
グランデコ散策路から外れて右奥の登山道に入っていきます。
序盤はゲレンデだが、樹林帯に入るとゴロ岩があります。
標高を上げると残雪があります。
アイゼンという感じではないが、偶に40cm程の踏み抜きがあるので注意が必要。
西大巓は大展望。

西大巓~西吾妻山
残雪の稜線は滑り落ちないよう注意が必要です。
樹林に囲まれた西吾妻山山頂は展望は一切ありません。
西吾妻山より北に向かった吾妻神社が祀られている天狗岩は広く好展望で、西吾妻山よりも西大巓やこちらのほうが休憩に適しています。


深夜の1:00 am 過ぎと、crazyな時間帯に埼玉県の自宅を飛び出し、藤岡ICより関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道と繋いで、途中の那須高原SAに立ち寄ります。
あたりはようやく薄ら明るくなりかけてきていました。
まずは本日から続く山行に向けてシンプルなかけそばを頂きます。


走行時間4時間強と休憩の約5時間かけて向かった先は東北福島でした。
まだ運行前のグランデコリゾート周辺の複数ある大型駐車場は当然の如くガラガラです。
まずはトイレをお借りしようと試みるも、どうやらトイレはまだ運行前により施錠されているグランデコ山麓駅内にあるようで、なんと用を足せません。


未舗装林道を車で進んだ先にあるデコ平口にはトイレがあるようだが、とりあえず当初の予定通りここから徒歩での往復とします。
はっきり言ってつまらない未舗装林道を歩いていくと、1台、また1台……、と車に追い越されます。
つまらない林道歩きは別にいいとして、果たして用を足せていないままの状態で、顔面蒼白になりながら我慢できるのだろうか。
とてもルンルン♪どころではありません。
山は甘くはなかった、


林道を真面目に歩いていたが、わざわざ福島県に来てまでの長い林道歩きは飽きるので、デコ平口にあるトイレが使えるかもしれないと一旦戻って未舗装の砂利道を車での走行に切り替え、運転に気を使いながら急遽全く計画していなかったデコ平口に移動します。
数台のみの駐車と寂しいデコ平口駐車場にはありがたいことに嬉しい仮設トイレが設置されております。
これを求めていたんです。


登山口の総合案内図。
熊さん 人間に注意、と書かれてあるが、熊さんは日本語を読めるのだろうか。
リラックスに成功したので、未舗装林道と違って雰囲気のある静かな樹林帯を歩き始めます。


すぐに湿原周回コースとなりますので、行きは右側から回ります。
どちらから行っても合流します。
木道歩きでゴンドラ山頂駅に向けて歩きます。


沢やゴンドラリフトのロープ下を確認。


こちらも当然誰もいない綺麗なグランデコリゾート山頂駅。


山頂駅前の大きな案内図。
一旦誤って散策路に上がっていきそうになりますが、異変に気付いて軌道修正。
西吾妻山登山道へと入っていきます。


ゲレンデ歩きはとても心地よいです。
振り返ると本来大展望でしょうが、いまひとつの曇り空。
高速走行中ラジオで、東北は絶好のレジャー日和と言っていたのでワクワクしていましたが、福島では駄目でした。


西大巓登山道の案内板に従い右折して、樹林帯に入ります。
ゴロ岩の樹林帯歩きでは、風を受けないのでとても蒸し暑く感じます。
ショウジョウバカマ。


標高を上げていくと残雪が出てきました。
急激な雪解けによるグチャグチャの地面では泥だらけにならないよう気を付けて歩きます。


振り返ると、微妙な雲海に浮かぶ磐梯山。
残雪が増えてきて、偶に40cm程踏み抜いてしまいます。
残雪越しに望む西吾妻山。


最後に一登りして山頂部が見えてきました。
貸切の西大巓に到着。


振り返って磐梯山(1枚目)と豊富な残雪が目立つ飯豊連峰(2枚目)。


西大巓で小休止してから西吾妻山への稜線歩きです。
残雪の下りでは滑って滑落しないよう慎重に進みます。


西大巓以降はハイカーとすれ違うようになります。
他ルートから歩いてきたハイカーさんによると本日熊を目撃したそうです。
さらに進むと広大な湿原地帯。


木道歩きの分岐よりまずは右折して山頂を目指します。
何故か常に綺麗に見えている飯豊山。


西吾妻山(2035m)に到着すると、嬉しいことに先客ハイカーさんに早速撮影をして頂きました。
西吾妻山はあまり広くはなく、樹林に囲まれて展望は一切ありません。
なお、撮影をして頂いた男性ハイカーさんは横浜から、もう一組いた御夫婦は群馬県から、と同じ関東からの遠征組ということもあって、とても親近感が湧きます。
御夫婦さんとはなんと翌日もお会いしました。
山頂部にあったもう一つの赤い山頂標を確認。


周回コースで進み、素晴らしい広場の天狗岩。
他ルートから歩いてきたハイカーも集結してやや賑やかです。
天狗岩に祀られている吾妻神社。


何度も登場してきている飯豊山(1枚目)。
いつかは日帰りで歩いてみたいです。
朝日連峰(2枚目)と頭だけ覗かせているのは、どうやら月山(3枚目)みたいです。


ここから西大巓へと戻ります。
分岐にある避難小屋の西吾妻小屋。
内部も確認。
二階建ての小屋内部はとても綺麗でした。


西大巓へのダイナミックな縦走路。
残雪箇所を踏ん張りを利かせながら必死に登り返します。


西大巓では数名のハイカーが休憩中でした。
私も邪魔にならないところに移動して休憩。
再度振り返って穏やかな西吾妻山。


厄介な残雪地帯を丁寧に戻、ゲレンデを下ります。
山頂駅には作業者が数名いました。


もうここまで来れば安心の平坦歩きなので、ゆっくりと戻ります。
湿原周回コースを往路は左から来たが、復路では右折して周回します。


駐車したデコ平口に無事帰着。
本日は日帰り温泉ではなく、事前に予約を取っていた裏磐梯ロイヤルホテルで翌日の山行に備えて汗を流しました。


■その他
当日はグランデコ山麓駅付近の大型駐車場にトイレが併設されているものだと思い込んでいましたが、運行前で施錠されている山麓駅内にトイレが閉じ込められていたのです。
結果、最終的に山行当日のコース変更で、全く頭になかったデコ平口からの登山へと切り替えました。
トイレを済ませずにそのまま山麓駅からの西吾妻山ピストンを強行していたらルンルン♪なんて言っている余裕はなく、それこそ究極の拷問登山へと変貌を遂げていたものと思われます。
未舗装林道及びスキー場作業道を歩くよりは楽しめましたし時間短縮にも繋がったので、翌日以降への疲労度も軽減されました。
標高を上げていくと、残雪地帯ではスタミナを消耗する歩きとなり、一時不安を覚えましたが、雄大な稜線歩き、湿原歩きと楽しめました。
チェーンスパイクを持っていくか迷いましたが、やはり持っていかなくて正解でした。
山形県側から歩くハイカーが多いみたいで、グランデコ及び、デコ平口方面から歩くハイカーは少なく、日曜日にしては静かな山行となりました。