途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

谷川連峰馬蹄形縦走(反時計周り)

2016-10-15 | 谷川山域
2016年10月15日

ついに念願の谷川連峰馬蹄形縦走に挑戦してきました。
これだけ長く苦行のような山行になるので、日が長い時期を選び来年の6月あたりということも考えていたのですが、むしろ長いのであれば最も紅葉を楽しみながら快適に歩ける時期ということで、数ヶ月前から日にちも決めてそこを下半期の最大目標に調整していました。
谷川連峰馬蹄形縦走は一回目は順当に反時計周りということは決めていました。

3:20 白毛門登山口駐車場
5:10 松ノ木沢の頭
5:50 白毛門 6:00
6:40 笠ヶ岳
7:35 朝日岳 7:50
8:10 ジャンクションピーク
9:00 清水峠 9:10
9:50 七ツ小屋山 9:55
10:25 蓬峠 10:35
11:20 武能岳 11:30
12:50 茂倉岳 13:00
13:10 一ノ倉岳
13:30 ノゾキ
14:00 谷川岳
14:10 谷川岳(トマの耳)
15:05 ラクダのコル
15:10 ラクダの背
16:30 西黒尾根登山口
17:00 白毛門登山口駐車場
所要時間:13時間40分

■天候:晴

■コース状況
白毛門登山口~白毛門
いきなり体力を要する急登区間。
松ノ木沢ノ頭付近から鎖、ロープの岩場が登場するが、危険はありません。

白毛門~朝日岳
笠ヶ岳までは標高を下げてからの登り返しがあるものの比較的楽な区間ですが、朝日岳まではアップダウンが多く、前半戦第二の核心部です。

朝日岳~清水峠
行程は長いものの下り主体で易しい区間です。
一部登山道の狭いザレがあるので最低限の注意は払って歩きたいです。

清水峠~蓬峠
七ツ小屋山に登り込んでから緩いアップダウンを経て蓬峠まで標高を下げていきます。

蓬峠~武能岳
コースタイムは武能岳~茂倉岳までの半分以下だが、強烈な登り込みを強いられるのでなかなかハードな区間。

武能岳~茂倉岳
アップダウンもあり、茂倉岳直下は特に苦しい登りで、最後の核心部と言える相当ハードな区間。

茂倉岳~谷川岳
一ノ倉岳を過ぎて谷川岳へ至る区間では岩場が増えてきます。
ハイカーの数もグッと増えるのですれ違いに注意したいです。

谷川岳~白毛門登山口
西黒尾根の下りでは岩場の下降となるため、足元に注意しながら慎重に下りたいです。
樹林帯に入ってからの最後の長い下りはメンタルで押し切ります。

・白毛門への急登
・朝日岳へのアップダウン
・武能岳への登り返し
・茂倉岳へのアップダウンを経ての登り込み
この4区間が特に体力を要しました。


深夜の1時前に自宅を出発して登山口に到着すると、なんと横一列に車が駐車されていました。
準備を整えて3:20 am頃暗黒のなか谷川連峰馬蹄形概念図をしっかりと確認して長すぎる一日が幕を開けます。


白毛門まで3.1kmではあるが、いきなり強烈な登り込みが待っているため距離以上に相当ハードな区間です。
暗黒のなかヘッデンに時折ハンドライトを混ぜながら登ります。


ほぼ同時にスタートした単独の馬蹄形ハイカーさんはどんどん先を行き、姿が見えなくなってしまいます。
やはりこの時刻にここを登るハイカーさんはあきらかにレベルが違います。
黙々と登り続けるとロープの岩場が登場してきます。


ようやく松ノ木沢ノ頭に到達です。
徐々に明るくなり、上州武尊山方面が染まってきています。


どんどん白毛門が近くなります。
反対側の谷川岳~一ノ倉岳方面を捉えます。


白毛門の先客はカラス。
そして貸切の白毛門(1720m)。
少し遅れて半馬蹄形予定も後に馬蹄形に切り替える単独ハイカーさんが到着します。
この方とは終盤まで抜きつ抜かれつでした。


白毛門を出発しようとした頃美しい日の出。
朝日と紅葉に染まった笠ヶ岳へと続く縦走路。


抜群の天候と紅葉に感謝です。
紅葉ロードを涼しく進みます。


展望のいい貸切の笠ヶ岳に到着。
後半に歩く縦走路を眺めていきます。


山頂直下の狭い避難小屋。
朝日岳方面へはアップダウンが待っている厳しい区間。



本日は霜柱も立っていて大変寒いです。
なかなか姿を見せてくれない朝日岳に脚部が不安を覚え始めます。


朝日岳山頂部がようやく視界に入ります。
朝日岳まであと少しとなりましたが、ここで腿の内側が攣ってしまいます。


必死に登り込んで朝日岳(1945m)。
山頂部で脚部をマッサージしながら水分、食料を補給して少し長めに休んでいきます。


ここから先は未踏区間で、平坦な木道歩きをこなしていきます。
宝川温泉との分岐を通過。


やがて池塘が現れます。
左右を見渡すと素晴らしい絶景。


ジャンクションピーク直下の巻機山分岐から興味本位で巻機山への難路・道ナシを確認してみるとすぐに藪漕ぎです。


再び週走路に戻ると、途中狭い登山道のザレ場もあり、足元に注意しながら進みます。
清水峠の白崩避難小屋と送電線監視所を眼下に捉えます。


紅葉の稜線歩きにはついついカメラが止まらないです。
紅葉を楽しみながら標高を下げていきます。


再度池塘が現れます。
鉄塔を通過。


程なく清水峠の白崩避難小屋と送電線監視所。


監視所の奥から山々を眺望。
蓬峠を目指してまずは七ツ小屋山に登ります。


天候がよい分今度は暑くなってきたので半袖2枚体制での行動に切り替えていきます。
とても立派でかっこいい山容の上越のマッターホルン大源太山。


谷川らしい綺麗な稜線と奥に七ツ小屋山。
大源太山との分岐を通過。


七ツ小屋山からの湯沢市街地。


歩いてきた朝日岳方面の稜線。
出発前に再度七ツ小屋山の山頂標を撮っていきます。


穏やかな美しい稜線を堪能しながら歩きます。
下りきって蓬峠が見えてきました。


ようやく谷川岳の文字を目にすることができました。
蓬ヒュッテでは外のベンチで暫し休憩。


先月登頂した苗場山を捉えます。
池塘を眺めながら歩き始めます。


この分岐を左に行けばエスケープルートですが、本日は気合いと最後は精神力でなにがなんでも馬蹄形で完結するため右の道を歩きます。
強烈な登り込みに耐えるため精神を集中させていきます。


高度を上げて歩いてきた稜線を振り返ります。
武能岳へのおかしいくらいのきつい傾斜に嫌気が差します。


正直かなりへばりながら武能岳に到着です。
しっかりと小休止して身体を休めてから恐れをなしながらも茂倉岳に向かいます。
2枚目の画像は前半に歩いた白毛門~笠ヶ岳~朝日岳に至る稜線。


茂倉岳に至る稜線上にはアップダウンが待ち構えています。
一度勿体ないくらい大きく下ってからアップダウン。


山肌を眺めます。
振り返って巨大な武能岳。


かなり疲れながらなんとか茂倉岳に到着しました。
脚部はもう歩きたくないと言っているので精神力が試されます。


これから向かう一ノ倉岳(1枚目)とラストの谷川岳(2枚目)。


武能岳と茂倉岳への登りを経験してる分この付近の登りは全然苦になりません。
まずは一ノ倉岳。


避難小屋の内部を確認するも狭く、やはり山ガールと一緒じゃない限りここに留まりたいとは思えません。


一ノ倉岳では撮影のみでそのまま谷川岳に向けて稜線を歩きます。
鎖場を登っていきます。


ノゾキに来ました。
疲れているが前回同様覗いてみることにします。
押されたらそのまま落ちてしまうだろう……。


アップダウンで谷川岳との距離を詰めていきます。
車の回収が大変だが、いつかは歩いてみたい主脈縦走路を眺めていきます。


岩場を登ります。
一ノ倉岳以降はハイカーの数が一気に増えていました。
なんとか奥の院まで来ました。


ようやく大混雑の谷川岳オキの耳(1977m)。


そして谷川岳トマの耳。
2枚目の画像は中ノ岳と左奥に越後駒ケ岳。


とても綺麗な稜線の主脈縦走路(1枚目)とロープウェイ山頂の天神平駅(2枚目)。


肩ノ小屋を横目にいよいよ西黒尾根を下ります。


登山道ザレ気味だったり岩場主体なので慎重に下ります。
脚部は死にかけていますが、誤魔化しながらでも完結させるしかありません。


厳剛新道との分岐であるガレ沢ノ頭を通過。
ラクダの背もそのまま通過。


壊れかけの脚部には厳しい鎖場を下ります。
本日の紅葉も見納めです。


樹林帯に入り、暫く歩き続けてようやくこちらの案内板を確認するも終わりが見えそうで見えてきません。


精神力で押し切って西黒尾根登山口が見えた時は本当にホッとしました。
しかしまだ駐車場まで戻らなければ馬蹄形の完結にはなりません。


車道を下っていくとロープウェイ稼働中のゴンドラを捉えることに成功します。
いつもは車で通過していたトンネルを歩きます。


ついにMAXの建物が現れました。
そして17時ちょっと前に無事馬蹄形完結で帰着。
いやー、とても長い一日でした。


すぐに車で鈴森の湯に向かうとまさかの駐車場は一杯で路駐が数台という状態。
悩んだが、私も路駐に加わり温泉に入ります。
当然のことだが、毎度の如く男湯を選択してしっかりと温まりました。


その後帰路の赤城高原SAに立ち寄ります。
味噌ラーメン+ミニチャーハンのセットを頂いてから帰りました。


■その他
日帰りでの谷川連峰馬蹄形縦走なんとか無事完結できました。
道中白毛門の急登を凌いだはいいが、朝日岳直下で腿の内側が痛み出したときは今回は駄目かとも思いましたが、その先の平坦部で痛みは治まり、その後も時折見え隠れする痛みと戦いながら仕舞いは精神力で押し切り最終的に馬蹄形を描いて完結することに成功しました。

途轍もなく長く、しかしながら行程に値する感激の縦走となりましたが、暫くここまでのロングはいいかなとも思いました。

谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳

2016-05-22 | 谷川山域
2016年5月22日

当初は6月に入ってからを予定していた谷川山域への訪問でしたが、例年に比べ残雪量が極めて少なく事前情報で既に登山道の雪の心配はほぼ要らないという情報を知ったことから、前倒しでの訪問となりました。

7:35 土合口駅/谷川岳ベースプラザ
7:50 西黒尾根登山口
9:15 ラクダの背
9:20 ラクダのコル
10:10 肩の小屋
10:15 トマの耳 10:20
10:30 オキの耳 10:35
11:00 ノゾキ
11:25 一ノ倉岳 11:30
11:45 茂倉岳 12:05
12:25 一ノ倉岳 12:30
12:45 ノゾキ
13:25 オキの耳
13:35 トマの耳
13:40 肩の小屋 13:50
14:30 天狗の留まり場
14:50 熊穴沢避難小屋
15:15 天神平
所要時間:7時間40分

■天候:晴

■コース状況
谷川岳ベースプラザ~谷川岳
駐車場を出たら右に舗装路を登っていくと西黒尾根登山口があります。
序盤は樹林帯の急登です。
森林限界に出ると岩場が増えて常に谷川らしい絶景を楽しむことができます。
肩ノ小屋の手前で残雪区間がありました。
一部区間だが、下りは滑るので注意が必要です。

谷川岳~茂倉岳
ノゾキの先に急な下りの鎖場があるので足元に注意したいです。
一ノ倉岳への登り返しは体力を要すると感じました。
一ノ倉岳の先に一部残雪箇所がありましたが、足元に注意すれば問題ないと思います。
茂倉岳までは平坦主体です。

谷川岳~谷川岳ロープウェイ天神平駅
天神尾根ルートはロープウェイ利用のハイカーが多く賑やかなコースだが、尖った岩の足場やガレ場が多く、急速な雪解けによる流水箇所があることから今回は西黒尾根より難易度が高く感じました。

全体的にルートはわかりやすく危険箇所も少ないです。


谷川山域訪問は当初6月を予定していましたが、今年は例年に比べ残雪がかなり少ないことから前倒しでの訪問となりました。
自宅を5時前に出発。
藤岡ICから関越自動車道を走行し、途中私的な定番となっている赤城高原SAに立ち寄り、まずは楽しみな谷川山域訪問に向けてもつ煮丼を頂きます。


7時30分前に駐車場の谷川岳ベースプラザ(¥500)に到着。
トイレでしっかりコンディションを整えた上で出発します。


巨大な立体駐車場の外に出ます。
以前訪問した平日は8時が始発だったことからロープウェイ運行前なのにやけに人が多いなと思っていたら休日は7時が始発だったのですね。
試運転かと思っていたら既に営業中でした。


舗装路を上がり登山指導センターを通過します。
西黒尾根からまずは1年9ヶ月ぶりの谷川岳を目指します。


樹林帯のなかの急登から始まります。
シンボルの鉄塔と直角に曲がった木を確認。


道標が現れ、徐々にガレ場が目立つようになってきます。


ようやく樹林帯を抜け出し森林限界に突入です。
一気に視界が開け、ロープウェイの天神平駅が見えました。


この展望箇所で多くのハイカーさんとともに展望を楽しみながら小休止します。
歩き始めるとアズマシャクナゲが現れます。


少し先の鎖場はやや渋滞気味なので休憩がてら待機。
私も岩場を登ります。


登りきると左右の視界が良好で、谷川岳も望むことができます。


ラクダの背に来ました。
白毛門、笠ヶ岳、朝日岳方面も望めます。
素晴らしく綺麗な稜線です。


厳剛新道との合流地点であるガレ沢ノ頭に着きました。
その後は谷川らしい岩場主体の登りになります。


山頂が近付くと残雪箇所が現れます。
アイゼン等の必要はなく、ノーマル歩行で進みます。
ロープウェイ組が登ってきた天神尾根と合流すると一気に賑わってきます。

一昨年の8月以来となる双耳峰谷川岳トマの耳に登頂。


今度は10分と掛からずに谷川岳最高峰のオキの耳(1977m)。
こちらのほうがハイカーが多かったです。


振り返ってトマの耳を撮影します。
アズマシャクナゲが綺麗です。


山頂部が賑わっていたので奥の院に向かいます。
山頂部から数分離れただけでもこの付近まで来ればだいぶ静かなのでここで小休止します。


これから向かう一ノ倉岳(右)と茂倉岳(左)を捉えることに成功します。
2枚目の画像の絶景を見てしまうと主脈縦走を歩きたくなってきます。


Bルンゼの頭の憶出の碑。
縦走路も素晴らしい展望です。


標識が倒れているノゾキ。
落っこちないように覗いてみると雪渓が目立ちます。
ここで後ろから押されたら終わりなので背後に気をつけます。


すぐ先の鎖場の下りは慎重に下ります。
一ノ倉岳への登り返しはきつく感じました。


一ノ倉岳に到着。
中芝新道を登ってこられた御夫婦と撮り合いました。
山頂部は道標と避難小屋があるだけで通過点といった感じです。
収容人数2人が限度と思われる避難小屋の中はモワッとした空気で暑いです。


残雪箇所を楽しみながら歩きます。
この大展望に撮影が止まりません。
しかし、茂倉岳山頂手前で一時的なものでしたが急に右膝の内側が痛み出します。


なんとか痛みはすぐに収まり、茂倉岳(1978m)に到着。
山頂部には1グループ先客がいました。


関越自動車道の新潟県側を捉えます。
越後の山にも行ってみたいです。
縦走路で何度も目に飛び込んでいたテーブルマウンテンの苗場山。
一ノ倉岳でお会いしたご夫婦が登ってこられ山頂標で再び取り合います。
茂倉新道で下山するそうです。
ありがとうございました。


茂倉岳で昼食を取った後一ノ倉岳に戻ります。
茂倉岳から見る谷川岳も撮影。


一ノ倉岳付近で越後からお越しの2人組女性ハイカーさんに遠方の山々を聞かれますが、ビジター山域であるためなかなかピンポイントに答えられません。
谷川岳が近づいてきました。


岩場を登り返します。
帰路でもアズマシャクナゲを確認。
今回のルート上では石楠花ばかり目立ちます。



穴場の奥の院手前で休憩してから谷川岳に戻ります。
抜群の展望は見飽きません。


賑わっているオキの耳を通過。
この風景も谷川岳らしいです。


再びトマの耳で撮影タイムが始まってしまいます。
百名山越後駒ケ岳(左)と越後三山最高峰中ノ岳(右) 。


肩ノ小屋で小休止した後、下山は天神尾根を歩きます。
万太郎山まで6.5kmもあるんですね。


残雪箇所を慎重に下りますが、滑って転んでしまいました。
暫く歩いた先でふと汗を拭こうと思ったら首にかけていたタオルがないことに気付きます。
肩ノ小屋ではあったことを覚えているので背後のハイカーさんに尋ねるとどうやら滑った残雪箇所にあったみたいなので戻ります。
タオルはロープに掛けて下さっていました。
どうもありがとうございました。


遠くに天神平のロープウェイ駅が見えました。


天狗の留まり場も絶好の展望スポットになっています。


慎重に下りていくと突然ムラサキヤシオが目に入りました。


熊穴沢避難小屋まで来ました。
やがて木道主体の歩きとなります。


天神平まで0.6kmと先が見えてきました。
山頂駅が見えてきました。


天神平ロープウェイ駅に到着。
本日はロープウェイを利用して下山します。
タイミングを待って貸切となった循環式のゴンドラから約10分の空中散歩を楽しみます。


駐車場所に帰着し、鈴森の湯で長風呂しながら疲れた身体を癒しました。


その後高速を藤岡ICで下り、鬼石(藤岡市)のみかわ食堂に立ち寄ります。
カツ丼を食べてから帰宅しました。


■その他
当日は晴天とともに下界でも30℃近くまで気温が上昇する非常に暑い環境下での縦走となりました。
しかしながら、谷川の絶景と石楠花をはじめとした花々を観賞することにも成功しました。
茂倉岳登頂手前では、一時的なものでしたが久々に突然右膝が痛み出しました。
いずれ日帰りでの谷川連峰馬蹄形縦走は歩いてみたいですが、やはり現時点ではまだ厳しいと感じました。

白毛門~笠ヶ岳~朝日岳

2015-10-05 | 谷川山域
2015年10月5日

先週に登った展望の利かない地味な南小太郎山ではどうにも満足できず、地元秩父から水上遠征を決意しました。
谷川岳には昨夏厳剛新道から登っているので、湯檜曽川を挟んで反対側の白毛門方面を考えていました。
純粋に登山を楽しむことに重点を置きつつも翌年以降の谷川連峰馬蹄形縦走に向けての下見登山も兼ねて、日本三百名山の朝日岳まで足を伸ばしました。

7:00 白毛門登山口駐車場
9:00 松ノ木沢の頭
9:35 白毛門 10:50
10:30 笠ヶ岳 10:40
11:40 朝日岳 12:00
13:00 笠ヶ岳 13:10
13:50 白毛門 14:00
14:30 松ノ木沢の頭 14:35
16:00 白毛門登山口駐車場
所要時間:9時間0分

■天候:曇時々晴

■コース状況
駐車場所~白毛門
序盤から樹林帯なかなかの急登。
巨大な絵のウロが松の木沢の頭までのほぼ中間地点であり、この周辺に休憩できそうなスペースがあります。
松の木沢の頭が近づくと展望が開け、鎖、ロープが登場する岩場が出てきます。
慎重に登り下りすれば問題ありません。

白毛門~笠ヶ岳
一度標高を下げてからの再度登りとなります。
途中から目指すべきピークが明確になるのでこの区間はあまり苦になりませんでした。

笠ヶ岳~朝日岳
嫌になるくらいいくつもの小ピークをアップダウンすることになりますので意外ときつく感じます。
一部道が狭かったり、ザレ場がありますので危険箇所とまではいかないが、最低限の注意はしたいです。

全体的に登山道は一本道で非常に明瞭なので間違える心配はありません。
白毛門に至るまでの急斜の上り下り、朝日岳までの狭い箇所を注意するくらいで問題ありません。
個人的にはかなり疲労が残りました。


自宅を4時過ぎに出発して、藤岡ICから関越自動車道を北へ。
個人的に関越自動車道走行時のお馴染となっている赤城高原SAで朝食休憩。
写真撮影後すぐにおじさんが登場するも数秒のタイム差でこちらの勝利。


白毛門登山口の駐車スペースに到着。
7時を回ったところで登山開始。


有名な馬蹄形縦走概念図。
いずれ日帰りで達成したい大きな目標であり、今回は下見も兼ねての登山です。
右に見える赤い手摺の橋を渡ります。


気持ちのいい山道もすぐに急登へとステージを変えていきます。


途中から谷川岳方面を望むも山頂付近はガスっています。


わかってはいましたが急登です。


絵のウロ付近は大木が多いため、どれのことを言っているのかと考えながら歩いていると、倒木が出現してきます。
倒木は全工程でこの一本だけでした。


絵のウロ。
ここまで登山開始から1時間弱。


暫く変わり映えのしない登山道を歩くと、ロープや鎖のある岩場が登場してきます。
考えてみたら久々に大岩の鎖場を登った気がします。


一気に展望が開けるも晴天とはいきませんでした。
色付きは目立ち、眼下には街並みも見えます。


松ノ木沢の頭に到着すると目指す先に一人登山者を確認することができました。
湯檜曽川の向こう側に位置する谷川岳方面は相変わらず山頂付近がガスっています。


小休止した後出発すると見頃を迎えている紅葉が御出迎えしてくれました。


谷川岳、一ノ倉岳方面なのだろうか。
山頂付近が綺麗に隠されているため、私では判別がつかないです。


矢印まで書かれていました。
この付近で松の木沢の頭で確認できた単独ハイカー、3?4?人組のグループ、単独ハイカーと遠慮なく次々に計6名抜かせていただきます。


松ノ木沢の頭からは意外にあっさり誰もいない白毛門(1720m)に到着。
方位盤があるも、生憎の曇で展望は一切ありません。
この山頂標(標ではないか)がお気に入りです。


暫くして到着された最後に抜いた単独ハイカーさんと写真を撮り合います。
そして話し込んでいると抜き去ったハイカーさんが全員集結。
さらに話し込みます。
どうやら先程のグループハイカーさんは地元の方で、清水峠の避難小屋に泊まり馬蹄形縦走をやるとのことです。
その為、下山時に再会することとなります。


ここから笠ヶ岳までの稜線は紅葉ゾーンです。


白毛門より40分程で笠ヶ岳(1852m)。
山頂は終始独占が続きました。
なお、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳の三山の山頂では個人的に笠ヶ岳が一番のお気に入りです。


笠ヶ岳から少し下ると笠ヶ岳避難小屋。
形は特徴的も内部はあまり綺麗ではありませんでした。


これから進む稜線を捉えるもピーク付近はやはりガス。


さらに小ピークのアップダウンを繰り返すもまだまだ複数のピークが見えます。
いったい朝日岳はどれなんだか。


小ピークの連続は予想以上に堪えます。
今度こそようやく朝日岳か?と思いながら歩き続けます。


そして朝日岳(1945m)。
山頂は全行程で最も酷いガスでした。
そしてとても寒いです。
山頂標から離れたところにある祠にも行ってみました。
山頂はまたしても独占状態で、昼食のため20分くらい休憩した後下山します。


小ピークのアップダウンを進み、ようやく笠ヶ岳が見えてきました。
この少し前で行きの白毛門で話し込んだグループハイカーさんが休んでいました。
現在の自分では日帰り馬蹄形縦走はまだまだ無理かなと考えていましたが、君ならやれると励まして頂きました。


笠ヶ岳に戻ってきました。
またしても独占状態。
やはり個人的にこの山頂が落ち着きます。


紅葉と谷川連峰が綺麗でついつい写真を撮ってしまいます。
この紅葉ロードは素晴らしかったです。


そして白毛門まで来ました。
登りの朝日岳手前ですれ違った単独ハイカーさんを含む2名のハイカーさんがいました。


谷川連峰は稜線が気持ちがいいのでいつも以上に風景の写真を撮ってしまいます。


へばって休憩していると目の前にナナカマドの存在に気付きます。


松ノ木沢の頭。
しかし、ここからがまだまだ長いのです。


あまりの高さで怖がりながら写真を撮ります。
へばっているためよろけないよう注意を払います。


下から撮っているので見づらいが、ガンバレと書かれています。
本当にくたばりかけていたので励まされます。


最後に、複雑な木の根っ子。
沢の音を聞きながらもう暫く歩いて駐車場に着きます。


下山後は湯テルメ谷川にて疲労を癒します。
¥570で無料のロッカーあり。
ここでも朝の赤城高原SAの時と同様写真撮影時おじさんが登場し、さらなる接戦もほんの僅かのタイム差でこちらの勝利。
最後は2連勝で締めることができました。


■その他
谷川連峰の素晴らしさを改めて実感するとともに、相当な疲労も残りました。
ちょっと現状ではまだまだ日帰りでの馬蹄形縦走をこなしてしまうだけの実力が伴っていないと感じました。
谷川連峰馬蹄形縦走は大目標として温めつつ、もっと力を付けてからいずれ挑戦したいと思います。

谷川岳(厳剛新道)

2014-08-20 | 谷川山域
2014年8月20日

少し遠出をして念願の谷川岳に登りました。
厳剛新道を登って天神平からロープウェイを利用しました。

8:10 土合口駅
8:40 マチガ沢出合
9:20 第一見晴 9:30
10:25 ガレ沢のコル 10:30
11:40 トマの耳
12:00 オキの耳 12:10
12:30 トマの耳
12:35 肩ノ小屋 12:40
13:30 熊穴沢避難小屋 13:40
14:10 天神平駅 14:20
14:30 土合口駅

■天候:晴一時雨

■コース状況
一部狭い箇所があるが、慎重に進めば問題ないです。
下山に利用した天神尾根は平日でも登山者で賑わっていました。
登り厳剛新道、下り天神尾根のルートでは道迷いの心配は殆どないと思います。


マチガ沢出合までは車道です。


この時は青空で気持ちよかったです。



マチガ沢。


この辺り道幅が狭いです。


いよいよ本格的な鎖場。


梯子。
ロープもあるので安全です。


ガレ沢のコル。
ここで西黒尾根と合流します。


遠くには天神平。
見えると近く感じてしまいます。


滑落の危険がある箇所だが、ペンキ印を辿って慎重に登れば大丈夫です。



トマの耳(1963m)。
かなりの人で溢れていました。
一人ずつ順番に写真を撮るのも一苦労。


大展望で周囲の山の名前も刻まれていましたが、生憎曇っていたため何も見えませんでした。


オキの耳(1977m)
トマの耳からさらに進むことになるオキの耳まで行く人は少ないとの事前情報だったが、そんなことはなくこちらも賑わっていました。


本当に素晴らしい風景です。


肩ノ小屋。


天狗の溜まり場。
木が邪魔で撮るのに大変でした。


熊穴沢避難小屋。
ここで天神平からロープウェイ利用の女性ハイカーさんにプルーンを頂きました。


■その他
ガレ沢のコルに着いた頃にはかなり雲行きが怪しく、岩場で雨が降ってしまいました。
やばいと思ったが、雨は10分程で止んだので助かりました。
厳剛新道では殆ど登山者を見かけることがなかったが、山頂付近や天神尾根はやはり観光地化されている人気の山らしく賑わっていて、一気に現実に戻されました。
土合口駅に付いてから雷雲の影響でロープウェイの上りが見合わせになっていました。
さらにその後ゲリラ豪雨。
早めに下山できて本当によかったです。