途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

鳳凰三山(青木鉱泉起点周回)

2016-06-26 | 南アルプス
2016年6月26日

上半期の締め括りとして本年のトップクラスの目標の一つだった鳳凰三山を周回してきました。

5:20 青木鉱泉
6:40 南精進ヶ滝 6:45
7:10 鳳凰滝
7:50 白糸の滝 7:55
8:15 五色ヶ滝 8:20
8:55 鳳凰小屋 9:00
9:40 地蔵岳 10:00
10:50 鳳凰小屋分岐
11:20 観音岳 11:50
12:05 薬師岳 12:10
12:45 御座石
14:40 林道出合
15:20 青木鉱泉
所要時間:10時間0分

■天候:曇

■コース状況
青木鉱泉~鳳凰小屋
ドンドコ沢登山口から登っていくが、五色ヶ滝までは基本急登の樹林帯歩きが継続されるので体力を要します。
4箇所ある滝に中でも五色ヶ滝は特に圧巻なのでお勧めのスポットです。
五色ヶ滝以降オベリスクが望める平坦な箇所があります。
登山口から鳳凰三山までは幾つかルートを誤りやすい箇所もあったので木や岩に記されているマーキングを目印に登りたいです。

鳳凰小屋~賽ノ河原
樹林帯が解消されると鳳凰三山最大のポイントとなる白砂地帯の歩きづらい厳しい登りが待ち受けています。
賽ノ河原からオベリスクに登ることもできるが、頂上直下は危険なため登る場合には細心の注意が必要です。

賽ノ河原~観音岳
鳳凰三山最高峰観音岳までは白砂の素晴らしい稜線を歩ける半面、アップダウンがあり、登りが厳しいので体力を要します。

観音岳~薬師岳
なだらかなので体力を消耗せずに稜線を楽しみながら歩ける易しい区間です。

薬師岳~青木鉱泉
中間登山道はルートは明瞭で危険箇所はないが、展望のない非常に長い樹林帯の下りが続きます。
廃屋が出てきたら青木鉱泉まで林道歩き約40分。


2:10 am 自宅を出発。
途中コンビニで朝食休憩をしながら雁坂トンネル経由の下道走行を続け、5時に青木鉱泉に到着。
駐車場到着前の未舗装路の走行に気を使いました。
駐車料金を払う為に一旦青木鉱泉に向かって歩きます。


受付まで行ってみるもまだ早い時間であることから閉まっていました。
私がザックを持たずに奥から出てきたからであろうか、ハイカーさんに従業員と間違えられ、お互いに混乱状態となる事件が起こりました。
車に戻って支度を整え、ロング行程に備えてトイレを使用させて頂きます。


本日はドンドコ沢コースで登り、鳳凰三山の稜線を歩いた後、中道コースで下山する予定です。
無事周回できるであろうか。


砂利道を歩き、沢沿いの道に出ます。


防堰堤の先に目指す稜線を捉えます。


薄暗い樹林帯歩きではマーキングを注視しながら進んでいきますが、2枚目の画像の場所で誤って一度直進してしまい、異変に気付き戻ると、左にルートが続いていました。


一旦小さな沢を渡ります。
トラバース箇所を歩きますが慎重に歩けば問題ありません。


南精進ヶ滝との分岐で誰もいなかったのでベンチを利用して一休み。
南精進ヶ滝には行かなかったが、鳳凰の滝も5分掛けてまで行くのが面倒だったのでそのまま白糸の滝に登っていきます。


急な斜面ではルートを外れないようトラロープが現れます。
岩の露出した急坂では脚部に負荷が掛からないよう丁寧に登っていきます。


深刻な登りに苦しみながら標高を上げていきます。
白糸滝は登山道から近いので立ち寄ってみます。


少し寄り道して白糸滝を捉えます。


ここでお会いしたハイカーさんと写真を撮り合います。
このハイカーさんとはルートも同じだったためこの先も数回お会いしました。
登山道に戻って五色ヶ滝を目指します。


圧巻の五色ヶ滝。


階段の急登を登っていくと、やがて平坦になり、登山道の雰囲気がガラっと変わってきます。


鳳凰小屋手前で御座石鉱泉からの登山道との分岐が現れます。
鳳凰小屋に到着。
ハイカーの他に小屋のスタッフの方が数人おられました。


スタッフの方が登ってきたハイカーさんに休んでいってくださいと声を掛けていました。


数々のハイカーを苦しめてきた白砂地帯では足を取られて頂上付近との差がなかなか縮まりません。


振り返ると下界がよく見えます。
2枚目の画像は鳳凰三山最高峰観音岳。


やっとの思いで賽ノ河原。
途中でザックをデポしてオベリスクの頂を目指します。
頂上近くまで行きながら既に恐怖感は感じており、登ったはいいが下りられなくなったら怖いので残念ながらやめておきました。


戻って地蔵集団のある広場に戻ります。
ともにオベリスクに挑みながら断念されたハイカーさん達と会話していきます。
振り返ってオベリスク。


稜線では主にイワカガミが咲いています。
上部が雲に覆われているが北岳方面だろうか。


地元奥武蔵では見られない風景ですね。
捉えるもの全てが美しく、白砂の稜線歩きに感動です。


鳳凰小屋分岐点まで来ましたが、観音岳までまだ40分も登らなければなりません。
稜線は美しいがとにかく登りがきついです。


岩場地帯を登り込んでいきます。
半袖2枚でしたが、あまりに寒かったので長袖1枚追加の3枚体制で挑んでいきます。
振り返ってオベリスクと苦戦した白砂のザレ場。


ようやく観音岳の山頂部が見えてきました。
そして鳳凰三山最高峰観音岳(2841m)に登頂成功です。


地蔵岳でもお会いした健脚ハイカーさんに写真を撮って頂きました。
山頂部の他のハイカーの邪魔にならないどころか見つからないような極めて隅で昼食。


オベリスク挑戦者の方達と再び話し込んでから薬師岳に向かいます。
薬師岳への稜線は穏やかで体力を温存しながら気持ちよく歩くことができます。


この展望もガスがなければ最高なんでしょうね。
薬師岳山頂部が見えてきました。


そして薬師岳に到着。
山頂部は広いが混雑していた観音岳と違い2人組のハイカーさんがおられるだけです。


岩々が目立つ山頂部から中道に向かって歩いていきます。


普段滅多に見られない光景なので撮影が止まりません。
名残惜しいですが樹林帯に入っていきます。


ジメッとした樹林帯の下りの途中には雰囲気のいい箇所もありました。


大きな御座石。


標高を下げていくと次第に笹地帯へと変化してきます。
展望のない下りがとても長いです。


歩き続けて廃屋。
ここからは青木鉱泉まで40分の林道歩き。


増水の為ショートカット道は使えず、青木橋を経由して戻ります。


青木橋から沢と本日登っていた鳳凰三山の一部を捉えます。


そして駐車場に帰着。
フロントガラスには駐車料金未納の張り紙が置かれていました。
1台を除いて他全ての車のフロントガラスに張り紙がありました。
ノーザック、ピストンで青木鉱泉に向かい、駐車料金¥750を払ってから戻りました。


下山後の温泉は白山温泉に入りました。
駐車場には猫がいました。


■その他
アルプスこそ未訪問であったが、近々ロング山行を歩いていたのである程度安心して歩けるだろうと思っていました。
しかしながら、深夜の早起きから始まって、地蔵岳直下、観音岳への登り込み、永遠と続くかのような中間登山道と堪えるものがありました。
また、高度の高さから酸素の薄さを微妙に感じて、観音岳で酸素スプレーを使用しました。
下山中標高を下げ、ふと気が付いたら酸素が多く感じたので、やはり思い込みではなく身体が酸素の薄さを感じていたのでした。
先日歩いた雲取山~飛龍山周回に比べればまだ体力レベルは落ちますが、翌日はやはり筋肉痛になりました。
しかし、稜線上では地元では決して味わうことのできない美しい光景を楽しむことができて、非常に貴重な体験だったと思っています。
終始ガスだったので、ガスが取れれば最高だったことと思います。
地蔵岳以降でお会いした二人組ハイカーさんの話によると、天候次第で観音岳からは雲海と富士山の抜群の絶景を望むことも可能との情報を頂いたので今回は残念でした。
アルプス初訪問が鳳凰三山でよかったと思います。

棒ノ嶺

2016-06-20 | 奥武蔵
2016年6月20日

先週雲取山~飛龍山周回のロングコースを歩いたこともあって今回ロングや遠征の予定はありませんでした。
手軽に登れる山として武甲山と棒ノ嶺の単体で前日まで迷っていました。
棒ノ嶺はブログ開設以前の山を初めて最初の頃に登った経験がありましたが、当時の記憶も薄れていたので、暑さを緩和するためにも沢筋を歩ける棒ノ嶺の訪問を決断しました。

9:05 河又名栗湖入口駐車場
9:10 さわらびの湯バス停
9:30 白谷沢登山口
10:35 岩茸石 10:40
11:10 権次入峠
11:20 棒ノ嶺 11:35
11:40 権次入峠
11:50 岩茸石
12:40 河又名栗湖入口駐車場
所要時間:3時間35分

■天候:晴

■コース状況
河又名栗湖入口駐車場~岩茸石
駐車場から車道を登り、有間湖入口を左折して、白谷橋を渡った先に白谷沢コースの登山口があります。
数回沢を渡るので、濡れた岩で滑らないように注意する他、増水時は特に気を付けたいです。
一部鎖場があるが、特に問題ないと感じました。

岩茸石~棒ノ嶺
権次入峠は複数のベンチが設置されています。
棒ノ嶺山頂部は広場になっていて奥武蔵の山々を一望できます。

棒ノ嶺~河又名栗湖入口駐車場(滝ノ平尾根)
前半で3回林道を渡り、後半は階段、根っこ地帯の下りが続きます。
基本ルートは明瞭で危険箇所もありません。


河又名栗湖入口バス停の駐車場に駐車し、9時過ぎに登山を開始します。
棒ノ嶺まで5kmの道程を登ります。
下山は尾根道で下りて周回する予定です。


いきなり名栗武州世直し一揆の絵が登場します。
車道歩きで登っていくと、さわらびの湯敷地内にある名栗農産物加工直売所の建物が目に入ります。
下山後の温泉が楽しみなさわらびの湯入口を通過。


左折して有馬ダム入口から登山口に向けて舗装路歩きを継続させていきます。
名栗湖の右側には蕨山方面へと続く山々。


立入禁止のダム施設を通過して白谷橋を渡ります。


ようやく白谷沢コースの登山口。
登山口には滑落事故発生と熊出没情報。
奥武蔵らしい静かな樹林帯を歩いていきます。


やがて棒ノ嶺らしく沢音を聞きながらの登山道へと変わっていきます。
ここ最近の登山では歩いていなかった沢歩きを楽しみます。


圧巻のゴルジュ帯に進入していきます。
勢いよく流れる滝を捉えます。


ゴルジュ帯を楽しみながら歩きます。
鎖場が出てきました。


白孔雀の滝を通過すると、やがて沢の音が遠くなり、緑を楽しみながら歩いていきます。


林道を横切り、その先のベンチを利用して小休止。


十字分岐になっている岩茸石。


権次入峠に着く前ですれ違ったハイカーさんになぜか熊鈴が煩いと怒られます。
熊鈴を付けていると素人だと思われると共感できない忠告をされ、ラジオを推奨されます。
そもそも標高1000m以下の低山では熊などいないと言われましたが、過去にツツジ山付近で遭遇経験もあり、低山だろうと関係なくいるので熊鈴は必要だと思います。
先程の方から何度か強引に話を切り上げ立ち去ろうとするも離してもらえず、山頂目前であまり気分のよくないロスをしてしまいました。


広い棒ノ嶺山頂部に到着しました。
立派な山頂標の前では上半身裸の集団がおられたのでこちらの山頂標を撮影。


奥武蔵の山々が一望できます。
これだけの展望ならぜひ空気の澄んだ冬場に再訪してみたいものです。
広い山頂部の隅で休憩して、下山開始時に周囲に誰もいなくなった山頂標を撮影します。


岩茸石まで登った道を戻ります。
岩茸石を通過して、滝ノ沢尾根で下山する周回ルートで駐車場に下ります。


1度目の林道。
本来山道歩きの選択なら林道を横切るのが正解なのですが、誤って林道を右に歩いてしまいます。
間違いには気付いたが、途中まではどちらでも問題なく下山できることからそのまま林道歩きを続けます。


本来2度目に横切る林道箇所に来たので、ここから山道に進入していきます。
下って最後の林道を横切ります。


誰とも会わない静かな樹林帯を歩いていきます。
河又への距離がだいぶ縮まってきました。


その後も樹林帯で下っていきます。
右側に肉眼で下界を捉えました。
階段地帯や根っこ地帯を消化してどんどん下っていきます。


最後に赤い橋を渡ります。
河又名栗湖入口バス停の駐車場に着きました。


車を走らせ楽しみにしていたさわらびの湯に向かいます。
従業員が見守るなかしっかりと頭を撫でてからゆっくりと温泉に入りました。


■その他
往路は名栗湖を眺めたりゴルジュ帯を中心とした沢ルートを堪能することができ、復路も長過ぎなかったため、楽しみながら歩くことができました。
しかし、山頂手前で出会ったハイカーさんになぜか熊鈴が煩いと大きな声で怒られたのを皮切りに、登った百名山の数が少なくレベルが低い等言われました。
確かにレベルが低くビギナーであることは自覚していますので精進して参りたい所存ではあります。
熊は高尾山や宝登山の山頂付近でも出没していますし、何もないよりは熊鈴があれば人間どうしでも事前に存在に気付くことができて安全だと思います。
また、ラジオを使っている人がどうということは全くもって一切なく、あくまで私的な私自身に対しての現時点の考えとして、ラジオはコミュニケーションの機会を自ずと遮ってしまう印象があるという理由から考えていません。

さて、ようやく本格的に夏に入りましたので今年こそアルプスに遠征してみたいものです。

雲取山~飛龍山

2016-06-10 | 奥秩父
2016年6月10日

雲取山への訪問は通算3度目となりましたが、過去2回はともに地元埼玉県の三峰ルートからの登頂でした。
今回は以前から歩きたいと思っていた鴨沢ルートにお隣の飛龍山を加えるより体力を要する健脚周回ルートで歩きました。


4:50 丹波山村村営駐車場
6:10 堂所
6:50 七ツ石小屋 6:55
7:10 七ツ石山 7:15
7:25 ブナ坂
7:50 奥多摩小屋
8:00 小雲取山
8:25 雲取山避難小屋
8:30 雲取山 9:00
9:10 三条ダルミ
9:40 狼平
11:20 飛龍山
11:40 飛竜権現神社
12:05 前飛龍 12:15
12:55 熊倉山(火打岩)
13:15 サオラ峠
13:45 丹波天平 13:55
14:35 高畑集落跡 14:40
15:00 親川
15:15 お祭バス停
15:25 所畑バス停
15:55 丹波山村村営駐車場
所要時間:11時間5分

■天候:晴のち曇

■コース状況
駐車場~七ツ石山
植林の緩やかな登りが長く続きます。
七ツ石小屋方面への破線ルートはやや急な箇所があるが、明瞭で危険箇所も特にありません。

七ツ石山~雲取山
石尾根縦走路に出ると視界が開け展望を楽しみながら歩くことができます。
小雲取山直下、雲取山手前と2度程急登があります。

雲取山~飛龍山
山条ダルミへは急坂を一気に駆け下ります。
飛竜山近くまでの長い縦走路は雲取山までとは一転展望箇所は少なめで、変化のない樹林帯の狭い道が続きます。
ルートは明瞭で危険箇所も少ないです。
北天のタル付近では絶景を望めます。
飛龍山東の破線ルートの取り付きは字がほぼ消えている地味な道標が目印なので北天のタルを過ぎたら右側を注意しながら歩きたいです。
飛龍山は山梨百名山の山頂標が立っているだけで展望が一切ない地味な山頂。

飛龍山~前飛龍
石楠花ロードの樹林帯は道の狭い箇所があります。
前飛龍とその先の岩場は好展望。

前飛龍~サオラ峠
ミカサ尾根は急斜面の下りで途中の熊倉山は板状の山頂標が付けられているだけのピーク。

サオラ峠~丹波天平
広葉樹が美しい丹波尾根は雰囲気のいい尾根道。

丹波天平~駐車場
前半に一部踏み跡の薄い箇所があるのでテープ等の目印も気にしながら歩きたいです。
後半は一人分の狭いトラバース道があるので足元に注意しながらの歩行となります。
所畑から丹波山村村営駐車場までは急登。


自宅を2時40分出発、駐車場を見つけるのに手こずったため2時間弱かかり丹波山村村営駐車場に到着。
朝食の弁当を美味しく頂いてから長い1日が始まります。
車道歩きを開始させると程なく登山口が現れます。


まずは奥多摩らしさが残る植林地帯の緩やかな登りが続きます。
すると廃屋が現れました。


鴨沢ルートは初だが、傾斜はなだらかなもののあまり変化がありません。
石だと思って足を置こうとしたらいきなり動き出します。
これは、なんとカエルでした。


その後も植林地帯の緩い登りを暫く継続させていきます。
すると、幾らか広くなっている標高1150m地点に来ました。


堂所を通過し、傾斜が出てきて雲取山方面に折れます。


分岐を右側の破線ルートから七ツ石山を目指します。
ルート上の藪は刈り払われていて明瞭且つ安全な登山道です。


やや急坂を登り詰めると七ツ石小屋。
撮影していると若い小屋番さんが出てきたので挨拶を交わします。


七ツ石山に立ち寄ってから雲取山を目指すため、右折します。
石尾根縦走路に出たら左折。


七ツ石山に到着です。
本日お初の2人組男性ハイカーさんがおられたので少々お話していきます。
どうやら4時頃には早くも登られ始めたようです。


今までとは一転一気に視界が開け、鴨沢ルートらしいすっきりとした気持ちのいい登山道に変わります。
雲取山登頂後に向かう予定の飛龍山方面を捉えます。


鞍部のブナ坂を通過すると、前夜の雨の影響で上昇している雲の上には、国内最高峰富士山の頭を捉えることに成功しました。


やがてヘリポートに着きました。
前方から8人?の団体さんが歩いてきたのでここで小休止。
ヘリポートからもどうしても目に付いてしまう富士山。


歩き始めると奥多摩小屋。
その後はやや急な斜面を九十九に登っていきます。


やがて奥多摩から奥秩父の雰囲気に変わってきます。
再度登り込み。


雲取山避難小屋が近くなると広くて綺麗な山道になります。
周囲の山々を眺めると、快晴予報にしては残念なことに山頂部が雲に覆われています。
山頂近くから歩いてきた登山道を振り返ります。


綺麗な雲取山避難小屋に着きました。
まずは山梨県の山頂標から確認。


続いて山頂部に移動して地元埼玉県の山頂標。
東京都最高峰雲取山の東京都の山頂標。


国内に3つしかない非常に貴重な原三角点を入れて山頂部を撮影。
山頂はなんと豪華貸切。
富士山は雲で完全に隠れる手前。


普段セルフでは撮影しないのですが、なんとなくカメラを置けそうなところを見つけてセルフ撮影してみます。
豪華貸切をいいことに汗で湿ったシャツとタオルを乾かす酷い状況。
山頂を発ち始めると七ツ石山でお会いした2人組ハイカーさんが登られてこられました。


前回同様避難小屋内部も確認していきます。
本日はそのまま鴨沢に戻らず飛龍山を含むロングな周回コースなので奥秩父主脈縦走路を歩きます。


いきなり勿体ないくらいの激下り。
三条ダルミも絶好の展望地。


変わり映えのない静かな樹林帯歩きを継続させていきます。


突然右側が広がっています。
そこは狼平でした。


ダラダラと歩いていると、突然男性ハイカーさんとすれ違います。
誰にも会わない静かすぎる環境が継続されていたため、お互いに驚いてしまいました。
会話が弾み話し込むと、どうやら4泊だったかで瑞牆山から始まり雲取山までの奥秩父主脈縦走を歩いているそうです。
私も本日のルートを話すと驚かれていました。
降雨後で滑りやすい木道を注意して歩きます。


北天のタル手前から望む絶景。
三条の湯方面との分岐になっている北天のタルで展望を楽しみながら休憩。


飛龍山方面に歩き始め、破線ルートを見逃すと2、30分程のロスが生じてしまうため、右側に注意を払いながら歩き続けます。
すると案内の文字がほぼ消えてしまっている道標を見つけ、笹藪の間を登っていきます。
そして飛龍山(2069m)に登頂成功。
山頂部は一切の展望がなく地味すぎるので、撮影だけですぐに撤収。


歩行にはやや邪魔な石楠花ロードは幾らか咲いていました。


小さな祠が現れると、そこは飛龍権現神社。
サオウラ峠に向かいます。


岩場を登ると、前飛龍。
完全にガスで何も見えません。


その先も晴れていれば絶好の展望地であったものと思われますが、生憎ガスのなか。
一部かろうじて展望が望めました。


緑が綺麗な急斜面を下ります。
熊倉山を通過。


サオラ峠も通過すると、やがて幻想的な雰囲気に変わってきました。


丹波天平にはアンテナが立っています。


丹波天平からも長い下りです。
広めのスペースに出ました。


狭いトラバース道は滑らないように注意しながら歩きます。
幾つか廃屋が出てきます。
3枚目の画像はこちらは荒廃していない住居。
こんなところに誰か住んでいるのだろうか。


民家の脇からフェンス越しに下りてようやく車道に出ました。
親川橋を渡ります。


三条の湯方面へのルートがありました。
お祭荘を通過。


お祭洞門を通ります。
本日の山行はまだ終了ではありません。
既に疲れているのにラストで登らなければなりません。


舗装路で標高を上げ、奥多摩湖の一部を眺めます。
長くしんどい舗装路を登り込んで駐車場に無事帰着。


一旦丹波山村まで車を走らせ、のめこい湯に向かいます。
疲れているので道の駅たばやま駐車場から橋を渡ってのめこい湯まで歩くのがきつかったです。
日替わりでローマ風呂と和式風呂があるが、当日の男湯はローマ風呂でした。
丹波山村のかわいいマスコットタバスキーを撮影してから帰りました。


■その他
人気の鴨沢ルートは石尾根縦走路に出てしまえば展望を楽しみながらの歩行が可能なので縦走の楽しさを味わえました。
歩き比べてみて鴨沢ルートも長い行程ではありますが、アップダウンの激しい三峰ルートに比べればやや易しく感じました。
私的にはどちらかというと、変化があって奥秩父の深さを感じられる三峰ルートのほうが好みです。
雲取山山頂では丁度時間帯からか暫く豪華貸切状態を堪能することができました。

飛龍山へ向けて誰とも会わない静かな歩きを継続させていると、遠方の瑞牆山から登られた男性ハイカーさんとお会いでき、会話が弾み楽しい時間を過ごさせて頂きました。

今回はただロングというだけでなく、車を駐車した丹波山村村営駐車場が標高の高い位置にあるため、通常の下りきってゴールではなく最後に登り込まなければならない点がかなり厳しく感じました。

歩いてみて予想通り体力を要するハードな山行であり、翌日は久しぶりに筋肉痛になりました。