途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

日光白根山(丸沼高原)

2017-08-09 | 日光・尾瀬
2017年8月9日

関東の人間として関東以北最高峰の日光白根山はいずれ登頂しておきたいと思っていた山で、今回丁度下界が恐ろしい酷暑予報であったことから避暑地を求めて自宅からアクセスがよく、ロープウェイに乗車できる丸沼高原に向かいました。

7:50 日光白根山山頂駅
8:25 大日如来分岐
9:40 奥白根山 9:55
10:40 五色沼避難小屋 10:45
11:10 前白根山 11:20
12:15 弥陀ヶ池 12:20
13:20 日光白根山山頂駅
所要時間:5時間30分

●天候:雨のち曇のち晴のち曇時々雨

●コース状況
山頂駅~七色平分岐
傾斜の緩い樹林帯歩きで、比較的楽な区間です。
山頂駅前の山頂レストランしらねの施設内にトイレがあります。

七色平分岐~日光白根山
徐々に傾斜が出てきて、森林限界に突入します。
後半はザレ、ガレ混じりの歩きづらい登りで体力を要します。
山頂付近は岩々地帯なので、特に降雨後等は足元に注意したいです。

日光白根山~五色沼避難小屋
ザレ、ガレ中心の下りなので、滑らないよう気を付けたいです。
山行当日は高山植物が最も目立った区間でした。

五色沼避難小屋~前白根山
樹林帯を一登りして稜線に出ると、素晴らしい絶景が広がります。
前白根山は広くて休憩に適しています。

前白根山~五色沼
当日は台風5号の直後だったこともあり、水量が多く、下りに難儀しました。
降雨後は注意が必要です。

五色沼~山頂駅
途中滑りやすい木段等あるので転倒に気を付けたいです。
散策コースは分岐が多いので、進みたいルートを誤らないようにしたいです。


一日曇予報ですが、台風直後なので晴に近い曇を期待して、まだ閑散としている丸沼高原日光白根山ロープウェイの山麓駅駐車場に到着です。
始発運航少し前にJAF割引適用により-¥100の¥1900で往復乗車券を購入します。


真夏の時期ですが意外にとても空いていて、二人目で貸切の循環式ゴンドラに乗車。
本日は避暑地を求めてやってきましたが、16.5℃と半袖2枚ではむしろ寒いくらいです。
曇時々晴予報みたいですので、晴を期待して出発します。


山頂駅前ロックガーデンに出るも天候はあまりよろしくなく、視界不良で小雨も降っています。
まだなんとかコマクサに間に合いました。


山頂レストランしらね施設内のトイレを利用させて頂きます。
この場所に来るまでに藤岡市内のコンビニ、赤城高原SAに立ち寄りましたが、いまいちスッキリできませんでしたので、3度目の正直です。
広場では既にレインウェアを着ているハイカーさんも居られましたが、いきなり樹林帯入るのでとりあえず行ける所まで着用せずにそのまま突入してみます。


日光白根山の二荒山神社で安全登山を願って参拝します。
扉を開閉して侵入します。


日光白根山まで3.4km。
平坦な雰囲気のいい樹林帯を歩きます。


不動岩の岩壁を見上げます。


階段が出てきてやや登り上げ、大日如来に到達です。


予想外に雨が強くなってきたのでレインウェアとザックカバーを付けてから歩き七色平分岐。
自然林で日光はなんとなく関東の八ヶ岳といった感じの雰囲気に感じます。


登り上げるとようやく雨が止みました。
完全に森林限界まで来ましたが、辺りは真白で展望は一切望めません。
下界は途轍もない酷暑の予報ですが、風がとても強いので熱中症の心配はなさそうです。


山頂まで0.5kmとだいぶ近づいてきました。
ザレ、ガレの急登となり、大変歩きづらくなかなか思うように進めません。


小さな祠の奥白根神社がある南峰まで来ました。
進行方向に迷いましたが、地図を確認して弥陀ヶ池方面へと進みます。
一旦鞍部に下りてから最後の登り返しです。


関東以北最高峰の日光白根山(2578m)に登頂成功。
ガスで視界不良の山頂は岩々地帯で狭く寒さもあってあまりリラックスできません。
こちらはもう一つの山頂標。
長袖は持ってこなかったので、雨は止みましたが半袖2枚+レインが丁度いいです。


風が強くガスも酷いので、前白根山に行くか迷いましたがとりあえず進んでみます。
一旦先程の南峰まで戻って五色沼方面へと向かいます。
ザレ主体の斜面を滑らないよう丁寧に下ります。


ハクサンフウロ(1枚目)とマルバタケブキ(2枚目)。


奥白根山南西側の斜面はお花畑です。
そのまま栃木県側に進むと嬉しいことにガスが切れて眼下が見えてきます。


そしてついに青空が広がりました。
前方の前白根山方面もはっきりと視界に捉えることができます。


下って再び樹林帯に入り、やがて広い空間に出ました。


五色沼避難小屋に着きました。
天候が好転して暖かいので小休止です。
樹林帯を登り返します。


稜線に出ると、中禅寺湖と男体山を中心とした湖を囲む周囲の山々を確認できます。
5月に登頂したばかりの男体山。


静かな稜線歩きは大変心地よいです。
前白根山目掛けて最後に岩混じりの急登を必死に登り込みます。



前白根山に到着。
こちらは最高峰の奥白根山と違ってなだらかで広い山頂部なので休憩に適しています。


眼下の中禅寺湖と周囲の大展望。


先程登頂してきた奥白根山と終わりかけのコマクサ。


前白根山では風がとても強いので、から五色沼に向かうため一旦来た道を途中まで戻ります。
神秘的なエメラルドグリーンに彩られた五色沼。


分岐から今度は五色沼に向かいます。
台風直後であってか水量が多く、一度滑って尻餅をついて濡らしてしまいました。
この下りが最も苦しみました。


静かな五色沼。
弥陀ヶ池方面へと向かう為五色沼を離れるとやはり群馬県側の天気はよろしくなくまたしても一時小雨が降ってきました。


弥陀ヶ池では賑やかな声が聞こえてきましたが、どうやら小学生らしき集団の校外学習で賑わっていました。
今回は行きませんが、こちらは菅沼登山口。


すぐ先の小規模の岩場地帯では学生集団が下りてくるのを休憩がてら待ってから交差します。
自然林の樹林帯歩きを楽しみます。


七色平には向かわず六地蔵方面へと右折。


自然散策コースの遊歩道には地図と数字入りの案内が各所に設置されています。
自然散策展望台、眺望良好が気になるので、現在地の⑦から⑧→⑨→④→⑤→②→①の順に戻ります。


自然散策コースの展望台は樹林に囲まれて期待していたほどの展望箇所という感じではありませんでした。
視界良好なら燧ケ岳方面がもしかしたら見えるかもしれません。


六地蔵には行かず最短ルートで丸沼高原山頂駅を目指します。
登山口の扉まで来ました。


山頂駅ロックガーデンに戻って天空の足湯にも立ち寄ってみます。
登山靴を脱いで足湯に浸かります。
とても気持ちよく、このまま長居したくなりました。
貸切のゴンドラでは横になりながらの空中散歩で山麓駅に戻りました。


片品村内のほっこりの湯に向かいます。
内湯のみでしたが、かえっていつもの長風呂にならず早めに帰宅できました。
どの程度か半信半疑でしたが、下界は本当に予報通りの途轍もない酷暑でした。


●その他
群馬県側の丸沼高原から歩く日光白根山は残念な天候からのスタートとなってしまいましたが、栃木県側では青空が顔を覗かせました。
奥白根山よりも前白根山のほうが穏やかで落ち着いた山頂でしたが、強風のため長居できませんでした。
天候さえよければどちらも大展望なので、機会があったら晴天の時に再訪してみたいと思いました。

7月29日訪問の武甲山(表参道)-ヤマレコ-

男体山

2017-05-24 | 日光・尾瀬
2017年5月24日

上信越自動車道方面の山を予定して計画していたのですが、数日前よりよくある急な気持ちの変化で男体山に切り替えました。
今年になって足利の低山帯に好んで足を踏み入れるようになりましたが、日光は馴染みのない山域で、関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道、日光宇都宮道路と繋いでの訪問となりました。

7:25 二荒山神社中宮祠
8:20 四合目 8:25
9:10 七合目
10:05 二荒山神社中宮祠
10:10 男体山 10:25
11:25 四合目
11:55 二荒山神社中宮祠
所要時間:4時間30分

■天候:曇

■コース状況
二荒山神社中宮祠~四合目
登山口は二荒山神社境内にあります。
石段、笹の静かな樹林帯と登り、三合目から四合目までは一旦車道を歩きます。

四合目~八合目
四合目からは再び山道に入り、ガレ場の急登となるので体力を要する区間です。
下りでは転倒に注意。

八合目~男体山
幾らか残雪が見られたが、歩行に支障はありません。
傾斜は多少緩くなります。
九合目付近は丸太の階段があり、山頂が近付くと歩きにくい赤褐色のザレとなり、特に下りでは滑りやすいので足元に注意です。
山頂は縦長で広く、天候がよければ大展望を望めます。


予定よりも1時間近く寝坊してしまったので、急いで支度を整え4:30頃自宅を出発。
藤岡ICから関越自動車道、北関東自動車道、東北自動車道、日光宇都宮道路と繋いで、少し急ぎ目の走行時間約2時間30分で二荒山神社中宮祠に到着です。
事前情報のお陰で迷いなく鳥居を車で潜り抜けます。
意外にも第一駐車場は私の車で3台目です。


受付所で登拝料¥500を支払い、住所、氏名を記入すると、登山道の説明をして下さり、登拝案内と交通安全にも使える首掛けお守りを頂きます。
鳥居を潜りぬけて男体山への登山開始です。


最初の石段ではアズマシャクナゲが咲いています。
因みにシラネアオイ群生地もあったようですが、登り下りともに気付かず通り過ぎてしまいました。
階段を登っていくと一合目登拝所です。


一合目よりようやく山道になり、静かな雰囲気のなか先行されたハイカーさんと挨拶を交わして先を行かせて頂きます。
本日は平日のピストン山行なので帰路でお会いするのが楽しみです。


三合目に到達し、ここから暫く車道歩きです。
車道歩きでは小虫が煩く、気を抜くと口に入ってしまいそうになります。


社務所がある四合目の登山道入口に辿り着きます。
振り返ると中禅寺湖と半月山。


傾斜が増して登山道はゴロ岩へと変わってきます。
やがて避難小屋がある五合目。


進むにつれてガレ場の急登も本格化してきます。
傾斜があるため、登っていてどんどん標高を稼いでいることがわかります。
振り返ってガスっている中禅寺湖と山麓。


七合目の避難小屋と石碑。


振り返ると、残念ながら完全に真白。
途中7.5合目を過ぎて、そのまま一直線にガレ場を登り上げます。


やがて鳥居が現れ、八合目の避難小屋。
傍には祠もありました。


8合目を過ぎると傾斜がやや緩やかになってきます。
すると残雪が出現です。
この付近の区間にあっただけで歩行には支障ありません。


木段歩きへと変わってきて高度を上げて開けてくると、何度も中禅寺湖を振り返ります。


山頂が近くなると赤褐色のザレ場になります。
地元奥武蔵にはない不思議な感じを楽しみながらラストスパートです。


ついに山頂が見えて、霊峰男体山(2486m)に登頂成功。


こちらと最高地点の山頂標を作ったという常連ハイカーさんに撮影して頂きました。
二荒山大神の像が目立つ山頂部。


太郎山が見えているくらいで他はガッスガスの視界不良です。
一時皇海山が僅かに姿を現したので期待して待ったら完全に真白になってしまいました。
奥には日光二荒山神社太郎山神社。


再び戻って最高地点に移動します。
天に突き刺さるかの如くとても鋭いシンボルの大きな真剣。


山頂で休憩してからガスが消える気配がないので下山します。
ゴロ岩の急坂では転ばないように足元に注意を払いながら下ります。


四合目からの車道歩きではやはり登り同様小虫が煩いので勢いがついたままどんどん下ります。
三合目付近まで来ると幾らか視界が開け、ズームで遊覧船を捉えます。


三合目にある下山道入口の案内板から山道に入ります。
結局復路は休憩なしで下りてきてしまいました。


観光客に交じって二荒山神社中宮祠を歩きます。
境内に咲いていたシロヤシオ。


予定よりもだいぶ早く、12時数分前には駐車場に帰着しました。
時間があるので少し散策してからやしおの湯に立ち寄りました。
温泉から上がると外は雨でした。


■その他
男体山は他県からもとても目立つ綺麗な山容の山で、以前から何度も視界に捉えることはありましたが、今回初めて訪問することに成功しました。
男体山は霊峰らしい雰囲気から始まりましたが、道中車道歩き、ガレ場、ザレ場と変化がある山道で、山頂もいい雰囲気でした。
視界不良が残念でしたが、晴れていれば抜群の展望だったものと思います。
山頂より日光連山の縦走路を望むと、改めてだいぶ高低差があるように見えました。

燧ケ岳(大清水起点周回)

2016-09-25 | 日光・尾瀬
2015年9月25日

もともと早い段階から日の長い夏場、至仏山のほうに裏側から登頂することはできないかと考えて計画していましたが、そちらは体力面だけでなく、ルート状況等下調べをしたうえで総合的に判断して断念しました。
そこで、狙いを燧ケ岳に変更して、今後に向けて久々にロングを歩いておこうと思い今回の山行に至りました。

4:20 大清水
5:15 一ノ瀬休憩所 5:20
5:45 石清水
6:15 三平峠(尾瀬峠)
6:30 三平下(尾瀬沼山荘) 6:35
7:45 沼尻平 7:55
9:45 俎嵓 9:55
10:10 燧ケ岳 10:35
10:45 俎嵓
11:05 ミノブチ岳
12:30 長英新道分岐
12:40 長蔵小屋 13:00
13:40 小淵沢田代
13:55 奥鬼怒・小淵沢田代・大清水 分岐 14:00
14:45 小淵沢田代登山口
16:20 大清水
所要時間:12時間0分

■天候:晴

■コース状況
大清水~一ノ瀬
緩やかな広い林道歩きです。

一ノ瀬~三平下
ジメッとした樹林帯のなかを三平峠まで徐々に標高を上げたのちに、尾瀬沼湖畔の三平下まで下ります。
木道主体で、降雨後は滑りやすいので注意が必要。

三平下~沼尻
右に尾瀬沼を見ながらの樹林帯歩きです。
地面が泥々だったり、一部木道が傾いている箇所があるため気を付けたいです。

沼尻~御池岳
難所といわれるナデッ窪は大小の岩々がゴロゴロしている急登で、濡れている場合滑らないように特に注意したいです。
南側の展望が開けていて、振り返ると尾瀬沼や日光連山の眺望が素晴らしいです。

御池岳~燧ケ岳(柴安嵓)
俎嵓に登り込んだ先の柴安嵓が最高峰で、ハイカーが集結して込み合うわりに登山道が狭いのですれ違いに注意したいです。
山頂部は俎嵓よりも柴安嵓のほうが広いです。

燧ケ岳~尾瀬沼ビジターセンター
御池岳までは上記の通り。
長英新道は岩場主体のナデッ窪と違いダラダラとした樹林帯だが、当日は地面のコンディションが悪く、泥々で苦しみました。

尾瀬沼ビジターセンター~赤安山方面との分岐
アップダウンのある区間で、すれ違う人は少ないものの数名の方とスライドしました。

赤安山方面との分岐~大清水
とても静かな樹林帯だが、ルートは基本わかりやすいです。
林道近くのみ草が伸びてルートがやや見づらくなっていたり、崩落気味の箇所が一部ありました。
林道からは最後の緩やかな長い下りで、精神力が要求されます。


おはようございます。
深夜の2:50 am、赤城高原SAに来ています。
山菜きのこ蕎麦を頂きました。


再び車を走らせ、まだ真っ暗の4時過ぎに辿り着いた先は、燧ケ岳の群馬県側の登山口大清水です。
4:20 am、燧ケ岳登頂を目指して長い一日が始まります。


既に到着していたハイカーさん達は辺りをうろうろしていて一向に登り始めませんが、準備を整えてヘッデンのみ装着で勝手に一人で登山を開始させます。
大清水登山口から左側の林道を登っていきます。
下山時は右側の林道から下りてきたいですが行程が長いので周回で帰着できるであろうか、


初めのうちは後方に感じていた人の気配も次第に消えて、暗黒のなかの林道歩きを継続させていると、突然前方からの朝の光よりも輝く眩い光に一瞬失明の危険を感じます。
なんと軽トラが下りてきました。
その後も黙々と暗闇を歩き続けます。
すると今度は後方からバスが抜き去っていきました。
ついつい手を降りたくなる気持ちを抑えて歩き続けます。
こんな真っ暗じゃ気付かないかもしれませんね。


徐々に明るくなり始める頃、約1時間かけて一ノ瀬休憩所に辿り着きました。
トイレは開いていましたが、林道歩きの途中隅で暗黒を有効活用していました。
一ノ瀬より橋を渡ってようやく登山道に入っていきます。


石清水を通過し、大変滑りやすい木道や岩に注意を払いながら先に進みます。


開けたところからオモジロ山方面が見えました。
雰囲気のいい木道コースに突入していきます。


歩き続けると、登山口同様こちらも尾瀬の大きな看板が目立つ三平峠。
木道を滑らないように慎重に今度は下っていきます。


樹林の隙間から尾瀬沼が見えてきて、尾瀬沼山荘の裏手に出ました。
売店もありますが、当然こんな早朝では開いているはずがありません。
休憩スペースには多くのベンチが設置されております。
沼尻に向けて左折します。


大変静かな尾瀬沼の不思議な風景を眺めながらの歩きです。


ついに燧ケ岳と逆さ燧を捉えることに成功します。
南岸分岐を直進。


濡れている木道やぐちゃぐちゃな箇所もあり、足元に気を付けながら進みます。
本日は非常に貴重な晴なので美しい尾瀬沼に感動です。


やがてジメッとした登山道から解放され、開放感のある湿原地帯に変わってきます。
目指す燧ケ岳が正面に見えてきました。


爽快な湿原地帯を歩き続けます。
ほんとこの晴天に感謝です。


沼尻の休憩スペースで尾瀬沼を眺めながら小休止。
一度登山道を見つけるのに苦戦して周囲をうろついてしまいましたが、ここを真っ直ぐ進んでナデッ窪を登っていきます。


序盤の静かな樹林帯を抜けて、岩がゴロゴロした箇所を進みます。


振り返ると、眼下に先程までいた尾瀬沼を確認できます。
2枚目の画像の日光白根山が一際目立ちます。


その後も傾斜が増した岩場区間を登ります。
何度も振り返って尾瀬沼と日光連山。


傾斜が緩みだすと登山道の雰囲気も変化してきます。
なんと左の赤ナグレ岳方面が噴火!?


高度を上げていくと、遠方に富士山も確認できるようになります。
長英新道との分岐点になっている八合目に到達です。


堂々と正面に俎嵓が見えてきました。
ズームすると多くの登山者を確認することができます。


こちらは燧ケ岳最高峰の柴安嵓。
周囲を見渡すと尾瀬ヶ原と至仏山。


登り込んで俎嵓に着きました。
山頂部は大変賑わっていて、尾瀬山域の人気の高さが窺えます。


再度これから向かう柴安嵓を確認。
2枚目の画像は上州武尊山と遥か遠方に富士山。


関東以北最高峰日光白根山(1枚目)と日光連山(2枚目)。
眼下には尾瀬沼(3枚目)。


俎嵓で展望を楽しんだのち歩き始めて、燧ケ岳(2356m)。
山頂部は賑わっているものの俎嵓程ではなく、こちらのほうが広くて快適です。


尾瀬ヶ原と至仏山の素晴らしい展望。
先程いた俎嵓(2枚目)。


セルフ撮影がうまくいかなかったことを見かねたお近くのご夫婦ハイカーさんに撮影して頂きました。
2枚目の抜群のアングルからも撮影して下さりました。
ありがとうございました。


休憩したのち俎嵓に戻ります。


八合目まで戻り、長英新道で下山します。
しかし、泥々の地面。
ナデッ窪を登っている途中に下山中のハイカーさんの話では長英新道はぐちゃぐちゃで酷かったと言っていましたが、やはりこれが続くのかと思うとメンタル面もやられそうです。


ミノブチ岳からは階段を急降下していきます。


日が差すところは安心の快適歩き。


暫く歩き続けると一合目。
しかし、まだまだ先は長かったです。
地面は酷いありさまで、足の踏み場を選びながらの歩行を強いられます。


長い泥々地帯を耐え抜いたハイカーさんと撮り合います。
お互いにお疲れ様でした。
ここからはビジターセンターを目指して左折します。
やがて周囲にハイカーが増え、綺麗な湿原地帯が現れました。


大変賑やかな尾瀬沼ビジターセンターに到着です。
売店もあります。
まだ先は長いので休憩していきます。


尾瀬沼ヒュッテを過ぎると、辺りは複数のテントが目立ちました。
山小屋でもいいのでゆったり泊まって尾瀬沼散策を楽しむのもいいですね。


静かな樹林帯を軽くアップダウンしながら進みます。
突き当りの分岐を右折すると、またしても湿原地帯です。
こちらは今までとは違い誰もいない静かすぎる湿原。
途中木道が水のなかに沈んでいたりと苦しみます。


分岐スペースに到達して、小休止してから右折して大清水を目指します。
刈払われた山道は人の気配が全くありません。


ひたすら歩いていると、突然笹藪の中から獣が猛スピードで動いたためビックリして付けていた熊鈴を思いっきり鳴らしました。


下りきったところを振り返って撮影しました。
やはり一ノ瀬方面と違いこちらは寂しいルートのようです。
ここからはダラダラと長い林道歩き。


長々と林道を歩き続けてようやく夜明け前に通過した大清水登山口まで来ました。
駐車料金¥500を払って、駐車場に無事帰着しました。
約12時間の登山は実に長く、大変疲れました。


沼田市内まで車を走らせ、望郷の湯でたっぷり疲れを取り除いていきます。


■その他
初めての尾瀬山域訪問として健脚コースにアレンジしての燧ケ岳登頂に成功して、無事帰着することができました。
久々となるヘッデン装着からのスタートで徐々に日が短くなったことも実感しました。
もともと地元埼玉県よりも北部に行けばより天気に恵まれるだろうとはわかっていましたが、当日夜が明けると最近は滅多にお目にできない素晴らしい青空がお出迎えしてくれました。
山行中も絶景を堪能することができ、大変いい山行となりました。
登頂してからの下山路もアレンジした分だけとてもロングな行程となり、無事駐車場に生還できた時は喜びと安堵に包まれていました。

群馬県側の尾瀬方面は思っていたより遠くないことがわかったので、もし至仏山に行くことがあればやはりまずは無難に鳩待峠から行ってみようかと思います。