途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

浅間外輪山縦走

2017-10-17 | 浅間・四阿方面
2017年10月17日

当初は前日に昨年に続いての谷川連峰馬蹄形縦走を時計回りで予定していたのですが、残念なことに終日雨でした。
山行翌日は仕事なので、負担を軽減して紅葉時期に訪問したいと思っていた浅間外輪山縦走に切り替えました。
予報よりも雨が止むのが遅く、予定では雨が上がっているはずなのに雨が降り続くなかの山行開始となってしまいました。

7:20 高峰高原ビジターセンター
7:50 開けたガレ場
8:15 槍ヶ鞘
8:25 トーミの頭
8:55 湯ノ平分岐
9:20 賽ノ河原分岐
9:55 Jバンド・鋸岳 10:10
10:35 仙人岳
10:50 蛇骨岳
11:10 黒斑山
11:25 トーミの頭 11:40
12:10 高峰高原ビジターセンター
所要時間:4時間50分

●天候:雨のち曇

●コース状況
車坂峠~草すべり分岐
車坂峠より表コースと中コースに分かれます。
表コースは後半階段地帯があるので、降雨後等転倒に気を付けて歩きたいです。
槍ヶ鞘手前にある避難小屋(避雷小屋)は最低限なので休憩には不適。
中コースは一部ザレ気味なところがあるが、ほぼ問題ないと思います。
トーミの頭からはUターンするように進行方向を変えるので注意。

草すべり分岐~湯ノ平口
草すべりの下りでは登山道が狭くなるので足元に注意しながら下りたいです。
標高を下げていくとカラマツの紅葉が素晴らしいです。
湯ノ平口より浅間神社がある火山館までは片道約5分。

湯ノ平口~鋸岳
草紅葉とカラマツの紅葉を最も楽しめる区間です。
Jバンド手前は急な岩場なので注意。
Jバンドより右へ進んだ端が展望抜群の鋸岳。

鋸岳~蛇骨岳
仙人岳、蛇骨岳意外にも小ピークがあるのできつくはないが、適度なアップダウンがある区間です。
仙人岳、蛇骨岳ともにやや広めの山頂です。

蛇骨岳~トーミの頭
降雨後だった山行当日黒斑山までの区間が水溜りの連続で最も悪路でした。
途中笹が邪魔な箇所があります。


昨日、一昨日と終日雨でしたが、早朝にはようやく雨が上がり昼前には晴れてくるという予報を信じて、佐久IC下車後チェリーパークラインを車で登り上げていきます。
7時前に車坂峠に着きましたが、予報に反して雨が降り続いています。
ビジターセンターの駐車場は自分の車を含めて5、6台止まっていました。


仕方がないので浅間高原ホテルに隣接するトイレに立ち寄ってから準備します。
高速を下りてここまで上がって来てしまいましたので、車坂峠より雨が降るなかレインを着て突入です。


上りは表コースを選択して進むと、火山らしく岩が転がっている広めの山道歩きです。


早くもカラマツの紅葉です。
暫く歩いてからようやくザックカバーをしていないことに気が付きます。
頭が弱いので、雨が降り続いていることまでは気が付いていましたが、ザックカバーを被せるという行為自体を完全に忘れていました。
既に車でかなり標高を稼いだところからスタートしているので、所々開けた箇所に出ます。
しかしながら雨は止む気配がなく、完全に真白で視界不良です。


車坂峠方面を振り返ります。
高峰高原ホテルをズーム。


階段地帯を登ると、一瞬でっかいドラム缶かと思ったら避難小屋でした。


ガッスガスの槍ヶ鞘に着き、さらに歩いて中コースとの分岐を過ぎると、ガレた斜面の登り込みです。


岩々ピークのトーミの頭からは、眼下の広大なカラマツの紅葉地帯。


分岐を右折して草すべりを下ります。
一気に登山道が狭くなってくると、最近よくお会いするカモシカがまた現れました。
むこうは立ち止まったまま一向に目をそらしません。
緊迫した状態が継続されていますが、このままでは日が暮れてしまい、私は明日仕事のためいつまでも付きあっているわけにはいきませんので、少しずつ近づいていきます。
すると進行方向に下って行ってしまいました。


カモシカに一旦行動を止められてしまいましたが、再び草すべりを軽やかに下っていきます。
標高を下げていくと、紅葉した素晴らしいカラマツが視界に入ります。


進行方向に薄ら浅間山が見えてきます。
静かな雰囲気の樹林帯。


湯ノ平分岐に到達し、再訪があるかわからないので火山館にも立ち寄ってみます。


少し歩くと浅間神社と火山館。
火山館を窓から少し覗いてみるとTVが映っていて人がいる感じです。


火山館より戻ってくる時も美しい草紅葉とカラマツの紅葉についついカメラが止まりません。
先程の湯ノ平分岐から賽ノ河原分岐方面に進みます。
幻想的な樹林帯は緑と黄金色。


噴火警戒レベル2のため前掛山には行けないのでJバンド方面に進みます。
すると、カラマツの紅葉が最高に美しい空間に出ました。


一面黄金色のカラマツの紅葉に圧巻です。
目の前に広がるカラマツの紅葉と外輪山。


最後の岩場の急登で振り返ると、浅間山の釜山と前掛山がドッシリと構えています。


登り終えてJバンド。
方向を変えて奥に進み、絶景の鋸岳から正面に堂々と浅間山。


眼下の広大なカラマツの紅葉地帯とこれから歩く外輪山縦走路。


ダイナミックな岩稜歩きでは、何度も眼下の素晴らしいカラマツの紅葉地帯。


展望抜群の仙人岳を通過し、途中の小ピークで久しぶりにセルフ撮影。
雨は既に上がっていますが、防寒も兼ねてレインは着用のままです。


蛇骨岳を過ぎて、黒斑山への樹林帯は水溜りの連続で笹も煩くなります。


悪路に苦しんで黒斑山(2404m)に到着。
黒斑山まで来てようやく登山道で人に会いました。


草すべり分岐まで戻ってきて、本日2度目のトーミの頭。


帰りは中コースを選択すると、心地よい樹林帯です。
開けた箇所を過ぎると一部ザレ気味ですが、問題なく快適歩きです。


最後はショートカットでビジターセンター駐車場に着きました。
高峰高原ホテル内のこまくさの湯で温まりました。


●その他
道中見頃のカラマツの紅葉は圧巻で、今年最大級の感動を味わえました。
晴れていれば想像を絶する感動だったことでしょう。
馬蹄形断念でガッカリしていましたが、谷川とは違った紅葉で、今回訪問することができ大変満足です。
時期を変えても変えなくてもいいので再訪してみたいと思いました。
いつの日か噴火警戒レベルが引き下げられ前掛山まで訪問できる日が来るといいです。

根子岳~四阿山

2015-08-24 | 浅間・四阿方面
2015年8月24日

猛暑続きだった先月から8月はせっかくなので避暑地に行きたいという思いがあり、以前から興味のあった周回できる四阿山に秩父から上信越自動車道を利用して3時間かけて行くことに決めました。
菅平は本当に子供の頃にスキーに行ったことがあったのですが、当時は山に全く興味がなかったので根子岳や四阿山は当然全く知りませんでした。
まさか大人になってこういう形で菅平の地に訪れることになるとは思いませんでした。
車は菅平牧場駐車場に駐車させて頂きました。
駐車料ではなく、入山料として¥200かかります。

8:30 菅平牧場駐車場
10:00 根子岳 10:10
10:25 小根子岳
10:40 根子岳
12:00 四阿山・根子岳分岐
12:20 四阿山 12:55
13:05 四阿山・根子岳分岐
13:40 中四阿 13:45
14:10 小四阿 14:15
15:30 菅平牧場駐車場
所要時間7時間0分

■天候:曇のち晴

■コース状況
菅平牧場駐車場~根子岳
根子岳登山口に登山ポストが設置されています。
牧場の柵沿いに脇道を登ると30分前後で東屋のある広いスペースに出ます。
その後は笹やダケカンバの道が続きますが、整備が行き届いていて歩くスペースは笹が邪魔になるようなことはないです。
花の百名山らしく花を見ながらゆっくり傾斜を上げていくことになります。
一本道で距離を示す道標も設置されています。

根子岳~小根子岳
笹藪に苦しんだ後、一旦大きく下ります。
避難小屋との分岐を右に折れれば小根子岳です。

根子岳~四阿山
屏風岩を過ぎてからの登りが今コース一番の難所です。
笹藪に苦しみ、樹林帯に入るとロープも出てくるなかなかの急坂を登ることになります。
前日に雨が降ったこともあって若干滑りやすく、笹も濡れていました。

四阿山~菅平牧場駐車場
ひたすらの下りで、途中何度か根子岳の展望がいい場所に出ます。
小四阿以降の後半は雨の後で大変滑りやすくなっていました。
四阿山登山口から車道を右に行けばすぐに菅平牧場駐車場に戻れます。

全体を通して登山道はほぼ一本道なので道迷いの心配はありません。
注意すべきところは根子岳から四阿山にかけての急登と小四阿以降の後半で足元に注意するくらいだと思います。
菅平牧場駐車場のすぐ近くにトイレがありました。


秩父から必死で空腹に耐えながら6時過ぎに上信越自動車道横川SAで朝食。
今回の山行はいきなり眠くなってしまったのでここで寝てしまいたい気分でした。
展望台にて妙義山方面。


なんとか菅平牧場駐車場に到着しました。
なんか今回の山行は登り始めから日々の疲れが取れていませんでした。
学生の集団が根子岳に向かったため、どちらから周回するか迷いましたが、当初の予定通り時計周りで根子岳を先に目指します。
因みにここで出会った登山者が反時計周りの四阿山からの周回のほうが楽と言っていましたが、その理由は根子岳から四阿山への急登でわかりました。


トイレを使用させて頂き、登山届を書いて出発するとすぐに根子岳への道標が現れ、牛を見ながら牧場脇をゆっくりと登っていきます。


暫く歩くと、東屋のある広い展望場所に到着。
空気が澄んで天気が良ければ大展望が望めるみたいです。
ここで学生集団が休憩していました。
どうやら休憩しているのは後のグループで、先行集団は既に根子岳に向けて歩いているとのことです。
後方集団を追い越していきます。


幾つか出てくる根子岳への距離を示した道標を見ながら登ると広めのスペースが出てきたのでようやく休憩できました。
期待していたハクサンフウロも咲いていました。


開けてきて根子岳が近づいてきました。
さらに進むと、根子岳手前には小根子岳への分岐があります。


根子岳(2207m)。
この時は広い山頂をまさかの独占できました。


振り返って菅平の街並み。


小根子岳に向けて一旦下ります。
整備して下さったみたいでありがたいです。


分岐を右に折れて、小根子岳。
根子岳と同様に広くて岩が多いです。


根子岳に戻ったら学生集団が到着していました。
あっちこっち歩き放題、騒ぎ放題で隅に追いやられている一般の登山者がかわいそうでした。


なんかこの風景雁峠に似ています。


なだらかで歩きやすいです。


このあたりから急登が始まります。


四阿山と中尾根コースとの分岐を折れ、木道を歩くと、


四阿山(2354m)。
地図には北峰もあるはずなんだけどと思いながら、登山者の横を通してもらい、誰も行く気配が全くない北峰に行ってみたところ二等三角点と金の仏像がありました。


分岐に戻りさらに進み、中尾根コースを菅平に向かいます。
歩いてきた根子岳を振り返ります。


1枚目の画像も迫力があって好きです。
中四阿。
どうも今回は疲れ気味なのでいつ以来だかわからないくらいザックに放置してあった酸素スプレーを使ってみました。
幾らか回復した気がします。


牧場管理事務所に進み、小四阿。
ここでも休憩します。


だいぶ歩いてこんな感じの山道に変わります。
この辺雨の後で滑ります。
登山口が近づいてきます。


根子岳の時と同様牧場脇に出ました。
こちらには牛がいませんでした。


四阿山登山口。
ここから車道歩きです。


■その他
小根子岳は当初は予定には行っていなかったが、後悔したところでそう何度も登りに来れる山ではないので行けてよかったです。
出会った登山者は学生集団を除けば20人程(四阿山山頂で約10人)だったと思います。
今回は登り始めからちょっと疲れが抜け切れていなかったみたいで酸素スプレーを使いました。
自分的には振り返ると若干グダグダ感が残っています。