途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

稲含山

2017-09-27 | 西上州
2017年9月27日

西上州の稲含山は下仁田町と甘楽町の県境に位置し、西上州の雄といわれる堂々とした山容を誇っています。
天気は微妙な感じで時間もあまり取れなかったことと、次回の山行でロングを歩く予定のため、短時間ハイクで計画をしていました。
赤久縄山も候補に上がりましたが、かなり前に初西上州として歩いたことがあったので、こういう時にしか訪問する機会がないであろうショートコースの稲含山を選択しました。

9:50 鳥居峠(茂垣峠)駐車場
9:55 鳥居峠(茂垣峠)
10:00 一ノ鳥居
10:10 二ノ鳥居
10:25 旧秋畑稲含神社 10:30
10:40 分岐
10:50 稲含山 11:25
11:30 分岐
11:45 鳥居峠(茂垣峠)駐車場
所要時間:1時間55分

●天候:曇

●コース状況
鳥居峠(茂垣峠)駐車場~二ノ鳥居
一ノ鳥居まではあまり歩かれていないのか、蜘蛛の巣が目立ちました。
一ノ鳥居から二ノ鳥居までは途中登山道が狭い箇所があるので、転倒、滑落に注意。
神の水を通り過ぎればすぐに二ノ鳥居です。

二ノ鳥居~稲含山
二ノ鳥居より先はやや急なつづらの登りで体力を要する区間です。
旧秋畑稲含神社の右脇から登山道が続いています。
稲含み山は晴れていれば好展望です。

稲含山~鳥居峠(茂垣峠)駐車場
西の直登ルートは階段主体の登山道で、登りでは階段地獄で地味に体力を奪われそうな感じです。


下道走行にて吉井、甘楽町側から進むと、舗装林道を登り上げ、仕舞いには嫌な未舗装林道の悪路に変わってきます。
少し未舗装林道を走り続けると、いつの間にか当初駐車場として予定していた神ノ池公園を知らぬ間に通り過ぎて広い鳥居峠駐車場に辿り着きました。
広い駐車場も本日の登山者はおそらく私だけでしょう。
ここは本来茂垣峠と言われるみたいです。
確かに、手持ちの地図とガイドブック群馬県の山にはともに鳥居峠と記載されています。


登山口より広い未舗装林道を歩くと、鳥居峠(茂垣峠)に着きます。


本日は時計回りで歩くので、一旦一ノ鳥居まで少し下ります。
あまり歩かれていないのか、蜘蛛の巣に苦しめられ、いきなり気分が下がります。


一ノ鳥居より二ノ鳥居経由で山頂を目指します。


危ない!足元注意看板の付近は狭い箇所があるので注意しながら進みます。
すると、熊鈴は付けていましたが、軽やかな音を立てなにやら現れたのは、あまり大きくはないカモシカでした。


そのまま静かな山道を緩やかに登って神の水に来ました。
失礼ながらあまり綺麗な感じがしなかったことと、行程が短く手持ちの水分を消費しきれなそうだったため、そのまま通過。


さらに歩くと程なく二ノ鳥居に到着。
この先はつづらのやや急な登りです。


登り込んで建物が見えてくると、旧秋畑稲含神社。


稲含神社の起源の看板。
登山道に不安になりましたが、地図で確認すると、旧秋畑稲含神社の右脇に登山道が続いていました。


そのまま西上州らしい地味な樹林帯を歩いて分岐に到達です。
鎖も出てきますが、使わなくても問題なく登り下りできます。


登って稲含神社。
本日は残念ながら賽銭を持ってきませんでした。
稲含山を登れることに感謝しての参拝。


さらに一登りですぐに稲含山(1370m)に到着。


展望のいい山頂ですが、本日は残念なことにガッスガスで全くの視界不良です。
人の気配がない山頂でゆっくりと寛ぎます。
暫くすると下のほうで車の音と人の声が聞こえます。
山頂に30分以上滞在してから下山します。


稲含山は古来より雷の発生する山として有名なようです。
分岐から今度は西側の直登ルートを下ると、途中展望箇所にベンチが置かれています。
ガスがなければリラックスして休憩できそうです。


階段が多い登山道を下り続け、赤い鳥居まで来ました。


そのまま鳥居峠を通過して林道歩きになると、4人組の群馬県森林管理局の方とお会いして会話します。
山頂で眼下から聞こえていた車と人の声はこの方たちだったようです。
車で再び甘楽町側の林道を走行すると、当初の出発予定地だった神の池公園がありました。


●その他
再訪はないと思われますが、山頂は天気が良ければ遠方も含め周囲の山々の展望がよさそうな山でした。

志賀坂諏訪山

2017-06-27 | 西上州
2017年6月27日

志賀坂諏訪山は埼玉県小鹿野町と群馬県神流町にまたがる山で、群馬県上野村にある三百名山の諏訪山と混同を避けるために、志賀坂を付けて言うことが多いです。
以前より車で何度も通過している志賀坂峠にあり、地味な埼玉百名山でもある志賀坂諏訪山へ訪問しました。

10:50 志賀坂峠駐車場
11:40 諏訪山 11:45
12:20 わたど橋
12:30 間物
13:00 志賀坂峠駐車場
所要時間:2時間10分

■天候:曇


朝から雨が降っていたことから山に行く予定はなかったのですが、意外と雨が早く上がり中途半端に時間ができたため、遅い時間からでも丁度いい短い行程の山として、以前より気になっていた志賀坂諏訪山へ訪問することにしました。
埼玉県側からだと志賀坂トンネルを抜けたすぐ左にある駐車場はやはり予想通りの貸切です。


尾根コースと谷コースに分かれるが、尾根コースで登ってみます。
歩く人が少ないため、残念なことに時折蜘蛛の巣にかかってしまいます。


鉄塔付近は刈払われて開けています。


静かな尾根道を登っていくと、やがて谷コースと合流します。


山頂へ続く登山道では紫陽花が咲いていました。


少し歩くと祠がある諏訪山(1207m)の山頂に到着。
限られた山頂からの展望はガスのため一切望めません。


あまり長居はせずに山頂を後にして、案内に従い右折します。


地図上に記載されている休憩所の東屋は無残にも崩壊していました。


不気味なくらい静かな樹林帯を下っていき、自然を大切にと書かれた看板のあるベンチを通り過ぎて少し歩くと鉄製のわたど橋です。


わたど橋下にも駐車場があり、舗装林道を車で来ることができます。
林道歩きを経て間物集落がある車道に出ます。


あとは右折して普段神流町に行くときに車で通行している車道を歩きます。
車道に出てからが今行程上最も展望がよかったです。
車道歩きが意外と長く感じ、不安になり始めた頃駐車場に戻りました。


■その他
雨上がりの曇で展望もないことがわかっていたことから今回の地味な山を選択して歩きました。
今回は改めて感想というほどのことも特にありません。

立岩~荒船山

2017-05-09 | 西上州
2017年5月9日

独特な山容と平坦頂稜の荒船山を実際に自分の足で訪れてみたいと思い、せっかく行くのであれば南の立岩もセットにして南牧村から歩こうと今回の周回コースを選択して歩きました。

7:35 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
8:35 立岩 8:45
9:10 荒船山分岐
9:40 立岩入口
10:00 荒船山 10:10
10:40 艫岩 10:55
11:25 星尾峠
12:00 田口峠分岐
13:25 荒船山立岩登山口(線ヶ滝登山口)
所要時間:5時間55分

■天候:曇

■コース状況
立岩登山口~立岩
星尾峠分岐、立岩直登コース分岐をともに右折して直登コースで立岩を目指します。
立岩のコルまでに鎖付きのザレた崩壊箇所、ロープの急登、足場の悪い鎖のガレ、狭い鎖場と満載なので落石も含めて注意。

立岩~威怒牟畿不動下降点
鎖場、片側崖の登山道とあるので足元に注意。

威怒牟畿不動下降点~経塚山
最初のザレの斜面が滑りやすいので気を付けたいです。
途中落葉が目立つ箇所もありました。
経塚山直下はやや急登。
経塚山は荒船山山頂だが、展望はありません。

経塚山~艫岩
一旦下ったのちは山上とは思えない安心の平坦な登山道。
艫岩からは北西方面を中心に好展望だが、断崖絶壁なので注意。

艫岩~田口峠分岐
星尾峠へ行く途中滑りやすい崩壊箇所があります。
田口峠分岐手前にも崩落個所あり。

田口峠分岐~立岩登山口
マイナーなルートであるうえに数年前の台風の影響で荒れていて、元の登山道がなくなっている箇所もあるので注意が必要です。
安全面からはあまりお勧めしないです。


車で登山口に向かう途中、これから登頂を目指す西上州のドロミテこと立岩の独特な山容が視界に入ります。
立岩橋、線ヶ滝橋と通り過ぎた先の登山口駐車スペースは予想通り1台もなく、先頭として端に駐車します。


準備を整えて7:30過ぎに立岩経由で荒船山を目指して登り始めます。
木橋を渡ったすぐ先の登山者守り地蔵で本日の山行の無事を祈り参拝します。


右折して荒船山、威怒牟畿不動方面に向かいます。
続いて予定通り右折するため中級者向きの直登コースを選択。


新緑が綺麗な登山道を登ります。
鎖を頼りながら崩落個所を通過します。


ロープの急登、ゴロ石のルンゼ地帯を鎖を使いながら登ります。


右側が崖になっている狭い鎖場を慎重に歩きます。
ミツバツツジがまだ残っていました。


ベンチがある稜線鞍部の先から聳え立つ立岩を見上げます。


尾根に登り上げると、西上州の抜群の展望。


痩せ尾根を進んで立岩に到着。
展望のいい立岩山頂では貸切のベンチで一休みです。


これから目指す荒船山の経塚山(1枚目)。
だいぶ雪が解けた浅間山(2枚目)。


荒船山の右には毛無岩。
綺麗なヒカゲツツジも咲いています。


開けた痩せ尾根を歩きます。
いつもの秩父側と反対側から眺める両神山。
本日の山行の第二候補でした。


岩壁が立ちはだかります。
しかし、足場がしっかりしており見た目ほど難易度はありませんでした。
誤って転倒しないよう速やかに歩きます。


ベンチの置かれた小ピークを通過して、威怒牟畿不動下降点より右側の登山道を登り上げます。


いきなり滑りやすいザレのトラバース。
急登をジグザグに登り込みます。


一応尾根は黒瀧山まで繋がっているんですね。
ヤブ地帯は歩くスペースのヤブが払われているので問題なく歩けます。


巻き道分岐より強烈な急登で経塚山に登ります。


そして二百名山ながら山頂標が寂しい荒船山の経塚山(1423m)。
貸切の経塚山で小休止。


寂し過ぎるのでセルフ撮影してから今度は艫岩を目指して一気に急下降。


荒船山絶壁の案内に従い艫岩に向かいます。
山上とは思えない平坦な頂稜歩きを楽しみます。
途中で3人組ハイカーさんとスライドして、本日ようやく人に会いました。


「皇朝古修武之地」の石碑に寄り道します。
すぐに「皇朝古修武之地」の石碑。


頂稜歩きを再開して、避難小屋が見えました。
艫岩展望台に移動すると、こちらではすぐに団体さんと一緒になります。


正面に普段よりも近い位置から眺める浅間山と眼下の車道。
素晴らしい展望を暫く眺めてから一旦平坦頂稜を戻ります。


予想通り先に歩きだした団体さんに追い付いてしまい、暫く追尾してから気付いてもらい先に行かせて貰います。
分岐まで戻って今度は星尾峠方面に下ります。


崩落箇所は滑りやすいので慎重に通過します。
星尾峠に到達です。
荒船不動や兜岩山方面ではなく、そのまま南に下ります。


標高を下げていくと、再び緑が綺麗な樹林帯歩きに変わります。
登山道はやや荒れ気味で人の気配が全くないが、よく言えば奥深い感じを味わえます。


左岸コース分岐をそのまま直進すると、またしても登山道が完全に崩落しています。
田口峠分岐からは星尾方面に向けて左折。


田口峠分岐からはさらに荒れていて踏み跡が薄いです。
考えてみたら立岩も経由しないルートなので歩くハイカーは少ないはずですね。
木に付けられたペイントを目印に進むも、途中で登山道がなくなってしまいます。
何度か戻ってみたりしながら、コンパスを取り出して方角とおおよその現在地を確認したのち、とりあえず沢筋は倒木が酷いことを除けば一応はルートにもなっているので歩いてみます。


沢筋より途中から薄らの踏み跡を辿り、右へと登り上げていくと正規ルートに復帰できたので安堵です。
観音様を右に見ながら先程の沢付近でロスしてしまった時間を取り戻そうと先を急ぎます。
壊れかけの橋を慎重に渡ってみるもバキッ!と鋭い音が鳴ってしまいます。
慌てて戻って沢に下りて通過します。


暫く歩くと私の車が止まっている登山口が見えたのでホッとして嬉しくなりました。
登山口近くにはマツダランプの看板が落ちていました。
帰路でも登山口付近の登山者守り地蔵で参拝してから結局1台のみと寂しい駐車スペースに戻りました。

湯ノ沢トンネル付近のやまびこ荘塩ノ沢温泉に向かうも、火曜日の入浴は15:00からと残念ながらまだ時間があり、調べるとしおじの湯も火曜定休日だったので素直に帰路のヴィラせせらぎに立ち寄ります。
最初は嬉しい貸切状態でした。
その後暫くして宿泊客が入浴に来たが、入れ替わりだったので内湯、露天とも実質貸切でした。


■その他
当初は荒船山のおまけ的に考えていた立岩でしたが、登ってみると鎖場が多く変化もあって山頂周辺の展望もよく、予想以上の楽しい山歩きができました。
荒船山は経塚山こそ山頂のわりに地味な扱いでしたが、楽しみにしていた平坦な草原の頂稜歩きは山の上まで来ていることを忘れさせるような不思議な場所でした。
ただ、立岩側から歩いてみると、(今更だが)興味があった艫岩の大岩壁は全く見えないんですよね。
艫岩からの大展望を楽しんでから歩いた地味な西側のルートは荒れていて、特に田口峠分岐より下は酷いものでした。
なんとか帰れたからよかったものの帰宅してから調べてみると、どうやら数年前の台風の影響がそのまま残っていて、登山道は崩壊気味で一部登山道自体が本当になくなっていたようでした。
立岩、荒船山はともに変化があって面白い山でした。

黒瀧山

2016-04-10 | 西上州
2016年4月10日

黒瀧山は特に昨年末からずっと行きたいと思っていた山でしたが、訪問が伸びてしまったもののかえって嬉しいことにアカヤシオ開花時期に合わせて訪問することができました。

7:05 九十九谷登山口
7:30 鷹ノ巣山
7:55 観音岩 8:00
9:10 不動寺 9:40
10:00 九十九谷登山口
所要時間:2時間55分

■天候:曇

■コース状況
九十九谷登山口~鷹ノ巣山
比較的新しい道標が複数設置されていて破線ルートにしてはルートがわかりやすいです。
一部補助的なロープがあるが、特に危険なところはないと感じました。

鷹ノ巣山~観音岩
九十九谷分岐に行く途中に岩稜地帯があるので慎重に歩きたいです。

観音岩~不動寺
滑りやすいトラバース道があるので、注意したいです。
馬の背渡りは梯子、ロープを活用しながら慎重に歩きたいです。
馬の背渡りを過ぎて峠を右折すると、すぐに不動寺への分岐があります。


自宅より約1時間40分で黒瀧山の九十九谷登山口に到着。
駐車場は未舗装だが、登山口までのルートは何の問題もない完全舗装路でした。
駐車場は桜、水仙、ムスカリと彩っています。


駐車場からやや下ると、すぐに道反対側に九十九谷登山口があります。
比較的新しい道標が複数設置されていることからルートはわかりやすいです。


滑りやすい斜面にはロープが設置されていて、安全な登山道になっています。
一旦分岐から鷹ノ巣山に登ります。


程なく鷹ノ巣山。
頂上からは下界の集落や山々の展望が広がっています。


先程の分岐に戻って進むと、地元奥武蔵ではあまり目にすることのできないアカヤシオが咲いています。


やがて気持ちのいいくらい開けた岩稜地帯に突入します。
眼下を見下ろすと物凄い高度感です。
間違いを犯せば助からない可能性が高いので楽しみながらも慎重に歩きます。


岩稜地帯を進むと、祠がありました。
後で気付きましたが、ここが馬の背渡り方面との分岐になっていました。
気付かないうちに観音岩まで来ると、360度の展望が望め、3枚目の画像の右側に四ツ又山、鹿岳あたりの山、左奥に凄まじい山容からもリスクの高さを感じることのできる妙義山を捉えることができます。


ルートに不安を感じたため、コンパスを使い確認すると、やはり分岐に気付かないまま観音岩まで来ていたことを確信します。
戻ると、途中の祠の辺りが分岐になっていました。
馬の背渡り方面に行く途中立ち寄った御嶽神社のある見晴台も展望抜群です。


進むと、ついに黒瀧山名物の馬の背渡りが登場しました。
まずは垂直梯子を慎重に下ります。


その後の鎖場も岩場の足掛かりを見つけながら下ります。
最後の梯子を下りきると、左右が切れ落ちたナイフリッジ。


左右が切れ落ちている為、当然ながら展望もよく不動寺を視界に捉えることができました。
馬の背渡りを過ぎれば分岐になっている峠に到着です。


行けたら行こうかと考えていたトヤ山方面に進んでみるも藪が行く手を阻んでいます。
藪を強引に突っ切ってはみるものの先のルートが不明瞭だったことから引き返すことにしました。


峠方面に戻り、途中の分岐から下ると不動寺です。
不動寺手前では本日お初で唯一の二人組ハイカーさんにお会いします。
鐘を撞くとゴオーンと大きな音が響き渡ります。


不動寺を後にして、下山は上底瀬登山口に向けて未舗装の林道を歩きます。
やがて舗装路に変わり下界に来ました。
付近の方とお話すると、養豚の仕事をしていてたまに埼玉県秩父のファームにもよく訪れるとのことです。
また、トヤ山登頂経験者であり、途中からルートが明瞭になるとの情報を頂きました。


上底瀬登山口に出たら左折すると、駐車場に帰着。
朝は貸切だった駐車場には自分の軽の他にもう一台駐車していました。


その後志賀坂峠を越えて埼玉県に入ると、しだれ桜の里という旗が目に付き、まだ時刻が早かったので散策してみます。
すぐに水仙がお出迎え。


しだれ桜ロードはお見事。


鮮やかなミツバツツジと下界でよく目にするムスカリ。


さらに自宅方面に戻り、オフシーズンを含め何度も訪れている羊山の芝桜の丘に訪れると、ピークを迎えた桜と比例して凄い人の群れ。
芝桜はもう既に5、6分程は咲いていると感じました。


■その他
楽しみにしていた馬の背渡りは西上州らしく適度にスリルもあってやはり地元奥武蔵とは一味違った面白さを堪能することができ、黒瀧山不動寺にも訪問することができたので満足しています。

帰路に両神にあるしだれ桜の里(久月 光西寺)と有名な秩父羊山の芝桜の丘に立ち寄ることができ、花観賞を堪能することができました。
くたばりかけるロング山行も好きですが、今回のような散策もたまにはいいかなと思います。

南小太郎山~白髪山~白髪岩

2015-09-30 | 西上州
2015年9月30日

南小太郎山は自宅の秩父から志賀坂峠を抜けた先の群馬県神流町にある訪れる人の極めて少ないマイナーで展望のない地味な山です。
白髪山、白髪岩は南小太郎山からさらに北に進んだ先にある山です。
白髪岩には日本に3つしかない非常に貴重な原三角点があります。
登山者が少ないことから事前情報を集めるだけでも苦労しました。
山頂近くが強烈な笹藪になっていることは知っていたが、わからないことが多いため、だからこそ気になって南小太郎山に登りました。

8:10 駐車場所
8:50 お天狗様
9:55 南小太郎山 10:00
10:45 白髪山
11:50 白髪岩 12:05
13:15 白髪山 13:20
15:15 駐車場所
所要時間:7時間5分

■天候:晴

■コース状況
駐車場所~南小太郎山
未舗装路と舗装路を繰り返しながら最後の広い舗装路を右に向かった先のようらく橋手前が南小太郎山登山口のある萱の平分岐。
序盤は登山道自体道なりに一本道も伸びきった草や落石、枝など荒れています。
お天狗様の先にある学校林入口で道なりに続いていた広い道から道標に従い右に折れて南小太郎山方面に向かいます。
神流マウンテンラン&ウォークコースに合流するといきなり一ヶ所だけトラロープが登場しますが、ここは滑りやすかったです。
また、テープが過剰気味にあります。
帰路で気付いたが、複数のルートにテープが付けられていたので注意したいです。
南小太郎山分岐から南小太郎山へは道が不明瞭というよりもはや不明の藪漕ぎです。
距離はたいしたことないので進む方向さえ間違わなければすぐに静かな南小太郎山に辿り着きます。

南小太郎山~白髪山
途中持倉方面との分岐を白髪山方面に進みます。
白髪山方面は強烈な藪漕ぎで道がないようにも見えるが、藪を突っ切るのが正解です。

白髪山~白髪岩
御荷鉾スーパー林道に出たら左に進み、藤岡市と下仁田町の境界線を過ぎたすぐ先の右側に白髪岩登山口があります。
山頂近くには距離は非常に短いが岩場があります。
特に危険ではなかったです。
白髪岩山頂手前に展望箇所があります。
全行程で展望箇所と言えるのはそこくらいです。

全体的に神流マウンテンラン&ウォークコース以外は訪れる人が極めて少ないことから笹が伸びていたりやや荒れ気味です。
ただ、ルート自体は怪我のリスクは少なく、ほぼ道なりといった感じで単純なので安全です。


ここに駐車しました。
この先は未舗装の悪路なので徒歩で登山口まで向かったほうがいいです。


ここで歩いてきた車道からUターンするような形で萱の平へ進みます。


早くも草が伸びきって地面はぬかるんでいたりと悪路です。
大きな落石も目立ちます。
なおこの辺りで突然鳥が飛び立った時は大きな落石が襲いかかってきたかと思って心臓が止まりそうでした。


暫く歩いてお天狗様。
祠の中には天狗の仮面もありました。
帰りに御参りしました。


ここが学校林入口。
ここで広い山道から道標の通りに右へと折れます。


登り詰めると広い林道に出ます。


ここを左に登り、南小太郎山の登山道が本格的に始まります。


いきなりトラロープ。
登りでも滑るので気を付けたいです。


トレイルランコースに指定されているので平坦で明瞭な樹林帯。


熊の肩。
営林署の集合解散場所になかなか着かず焦りかけていたが、どうやら気付かずに通り過ぎていったみたいです。


さらに平坦な登山道を歩いてこの分岐を右に進み、南小太郎山に向かいます。


ここからはもはや登山道がない強烈な藪漕ぎです。


そしてとても静かな南小太郎山(1410m)。
山頂一帯も笹藪。
営林署の集合解散場所が見つからなかったことが原因で良くも悪くもかなりハイペースで来てしまったため、道中のペース次第で検討中だった白髪岩を目指す予定に変更します。


南小太郎山で小休止した後分岐に戻り、さらに先に持倉との分岐から白髪山を目指します。


とはいえ、道標の方向に道が見えないのだが、
警戒しながら笹藪を南小太郎山の時と同様強引に突っ切ってみます。


すぐに明瞭な登山道になりました。


さらに暫く進んで白髪山(1521m)。
通過点の山といった感じです。


そして御荷鉾スーパー林道に出て左に進みます。


なんと塞がれていました。
ここを飛び越えます。
裏側には通行止めのお知らせがありました。


すぐ先の右側に登山道がありました。
この登山道を進みついに白髪岩を目指します。


道なりに真っ直ぐ行きがちだが、右への傾斜にテープがありました。
白髪岩登山道にあるはずの笹が出てきました。
今度の笹は安心しました。


1499m地点を過ぎると今度はY字に分岐が現れます。
右が直登コース、左が巻き道です。
右の直登コースを進みました。
直登コースには展望箇所があります。
因みに帰りは道を間違えたことにより結果的に巻き道も歩くことができました。
巻き道はテープこそよく付いているもののやや不明瞭です。


トラロープの急斜面を登り、意外とあっけなく非常に貴重な白髪岩の原三角点に到着です。
原三角点は大きかったです。


下仁田町の最高峰白髪岩(1512m)。
説明板も山頂板も散乱していたので立てかけておきました。
この静かすぎる山頂で昼食にして、純粋に来た道を戻ります。


下山して御荷鉾スーパー林道を歩くもなかなか白髪山登山口を見つけられず、暫く彷徨っていたらここに着きました。
ここも合っていることは知っていたので、どうやら行きは別のところから御荷鉾スーパー林道に出たみたいです。
かなり綺麗で明瞭な山道です。


行きは気付かなかった営林署の集合解散場所。
この辺りで突然鹿が猛スピードで横切りました。
鳥に鹿と脅かしてきて心臓に悪いです。
熊じゃないだけよっぽどいいか。


ひたすら行きと同じルートを歩いて戻ってきました。
落石で車が破損してなくて本当によかったです。


■その他
白髪山までなら時間をかけずに登れるが、原三角点がある白髪岩は行ってみたいけど厳しいかなと考えていたが、営林署の集合解散場所を見落とす思わぬミスから結果的に想定を大幅に上回るタイムで行程を進めたため、余裕を持って白髪岩まで行くことができました。
白髪岩の大きな原三角点に心なかで「元気でな」と別れの挨拶を済ませ、来た道を戻ってきました。
出会った登山者は勿論ゼロです。
下山後、志賀坂峠を抜けて地元埼玉県に戻ってから小鹿荘で日帰り入浴(¥600)しました。
当日宿泊客の予約があったため、時間の制限がありました。
ここでも一人占めでした。

天狗岩~烏帽子岳

2015-04-22 | 西上州
2015年4月22日

自分は特別アカヤシオの時期を選んだわけではありませんが、天狗岩、烏帽子岳の縦走路は雪がなくなったら歩いてみたいと思っていました。
行きはおこもり岩方面から天狗岩を目指し、岩稜ルートから奥の二股まで遠回りして烏帽子岳に登りました。
帰りは簡単な横道コースを選択して、天狗岩からはニリンソウ群生地を歩きました。
車は天狗岩登山口の少し上にある駐車場に駐車させて頂きました。
8時前に着いた時には自分の他に1台でしたが、帰るころには平日にも拘わらず6、7台は止まっていたと思います。
アカヤシオの咲く時期は登山者の少ない西上州だからと甘く見ないほうがいいかもしれません。

8:00 天狗岩登山口駐車場
8:40 おこもり岩
8:50 天狗岩 8:55
9:00 シラケ山 9:05
10:05 マル
10:30 奥の二股
10:50 烏帽子岳 11:20
11:30 マル
12:10 シラケ山 12:20
12:30 天狗岩 12:40
13:10 天狗岩登山口駐車場
所要時間:5時間10分

■天候:曇のち晴

■コース状況
天狗岩登山口~天狗岩
おこもり岩との分岐、烏帽子岳方面との分岐には道標があります。
天狗岩に着いたらその先が展望台です。

天狗岩~マル
行きは岩稜ルートを選択しました。
道幅が狭く、アップダウンがあります。
下を見ると怖いです。
途中のルートがわかりづらい道標がありました。
ナイフリッジは慎重に歩けば問題ないです。

マル~奥の二股
黒川峠方面との分岐までは多少のアップダウンがあるものの危険な個所はありません。
分岐から奥の二股までは急坂の下りで足元が滑りやすいところがあります。
奥の二股は目立つ箇所ではないので間違って通り過ぎないように右側を気にしておきたいです。

奥の二股~烏帽子岳
なかなかの急坂を登るので疲れます。
途中からロープも出てきます。

烏帽子岳~天狗岩
帰りは横道を選択しました。
岩稜ルートと違い明瞭で非常に歩きやすいです。

天狗岩~天狗岩登山口
ニリンソウ群生地を通りました。
こちらの方がより歩きやすく、危険な個所はなかったです。


天狗岩登山口は駐車場から歩いてすぐです。


避難小屋は荒廃しています。


おこもり岩までは上記道標から2、3分で行けます。


おこもり岩の中には祠が祀られています。


左は烏帽子岳方面ですが、まずは右に登って天狗岩を目指します。


天狗岩山頂とその先にある展望台。
生憎ガスっていて展望はあまり望めませんでした。


木の道標のほうの岩稜ルートに行きました。


ナイフリッジは狭いですが慎重に歩けば問題ありません。


この先も狭かったと思います。


アカヤシオが救いです。


意外と早く横道コースとの分岐に辿り着きました。


ここから右に行っても烏帽子岳に行けますが、時間が早かったので先に真っ直ぐ進み周回します。


黒金峠方面との分岐にある道標。


これが奥の二股なのかな。


コルを過ぎて最後の急坂もわりときつかったです。


烏帽子岳山頂(1182m)。
少しアカヤシオが咲いていました。
ここで複数の登山者とお話をしました。


マルに向けて登り返します。


マルの山頂標はダンボールでした。


帰りは横道コースを選択しましたが、歩きやすくて気持ちがよかったです。


天狗岩からはニリンソウ群生地を歩きました。


13時過ぎには登山口到着。


■その他
それにしても登山者が多く、賑わっていました。
アカヤシオが人を魅了するのでしょうか。
ある意味西上州らしくなかったです。
でも個人的なことですが、お菓子、飴を頂いたり、たくさんお話ができたりと楽しかったです。
ありがとうございました。

諏訪山

2014-11-05 | 西上州
2014年11月5日

以前からずっと行きたいと思っていた西上州の日本三百名山諏訪山に登りました。
西上州らしく登山者は極めて少なく一人だけも覚悟していたが、駐車場には既に一台止まっていました。

8:40 登山口駐車場
10:10 湯ノ沢の頭 10:20
10:50 弘法小屋 10:55
11:30 三笠山 11:40
12:05 諏訪山 12:15
12:40 三笠山 12:45
13:15 弘法小屋
13:50 湯ノ沢の頭
15:00 登山口駐車場

■天候:晴時々雨

■コース状況
湯ノ沢の頭に至るまでの前半沢の中を歩くが、登りで一度誤って正規ルートから外れてしまいました。
直進の途中からつづら折りに変わったりしますので周囲を確認しながら慎重に進んだほうがいいです。
後半はつづら折りの急坂で、体力が要ります。
湯ノ沢の頭から弘法小屋までは眺望が開けてきて三笠山、帳付山などが見えます。
道もわりと歩きやすいです。
弘法小屋から三笠山はロープ、鎖、ハシゴの岩場が続きますが、慎重に進めばそこまで危険ではありません。
道が狭い箇所があるので気は抜けません。
三笠山から諏訪山へはロープが付けられた大きな岩場を下ります。
ここは時間が掛かっても慎重に下りたいです。


駐車場から登山口へ。


登山口は左に見える橋の方ではありません。


大きな看板のある登山道入口。


壊れかけの小屋。


右側に登山道があります。


紅葉が綺麗です。


湯ノ沢の頭で楢原コースと合流します。


荒廃したトタン造りの弘法小屋。


前方に三笠山。


三笠山は好展望です。


三笠山から諏訪山へは一旦大きな岩場を下ります。
危険箇所ですので下る際は慎重に。
下ったところから撮影しました。


諏訪山山頂(1549m)。
ひっそりとした静かな山頂で、こういうのもかえって好きです。


■その他
三笠山で既に諏訪山から下山した数人の登山者に会いました。
諏訪山は誰もおらず、静かでした。
やはり地味でも三百名山らしかったです。
とはいえ、想定していたほどは地味ではありませんでした。
標高以上に体力の要る山です。

四ツ又山・鹿岳

2014-07-04 | 西上州
2014年7月4日

今回は四ツ又山、鹿岳を大目標にというよりも間をあけない為の登山でしたが、西上州らしい変化のある山行でした。

10:20 四ツ又山登山口
10:30 分岐
10:50 大天狗峠 11:00
11:20 四ツ又山 11:40
1210 マメガタ峠 12:15
12:50 鹿岳コル
13:00 一ノ岳
13:10 鹿岳コル
14:00 下高原登山口 14:10
14:25 四ツ又山登山口

■天候:曇

■コース状況
マメガタ峠から登山口に戻るコースはあまり踏まれていない感じでした。
道中間違えやすいところには目印もあってルートはわかりやすかったです。
ロープ、鎖、岩場は注意して慎重に登れば問題ないです。
鹿岳から下高原登山口までの下りは時期的なものもあるのかもしれないが、かなり滑りやすく危険です。

いきなり紫陽花。


四ツ又山山頂。
ひっそりとしていてやや狭いです。


前方には非常に目立つ山容の鹿岳。


マメガタ峠への急な下り。


これがマメガタ峠かな。


四ツ又山に戻るルートみたいだが、あまり踏まれていないマイナーなルートで不安な印象です。


巨大な岩場の下。
きちんとこの標識を確認してルート通り進めば問題ありません。
ここまで来れば鹿岳はすぐです。


鹿岳一ノ岳。
山頂直下は見た目ほどの迫力ではなかったです。


こちらが今回は行かなかった二ノ岳。


下高原登山口(鹿岳登山口)。


■その他
今回の山行は出足が遅れてしまい、時間の関係上二ノ岳は省きました。
結局西上州の山らしくこの日は登山者と一人も会いませんでした。
熊とも遭遇せず、無事下山できてよかったです。
ずっと曇っていたが、雨が予報より早まったもののなんとか持ってくれました。

笠丸山

2013-10-28 | 西上州
2013年10月28日

■天候:晴


いつもは奥武蔵、埼玉県内の奥秩父をメインに登っているが、偶に訪れる群馬県西上州の手軽な山の笠丸山に登りました。
晴れて丁度紅葉のタイミングにもあったのでより楽しむことができました。
西上州は過去に赤久縄山に登ったことがあるが、癖になる感じなのでまた他の山に登ってみたいと思います。