途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

榛名山大縦走(二ツ岳~相馬山~三ツ峰山~天目山~氷室山~杏ヶ岳~掃部ヶ岳~鬢櫛山~烏帽子ヶ岳~榛名富士)

2017-10-30 | 赤城・榛名・筑波
2017年10月30日

榛名山への訪問は今回で3回目となりますが、以前より外輪山縦走で計画していました。
今月予定していた谷川連峰馬蹄形縦走が雨で流れてしまったことから、借りを返すため奥まった位置にある杏ヶ岳を加えたルートで歩きました。
中盤以降の殆どの区間は既に昨年3月に歩いていました。

残っていた二ツ岳、相馬山は今年5月に歩きましたが、この山行も単純に未訪問の榛名山域の山を歩いてみたいからというだけでなく、既に今回の山行を見据えての下見を兼ねての歩きでした。

4:20 榛名公園ビジターセンター
4:55 ヤセオネ峠
6:00 雄岳
6:25 雌岳
7:30 ヤセオネ峠
7:55 相馬山 8:10
8:30 磨墨峠
9:10 三ツ峰山分岐
9:25 三ツ峰山
9:55 天目山
10:15 氷室山
11:05 杖ノ神峠 11:15
11:50 杏ヶ岳
12:30 杖ノ神峠
13:10 西峰
13:30 掃部ヶ岳 13:50
14:10 覗岩
15:00 鬢櫛山
15:35 烏帽子ヶ岳
16:10 榛名富士登山口
16:45 榛名富士 17:00
17:25 榛名公園ビジターセンター
所要時間:13時間05分

●天候:晴時々曇
※台風一過で、強い冬型の気圧配置となり、終日北からの寒気を伴った強風が吹き荒れました。

●コース状況
ビジターセンター~二ツ岳~ヤセオネ峠
ヤセオネ峠先にある二ツ岳、オンマ谷への舗装林道入口までは30分程の車道歩きです。
雄岳は山頂が今年中一部立入禁止区域が設けられていますが、山頂標、展望、TV中継塔周辺は全て問題なく歩けます。

ヤセオネ峠~相馬山
鉄梯子、鎖場がある岩場登りなので、足元に注意しながら登下降したいです。

相馬山~三ツ峰山
鞍部の磨墨峠に東屋があるます。
松ノ木峠で車道を横断しますが、車の往来が割と激しかったので安全を確認して横断したいです。
三ツ峰山分岐まで階段の登りで、分岐からは一部笹が凄く、地味に急登なので体力を要します。
展望も何もないのでお勧めはしません。

三ツ峰山~天目山~氷室山~天神峠
各ピーク小粒だが、階段中心にアップダウンのある区間で、意外と体力を要する区間です。

天神峠~杏ヶ岳
杖ノ神峠まではダラダラと林道歩きが継続されます。
駐車スペースとなっているが、杖ノ神林道は悪路なので車での通行はお勧めできません。
杏ヶ岳までは鷲ノ巣山以降も小ピークを越えるため、アップダウンがあり体力を奪われます。
地図には展望が良いと書かれていますが、樹林の隙間から見えるくらいなので、そこまでよろしくはありません。

杏ヶ岳~掃部ヶ岳
杖ノ神峠から西峰、登り返しの榛名山最高峰掃部ヶ岳までは笹藪の急登で大変ハードな区間です。
最後はペースダウンしてしまい、今行程でここが最もきつく感じました。

掃部ヶ岳~鬢櫛山
掃部ヶ岳からの下りは階段、鬢櫛山への登りは笹藪から始まっての樹林帯の急登。
鬢櫛山への登り込みの同様に体力を要します。

鬢櫛山~烏帽子ヶ岳
鞍部から烏帽子ヶ岳への登山道は枯れ葉が吹き溜まりとなっていて大変歩きづらく滑りやすいので注意。

烏帽子ヶ岳~榛名富士~ビジターセンター
ゆうすげ元湯近くには自販機、トイレがあります。
榛名富士への裏登山道は土が抉られている箇所やロープがあり、滑りやすいので注意。
榛名富士からは大展望が望めます。
下りで使った表参道は笹藪の間の歩かれた登山道を九十九に下る安全な区間です。


2:00 am 自宅を出発し、約2時間車を走らせ当然の貸切である榛名山ビジターセンター駐車場に着きました。
正直眠いですが、本日は途轍もなく長い1日になりそうです。
準備を整えてヘッデンとハンドライトで車道歩きから開始すると、台風こそ過ぎ去ったが、不気味に怖いくらいの強風が吹き荒れています。
まだまだ暗黒の榛名山ロープウェイ山麓の榛名高原駅。


途中居眠り歩きをしながら県道渋川松井田線を歩いてヤセオネ峠を通過。
当初は一発目に未踏の臥牛山を予定していたが、登山口がよくわからなかったので、二ツ岳へと舗装林道に入っていきます。


駐車場になっている登山口から暗黒のなか二ツ岳に侵入します。
歩いていると、次第に明るくなりヘッデン、ハンドライトから解放されて、徐々に日が昇ってきました。


ザックをデポして分岐よりまずは二ツ岳最高峰雄岳に向かいます。
夜も開けて山頂にあるTV中継塔が見えてきました。


祠と山頂標がある最高地点からの展望。


最終峰に予定している榛名山のシンボル榛名富士を捉えます。
近くに見えていますが、本日は果てしなく遠い存在であり、無事登頂できて生還できるのだろうかと不安になります。
山頂を後にしようとした時、ついに眩い日の出を迎えました。


雄岳直下を下ってから雌岳直下で再びザックをデポして登り雌岳。


雌岳から朝日を浴びて美しい景色。
右手前に今行程からは除外されてしまった水沢山と奥に裾野がとても長い赤城山。


いずれ訪問したいと思っている子持山(1枚目)と下る途中から次に向かう高低差がある相馬山(2枚目)。


朝日に彩られた綺麗な紅葉。
オンマ谷へと右折。


オンマ谷、まゆみの原経由の登山道で戻ります。
オンマ谷駐車場に着いて東屋で一息入れてから車道歩きです。


榛名湖、榛名神社の看板が見えて県道に出ます。
再びヤセオネ峠に到達して、黒髪山神社の赤鳥居を潜り次峰の相馬山に立ち向かいます。


分岐からもう一度赤鳥居を潜ってピストンで相馬山に登ります。
強烈な鎖と鉄梯子。


一気に登り込んで黒髪山神社がある相馬山(1411m)に到着。


市街地の展望。
鉄梯子を踏み外すことのないよう一歩一歩丁寧に下ります。


初ルートとなる磨墨峠方面へ歩きます。
開けたところから榛名富士。


東屋がある磨墨峠。
登山道より1分の表示だったので、磨墨岩に寄り道します。


心地良い登山道を歩き、左右を確認してから車道を横切ります。
意外と車の往来が多かったです。


昨年3月に歩いていたのでわかってはいましたが、地味に体力を奪われるアップダウンの階段地獄です。
残念ピークなのであまり行きたくはないが、三ツ峰山にも向かいます。


早速酷い藪漕ぎを強いられます。
なかなかの傾斜を登り込んで、展望も何もなく、無駄にただ来ただけの三ツ峰山。


三ツ峰山分岐まで戻ってから天目山方面へと静かで快適な登山道を歩きます。
榛名湖を眺めます。


七曲峠を通過して、階段を必死に登り込みます。


ベンチが複数置かれた天目山。
せっかく登ったのに勿体ないくらい下ります。


強烈に登り返して看板があるだけの氷室山。
榛名湖の先に榛名富士。


天神峠の石灯篭。
杖ノ神峠までまさかの3kmの表記に目を疑いました。


ただダラダラと舗装林道を歩き続け、杖ノ神峠で小休止。


杏ヶ岳までただ無駄に時間と労力を消費するために行ってきます。
鷲ノ巣山を通過。


地味な登山道を下ってから登り返します。
杏ヶ岳手前の祠がある小ピーク。


最奥にある杏ヶ岳は展望はあまりよくないので、ただ来ただけといった感じです。


杖ノ神峠まで戻ってきました。
西峰へはいきなり非常に煩い笹藪の急登で、くたばりかけます。


耳岩を通過して振り返ります。


西峰周辺まで来てようやくハイカーとすれ違うようになります。
西峰でも男性ハイカーが撮影していました。
榛名湖と外輪山。


一旦下ってからの登り返しもとてもきつく、だいぶ疲れているため歩行ペースも落ちてきて、なんとか榛名山最高峰掃部ヶ岳(1449m)に到着。
掃部ヶ岳であまりの体力の消耗にぶっ倒れます。


周囲の山々を眺めて心と身体を落ち着かせます。
何度眺めても見飽きない綺麗な榛名湖。


掃部ヶ岳名物の階段地帯を下ります。
分岐より硯岩にも立ち寄ります。


ビュースポット硯岩から望む榛名湖と榛名富士。
オレンジ屋根の吾妻荘とカラフルで綺麗な国民宿舎。


先程の分岐より榛名湖ふれあいの郷方面に行けば楽だったのに、吾妻荘方面に行ってしまいました。
国民宿舎は本当に綺麗でやはりいつか泊まってみたいと思います。


車道を少し登り上げると、風が大変強く、温度計は3℃を表示しています。
僅かな踏み跡から入っていきます。


疲れて何度か足が止まりながら登り込みます。
なんとか鬢櫛山まで来ました。



もう本当に疲れているので、ザックをデポして嫌々でも烏帽子ヶ岳へとピストンで向かいます。
烏帽子ヶ岳に着きました。
登山道は枯れ葉の吹き溜まりとなっていて何度も踏み抜きます。
もう山頂さえ踏めればなんでもいいですのですぐに戻ります。


榛名富士目指して下ると、連続する赤鳥居が見えてきました。


目の前には最終峰榛名富士が堂々と聳え立ちます。
それにしてもかなり高く見えます。
縦走中には嬉しい自販機。


完全下山後の入浴が楽しみな榛名湖温泉ゆうすげ元湯。
はっきり言ってもう榛名富士なんかどうでもいいからとっとと温泉入って帰りたいです。
既に16時を過ぎていますが、仕方なく榛名富士に登ります。


予想以上にきつい上り込みを強いられます。
ロープ、木の根と掴めるものはなんでも掴んで手も使いながら渾身の力で一歩ずつ進みます。
そしてついに榛名富士山神社がある榛名富士(1390m)に登頂成功。


夕暮れ時の風景。
2枚目の画像は序盤に登った二ツ岳(左)と相馬山(右)。


ドウダンツツジが彩る遊歩道を歩きます。
誰もいなく閑散としている榛名富士山頂駅。


山頂駅前の広場から展望広場へと移動します。


オレンジ色のなかドッシリと構える本家の富士山。
眼下の市街地と関東平野。


ロープウェイの小型ゴンドラ。
暗黒一歩手前のなかビジターセンター目指して下山します。


夕方の静かな榛名湖。
急ぎ足で駆け下り、なんとかヘッデン着用を免れて登山口に辿り着きました


登山開始時同様暗黒のなか駐車場に無事帰着しました。
究極に疲れ切ったので、すぐに榛名湖温泉ゆうすげ元湯へと車を走らせます。
待ちに待った温泉で温まりました。


ラーメンが食べたかったので、高崎市内の台湾料理福ちゃん食堂に立ち寄ります。
にんにくチャーハン、台湾味噌ラーメンのセットメニューを頂きました。


道中の詳細に関しては省きますが、時間も気にして歩いたにも拘わらずスタート、ゴールともに暗黒となり大変長い1日となりました。
結果的に臥牛山に行かなくて良かったです。
翌日はやはり筋肉痛になりました。
当日のコンディションで感じたあまりあてにはならない体力レベルですが、以前に歩いたことがある甲斐駒ケ岳、白馬三山、雲取山~飛龍山、赤岳~権現岳、奥武蔵最強ルート(武甲山~天覧山)、北武蔵最強ルート等これらを全て抜き去って、谷川連峰馬蹄形縦走と比べてもそこまで大差ないルートだと感じました。
正直大変厳しいルートです。
暫くは榛名山恐怖症になっているかもしれません。

水沢山~二ツ岳~相馬山

2017-05-30 | 赤城・榛名・筑波
2017年5月30日

榛名山への訪問は2度目となりますが、以前から偶々タイミングが合わなかったものの水沢山と二ツ岳のセットで訪問を考えていました。
数日前より再度水沢山と二ツ岳の縦走で計画していたのですが、久しぶりにもう少し歩きたいと思い、水沢山、二ツ岳と同様に未踏だった相馬山も含めた縦走に変更しました。

6:30 水澤観音駐車場
6:35 水澤観音
7:45 水沢山 7:55
8:10 水沢山登山口
9:00 雌岳
9:20 雄岳 9:25
10:10 黒髪山神社の鳥居
10:20 相馬山の鳥居
10:40 相馬山 10:55
11:25 黒髪山神社の鳥居
12:40 水沢山登山口
13:00 水沢山 13:15
13:55 水澤観音駐車場
所要時間:7時間25分

■天候:晴

■コース状況
水澤観音~水沢山
水澤観音駐車場には公衆トイレがあります。
水澤観音経由と駐車場横の車道からと二つ登山口があるが、どちらからでもすぐに合流します。
石像群までは急登。
水沢山山頂は抜群の展望。

水沢山~二ツ岳
西側の登山道も同じく急坂があります。
一旦車道に出たら、道反対側が二ツ岳への登山口。
オンマ谷と二ツ岳の分岐につつじヶ峰休憩所、雌岳直下には七合目避難小屋があります。

二ツ岳~ヤセオネ峠
オンマ谷駐車場からヤセオネ峠までは舗装林道。

ヤセオネ峠~相馬山
相馬山の鳥居があるヤセオネ峠分岐までは傾斜が緩いが、その後は鎖、鉄梯子とあるので注意したいです。

復路で歩いたオンマ谷は危険箇所等ありません。


以前より訪問したいと思っていた水沢山を含めた縦走のため、自宅を4:30頃出発し、下道走行約1時間40分で水澤観音の広い駐車場に到着。
準備を整えてから駐車場近くの公衆トイレをゆっくりと使用させて頂きます。


水澤観音で本日の山行の無事を祈って参拝します。
本日は地元も最高気温が30℃を越えるので熱中症が心配です。
まずは水沢山を目指して石段を登ります。


暫く歩くと樹林帯の舗装路歩きです。
平日の朝早い時間にも拘わらず登り、下りともに複数のハイカーさんとすれ違います。
常連ハイカーさんも多く、4月に歩いた吾妻山みたいな地元に愛されるトレーニング場といった感じです。


登山口より山頂までのほぼ中間地点であるお休み石。
樹林帯の急登では、7時台の時間からとても暑く、大量の汗が流れ落ちます。
本日は熱中登山に耐えられるのだろうか、
稜線に出るとヤマツツジが綺麗です。


山頂が近付くと石像群。
ヤマツツジが咲く稜線を歩きます。


登山開始より1時間20分弱で水沢山(1194m)。


雄岳の電波塔がやけに目立つ二ツ岳(1枚目)と相馬山(2枚目)。
無事相馬山まで辿り着き帰ってくることができるだろうか、


8時前の段階で山頂は24℃。
見頃のヤマツツジ。


山頂からは西側の登山道で下り、伊香保森林公園の道標に従い右折します。
送電線下の山道を歩きます。


水沢山西登山口より林道を横切って二ツ岳を目指します。
山道に入ると、すぐにオンマ谷、二ツ岳の案内に従い左折。


シダ植物や笹が生える樹林帯もヤマツツジが綺麗です。
ヤマツツジのアップ。


分岐ではオンマ谷、つつじが丘方面に折れます。
二ツ岳付近では各ポイントに伊香保森林公園案内図が設置されております。


ヤマツツジ彩る広めのスペースの先には、つつじヶ峰休憩所。


相馬山へ直接登る登山道は通行禁止でロープが張られています。
地図と見比べてやけに分岐まで長かったですが、ようやく二ツ岳へ向けて右折です。


登り込みに疲れた頃大岩にガンバレと書かれていました。
必死に登り、七合目避難小屋。


まずは雌岳に階段主体で登り上げます。


ややこじんまりとした雌岳から望む先程登頂してきた鋭い山容の水沢山。


一旦雌岳直下まで戻ってから雄岳方面に向かい、今度は雄岳に向けてもう一踏ん張りです。
登っていくと、シンボルのTV電波塔が現れます。
奥の最高地点までいくと雄岳の山頂標がありました。


雄岳空の素晴らしい展望。
昨年の3月に縦走で訪問した榛名富士をズーム。
再度お気に入りのTV電波塔を確認。
山で人工物を見るとなぜか気分が高まります。


暫く樹林帯を下ってオンマ谷駐車場。
ヤマツツジと新緑が綺麗な林道。


メインの車道に出ると、そこが伊香保森林公園入口でした。
目印の黒髪山神社の赤い鳥居を潜ります。


穏やかで気持ちいい樹林帯歩きでもやはり平日にしてはハイカーが多いです。
今度は相馬山の赤い鳥居を潜ります。


ここからは一気に標高を上げるため、鎖場、鉄梯子と一歩一歩丁寧に登ります。


そして相馬山(1411m)に登頂。
運よく終始貸切の山頂はとても暑いです。


山頂部にある黒髪山神社。
大展望の山頂ですが、だいぶ霞んでいるのでヤマツツジを入れて山頂を撮影します。


下りではさらに慎重に間違いのないよう梯子を下ります。
途中烏帽子ヶ岳方面を捉えます。


ヤセオネ峠までヤマツツジロードを戻ります。
せっかくなので臥牛山も追加、とも思いましたが、暑いのでそのまま水澤観音まで帰ります。


復路はオンマ谷経由で戻ります。
不思議な雰囲気の山道で、このルートを選択して正解でした。


まゆみの原周辺も意外とハイカーがちらほらいます。
やがて傾斜が出てきて登り返します。


二ツ岳方面との分岐を直進して、お気に入りのツツジ彩るスペースで少々昼寝しながら休憩。
あまりに気持ちがいいのでここでこのままずっと居眠りしていたいです。


水沢山西登山口から登り込み、本日2度目の水沢山に登頂成功。


朝よりは多少視界がよくなってきたので小野子三山(1枚目)と子持山(2枚目)を確認。
赤城山はやはりカメラで撮影すると真白になってしまいます。


眼下の街並みと、渋川スカイランドパークの観覧車をズーム。


石像群のところからも展望を楽しみます。


急坂をどんどん下り、帰りは水澤観音を経由しないルートで下ります。


14時少し前に水澤観音駐車場に帰着。
駐車場より水沢山を望みます。


伊香保方面に車を走らせ、伊香保グランドホテル併設の日帰り温泉の黄金の湯に立ち寄ります。
疲れを癒してから館内をうろついていると、山とは似つかないものを発見。
どうやらプリクラでした。
他にも映画が上映されていたり、漫画コーナーやゲームセンターまでありました。


■その他
当日は地元の下界では最高気温が30℃を越える暑さの厳しさから訪問するか迷いましたが、行ってみると見頃のヤマツツジが随所に彩っていて、とても暑いなか訪問してよかったです。
今回の山行で榛名山の外輪山は全て登頂したので、いずれ榛名山外輪山全山縦走を歩いてみたいです。

筑波山(白雲橋コース~御幸ヶ原コース)

2017-01-28 | 赤城・榛名・筑波
2017年1月28日

本年一発目の百名山として、埼玉県から走行時間3時間弱かけて茨城県の筑波山に訪問しました。
事前情報を調べている段階で、2月26日に圏央道境古河IC~つくば中央IC間が開通することを知ったため、もう少し時期を遅らせてもと考えましたが、どうしても今訪問してみたくて遠出しました。
土産屋筑波の¥300駐車場を利用。
(周辺は殆どが¥500だが、一部¥300駐車場が有ります。)

8:20 駐車場
8:25 筑波山神社
8:35 迎場分岐
9:15 弁天茶屋跡 9:20
9:45 筑波山(女体山) 9:50
10:00 御幸ヶ原
10:10 男体山 10:40
10:45 御幸ヶ原 11:20
12:00 筑波山神社
12:10 駐車場
所要時間:3時間50分

■天候:晴

■コース状況
筑波山神社~弁天茶屋跡(白雲橋コース)
一本道の樹林帯で、距離を示す道標も設置されています。

弁天茶屋跡~女体山
奇岩の連続で、降雨後や岩が凍結している時は注意。
奇岩や展望箇所もあるので楽しみながら歩けます。

女体山~男体山
ケーブルカー山頂駅がある鞍部の御幸ヶ原は広々としていて複数の茶屋、売店があります。
男体山直下は観光客も混ざっているので混雑する区間です。

男体山~筑波山神社(御幸ヶ原コース)
展望の利かない樹林帯です。
観光仕様のハイカーも含めて非常に多くのハイカーが歩いていたので、すれ違いに注意するとともに、渋滞が発生する場合があります。

当日雪の影響は、標高の高いところで所々凍結が見られたものの、足元に気を付ければノーマル歩行でも問題ありませんでした。


5時過ぎに自宅を出発し、途中狭山日高IC~境古河IC間は圏央道を高速走行し、走行時間3時間弱もかけて訪れたのは、関東平野に聳える筑波山。
山で茨城県に訪れるのは初めてです。
周辺の駐車場を探していると殆どが¥500駐車場だったが、筑波山神社に近い一般の土産屋である筑波の駐車場が¥300だったので、料金先払いで迷わず駐車。


白雲橋コースで登り、御幸ヶ原コースで下山する周回ルートで女体山、男体山の順番に登頂を目指します。
藤田小四郎之像がお出迎え。


まだ下界の朝としては早く、閑散とした筑波山神社。
杉本屋を左折して、神社の右側の舗装路を進んでいきます。


程なく登山道入口である鳥居。
迎場コースとの分岐では、左の白雲橋コースを選択して登ります。


登山道は展望のない樹林帯。
東屋風な白蛇弁天の祠を通過。


筑波山白雲橋コースは各所に距離が示された道標が設置されていますので助かります。


樹林帯でグングン標高を上げていくと、冬だというのにとても暑く、汗が止まりません。
堪らず1枚脱いで半袖2枚+長袖1枚の薄手3枚になります。
やがて石段歩きになって開けます。


迎場コースとの分岐である弁天茶屋跡に到着です。
広場は最初こそ貸切でしたが、小休止していると途中で追い抜いたハイカーさん、つつじヶ岡方面から登ってくるハイカーさんであっという間に賑やかになります。
弁天茶屋跡よりロープウェイの支柱と展望。


歩き始めると、奇岩の連続する区間に入り、弁慶七戻り。
頭上の岩が崩れ落ちそうで弁慶も七戻りしたそうです。


高天原の岩の上には祠が祀られています。
今度の奇岩は北斗岩。
他にも多くの奇岩があり、この区間は歩いていて飽きさせません。


女体山が近くなり、山頂直下の岩場の急登を汗をかきながら一気に登り上げます。


一方通行の山頂手前を歩くと女体山御本殿が見えてきます。
山頂に鎮座する女体山御本殿。


2017年初の百名山は、百名山のなかで最も標高が低い筑波山(877m)。
岩が露出した山頂は既にたくさんのハイカーさんが居られます。


女体山から望む関東平野(1枚目)とこれから登る男体山(2枚目)。


霞ヶ浦方面(1枚目)と裾野がとても長い赤城山(2枚目)。


ロープウェイ山頂駅である女体山駅には向かわず、男体山方面に向かって歩きます。


せきれい茶屋前にはセキレイ石があります。


ケーブルカー山頂駅がすぐそこなので観光客も増えてきます。
まだ比較的静かな御幸ヶ原に到達です。


ケーブルカー直営のコマ展望台。
下山時1階の売店でお土産を購入しました。
今回は乗車しませんが、ケーブルカー山頂駅。
3枚目の画像は御幸ヶ原の広場より望む日光連山。
真中左の綺麗な三角の山は日光の男体山。


御幸ヶ原より一登りして男体山。
観光客も紛れて大変賑やかな山頂部では、各単独2名のベテランハイカーさんと各地の山の話で盛り上がります。


ようやく人で溢れてきた御幸ヶ原に戻ります。
御幸ヶ原で茶屋に立ち寄ったりお土産を見たり、昼食等で長居してから下山します。


予想以上に多くのハイカーが歩いていてなかなかスムーズに下れません。
ケーブルカーの中間地点では運よく動いていたケーブルカーを待って撮影します。


筑波山の植物が説明されている看板のある休憩スペースを通り過ぎて下り続けます。
下りきってケーブルカー山麓駅との分岐。


筑波山神社は静かな朝とは一転多くの参拝客。
神社前より紫峰牛。
正午をやや回った頃駐車場に戻りました。


筑波山からはやや離れたやちよ之湯に立ち寄ります。
ラッキーなことにお客様感謝デーにより¥200-の¥500で入館できました。
汗を流してから帰宅しました。


■その他
筑波山にはロープウェイとケーブルカーがあることから筑波山周辺は市営の他に一般の駐車場もあって、やはりお土産屋さんが多く観光地化されていました。
筑波山神社より白雲橋コースで登っていくと、歩くにつれ汗が止まらないほど暑さに苦しみました。
同時に数日前より本年も症状が始まった花粉症の影響を受けて、樹林帯のなかでは鼻水も止まらない二重苦を抱えながらの山歩きでした。
広場の弁天茶屋跡を過ぎると、筑波山名物の一つである奇岩の連続区間に突入し、楽しみながら足が進みました。
女体山頂に辿り着くと、素晴らしい絶景を望むことができ、標高は低くてもやはり百名山なのだと思いました。
ケーブルカー山頂駅がある御幸ヶ原は楽しみの一つであったため、帰りに長居しましたが、男体山では2名のベテランハイカーさんと山のお話で盛り上がり、気が付けば約30分程滞在していました。
2度目の御幸ヶ原より下山は高尾山を彷彿とさせる程のたくさんのハイカーで溢れていて、筑波山人気の高さを思い知らされました。
今後圏央道が繋がり自宅からのアクセスが幾分よくなるので、次回訪問する機会があれば他のルートで訪れてみたいです。

赤城山縦走(長七郎山~地蔵岳~鈴ヶ岳~黒檜山~駒ケ岳)

2016-05-29 | 赤城・榛名・筑波
2016年5月29日

山行当日の日曜日と翌日月曜日が当初の休みで、さらに火曜日が休日出勤していた分の代休となり3連休となったことからワクワクしながら中日の平日月曜日に八ヶ岳方面のガッツリ登山を計画していたのですが、なんとよくあるパターンで中日に限って雨予報。
せっかく遠征して八ヶ岳方面に行くなら平日を狙って行きたいと考えていたため、しかたなく予定変更で別のロング山行を検討していたところ躑躅が綺麗である赤城山の縦走を前日に決断しました。
混雑を避ける理由から人気の黒檜山、駒ケ岳は頭かケツに持っていくことは決まっていたのですが、時計回りか反時計周りかは運転中まで検討していました。

6:10 赤城公園ビジターセンター
6:20 鳥居峠
6:45 小地蔵岳
6:55 長七郎山 7:00
7:10 小沼水門
7:20 八丁峠登山口
7:40 地蔵岳 7:50
8:10 新坂平登山口
8:30 ウバコ山
8:45 鍬柄山 8:50
9:05 大ダオ
9:20 鈴ヶ岳 9:30
9:45 大ダオ
10:45 出張峠
10:55 出張山 11:10
11:20 薬師岳
11:35 陣笠山 11:40
11:50 五輪峠
12:05 黒檜山登山口
12:20 猿岩
13:00 黒檜山 13:10
13:15 黒檜山大神
13:25 大タルミ
13:35 駒ヶ岳 13:40
14:05 駒ヶ岳大洞登山口
14:10 赤城公園ビジターセンター
所要時間:8時間0分

■天候:晴

■コース状況
ビジターセンター~長七郎山
鳥居峠から山道に入るが、なだらかなルートで途中小地蔵岳との分岐があります。
長七郎山山頂部及びその先の広場は広くて展望も抜群です。

長七郎山~地蔵岳
小沼を経由して車道が交わる八丁峠を横切って地蔵岳に登ります。
八丁峠からは木段歩きとなります。
地蔵岳山頂部も素晴らしい展望です。

地蔵岳~鈴ヶ岳
大沼方面ではなく、新坂平に下ります。
新坂平のツツジは特に素晴らしいです。
鈴ヶ岳登山口から鍬柄山への緩やかな登りでは途中幾つか道標のない分岐箇所があるが、合流するので道なりに登っていけば問題ありません。
大ダオから鈴ヶ岳へは岩場主体の急登なので体力を維持したいです。

鈴ヶ岳~出張山
大ダオに戻ってから北に下り突き当りを右折して関東ふれあいの道を歩くが、実線ルートのわりには歩くハイカーが少ないためやや荒れ気味の箇所があるので注意が必要です。
展望の利かない地味なルートで、出張峠手前には階段の急登があります。

出張山~黒檜山登山口
多少のアップダウンはあるが、基本なだらかな脚部に易しいルートです。
五輪峠から黒檜山登山口まで車道歩きでは歩道が狭い箇所があるわりに車、バイクの往来が激しいです。

黒檜山登山口~黒檜山
山頂手前まで岩場主体の急登が続くので体力を要する区間です。
黒檜山、駒ケ岳は人気のルートで一気にハイカーが増えるのですれ違いに注意したいです。

黒檜山~ビジターセンター駐車場
駒ケ岳までは階段の多いルートです。
駒ケ岳からの下りですれ違い困難な狭い鉄の階段があるため時間帯によっては渋滞が発生するかもしれません。

全体的に危険箇所は少ないです。


自宅を4時に出発。
高速道路を使わず下道走行約2時間でビジターセンター駐車場に到着。
鳥居峠に向けて車道を歩きます。
トイレに立ち寄っていたらビジターセンターの写真撮影するの忘れてしまいました、
ビジターセンター駐車場が早朝にも拘わらずわりと埋まっていたのに対し、鳥居峠の広い駐車スペースには2台のみの駐車です。


すぐ右側の登山口から長七郎山に登ります。
早速トウゴクミツバツツジとシロヤシオがお出迎え。


途中の分岐からは山頂部の電波塔が目立つ地蔵岳。
一旦小地蔵岳にも立ち寄ってみます。
予想通り山頂標があるだけの静かなピークでした。


長七郎山に進むと左右がすっきりとしていて晴れていて気持ちのいい山道になります。


まずは長七郎山に到着。
広くて展望がよく気持ちのいい山頂です。


眼下の街並みを撮影。
なんと富士山まで確認できました。


少し進んだ先にも広場があります。


小沼を左右どちらに周っても辿りつけるが、左折しました。
とても綺麗なシロヤシオ。


八丁峠に到達し、車道を横切ります。
木段歩きで標高を上げます。


途中振り返って小沼を望みます。
木道歩きを続けると山頂の電波塔が見えてきました。


そして地蔵岳(1674m)に到着。
長七郎山同様開けて展望のいい山頂です。


終盤に訪れる予定の黒檜山と駒ケ岳。
国土交通省の電波塔。


石がゴロゴロしているので足元に注意しながら下ります。
新坂平駐車場に下りました。
ここはハイカーよりもツツジ撮影に来た方が多いです。


ヤマツツジが見事。
鈴ヶ岳登山口から山道に入ります。


この付近の山道も基本ツツジが綺麗です。
堪らずツツジのアップ。


さらに進んだ先から振り返ると、車道は車が絶えません。
2枚目の画像は鍬柄山から大沼と黒檜山とツツジ。
3枚目は先程登頂した地蔵岳。


鞍部の大ダオを過ぎて鈴ヶ岳までは大きな岩場主体の急登で一気に標高を上げます。


鈴ヶ岳には4名のハイカーさんが先客でおられました。
私も隅で小休止。


大ダオに戻る途中展望地から絶景を望みます。
再び大ダオ。


ここからはハイカーの気配を一切感じない静かすぎる山道。
下りきった突き当りを右折して大沼方面に進みます。


やや不気味なくらい地味で静かな山道を歩き続けるとようやく光が差し込んできました。
すると今度は階段による軽いいじめです。


出張峠からは五輪ハイキングコースを歩きます。
今までと一転明るく緑とツツジが綺麗な山道です。


出張山で休憩。
先客2名と後から1名登られてきました。


大沼と黒檜山、駒ケ岳、そしてヤマツツジのベストショット。
ヤマツツジロードを下ります。


さいたま市立少年自然の家への下山路との分岐を通過。
行くことはまずないと思いますが野坂峠から20kmの長すぎる行程を経て沼田に行けるんですね。


展望のない通過点の薬師岳では7、8名くらいのグループハイカーさんが昼食をしていました。


貸切の陣笠山山頂部はツツジが綺麗です。


よく見るとこちらはレンゲツツジ。
これから目指す黒檜山が近くなってきました。


藪漕ぎゾーンもツツジ。
車道に出たところが五輪峠。
特に案内もなかったので反対側から来たら登山口がかなりわかりづらそうです。


車道歩きを消化してついに盟主黒檜山に登ります。
序盤から黒檜山らしく岩の多い急登。


途中の展望地から眼下に赤城神社を確認。
黒檜山とともに登場回数の多くなっている地蔵岳。


岩場の登りではお昼時とあって下山してくる多数のハイカーさんとスライドします。
岩場の急登には苦戦しているハイカーさんが多数。


そして黒檜山(1828m)に登頂。
山頂部は大変賑やかなのですぐさま北側にある展望箇所に移動します。
展望箇所のほうはまだ幾らか静かでした。


いよいよ駒ケ岳に向けて歩きます。
早速鳥居の登場。


木段主体で下りていくと、なんと団体さんが前にいたため殆ど進まない渋滞が起きていました。


駒ヶ岳山頂部は黒檜山ほどは広くないです。


あとはもう下山のみです。
サブコースとの分岐を今回はとりあえず右折してメインコースで下りました。


鉄の階段が現れました。
大きな渋滞は発生しなかったのでよかったです。
下りきって駒ヶ岳登山口。


無事周回を終えてビジターセンターに帰着しました。
スプライトを頂きました。


富士見温泉に立ち寄ってから帰宅しました。


■その他
当日体力、脚部の状態が良好だったことから想定していた以上に早く黒檜山登山口に着いてしまい、結局のところお昼時を完全には避けられず混雑緩和策は失敗気味に終わってしまいました。
次回同ルートがあるとしたら駒ヶ岳、黒檜山の区間を朝一に持っていくと思います。
ルート上では鈴ヶ岳から出張峠までの地味な区間を除けば至るところでツツジ鑑賞を楽しみながら歩くことが出来ました。
出張峠から五輪峠までがそれなりに歩いているハイカーさんがいたのは意外でした。
薬師岳は何もないピークだが、出張山、陣笠山は展望もいいので黒檜山での混雑を避けるなら中盤のいい穴場として活用できそうです。

赤城山縦走も体力の要るルートですが、3月に歩いた榛名山縦走との体力的な比較では榛名山縦走のほうがより本当に一つ一つのピークを登り返す感覚が強いため榛名山縦走のほうがきつく感じました。

榛名山縦走(榛名富士~烏帽子ヶ岳~鬢櫛山~掃部ヶ岳~杏ヶ岳~氷室山~天目山~三ツ峰山)

2016-03-29 | 赤城・榛名・筑波
2016年3月29日

初訪問となる榛名山を反時計回り周回で縦走しました。
ラストに相馬山を組み込むプランも検討しましたが、冷静になって無理せず三ツ峰山までとしました。
それでも緩んだ身体とメンタルにはなかなか堪えるものがあり、道中三ツ峰山は地味なピークだし省いてもいいかなと考えていました。
しかし、来月の外秩父七峰縦走等今後のロング縦走を見据えた上で、メンタル面も含めて鍛え直す必要を感じていたことから気合いを入れて三ツ峰山にも向かいました。

6:40 ビジターセンター駐車場
7:15 榛名富士 7:25
7:50 榛名富士登山口
8:30 烏帽子ヶ岳
9:05 鬢櫛山 9:10
10:20 掃部ヶ岳登山口
10:40 覗岩 10:45
11:15 掃部ヶ岳 11:25
11:40 西峰
11:50 耳岩
12:05 杖の神峠
12:20 鷲ノ巣山
12:45 杏ヶ岳 12:55
13:15 鷲ノ巣山
13:30 杖の神峠 13:35
14:30 氷室山 14:35
14:55 天目山 15:00
15:20 三ツ峰山分岐
15:40 三ツ峰山 15:45
15:55 三ツ峰山分岐
16:40 ビジターセンター駐車場
所要時間:10時間0分

■天候:晴のち曇

■コース状況
ビジターセンター駐車場~榛名富士
ゆうすげ元湯方面に車道を少し歩くと、右手に登山口があります。
九十九の緩やかな登山道で、明瞭且つ安全です。

榛名富士~烏帽子ヶ岳
榛名富士からの下山ルートは北斜面で残雪が目立ちました。
凍結箇所もあるので当日の状況ではアイゼンがあると安心です。
烏帽子ヶ岳登山口には赤い鳥居があります。

烏帽子ヶ岳~鬢櫛山
鬢櫛山への登りは急登です。

鬢櫛山~国民宿舎榛名吾妻荘
鬢櫛山からの下山道はやや不明瞭。
笹藪を突っ切っても行けるみたいだが、ひとまず今回は遠回りな正規ルートを選択。
国民宿舎榛名吾妻荘の脇に掃部ヶ岳登山口があります。

国民宿舎榛名吾妻荘~掃部ヶ岳
途中の分岐から登る覗岩は絶好の展望箇所。
掃部ヶ岳へは階段主体の体力が要る登りです。

掃部ヶ岳~杏ヶ岳
序盤は笹藪を道なりに突っ切るルートとなります。
耳岩も覗岩同様展望箇所だが、慎重に登る必要があります。
杖の神峠からは鷹ノ巣山を含む幾つかの小ピークを登り返すアップダウンのあるルートです。
この区間はリボンなどの目印がありがたいです。
杏ヶ岳からは今回鏡台山方面の展望は望めたが、榛名湖方面の展望は得られませんでした。

杏ヶ岳~天神峠
杖の神峠からは舗装路と未舗装路を交えての長い林道歩きで下ります。
杖の神峠は駐車スペースとなっているが、杖の神林道は落石が多く未舗装区間の路面が悪い為、車での通行は控えたいです。

天神峠~七曲峠
氷室山、天目山は各ピークに向けて階段主体で急激な登り下りを繰り返すので体力を要します。
関東ふれあいの道に選定されているため、登山道は最大級に明瞭です。

七曲峠~三ツ峰山
途中の分岐から三ツ峰山へは踏み入れる人が少ないが、ルートは道なりに一本道。
残雪も目立ちました。

三ツ峰山~ビジターセンター駐車場
今回は行かなかったが、松ノ沢峠に向かう途中分岐から榛名旭日岳というピークに登ることができるようです。
榛名山ロープウェイ山麓の榛名高原駅付近に食事処、お土産屋さんがあるが、昼中心の営業であることから閉まる時間が早いです。


初訪問となる榛名山に向けて4時過ぎに自宅を出発し、途中コンビニに立ち寄りながら下道走行約2時間でビジターセンター駐車場に到着です。
広い駐車場には私の車1台だけと貸切状態です。
駐車場よりその名に相応しく整った綺麗な山容をしている榛名富士を捉えます。


駐車場のトイレが冬季閉鎖中だったことから、やや焦り気味にテニスコート近くのトイレに移動します。
コンディションを整えた上で、駐車場に戻り長い一日をスタートさせます。
反時計周りで周回するため、ロープウェイ駅ではなく、看板の榛名湖温泉方面に向けて歩きだします。


すぐに榛名富士登山口がありました。
笹藪の間にある登山道を九十九折れに登って行きます。


呆気なくロープウェイ稼働前の榛名富士山頂駅に到着。
山頂駅前の展望台に移動します。


天候次第で見える地元の武甲山は見えなかったが、浅間山はしっかりと確認することができました。
眼下のビジターセンター駐車場は未だ貸切状態が続いていました。


ゴンドラも確認し、電波塔を横に見ながら榛名富士神社に向かいます。


鳥居を潜って、榛名富士山頂部にある榛名富士神社で山行の安全と反時計回り周回達成を願い参拝します。
3枚目の画像は二ツ岳(左)と相馬山(右)。


ゆうすげ元湯方面に下山します。
北斜面の為、積雪量が増えます。
以前から使っていた6本爪軽アイゼンに不満を感じていたため、新調したチェーンスパイクを実戦で初めて装着してみます。
素早く装着でき、軽くて身軽な動きができ、大変満足です。


完全下山後に入浴予定のゆうすげ元湯裏手に出ます。
車道歩きの途中から第二峰目に登ることになる烏帽子ヶ岳を捉えます。


赤い鳥居が目印の登山口から烏帽子ヶ岳を目指します。
大変静かな登山道を歩き、分岐から折れて烏帽子ヶ岳に向かいます。


前方でガサガサ音がしていたので、こんな時間から烏帽子ヶ岳に登る同志がいるのかと呑気に考えていました。
しかし、よく見ると木々に紛れて物体が現れ、目が合ってしまいます。
ひとまず熊鈴を積極的に鳴らし、前向きのまま後ずさりしてみます。
数分のカモシカとの対峙時間が非常に長く感じました。
カモシカは上には登っていったが、幸い烏帽子ヶ岳とは逆の左方向に去っていきました。
カモシカと再び出くわすかもしれない為、烏帽子ヶ岳を諦めるか悩みながらふと手をついた岩に明らかにおかしな感触が……、
仲間がすぐそこにいたらついに終わりだ等一瞬の間に頭をよぎりました。
岩の上にはこちらの物が置かれていました。
本当に心臓に悪いです。


カモシカを警戒しながら笹藪地帯を進み、烏帽子ヶ岳に来ました。
ここでザックから熊鈴を一つ追加して、熊鈴二つ体制で縦走に挑みます。


帽子ヶ岳を後にして急登の鬢櫛山に向かいます。


文字も薄れて極めて寂しい山頂標の鬢櫛山。
多少広がってはいるが展望もそこまでではなく、通過点の山といった感じです。


痩せ尾根で下り、その後この付近の笹藪地帯で道を間違え、笹藪方面に進んでみたり、鬢櫛山方面に戻ってみたりと計30分以上もロスしてしまいました。
正規ルートはここから左のやや不明瞭箇所にリボンが付けられていました。


下りきって車道に出ると、榛名湖の先に榛名富士を望みます。
車道歩きを続けていると、アヒル船とオレンジ屋根の榛名吾妻荘が視界に入ります。


立派な建物の国民宿舎の脇に掃部ヶ岳登山道入口がありました。


どうやら建物の一部を取り壊し作業中のようです。


好展望の覗岩にも立ち寄っていきます。


すると、開けて素晴らしい絶景が広がっています。
正面に一際目立つ榛名富士。


綺麗な建物の吾妻荘と国民宿舎。
覗岩から覗いてみると、断崖絶壁。


絶景を楽しんだのち榛名山最高峰掃部ヶ岳を目指して凍結に注意しながら階段主体で登り込んでいきます。
記念公園方面のルートと合流します。


登っていくと再度展望地から榛名湖と外輪山を視界に捉えます。


そして榛名山最高峰掃部ヶ岳(1449m)。
昼間の掃部ヶ岳山頂部も完全貸切状態。
本日ここまで一人もハイカーに会っていません。


山頂より浅間山。
杏ヶ岳へはアップダウンが待ってそうです。


杏ヶ岳に向けて歩きだすと、いきなりあまりの笹藪に苦笑いです。
何も無い西峰を通過。


途中の展望地に立ち寄ってみると、遠くに榛名湖と南方の山々が見えました。


目立って聳える耳岩に登ってみると、やはり素晴らしい展望が待っていました。


耳岩の下は日陰で凍結が危険なため、ここでもチェーンスパイクを装着。
やがてお地蔵さまが現れると、


舗装路が通っている鞍部の杖の神峠。
そのまま最奥の杏ヶ岳を目指します。


積雪の登りを進むと、杏ヶ岳よりも標高の高い鷲ノ巣山。


幾つか小ピークを登り返しながらまだかと思いながら歩き、祠があったが、ここも杏ヶ岳ではありませんでした。


アップダウンを繰り返しながらようやく杏ヶ岳に到着。



杏ヶ岳で休憩後復路を登り返します。
鷲ノ巣山まででも登り返しにしんどいと感じました。


杖の神峠からの長い林道歩きでは、所々落石が目立ちます。
これではとても車で杖の神峠までは来られないです。


面白みのない杖の神林道を下りきって天神峠。
コース略図でしっかりルートを確認し、氷室山への登山口を確かめます。


石灯篭を見上げます。


榛名湖の先に山頂直下でカモシカに遭遇した烏帽子ヶ岳。
2枚目の画像は地味なピークの鬢櫛山。


汗をかきながら必死で階段を登り込み氷室山。
看板の左下に小さく氷室山の文字と標高が書かれていました。


転げ落ちそうなくらい一気に階段で標高を下げます。
その後は何かの罰ゲームかと思わせるくらい再びきつい登り込みを強いられます。


天目山には複数のベンチが設けられていました。


七曲峠に下る途中もう何度目の登場かわからないくらい見飽きてきた榛名富士が視界に入ります。
七曲峠で車道を横切ります。


登ると、三ツ峰山への分岐が現れました。
山行途中で三ツ峰山は省いてもいいかなと思っていましたが、メンタルを鍛え直す意味でも気合いで三ツ峰山に向かうことを決断します。
積雪箇所を登ってついに非常に静かな山頂の三ツ峰山に登頂。
分岐に戻る途中だけ本日三度目のチェーンスパイクを装着しました。


もうあとは下るだけです。
階段がどこまでも続きます。
真っ直ぐ行くと榛名旭日岳というピークに行けるみたいでしたが、もう登り返すことはしません。
予定通り左に折れて下山します。


下りきって車道歩きで起点のビジターセンター駐車場を目指します。
本日間違いなく最多登場回数の榛名富士を正面に捉えます。


本日の営業を終了した榛名山ロープウェイ榛名高原駅を通過します。


近くのお土産屋さんの自販機でコーラを購入。
そしてビジターセンター駐車場に無事帰着。
榛名山周回を完了させました。


その後、車でゆうすげ元湯に移動して、疲れ切った身体を徹底的に癒します。


入浴後、台湾料理店福ちゃん食堂に立ち寄ります。
台湾味噌ラーメンと叉焼チャーハンのセットメニュー¥880を徹底的に食い込みました。


■その他
烏帽子ヶ岳直下でカモシカに遭遇したり、鬢櫛山からの下山で道迷いしたことなどありましたが、無事榛名山縦走を達成できてよかったと思います。
当日山ではまさかの完全貸切山行となりました。
久々のロング山行に疲れきってしまい、ゆうすげ元湯では長風呂してたら危険と判断して早めに揚がってしまいました。
今回の山行を経て、昨年末に比べてやはり体力、メンタルの低下を感じました。
燃え尽きたのだろうか、克服すべき課題になりそうです。
今まで自宅の秩父からどうせ北に行くなら赤城や谷川まで足を運んでいましたが、榛名山はとても静かな山域で、再訪したいと思いました。

鈴ヶ岳(赤城山)

2015-11-12 | 赤城・榛名・筑波
2015年11月12日

当初は気になっていた鈴ヶ岳からブログ開設以前に登頂経験のある長七郎山、地蔵岳への縦走を計画していたものの、途中藤岡で急遽別の予定が入ってしまったため、大幅なロスタイムで到着が11時過ぎとなってしまいました。
登山せず温泉に浸かってそのまま帰りたい気もしたが、せっかく来たので今回の最大目標だった鈴ヶ岳だけでも登ることにしました。

11:20 赤城山総合観光案内所
11:30 新坂平登山口
12:00 鍬柄山
12:15 大ダオ
12:30 鈴ヶ岳 12:50
13:05 大ダオ
14:05 出張峠 14:10
14:50 赤城山総合観光案内所
所要時間:3時間30分

■天候:曇

■コース状況
鈴ヶ岳登山口~鈴ヶ岳
笹が伸びている箇所があるので進む方向を注意したいです。
途中道標なく道が二股に分かれる箇所が複数あるが、どちらを歩いても合流できます。
道中数字の書かれた案内があるが、7を過ぎたあたりから傾斜が出てきます。
鍬柄山からオオダオまでは急な下り。
オオダオまで道が狭いです。
オオダオから鈴ヶ岳は安全な岩場のある急登です。

鈴ヶ岳~赤城山総合観光案内所
関東ふれあいの道に合流するまでは実線ルートにしては踏み跡がやや薄いので登山道を外さないように注意したいです。
出張峠が近づくと急登です。
さいたま市立少年自然の家からは車道歩きとなります。


駐車させて頂いた赤城山総合観光案内所から車道を少し下って、白樺牧場近くのここから入っていきます。
鈴ヶ岳までは2.3kmとそう遠くはないです。


鈴ヶ岳まではこの数字が目印となります。
道は笹で一ヶ所やや不明瞭になっていました。


絶景の展望箇所に出たが、
大沼方面を映してもガッスガスで眺望は得られません。


鍬柄山に来ましたが、真っ白です。
鍬柄山の先はやせ尾根の下りになっています。


鞍部のオオダオに出ます。
まずは直進して鈴ヶ岳を目指します。


鈴ヶ岳らしく岩場が出てきました。
危険な個所はありません。
岩と岩の隙間を抜けていきます。


あっけなく鈴ヶ岳(1565m)に到着です。
そして鈴ヶ岳といったらこちらの3つの石碑。


鈴ヶ岳で昼食を取り、オオダオまで戻ってきます。
ここからは北側に行きます。


こんな感じの樹林帯を進みます。


下ったところから撮影しました。
大沼に行きます。
ここから関東ふれあいの道を進みます。


途中の沢を撮影しました。
これが沼尾川なのだろうか。


出張峠が近づくと結構嫌になる階段状の登りが続きます。


出張山との分岐である出張峠に来ました。
外輪山のなかで孤立している鈴ヶ岳は大沼付近の噴火によるものではないみたいです。


こちらの建物どうも見覚えがあるな、と思っていたら高校時代に学校行事で一度訪れた記憶があります。
少年時代に帰ることができて、個人的には今回一番の収穫です。


車道を進むと分岐スペースにベンチと、鬼がいました。


大沼を望みながら歩くと、青木旅館が見えてきました。


気温は2℃ですが、歩くと寒さを感じません。
そして赤城山総合観光案内所に着きました。
この後、入口、出口ともにゲートが閉まっていたため焦りました。
館内にいた従業員の方に説明したところ、入口のゲートは鍵が開いているので出たら閉めてほしいとのことで安心しました。


下山後特に疲れてもいないので直帰も考えましたが、せっかく来たのであいのやまの湯に初訪問してみます。
大規模の温泉施設でした。
帰路は下道走行で、渋滞に巻き込まれて結局ストレスを抱えながら終了しました。


■その他
到着時間が大幅に遅れ地蔵岳、長七郎山への縦走はならなかったが、正直遅い時間からでは気持ちが入らず鈴ヶ岳だけでも早く終わらせたいという気持ちでグダグダでした。
鈴ヶ岳は外輪山のなかではマイナーなので気になっていましたが、登ることができて赤城山を一つ知ることができたのは収穫だと感じています。
次はもっとロングを登りたいです。