途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

北横岳~蓼科山

2015-06-08 | 八ヶ岳
2015年6月8日~6月9日

北、南問わず八ヶ岳にはずっと登ってみたいと思っていました。
やはり主峰赤岳を中心とした南八ヶ岳にするのか、自然たっぷりの北八ヶ岳にするのか、山頂が特徴的で最も気になっていた蓼科山にするかと長いこと迷っていました。
今回はあえて最もメジャーな赤岳を回避して、北横岳~蓼科山の縦走に決めました。
北八ヶ岳ロープウェイは自宅から予想以上に遠く、車で4時間弱かかりました。
自分にとっては初の山小屋泊でした。
蓼科山からの下山路を見失ったため、結局小屋番さんに分かれを告げた蓼科山荘にまた戻って竜源橋に下りました。

1日目
9:10 北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
9:20 坪庭
9:55 三ツ岳分岐
10:15 北横岳 10:25
11:20 亀甲池
12:00 双子池ヒュッテ
12:15 双子池 12:20
13:00 双子山 13:05
13:20 大河原峠 13:30
14:25 赤谷の分岐
14:40 蓼科山荘
所要時間:5時間30分

2日目
6:00 蓼科山荘
6:30 蓼科山
6:35 蓼科神社奥社
7:00 蓼科山
7:30 将軍平
8:30 天祥寺原・将軍平分岐
9:50 竜源橋 10:00
10:55 北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅
所要時間:4時間55分

■天候:曇後雨

■コース状況
坪庭~北横岳
よく整備された散策路です。
コイワカガミやレンゲツツジが咲いていました。

北横岳~亀甲池
北斜面の下りで残雪もありました。
アイゼンを使うほどではありません。

亀甲池~双子池
一番の難路です。
情報収集で事前に知っていはいましたが、やはり道を塞ぐ大きな倒木のオンパレードでした。
跨げない倒木もあるので通れるところを探して進んだり、お勧めはしないけど大変いい経験になります。
こちらも一部で残雪があります。
双子池まで行けば双子池ヒュッテの近くに休憩スペースがあります。

双子池~双子山
なだらかな上りですが、丈の低い笹藪が伸びて道幅は狭いです。
山頂は広くて日当たりがいいので気持ちがいいです。

双子山~将軍平
大河原峠まで狭い笹藪。
大河原峠で一旦車道を見ることになりますが、大河原ヒュッテの脇を抜けていきます。
そこからは小石がゴロゴロした上り、途中から急斜面に変わります。
樹林帯の暗い道です。

将軍平~蓼科山
やや大きめな石の急斜面です。
途中から鎖も出てきますが安全です。
ここも北斜面で日当たりが悪いため一部で残雪があります。

将軍平~天祥寺原
しばらくは蓼科山らしい石の路面。
途中通行禁止の為の緑色のロープが出てきますが、そこを左に行くと再度下へ下る登山道が出てきます。
雨が降った後なんかは特に滑りやすいので気を付けてください。
自分はここで滑って背中を軽く負傷しました。

天祥寺原~竜源橋
樹林帯の暗い登山道ですが、一本道なので道迷いの心配はいらないです。

竜源橋~北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅
ひたすらの車道歩きです。
ロープウェイの看板のところを左に折れると標高の高い山麓駅まで嫌というほど面白みのない上りが続きます。

全体を通して登山道は明瞭ですが、蓼科山がだだっ広いので蓼科山登山口方面への下りはわかりづらいです。
どうやら違う場所にも石に矢印が付いていました。
本来はこのまま下る予定で考えていましたが、下山道を見つけるのに苦労したため、早々と戻って竜源橋に下ることを決断しました。


山麓駅駅舎周りにあった坪庭への登山口。
今回は時間がないのでロープウェイを利用します。


山頂駅。
山麓も山頂も綺麗な建物です。


坪庭。
いきなり素晴らしい世界が待っていました。


よく整備されています。


ところどころイワカガミが咲いていました。


北横岳まではゆっくり歩いて60分です。


木製の橋を渡ったりして、三ツ岳分岐。
今回は北横岳に向かいます。


北横岳ヒュッテ。


北横岳南峰。
こんな感じで広いですがガスっていました。


北横岳北峰。
こちらも広いです。
今回はあえて倒木地獄が待っているより悪い道の亀甲池経由を選んで双子山を目指します。


北面は日当たりが悪く、残雪がありました。


この赤テープの後は幾らか日当たりがよくなっています。


静かな亀甲池到着。


笹藪を抜けると、事前情報でわかってはいましたが、倒木及び残雪地獄。
通れるところを探さなければなりません。


倒木に苦戦しながらなんとか双子池(雌池)に着きました。


双子池ヒュッテを挟んで反対側には双子池(雄池)。


狭い笹藪を通りながら双子池から30分ほどで開けてきました。


そして気持ちのいい双子山。


本当に狭いです。
ぶつかりながら進みます。


大河原峠。
地図はわりと詳しく書かれていました。
大河原ヒュッテにある自販機は期待させながらも全て空でした。


大河原ヒュッテの脇から進み、小石の坂を登ると佐久市最高地点。


後で気付きましたが、前掛山に行くのを忘れてしまいました。


宿泊させていただいた蓼科山荘には15時前に着きました。
着くと丁度すぐに蓼科山山頂にある蓼科山頂ヒュッテの小屋番さんが下山しました。


豪雨の夢を見たことから嫌な予感はしていたが、やはり4時前起床で窓越しに外を見てみると途轍もない大嵐が吹き荒れていました。
結局雨が多少弱まるのを待ったため2時間以上の遅れで6時出発。
気温は9℃と寒かったです。
最初は暗いですが一本道です。


明るくなると鎖も出てきます。
登りでは鎖はなくても問題ないです。


登山道を外れるとまだまだ雪が多いです。


しばらく登って蓼科山頂ヒュッテ。
小屋番さんは前日に帰ったので誰もいません。
山頂の大雨と強風から逃れる為に暫く待機させて頂きました。



そして蓼科山山頂(2530m)。
とにかくとても広く、一面こんな感じです。
大雨、強風に耐えながら下山道を探すも苦戦したため、悪天候過ぎるのであっさり諦めて竜源橋を目指します。


将軍平に戻ってから天祥寺原への下りです。
予想以上に安全すぎて、道も一本道ですので迷いようがないです。
蓼科山荘の小屋番さんに聞いた話では途中行き先がロープで塞がれ、左側に誘導している箇所があるらしく、道迷いの心配としてはそこくらいらしいです。


こんな感じです。
どうしてもレンズに雨が残ってしまいうまく撮れません。


雨が邪魔ですが、これが小屋番さんが言っていた緑のロープ箇所です。
脇道から下ります。


天祥寺原。
この後の下山中濡れた地面で滑って背中を負傷しました。
靴もズボンも泥んこになってしまいきつかったです。


雨のなかさらに1時間以上歩いてここまで来ました。
竜源橋まであと少しです。


竜源橋に到着。
しかし、今回の山行はここからのひたすらの車道歩きが長く、途中走ったりもしました。


本当に車道に倒れ込みたいくらい精神的にも疲れながらようやく山麓駅に辿り着きました。
前日に来たときとは大きく違いガスっていました。
山麓駅内は旅行会社の団体さんで賑わっていました。
とはいえ、お客さんは殆どがその団体さんでした。


■その他
倒木地獄や悪天候、山麓駅までのひたすらの上り坂の車道歩きと楽しいところだけではない山行でしたが、ずっと気になっていた蓼科山まで思い切って来ることができてよかったです。
本当はもっとだだっ広い山頂を楽しみたかったです。
人という点では今回の山行でお世話になった蓼科山荘の小屋番さんや北八ヶ岳ロープウェイの駅員さんなどとお話ができたこともよかったです。
またいずれ八ヶ岳連峰には足を踏み入れたいです。