途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

甲武信ヶ岳~破風山~雁坂嶺

2015-10-27 | 奥秩父
2015年10月27日

今回の山行は明確に奥武蔵最強ルート(奥武蔵主脈縦走)と翌年の鳳凰三山を視野に入れた上での自分自身の試験的な意味合いも含めての山行でした。
とはいえ、一番の理由はやはり早くしないと雁坂トンネル無料期間が終わってしまうからです。
当初は前日に行くつもりで計画していたところ急遽会社の都合で翌日へとスライドすることになりました。
天気予報では数日前まで曇後雨だったため、天候次第で第二候補だった赤城山への訪問も検討していましたが、天候が好転したため、再度ギアを締め直して甲武信ヶ岳~雁坂嶺の周回ロングコースに決定します。
これが全てうまくいって道中嬉しい出会いがありました。

5:15 道の駅みとみ
5:45 近丸新道登山口
7:25 徳ちゃん新道分岐 7:30
8:50 木賊山まき道分岐
8:55 木賊山 9:00
9:05 甲武信小屋
9:20 甲武信ヶ岳 9:40
9:50 甲武信小屋
10:30 破風山避難小屋 10:45
11:10 破風山 11:15
11:25 東破風山
12:00 雁坂嶺 12:20
12:40 雁坂峠 12:50
14:00 沓切沢橋
15:00 道の駅みとみ
所要時間:9時間45分

■天候:晴

■コース状況
道の駅みとみ~甲武信ヶ岳
西沢渓谷へと舗装路を歩き、東屋とトイレのあるスペースをさらに進んだ先に近丸新道登山口とその奥には徳ちゃん新道登山口があります。
近丸新道は一部崩壊で登山道が狭くなっている箇所があります。
廃屋を過ぎた先のつきあたりで一旦左後ろに進みヌク沢を渡ることになるのですが、ここがわかりづらいです。
右上の急斜にも僅かに踏み跡が付いていました。
自分も最初そちらに進んだためおかしいと思いながらここで10分程ロスしてしまいました。
辺りを見渡してピンクのテープを目印にするといいです。
ここから破風山との分岐までは急斜です。
1869mの徳ちゃん新道合流点近くになると石楠花が多くなります。
この石楠花トンネルは徳ちゃん新道と合流地点以降にもありますが、歩く際にはかなり邪魔です。
木賊山、甲武信小屋を過ぎて、甲武信ヶ岳への最後の登りも急斜です。

甲武信ヶ岳~西破風山
木賊山の巻き道は平坦で歩きやすかったです。
途中にあるザレ場の賽ノ河原は抜群の展望地なので甲武信ヶ岳が混んでいる場合はこちらでゆっくりするといいかもしれません。
破風山避難小屋のある笹平から破風山へはなかなかの急登です。

西破風山~雁坂嶺
東破風山まではかなり歩きづらい岩場歩行となります。
登山道自体は安全だが、足場を間違えると足が痛いです。
その後は一本道の気持ちのいい立ち枯れ地帯です。
雁坂嶺への登りもやはり急斜です。

雁坂嶺~道の駅みとみ
稜線を下った先の雁坂峠は複数ベンチがあり、好展望です。
展望の開けた箇所を下ったあとは紅葉の終わった枯れ葉地帯でした。
途中沢を渡るので増水時は注意が必要です。
沓切沢橋が近づく標高の低いところではまだ紅葉が色づいていました。
沓切沢橋からは苦になるひたすらの舗装路ですが、今回は紅葉が綺麗でした。


自宅を3:40分出発。
11月末まで無料の雁坂トンネルを抜けて4:50道の駅みとみに到着。
まだ暗いのでトイレで出すものを出し、しっかりコンディションを整えたうえで5:15出発します。
国道を左に進むとすぐに西沢渓谷へと右に折れる道があります。


ヘッデン装着で進んでいくとゲート前には重機が置かれていました。
雀さんがお出迎えしてくれます。


さらに舗装路を進むと、東屋とトイレ、西沢渓谷の案内図があるスペースに着きます。


トロッコ跡を見たいので徳ちゃん新道ではなく近丸新道から登ります。
登山道ガイドマップには今年の7月に歩いた雁坂峠~笠取山周回コースも載っています。


序盤から近丸新道らしくザレた狭い箇所を歩きます。


お目当ての一つだったトロッコ跡が出てきました。
6:00をまわり明るくなってきました。
トロッコ跡の地面が崩れてなくなっている箇所もあります。


登山道の外れにある廃屋を過ぎて暫く進むとつきあたります。
ここを左後ろに下がり、沢を渡った反対側から登り込んでいくのが正規ルートです。
自分は最初間違えてそのまま僅かな踏み跡がある右上へと上がってしまいました。
すぐに異変に気付き、今度は先程の廃屋まで引き返してしまったりと結局10分程ロスしてしまいました。


沢を渡ってからはようやく傾斜がきつくなります。


さらにひたすら登っていくと石楠花群生地に辿り着きました。
この石楠花トンネルのせいで登山道が狭くなり歩きづらいです。


そして徳ちゃん新道との合流地点に到着します。


再び石楠花地帯を進むと、いよいよ甲武信ヶ岳らしくなってきました。
このあたりから霜柱が現れるようになります。
徐々に開けてくると風も強まってきます。


さらに登ると展望地に到着します。
冠雪した富士山と広瀬湖を見ることができます。
好展望のザレ場で気持ちがよく、小休止しました。


再び歩き始めると破風山との分岐まで来ました。


木賊山に向けて歩きます。
鶏冠尾根は通行止めされていました。


木賊山に到着。
ここで嬉しいサプライズが、
前日テン泊の女性ハイカーさんとお会いし、会話をします。
するとヤマレコユーザーであることが判明しテンションが急上昇します。


甲武信ヶ岳が見えてきました。
さらに進むと甲武信小屋に到着です。
ここは立ち寄らずにそのまま甲武信ヶ岳を目指します。


この早い時間でも徐々にハイカーさんに遭遇します。
展望が開けてきます。
甲武信ヶ岳への最後の急登はきつく感じました。
因みに残念なことにカメラの不具合により、このあたりから右下が黒く映ってしまいます。


道の駅みとみから約4時間、近丸新道登山口から3時間30分で甲武信ヶ岳(2475m)に到着。
まだ登山を始めて1年ちょっとであったブログ及びヤマレコ未加入時代の一昨年12月に同様のルートで甲武信ヶ岳ピストンを登ったことがありました。
その時は2、30cmほどの積雪があったとは言え、5時間弱かかってしまっただけに自身の成長を感じることができました。


山頂からは八ヶ岳、富士山、他にも南北のアルプスなど眺望が望めます。


甲武信ヶ岳に20分ほど滞在した後未踏の破風山、雁坂嶺を目指します。
雁坂峠まではまだ7.1kmもあります。


甲武信小屋からはまき道を歩きます。
作業をしている方がおられました。
挨拶を交わします。


平坦で歩きやすいまき道を歩くと、雁坂峠まで5.3kmとあっという間に距離だけ稼ぎます。


その先は展望抜群の賽ノ河原。
大展望で名残惜しいですが、行程が長いので先に進みます。
破風山のほうだけ新しい案内板が取れていました。


標高を下げると破風山避難小屋に到着。
テーブルとベンチも併設されているので大展望を望みながら小休止します。
避難小屋の中を覗くと広くて綺麗です。


ここから破風山までは急登です。
ゴツゴツした岩も出てきます。


登ると歩いてきた方角が開けるので、振り返って撮影します。


ベンチのある破風山(2318m)に着きました。
一般的に破風山と言われるこちらが西破風山で、雁坂嶺方向には東破風山もあります。
出発の準備をしていると向う側から単独ハイカーさんが歩いてきました。
甲武信ヶ岳は過去に来たことがあるため、雁坂峠から来て破風山をピストンするとのことです。


歩きづらい岩場を通過していくと東破風山(2260m)。


風を受けながら気持ちのいい苔地帯を通過していきます。
このあたりの登りで疲れていると早くも破風山で出会った健脚ハイカーさんに抜かれてしまいます。
あっという間に見えなくなってしまいます。


晴天のため、立ち枯れ地帯も気持ちがいいです。


ようやく雁坂嶺(2289m)。
ベンチがあり、この先の雁坂峠では独占できないかもしれないという考えからここで昼食とします。


稜線を雁坂峠に向けて下ります。


7月にも訪れた雁坂峠に到着。
意外にも独占できましたのでここでも休憩します。
山頂標は7月に来た時よりも荒れています。


暫くは富士山を見ながら気持ちのいい登山道を歩きます。


一度沢を跨ぐと、その後は紅葉が終わった枯れ葉地帯。


木製の橋を歩いて沢を渡ります。
その先で沢から離れていきます。
途中危険な所にはロープも設置されているので安心して歩けます。


標高を下げると紅葉はまだまだ綺麗です。


沓切沢橋に下りて来ました。
ここからは長い舗装路歩きです。


本来なら舗装路歩きに嫌気が差すところですが、今回は綺麗な紅葉が目の保養となり苦になりません。


そして雁坂峠登山口まで来ました。


国道140号に出たらすぐに早朝に到着した道の駅みとみです。
日没時間を計算に入れながらの山行だったため10時間を切ることができて大満足です。


せっかくなので西沢渓谷にも訪れることも考えましたが、もう一人の自分がもう歩きたくないと言っていたので自宅の秩父方面へと車を走らせて大滝温泉遊湯館に立ち寄ります。
ここで木賊山でお会いしたヤマレコユーザーさんが、自身が尊敬している師匠と繋がっていることを知りテンションが最高潮へと達し、独りでにやけながら温泉に入りました。


■その他
道中途轍もないサプライズがあり、当初の予定通り前日に行っていたら、行き先を赤城山に変更していたら、時間を遅らせて甲武信ヶ岳や三宝山のピストンにしていたら、木賊山をまいていたら、逆回りだったら、バッティングできなかったので本当に全てうまくいっての嬉しい出会いです。
こういう流れだったのだと思います。
確かに適度な疲労はありますが、所要時間のわりには3月に登った両神山梵天尾根、今月初めに登った朝日岳ピストンのほうがきつく感じました。
でも、自分自身の現状のレベルがある程度把握できたのでよかったです。
周回コースなので今後機会があれば反時計周りも歩きたいです。

子ノ権現~大高山~天覚山~多峯主山~天覧山

2015-10-19 | 奥武蔵
2015年10月19日

地元奥武蔵山域にしては自宅の秩父からやや離れている天覚山、多峯主山、天覧山は以前から気になっていました。
わざわざ多峯主山、天覧山だけに行くというのも勿体ないので天覚山、さらには大高山も、どうせ奥武蔵主脈縦走路の未踏ゾーンを歩くなら破線ルートに行ってみなければ意味がないのではないかとどんどん欲が出て当初の予定より行程が長くなってしまいました。

6:00 西吾野駅
6:45 天時十二丁目
7:10 子ノ権現
7;25 子ノ権現
7:40 スルギ
8:50 前坂
9:25 大高山 9:30
10:30 天覚山 10:40
11;00 東峠
11:50 久須美坂
12:00 久須美ケルン
12:15 飯能アルプス永田入口
13:20 多峯主山 13:25
13:45 天覧山 13:55
14:20 飯能駅
所要時間:8時間20分

■天候:晴

■コース状況
西吾野駅~子ノ権現
国道に出たら左に進み、子ノ権限の看板がある橋が右側に見えてきますのでそこから入っていきます。
舗装路の途中に幾つか分岐らしきものがありますが、ひたすら道なりに直進して山道に入ります。
奥武蔵らしい樹林帯の山道で危険な個所はありません。

子ノ権現~大高山
山と高原地図の破線ルートです。
子ノ権現駐車場近くに吾野駅への道標がありますが、吾野駅方面ではなく反対方向の狭い登山道を入っていきます。
小さく大高山と書かれていました。
522.1mピークを過ぎて暫く行くと、舗装路に出ますが、道標の通り前坂を目指し左に向かいます。
程なく左側に前坂方面の道標とともに狭い登山道があります。
その先にも実戦ルートがあるみたいですが、破線ルートから入りました。

大高山~天覚山
小ピークの連続だが、巻き道のあるところも多いです。
手書きの案内板を多数設置して頂いてあり、分岐は片方に木で通せんぼされていたりと助かりました。

天覚山~多峯主山
釜戸山分岐、久須美坂峠を経て車道に出ると、右に行くのが最も一般的なルート。
しかし、苦手なこの住宅地区間で道迷いした私は急遽多峯主山頂裏手からのルートに切り替えることにしました。
登山道に入れば非常に明瞭です。

多峯主山~天覧山
道は非常に明瞭です。
天覧山付近は登山道が多数交わっているが、全て案内があり問題ないです。


西武秩父線を利用して本日のスタートは西吾野駅。
左下に何か写り込んでいますが、気にしないでください。
自販機で購入した朝の缶コーヒーを飲むとともに、トイレで出すべきものは全て出し、スッキリさせます。
準備運動していると明るくなってきて時刻はほぼ6:00となり、スタートします。


国道に出たら左に進み、ここからまずはマヨネーズではなく子ノ権現を目指し、自身の未踏区間に入っていきます。
この橋の先で出会ったおばさんに「はっやいねー」と言われ、ルートを聞かれ、子ノ権現から飯能まで歩くと言うと驚かれていました。


途中地図上にない子床峠分岐を見つけましたが、寄り道せず子ノ権現に向かいます。


ここを過ぎればすぐに未舗装の登山道が始まります。


奥武蔵らしい樹林帯を歩くと、分岐点にもなっている天時二十丁目石。


1枚目の画像の分岐を左に折れてさらに山道を歩き、一旦車道に出たら左に進みます。


かわいいおそうじ小僧がお出迎えしてくれました。


赤い鳥居をくぐり、その先を右に行くと、


足腰守護に御利益がある子ノ権現のシンボルである日本一大きな金の草鞋。


大高山へは1枚目の画像のところを左の吾野駅ではなく、右に行きます。


分岐になっているスルギを過ぎると尾根歩きになってきます。


そして522mピークの板屋の頭。


トラロープが登場してきますが、比較的安全です。


ここから車道を左に進みます。


狭い登山道を入っていきます。
このあたりから本格的に蜘蛛の巣との格闘が始まります。


間違えやすい分岐は木で通せんぼされています。


随分前から落ちていた竹の棒を器用に使い蜘蛛の巣を取り払いながら前坂まで来ました。
ここで破線ルート終了。
前坂から大高山を目指します。


だいぶ明瞭な樹林帯です。
実線ルートなので幾らかはいいが、まだ蜘蛛の巣地帯は終わりません。


車道を横切ると、ベンチがありましたが、行程も長いので先を急ぎます。


倒木がありましたが、歩行に支障はありません。


大高山(493m)に到着。
ここで小休止します。


天覚山へ向けて進むと、分岐に矢印がありました。
ありがたいです。


手書きの案内もあります。


天覚山を守る会に感謝です。
最後の急坂を登れば天覚山です。
蜘蛛の巣は留まることを知りません。
頭の中で蜘蛛取り蜘蛛取り……と連発していたら雲取山に登りたくなってきました。
もともと残り少ない今年の山行リストの候補には挙がっているのですが、


そして楽しみにしていた天覚山(445m)。
ここで休憩します。


天覚山を後にすると、すぐにようやく本日初めてとなる単独男性ハイカーさんとすれ違います。
近くに来るまで全然気付かなかったので慌てて挨拶をしました。
そのすぐ先で単独女性ハイカーさんにも会い、少し会話をしました。


東峠に出ると、多峯主山や天覧山の文字を目にすることができます。
もっと勿体ぶるかと思っていました。


そして鉄塔。
本当は真下から覗いて撮影したかったのですが、真下は草ぼうぼうの急斜面なので、わざわざリスクを顧みず果敢に行くことはしませんでした。


近くで「オォーーー」と凄い歓声が上がります。
あたりを見回しても私しかいないことから私の健脚ぶりに歓声が沸いているのかと思い、勝手にペースを上げます。
すると、ネット越しに飯能グリーンカントリークラブがあり、登山道ではなくゴルフ場での歓声だったことに気づかされます。


釜戸山分岐です。
この先から忘れかけていた蜘蛛の巣地帯が始まります。
どうやら最初にすれ違った男性ハイカーさんは釜戸山方面から来たのだと思います。


2枚目のの案内板はヤマレコでもよく見かけます。


お尻を向けていますが、祠があります。


滑りやすい箇所を通過して有名なケルン。


下界が近づいてきました。
ベンチもあるので多峯主山までの最後の休憩ポイントにします。
いくらか開けた箇所からは低山らしく街並みが見えます。


下りきったところから撮影しました。


下界で暫く迷いかなり時間をロスします。


ファミリーマートが見えます。
結局ここを右に上がっていくルートを選びます。
上がった先の今回塞がれていたここで左に折れます。


すぐ先に登山道入口がありました。


ピンクのテープが頻繁に付けられていてわかりやすいです。


多峯主山(271m)。
奥武蔵でも私の自宅からは遠いため、なかなか来る機会がなかったので来ることができてよかったです。
ここからはかなりの人数の軽装ハイカーとすれ違います。
ベンチもありますが、隅で給水のみに留め、天覧山まで行きます。


この程度の階段にも鎖が付けられています。


物凄い明瞭な広い山道。
私服ハイカーになんとジーパンまで、ついには制服姿の高校生まで。
登山服を着ている私のほうが明らかに浮いています。
ある意味凄いところに来てしまったんだなと驚きました。


この分岐を左に行き、最後の木段を上ると、


ついに天覧山(195m)。
山名板もありましたが、遠くの山は何も見えません。
この日は気温が高く、低山らしく暑いです。


天覧山登山口付近にはトイレも設置されています。


駅までの道に不安を抱えながら慎重に歩き飯能駅に到着。


■その他
途中の蜘蛛の巣地獄にはうんざりでしたが、奥武蔵主脈縦走路の未踏区間の視察ができたことは大きかったです。
そして、もはや観光地化されていた多峯主山、天覧山の人気にも驚かされました。
日和田山には行ったことはありましたが、別物でした。

白毛門~笠ヶ岳~朝日岳

2015-10-05 | 谷川山域
2015年10月5日

先週に登った展望の利かない地味な南小太郎山ではどうにも満足できず、地元秩父から水上遠征を決意しました。
谷川岳には昨夏厳剛新道から登っているので、湯檜曽川を挟んで反対側の白毛門方面を考えていました。
純粋に登山を楽しむことに重点を置きつつも翌年以降の谷川連峰馬蹄形縦走に向けての下見登山も兼ねて、日本三百名山の朝日岳まで足を伸ばしました。

7:00 白毛門登山口駐車場
9:00 松ノ木沢の頭
9:35 白毛門 10:50
10:30 笠ヶ岳 10:40
11:40 朝日岳 12:00
13:00 笠ヶ岳 13:10
13:50 白毛門 14:00
14:30 松ノ木沢の頭 14:35
16:00 白毛門登山口駐車場
所要時間:9時間0分

■天候:曇時々晴

■コース状況
駐車場所~白毛門
序盤から樹林帯なかなかの急登。
巨大な絵のウロが松の木沢の頭までのほぼ中間地点であり、この周辺に休憩できそうなスペースがあります。
松の木沢の頭が近づくと展望が開け、鎖、ロープが登場する岩場が出てきます。
慎重に登り下りすれば問題ありません。

白毛門~笠ヶ岳
一度標高を下げてからの再度登りとなります。
途中から目指すべきピークが明確になるのでこの区間はあまり苦になりませんでした。

笠ヶ岳~朝日岳
嫌になるくらいいくつもの小ピークをアップダウンすることになりますので意外ときつく感じます。
一部道が狭かったり、ザレ場がありますので危険箇所とまではいかないが、最低限の注意はしたいです。

全体的に登山道は一本道で非常に明瞭なので間違える心配はありません。
白毛門に至るまでの急斜の上り下り、朝日岳までの狭い箇所を注意するくらいで問題ありません。
個人的にはかなり疲労が残りました。


自宅を4時過ぎに出発して、藤岡ICから関越自動車道を北へ。
個人的に関越自動車道走行時のお馴染となっている赤城高原SAで朝食休憩。
写真撮影後すぐにおじさんが登場するも数秒のタイム差でこちらの勝利。


白毛門登山口の駐車スペースに到着。
7時を回ったところで登山開始。


有名な馬蹄形縦走概念図。
いずれ日帰りで達成したい大きな目標であり、今回は下見も兼ねての登山です。
右に見える赤い手摺の橋を渡ります。


気持ちのいい山道もすぐに急登へとステージを変えていきます。


途中から谷川岳方面を望むも山頂付近はガスっています。


わかってはいましたが急登です。


絵のウロ付近は大木が多いため、どれのことを言っているのかと考えながら歩いていると、倒木が出現してきます。
倒木は全工程でこの一本だけでした。


絵のウロ。
ここまで登山開始から1時間弱。


暫く変わり映えのしない登山道を歩くと、ロープや鎖のある岩場が登場してきます。
考えてみたら久々に大岩の鎖場を登った気がします。


一気に展望が開けるも晴天とはいきませんでした。
色付きは目立ち、眼下には街並みも見えます。


松ノ木沢の頭に到着すると目指す先に一人登山者を確認することができました。
湯檜曽川の向こう側に位置する谷川岳方面は相変わらず山頂付近がガスっています。


小休止した後出発すると見頃を迎えている紅葉が御出迎えしてくれました。


谷川岳、一ノ倉岳方面なのだろうか。
山頂付近が綺麗に隠されているため、私では判別がつかないです。


矢印まで書かれていました。
この付近で松の木沢の頭で確認できた単独ハイカー、3?4?人組のグループ、単独ハイカーと遠慮なく次々に計6名抜かせていただきます。


松ノ木沢の頭からは意外にあっさり誰もいない白毛門(1720m)に到着。
方位盤があるも、生憎の曇で展望は一切ありません。
この山頂標(標ではないか)がお気に入りです。


暫くして到着された最後に抜いた単独ハイカーさんと写真を撮り合います。
そして話し込んでいると抜き去ったハイカーさんが全員集結。
さらに話し込みます。
どうやら先程のグループハイカーさんは地元の方で、清水峠の避難小屋に泊まり馬蹄形縦走をやるとのことです。
その為、下山時に再会することとなります。


ここから笠ヶ岳までの稜線は紅葉ゾーンです。


白毛門より40分程で笠ヶ岳(1852m)。
山頂は終始独占が続きました。
なお、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳の三山の山頂では個人的に笠ヶ岳が一番のお気に入りです。


笠ヶ岳から少し下ると笠ヶ岳避難小屋。
形は特徴的も内部はあまり綺麗ではありませんでした。


これから進む稜線を捉えるもピーク付近はやはりガス。


さらに小ピークのアップダウンを繰り返すもまだまだ複数のピークが見えます。
いったい朝日岳はどれなんだか。


小ピークの連続は予想以上に堪えます。
今度こそようやく朝日岳か?と思いながら歩き続けます。


そして朝日岳(1945m)。
山頂は全行程で最も酷いガスでした。
そしてとても寒いです。
山頂標から離れたところにある祠にも行ってみました。
山頂はまたしても独占状態で、昼食のため20分くらい休憩した後下山します。


小ピークのアップダウンを進み、ようやく笠ヶ岳が見えてきました。
この少し前で行きの白毛門で話し込んだグループハイカーさんが休んでいました。
現在の自分では日帰り馬蹄形縦走はまだまだ無理かなと考えていましたが、君ならやれると励まして頂きました。


笠ヶ岳に戻ってきました。
またしても独占状態。
やはり個人的にこの山頂が落ち着きます。


紅葉と谷川連峰が綺麗でついつい写真を撮ってしまいます。
この紅葉ロードは素晴らしかったです。


そして白毛門まで来ました。
登りの朝日岳手前ですれ違った単独ハイカーさんを含む2名のハイカーさんがいました。


谷川連峰は稜線が気持ちがいいのでいつも以上に風景の写真を撮ってしまいます。


へばって休憩していると目の前にナナカマドの存在に気付きます。


松ノ木沢の頭。
しかし、ここからがまだまだ長いのです。


あまりの高さで怖がりながら写真を撮ります。
へばっているためよろけないよう注意を払います。


下から撮っているので見づらいが、ガンバレと書かれています。
本当にくたばりかけていたので励まされます。


最後に、複雑な木の根っ子。
沢の音を聞きながらもう暫く歩いて駐車場に着きます。


下山後は湯テルメ谷川にて疲労を癒します。
¥570で無料のロッカーあり。
ここでも朝の赤城高原SAの時と同様写真撮影時おじさんが登場し、さらなる接戦もほんの僅かのタイム差でこちらの勝利。
最後は2連勝で締めることができました。


■その他
谷川連峰の素晴らしさを改めて実感するとともに、相当な疲労も残りました。
ちょっと現状ではまだまだ日帰りでの馬蹄形縦走をこなしてしまうだけの実力が伴っていないと感じました。
谷川連峰馬蹄形縦走は大目標として温めつつ、もっと力を付けてからいずれ挑戦したいと思います。