途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

(秩父)二子山

2017-08-30 | 奥秩父
2017年8月30日

秩父より志賀坂峠を神流町に抜けるときに国道299号線を挟んで両神山の対面に現れる岩峰の二子山は興味がありました。
一般ハイキング向きの山ではないことから手持ちのガイドブックには掲載されてなく、特に上級者コースは鎖が撤去されていて大変危険な山と言われていました。


8:55 駐車スペース
9:35 股峠
10:00 東岳 10:05
10:35 股峠
11:20 二子山(西岳) 11:40
12:35 魚尾道峠
13:20 駐車スペース
所要時間:4時間25分

●天候:曇時々雨

●コース状況
登山口~股峠
登山道は一部やや荒れ気味だが、踏み跡やピンクテープを見ながら進めばそれほど問題はありません。
沢から離れてからの後半はやや急登です。

股峠~東岳
岩場が目立つようになり、傾斜もきついです。
一ヶ所鎖場とロープがあり、下りでは特に注意したいです。
ルートを誤ると危険な岩場に出てしまうので、少しでも怪しく感じたら引き返してルート確認に努めたいです。

股峠~西岳(上級者コース)
鎖が撤去された高度感満載の連続する岩場の登攀です。
難コースであり、一般ルートもあるので無理する必要はありません。

西岳~魚尾道峠
歩幅の狭い岩稜、生い茂った草が出てきて危険です。
後半特に滑落に注意したい鎖場の下りがあるので、確実な登攀が求められます。
最後まで集中力を保ちながら歩行したいです。

魚尾道峠~登山口
特に危険箇所はありません。
鉄塔箇所から二子山の全容を望むことができます。
国道に出たら左折して車道歩きで登山口に戻ります。


国道299号線を秩父側から志賀坂峠方面に向かい、民宿登人のすぐ先を右折して、登山口先のスペースに車を駐車します。
一旦車で上がってきた道を戻ってバイオトイレを利用させて頂きます。


スッキリしてから岩峰二子山に向けて登山開始です。
登山口にある数取器を押してスタートです。
8383人目ですが、一体いつからカウントしているのでしょうか。


まずは沢沿いの静かな樹林帯を歩きます。
ロープが出てきて岩場を登り上げていきます。


沢から離れていくと登山道の荒れ具合が増してきます。
ジグザグの急登で標高を増していきます。


股峠に到達して、まずは東岳を目指して登り込みです。


難なく鎖場を登り終えると、続いてロープの岩場登りです。


開けて進行方向にこれから登る東岳(1枚目)。
振り返って切れ立った西岳(2枚目)。


途中草が伸びきって歩きにくい岩場を登り上げて東岳。
東岳で小休止すると、小雨が一粒、二粒と落ちてきます。
午後、もしくは夕方からは雨が降る予報でしたが、危険な鎖場や岩稜地帯での雨だけは避けたいので長居せずに股峠まで戻ることにします。


高度感があるので足元に注意しながら歩きます。
高度を下げて何度も鋭い岩峰の西岳を確認します。


鎖場の下りは緊張感がありました。
股峠に戻ってきました。


続いて西岳を目指して歩きます。
急告の看板からもデンジャラス地帯に突入していくことがわかります。


一般コースではない岩場方面へと踏み跡を辿って進み、分岐から上級者コースを選択して登ります。
以前は登山者の安全を思い、ご厚意で鎖を設置して下さっていたのですが、登山者からの不評で撤去したと言われています。


岩を掴みながら三点確保を忠実に守り一歩一歩岩壁を登ります。
途中何度か立って一息入れて、ホールド、スタンスはしっかりあるので緊張感を保ったまま登り上げます。
強烈な角度の岩場登りが終わって終了です。


視界が開けてこれから向かう西岳(1枚目)と振り返って登頂してきた東岳(2枚目)。


真下は切れ落ちた崖で当然間違いは許されません。
西岳との距離を少しずつ詰めていきます。


一般コースの登山道と合流します。
山頂標裏側から西岳に出ました。


二子山西岳(1166m)に登頂。
西岳山頂で休憩して一旦緊張感から解放されます。


西峰への岩稜歩きは両側が切れ落ちているのでまだまだ緊迫した歩きが継続されます。
まだまだ危険地帯なので足元に細心の注意を払いながら進みます。


振り返ると鋭く切れ落ちた西岳が聳えています。
あの岩山を歩いてきたのかといった感じです。
本当にこんな岩を歩いたのでいいのかと思いましたが、本当に岩場の上を歩くのが正解のようです。


武甲山同様石灰採掘のため削られている叶山を確認。
さらに歩くと、ここまで来て雲が掛かった両神山のギザギザを確認できました。
本日は晴れていたら八丁尾根からあちらに訪問していたかもしれません。


岩場歩きでどんどん進みます。
やがて最後の鎖場を下ります。
2枚目の画像は下りきったところからの撮影。


ようやく土の急坂を下ると、一気に左側の視界が開けます。
ローソク岩方面との分岐まで来ました。


一瞬躊躇いましたが、坂本方面へと網を潜ります。
草が邪魔な山道を進みます。


鉄塔箇所に着きました。
鉄塔はビリビリと不気味な電流音が流れています。
鉄塔付近の広場から登頂してきた二子山を眺めながら小休止。


あとは樹林帯を淡々と下るだけです。
樹林帯を抜けてようやく車道に出たら左折。


再度二子山の岩壁を確認。
民宿登人の手前を左折。
車道歩きの途中熊鈴を取り忘れていたら民家の犬に吠えられ、一触即発モードになります。


上級者コースでの二子山から無事生還しました。
その後赤谷温泉小鹿荘に立ち寄ります。
宿泊がメインの温泉なので15:00までの時間限定でしたが、予想通りの貸切温泉でゆっくりと寛ぎました。


●その他
埼玉県小鹿野町にあり、群馬県との県境にある二子山は西上州の雰囲気そのもので、予想通りの緊張感を味わいながらの歩きとなりました。

白馬三山

2017-08-21 | 北アルプス
2017年8月21日

もともとは年初から同じ後立山連峰の盟主鹿島槍ヶ岳への訪問を目標に計画していました。
しかし、先月の甲斐駒ケ岳黒戸尾根ピストンで昨年に比べて明らかな体力の低下を感じたため、同じ遠征のロング山行でももう少し易しいルートをと考えました。
そんななか、同じく気になっていた白馬三山縦走のほうに訪問意欲が傾き、前日出発の車中泊で初の北アルプス遠征として今回のルートを選択しました。

4:35 猿倉登山口駐車場
4:40 猿倉荘 4:45
5:40 白馬尻荘 5:45
7:10 岩室跡
7:40 避難小屋
8:50 白馬山荘
9:05 白馬岳 9:20
9:25 白馬山荘
9:40 丸山 9:45
10:25 杓子岳 10:35
11:20 鑓ヶ岳 11:35
11:55 鑓温泉分岐
12:55 鑓温泉小屋 13:10
14:20 小日向のコル
15:40 猿倉登山口駐車場
所要時間:11時間5分

●天候:晴のち曇

●コース状況
猿倉荘~白馬尻小屋
駐車場から一旦車道に出て、猿倉荘の左から登山道に入ります。
林道歩きの途中白馬鑓温泉方面の登山口を左に見ながら進んだ林道突き当りが山道の入口です。
白馬尻小屋までも傾斜は緩めなので落ち着いて歩ける区間です。

白馬尻小屋~白馬頂上宿舎
白馬尻小屋の広場を過ぎて歩き、白馬山国有林のケルンの先から大雪渓に入ります。
大雪渓では踏み跡や赤いベンガラ、ピンクテープを頼りにルートを外さないように注意。
当日チェーンスパイクを使用しましたが、何かしらの滑り止め対策は必要です。
大雪渓はわりと長く、なかなか距離が縮まらないように見えるが、焦らずに体力を温存しながら歩きたいです。
当日はなかったが、落石が多い箇所なので注意したいです。
大雪渓が終わってからはさらに急登なので体力を要します。

白馬頂上宿舎~白馬岳
白馬岳山頂は大展望。
白馬頂上宿舎付近ではまだウルップソウが咲いていました。

白馬頂上宿舎~鑓ヶ岳
杓子岳、鑓ヶ岳ともに一旦鞍部まで急下降してからの強烈な登り込みを強いられるのでとても体力を要します。
特に杓子岳より標高が100m近く高い鑓ヶ岳への急登がきつく感じました。
稜線上及び杓子岳、鑓ヶ岳の山頂は大展望。

鑓ヶ岳~白馬鑓温泉小屋
砂利道を下りて右に小ピークを巻いた先の鑓温泉分岐から下ります。
鎖場、梯子等出てくるので特に下りでは転倒、滑落に注意したいです。

白馬鑓温泉小屋~猿倉荘
途中数回雪渓が出てきますが、区間が短く、注意すれば問題ないので滑り止め不要だと思います。
純粋な下りだけでなく多少のアップダウンがあるので体力が削がれます。
終盤は樹林帯歩きの下りが続くので体力、精神力ともに要求されます。


前日の20時には自宅を出発し、吉井ICから上信越自動車道を走行して東部湯の丸ICに立ち寄ります。
更埴ICで下車して下道走行。
白馬長野有料道路は深夜のため無料でした。
深夜の0時過ぎに未舗装の猿倉駐車場に到着して初の北アルプス山行に向けて車中泊。


4時頃に目覚めると昨日は3割程だった台数は6割程埋まっていました。
準備を整えてからヘッデン着用で一旦車道に出ます。


すぐ上の猿倉荘。
チップ制のトイレがあります。
猿倉荘の左横から山道に入ります。


少し歩くとすぐに林道に出ます。
鑓温泉分岐。
下山は鑓温泉方面から下りてくる予定です。


林道を暫く歩きます。
前方には豪快に聳え立つ白馬岳。


木道をゆっくりと渡って進みます。
途中の水場で顔を洗います。


登山者カウンターがある林道終点から本格的に登山道歩きとなります。
早くも視界が開け、白馬の絶景を拝むことに成功します。


お疲れさん!ようこそ大雪渓へと書かれた有名な石がシンボルの白馬尻小屋。
白馬尻小屋前の広場から白馬岳を捉えます。


白馬山国有林のケルンからいよいよ白馬大雪渓に突入です。
軽量で手軽なチェーンスパイクとサングラスを装着して大雪渓を歩きます。


途中ピンクリボンに誘導されて雪渓を離れます。
ピンクリボン、雪渓上の踏み跡、赤いベンガラを頼りに登ります。
長い雪渓歩きでは歩いているわりにはなかなか距離が縮まる感じがしません。
泊まり明けで下山するハイカーとすれ違うようになってきます。


大雪渓を登り終えて歩いてきた大雪渓を振り返ります。
後方には雲海と頸城山塊、高妻山方面。


チェーンスパイクを外してガレの斜面を登ります。
高山植物が目立ち始めた急登を登ると、緊急避難小屋まで来ました。
どうやら小雪渓は消えていたみたいです。


ハクサンフウロ(1枚目)とクルマユリ(2枚目)。


左に杓子岳方面の天狗菱。
アルプスらしい気持ちのいいお花畑。


標高2533m地点にある中部森林管理局の看板。
本日青空はあまり期待していませんでしたが、嬉しいことに上空は予報に反して晴れています。


村営白馬岳頂上宿舎には本日は買いませんでしたが缶ビールも販売していました。


白馬岳頂上宿舎の周辺ではウルップソウがまだ咲いていました。
白馬岳頂上宿舎の外のスペースで小休止したのち白馬山荘へと向かいます。
白馬山荘の先には白馬岳も見えています。


振り返って杓子岳(左)と鑓ヶ岳(右)。
2枚目の画像は後方に鋭い山容の剱岳。


日本最大の山小屋白馬山荘は山小屋とは思えない綺麗で立派な建物です。


白馬岳目指して砂利の斜面を登り込みます。
白馬岳直下まで来てついに誤魔化しが利かず、腿の内側が攣りました。
あと少しのところで少し長めのマッサージ休憩を余儀なくされます。


ゆっくりしてから再び歩き始めて白馬岳(2932m)に登頂成功。
なんと白馬岳は豪華貸切の山頂です。


一際目立つ剱岳(1枚目)と立山連峰(2枚目)。


旭岳(1枚目)と北側へと続く稜線(2枚目)。


貸切の白馬岳山頂からの絶景を楽しんで一旦戻ります。
松沢貞逸氏の像。


いつかは宿泊してみたい白馬山荘。
絶景を眺めながら下ります。


分岐を唐松岳方面へと直進。
丸山では剱岳のスケッチをしている女性と少々会話していきます。


杓子岳、鑓ヶ岳へと続くダイナミック稜線。
山肌もとても素晴らしいです。


アルプスらしい感動の稜線歩きです。
杓子岳へ向けて登り返します。


巻道分岐は勿論直進して杓子岳山頂に向かいます。
絶景を振り返ります。


杓子岳も大展望の山頂です。


絶景を眺めながら小休止してから綺麗すぎる稜線歩きで三山最後の鑓ヶ岳を目指します。


一旦鞍部まで下ってからの登り返しです。
ケルンを直進。


ついに白馬鑓ヶ岳登頂!、と思ったら偽りの頂でした。
強烈な登り込みに苦しみながら少しずつ進みます。


ようやく槍ヶ岳に到着。
やや広めの鑓ヶ岳山頂部で再度脚部をマッサージします。


登頂してきた杓子岳(1枚目)と不帰嶮から唐松岳へと続く縦走路(2枚目)。


白く美しい山肌。
振り返って最後に鑓ヶ岳。


一旦小ピークを右に巻いてから鑓温泉小屋方面へと下ります。
大出原のお花畑。


鎖場、ロープ箇所を慎重に通過します。


白馬鑓温泉に着きました。
今回は入りませんでしたが、露天風呂は少し覗くと完全に丸見えでした。
鑓温泉の広場で宿泊者と話し込みながら休憩していきます。


距離の短い雪渓をノーマル歩行のまま横切ります。
眼下の町並みが見えました。


下山路ですが純粋な下りではなく地味にアップダウンがあり体力を削がれていきます。


やがて樹林帯歩きとなり、途中数回立ち止まりながら長い下山路を惰性で歩きます。


ようやく大雪渓方面との分岐に到達してホッとしました。
なんとか猿倉駐車場に無事帰着。
白馬三山周回で受けたダメージは最大級で大変疲れました。
明日は筋肉痛間違いないでしょう。


その後ぽかぽかランド美麻に立ち寄ります。
酷使しすぎた脚部を徹底的に揉み解してからコーラを頂いて長い運転で帰宅しました。


●その他
人気の白馬岳ですが、早朝スタートだからなのか思っていたよりも登山者が少なかったです。
ウルップソウにもなんとか間に合いました。
稜線上では予想外の晴となり、感動の縦走を楽しめました。
日帰りでの白馬三山周回は大変厳しい歩きで、本年最大級のダメージを受けました。
総合的な体力レベルも判断が難しいところではありますが、甲斐駒ケ岳黒戸尾根とほぼ同等に感じました。

日光白根山(丸沼高原)

2017-08-09 | 日光・尾瀬
2017年8月9日

関東の人間として関東以北最高峰の日光白根山はいずれ登頂しておきたいと思っていた山で、今回丁度下界が恐ろしい酷暑予報であったことから避暑地を求めて自宅からアクセスがよく、ロープウェイに乗車できる丸沼高原に向かいました。

7:50 日光白根山山頂駅
8:25 大日如来分岐
9:40 奥白根山 9:55
10:40 五色沼避難小屋 10:45
11:10 前白根山 11:20
12:15 弥陀ヶ池 12:20
13:20 日光白根山山頂駅
所要時間:5時間30分

●天候:雨のち曇のち晴のち曇時々雨

●コース状況
山頂駅~七色平分岐
傾斜の緩い樹林帯歩きで、比較的楽な区間です。
山頂駅前の山頂レストランしらねの施設内にトイレがあります。

七色平分岐~日光白根山
徐々に傾斜が出てきて、森林限界に突入します。
後半はザレ、ガレ混じりの歩きづらい登りで体力を要します。
山頂付近は岩々地帯なので、特に降雨後等は足元に注意したいです。

日光白根山~五色沼避難小屋
ザレ、ガレ中心の下りなので、滑らないよう気を付けたいです。
山行当日は高山植物が最も目立った区間でした。

五色沼避難小屋~前白根山
樹林帯を一登りして稜線に出ると、素晴らしい絶景が広がります。
前白根山は広くて休憩に適しています。

前白根山~五色沼
当日は台風5号の直後だったこともあり、水量が多く、下りに難儀しました。
降雨後は注意が必要です。

五色沼~山頂駅
途中滑りやすい木段等あるので転倒に気を付けたいです。
散策コースは分岐が多いので、進みたいルートを誤らないようにしたいです。


一日曇予報ですが、台風直後なので晴に近い曇を期待して、まだ閑散としている丸沼高原日光白根山ロープウェイの山麓駅駐車場に到着です。
始発運航少し前にJAF割引適用により-¥100の¥1900で往復乗車券を購入します。


真夏の時期ですが意外にとても空いていて、二人目で貸切の循環式ゴンドラに乗車。
本日は避暑地を求めてやってきましたが、16.5℃と半袖2枚ではむしろ寒いくらいです。
曇時々晴予報みたいですので、晴を期待して出発します。


山頂駅前ロックガーデンに出るも天候はあまりよろしくなく、視界不良で小雨も降っています。
まだなんとかコマクサに間に合いました。


山頂レストランしらね施設内のトイレを利用させて頂きます。
この場所に来るまでに藤岡市内のコンビニ、赤城高原SAに立ち寄りましたが、いまいちスッキリできませんでしたので、3度目の正直です。
広場では既にレインウェアを着ているハイカーさんも居られましたが、いきなり樹林帯入るのでとりあえず行ける所まで着用せずにそのまま突入してみます。


日光白根山の二荒山神社で安全登山を願って参拝します。
扉を開閉して侵入します。


日光白根山まで3.4km。
平坦な雰囲気のいい樹林帯を歩きます。


不動岩の岩壁を見上げます。


階段が出てきてやや登り上げ、大日如来に到達です。


予想外に雨が強くなってきたのでレインウェアとザックカバーを付けてから歩き七色平分岐。
自然林で日光はなんとなく関東の八ヶ岳といった感じの雰囲気に感じます。


登り上げるとようやく雨が止みました。
完全に森林限界まで来ましたが、辺りは真白で展望は一切望めません。
下界は途轍もない酷暑の予報ですが、風がとても強いので熱中症の心配はなさそうです。


山頂まで0.5kmとだいぶ近づいてきました。
ザレ、ガレの急登となり、大変歩きづらくなかなか思うように進めません。


小さな祠の奥白根神社がある南峰まで来ました。
進行方向に迷いましたが、地図を確認して弥陀ヶ池方面へと進みます。
一旦鞍部に下りてから最後の登り返しです。


関東以北最高峰の日光白根山(2578m)に登頂成功。
ガスで視界不良の山頂は岩々地帯で狭く寒さもあってあまりリラックスできません。
こちらはもう一つの山頂標。
長袖は持ってこなかったので、雨は止みましたが半袖2枚+レインが丁度いいです。


風が強くガスも酷いので、前白根山に行くか迷いましたがとりあえず進んでみます。
一旦先程の南峰まで戻って五色沼方面へと向かいます。
ザレ主体の斜面を滑らないよう丁寧に下ります。


ハクサンフウロ(1枚目)とマルバタケブキ(2枚目)。


奥白根山南西側の斜面はお花畑です。
そのまま栃木県側に進むと嬉しいことにガスが切れて眼下が見えてきます。


そしてついに青空が広がりました。
前方の前白根山方面もはっきりと視界に捉えることができます。


下って再び樹林帯に入り、やがて広い空間に出ました。


五色沼避難小屋に着きました。
天候が好転して暖かいので小休止です。
樹林帯を登り返します。


稜線に出ると、中禅寺湖と男体山を中心とした湖を囲む周囲の山々を確認できます。
5月に登頂したばかりの男体山。


静かな稜線歩きは大変心地よいです。
前白根山目掛けて最後に岩混じりの急登を必死に登り込みます。



前白根山に到着。
こちらは最高峰の奥白根山と違ってなだらかで広い山頂部なので休憩に適しています。


眼下の中禅寺湖と周囲の大展望。


先程登頂してきた奥白根山と終わりかけのコマクサ。


前白根山では風がとても強いので、から五色沼に向かうため一旦来た道を途中まで戻ります。
神秘的なエメラルドグリーンに彩られた五色沼。


分岐から今度は五色沼に向かいます。
台風直後であってか水量が多く、一度滑って尻餅をついて濡らしてしまいました。
この下りが最も苦しみました。


静かな五色沼。
弥陀ヶ池方面へと向かう為五色沼を離れるとやはり群馬県側の天気はよろしくなくまたしても一時小雨が降ってきました。


弥陀ヶ池では賑やかな声が聞こえてきましたが、どうやら小学生らしき集団の校外学習で賑わっていました。
今回は行きませんが、こちらは菅沼登山口。


すぐ先の小規模の岩場地帯では学生集団が下りてくるのを休憩がてら待ってから交差します。
自然林の樹林帯歩きを楽しみます。


七色平には向かわず六地蔵方面へと右折。


自然散策コースの遊歩道には地図と数字入りの案内が各所に設置されています。
自然散策展望台、眺望良好が気になるので、現在地の⑦から⑧→⑨→④→⑤→②→①の順に戻ります。


自然散策コースの展望台は樹林に囲まれて期待していたほどの展望箇所という感じではありませんでした。
視界良好なら燧ケ岳方面がもしかしたら見えるかもしれません。


六地蔵には行かず最短ルートで丸沼高原山頂駅を目指します。
登山口の扉まで来ました。


山頂駅ロックガーデンに戻って天空の足湯にも立ち寄ってみます。
登山靴を脱いで足湯に浸かります。
とても気持ちよく、このまま長居したくなりました。
貸切のゴンドラでは横になりながらの空中散歩で山麓駅に戻りました。


片品村内のほっこりの湯に向かいます。
内湯のみでしたが、かえっていつもの長風呂にならず早めに帰宅できました。
どの程度か半信半疑でしたが、下界は本当に予報通りの途轍もない酷暑でした。


●その他
群馬県側の丸沼高原から歩く日光白根山は残念な天候からのスタートとなってしまいましたが、栃木県側では青空が顔を覗かせました。
奥白根山よりも前白根山のほうが穏やかで落ち着いた山頂でしたが、強風のため長居できませんでした。
天候さえよければどちらも大展望なので、機会があったら晴天の時に再訪してみたいと思いました。

7月29日訪問の武甲山(表参道)-ヤマレコ-