途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

七ツ石山~雲取山

2017-02-11 | 奥秩父
2017年2月11日

通算4回目、厳冬期としては初となる雲取山に展望のいい鴨沢ルートで訪問しました。
過去の雲取山山行は、三峰ルートピストン、三峰ルートに妙法ヶ岳を組み合わせたロングルート、鴨沢ルートから飛龍山を組み合わせた超ロングルートと歩いていました。
本来ならば先週の山行当日まで今回のルートを歩く予定で、4時台に目覚ましをセットしていたのですが、何度寝かしたのちに結局睡眠を優先させ、近場の大持山~小持山~武甲山周回縦走に切り替えました。
しかしながら、その後の一週間で事態は好転しました。
降雪があったため、地元からも周囲の山々が白くなったのがわかりました。
今年は埼玉以南では雪が少ない環境下でしたので、一週間待ったことにより雪の雲取山をより楽しむことに成功したのです。

7:30 丹波山村村営駐車場
8:35 堂所
9:15 七ツ石小屋
9:35 七ツ石山 9:45
9:55 ブナ坂
10:20 奥多摩小屋
10:55 雲取山 11:35
12:05 奥多摩小屋
12:20 ブナ坂
13:05 堂所
14:00 丹波山村村営駐車場
所要時間:6時間30分

■天候:晴

■コース状況
村営駐車場~七ツ石山
登山道は傾斜の緩い登りが淡々と続く感じで、体力は削がれないが、あまり変化がなく長いです。
七ツ石小屋への破線ルートはトレースが少なめでやや急登ですが、明瞭で問題ありません。
七ツ石小屋、七ツ石山の巻き道は復路で利用したが、登山道が狭いのですれ違いに注意です。

七ツ石山~雲取山
石尾根縦走路に出ると積雪量が増え、当日多いところで20cm程のところがありました。
滑り止めの着用が望ましいです。
雲取山へは三峰ルート程ではないが、最後に体力を要する急登があります。

行程はやや長いが、人気のルートで登山道は明瞭で危険箇所はありません。


5時過ぎに自宅出発、2時間弱で昨年の雲取山~飛龍山周回以来7ヶ月ぶりの村営駐車場に到着。
やけに駐車スペースが狭いと思ったら、トイレ新設による作業のため、立入禁止区画が設けられていました。
残り3台の駐車スペースに辛うじて止められました。
準備を整えて7:30 am登山開始です。


車道を歩き、左側より山道に侵入します。
地元も一昨日雪が降ったが、鴨沢ルートも序盤から白い山道です。


鴨沢ルートは基本傾斜が緩く、淡々と距離を稼ぐ感じです。
まだまだ奥多摩らしい植林地帯では先行されたハイカーさんたちに道を譲って頂き追い越していきます。
広くなっている場所まで来ました。
以前来た時は標高1150m地点の案内が張られていたような気がしたが、なくなってしまったのだろうか。


岩の隙間を通って進み、登山開始より約1時間で堂所まで来ました。


まだノーマル歩行でも問題なかったが、標高を上げればもっと雪が出てくると思われるのでチェーンスパイクを装着です。
振り返ると開けて国内最高峰の富士山が見えます。
あちらは吹雪いて大荒れです。


やがて七ツ石小屋への破線ルートとの分岐。
登りは前回同様破線ルートを選択。
本線と違いあまり歩かれていないためトレースは少ないです。


藪が切り開かれた急登を登り上げると七ツ石小屋が見えてきました。


七ツ石小屋では数名のハイカーさんが休憩されていましたが、七ツ石山に向けてそのまま進みます。
新設された山梨百名山山頂標の古いほうの山頂標。
左から飛龍山、雲取山、権現山。


七ツ石小屋すぐ上の水場で湧水を美味しく頂きます。
道標に従い左折。
いつか日原方面からも歩いてみたいです。


石尾根縦走路手前から一気に積雪量が増えてきます。
やがて山頂部が見えてきました。


石の山頂標が新設された七ツ石山に到着。
山頂はなんと嬉しい貸切。
2時間強休憩なしで登り続けてきたので、誰もいない七ツ石山で一休みです。


これから登る雲取山(1枚目)と昨年雲取山から縦走した飛龍山(中央右)を含む雪を被った奥秩父の山々(2枚目)。


七ツ石山からは一旦急降下です。
真白の稜線歩きはとても気持ちがいいです。
石尾根に出てから登るハイカーさんより下山するハイカーさんとの交差のほうが目立ちます。


ヘリポートは雪が溶けて地面が出ています。
奥多摩小屋を通過。


小雲取山は前回訪問時予想通りの残念な小ピークだったので今回はカットして巻き道を選択。
奥秩父らしくなってきた雰囲気のいい山道を登ります。


雲取山が近づき、急登区間を必死に登り上げます。


飛龍山方面を眺めながらも、雲取山への最後の登り込みでは進行方向も素晴らしい絶景。
山頂部に到達してまずは新しくなった山梨県の雲取山山頂標。


通算4度目、初となる厳冬期の雲取山(2017m)に登頂成功。
山頂に進んで七ツ石山同様新しくなった立派な雲取山山頂石柱。
地元埼玉県の山頂標だけないと思ったら雲取山は東京都埼玉県共同みたいです。
新しくできた山頂石柱は東京都のイメージしかないのでなんか寂しいです。
登頂時避難小屋周辺は賑わっていたものの山頂は1組2人のみと大変静かです。
本年記念に建てられた雲取山西暦二千十七年記念柱。
予想以上にとても高かったです。


奥秩父最高峰の北奥千丈岳方面(1枚目)とズームで富士山(2枚目)。


山頂直下で追い越した男性ハイカーさんと撮り合います。
ありがとうございました。
山頂は嬉しい霧氷が残っています。
綺麗な避難小屋。
山頂で撮りあった男性ハイカーさんと一緒にお話しながら楽しく隅で休憩です。


先を行かせて貰い下山です。
雪を纏ってさらに素晴らしい光景です。
復路も快適な雪道歩きを楽しみます。


奥秩父の眺望も良好。
前方に七ツ石山が見えてきました。


ブナ坂まで来ました。
復路は七ツ石山には行かず初めて巻き道を歩いてみます。
巻き道は登山道が狭いので交差に苦しみます。


木製の橋を躓いて落ちないよう慎重に渡ります。
天然の氷柱が出来上がっていました。


堂所を通過して、標高1150m地点の広場まで来てようやく小休止。
ここまで来てチェーンスパイクを脱ぎます。


ノーマル歩行なので滑らないように気を付けながら進みます。
傾斜が緩いので登山口が近づいてもなかなか標高が下がらず、樹林帯歩きが長いです。
ようやく登山口に着き、村営駐車場まで舗装路を戻りました。
駐車場の撮影忘れました。


下山後、以前より気になっていた日帰り入浴可能な鶴の湯温泉丹下堂に立ち寄ります。
隣接する奥多摩湖を一望、と思いきや脱衣所6個、洗い場3つの大変小さな温泉で終始貸切でした。
まあ日帰り温泉がメインではないですからね。
入浴後は狭い鶴の湯温泉駐車場より奥多摩湖を一望してから帰りました。


雪の鴨沢ルートは大変美しく、昨年の6月に訪れた雲取山~飛龍山の脚部を痛め付けるだけの山行とは違い、素晴らしい光景を眺めることができました。
下山後の温泉はのめこい湯、もえぎの湯も検討していましたが、以前より気になっていた日帰り温泉可能な鶴の湯温泉丹下堂に立ち寄りました。
日帰り温泉を主にしている施設とは違うため、狭いながらも終始貸し切りで、まるで昼間から他人の家の風呂に侵入して長々と浸かっているような感じでした。
(常習者ではありません。)
来週の日曜日は青梅マラソンが行われるため通行止めになり大変迷惑らしいです。
今度雲取山に訪問するときは三峰ルートで登頂したいです。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (サクラマス)
2017-02-19 03:51:15
今年話題の雲取山ですな。長めに歩くには丁度いい感じなのでトレーニングには良いですね。鴨沢からは仲間と一泊で一度だけ登ったことがあり歩きやすく長閑な感じが好きです。私も今春にでもトレーニングしにいけたらなと考えてます。
返信する
サクラマスさん (tididi)
2017-02-19 15:53:14
訪れてみたいと思っていた厳冬期の雲取山に初めて登ることができました。
すっきりとした鴨沢ルートでは石尾根から往復ともに展望を楽しみながら歩くことができました。
返信する

コメントを投稿