途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

雲取山~飛龍山

2016-06-10 | 奥秩父
2016年6月10日

雲取山への訪問は通算3度目となりましたが、過去2回はともに地元埼玉県の三峰ルートからの登頂でした。
今回は以前から歩きたいと思っていた鴨沢ルートにお隣の飛龍山を加えるより体力を要する健脚周回ルートで歩きました。


4:50 丹波山村村営駐車場
6:10 堂所
6:50 七ツ石小屋 6:55
7:10 七ツ石山 7:15
7:25 ブナ坂
7:50 奥多摩小屋
8:00 小雲取山
8:25 雲取山避難小屋
8:30 雲取山 9:00
9:10 三条ダルミ
9:40 狼平
11:20 飛龍山
11:40 飛竜権現神社
12:05 前飛龍 12:15
12:55 熊倉山(火打岩)
13:15 サオラ峠
13:45 丹波天平 13:55
14:35 高畑集落跡 14:40
15:00 親川
15:15 お祭バス停
15:25 所畑バス停
15:55 丹波山村村営駐車場
所要時間:11時間5分

■天候:晴のち曇

■コース状況
駐車場~七ツ石山
植林の緩やかな登りが長く続きます。
七ツ石小屋方面への破線ルートはやや急な箇所があるが、明瞭で危険箇所も特にありません。

七ツ石山~雲取山
石尾根縦走路に出ると視界が開け展望を楽しみながら歩くことができます。
小雲取山直下、雲取山手前と2度程急登があります。

雲取山~飛龍山
山条ダルミへは急坂を一気に駆け下ります。
飛竜山近くまでの長い縦走路は雲取山までとは一転展望箇所は少なめで、変化のない樹林帯の狭い道が続きます。
ルートは明瞭で危険箇所も少ないです。
北天のタル付近では絶景を望めます。
飛龍山東の破線ルートの取り付きは字がほぼ消えている地味な道標が目印なので北天のタルを過ぎたら右側を注意しながら歩きたいです。
飛龍山は山梨百名山の山頂標が立っているだけで展望が一切ない地味な山頂。

飛龍山~前飛龍
石楠花ロードの樹林帯は道の狭い箇所があります。
前飛龍とその先の岩場は好展望。

前飛龍~サオラ峠
ミカサ尾根は急斜面の下りで途中の熊倉山は板状の山頂標が付けられているだけのピーク。

サオラ峠~丹波天平
広葉樹が美しい丹波尾根は雰囲気のいい尾根道。

丹波天平~駐車場
前半に一部踏み跡の薄い箇所があるのでテープ等の目印も気にしながら歩きたいです。
後半は一人分の狭いトラバース道があるので足元に注意しながらの歩行となります。
所畑から丹波山村村営駐車場までは急登。


自宅を2時40分出発、駐車場を見つけるのに手こずったため2時間弱かかり丹波山村村営駐車場に到着。
朝食の弁当を美味しく頂いてから長い1日が始まります。
車道歩きを開始させると程なく登山口が現れます。


まずは奥多摩らしさが残る植林地帯の緩やかな登りが続きます。
すると廃屋が現れました。


鴨沢ルートは初だが、傾斜はなだらかなもののあまり変化がありません。
石だと思って足を置こうとしたらいきなり動き出します。
これは、なんとカエルでした。


その後も植林地帯の緩い登りを暫く継続させていきます。
すると、幾らか広くなっている標高1150m地点に来ました。


堂所を通過し、傾斜が出てきて雲取山方面に折れます。


分岐を右側の破線ルートから七ツ石山を目指します。
ルート上の藪は刈り払われていて明瞭且つ安全な登山道です。


やや急坂を登り詰めると七ツ石小屋。
撮影していると若い小屋番さんが出てきたので挨拶を交わします。


七ツ石山に立ち寄ってから雲取山を目指すため、右折します。
石尾根縦走路に出たら左折。


七ツ石山に到着です。
本日お初の2人組男性ハイカーさんがおられたので少々お話していきます。
どうやら4時頃には早くも登られ始めたようです。


今までとは一転一気に視界が開け、鴨沢ルートらしいすっきりとした気持ちのいい登山道に変わります。
雲取山登頂後に向かう予定の飛龍山方面を捉えます。


鞍部のブナ坂を通過すると、前夜の雨の影響で上昇している雲の上には、国内最高峰富士山の頭を捉えることに成功しました。


やがてヘリポートに着きました。
前方から8人?の団体さんが歩いてきたのでここで小休止。
ヘリポートからもどうしても目に付いてしまう富士山。


歩き始めると奥多摩小屋。
その後はやや急な斜面を九十九に登っていきます。


やがて奥多摩から奥秩父の雰囲気に変わってきます。
再度登り込み。


雲取山避難小屋が近くなると広くて綺麗な山道になります。
周囲の山々を眺めると、快晴予報にしては残念なことに山頂部が雲に覆われています。
山頂近くから歩いてきた登山道を振り返ります。


綺麗な雲取山避難小屋に着きました。
まずは山梨県の山頂標から確認。


続いて山頂部に移動して地元埼玉県の山頂標。
東京都最高峰雲取山の東京都の山頂標。


国内に3つしかない非常に貴重な原三角点を入れて山頂部を撮影。
山頂はなんと豪華貸切。
富士山は雲で完全に隠れる手前。


普段セルフでは撮影しないのですが、なんとなくカメラを置けそうなところを見つけてセルフ撮影してみます。
豪華貸切をいいことに汗で湿ったシャツとタオルを乾かす酷い状況。
山頂を発ち始めると七ツ石山でお会いした2人組ハイカーさんが登られてこられました。


前回同様避難小屋内部も確認していきます。
本日はそのまま鴨沢に戻らず飛龍山を含むロングな周回コースなので奥秩父主脈縦走路を歩きます。


いきなり勿体ないくらいの激下り。
三条ダルミも絶好の展望地。


変わり映えのない静かな樹林帯歩きを継続させていきます。


突然右側が広がっています。
そこは狼平でした。


ダラダラと歩いていると、突然男性ハイカーさんとすれ違います。
誰にも会わない静かすぎる環境が継続されていたため、お互いに驚いてしまいました。
会話が弾み話し込むと、どうやら4泊だったかで瑞牆山から始まり雲取山までの奥秩父主脈縦走を歩いているそうです。
私も本日のルートを話すと驚かれていました。
降雨後で滑りやすい木道を注意して歩きます。


北天のタル手前から望む絶景。
三条の湯方面との分岐になっている北天のタルで展望を楽しみながら休憩。


飛龍山方面に歩き始め、破線ルートを見逃すと2、30分程のロスが生じてしまうため、右側に注意を払いながら歩き続けます。
すると案内の文字がほぼ消えてしまっている道標を見つけ、笹藪の間を登っていきます。
そして飛龍山(2069m)に登頂成功。
山頂部は一切の展望がなく地味すぎるので、撮影だけですぐに撤収。


歩行にはやや邪魔な石楠花ロードは幾らか咲いていました。


小さな祠が現れると、そこは飛龍権現神社。
サオウラ峠に向かいます。


岩場を登ると、前飛龍。
完全にガスで何も見えません。


その先も晴れていれば絶好の展望地であったものと思われますが、生憎ガスのなか。
一部かろうじて展望が望めました。


緑が綺麗な急斜面を下ります。
熊倉山を通過。


サオラ峠も通過すると、やがて幻想的な雰囲気に変わってきました。


丹波天平にはアンテナが立っています。


丹波天平からも長い下りです。
広めのスペースに出ました。


狭いトラバース道は滑らないように注意しながら歩きます。
幾つか廃屋が出てきます。
3枚目の画像はこちらは荒廃していない住居。
こんなところに誰か住んでいるのだろうか。


民家の脇からフェンス越しに下りてようやく車道に出ました。
親川橋を渡ります。


三条の湯方面へのルートがありました。
お祭荘を通過。


お祭洞門を通ります。
本日の山行はまだ終了ではありません。
既に疲れているのにラストで登らなければなりません。


舗装路で標高を上げ、奥多摩湖の一部を眺めます。
長くしんどい舗装路を登り込んで駐車場に無事帰着。


一旦丹波山村まで車を走らせ、のめこい湯に向かいます。
疲れているので道の駅たばやま駐車場から橋を渡ってのめこい湯まで歩くのがきつかったです。
日替わりでローマ風呂と和式風呂があるが、当日の男湯はローマ風呂でした。
丹波山村のかわいいマスコットタバスキーを撮影してから帰りました。


■その他
人気の鴨沢ルートは石尾根縦走路に出てしまえば展望を楽しみながらの歩行が可能なので縦走の楽しさを味わえました。
歩き比べてみて鴨沢ルートも長い行程ではありますが、アップダウンの激しい三峰ルートに比べればやや易しく感じました。
私的にはどちらかというと、変化があって奥秩父の深さを感じられる三峰ルートのほうが好みです。
雲取山山頂では丁度時間帯からか暫く豪華貸切状態を堪能することができました。

飛龍山へ向けて誰とも会わない静かな歩きを継続させていると、遠方の瑞牆山から登られた男性ハイカーさんとお会いでき、会話が弾み楽しい時間を過ごさせて頂きました。

今回はただロングというだけでなく、車を駐車した丹波山村村営駐車場が標高の高い位置にあるため、通常の下りきってゴールではなく最後に登り込まなければならない点がかなり厳しく感じました。

歩いてみて予想通り体力を要するハードな山行であり、翌日は久しぶりに筋肉痛になりました。

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