ここで島田大祭を運営する「街(がい)」について少々。まず島田大祭は40歳以下の青年衆が運営する7つの「街」によって取り仕切られます。ちなみに40歳以上の方は中老と呼ばれ青年衆の補佐を担当されます。
また着用する法被は表看板と呼ばれ、その柄は所属する街や役職ごとに統一されており、どこの街の方か一目で判別できるようになっています。
因みに祭りの最終日だけは法被を裏返した「裏看板」を見せて着る事が許可されているそうで、この日のためにせっせと貯金される方もおいでとか(⌒∇⌒)
裏看板を見せてとお願いしたら、大きく両袖を広げて下さった方。とびきりの笑顔で記念写真に応じて下さった青年衆の方。どなたも、粋でいなせで最高にフレンドリーで、生涯心に残る思い出を沢山いただきました。
さて、第6街:鹿島踊りの「楽人」が通り過ぎると、鳥居の外に待機していた5基の屋台が順に後に続きます。屋根の上で大声を出して操縦する屋根屋。
屋台の向きを変えたり、動いたり止めたりを担当する梃子屋。それぞれの呼吸に合わせて若衆たちが綱をひき、操縦の妙技を競い合います。
屋台上には「上踊り」を披露する子供たちと、その関係者が乗り込み行列に華を添えます。子供たちの衣装や髪形はすべて実際の舞踊に使われるものと同じに誂えられ、むろん化粧・髪結い・小物に至るまで全て本格的。
さらに、上踊りに披露される三味線・鼓・長唄・・等々、全てその道のプロの方が担当されており、別名「長唄祭り」の異名もあるとか。
また、祭りには「一町内一余興」の大原則があり、屋台運行に従って地上を進む「地踊り」が披露されます。各街揃いの法被に身を包んだ青年衆が披露するこの「地踊り」も見所の一つ。。
地踊りには青年衆だけでなく、街のお子さんたちも参加し息の合った行進を見せてくれます。
未来の青年君たちも一生懸命に頑張っています。その手ぶりの可愛らしさに思わず拍手をしてしまう私・・(*´꒳`*ノノ゙
今日はとっても良いお天気、ずっと頑張った小さな地踊りの面々は、ちょっとお疲れかな?
一瞬、花が咲いたようにキラキラと、彩に溢れる地踊りのメンバー。いや~、女の子は華やかで良いですね(〃∇〃)
小休止・・・・「あ、かみふぶき、み~つけた♪」
青年衆に抱かれる上踊りのお子様。後90分くらいで屋台の上で踊りが披露されるそうです。恐る恐る(笑)写真をお願いすると、可愛い仕草で応えてくれました。こんな角兵衛獅子が角に立ったら、ヘソクリ全部上げちゃう!!そして・・、どんな鬼もヘロヘロになって降参しそうな可愛い桃太郎さん。
お行列が御旅所から戻ってくるまでの間を利用して、小走りの町歩き。と言っても遠くには行けないので近場をウロウロ(笑)。先ほど見かけた華やかな衣装のマネキン。呉服屋さんに並ぶのは、街の方々が羽織る法被。街とお名前が襟に染め抜かれています。
いわゆる裏看板と呼ばれる法被の絵柄。すべて手書きの一品物、こっそり聞かせて頂いた情報によれば、一着百万円也のお品も有るとか・・!
島田駅まで歩き、何とか売れ残っていた「おにぎり」を買い求めて、おもてなし広場の片隅でほおばる・・それでも食事にありつけただけでもラッキー(笑)。鹿島踊りと大奴の蛇の目傘をモチーフにした時計は一時を少し回っています。
島田の帯祭りお行列の紹介、いよいよ(笑)明日の「島田大祭・帯祭り~Ⅴ~」が最後です。
撮影日:2013年10月14日