車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

高賀(こうか)神社 in 岐阜県関市洞戸

2020年03月06日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

関市洞戸高賀に鎮座される「高賀(こうか)神社」。別名「高賀山大本神宮」とも称します。

標高1,224mの高賀山の山麓にあり、高賀山を囲む高賀六社の一社。平安時代から室町時代にかけて、白山信仰の影響を受け、本地垂迹説により十一面観音(白山比咩神)、大日如来を本地仏として信仰。さらには、牛頭天王信仰、虚空蔵菩薩信仰がなされていました。

一の鳥居近くの駐車場に車を置き、ここからは徒歩での参拝。二の鳥居は、車道と参道が平行した形で並んでおり、私たちは鳥居を潜って先に進みます。

二の鳥居をすすむと、木陰に包まれた三の鳥居があり、そこから正式に境内参道となるのですが、何故か説明文とセットに出来る拝殿や境内の写真がありません😔

 

御祭神は『天之御中主尊(あめのみなかぬしのみこと)・国之常立尊(くにことたちのみこと)・国狭槌尊(くにさづちのみこと)・豊斟渟尊(とよくむぬのみこと)・泥土煮尊(ういじにのみこと)・沙土煮尊(すひじにのみこと)・大戸道尊(おおとじのみこと)・大戸辺尊(おおとまえのみこと)・面足尊(おもだるのみこと)・惶根尊(かしこねのみこと)・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)・大日霊貴尊(おおひるめむちのみこと)・忍穂耳尊(おしほみみのみこと)・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)・天児屋根尊(あまのこやねのみこと)・猿田彦尊(さるたひこのみこと)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)・大玉尊(ふとだまのみこと)・金山彦尊尊(かなやまひこのみこと)・日本武尊』。何と二十三柱😲

「創建は奈良時代の養老年間と伝わる。言い伝えによれば、霊亀年間、高賀の地には光を放つ魔物が住み着いた。これを聞いた朝廷は使者を派遣し、この山の麓に21柱の神々をまつり、退魔の祈祷を行なった。すると魔物は姿を消したとされる。その後、この山は「秀でて高き故まためでたい」という意味で「高賀山」、神社を「高賀山大本神宮大行事神社」と名付けたとされる。」

それにしても主要な社殿の写真がこれ一枚だけというのは、私にしてはお粗末😓

理由の一つは、多分境内に建立されていた「高光公とさるとらへび」の像、かたわらの説明によれば、「平安時代の天暦年間、この地に妖怪さるとらへびが住み付き、村人に危害を加えているのを聞いた朝廷は、『藤原高光』をこの地に遣わせ、高光が妖怪を退治したと伝わる。この際に高光が高賀山大本神宮大行事神社を再建し、七昼夜妖怪退治の祈願をしたとされる。またその後、高光は高賀山麓の六ヶ所に神社(高賀六社・後述)を建立したとされている。」この像の迫力にすっかり夢中になって、拝殿も境内社も末社も、後回しになってそれっきりになったのでしょう😔

高光公に馬乗りにされ首根っこを押さえつけられた「さるとら蛇」。今まさに首を落とされようとする怪物の口からは、とうてい、人の使う文字では表せない叫び声が😱。

退治される前の「さるとら蛇」は、神社の絵馬にも使われていますが、どんな心願が成就されるのか・・と言うか、この後首を切られて退治されちゃうんですよね😅

そうそう、先の説明文の中に「なお、美並村を流れる粥川の鰻が『藤原高光』を案内したと伝えられて、今日でもこの地区の人々は鰻を殺さないとのことで、現在、ここに生息する鰻は天然記念物に指定されています。」の一文があるのですが、ここに来る途中の看板にも「古来よりウナギは神の使い」と書かれています。

 と、すっかりこの物語に夢中になって、後で気がつけばそれらしい建物の画像が一枚も無かったと言う・・😓。流石に狛犬さんはご亭主の担当なので外していませんが、さて・・この狛犬さんが守護されていたのは、境内の何処だったんでしょう?本殿へと至る石段脇の狛犬さんとは、別の場所だったという事だけは覚えているのですが。

こちらの絵馬は、江戸時代前期の天台宗僧侶『円空』が彫り上げた狛犬を写したもの。仏師としも知られていた円空が残した「円空仏」と呼ばれる木彫りの仏像は、素朴で優しく、仏教に帰依しないものにも等しく微笑みかけてくれる気がします。

最晩年をこの地で過ごしたと伝えられる『円空』。境内にある「円空記念館」には、高賀神社に所蔵されていた多くの「円空仏」が、「高賀神社伝来円空作仏像群」として保管されており、岐阜県重要文化財に指定されています。今回、この「円空仏」にお目にかかるのを楽しみにしていたのですが・・・日頃の行いの所為なのか、不信心ゆえなのか・・無情な「本日休館日」の札😭

「高賀神社」の絵馬、「円空記念館」のドアの引き手にも使われた円空さんの狛犬。実は予想外の場所で私たちを出迎えてくれて、だから尚更、実物を拝見したかったのです。

この石製の円空狛犬、「高賀神社」参道途中の 高賀川に架かる「円空橋」にいます。面白い・珍しい・古いと形容詞がつく狛犬とあれば、レプリカだろうと何だろうと素通りできないご亭主殿。それはもう大喜びでシャッターを押しっぱなしでした。

「高賀神社」にはもう一つ、とても有名な「ふくべの霊水」と呼ばれる宮水があります。私達が参拝したこの日も、沢山の方がお水取りをされていて、旅の途中の私たちを羨ましがらせました😅

参拝日:2012年5月21日

コメント
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