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台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

嘉義監獄  (台湾 嘉義市)④

2013年01月20日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

刑期の間、服役囚は、日中、工場エリアで作業をしていました。
現在は、獄内の歴史展示や服役囚たちの作品が展示されています。




廃材を利用して作った「ガンダム」。何かのコンクールに出して、賞を獲ったと書いてあります。


これも廃材利用で作った「台北101」。
ここが閉鎖される少し前の作品でしょうか。


同じく廃材利用のロボット。


ドラゴンボート?


工場群のあるエリア。この建物にだって、至る所に阿里山檜が使われています。

医務室などのある棟もあります。

ここは、歯科治療の部屋。鉄格子のある窓やドア、檻の中のような場所に治療用の台があると、なんだかホラー映画みたいで、独特の雰囲気があります。


入院用ベッドのある部屋。治療が必要な服役囚は、ここに移って治療を受けていたようです。窓を見ればやっぱり檻の中ですね。
余談ですが、台湾の多くの家やマンションの窓のところに鉄格子が入っています。泥棒対策や転落防止なんですが、中にいると、鉄格子のように見えて、檻の中で暮らしているみたいだなって思っていました。最近の建物は、セキュリティもいいので、鉄格子禁止になっています。見栄えも悪いけど、火事の時、ここの鍵がみつからず、脱出できなくて亡くなる方も多いのです。もし今台湾にお住まいで、この鉄格子窓のある部屋にお住まいの方は、鍵が使えるかどうか、チェックされたほうがいいですよ。


工場内にあるトイレ。丸見えです。


共同浴場(兼洗濯場)。奥にはシャワースペースがあります。



運動場。コートのラインがまだはっきりと残っているのを見ると、けっこう最近まで使ていたような感じがします。

最後は、台湾各所の刑務所の模型など展示のある工場跡です。

「嘉義 獄政博物館」(嘉義旧監獄)
      住所:嘉義市維新路140號
      電話:05-362-1873
      一般参観解放時間:09:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。
      ★毎週月曜日、國定休日、そのほか臨時に休館することもあるので、事前に電話で確認。
      ★20名以上での団体参観は別途予約が必要。
      URL:http://prisonmuseum.moj.gov.tw/mp.asp?mp=1


嘉義監獄  (台湾 嘉義市)③

2013年01月19日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

獄舎棟へ入ります。薄暗いので、ちょっと緊張。


目が慣れてくると、こんな感じで、遠くに向こうの出入口の日差しが見えます。

見学の前に、部屋の中に入ってもいいけど、ドアは閉めたり、鍵をかけないようにと、ボランティアガイドの方から注意がありました。なんでも少し前に、部屋の中に入ってドアを閉めて、外から写真を取ってもらおうとしたカップルがいて、中に入って鍵を掛けたら、その鍵が開かなくて出られなくなったそうです。大慌てで人を呼んで鍵を開けようとしたけれど、昔の鍵なので、どこにあるかわからず。見つかったけど、永いこと放置してあって錆びだらけで使い物にならず。結果、ドアを全部外して脱出。さすがに刑務所の部屋のドアは簡単には出られないわけですね。

中にいた女性はパニックになって、大泣きしたそうです。気持ちわかりますけどね。


二人部屋。板張りなので、ここに布団をひいて寝たのでしょう。

部屋の上のは、換気と見張りを兼ねたすのこ状の天井になっています。
ここは、猫道ともいって、刑務官が夜中にこの上を歩いて、ちゃんと寝ているかチェックしたそうです。

天井部分は低いので、猫道を歩くには、運動神経がよく、体の小さな刑務官が担当。

この監獄の特徴の一つですが、この天井部分にも、阿里山の檜が使われています。檜の香りで精神的にも落ち着く効果があったかどうかはわりませんが。


差し入れ口。


獄舎棟を抜けたところが中庭になっていて、大きなガジュマロの木の下で、ガイドさんの説明があります。
この獄舎の中で、どんなことがあったとか、刑務官たちの話とか、15分くらい説明を聞いて、次は工場群へ移動します。



「嘉義 獄政博物館」(嘉義旧監獄)
      住所:嘉義市維新路140號
      電話:05-362-1873
      一般参観解放時間:09:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。
      ★毎週月曜日、國定休日、そのほか臨時に休館することもあるので、事前に電話で確認。
      ★20名以上での団体参観は別途予約が必要。
      URL:http://prisonmuseum.moj.gov.tw/mp.asp?mp=1


嘉義監獄  (台湾 嘉義市)②

2013年01月18日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

ガイドさんの案内で建物内部へと入っていきます。事務棟の中を過ぎると、中央管理室があります。


ここから3か所の獄舎棟へつながっています。
写真に映っているのは真ん中の獄舎。上の部分には各門などの開閉が確認できるランプがあります。



獄内の様子をコントロールしていたこの部屋は、現在、囚人服や歴史了解パネルが展示される場所になっています。


こちらの制服は刑務官のもの。


こちらは囚人の作業服など。スカートもありますね。


当時使用された手錠、足枷など。




刑務官が使う道具等。


囚人たちが作っていたヤミタバコ。材料は、面会の差し入れに入っていたようです。
けっこう上手に作られています。
タバコができたら、次に必要なのは火。


サンダルの底にライターがはまるように掘ってあって、そこに入れて差し入れしたりしたようです。
こんな感じの、禁制の品物をなんとか獄内に持ち込んで、外の世界の楽しみの味わおうとしていた様子が想像されて、なかなか興味深いものがあります。

この中央管理室の上の部分には神様を祀ってある祭壇があります。

大正13年に運用開始されるとき、京都のあるお寺の住職さんが、観音様をここへ持ってこられて、ここで罪を悔い改める囚人たちを見守ってくださるようにと祈って安置。入獄する時には、囚人はここで観音様を拝んでから獄舎へと入ったそうです。


奥に見えるのは事務棟と入口の庭。こういう位置に祀られています。

不思議なのは、ここが2001年に完全に廃止される際、取り壊しも含めて検討されていたので、観音様にここを移動してもいいかどうか、台湾式に「神杯(バーボェ)」で尋ねたそうです。すると、何度やっても結果は、ここを動かないというお告げ。ということで、誰もいなくなった監獄にずっとお祀りしたまま、毎日朝晩、職員がここにきて灯明を灯し、お線香をあげていたそうです。ちょうどこの下に香炉があって、今でも朝晩線香を上げています。日本からやってこられた観音様が、台湾で長い年月を過ごされて台湾式に変化されていったというのも不思議なものです。でも、こういう人々の悲哀の念が凝縮された場所には、神様の加護も力も必要なのでしょう。

では、獄舎へと入っていきましょう。

「嘉義 獄政博物館」(嘉義旧監獄)
      住所:嘉義市維新路140號
      電話:05-362-1873
      一般参観解放時間:09:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。
      ★毎週月曜日、國定休日、そのほか臨時に休館することもあるので、事前に電話で確認。
      ★20名以上での団体参観は別途予約が必要。
      URL:http://prisonmuseum.moj.gov.tw/mp.asp?mp=1


嘉義監獄  (台湾 嘉義市)①

2013年01月14日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

南国のすかっと抜けるような青空、真っ白い城壁のような建物、天に向かってぐんと伸びた椰子の木、ここはいったいどこの風景なのか。


1919年(大正8年)に建築が始まり、1922年(大正11年)に運用開始された「嘉義監獄」です。
当時は「台南監獄嘉義支監」と呼ばれました。

1994年に鹿草郷に新しい監獄ができて、ほとんどの受刑者が移動したのちも、軽犯罪などの受刑者がここで服役し、2001年まで実際に使用されていた監獄。
その後閉鎖されたものの、日本時代の建築物として完全に状態が保存されていること評価され、2002年、嘉義市の指定古跡に指定。2005年に国により国家古跡に指定されました。

指定された後、予算の都合でそのままになり、破損が目立つようになったため、2009年、国が修復予算を組み、2011年までにほとんどの部分の改修を済ませ、2012年より一般に参観を解放。

この門も、1922年に完成したときは、赤レンガをくみ上げた門楼で、1930年の嘉義一帯を襲った大地震の際にかなり崩れ、赤レンガを補強するために漆喰を幾重にも塗った現在の形になりました。たいへん重厚で威厳ある門楼です。現在は、ここに守衛さんがいて、毎日定時に開放される一般参観の時、門を開けてくれます。


「徳を以て人を変える」


「法を以て己を律す」
監獄のテーマが中国様式の門牌になっています。




正面の門の両脇の壁には、こんなものも。なかなかお茶目な演出です。

さて定時になりました。門が開きます。


中に入ると、、、、


中庭部分と事務棟が真正面に見えます。


中庭の右側は倉庫や面会所。


ガラスで区切られていて、この電話を通して会話をしたそうです。
ドラマの一場面を想像してしまう空間です。

一般開放参観は、ボランティアガイド(中国語のみ)の案内に従って団体行動になります。
この日も、日曜日ということもあって、13:30の参観開始前には約100名の参観者が中庭に集まりました。参観の注意事項や簡単な歴史概要の説明が10分ほどあった後、いよいよ内部へはいります。

「嘉義 獄政博物館」(嘉義旧監獄)
      住所:嘉義市維新路140號
      電話:05-362-1873
      一般参観解放時間:09:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。
      ★毎週月曜日、國定休日、そのほか臨時に休館することもあるので、事前に電話で確認。
      ★20名以上での団体参観は別途予約が必要。
       URL:http://prisonmuseum.moj.gov.tw/mp.asp?mp=1



 


六堆客家文化園区~屏東県~②

2012年12月24日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

南部の客家の人々の産業で特色あるのは、たばこの葉の栽培です。
清朝の時代からすでに栽培していたようですが、美濃では、日本時代に盛んになりました。

『梁屋菸摟』  菸=たばこ

ここがタバコ産業の資料館。
内部には、当時の生産方法の了解や道具が展示されています。


昔のたばこ屋さんの店先を再現。


パッケージもなかなか面白いのですが、このガラスに貼られた「ここは禁煙。罰金1万元」の丸いシール、こんなところに貼らなくても、、、、、。


たばこの栽培期限の話などが紹介されているコーナー。


建物の横には、たばこの葉が栽培されています。
私が子供の頃、母方の実家の田んぼでたばこの葉を作っていた時期があり、懐かしく思い出しました。
今は世界的な禁煙ブームで、たばこの栽培をしているところもずいぶん減ったそうです。
ちなみに、台湾の人は、日本製のたばこが好きです。
同じ銘柄でも、日本のたばこのほうがおいしいんだとか。
つくづく日本人は、何を作らせても良いものを作り、世界に認められるのだなと思うことが多々あります。

六堆客家文化園区
      http://thcdc.hakka.gov.tw/wSite/mp?mp=12


六堆客家文化園区~屏東県~①

2012年12月23日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

ここ六堆客家文化園区は、2009年政府の機関である客家委員会の客家文化発展中心が作った客家文化を紹介するための施設です。南部の客家を代表する六堆(高雄、屏東県にある12の市鎮郷)の文化を紹介しています。
客家の花布のデザインの柱が、客家雰囲気を醸し出しています。

園内はかなりの広さです。

入口附近には、6個の丸い傘のような建物があるのが見えますか?


中はこんな感じ。がらんとした空間もあれば、売店や小吃を販売するブースもあります。
六堆なんで6個あるのでしょう。


こんな竹で作ったドームも。


外には池や砂場があって、こどもたちも遊んでいます。

園内はかなり広く、大きな池を取り囲むように、池の周囲の遊歩道、資料館やイベント広場、建物群などが配置されています。
公園で無料なので、近郊の人たちや台湾各地から家族連れで遊びに来ています。

さて、この『六堆』が何かといいますと、清朝時代の台湾南部の客家庄の自治防衛の単位で、右堆、左堆、前堆、後堆、中堆、先鋒堆に分けられているので、六堆という総称になりました。

こんな感じで自衛組織の連合体になっていたわけです。(興味のある方で、もっと詳しく知りたい方は、ここのホームページをご覧ください)

台湾の客家(ハッカ)人の住んでいる地域は、北部(桃園県、新竹県)、中部(苗栗県、台中市)、南部(高雄市、屏東県)と大きく3つに分かれます。

南部の客家(六堆エリアに暮らす人)は、台湾の客家の中でも初期に台湾へ渡ってきた人たちで、北部、中部の客家と違い、屏東の平原に暮らす人が多く、当時はすでに入植していた閩南人(のちに台湾人と呼ばれる人)や原住民との土地をめぐる戦いも日常的でした。そのため、自衛組織を作り、更に聯合して暮らしてきたのです。

資料館には、入植し、この土地に根付いたころの生活風景などをおばあちゃんが孫に話して聞かせるというスタイルで紹介されていました。






資料館のある建物の2階部分。会議や研修に使える部屋があります。

六堆客家文化園区
      http://thcdc.hakka.gov.tw/wSite/mp?mp=12

 

 


竹田駅 ~屏東県~

2012年12月13日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

日本の鉄道ファンの中には、台湾鉄道ファンの方も多いそうです。台湾鉄道はすにで100年以上の歴史があり、日本国内より、日本らしい風情の残った駅が現存しているからでしょうか。

その中でも、日本時代の木造駅舎として、有名な駅の1つ、屏東県にある「竹田駅」。


駅の名前も右から書いてあります。ここだけ見ると、まさに日本ですね。
これが現役なんですから、台湾の人々がいかに日本時代のものを大事に使っているかがわかります。

ここは切符売り場(售票口)。観光用の飾りでなくて、ちゃんと営業に使っています。
小さな木枠の窓口を通してやり取りも、もう日本では見かけない風景ですね。


駅舎の後ろにはホームがあります。ホームの建物時代は日本時代のものではなく、数十年前に立て替えられ、どこにでもある台湾鉄道の小さな駅のホーム(月台)です。


昔の駅は、「驛」という漢字ですが、台湾では「站」と表記します。
中華圏では「驛」というと、鉄道ではなく、宿場町などの馬車の乗り降りする場所の意味です。


駅舎のよこには、喫茶店もあり、(少し)整備された公園風になっている場所でのんびり休憩できます。


公園区と駅舎を挟んで反対側には、昔の倉庫があり、日本統治時代の軍医池上一郎氏を記念して建てられた『池上一郎博士文庫紀念館』になっています。ここは、別名を「アジア最南端の日本語図書館」と言われ、地元の人々も利用されているそうです。




さらにその隣には「李秀雲先生攝影紀念館」があり、氏が台湾早期の農村の生活を撮影した作品とこの付近の人々の生活道具など数多く展示されています。


           李秀雲先生


ここも南部客家人の多く住む地方なので、客家風のデザインになっています。

竹田駅の周辺は、普通の民家や今は閉店してしまったような商店の名残がある以外何もありません。
駅からまっすぐの道をいった突き当りT字路に、お昼時だったせいか、賑わっている食堂があったので入ってみました。


ひっきり無しにお客さんがやって来て、中で食べたり、テイクアウトしたり。



お店の看板料理、「竹田の鹹湯圓」。大ぶりで、中の具材のほどよい脂分が、もっちりする白玉に合い、醤油味のスープと絡まっておいしかったです。客家の人は、この鹹湯圓が好きな人が多いです。

もし竹田駅にやってきて、次の電車を待つ間、お昼時だったら、このお店に来てみてください。とにかく他には何もありませんので。

              

台湾鉄道のURL:  http://www.railway.gov.tw/tw/


 


佛光山 仏陀紀念館~(高雄市)

2012年12月10日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

高雄で有名な仏教テーマパーク(というと失礼でしょうか、、、)、佛光山の仏陀記念館及び周辺施設は、国内旅行で大人気のスポットです。

高屏大橋の近くのインターチェンジで下りて、標識に従って高屏渓沿いの道路を行きます。


しばらく行くと、ここに入るための車で右側の車道が渋滞していてきます。
乗用車の他にも、全国からの大型バスが大型駐車場を埋め尽くしています。






とにかくひっきり無しに入ってくる車。
そこから人がぞろぞろと出てきて、一番手前の礼敬会館の中へと入っていきます。




仏様と言えば白象。花祭り(灌仏会)を思い出しました。


百獣の王「獅子」。

礼敬会館に中は、セブンイレブンやCHOCHOCO(チョコレート屋さん)、スターバックス(だったか、その類のコーヒー店)、精進料理のレストラン「滴水房」、台湾のお菓子の名店、おみやげ、宝石(珠寶)など、ショップがあります。



礼敬会館から奥へ進むと。道幅15メートルほどの成佛大道が見えます。

この成佛大道は緩い傾斜になっていて、両脇に各4つずつ計8つの塔があり、1つ1つテーマの違う内容の展示がされています。礼敬会館から大仏様のある本館までの300mをゆっくりと歩いていきます。

奥に見えるのは金の大仏様。その階下にあるのが本館。
この建物の前には1万人が同時に1枚の写真に納まるという37段の階段があり、更にその前には、やはり1万人が集える菩提広場があり、イベントによっては、ここがすべて信者で埋め尽くされるそうです。
本館の建物は、ピラミッドのように階段式に4階まであり、金佛殿、玉佛殿、3階には予約式(無料)の仏陀の一生を紹介する4Dシアターもあります。3Dを超えた4Dですよ、、、
行った日は、すでに最終回まで予約がいっぱいで断念。いつか見てみたいと思います。

とにかく、いろいろな手法を使って、幅広い年齢層の人々に、仏教の教えを紹介する場所なわけですね。

屋上に上がると、遠くからも見える金の大仏様を近くでみることができます。
とにかく大きいのですが、比較対象物がないとわからないかと思い、距離を変えて撮影してみました。





さっと見て回るだけでも1時間はたっぷりとかかります。仏教に興味ある人もない人も、この建物の迫力には驚くことでしょう。

 佛光山 仏陀紀念館
入場時間、交通アクセスなどは、このサイト(こにブログには規約により、この団体のURLを貼り付けられないので、この名前で検索してください)で確認してください。


 


月世界 ~高雄市田寮区~

2012年11月27日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

台湾南部の田寮、燕巣、旗山、内門に広がる世界的にも珍しい地質のある地域は、荒涼とした月の表面にたとえられ「月世界」と呼ばれます。


フォルモサ高速(国道3号線)で田寮インターを下りて10分も走ると、「月世界」の田寮観光景點區があります。

向こう側に見えてくる裸山のような山頂。

トンネルの周りにも、地表がむき出しになった小山。
異次元世界に入っていくトンネルのようでもあり、、、。


ここだけでなく、四区にまたがって、「泥火山」「母乳石」「一線天」などがありますが、一つ一つ見て回るのは時間がかかるので、今回「導覧センター」のあるここだけ。


センター内には、ここの地質の説明が書かれたパネルなど、多数あります。


センターの横には、小さな池を周回する小さな歩道があります。
観光客室生や地元の人たちがのんびりと散歩していました。


池の周りのはこんな感じの風景に囲まれています。
木々が見えるので、月の表面とは感じませんが、夕陽がさすと、赤茶色に染まって、それらしく見えるということです。この日は残念ながら薄曇り。


夜にライトアップするための投光器でしょうか。きっと幻想的でしょうね。


この実はなんでしょう。結構大きい実がなっていました。


地質は、太古海底だった場所で、地殻変動で隆起し、堆積していた海底泥は小高く盛り上がった場所。塩分を多く含むため、岩盤、土壌はもろく、雨が降ると溶けて流れ出してしまうので、長い時間かけてこのような風景になったのです。せっかく植物が育っても、大雨の際に、表面の土壌ごと流され、むき出しの岩盤が見えるのです。今はこんな風景ですが、後何百年かたったら、また変わった姿になっているのでしょうね。


訪れたのは2012年の10月。雨の日が少なく、台湾全体が水不足のような時期でした。
ここも、本来なら水をたたえている場所ですが、すっかり干上がっています。
このような池に、有る条件で泥の密度が濃くなって、そこに地下から天然ガスが出てくると、「泥火山」と言われる、泥のマグマがブクブクと出ているような風景にもなります。
ここから車で10分くらいの場所にありますが、ブクブクと泡が出ている風景はめったに見られないようです。


この月世界の上に続く道をあがっていくと、「土鶏城」と言って、地鶏料理の店が2軒。
なぜか、左側の店だけ大繁盛しています。

この店の裏手に行って下をみると、月世界の池の周囲を全部見渡せます。


大きなガジュマロの木。樹齢200年ほどで、下には祭壇があって、中に入れないようになっていました。

この田寮からフォルモサ高速に乗り、更に南下すると、「高屏渓」にかかる大きな吊橋があります。

この右側を見ると、高雄の新名所、「佛光山」の仏教世界の建物が見えてきます。
次は、その壮大な仏教ワールドを紹介します。


「田寮 月世界」
         行き方:フォルモサ高速(国道3号線)の田寮インターを下りて、標識に従って約10分。
     導覧センターは無料です。

年末のパラオ、席数がわずかになってきました。台湾から4時間で、太平洋の楽園「パラオ」で過ごす春節。おすすめです!!ボラカイもまだ席があります。
http://www.t-holiday.com/taiwan/tw-2013-top.html

 


天空之橋  (南投市)②

2012年11月21日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

天空之橋を渡り終えると、そこからテント通りになり、左右にはぎっしりとお店が並びます。

遠くから見ると、こんな感じ。お茶畑の横にある道幅5メートルほどのところに延々と続く露天屋台。



南投といえば、バナナ。ドラゴンフルーツもあります。


ここは彰化と南投の県境。彰化の特産、靴下も売られています。


包丁研ぎ器(100元)とピーラー。
実演販売もしています。


このあたりの特産なのか、どこでも売られているのが、「狗尾草」。鶏のスープを作るときに入れるそうで、独特の風味になり、おいしさがアップするのだとか。


小さい香蕉「旦蕉」。豆バナナの意味ですね。

こんなに小さいんです。皮は薄くて、少し酸っぱさの残る味。

夏南瓜は、ズッキーニのこと。若いお兄ちゃんが売っていました。聞くと、最近自分たちでこういう野菜を作り始めたそうです。1台斤(600g)80元。黄色と緑、各1本ずつ買いました。50元也。

種も売っていました。
家で料理しましたが、なかなかおいしかったです。

ここのバナナを買いました。1房45元。お弁当のフルーツにミニサイズは便利です。


ここのみかん(佛利檬:フォリモン)もすごく甘くておいしかったのでお買い上げ。
普通のみかんの8倍のビタミンCが入っているとか。甘くてジューシーでしたが、種が多く、皮む薄いわりに向きにくいので、櫛形に切って食べました。

1袋、80元。


これもなかなかおいしいミカンでした。名前が「鶏蛋丁牛奶」って、イメージと結びつかないネーミング。同じく1袋80元。

延々と続くお店のものを眺めたり、試食したり、買ったりして、ぶらぶら進むと、最後には、大型バス駐車場へ。平日なのに、大型バスが30台ほど停まっていました。ほとんど老人会と廟の信者さんたちの旅行です。まだ外国人は少ない場所です。


休日には、100~200台もの大型バスが停まり。この広い駐車場がバスで埋まることもあるそうです。
自分のバスを探すのもたいへんらしいです。
間違って、他の団体のバスに乗らないよう、バスを降りるときには、バスのナンバープレートのナンバーをしっかりと覚えていきましょう。

台湾から直行便で行くパラオ。年末、春節時のツアー、まだ席が残っています。予約はお早目に。