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台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

小琉球  ⑤  杉福漁港と福安宮

2013年06月27日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

砲陣地跡から南方面に少し行くと、道沿いにある赤い提灯を追っていくと、杉福漁港にある「福安宮」があります。


この赤い提灯は、宮廟のお祭りが近づくと、附近の道などに張り巡らせるものです。
ここを訪れたのは、2012年の10月で、この2週間あとに、東港にある「東隆宮」の3年に1度の「焼船祭」が開催されるからでしょう。
後で、スノーケリングの業者を話をしていたら、もうじき祭りの潔斎時期になるので、その間の1カ月は海での活動は禁止するとのことでした。東港王爺(主神)が海を渡ってこられるので、海をきれいに静かに保っておきたいという島の人々の気持ちがわかりました。

福安宮のシンボル(?)の巨大な狛犬が迫ってきます。



別の角度からも。

青い空に鮮烈な赤が映えます。この地域の人々の信仰を集めているようで、昼少し前でしたが、廟にお参りに来る人が数人。


この福安宮の下の方には、杉福漁港があり、漁師さんの家があって、さっき獲れたという魚をさばいていました。昼ごはんの準備なんでしょう。食堂があったらいい場所なのに、、、。


のんびりとした漁港。穏やかな秋の空です。

小琉球 ⑥へつづく

 澎湖島の夏がやってきました。まだ飛行機やホテルの予約ができる日もあります。
   3日間の休みが取れたら、澎湖島へ~!

『飛行機で行く 澎湖島 七美島と吉貝島3日間』
http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-2013pomfu.pdf


小琉球  ④  杉福生態廊道と砲陣地

2013年06月26日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

美人洞から1キロ少し西に走ると、「杉福生態廊道」があります。砲陣地跡~杉福漁港までの400mの歩道。
 

以前、島には4か所の軍事施設の砲台があり、ここもその1つ。唯一、当時の施設跡を残している場所です。


右手は海。道沿いに、民宿が点在しています。車も少なく、自転車でも走りやすそうです。


砲陣地跡は、整備され、生態回廊の一部に。


島の西側になるので、おすすめの夕陽スポットです。

入口の所にある涼亭では、おじさんがテーブルにおみやげを並べて販売していました。
台湾の離島では、観光地で地元の人(だと思うけれど)が、自由におみやげや小吃を販売しています。


20~300元程度の品物。


50元だったかな、、、。

100元。息子がお買い上げ。今でも彼の部屋に飾ってあります。

20元。5本買いました。
これは今、私の目の前にあります。

この涼亭の横に、下に下りる通路があります。


ここは、昔の砲陣地跡を利用したところなので、半地下式の通路になっています。
少し緊張感漂う通路をくねくねと下りて行くと、軍事施設跡の建物の中へ。


壁には、砲弾の重量、飛行距離のような一覧表が残っています。
実際に戦闘があった場所ではないのですが、戦後、長い間、ここで軍隊の人が演習をしていたようです。


壁沿いに埋もれるようにして作られているので、外観はこんな感じです。
台湾で実際の戦闘があったのは、金門島だけで、他は幸いに戦闘地になることはなかったのですが、こうした軍事施設跡を保存し、動態活用するのは、過去の歴史を忘れないためにも必要なのかもしれませんね。


昔、ここに派遣された兵隊さんたちは、どんな思いで西の海を眺めていたことでしょう。
この日は青い空と碧い海が、穏やかな表情で目の前に広がっていました。


砲陣地跡の部分が一番整備されているので、見学しやすいです。ほかの部分は、訪れたときには、どうやっていくのかよく分からない状況でした。海岸沿いに杉福漁港まで散策できるのでしょうが、もし生態をいろいろ観察したい方は、地元のガイドさんと行くといいでしょう。

小琉球 ⑤へつづく

 澎湖島の夏がやってきました。まだ飛行機やホテルの予約ができる日もあります。
   3日間の休みが取れたら、澎湖島へ~!

『飛行機で行く 澎湖島 七美島と吉貝島3日間』
http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-2013pomfu.pdf


小琉球  ③  美人洞

2013年06月24日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

美人洞歩道は、島の北側にあり、歩道部分は全長700m。エリア内には、「一線天」「蝙蝠洞」「仙人泉」「情人坪」「甘泉洞」「曲径探幽」「天外天」「望海亭」「美人洞」「怡然園」「迷人陣」「溶岩谷」などのスポットがあり、順路に沿って、ゆっくり見て回るのがいいですね。


東側の方のスタート地点。
すぐにこんな感じの岩でできた洞窟や割れ目の中を進んでいきます。



足元は、きれいに舗装されているので、歩きやすいです。

「蝙蝠洞」 中には蝙蝠がいるらしいのですが、昼間は奥深く隠れているのか、観光客が多過ぎて、引っ越したのか、蝙蝠のいるような気配はしませんでした。


この先に「仙人洞」がありますが、ネーミングとはちょっと違うような雰囲気でもあります。


植物の説明プレートもところどころにあります。


ここにも穴が、、、。入ってみると、天井が低く、奥の上の方に続き、向こう側へと通り抜けできる場所でした。

「望海亭」では、地元の人が黒糖ゼリー(洋菜という寒天とおなじような海藻で作るデザート)を売っています。
30元/1個。あっさりした甘さですが、けっこう量が多く、一人で食べるには、多いかも。


この下には、湧水がでる池があります。暗くてよく見えないのですが、小さな泉です。

こんな感じで、1時間ほど探検気分で、あちこちの穴の中に入ったり、海を眺めたりしました。
次は、「杉福生態回廊」へ。

小琉球  ④へ続く




 


小琉球  ②  小琉球遊客中心(ツーリストセンター)

2013年06月17日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

バイクを借りて、島めぐりを開始。まずは、小琉球遊客中心へ。

小琉球は、東西2キロ、南北4キロ余り、周囲をめぐる道路は18キロの小さな島です。
七美島や緑島よりは大きく、商店や観光地も多いです。


まず、受付で小琉球紹介のビデオの放映(約15分)をお願いします。ほかに大勢のお客さんがいない場合、日本語版をお願いできます。もし先客がいた場合、その人たちの放映終了後に日本語版の放映をお願いします。待っている間は、資料展示などがあるので、小琉球の地質や海洋生物について、さっと見ておくといいでしょう。
どこに遊客中心でも、その観光地の紹介ビデオがあり、ほぼ日本語版も用意されています。こういう紹介ビデオは、一番いい時期に一番いいアングルで撮影し、紹介しているので、ビデオの映像を思い出しながら観光すれば、あいにくの天気の日でも、楽しめます。


このような地質にかんするパネル展示もあります。小琉球はサンゴ礁だった所がいったん沈み、隆起してできた島なので、台湾本島には無い特殊な地質です。


ビジターセンターから白沙漁港を見下ろすとこんな感じ。ここのすぐ斜め下には、花瓶岩もあります。

まずは、奇岩で有名な「美人洞」へ。
名前だけで想像すると、大きな洞窟があるだけかと思いましたが、ここは海岸線沿いの沿って、風雨や波の浸食によってできた奇岩の場所に遊歩道がある場所でした。全長4キロあるのですが、全部回らなくても、途中からでも入れるので、行きたい場所だけ行くのもおすすめです。足場が悪い場所、階段も多いので、歩きやすい靴で行きましょう。


ここは、120元(子供は80元)の入場料が必要です。これで、島全部の観光地への入場ができます。
なくさないように、取っておきましょう。

何か所かこういう場所があるんですけど、実際にチケットを見せてくれと言う場所もあれば、誰もいなくて勝手に入っていく場所もあります。でも、一番最初に行った観光スポットの入口で買っておきましょう。

さて、ここから美人洞風景區の散策が始まります。

 

小琉球③へ続く

 

 


微熱山丘と天空之橋 油桐花の時期

2013年04月22日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

先週末、仕事で南投と彰化の県境、八卦山に行ってきました。
ここには、この3年で台湾国内旅行の人気スポットとなった微熱山丘(鳳梨酥のお店)と去年の夏にできた天空之橋(歩行用吊橋)があります。

この日も、小雨交じりの日でしたが、大勢の観光客でにぎわっていました。

いつものように、入口で一人1個、商品の鳳梨酥を手渡ししてくれます。


台北にも支店があり、そこでも訪れたお客様に1個サービスです。(シンガポール支店や東京にもできたとかいう視点ではどうかわかりませんが)1個35元もするのに、気前がいいサービスで、初めて訪れた人は驚きます。
ここで商売を始めたばかりのころ、わざわざこんな山の上まで、鳳梨酥を買いに来てくれるお客さんをもてなす気持ちが、今でも続いているわけですね。

このお店、ほんと売っている商品は鳳梨酥だけ。
そのほかに、週末には、慈善団体が、パイナップル入りの蒸しケーキを売っていたり、お店の奥のテラスで鳳梨氷を売っています。

この鳳梨氷(50元)、すっごくおいしいのです。量が多そうなので、食べきれるかなと思いきや、パイナップルのさわやかな甘さ、酸っぱさがほどよいシャーベットになっていて、トッピングのパイナップルのシロップ煮とパッションフルーツソースがアクセントになり、くせになる味です。
個人的には、微熱山丘の鳳梨酥よりおすすめです(笑)

今回、お店の裏の山の崖附近の油桐花が満開でした。月末まで咲いているそうです。
奥には、週末市場(兼大型トイレ)もでき、そこに行く道の横には、何本もの油桐花。
風に漂って、白い可憐な花びらが舞い散る様は、なんとも風情があっていいですね。

マーケットでは、ちゃんとした有機農園の果物や野菜、地元の特産が販売されています。
このお店の幹線道路沿いにも、多くの農民が、自分の畑で採れた野菜などを売っていますが、マーケットに出店しているところは、みんな店の名刺があったり、出所がはっきりしているので、有機野菜、果物も本物かな(?)と思われます。


すごく甘いおいしいパイナップルでした。新ショウガの酢漬け、砂糖漬けもおいしいです。
ただ、このあたり、とにかくハエが多くて、大変。有機農法だからか、堆肥のにおいもします(^_^;)

次に、もう一軒、鳳梨酥の有名店「微光森林」によって、ここでも試食をいただき、お茶して、天空之橋へ行きます。


全長207mで、現在のところ、台湾の歩行用吊橋としては最長。
通行料50元也。
橋は150名しか渡れないので、混んでいるときは、しばらく行列に並びます。
下に渓流があるわけではなく、木々が生い茂る谷間なので、高所にかかわらず、案外怖くありません。
彰化方面を眺めると、眼下に台湾新幹線が走っているのを眺めることもできます。この日も、ガスで司会が悪かったにも関わらず、白い車体にオレンジラインの入った新幹線が高雄方面に走っていく様子を見ることができました。


この谷間にも、油桐花が数本あります。
この時期ならではの景色ですね。

この天空之橋は、吊橋とその風景より、この後の屋台街が面白いのです。
週末はとくに出店が多く、他では見られない代った野菜や果物を販売していて、それが、又、安いのです。300mくらいの距離に、無数のお店が。


サオ族のイノシシ肉焼きの香ばしい香り~。

ガチョウの卵の塩蒸しと茶葉卵。鶏卵の1.5倍はあります。
食べてみたかったけど、今回はパス。


もう南部のマンゴーも出始めています。
珍しい果物もいっぱい。

と、紹介していたら、きりがないくらい面白いもの、おいしいものがあります。

さて、この場所、個人で行くには、バスに乗り継いで台中市内から3時間はかかるでしょう。
高鐡台中駅からタクシーで片道1000元くらい。
そこで、この春、この八卦山の鳳梨酥のお店2件と天空の橋、さらに、草屯にある「寶島時代村」、金運アップにご利益のある「紫南宮」などのパワースポットを巡る「金運アップ1日ツアー」を作ってみました。
パイナップルは發財のシンボルでもあり、天空の橋のある場所は、風水師のお墨付きのパワースポット、紫南宮は、ここで神様にお金(現金)を借りてそれを下でに商売、自分磨き、宝くじなどすると、成功するというので、全国から毎日すごい人がお参りに来ます。

最近、どうもついていないな~、ぱっとしたことがないな~と感じる方には、良い気を取り入れ、運気、金運をアップできるかもしれない1日コースです。ちょうど油桐花も咲いている時期、家族や友人とお出かけしてみませんか?お一人様から催行で、人数が集まれば、料金もお安くなるシステムです。

「南投パワースポット巡り  金運アップ1日ツアー」
   http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-toko02.pdf

お申込みは
 東鴻旅行社  masae@t-holiday.com  まで。


台東 龍田 サイクリングコースと油桐花

2013年04月20日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

2013年4月の初旬の清明節四連休のとき、息子とお友達家族と台東&緑島へ行きました。

ここは台東市の北北西に位置する鹿野鎮の龍田。中央山脈と海岸山脈の間にある花東縦谷の南の始まりのあたりです。この地域は、開拓時にきちんと区画整備をしたためか、まっすぐに東西南北に走る道路でできた碁盤の目の中に茶畑、果樹畑などが行儀よく収まっています。

ここに1件のレンタル自転車屋があって、そこで自転車を借りて、附近の碁盤の目ような田園をのんびりサイクリング。途中、緑のトンネル(両脇に街路樹があり、トンネルを形成)や茶畑、パイナップル畑を眺めながら、気に入った場所で停まって散策。

 

ここは、ちょうど油桐花が両脇に100mほど植えてあるエリア。思いがけず、満開の時期に訪れることができました。





五月の雪の別称を持つ油桐花。この日、昼過ぎの雨で、大分舞い散ったようです。
道路の下は、舞い落ちた白い花びらでいっぱいです。


ちょうと雨もやみ、やわらかな風が吹き渡り、次々と白い可憐な花びらが雪のように降ってきます。
子供達は大喜びで、花びらキャッチに興じていました。




キャッチ成功!


桜や梅よりは花びらが細長いですね。



取った花びらは、お母さんにプレゼント。こんなことしてくれるのも、今だけかな(笑)


茶畑の向こうに、1本、ポツンと咲く油桐花。目立ちます。




この後、鹿野高台に行って眼下の景色を眺めたら、その時の1本油桐花がはっきり見えました。
見づらいですが、ちょうど写真の中央下くらいです。白い点みたいに写っています。

ただ今油桐花前線、北上中。
今月終わりごろから私の住む台中附近の山のあたり、あちこちに咲き始めます。
有名な場所は苗栗の三義。勝興火車站のあたりには、油桐花のお花見でにぎやかになります。
ちょっと行くには不便な場所が多い油桐花の花見ポイントですが、苗栗の他のパワースポットも入れて風変わりな1日ツアーのコースを作ってみました。客家デザートや街小吃もて楽しめ、万病に効くという霊水までGETできます。

丁寧な日本語による案内で、穴場の観光地巡り、油桐花の花見も兼ねて出かけてみませんか?

「台中発着 苗栗スピリチュアル1日ツアー」
     http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-toko03.pdf

そのほかにも、今台湾で一番人気のパイナップルケーキのお店、「微熱山丘」の本店のある八卦山と金運アップで有名な紫南宮の入った「金運アップ1日コース」や、秘湯東埔温泉ツアー、ノスタルジックな嘉義の1日観光など、すべて日本語ガイドがご案内します。これまでない満足のいく台湾中部の旅をお約束します。

金運アップコース:http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-toko02.pdf
東埔温泉コース:http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-toko05.pdf
嘉義コース   :http://www.t-holiday.com/pdf/taiwan-tour-toko04.pdf

お問い合わせ、ご予約は、  東鴻旅行社: masae@t-holiday.com   まで。






 


嘉義公園  ③  日射塔 

2013年02月16日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

戦後、旧嘉義神社後には、忠烈祠が建てられ、1990年代にその忠烈祠が損壊。その後、新しく嘉義のシンボルとして、日射塔が建てられました。阿里山の神木をイメージして、天高くそびえる塔。原住民の射日伝説や嘉義市付近に北回帰線が通ることから、太陽の軌跡をイメージさせるようです。


高さ62m、1階部分は忠烈祠で、外階段を上がると日射塔の入口があります。
内部は空洞で、最上部へはエレベーターで上がります。(50元)。私が行ったとき、エレベーターの調子が悪いので、この日はパス。最上部からは。嘉義市が一望できるそうです。


エントランスホールには、オブジェがあり、この日は作品展が開催されていました。

気になるのは、この足元に忠烈祠があることです。
英霊の上に土足で上がっていいのかどうかと、、、。

日射塔を出て、今度は参道ではなく、緩い斜面を下るように北側にある歩道をすすみます。


ここには昔、何か建物があって、損壊後はそのままになったのでしょう。無理矢理壊されたというよりは、焼失したか、何かで台座部分だけ残っているようです。虚空の台座が何か語りかけてくるようでもあります。

市民が散歩したり、スポーツを楽しむ公園部分もかなりの広さです。


中国風の門や回廊があったり、、


森林浴できそうな林間歩道があったり、、、、


子供達の遊具広場があったり、、、、

真中には、突如大きな中国風の建物があり、これが嘉義の孔子廟です。


一般的に孔子廟は大門や牆壁にぐるりと周囲を囲まれているところがほとんどですが、ここは公園の中に、風景の一部として存在します。
もともとの日本時代の公園設計にはなかったので、これだけ大きな建物を建てる場所もなかったのでしょうか。

全体的に嘉義公園は、日本時代に作られたものを、時代に合わせて、変化させて利用しているものが多く、まったく新しい整備された公園というよりは、田舎の家に帰ったときのような、なんとも懐かしい、温かみのある雰囲気に包まれた気分になります。

この公園内には、きっと無数の過去に繋がるタイムトンネルが存在するに違いありません。目には見えないけれど、どこからともなく、100年前の人々の熱気を帯びた話し声や闊歩する音が聞こえてくるのです。1人ぽつんと立っていると、ふと過去に引き込まれていくような、でもけっして怖い感じはしないのです。あなたもきっと同じ体験ができると思います。

嘉義公園 ③終わり。

 

 


嘉義公園②  嘉義市史跡資料館等

2013年02月15日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

忠烈祠の大門をくぐって中へ進むと、ここも道の両脇に樹が並び、左側には、手水舎があり、まさに日本の神社の参道。


狛犬も対になっています。(片方のは撮り損なってボツ)。



祭器庫。たぶん、中は何もないのでしょう。でも建物として保存してあることがすごいです。

このあたり、旧神社の付属施設として大雑把にしか説明してありません。

右側には、古い日本風の門と塀があり、そこが「嘉義市史跡資料館」です。
ここは、旧嘉義神社の齋館と社務所。
齋館の入り口が、そのまま資料館の入り口になります。


月曜日はお休みです。内部へは靴を脱いであがります。スリッパはそんなに多くないので、気になる方は、簡易スリッパか替えの靴下を持参されるといいでしょう。導覧は中国語のみです。




旧社務所玄関前。この日は、撮影している人たちもいました。台湾の伝統文化を受け継ぐ彼らの背景にふさわしい建物という意味合いで選ばれたのでしょうか。


中にあり嘉義市の史跡資料も内容も見ものですが、ここは、建物自体、ここまで保存状態が良いことが見所です。瓦も、ほぼ当時もものだそうです。内部は、阿里山の檜をふんだんに使っています。


内部の部屋などは、まさに日本。






台湾の鉄道の歴史などを説明したパネル。


嘉義市の歴史。


市民から提供された古い写真など。
日本時代のものも多くあります。

ほかにも多くの資料が展示されているので、見どころも多いです。
阿里山鉄道の資料もあります。

前庭は、ごちゃごちゃともののない、すっきりしたスペースで、老樹が静かに木陰を作っています。
ここも、そういう意味では、100年前の空気に包まれているような感じがします。

 

台湾の固有種の落葉樹と説明板に書いてあります。
私が訪れたのは、10月末だったせいか、はらはらと色づいた葉が舞い落ちて、秋の午後のやわらかな日差しが、一層ノスタルジーに感じさせました。

嘉義公園③へ続く



 

 

 


嘉義公園①

2013年02月13日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

嘉義公園には、市立野球場、、植物園、孔子廟、史蹟資料館、射日塔などがあり、面積は、268000㎡(東京ドーム6個弱)の広さがあります。
嘉義市民の憩いの場であり、イベントや各種スポーツの退会が行われる場です。

この公園、少し小高い丘の中腹に沿って広がっています。日射塔に向かって緩い坂が続きます。
入口にあたる啓明路と中山路の交わるところの入口、中山路方面をセピア色で撮ってみました。


少しここの位置が高くなっているのがわかりますか?ここをまっすぐ西に進むと、嘉義駅があります。右にあるビルなどを消せば、100年前にタイムスリップしたような錯覚を起こします。

ここには、20世紀初頭の日本時代、嘉義神社を中心とした公園でした。中山路はいわば表参道ですね。台北も中山北路は、台北神社(現:台北圓山大飯店)への表参道でした。

では、公園の中へ入ってみましょう。

中山路はこの公園の入口で終わります。引き続きまっすぐ公園内の道を進みます。
ここをまっすぐ行った先に、昔は嘉義神社がありました。現在は、日射塔が嘉義市のシンボルとして建っています。

入口には、いつのころからか、アイス屋のおじちゃんが店を出しています。

毎朝自宅で作ってくる、あっさりとしたジェラートのようなアイス。


1個20元。これはイチゴ味。この日はほかに芋頭(タロイモ)味がありました。
「今日の商売どう?」と尋ねたら、「今日はお天気もいいし、まあまあだね。」と。


公園の南側には、市立野球場。以前、嘉義を本拠地としたプロ野球チームがあって、日本からもプロ野球の選手がコーチ兼選手で来ていたこともありました。
2013年度の今、台湾の職業野球チームは4つになり、嘉義に本拠地のあるチームはありません。(台中にもなくなりました)


東北エリアには公園と森が広がります。呉鳳様の像が飾られている場所もあります。


更に日射塔に向かって進むと道も参道らしくなり、石段と石燈籠が見えてきます。


狛犬や燈籠が並ぶ道。奥に見える門は、かつて大鳥居があった場所でしょう。

大正13年(1922年)に現在の雲林県の虎尾の人が奉納したと彫ってあります。


ほとんど壊されたり、何か細工をされた形跡のない見事な燈籠です。いろいろな時代の中、このような形で残されてきたことに、嘉義の人々の思いを感じます。
このような石灯籠が数基、何対も道沿いに並んでいます。

このあたりから、公園のざわめきもいつの間にか聞こえなくなり、神聖な雰囲気に包まれていく感じがします。ここに来るとそう感じる人が多いようですね。台北ナビの嘉義公園のレポートにも同様のことが書いてあり、思わず「あなたも感じたの?」とつぶやいてしまいました。
これは、来てみた人じゃないと感じられない独特の空間。もしかしたら、このあたりに異次元トンネルがあって、そこから100年前の嘉義に暮らした人々の声が聞こえてくるのかもしれません。


この石段の上にある門は、嘉義神社を忠烈祠に建て替えたときに大鳥居をこのような中国式の門にしたものです。1994年に建物が壊れたので、日射塔に建て替えられたので、門だけ残りました。現在、忠烈祠は日射塔の1階部分に再建されています。

嘉義公園②へ続く

 

 


嘉義監獄  (台湾 嘉義市)⑤

2013年01月21日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

コース最後のところには、一番大きな作業工場があり、そこには、台湾全国の刑務所の模型や使用済の門標が展示されています。


模型はそれぞれ素材が作り方が独特で、その土地の気候や風土もうかがえるようなものもあり、なかなか面白いです。


なんだかレゴブロックの作品みたいでしょ。


宜蘭のものは、周囲の田んぼや道路まで作りこんであるので、なんだかのどかな感じがします。


台北監獄。塀の高さがずば抜けています。台北は土地が少ないので、高層化していますね。


昔の台北監獄。やはり窮屈な感じがします。


各柱には、このような門標が飾ってあります。コレクターが喜びそうな展示ですね。

外に出ると、ちょっとした景観中庭があります。

中国風の池とその景観。殺伐とした獄舎の外に、外の世界の色彩が配置されていて、ホッとします。服役していた人たちも、ここを見ると、外の世界を思い出したりしたのでしょうか。


事務、倉庫群。屋根瓦が古さを物語っています。


監獄の中庭のすぐ横に、別のエリアがあります。女性専用の獄舎。


ここには布団も展示してあります。3人部屋でしょうか。けっこう狭いですね。
以前は子連れの女性服役囚がいたそうです。自分が服役中、だれも子供の面倒を見てくれないということで、
3歳まで母子ともにここで暮らすことができ、中には、育児室があって、揺りかごや子供の遊び道具なんかも残っています。窓にはやっぱり鉄格子。でも台湾の住宅には、窓に鉄格子が多いので、あんまり違和感無いです。


こういう鉄条網を見ると、やっぱり塀の中なんだなあって。
ふと昔読んだ「塀の中の懲りない面々」を思い出しました。
ここにいた人たち、100年に近い歴史の中で、どんな思いをここに残していったのでしょう。
塀の上には、抜けるような青空。見学に来た人々も最後のほうは閑散として、人声もまばら。静けさとコンクリートの塀。不思議な気分になります。


こんな記念写真を撮ることもできます。


最後に、この日、日直でここの来ていた鹿草刑務所の総務課の彭さん。
驚いたことに、日本語が上手で、いろいろここの話などしてくれました。
一般開放日は、必ず総務課の人が付き添って監督するそうです。
彭さんは1箇月に2,3回、ここの当番になるそうですので、もしここで見かけたら、日本語での説明をお願いできるかも。

「嘉義 獄政博物館」(嘉義旧監獄)
      住所:嘉義市維新路140號
      電話:05-362-1873
      一般参観解放時間:09:30、10:30、13:30、14:30の1日4回。
      ★毎週月曜日、國定休日、そのほか臨時に休館することもあるので、事前に電話で確認。
      ★20名以上での団体参観は別途予約が必要。
      URL:http://prisonmuseum.moj.gov.tw/mp.asp?mp=1