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広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:こどもの一生

2012年12月06日 | 観劇レビュー
日時:
 2012年12月5日(水) 19:00開演
作・潤色・演出:
 中島らも・桝野幸宏・G2
出演:
 谷原章介・中越典子・笹本玲奈・山内圭哉・
 戸次重幸・玉置玲央・鈴木砂羽・吉田鋼太郎
感想:
 1階席はほぼ満席、
2階席は2割ほどの入りです。
客層は演劇コア系ファンというより
谷原章介系のライト系ファンかな?
かと言ってミーハーなおねぇちゃんが少なく
落ち着いた感じなのが面白いなぁ。
また、カップルよりアベックという感じが多いのは
テレビにでるタレントが舞台やるらしいので
いっちょ見てやるか的観客が多いのでしょうね。
中島らもやG2で客が来ない!?つかない!?のが
広島らしいなぁ。(笑)
でもたくさん観客がいてくれて、うれしいなぁ。

 原作はさすが中島らもですね。
面白いです。
もし高校生だったらクラクラきていたでしょう。(笑)
しかし、いかんせん歳をとりすぎた。
世の中に汚れちまった魂では
手放しでは喜べないオイラが悲しい!?
潤色はわかりません。
だって基を残念ながら見ていません。
でも、ストーリー展開スピード感など
演出G2との息もばっちりで最初から最後まで
時間を忘れて見ることができます。
舞台セットも必要最小限ですが
照明やセット組替によって
様々な場面を作り出します。
舞台の醍醐味見立ては
こうでなくてはいけませんね。

 谷原章介、いいなぁ真っ直ぐな演技で。
真っ直ぐすぎて狂気には距離があるかも!?
どんどん演技の幅を広げてほしいなぁ。
中越典子と笹本玲奈、元気印で熱演ですね。
舞台序盤で掴みを担当し
見事に観客を舞台に引きずりこみます!?
山内圭哉、まさに怪演です。
今回の場合はサラッと演じたほうがよかったかも!?
ちょっとアクが強すぎた気がするなぁ。
戸次重幸、うまいなぁ。
いい奴ぽくって実は腹黒いという
ある意味定番のキーキャラクターを演じます。
玉置玲央、時々中央で注目を浴びますが
次の瞬間には脇にさがり舞台を見守る。
名わき役でストーリー展開を補助しています。
鈴木砂羽、なんとなくの色気がいいですね。
舞台での看護婦はこうでなくてはね。
吉田鋼太郎、いい、文句なくいい。
これほど嫌なやつはいません。
それなのに憎めないのが
さすがはいぶし銀の輝きです。

 最後に。
大変楽しめた舞台でした。
評価は“Cプラス”です。
ちょっと厳しいとは思いますが
脚本、演出、出演者と悪くないのですから
もう少しはがんばれるだろうという
エールをこめての評価です。
それに広島プライス7,500円ですからね。(笑)
難解な話ではなく
面白い舞台なので怖い系芝居が
お嫌いでなければおすすめ作品です。

公演名:地球の王様

2012年12月04日 | 観劇レビュー
日時:
 平成24年12月2日 17時30分
場所:
 さくらぴあ 大ホール
作・演出:
 若松節朗・金子茂樹
出演:
 西村雅彦・大塚千弘・岡田義徳・浅利陽介・
 片桐 仁・高橋ひとみ・永井大
感想:
 山荘でのワンシチュエーションコメディです。
大笑いはありませんが小さな笑いと
ほのぼのとした雰囲気、そして、軽い感動と涙!?の
すべてがてんこ盛りのコンパクトストーリーです。
舞台セットも地方公演を意識してか
かなり簡素化されているものでした。
でも決して安普請などではなく
コンパクトながら雰囲気のある
しっかりした作り込みを感じるものでした。
さらに小道具等も演出や脚本を見据えた
しっかり考えられた選択と配置がいいなぁ。(笑)
そのコンパクトさゆえに公演時間もちょっと短いですが
キャストやセットなどを考えると
4,500円はかなりお得ですね。
廿日市やさくらぴあの援助も
かなりのものなのでしょうね!?
ですからみなさん観客動員数はもちろん
アンケートなどもどんどん協力して
広島の舞台をどんどん盛り上げましょう!!

 そうそう本題ですね。
脚本がいいですね。
考えてみれば無茶な設定ですが
説得力がないのにサラッと入り込めます。(笑)
人類が七人になっちゃう!?とか
これからどうなる!?どうする!?などなど
真正面から取り組まない?取り組ませない?ところが
脚本と演出、演者の妙でしょうね。
話の展開もスムーズで全登場人物もそれぞれ見せ場があり
満遍なくスポットが当たりつつも
変に滞ることなく話は展開していくのがすごいです。
途中で話が破綻したり間延しないのは
緻密な計算の上に成り立っていますね。
また、それを助けているのは
以下の演者たちの力量でしょう。

 演者はみんさんうまいです。
主役の派手さではなく
脇役のいぶし銀的うまさです。
西村雅彦、安定します。
喜怒哀楽すべてを見せつけてくれます。
大塚千弘、元気おねぇちゃん熱演です。
これから演技の幅を広げていこう!!
岡田義徳、舞台中心から付かず離れず
良い距離感で脇を固めます。
ラーメンで言うと胡椒、
蕎麦で言えば七味かな。(笑)
浅利陽介、前半隠れてます!?
その分登場からは元気爆発です。
片桐 仁、怪演的脇役を熱演です。
ネタばれになるので書きませんが
配役自体が無茶なのですが
そんな役をサラッとこなす実力派です。
高橋ひとみ、良いです。
存在だけで良いです。
あの独特な雰囲気を見られるのが
舞台の醍醐味のひとつです。
永井大、まともそうでまともでない。
ある意味ぴったりですね。
腹黒さを見事に演じきっています。

 客入りは8割強でした。
客層は家族連れや往年カップルが多いです。
いつもの女性グループばかりではないのは
さくらぴあ友の会員が多いからでしょうか。
でも一番の要因は出演者でしょうね!?
ネームバリューもあり人気もあるので
ファンやサポーターはいるけど
グルーピーや追っかけまではいないのでしょうね。(笑)

 最後になりましたが
評価は“Cプラス”です。
なかなか楽しく良い芝居でした。
目的の西村雅彦と高橋ひとみが観られましたし、
岡田義徳と片桐仁の良さも再確認できました。
脚本、演出もよかった。
シンプルながらすべての歯車が
かみ合った舞台を観られたのが
一番うれしかったです。
やっぱりこの芝居一番の成功は
脚本、演出、演者のトータルバランスのよさが
一番の要因だったように感じます。

公演名:弾き語りばったり #17 もしもヒアノがぴけたなら

2012年12月02日 | エンターテイメント
日時:
 2012年10月21日(日)
場所:
 NTTクレドホール
出演:
 KAN
感想:
 最初に誤っておきます、ごめんなさい。
歌ってほとんど聞かないので
KANという人すらほとんど知りません!?
だったらなぜ行ったかと問われれば
魔が差したとしかいいようがありませんね。(笑)
ただ、なんとなくです。
仕事に疲れ、いや、人生に疲れていたのでしょうね。

 入場してステージ上に誰かいる!?
ピアノを弾いているので
ステージ調整のスタッフか誰かだと思っていたら
始まってびっくり本人でした。(笑)
ライブに行って主役の顔を知らないって笑えますね。

 歌の良し悪しや作曲話などについては???でしたが
楽曲にまつわる話や内輪ネタは大変面白かったです。
豊富な楽曲数と若さがあれば
フルタイム踊って歌ってで押し通す勢いがあるでしょうが
ピアノ一台と本人ひとりでは
体力的企画的に難しいのでしょうね。
そこで重要になってくるのがトークですね。
地方ネタ、時事ネタ、裏話などを織り交ぜ軽快なトークで
にわかファンから筋金入りまで飽きさせない
MC力が重要なのですね。
コンサートもひとつのエンターテイメントですから。

 さて、評価は“Cプラス”です。
2時間も舞台にひきけ
時間を感じさせない技量からは
Bマイナーでもいいのですが
でも歌があったからなぁ!?
だって、ほら、ファンじゃないので
知らない歌ばかりですからね。
知っていた唯一の曲が愛は勝つですけど
それもさびの部分のみ。
コンサート系は良くも悪くも
ファンであることが前提で構成されているので
異邦人にはつらい部分もあったということで。
と、いいつつもファンでもなく
曲を全く知らない人でも楽しめたライブでした。
興味のある方は次回行ってみてくださいね。
新しい世界が君を待っているかも!?