広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:(ゲキ×シネ)SHINAKANSEN☆RS METAL MACBETH

2008年09月21日 | 観劇レビュー
原作・作・演出:
 W・シェイクスピア/宮藤官九郎/いのうえひでのり
出演:
 内野聖陽・松たか子・森山未来・北村有起哉
 橋本じゅん・高田聖子・粟根まこと・上篠恒彦ほか
日時:
 2008年9月20日~10月3日
場所:
 バルト11ほか
感想:
 どうなんでしょうか。
そうですね、総評”Cプラス”ってことで。
面白いのは間違いなく面白いです。
でも、脚本がねぇ。
クドカンかぁ~、個人的に違うんだよなぁ。
だから、その一点のみマイナスですね。
ストーリー的には原作どおりなので
なかなか楽しめるのですが
おひれはひれの部分が完全に未消化です。
未来と過去の事象がリンクするのは
いい感じなんですがいかんせん
その設定を生かしきれてない。
また、原作を知らず舞台を見たことない人は
前半一部は完全においてけぼりです。
やさしさがないんですよねぇ
かと言って物語りに引き込むだけの
力も持ってないだよなぁ。
ある意味クドカンの持ち味なんですけど・・・。
まぁ、それはさておき演出やカメラワークは
大変いい感じですねぇ。
そちらのほうはものすごくわかりやすい。
SEも照明もメリハリを聞かせ、かつ、
スタンダードなので人に優しい。
舞台セットは主にプロジェクターを使ったもので
舞台上にはほぼ何もない状態にもかかわらず
場面場面が情景が浮かばせるのが
さすがは新感線ですねぇ。
逆に相変わらず衣装や小道具は作りこまれ
お金かかってますねぇ。
その辺のこだわりが無茶な舞台を
きちんと成立させている要因ですね。
さて、話はもどって客層は
基本的には演劇ファンでしょうねぇ。
相変わらず女性グループが多かった。
中には迷い込んだと思しき人たちも・・・。
カップル系は気軽に来ているだけで
ファンて感じではなかったなぁ。
あくまでもデートの延長上か!?
客入りはぼちぼちで
つかず離れずのシート感覚で
左右上下席はちゃんと空いてましたし。
初日からこれではねぇ。
まぁ、2週間上映ですからいいのかも!?
では、最後に役者ですねぇ。
一番良かったのは松たか子で!?
テレビではちょっとアレで好きじゃなかったのですが
今回の舞台ではいい感じでした。
緩急がついた演技は十分二十丸ものです。
内野聖陽、森山未来は松たか子の存在感に負けず劣らず
舞台を壊さずバランスの良い演技でした。
今回は特に役者のバランスが良かったのかも。
紙篠恒彦、北村有起哉、橋本じゅん、粟根まことも
脇として十分目立ち完璧なバックアップを
見せてくれました。
まぁ、個人的にはどっちにしても高田聖子なんですけど。
色気、演技、ルックスと
完全に好みですから仕方ないですね。
ということで長くなったので
これくらいにしておきましょう。
相変わらずあらすじなどには
一切触れないレビューですがご容赦を。