広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:午後の遺言状

2005年07月02日 | 観劇レビュー
日時:
 2005. 6.24 18:30 広島厚生年金会館
作・演出:
 新藤兼人
出演:
 小川眞由美・水谷八重子ほか
感想:
 当たり前ですが客層はかなりの高めでした。
そして1階席はほとんど満席に近かったようですが
1階席の方は1割弱という感じでガラガラでした。
内容については特に語る言葉も持ちあわせていません。
期待通り?ものすごくオーソドックスな芝居です。
普通の喜劇というかドラマを見ている感じです。
思っていたより結構おもしろかったですが・・・。
正直いらないシーンっていうのもいくつかありました。
誰に対する何のためのシーンなのか全くわかりません。
話の流れ的には良いのかもしれませんが
ちょっと場違いな感じが強くしました。
後は可もなく不可もなく物語は進みます。
場面展開も適度に変わり
セットもしっかりした感じのものです。
衣裳も普段着なので特に・・・。
例えるならば「渡る世間は鬼ばかり」を見ている感じ。
脚本について思うことはありませんし
役者に対しても特段思いがないのに似ている。
真剣に見るほど思い入れもありません。
でも退屈でしょうがないって感じでもない。
話の展開もテンポも良く間延びはありません。
たぶん話に無駄がないので良い作品なのだとは思います。
ひとつ強く思ったのは話に説得力がない。
これは若さ故のものであるのか
歳をとれば理解できるタイプのものかどうかは
今のところはわかりませんでした。
暇とお金があれば見ても損はないとは思いますが、
期待を胸に見るべきものじゃないですね。
そういえば小川眞由美や水谷八重子が登場する際
会場から拍手が起こっていました。
そういった客層が見に来て
そういった客層のための芝居だと思います。
それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
最後にわかったのはこの場には
自分が不相応だろうなぁということだけでした。