
※熨斗食品は、2014年7月に事業を停止されました。
「だいぶつ納豆」をご存じだろうか。あまり出回っていない「幻の納豆」であるが、とても美味しい納豆だ。毎日新聞奈良版(10.5.13付)「わがまち食&レシピ:葛城・だいぶつ納豆」によると、《◇しっかりと豆の味 「まずは、しっかり練って食べてみてください」。驚くほど大きな豆と、強力な粘り。葛城市当麻にある熨斗(のし)食品(熨斗成价(しげとも)社長)の主力商品「だいぶつ納豆」のシリーズに、2年前から県内産の大豆を使った新顔が加わった。製造している取締役の樋口秀光さん(63)は「豆本来の味を楽しめます」と太鼓判を押す》。
《納豆の製造を始めたのは1968年。東大寺の許可を得て、奈良らしい「だいぶつ納豆」の名をもらった。これまでの原料はカナダ産や中国産だったが、食の安全への意識が高まったことなどを受けて08年、県内産での製造を決めた。使用するのは桜井市産の「幸豊(さちゆたか)」だ。特徴は大粒で味がまろやかなこと。「小粒は口当たりが良い。でも、しっかりと豆の味がするのは大粒」と樋口さんは強調する》。
《納豆を作るには、大豆を水につけてから蒸し、菌を振りかけて約40度の室温で約20時間発酵させる。県内産は中国産に比べて豆がしっかりしており、水につける時間が5時間ほど長くなるという。現状では一日に約100パック製造するのが限度だ。原価も高く販売価格は1パック100円前後になる。仕入れてくれるスーパーも、現在は限られている。しかし、急激に人気が出ることは望んでいない。専務の熨斗伸行さん(60)は「爆発的に売れると、品質を保てなくなり失敗することになりかねない。着実に、おいしいと思ってくださる方を増やしていきたい」。笑顔の裏に自信が見えた》。

だいぶつ納豆・幸豊(さちゆたか)版120円(写真は、アスカさんのブログから拝借)
桜井産「幸豊」を使っただいぶつ納豆は、東京・三越前の「奈良まほろば館」などで、1パック120円で売られているそうだ(1家族3パックまで)。偶然、これを入手されたアスカさんのブログ「まほろば(奈良・大和路)」によると《ラベルを取り除くと穴の開けられたパッケージが ワクワクしながらふたを開けました。中にはタレと辛子が。てか、開けた瞬間匂いが半端ないです!部屋中納豆の香りが充満しています!!!私は納豆大好きなので幸せ 透明のフィルターを外すと大きな豆が だいぶつ納豆に使用されているのは、奈良県桜井市で栽培された幸豊(さちゆたか)という大豆なのです。粒が大きく、たんぱく質の含有量も多い大豆だそうです》。
《タレと辛子をいれてかき混ぜました 粘りが強く、かき混ぜるのに体力消耗 最近は臭わないタイプの納豆が市場を出回っていますが、あれは納豆菌の量を減らしているらしく、粘りも少ないのです。だいぶつ納豆を食べた感想は私は今!納豆を食べている!というそのまんまの感想ですが これがほんとの納豆なのだと衝撃を受けました!!!これほど濃い味の納豆は今まで食べたことがありません!柔らかくて甘みのある豆。匂い、粘り、今まで食べていたものが偽物だという印象を持ちました。これぞ納豆!めちゃくちゃ旨い!!! 残念ながら奈良市では購入できません。もちいどの商店街にあるOKestにはだいぶつもやしは置かれているのですが、納豆は売っていません。オークワなどに卸しているそうなのですが、見かけたら是非一度食べて見てください》。

だいぶつ納豆「赤ラベル」47円と「だいぶつもやし」28円の写真は、4/14に撮影
いかがだろう、納豆の匂いが漂ってくるような書きっぷりである。ところで私は、(おそらく輸入大豆を使った)「赤ラベル」(1パック47円)を川西町結崎のスーパーおくやま結崎店(近鉄結崎駅前)で見つけた。20パックほどがずらりと並んでいたので、嬉しくなって5パック買いこんだ。それでも235円である。
家に帰って開けてみると、大豆の粒は枝豆ほどに大きい。かき混ぜると、粘りがすごい。まさに体力を消耗するほどの粘りである。まぜるほどに納豆本来のうま味と、豆の香ばしさがぷんぷん漂ってくる。何もつけずに、まずはひと口、おおこれは美味しい、今まで食べていた納豆とは、全く別物のような旨さである。47円でこれだから、120円の「幸豊」版のウマさが偲ばれるというものだ。家内や娘もだいぶつ納豆を食べたいと言い出したので、最近は奈良市の自宅から川西町のスーパーまで、納豆の仕入れにせっせと通っている。

スーパーおくやまには熨斗食品製の「だいぶつもやし」28円も販売されていて、これは細くて食物繊維たっぷり、歯ごたえもシャキシャキと、とても美味しいもやしであった(もやしは、奈良市もちいどのセンター街のスーパー・オーケストでも買える)。
なおご注意いただきたいのだが、山崎商店という業者が「大佛(だいぶつ)納豆」(幸豊使用)という商品を製造しており、奈良市三条通の「JAアンテナショップ」で売っている。私もうっかり間違えそうになったが、「熨斗食品」という珍しい社名を覚えていた(ご親戚の熨斗さんが、地元テレビ局に勤務されている)ので、買わずにすんだ。間違って買った知人によると「昔いただいてたの(熨斗食品製)とは、まったく味が違いました」とのことである。

尾籠な話で恐縮だが、納豆を食べると、便秘が改善する。だいぶつ納豆の効果は、市販の納豆に比べるとダン違いであるので、あえて付記しておく。
これでまた私の「奈良のうまいもの」リストが増えた。皆さん、お近くのスーパーで熨斗食品の「だいぶつ納豆」を見かけられたら、ぜひお買い求め下さい、驚きの味ですよ!
無意識に美味しいと思っていたら、こういう訳があったのですね。
当時小学生だった自分は、正直あまり美味しいとは思わなかったのですが、あの納豆が熨斗食品製だったのか山崎商店製だったのかは知りません。
記憶では、大豆は大粒、全体が赤いパッケージで今の熨斗食品のような大仏さんが書かれていたような気がします。
いずれにしても、懐かしい響きです。
蛇足ですが、関東地方ではようやく納豆の供給不足(一人1個という制限や午前中には売り切れる)が改善され、普通に買えるようになりました。
「大佛(だいぶつ)納豆」というのも売っているのですか。
これはこれで食べてみたい気もしますけどね~。
ひえ~
幼稚臭い文章力のない私の記事を引用されるのは、ありがたい事ですが恥ずかしいです(*ノノ)キャッ(*ノ▽ノ)キャッ(*ノ▽゜)ゝチラッ(*ノ▽ノ)キャッ(*ノノ)キャッ
> 橿原や桜井に住んでいた時、あちらのスーパーでよく
> 買いましたが奈良市内では見かけたことがありません。
そうでしたか、中和地区には出回っているのですね。これは47円で売るべき品物ではありませんね。
> 奈良市南東部にある実家の近所の商店には、納豆と
> いえば、「だいぶつ納豆」しか置いてませんでした。
ふぅん、それはうらやましい。赤いパッケージでしたら、熨斗食品製だと思います。しかし、関西の小学生にあの痛烈な納豆は、キツかったでしょうね。
> 関東地方ではようやく納豆の供給不足(一人1個という制限や
> 午前中には売り切れる)が改善され、普通に買えるようになりました。
納豆も、手に入りにくかったのですか。今もいろんな品物の供給不足が続いているのですね、全くお気の毒なことです。
> 幼稚臭い文章力のない私の記事を引用される
> のは、ありがたい事ですが恥ずかしいです
いえ、臨場感あふれるレポートでした。引用させていただき、有難うございました。そういえば最近、お姉さんとフェイスブックで友達になりましたよ。
> 「大佛納豆」というのも売っているのですか。
> これはこれで食べてみたい気もしますけどね~。
私もいちど食べて、比較してみたいと思います。
だいぶつ納豆、わたくしも食べました。
美味しかったです!
ではまた。
> だいぶつ納豆、わたくしも食べました。美味しかったです!
納豆の味が濃いし、大豆も美味しいでしょう? 安い方の赤ラベルでも、十分美味しいですよ。
通販は、やっていないと思います。東京・日本橋三越前の「奈良まほろば館」では、たいてい「だいぶつ納豆・幸豊(さちゆたか)版120円」は売っていると思います。
なお、お問い合わせは
0745-48-4001(熨斗食品)へ。