うーん参った、こんな宿泊プランがあったとは。昨日(6/11)のフジサンケイビジネスアイで知ったのだが、ネット上に詳しい情報が出ていた。烏丸経済新聞(ネット新聞)の記事「『癒やし』求める女性向け尼僧修行体験宿泊プラン-グランヴィア京都」(6/2付)から引用する。
http://karasuma.keizai.biz/headline/782/
《ホテルグランヴィア京都(京都市下京区烏丸通塩小路下ル)は6月から、笠原寺(山科区)で実施される「1日尼僧修行体験」とホテル宿泊を組み合わせた女性限定の「『1日尼僧修行体験』宿泊プラン」の販売を始めた》。
http://www.granvia-kyoto.co.jp/stay/entry/000882.html
《大本山川崎大師京都別院である笠原寺は、1979(昭和54)年に笠原政江尼が開山し、翌年から来山する悩める女性を一堂に集めて話し相手になることを目的に「1日尼僧修行体験」を開始した。体験者は中学生から80代までと幅広く、延べ3,000人以上にのぼる》。
《同プランは2006年から毎年期間限定で販売しており、首都圏を中心とした「癒やし」を求める30~40代の女性をターゲットに据えている。同ホテル広報担当者は「尼僧体験という普段とは違う空間を無心で体験していただくとともに、京都を感じ楽しんでほしい」と話す》。
《スケジュールは、1日目に同ホテルチェックイン後自由行動。2日目の朝、笠原寺に移動し約6時間の尼僧体験後、現地解散となる。尼僧体験では、香をまたぎ心身を清浄にする儀式「足香」から始まり、精神統一をする「安座」、願い事を念じながら大日如来を描く「写仏」などを行う》。
ホテルグランヴィア京都のHPより拝借
《同担当者は「期間限定で尼僧体験を行う日程のみの設定にもかかわらず反響があり、例年20人前後の利用がある」と話す。「普段と違う空間と体験から自分を見つめ直し、癒やしを全身で体験できる。さらに京都の文化にも触れながらゆったりとした時間を過ごせて、現代に暮らす女性にはぜいたくなひとときになるはず」(同)とも》。
《設定日は6月~来年3月の指定日。料金は1人=25,000~30,000円(1室2人利用の場合)で、ホテル宿泊(朝食付き)・尼僧体験(昼食付き)・笠原寺までの往復タクシー代が含まれる。問い合わせ、予約は宿泊予約係(TEL 075-344-4433)で受け付けている》。
※ホテルグランヴィア京都のニュースリリース(PDF形式)
http://www.granvia-kyoto.co.jp/release/pdf/200905262_uploadfile.pdf
同 上
《首都圏を中心とした「癒やし」を求める30~40代の女性》というターゲットが良い。好奇心が旺盛で、おカネを持っている。口コミによる情報発信力もある。修行体験を終えると修了証と法名(戒名)もいただけるという。「戒名だけで○○万円」という話も聞くから、3万円の料金設定には割安感がある。写経だけの体験より、ずっと深い。
ホテルグランヴィア京都では、「『日本茶の味わい教室』宿泊プラン~京老舗 一保堂茶舗で学ぶ~」というプランも販売していて、これも好評だという。
http://karasuma.keizai.biz/headline/356/
尼さんもお茶も、奈良は京都の先輩格である。お茶は、空海が唐から持ち帰った種子を仏隆寺(宇陀市榛原区)で育てたのが、日本でのお茶栽培の始まりとされている。
他にも京都では、京都ブライトンホテルの「竹かご制作プラン」(元禄元年創業の「竹又 中川竹材店」で京都産「白竹」を材料にした「四海波(しかいなみ)かご」を製作するプラン)を始め、1日陶芸教室や豆腐、和菓子、ガラス工芸、箸袋づくりなど、様々な体験プランが用意されている。
http://www.kyoto-okoshiyasu.com/play/PlaySearchList.aspx?ctg=030400
奈良でも、ホテルサンルート奈良がおん祭りの際に行われる「遷幸の儀(せんこうのぎ)」(12月17日の深夜0:00~)に案内してくれるガイドツアーを実施したり、料理旅館・大正楼が「収穫体験プラン」を販売しているが、遷幸の儀は年に1回きりだし、収穫体験は「尼さん体験」ほどのインパクトに乏しい。
手漉き和紙や柿の葉寿司作りは私も体験したことがあるが、坊さん体験、山伏体験、雅楽体験、そうめん作り体験、、栃餅作り体験、奈良晒の箸袋作り体験、遺跡発掘体験など、奈良にはネタが満載だ。これを宿泊と結びつければ、全国最下位の宿泊者数も少しは増えると思うのだが…。
http://karasuma.keizai.biz/headline/782/
《ホテルグランヴィア京都(京都市下京区烏丸通塩小路下ル)は6月から、笠原寺(山科区)で実施される「1日尼僧修行体験」とホテル宿泊を組み合わせた女性限定の「『1日尼僧修行体験』宿泊プラン」の販売を始めた》。
http://www.granvia-kyoto.co.jp/stay/entry/000882.html
《大本山川崎大師京都別院である笠原寺は、1979(昭和54)年に笠原政江尼が開山し、翌年から来山する悩める女性を一堂に集めて話し相手になることを目的に「1日尼僧修行体験」を開始した。体験者は中学生から80代までと幅広く、延べ3,000人以上にのぼる》。
《同プランは2006年から毎年期間限定で販売しており、首都圏を中心とした「癒やし」を求める30~40代の女性をターゲットに据えている。同ホテル広報担当者は「尼僧体験という普段とは違う空間を無心で体験していただくとともに、京都を感じ楽しんでほしい」と話す》。
《スケジュールは、1日目に同ホテルチェックイン後自由行動。2日目の朝、笠原寺に移動し約6時間の尼僧体験後、現地解散となる。尼僧体験では、香をまたぎ心身を清浄にする儀式「足香」から始まり、精神統一をする「安座」、願い事を念じながら大日如来を描く「写仏」などを行う》。
ホテルグランヴィア京都のHPより拝借
《同担当者は「期間限定で尼僧体験を行う日程のみの設定にもかかわらず反響があり、例年20人前後の利用がある」と話す。「普段と違う空間と体験から自分を見つめ直し、癒やしを全身で体験できる。さらに京都の文化にも触れながらゆったりとした時間を過ごせて、現代に暮らす女性にはぜいたくなひとときになるはず」(同)とも》。
《設定日は6月~来年3月の指定日。料金は1人=25,000~30,000円(1室2人利用の場合)で、ホテル宿泊(朝食付き)・尼僧体験(昼食付き)・笠原寺までの往復タクシー代が含まれる。問い合わせ、予約は宿泊予約係(TEL 075-344-4433)で受け付けている》。
※ホテルグランヴィア京都のニュースリリース(PDF形式)
http://www.granvia-kyoto.co.jp/release/pdf/200905262_uploadfile.pdf
同 上
《首都圏を中心とした「癒やし」を求める30~40代の女性》というターゲットが良い。好奇心が旺盛で、おカネを持っている。口コミによる情報発信力もある。修行体験を終えると修了証と法名(戒名)もいただけるという。「戒名だけで○○万円」という話も聞くから、3万円の料金設定には割安感がある。写経だけの体験より、ずっと深い。
ホテルグランヴィア京都では、「『日本茶の味わい教室』宿泊プラン~京老舗 一保堂茶舗で学ぶ~」というプランも販売していて、これも好評だという。
http://karasuma.keizai.biz/headline/356/
尼さんもお茶も、奈良は京都の先輩格である。お茶は、空海が唐から持ち帰った種子を仏隆寺(宇陀市榛原区)で育てたのが、日本でのお茶栽培の始まりとされている。
他にも京都では、京都ブライトンホテルの「竹かご制作プラン」(元禄元年創業の「竹又 中川竹材店」で京都産「白竹」を材料にした「四海波(しかいなみ)かご」を製作するプラン)を始め、1日陶芸教室や豆腐、和菓子、ガラス工芸、箸袋づくりなど、様々な体験プランが用意されている。
http://www.kyoto-okoshiyasu.com/play/PlaySearchList.aspx?ctg=030400
奈良でも、ホテルサンルート奈良がおん祭りの際に行われる「遷幸の儀(せんこうのぎ)」(12月17日の深夜0:00~)に案内してくれるガイドツアーを実施したり、料理旅館・大正楼が「収穫体験プラン」を販売しているが、遷幸の儀は年に1回きりだし、収穫体験は「尼さん体験」ほどのインパクトに乏しい。
手漉き和紙や柿の葉寿司作りは私も体験したことがあるが、坊さん体験、山伏体験、雅楽体験、そうめん作り体験、、栃餅作り体験、奈良晒の箸袋作り体験、遺跡発掘体験など、奈良にはネタが満載だ。これを宿泊と結びつければ、全国最下位の宿泊者数も少しは増えると思うのだが…。
「頼みに行って断られたらどうしよう?・・面倒だ、えーい、やめてまえ」
って考えてばかりの宿泊施設と、顔の見えなかった寺社仏閣の間に、見えない溝が有る、的な話をした事が有りましたが、溝を溝と思うから、溝になる訳で、エィヤー!で飛び越えたら、ここは溝では無かった訳で、この様な事をすれば、プランは出来上がります。
「では何故、オマエんとこは無いんだ!」と云う事なのですが、これが出してもなかなか売れないのです。出していても、ポツッポツッと売れるだけでは、相手方もやる気を無くすし、また、毎日では、受けて頂けません。プランと云うのは、ほぼ365日有るのが理想な訳ですが、なかなかこれが難しい訳です。
それともう一つ、宿泊料金と寺院体験を合わせると結構な額になります。ハイクオリティーで高い料金、と県庁や市役所の役人さんや他業種の方々などはおっしゃいますが、では、「貴方がこんな高額の商品を利用しますか???」と尋ねると、皆様、「いやいや、自分は安月給で・・・」とおっしゃいます。自分は出さないけど施設は欲しい、と矛盾しています。
旅館と云うのは、本来は、自分の資金で宿泊をして、旅を楽しむモノだ、と云うのが私の考えなので、あまり高いモノだと、「良いんだけど・・・」と云う評価で結局は売れなくなります。
売れないと商品としても落とさざるを得ず、結局、消え去ってしまい無くなっていく、と云う事なのです。
価格と内容をバランスさせて売っていく・・・・・
難しいですよー。
> 売れないのです。出していても、ポツッポツッと売れるだけでは、
> 相手方もやる気を無くすし、また、毎日では、受けて頂けません。それ
> ともう一つ、宿泊料金と寺院体験を合わせると結構な額になります。
なるほど、それも分かります。ホテルグランヴィアでは最高級の部屋を用意し、しかもそこで2名以上かつ朝食だけを付けて、料金設定をしています。これで割安感を演出しているのですが、そういう工夫で表面上の単価を安くできるのではないでしょうか。寺院体験も、超のつく有名寺とすれば、注目度が高まると思います。
マーケティングの事例としてよく出る話ですが、魚屋さんが夕方になって、1匹100円のサンマが売れ残りそうになった。その時1匹50円に値下げして売る方法もあれば、店頭で塩焼きして1匹200円で売る方法もあるわけです。
要は付加価値を付けて売るわけで、不景気の中、値下げしてお客を確保する他に、こういうアイデアがある、という好事例だと思います。
これは中国原産で3世紀に中国から伝わったとすれば
卑弥呼の時代あたりからこの地にあったのかもしれません。
田原本の福祉パークのサイクリング道沿いでは桑のみを発見、よくみれば寺川沿道にはグミの木が赤い果実をたわわにみのらせています。
ビワはどんな高級品種を店頭で購入しても少しも美味ではなく、グミにいたっては販売さえも不可能。
農家と協力してこういう果実の摘み取り道草付きプランはいかがでしょうか。
たとえばビワの果実だけを摘み取るのではなく、葉柄の部分から葉をつけて、客室に飾っておくという趣向は豊かな対話を生むでしょう。ビワの葉は室内の空気を浄化する効果もあるようです。出荷の手間も不要。
そして、こういうかたちだとビワも鮮度を保ちつつさらに糖度を自然に向上させて舌を喜ばせてくれます。
土手に植えた、あるいは自生している果樹は鳥たちが水田の農作物の生育を邪魔することを防ぎ、また、鳥たちは種子を肥料付きで別の土地に運んでいきます。
奈良盆地のすばらしい田園風景に奈良の大寺も支えられていたのだということを気づかされます。そして、多分、鳥たちが運んだ果樹でのどを潤した古代の旅人もいたことでしょう。
東大寺の万灯供養は大文字送り火と春日万灯ろうを待つ人たちが大仏殿の境内を去らない、むげにおいだすのも仏教者として気がひけるという実務担当の若手僧侶が大仏殿主任に「いっそ寺でも法要をしてはどうか」と8月15日の法要を提案し、これが受け入れられてすっかり夏の行事として定着しました。
仏教者としての当たり前の思いが変革を支えていくというここに南都の底力がここにあります。
> 果実の摘み取り道草付きプランはいかがでしょうか。たとえば
> ビワの果実だけを摘み取るのではなく、葉柄の部分から葉をつけて、
> 客室に飾っておくという趣向は豊かな対話を生むでしょう。
面白いですね。問題は、その旅行プランを誰が商品化して、誰が売り出すか、ということです。私としては、以前当ブログでも書きました「奈良のランドオペレーター」がそのような仕事をして「着地型旅行商品」として売り出すのが最善だと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/fa0f7a902e18a70a7670b2d99ed017aa
まずは、しっかりしたランドオペレーターですね。