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歴史に憩う橿原市博物館

2014年05月06日 | 奈良にこだわる
本年(2014年)4月1日(火)、「歴史に憩(いこ)う橿原市博物館」(橿原市川西町)がオープンした。オープン当日の産経新聞奈良版によると、

橿原市内で出土した考古資料や市の歴史などを紹介する「歴史に憩う橿原市博物館」が4月1日、市内の川西町にオープンする。オープン記念の企画展「里ひらく」では、京奈和自動車道の建設に伴う発掘調査で新たに見つかった遺物を展示する。6月1日まで。

企画展では、橿原、御所両市にまたがる観音寺本馬(ほんま)遺跡や、御所市の玉手(たまて)遺跡、秋津遺跡など6遺跡の資料129点を展示する。玉手遺跡出土の赤漆(あかうるし)塗りの糸玉(いとだま)(縄文時代)は約3千年前の遺物で、植物のカラムシの繊維から作った糸の束。当時の生活の一端がうかがえる珍しい遺物という。観音寺本馬遺跡出土の土偶(どぐう)や石斧(縄文時代)、秋津遺跡出土の昆虫標本のノコギリクワガタなども見ることができる。



一方、常設展では、橿原市内で見つかった436点の考古資料を、縄文・弥生、古墳、藤原宮期、奈良~江戸時代の4時期に分けて展示する。植山古墳出土の歩揺付飾金具(ほようつきかざりかなぐ)や新沢千塚126号墳出土の装身具のレプリカや復元木棺などもある。博物館は、旧新沢千塚資料館を約4億4千万円で改修し、整備した。建物は2階建て。入館時間は午前9時~午後4時半。問い合わせは博物館((電)0744・27・9681)






私はも今月に入ってすぐに訪ねた。珍しいのは1階の「資料整理室」だ。ガラス張りになっていて、出土品の復元作業を行っている職員たちの作業風景が、ガラス越しに見学できるのだ。写真も撮らせていただいた。

2階の展示は、もちろん素晴らしい。特別展では、
・新堂遺跡(橿原市)
・川西根成柿遺跡(大和高田市・橿原市)
・観音寺本馬遺跡(橿原市・御所市)
・中西遺跡(御所市)
・秋津遺跡(御所市)
・玉手遺跡(御所市)


常設展では、
・かしはらの夜明け(縄文~弥生時代)
・新沢千塚とその時代(古墳時代)
・藤原京の世界(飛鳥時代)
・京との訣別(奈良時代~江戸時代)


の4つのブースに分けて展示されている。絵解きなどがついて、とてもよく分かる工夫がなされている。江戸時代のところでは、重伝建「今井町」の展示もある。私たちはガイドさんに説明していただき、約30分で2階の展示すべてを見終えることができた。


整備が進む新沢千塚古墳群(北群)の一角

同館は、新沢千塚古墳群公園整備事業の一環として建てられたものだ(もとの「新沢千塚資料館」をリニューアル)。すぐ横が「新沢千塚古墳群」(北群)で、相当整備が進んでいる。遠足や家族連れで訪ねる人も多い。私たちは橿原神宮前駅(西出口)から歩いて行った。約30分で到着する(交通アクセスは、こちら)。

橿原市の新しい観光スポット「歴史に憩う橿原市博物館」と「新沢千塚古墳群」、ぜひお訪ねください!

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