tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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村屋神社「夏越(なご)しの大祓(おおはら)い」毎年6月30日挙行!

2024年06月17日 | 奈良にこだわる
奈良検定の勉強を始めたとき、この神社の名前には面食らった。「村屋坐弥冨都比売神社(むらやにますみほつひめじんじゃ)」(磯城郡田原本町藏堂426番地)。とても長いので、地元では「村屋神社」とか「森屋明神」(周辺の森が「森屋の森」なので)と呼ぶそうである。

毎日新聞の「やまとの神さま」でも、紹介されていた。私はマルト醤油にお邪魔するとき近くを通ったが、近鉄田原本駅から徒歩で30分以上はかかる。ここでは毎年6月30日に、「夏越しの大祓い」(茅の輪くぐり)の神事が行われている。一般社団法人「田原本まちづくり観光振興機構」のHPには、


茅の輪は、6月中旬からくぐることが出来る

毎年6⽉30⽇、本格的な夏を前に、村屋神社では「夏越し⼤祓式(⽔無⽉祓い)」の神事が⾏われます。このお祭りは、半年間の無事を感謝するとともに、残りの半年間の息災を祈願するものです。奈良時代の宮中⾏事であり、⽇本最古の宗教儀礼とも⾔われています。


カラフルな「夏越しの大祓い」のご朱印(初穂料=600円)

村屋神社では、拝殿前の庭に⻘⽵(忌⽵)を四⽅に⽴てた結界がつくられ、正⾯に直系1.8mくらいの茅の輪(ちのわ)が置かれます。まず神主を先頭に茅の輪をくぐり、⽒⼦総代、参拝者と続いてくぐっていき結界に⼊ります。

参拝者は⽩紙で作られた「⼈形」に息を3度吹きかけて半年間の罪穢れをここに移し、神主の⼤祓いの祝詞が奏上されます。その後、1.5cm⾓に切った⿇(紙で代⽤)と御幣をつけた茅で⾃⾝を祓い清めます。⼈形や茅を三宝に戻す際、各⾃が家で切って紙に包み持参した⼿⾜の⽖も⼀緒に置きます。



最後に結界を切って、使い終わった茅の輪、忌⽵、⼈形、⿇、⽖を神社東側を流れる初瀬川(⼤和川)に流して終了です。古くから現代に引き継がれてきたこの神事には、暑く厳しい奈良盆地の夏を無事に過ごしたい、という古⼈の素朴な願いが込められています。



右が森屋さん、過去の放送回で

神社の公式HPに、「放送告知」が出ていた。木曜日(2024.6.20)の奈良テレビ放送「ゆうドキッ!」(17:30~)前半の「推しナラ」コーナーで、同神社と「夏越しの大祓い」(茅の輪くぐり)の神事が紹介されるのだという。案内役は奈良まほろばソムリエの会の森屋美穂子さん。偶然だが、森屋さんが森屋明神を紹介されるのだ。皆さんも、ぜひご覧ください!
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