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長~~い名前の村屋坐弥冨都比売神社(田原本町)/毎日新聞「やまとの神さま」第15回

2022年09月02日 | やまとの神さま(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまとの神さま」を連載している。先週(2022.8.25)掲載されたのは「縁結びの神として信仰/村屋坐弥冨都比売(むらやにますみふつひめ)神社」、執筆されたのは生駒市在住の田原敏明さん。田原さんは79歳だが、執筆にガイドにと、忙しく飛び回っておられる。
※トップ写真は、村屋坐弥冨都比売神社拝殿=田原本町蔵堂で

この「村屋坐弥冨都比売神社」、名前を覚えるのに超苦労した。通称は「村屋神社」とか「森屋明神」というそうだが、大神神社の別宮という由緒ある神社である。では、記事全文を紹介する。

村屋坐弥冨都比売神社(田原本町)
東西に三輪山と二上山を、南に大和三山を望む大和盆地の中央に村屋坐弥冨都比売(むらやにますみふつひめ)神社は鎮座しています。通称「村屋神社」と呼ばれています。

御祭神の三穂津姫命(みほつひめのみこと)は天孫降臨を主導した高皇産霊命(たかみむすびのみこと)の姫神です。「日本書紀」は大物主命(おおものぬしのみこと)の国譲りの功に対しその后(きさき)として迎えられ、高皇産霊命から共に国の繁栄と皇孫の守護を命じられたと記されています。夫婦神を祭ることから大神神社別宮といわれ、縁結びの神として信仰されています。

また、拝殿横の摂社村屋神社には、国譲りで活躍した武神の武甕槌命(たけみかづちのみこと)、経津主命(ふつぬしのみこと)が祭られています。古道「中ツ道」が境内を通り、周辺は大海人(おおあま)皇子(天武天皇)と甥の大友皇子が骨肉の争いをした壬申(じんしん)の乱(672年)の舞台にもなりました。

敵軍の来襲に備え、中ツ道を塞ぐべしとの村屋神(むらやのかみ)の託宣が、大海人皇子軍を勝利に導きました。この功績により天皇から位が授けられ、これが神階の始まりとされています。

また一方、村屋の里は能楽発祥の地「楽戸郷(がくとのさと)」と伝わり、10月10日の本宮祭では、伝承された舞や神楽が奉納されます。境内のイチイガシの照葉樹林は県の天然記念物に指定されており、涼やかな風が流れています。(奈良まほろばソムリエの会会員 田原敏明)

(住 所)田原本町蔵堂426
(祭 神)三穂津姫命、大物主命
(交 通)近鉄田原本駅から徒歩約35分、JR柳本駅から徒歩約30分
(拝 観)境内自由
(駐車場)有(8台、無料)
(電話)0744・32・3308


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