毎日農業記録賞とは、食や農に関わる人々から、その思いや体験に関する記録や提言を募り、顕彰する賞である(主催:毎日新聞社、後援:農林水産省、文部科学省、各都道府県・教育委員会、全国農業高等学校長協会)。同紙のHPによると、
毎日農業記録賞は、「農」「食」「農に関わる環境」への関心を高めるとともに、それに携わる人たち、これから携わろうとする人たちを応援する賞です。創設は1973年。農を取り巻く環境が厳しさを増す中、農業者を励まし、明日への希望を抱いてもらおうという趣旨でした。
その後、テーマを「食」「環境」へも広げ、「農的暮らし」を楽しむ市民や消費者も対象にして、幅広い方から発言、発信を頂く場となりました。2003年(第31回)からは「一般部門」のほかに「高校生部門」を、2009年(第37回)からは一般部門に「新規就農大賞」を設けています。審査で上位に選ばれた作品は、毎日新聞の紙面やこのホームページ上で全文もしくは要旨を紹介します。また、上位作品の全文は冊子「キラキラ農業」に掲載します。
本日(11/8付)の毎日新聞奈良版を開くと「泉澤さん(五條市)が優秀賞 一般部門 オンリーワンを届ける 人と出会い、つながり広げ」という見出しが躍っていた(同賞の受賞者一覧は、こちら)。泉澤さんの「手づくりハム・ソーセージ工房 ばあく」(五條市小和町)は以前、地産地消優良活動表彰(農林水産省生産局長賞)も受賞されている。同表彰のHPによると、
手づくりハムのばあくは、豚一頭の肉を残さず食べ切ることをモットーに、こだわりの地場農産物・加工品を消費者に提供する女性たちが中心となった地産地消活動であり、農家、加工業者とのネットワーク、都市農村交流、異種行間交流とその輪は大きく広がり地域活性化のパイオニアと評価されている。
昭和58年手づくりハムのばあく」を結成、平成9年「ばあくのゲストハウス&ソーセージ工房」をオープン、(現会員:農家・非農家12名)。小規模で大きな収益をあげる工夫、資源循環型農業の実践、地元産の原料へのこだわり、おいしさの追求、地元に根付いた活動等をモットーに長年にわたり活動。
安全・安心で美味しい「ばあく豚」やハム、ソーセージなどは、たくさんの消費者に支持されている。なお奈良県立磯城野高校(磯城郡田原本町)バイオ技術科3年生の5人は、高校生部門の「優良賞」を受賞した。
ばあく(=事務局)をはじめとする奈良県南部の農家・加工業者が年に1度、こだわりの品を持ち寄る「食の乱反射」(第22回)は、11月11日(日)10:00~15:00、五條市の吉野川大川橋河川敷北で開催される。詳しくはこちらのHPをご覧いただきたい。
泉澤さん、ばあくさん、おめでとうございます!皆さん、ぜひ「食の乱反射」に足をお運びいただき、県南部の「食」のレベルの高さを実感してください!

