同僚のWくんから突然、電話で「奈良へ来る外国人観光客って、どんなものを食べていますか?」という質問を受けた。とっさに「よく天ぷらを食べているのを見るなぁ。あとは寿司とか。やっぱり日本食が好きみたいやね」と答えておいた。Wくんは大和郡山市内で支店長をしているから、お取引先から質問を受けたのかも知れない。この辺りのことは私より、国際観光課(奈良県観光局)や南都経済研究所のほうが詳しそうなので、それも付言しておいた。
単なる印象で答えたが、あとで「間違っていなかったかな」と気になった。外国語に堪能な同僚(若い女性)に聞くと、「カレーライスやオムライス、スパゲティ・ナポリタンなども好きみたいですよ」とのことだった。うーん、なるほど、「日本でアレンジされた洋食」だから、馴染みがあるのだ。奈良市観光協会の長岡事務局長によれば「中国人観光客は、うどんやお好み焼きなどの粉もんが大好き」とのこと。中国の特に北部は「小麦文化」なので、これも大いにありえる。
家に帰って、ネットで検索してみると、こんな記事が目に止まった。「Business Media 誠」の外国人観光客に聞く、満足した日本食はナニ?(2010.7.27付)という記事である。JNTO(日本政府観光局)の聞き取り調査(訪日外国人観光客1万5355人が回答。2009年1月~11月)が元データである。「食」の部分を抜粋すると、
日本へ来る前に期待したことを尋ねると「日本の食事」(58.5%)と答えた人がトップ。次いで「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)、「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)と続いた。JNTOが2006年に行った調査によると、「日本の食事」と答えたのは19.4%に過ぎなかったが、2007年には36.5%、2008年には58.5%と、食が日本の観光魅力に欠かせないものになっているようだ。
「日本の食事」と答えた人に、特に満足したメニューを聞いたところ「寿司」(42.1%)と答えた人が断トツ。このほか「ラーメン」(20.8%)、「刺身」(19.8%)、「天ぷら」(11.1%)、「うどん」(8.9%)だった。
「ラーメン」と答えたのは「台湾」(36.2%)、「タイ」「香港」(いずれも29.2%)、「シンガポール」(28.2%)、「韓国」(24.1%)など、アジアからの観光客が目立った。一方、「天ぷら」と回答したのは「英国」(20.6%)、「フランス」(18.4%)、「米国」(17.8%)、「カナダ」(15.1%)など、欧米から来た人が多かった。
「日本の食事」(日本で食べた食事)ということだから、和食ということではなく、日本で口にした食事だ。だからラーメン(中華料理)とかカレー(インド料理)も入ってくる。アジア各国の旅行者が中国由来のラーメンが好きなのも、うなずける。関西の味である「お好み焼」が入ったことや、「うどん」が「蕎麦」をしのいで5位にランクインしたことは、関西人として、とても喜ばしい。
日本のラーメンは、スープにも麺にも凝りに凝っているので、本場の台湾人も香港人も、舌鼓を打つのだろう。先日、中国人留学生に「中国で回転寿司は、高級料理です」と聞いた。内装もきれいだし、味もお値段も「高級」なのだそうだ。日本で安くて美味しい「回転寿司」を口にして、驚いたという。
こんなニュースも目に止まった。「帰国前に大好きな日本食を食べてから帰りたい(米国ブログ)」というサーチナの記事(4/9付)である。
米国人男性が、旅行や食に関する情報を発信するブログ「hungryfeet」で、日本食の魅力についてつづった。筆者は「もし明日命がなくなるなら、最期の食事は何を食べるか」と考えることがあるという。そして、間違いなく日本食を選択するだろうと語る。
訪日した筆者は1週間で日本を去らなければならないと嘆き、「最後に大好きな日本食をいくつか食べてから日本を去りたい」と述べた。筆者をそんな気分にさせたのは、日本食は「シンプルな料理だが魂を感じさせること」と「自宅にいるような寛いだ雰囲気で食べられること」だという。
そして、最後にどうしても食べたいと切望した日本食は、高級料理ではなく、複雑な技術をようする食べ物でもない、極めて普通の簡単な日本食だった。いわゆる「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入ったという。多くの日本食は、ほかの国では味わえない独特の味わいがあると述べ、「たぶん新鮮な地元の食材を使っていることと、料理人の腕が良いからだと思う」と語った。
筆者が最後に食べたいと思った日本食は、「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」。回転寿司は新鮮で、健康的で、安くておいしく、完璧な日本食だと絶賛した。特に寿司を電車が運んでくれるのが気に入ったという。「摩天楼のように積み上げられた皿を数えて会計する」と表現したシステムも興味深かったようだ。
ラーメンはみそ味やとんこつ味などがあるが、「一杯のラーメンを音を立てて食べると、味が口のなかに広がり、これは確かに最後に食べたい一品だ」と実感したという。お好み焼きは、「気軽で楽しい食べ物」と紹介した。
2012年12月に行われた意識調査では、外国人が好きな日本料理として、寿司、焼き鳥、天ぷらが人気だった。一方、米国ではラーメン店が続々と出店し人気が高いという。現在全米で日本食レストランは約1万店近くあるとされるが、多くは現地のシェフや経営者なので、日本食とはかけ離れた料理を提供する場合もある。そのため日本で食べた料理をおいしいと感じるのかもしれない。必ずしも伝統的な日本食ではなく、ローカルな食べ物に人気があるという点も興味深い。
《「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入った》とある。これは昨日紹介した「更科食堂」のメニューではないか! 《一杯のラーメンを音を立てて食べると…》というくだりにも、納得する。学生の頃、中近東から来た留学生が、横でうどんを「にゅるにゅる」と食べていて、「あれでは、マズイだろうなぁ」と思ったことがあった。しかしここでも「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」なのだ。調子に乗ってもう少し検索をかけてみると、「世界の好きな外国料理ランキング。日本料理が1位」というニュース(6/10付)がヒットした。
ネプ&イモトの世界番付で紹介されていたランキング。各国計2,800人が7の国や地域で好きな外国料理はどれですかという質問に答えた人の割合でその他を含む13項目から選択したものです[日本貿易振興機構ジェトロ(2012)]。
順位 料理 割合
1位 日本料理 21.1%
2位 イタリア料理 12.8%
3位 タイ料理 10.5%
5位 韓国料理 8.5%
8位 フランス・アメリカ料理 6.3%
このランキングでは日本料理が1位になっています。ちなみに日本人を対象にしていないため、純粋に外国人が選んだものになります。
世界の日本料理事情
・フランス
フランスではラーメンやお好み焼きが人気があるようですが、中でも「GYOZA BAR(餃子バー)」が流行っているそうです。
・ブラジル
ブラジルでは寿司職人になるための専門学校があるそうです。そして寿司職人のことを「寿司マン」というそうです。また、セウ・ジョルジが歌う「ジャポネーザ」という焼きそばの歌があるそうです。
・韓国
韓国には韓国らしい激辛トンカツというものがあるそうです。辛いものベスト5の中で1位に選ばれたそうです。その激辛トンカツを5分以内に完食すれば、半年間無料だそうです。
今回レオナルド・ディカプリオがアメリカ代表として日本料理について話しています。レオナルド・ディカプリオは大の親日家としても知られており、過去に何度も日本に来日したことがあるそうです。日本で食べる好きなものとして「天ぷら」や「寿司」が最近では良かったようです。彼は日本食は世界一の食べ物と太鼓判を教えています。
ちなみにレオナルド・ディカプリオが大絶賛しているお店を2つ紹介していました。一つはハリウッドスター御用達の東京の神楽坂にある「天麩羅 天孝」。ここでレオナルド・ディカプリオは銀杏の天ぷらを5本も食べたそうです。もう一つはミシュランガイド東京版に6年連続で3つ星のお寿司屋「すきやばし次郎」。店主の小野次郎のドキュメンタリー映画が全米でヒットするなど人気のようです。
・タイ
タイではお寿司が1つ1つパックになって売っているところがあり、ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られているそうです。他にもご飯の上にお寿司のネタのようにイチゴやキウイなどがのっているもののあるそうです。
最後に《ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られている》とあるが、ウチの実家では、柿の葉寿司を家で作るとき、サバだけでなく「なると」を具にしたものも作っていた。子供用だったのかも知れないが…。さらに、こんな記事もあった。「世界の日本食が好きな国ランキング。1位はシンガポール。続いてフィリピン」(1/11)。
ネプ&イモトの世界番付で紹介されたランキング。「日本食が好きですか?」という質問に「はい」と答えた割合のランキング(※日本は含まれていません)。世界39ヶ国4,000人以上への番組アンケート(2012/6/18~2012/6/26集計)
順位 国名 割合
1位 シンガポール 91.8
2位 フィリピン 87.3
3位 メキシコ 84.5
4位 中国 79.1
6位 タイ 78.2
10位 アメリカ 71.8
14位 ブラジル 69.1
19位 ウクライナ・ドイツ 65.5
30位 イタリア 53.6
32位 フィンランド 51.8
35位 インド 37.3
最下位 エジプト 13.6
どの国も日本食と言えばやはり寿司が有名みたいです。世界にはいろんな寿司があるようで……イランではキャビアが寿司のネタになったり、フィンランドでは日本人講師を招き巻き寿司を作ったり、アメリカでは芋虫寿司という中にはクリームチーズとうなぎ、きゅうりが挟まれ、アバガドを上にのせた巻き寿司があったり、シンガポールにはオーガニック寿司という人参やほうれん草、トウモロコシなど入れて色とりどりなお寿司があったり、ブラジルにはモンキーロールという酢飯の中にバナナがはいっていてマンゴーが上にのっていてチョコレートをつけて食べたり。
ちなみに外国人を寿司に連れて行くときに役立つかもしれない日本に住む外国人が好きな寿司のネタ。50人に番組で聞いたところ以下のランキングになっています。
1位 マグロ
2位 サーモン
3位 卵焼き
では嫌いな寿司は「ウニ」が苦手のようです。
■シンガポール
1位がシンガポールとは驚きです。そんなシンガポールには、日本料理店は多いそうです。最近、デパ地下とかには日本食が多く並び、シンガポールでは高級なものとされているそうです。日本の感覚でデートとしてイタリアン料理に行くような感覚でラーメン屋に行くこともあるそうです。
■フィリピン
フィリピンには「太った少年」という丼物屋があるそうです。メニューにはお寿司や麺類、鉄板焼き、揚げ物などいろんな種類が豊富という。私も数回言行ったことがある経験から考えると韓国料理店が多いですが、日本食料理店も多くあります。
■ドイツ
1,500円で食べ放題の回転寿司が多いようです。
うーん、すごい。世界中の人が日本料理を愛しているのだ。農水省は「和食を世界遺産に」と意気込んでいる。今年の年末には結論が出るようだが、これは大いに期待したい。
最近は円安傾向のおかげか、奈良でも外国人の姿をよく目にする。私が経営者なら、JNTOのベスト13の料理すべてを提供するお店を作るところである。そこまで行かなくても、いちど当ブログで、JNTOのベストをもとに「外国人観光客に自信を持ってお薦めする、近鉄・JR奈良駅周辺のお店ベスト」をまとめてみようかな。しかし、やはり最低でも英語表記にしないといけないし…。
(8/13追記)
この記事をFacebookに転載したところ8/12(月)、たくさんのコメントをいただいた。葛城彦太郎さん《一昔前とは隔世の感が。寿し&刺身は生魚を食す文化の低い民とみられてましたもんね》。若林梅香さん《ハネダ(インドネシアからの高校留学生)はウナギが一番好きでした》。川名恵美さん《日本に来て初めて食べるというより、既に食べたことがあって、ということなんでしょうね。3年前パリに行ったときに市内有名店というお寿司屋さんに行きました。美しいテーブルクロスが二重にかけられたテーブルで(^^;)お茶頼んだら4ユーロで(^^;)玉露で(^^;)でもお寿司は美味しかったです。パリではもりそばをフォークとナイフで食べてたり、カツ丼お味噌汁付を頼んだ人が、いきなりお味噌汁をカツ丼にかけていたり、食事はともかく食べ方にはかなり困っているようでした》。
池内力さん《関西に来られた外国の人には、にぎり寿司ではなく、柿の葉寿司など押し寿司を食べて欲しいですね》。川名恵美さん《中国人は中味がわからないものを避けるんですよね。その点、柿の葉寿司はちょっと不利かも。奈良市内なら柿の葉寿司を売ってるお店は目につくから、英語の説明があればもっと興味をもってもらえるのではと思います。東南アジアでは汁そばは当たり前だからラーメンは抵抗ないし、天婦羅はフライがあるから欧米人でも問題ないし、日本食と言っても、日本にしかない独特の!というわけでもないんだと思います》。私《確かに「初めて食べる」というものより、「海外の日本食レストランで食べたことがある」というものが中心のようです。だから「ウナ丼」とか「鍋物」が入っていないのでしょう。寿司ネタの人気No2は「サーモン」ですので、鮭の「柿の葉寿司」は人気を呼ぶかも知れません》。
単なる印象で答えたが、あとで「間違っていなかったかな」と気になった。外国語に堪能な同僚(若い女性)に聞くと、「カレーライスやオムライス、スパゲティ・ナポリタンなども好きみたいですよ」とのことだった。うーん、なるほど、「日本でアレンジされた洋食」だから、馴染みがあるのだ。奈良市観光協会の長岡事務局長によれば「中国人観光客は、うどんやお好み焼きなどの粉もんが大好き」とのこと。中国の特に北部は「小麦文化」なので、これも大いにありえる。
家に帰って、ネットで検索してみると、こんな記事が目に止まった。「Business Media 誠」の外国人観光客に聞く、満足した日本食はナニ?(2010.7.27付)という記事である。JNTO(日本政府観光局)の聞き取り調査(訪日外国人観光客1万5355人が回答。2009年1月~11月)が元データである。「食」の部分を抜粋すると、
日本へ来る前に期待したことを尋ねると「日本の食事」(58.5%)と答えた人がトップ。次いで「ショッピング」(48.5%)、「温泉」(43.4%)、「自然景観、田園風景」(41.8%)、「伝統的な景観、旧跡」(37.6%)と続いた。JNTOが2006年に行った調査によると、「日本の食事」と答えたのは19.4%に過ぎなかったが、2007年には36.5%、2008年には58.5%と、食が日本の観光魅力に欠かせないものになっているようだ。
「日本の食事」と答えた人に、特に満足したメニューを聞いたところ「寿司」(42.1%)と答えた人が断トツ。このほか「ラーメン」(20.8%)、「刺身」(19.8%)、「天ぷら」(11.1%)、「うどん」(8.9%)だった。
「ラーメン」と答えたのは「台湾」(36.2%)、「タイ」「香港」(いずれも29.2%)、「シンガポール」(28.2%)、「韓国」(24.1%)など、アジアからの観光客が目立った。一方、「天ぷら」と回答したのは「英国」(20.6%)、「フランス」(18.4%)、「米国」(17.8%)、「カナダ」(15.1%)など、欧米から来た人が多かった。
「日本の食事」(日本で食べた食事)ということだから、和食ということではなく、日本で口にした食事だ。だからラーメン(中華料理)とかカレー(インド料理)も入ってくる。アジア各国の旅行者が中国由来のラーメンが好きなのも、うなずける。関西の味である「お好み焼」が入ったことや、「うどん」が「蕎麦」をしのいで5位にランクインしたことは、関西人として、とても喜ばしい。
日本のラーメンは、スープにも麺にも凝りに凝っているので、本場の台湾人も香港人も、舌鼓を打つのだろう。先日、中国人留学生に「中国で回転寿司は、高級料理です」と聞いた。内装もきれいだし、味もお値段も「高級」なのだそうだ。日本で安くて美味しい「回転寿司」を口にして、驚いたという。
こんなニュースも目に止まった。「帰国前に大好きな日本食を食べてから帰りたい(米国ブログ)」というサーチナの記事(4/9付)である。
米国人男性が、旅行や食に関する情報を発信するブログ「hungryfeet」で、日本食の魅力についてつづった。筆者は「もし明日命がなくなるなら、最期の食事は何を食べるか」と考えることがあるという。そして、間違いなく日本食を選択するだろうと語る。
訪日した筆者は1週間で日本を去らなければならないと嘆き、「最後に大好きな日本食をいくつか食べてから日本を去りたい」と述べた。筆者をそんな気分にさせたのは、日本食は「シンプルな料理だが魂を感じさせること」と「自宅にいるような寛いだ雰囲気で食べられること」だという。
そして、最後にどうしても食べたいと切望した日本食は、高級料理ではなく、複雑な技術をようする食べ物でもない、極めて普通の簡単な日本食だった。いわゆる「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入ったという。多くの日本食は、ほかの国では味わえない独特の味わいがあると述べ、「たぶん新鮮な地元の食材を使っていることと、料理人の腕が良いからだと思う」と語った。
筆者が最後に食べたいと思った日本食は、「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」。回転寿司は新鮮で、健康的で、安くておいしく、完璧な日本食だと絶賛した。特に寿司を電車が運んでくれるのが気に入ったという。「摩天楼のように積み上げられた皿を数えて会計する」と表現したシステムも興味深かったようだ。
ラーメンはみそ味やとんこつ味などがあるが、「一杯のラーメンを音を立てて食べると、味が口のなかに広がり、これは確かに最後に食べたい一品だ」と実感したという。お好み焼きは、「気軽で楽しい食べ物」と紹介した。
2012年12月に行われた意識調査では、外国人が好きな日本料理として、寿司、焼き鳥、天ぷらが人気だった。一方、米国ではラーメン店が続々と出店し人気が高いという。現在全米で日本食レストランは約1万店近くあるとされるが、多くは現地のシェフや経営者なので、日本食とはかけ離れた料理を提供する場合もある。そのため日本で食べた料理をおいしいと感じるのかもしれない。必ずしも伝統的な日本食ではなく、ローカルな食べ物に人気があるという点も興味深い。
《「おばあちゃんの料理」のような素朴な食べ物が気に入った》とある。これは昨日紹介した「更科食堂」のメニューではないか! 《一杯のラーメンを音を立てて食べると…》というくだりにも、納得する。学生の頃、中近東から来た留学生が、横でうどんを「にゅるにゅる」と食べていて、「あれでは、マズイだろうなぁ」と思ったことがあった。しかしここでも「回転寿司、ラーメン、お好み焼き」なのだ。調子に乗ってもう少し検索をかけてみると、「世界の好きな外国料理ランキング。日本料理が1位」というニュース(6/10付)がヒットした。
ネプ&イモトの世界番付で紹介されていたランキング。各国計2,800人が7の国や地域で好きな外国料理はどれですかという質問に答えた人の割合でその他を含む13項目から選択したものです[日本貿易振興機構ジェトロ(2012)]。
順位 料理 割合
1位 日本料理 21.1%
2位 イタリア料理 12.8%
3位 タイ料理 10.5%
5位 韓国料理 8.5%
8位 フランス・アメリカ料理 6.3%
このランキングでは日本料理が1位になっています。ちなみに日本人を対象にしていないため、純粋に外国人が選んだものになります。
世界の日本料理事情
・フランス
フランスではラーメンやお好み焼きが人気があるようですが、中でも「GYOZA BAR(餃子バー)」が流行っているそうです。
・ブラジル
ブラジルでは寿司職人になるための専門学校があるそうです。そして寿司職人のことを「寿司マン」というそうです。また、セウ・ジョルジが歌う「ジャポネーザ」という焼きそばの歌があるそうです。
・韓国
韓国には韓国らしい激辛トンカツというものがあるそうです。辛いものベスト5の中で1位に選ばれたそうです。その激辛トンカツを5分以内に完食すれば、半年間無料だそうです。
今回レオナルド・ディカプリオがアメリカ代表として日本料理について話しています。レオナルド・ディカプリオは大の親日家としても知られており、過去に何度も日本に来日したことがあるそうです。日本で食べる好きなものとして「天ぷら」や「寿司」が最近では良かったようです。彼は日本食は世界一の食べ物と太鼓判を教えています。
ちなみにレオナルド・ディカプリオが大絶賛しているお店を2つ紹介していました。一つはハリウッドスター御用達の東京の神楽坂にある「天麩羅 天孝」。ここでレオナルド・ディカプリオは銀杏の天ぷらを5本も食べたそうです。もう一つはミシュランガイド東京版に6年連続で3つ星のお寿司屋「すきやばし次郎」。店主の小野次郎のドキュメンタリー映画が全米でヒットするなど人気のようです。
・タイ
タイではお寿司が1つ1つパックになって売っているところがあり、ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られているそうです。他にもご飯の上にお寿司のネタのようにイチゴやキウイなどがのっているもののあるそうです。
最後に《ご飯の上に日本で言う「なると」がのっているものも売られている》とあるが、ウチの実家では、柿の葉寿司を家で作るとき、サバだけでなく「なると」を具にしたものも作っていた。子供用だったのかも知れないが…。さらに、こんな記事もあった。「世界の日本食が好きな国ランキング。1位はシンガポール。続いてフィリピン」(1/11)。
ネプ&イモトの世界番付で紹介されたランキング。「日本食が好きですか?」という質問に「はい」と答えた割合のランキング(※日本は含まれていません)。世界39ヶ国4,000人以上への番組アンケート(2012/6/18~2012/6/26集計)
順位 国名 割合
1位 シンガポール 91.8
2位 フィリピン 87.3
3位 メキシコ 84.5
4位 中国 79.1
6位 タイ 78.2
10位 アメリカ 71.8
14位 ブラジル 69.1
19位 ウクライナ・ドイツ 65.5
30位 イタリア 53.6
32位 フィンランド 51.8
35位 インド 37.3
最下位 エジプト 13.6
どの国も日本食と言えばやはり寿司が有名みたいです。世界にはいろんな寿司があるようで……イランではキャビアが寿司のネタになったり、フィンランドでは日本人講師を招き巻き寿司を作ったり、アメリカでは芋虫寿司という中にはクリームチーズとうなぎ、きゅうりが挟まれ、アバガドを上にのせた巻き寿司があったり、シンガポールにはオーガニック寿司という人参やほうれん草、トウモロコシなど入れて色とりどりなお寿司があったり、ブラジルにはモンキーロールという酢飯の中にバナナがはいっていてマンゴーが上にのっていてチョコレートをつけて食べたり。
ちなみに外国人を寿司に連れて行くときに役立つかもしれない日本に住む外国人が好きな寿司のネタ。50人に番組で聞いたところ以下のランキングになっています。
1位 マグロ
2位 サーモン
3位 卵焼き
では嫌いな寿司は「ウニ」が苦手のようです。
■シンガポール
1位がシンガポールとは驚きです。そんなシンガポールには、日本料理店は多いそうです。最近、デパ地下とかには日本食が多く並び、シンガポールでは高級なものとされているそうです。日本の感覚でデートとしてイタリアン料理に行くような感覚でラーメン屋に行くこともあるそうです。
■フィリピン
フィリピンには「太った少年」という丼物屋があるそうです。メニューにはお寿司や麺類、鉄板焼き、揚げ物などいろんな種類が豊富という。私も数回言行ったことがある経験から考えると韓国料理店が多いですが、日本食料理店も多くあります。
■ドイツ
1,500円で食べ放題の回転寿司が多いようです。
うーん、すごい。世界中の人が日本料理を愛しているのだ。農水省は「和食を世界遺産に」と意気込んでいる。今年の年末には結論が出るようだが、これは大いに期待したい。
最近は円安傾向のおかげか、奈良でも外国人の姿をよく目にする。私が経営者なら、JNTOのベスト13の料理すべてを提供するお店を作るところである。そこまで行かなくても、いちど当ブログで、JNTOのベストをもとに「外国人観光客に自信を持ってお薦めする、近鉄・JR奈良駅周辺のお店ベスト」をまとめてみようかな。しかし、やはり最低でも英語表記にしないといけないし…。
(8/13追記)
この記事をFacebookに転載したところ8/12(月)、たくさんのコメントをいただいた。葛城彦太郎さん《一昔前とは隔世の感が。寿し&刺身は生魚を食す文化の低い民とみられてましたもんね》。若林梅香さん《ハネダ(インドネシアからの高校留学生)はウナギが一番好きでした》。川名恵美さん《日本に来て初めて食べるというより、既に食べたことがあって、ということなんでしょうね。3年前パリに行ったときに市内有名店というお寿司屋さんに行きました。美しいテーブルクロスが二重にかけられたテーブルで(^^;)お茶頼んだら4ユーロで(^^;)玉露で(^^;)でもお寿司は美味しかったです。パリではもりそばをフォークとナイフで食べてたり、カツ丼お味噌汁付を頼んだ人が、いきなりお味噌汁をカツ丼にかけていたり、食事はともかく食べ方にはかなり困っているようでした》。
池内力さん《関西に来られた外国の人には、にぎり寿司ではなく、柿の葉寿司など押し寿司を食べて欲しいですね》。川名恵美さん《中国人は中味がわからないものを避けるんですよね。その点、柿の葉寿司はちょっと不利かも。奈良市内なら柿の葉寿司を売ってるお店は目につくから、英語の説明があればもっと興味をもってもらえるのではと思います。東南アジアでは汁そばは当たり前だからラーメンは抵抗ないし、天婦羅はフライがあるから欧米人でも問題ないし、日本食と言っても、日本にしかない独特の!というわけでもないんだと思います》。私《確かに「初めて食べる」というものより、「海外の日本食レストランで食べたことがある」というものが中心のようです。だから「ウナ丼」とか「鍋物」が入っていないのでしょう。寿司ネタの人気No2は「サーモン」ですので、鮭の「柿の葉寿司」は人気を呼ぶかも知れません》。