私学の多くが、いやいや公立学校も、嘗てのセーラー服や学生服から、ブレザーの制服に替えているところが多いい。 45年以前、山口県防府市で、ある基準服メーカーの工場の改修工事をした事がある。 本社が倉敷にある、セーラー服や学生服のトップメーカであった。 その工場の真ん中に、大きな球場が有った。 ノンプロの野球チームでも有るのかなと思ったが、その気配すらなかった。 そこの工場長に聞いてみると、嘗てはそこには、女子のソフトボールチームが有ったそうだ。 日本でも高校の大会で優勝した事が有ったそうだ。 と言う事は、そこに高等学校が有ったという事なのだ。 つまり、定時制の高等学校が工場の中にあり、三交代制で女子生徒が働いていたそうだ。 その多くが、九州からの集団就職で、常に180人ほどが、生活していたそうである。 授業も三交代制であったそうだ。 県立高校の分校として、敷地を提供して会社からも支援金(授業料)を出していたそうである。 集団就職など、今どき見掛けなくなったが、当時の生徒たちは、仕事が終わるとセーラー服に着替えて学校に行っていたそうである。 それ程の生徒が生活していた宿舎は、社宅に改装したり、独身社員の宿舎にされていた。 教室は、職員研修や社員の福利厚生施設となっていた。 そう言えば、「マツダ」にもそんなものが有ったし、三菱の広島造船所にもあった。 今は昔の物語である。
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