藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

一人暮らしを支えるには(9)

2020-10-22 09:13:14 | 日記・エッセイ・コラム

 一番恐ろしいのは、孤独死ではなかろうか。 毎朝この団地のメイン通りを、後期高齢者の女性軍の集団が、登っていく。 この道の先の山頂には、別格本山 福王寺があり、その途中に展望台があって、そこからは隣町(旧時代の)高陽町や、佐東町その先には広島の街並みが霞んで見える。 宮島の山並みが薄く形を見せている。 足元は元広島~浜田、太田銀山街道で、山陰に向かう人で、嘗てはにぎわった。 こうした集団に属している人は、異常があればすぐ見解るが、単独行動をされる方や、引き籠り(読書好きや他の趣味を持っている人)の人が、孤独死していても誰も気づかない。 今、私が気がかりな人がいる。 その女性は、私より高齢であるが、子供は二人女の子で、一人は伊豆諸島に魅せられて結婚して移住。 今一人の子供は、結婚して県外に生活している。 近頃腰が曲がってきて、行動範囲が狭まってきた。 嘗て、社会教育現場で頑張っておられたが、老後は庭いじりにはまっていた。 その庭も現在は防草シートが敷き詰めてある。 この女性のお父さんは、爆心地の小学校の地下室で被爆して助かった三人の内の一人だった。 マスコミに出ることを嫌い、地味な教員生活を貫いた人だった。 隣家との関係は良好だが、屋敷が広いだけに、存在を確認することが厄介なのだ。 勝手に家をこじ開けて上がり込むこともできず、万が一の時には如何にすべきか話し合っておくべきだとは思うのだが・・・・・。 今一人気になっている女性がいるが、めったに姿を見たことがない。 時々、スーパーで姿を見かけるので挨拶はするが、それ以上の会話ができない雰囲気がある。 緊急時に、如何にして意思の疎通を図ればいいのか、課題は大きい。

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