藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

手遅れ

2012-09-30 08:10:12 | 社会・経済

 我が団地から、福王寺に至る林道の則面に自生している「山萩」が、花をつけ始めた。いよいよ秋本番である。昨夜、深夜から台風の影響で、雨が降り始めた。私の友人のYさんは、今日も稲刈りの予定であったが、中止せざるを得ないであろう。

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昨夜、アスベスト暴露被害者Mさんの奥さんから電話を頂いた。

「健康管理手帳」石綿の取得をお勧めしていたが、諦めるという。

理由は、主人の肺癌(小肺胞癌、原発性肺癌)が悪化したため、証人を探すのが難しいと言う。それくらいのお手伝いは、此方でいくらでもして差し上げられるのだが、看病疲れから、気力をなくされている。

入院した病院により、生存期間の違いは何処で決まるのか。

平均生存期間一年六ヶ月と言われている「中皮種」患者で、三年以上がんばっておられる方や、僅か六ヶ月で旅立たれる方など色々見て来たが、医師の能力に負う所が大きい様だ。

「003.mov」をダウンロード

ツバメ達も帰国の準備を始めた。

男性の癌発生のなかで、肺癌が急激に増えてきた原因は、「石綿」ではいかと、やっと国が言い始めた。「石綿」輸入数量のグラフ線と、肺癌発生のグラフ線が、三十年遅れで平行線を示し始めたからだそうである。1965年 「日本社会党」は、「石綿禁止法」を作成し、国会に提出しようと試みたが、自由民主党と財界から、「労働者が職を失うよ」と脅され、実現しなかった。その時の法案の裏づけは、イギリス海軍の技術資料だそうである。

 今日では、ウエブをうまく操作すると、厚生労働省の公開資料の中にその資料は存在するが、よほど時間と知識が無い限り辿り着けない。

私の場合、娘婿がIT産業に勤めているため色々アドバイスをもらっているので、そうした資料に行き着くことが出来る。

その資料は、全国のアスベスト取り扱い企業名や、被害者の発生状況など、細かな資料で埋め尽くされている。

労働局や労働基準監督署が、労災認定するための基礎資料なのである。

ここに貼り付ければよいのだが、出来ないようである。

 台風は思ったより風が無く、台風のようだ。の夏雨量が少なかったので恵みの雨となった。

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