(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ふたりはプリキュア 第19話 『こわすぎ!ドツクゾーン最後の切り札』

2013年02月13日 | ふたりはプリキュア
本編の話。

 そんな今回のお話は…
 「なぎさ~お腹がすいたメポー!」さすがのなぎさも呆れる程、メップルはとっても食いしん坊。
 いつも食べ物の事ばかり考えているとしか思えない発言に、恋人のミップルもうんざりしている様子。光の園からずっと仲良く助け合ってきた二人だが…。
 「最近のメップルはおかしいミポ!」故郷が危機に瀕している今希望の姫君として、使命感を感じているミップル。能天気に食べ物の事ばかり気にしているメップルを諌めるが、逆ギレしたメップルと言い争いになってしまう…。
 「メップルはだらけてるミポ!」「ミップルは皆に希望を与える優しさがないメポ!」
  ドツクゾーンではいつまでもプリズムストーンが手に入らず、ジャアクキングの苦しみは増すばかり。
 力の源であるプリズムストーンを手に入れれば、ジャアクキングは永遠の存在になる事が出来るという…。しかし、石が揃わない限りはこのままの苦しみが続くのだ。
 イルクーボは、苦しみ喘ぐジャアクキングを見て、自ら石を奪いに行く事を決意する。エネルギーを吸い取る玉と共に出陣したイルクーボは、街の人達を次々と襲う。
 虹の園を包み込む邪悪な気配に、キリヤとポイズニーもイルクーボの底知れぬ恐怖を感じて寒気を覚えるのだった…。
 以上公式のあらすじ。

 冒頭に書いたように、お話としてはプリキュア本編のお話。なんだけど、これがね。なかなか興味深いんだ。
 お話自体は割と大した事なくて、ミポメポが喧嘩して仲直り、みたいな話なのだが、むしろ大事なのはそっちの方ではなくて、ドツクゾーンとか光の園とかの関連の方で、この段階でちゃんとなぎほのの日常ではないプリキュア方面の事を説明しているのは上手いと思うのです。
 まずここ数回、アバンでジャアクキングが早よプリズムストーン持ってこいや!みたいなのを入れてきているんですけど、今回はなんでジャアクキングがプリズムストーンを欲しているかが語られる。
 ジャアクキングの力は「全てを喰らい尽くす力」。その力は自らの身体をも蝕んでしまうということを語らせ、光の園のプリズムストーンの「全てを生み出す力」を手に入れ、自らの身体を永遠としなければならない事を説明している。そしてジャアクキングの闇の力によって生み出された幹部たちは、ジャアクキングと運命を共にするので、プリズムストーンが手に入らない状況は非常にマズいのだ。
 これでプリズムストーンがどうしても欲しいドツクゾーンと守りたいプリキュアの対立構造がはっきりする。自らの身体を完璧にして全てを喰らい続ける為にもプリズムストーン、ひいては全てを生み出す力を手に入れたいドツクゾーンと、彼らの欲望の為に大切な何かが傷つく事を許さないプリキュア。これで彼らが戦う理由がとりあえずは整った。
 そして今回から参戦してきたイルクーボが、なぎほのの住む世界、虹の園の人間や世界が何かを生み出す力が、プリズムストーンの力には及ばないものの似た力であって、それを吸収する様を見せ、これまでのミポメポの光の園とドツクゾーンの対立というだけでなく、闇の力はなぎほのの住む世界にまで影響してきた事で、よりなぎほのがプリキュアとして戦わなくてはならない理由をはっきりさせている。
 また、ドツクゾーンに襲われた光の園の状況をミポメポが語り、闇に喰われた部分は闇しか残らない事を回想と共に見せて、地球も彼らの手に落ちればそうなってしまうのだという危機感を演出している点も上手い。
 これまでは、プリズムストーン欲しさにドツクゾーンの連中が傍若無人な振る舞いをして、それに対してのプリキュアの「許せない!」であったわけだが、今回でプリキュアの守る範囲がぐっと広がったように思います。
 変身スーパーヒロインが、とりあえず徒手空拳で戦うという初めての試みが受けるかどうか分からなかった為、2クール以降に路線変更できるようにと中盤で第1次ジャアクキング討伐が行われるための展開であるが、ここでちゃんとプリキュアが世界を守る為に戦うんだということを印象付けて、規模の大きな戦いになるのだということを示しておいてあるのは、昨今のこのプリキュアシリーズにはない展開でおもしろい。

 また今回の一応のメインどころであるミポメもの喧嘩も本編の方に絡んできている点も見逃せない。
 まぁぶっちゃけ、仲直りする事は分かっているので、そっちはどーでもいーのだけど(笑)、ポイントはイルクーボと戦闘になって歯が立たないプリキュアに、メップルがミップルを連れて逃げろとひとりイルクーボに突撃し、イルクーボが吸収した光のパワーを閉じ込めていた闇の力が砕かれるシーンだ。
 ミポメポは「選ばれし勇者」「希望の姫君」という役割があって、それはただ単にそんな二つ名がついている「だけではない」事を示し、ただのマスコットか変身する為のアイテムになるというだけじゃなく、その二つ名がつくほどの力を彼らは持っていて、物語上の役割を持っているとしている。

 ひとつのお話としては、戦闘でプリキュアがただ吹っ飛ばされているだけだったり、日常パートでもミポメポが喧嘩しているだけだったりして、まぁ大した事はないのだけど、全体的な物語としては、強敵イルクーボの登場と共に、これまでの悪役が悪いコトするのでやっつけるってだけから、ちょっと方向性を変える転機として位置づけになっていて、丁寧に物語を作っているなぁという印象を受けました。
 最近のスイート・スマイルが中盤以降までダラ~としていたこともあって、この初代プリキュアは4クールの中での展開にメリハリがあって興味深いなぁと思いましたよ。願わくば今やっているドキドキ!プリキュアも、メリハリのある物語の展開であってほしいなぁ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿