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ふたりはプリキュア 第37話 『いざ初舞台!! 負けるなロミオとジュリエット』

2013年11月03日 | ふたりはプリキュア
けっこうドタバタな話だったんだなぁ。

 そんな今回のお話は…
 今年のベローネ学院の学園祭、なぎさたちの桜組は『ロミオとジュエット』を演じることになった。
 配役はなぎさがロミオ、ほのかがジュリエット。演出はなぜかハリウッド進出を夢見る志穂、衣装は過去にプリキュアのコスプレをした夏子と京子だ。
 一同は志穂が宣言した『史上最強のロミオとジュリエット』をキャッチコピーに、日々の稽古に打ち込むことになる。
 だがいざ稽古を始めてみると、お姫様のイメージもそのままなほのかはともかく、体育会系のなぎさはセリフを覚えていないばかりか棒読み連発で先が思いやられる様子。
 なぎさのセリフ覚えを待ってはくれず、ついにやって来てしまう学園祭。
 不安で仕方がないなぎさはメップルやポルンにセリフを教えてもらおうと考えるが、母や弟はもちろん藤P先輩まで見に来ていると知らされて緊張の絶頂に達してしまう。
 そして舞台に出るなり、転んだり、セリフを忘れたり、ポルンに教えてもらったセリフすら支離滅裂になって、さらに追い詰められてしまうのだった。
 しかもバルコニーのシーンでは甲冑タイプのザケンナーまで現れ、ますます混乱状態に陥ってしまう。
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記あらすじ通り、学園祭でロミオとジュリエットをやることとなって~という話で、冒頭に書きましたように、けっこうなドタバタ感のあるお話は、割と見ていて楽し気な感じである。
 そういうお賑やかし的な感じの中で、戦闘ではあきらめない、守らなければならないものがあるプリキュアことなぎほのを見せて、そこを踏まえつつ劇中劇の最後を締めくくっているのだから、お話的には上手くやっているのではないかと思う。
 まぁ正直、かなり都合の良い部分ってのはあって、上演中にザケンナーに襲われてしまうのだけど、ちゃんと劇中劇の雰囲気を壊さないよう甲冑ザケンナーでわざわざ攻撃してくるジュネは、むしろ親切だよなーと思ってしまうし、なんだかんだで変身して戦闘となると、変身やジュネとの戦闘、ぶっ壊される体育館(?)を、見ていた観客が信じられないものを見て唖然としてしまって、事後になんだかよく分からないけれどすごかったと、なんだかんだでうやむやになってしまうのは、さすがに無理があろうというものである。
 まぁおそらくは、その辺笑い所なんだろうことは窺えて、そう言う所も含めてドタバタっぽい雰囲気を出しているので、あんまり気にならずに「なんかこんなことになっちゃいましたー」的なお話として普通に楽しく見れました。

 とまぁお話の方はそんなドタバタなので特に某ないのですが、細かい所では、配役決定の部分でなぎさのロミオとほのかのジュリエットがダントツの票数で決まるのを見ると、クラスの中でのふたりの立ち位置が垣間見れておもしろいですな。
 なぎさのロミオは、まぁ女子にモテまくりのなぎさを考えれば順当と言えば順当。クラスの中でも主役の男役はなぎさで決まりでしょみたいな雰囲気があるわけです。ほのかのジュリエットにしても、彼女は美人という設定だし、なによりお年頃のクラスメイトとしましては、自分が主役になってなんか他から言われるくらいなら、校内でけっこうな美人のほのかを推せば、優等生な彼女はやってくれるだろう的なことがあったのではないかと想像できて良い。要するにほのかはクラスメイトから美人だと思われているのである。
 他としては、演出の志穂だろう。映画監督になりたいという夢がある彼女は、舞台の演出が出来るということで、かなり調子に乗っちゃっている感じなのだが、むしろそれは志穂っぽくてよいのだが、ちょっと調子にノリ過ぎな感があってそんな彼女が心配になってしまうのはきっと歳の所為じゃないと信じたい。いやだって、笑わせ所としてはいたけど、京子と夏子、そして親友莉奈でさえ若干引いていましたので、クラスから孤立しちゃうんじゃないかと思っちゃうのは老婆心なんですかねー。なんか見ていてハラハラしちゃうんですよ。
 だがここで調子に乗っちゃっている志穂を見ての莉奈が「私ちゃんとフォローできるかなぁ……」などと言っており、そんな志穂をフォローしようとしている莉奈の友情がなにげに感じられて良い。このふたりはなぎほののように、今後もケンカもしたりするだろうけど、一生の付き合いになるんだろうなぁ。

 さて戦闘の方はと言うと、アクション的な部分としては、変身した後よりは劇中劇で甲冑ザケンナーに襲われている時の方がおもしろく、むしろプリキュア戦闘におまけ感がある。まぁどうせやることと言ったら「~ポポー!!」からのブレスからのレインボーストームなので某ないわな。
 でも内容として、一旦逃げて体勢を立て直そうと言うホワイトに、ブラックは逃げちゃダメだとして、私たちは諦めてはいけない、守らなければならないものがあるんだとするのは、正しくプリキュアしていて気持ちがいいし、なにより第一次ジャアクキング討伐以降、なぎさは随分とプリキュアであることに対して意識が変わっている様子が窺え、彼女の成長を見て取れるのが気持ちが良いではないか。
 そういう私たちは負けられない、あきらめないという部分を見せておいて、ジュネを撃退後にホワイトはまだ終わってないとして、なんとかアドリブで劇を続けて、戦闘中にあったあきらめないという部分を絡めて印象的に見せているのだから、お話としては上手く作ってあるように思います。

 冷静に見ればけっこうな都合の良さはあるのだけど、ちょっとドタバタっぽい楽し気な感じでありつつも、しっかりプリキュアしているし、なによりなぎほのの中学生生活をしっかり描いていて、彼女らが普通の女子中学生であることの方に重きを置かれているのは、今となっては(2013年現在)めずらしい。今のプリキュアはどちらかと言うと、プリキュア本編のお話の方がメインですからねー。まぁそれはどちらが正しいという話でもないが。

 ともあれ、さしあたって特筆すべきおもしろさがあったわけではないのだが、ひとつのお話として普通に楽しんで見ることが出来ました。ボトルショーとしてはなかなか秀逸だったのではなかろうか。


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