(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ハピネスチャージプリキュア! 第9話 空手でオッス!!プリキュアパワーアップ!?

2014年03月31日 | ハピネスチャージプリキュア!
けっこうシュールな話だよな。

 そんな今回のお話は…
 ぴかりが丘祭りでサイアークと戦っていた時に突然現れたキュアフォーチュン。
 フォーチュンがいなかったら、ラブリーたちは幻影帝国に負けていたかもしれない・・・。とっても強いフォーチュン。いったい誰なんだろう?
 わたしたちも負けていられない!って、めぐみとひめは体を鍛えることにするの!強くなるために、ふたりが向ったのは誠司が通う空手の道場。
 道場には、お祭りで占い師になっていた氷川いおなちゃんもいたわ。いおなちゃんのおじいちゃんが、空手の先生なんだって。
 やる気に溢れているめぐみとひめだけど、誠司が教えてくれるのは相手のキックやパンチを防ぐ方法ばっかり。
 こんな練習じゃ、ぜんぜん強くなれそうな気がしない…。そんな中、オレスキーが現れたの!
 めぐみとひめは、プリキュアに変身して戦うけど、サイアークが強くて、ラブリーとプリンセスは大ピンチ!!
 その時、どこからか歌声が聞こえてきて…新しいプリキュア・キュアハニーが…!
 以上公式のあらすじ。

 お話は前回フォーチュンに助けられなかったらヤバかった、ということで、誠司も通っている空手の道場へ行って修行する事となるひめとめぐみ。カッコ良く突きや蹴りを教わりたいのだが、あらすじにあるように防御の練習ばかりで~という、まぁぶっちゃければベストキッド的な話……のような気がする。というのも、正直、今ひとつ何が言いたいんだかよく分からんかった。
 まぁ一番の見所というか、メイン所はキュアハニーが初登場なのでそこなんでしょうが、次回予告からすれば歌うプリキュアらしく、販促玩具のマイクで珍妙な歌を歌ってエンチャントするという、なんだかシュールな感じなので、満を持して!という感じは全くしないな(笑)。
 せめて歌詞が胸にぐっとくるようなのであれば、また違った印象であったろうが、内容的に「ごはんおいしいよね」というだけなので、ゆうゆう(大森ゆうこ)は、なしてそんなにごはん大好きな食いしん坊(?)なんですかね?とか思ってしまったよ。
 それにだ。ゆうゆうと歌の接点がよく分からないんだよなぁ。これまでゆうゆうが腹を空かせる為にジョギングしていたり、ごはんをおいしく食べる為の努力を惜しまない姿を見せていたので、そこは良いんだけども、別に歌うのが好きとかのシーンがあったわけでもなく、前回のパインフルートみたいにピコピコ光る販促玩具で気持ち良さそうに歌っている理由がよく分からない。
 まぁそれはきっと次回以降に明らかになっていくような気がしますが、今回は一体なんだったんだろうと思ってしまったことは否めない。もっとこう、「な、なにぃ。新たなプリキュアが……」的なことがあっても良さそうな気がしますが。

 そんな割とシュールな感じのお話ではありましたが、日常パート的には、空手を習って敵をボッコボコにしてやんぜ的な考えのめぐみとひめを否定し、プリキュアの使命は相反する相手をやっつけるのではなく大切な何かを守りきる事である、ということを見せてはいて、メインターゲットの皆様がどこまでそれに気が付いたかはともかく、やるべき事はちゃんとやっている点では感心。
 個人的には今回のお話よりは物語的な事の方が興味深くて、地球の神様であるブルーがキュアフォーチュンが誰で、どこでプリキュアの力を得たのか知らないのは気にかかる所。
 おそらくは、ゆうゆうことキュアハニーも同じなのだろうけど、この物語の設定として、世界中にプリキュアがいる中で、地球の神様ブルー以外にプリキュアを選んでいる者がいるのは、やはり物語なポイントのひとつなのではなかろうかと思うのだ。
 だって地球の神様が関与していないということは、何か別の力が働いているということで、それを踏まえると、単純に地球を征服しようとしている幻影帝国と、それを阻もうとするブルーとプリキュアたちという二極図ではないということになりますよね。少なくとも第三勢力がいるということになりますが、それがなんなのかよく分かりませんよねぇ。
 ついでに言ってしまえば、ひめの故国であるブルースカイ王国も、一体どこにあるんだかよく分からない。地球上のどっかの国という架空の設定であるのか、はたまたこれまでのシリーズのようなパラレルワールド的な所なのかが曖昧で、よくよく考えてみると、この物語の世界観ってあんまり説明されてないのだ。
 割と設定マニアな所のある自分としては、その辺がきっちりしてないと、どういう事なのかなと気になってしまって、なんかこう、モニョモニョするんですよ。まぁもっと簡単に言ってしまうと乗り切れなくなってしまう。
 常々言っていますけど、フィクションの物語って言うのはそもそも嘘っぱちのお話なので、ウソをウソと思わせたら負けなんですよ。ひとつ疑問を持ってしまうと他の粗が目立ってしまうのだ。
 おそらくはメインターゲットの皆様的には気にならないんでしょうけど、今の所すごくぼんやりとしたイメージがあって、なんだかよく分からなくてツッコム隙があってお話に今ひとつ集中できなくなるのはもったいないのではなかろうか。ひめの成長記は見ていてけっこうおもしろいので、見ていて「どうなっているのかな?」よりも、「こういう事なのかな?」と想像できるくらいのカッチリ感はあっても良いような気がします。

 さて、もひとつ気になった部分としましては、今回の冒頭部分で、前回のキュアフォーチュンの忠告に疑問を持つめぐみをひめとリボンが誤摩化していました。ポイントはリボンもという所。
 その件に関してひめが「ギクリ」としていたので、もう間違いなくなにかしら「やらかしちゃっている」のでしょうけど、リボンもそれが何かを知っていて(もしくは側で見ていて)、めぐみには知られたくないとしているということとなる。
 まぁ友達と言えど、相手の全てを知っているわけもないのだけど、この枠として前作の相田マナのように、親友に隠し事したくないという思考には至っていないのだ。まぁマナと違って明らかに「やらかしちゃっている」ことだと思うので、それは適当ではないのだろうけど、めぐみとの関係として、今ここでひめが罪なりなんなりを告白できるほどの間柄ではないことを示している。つまり、彼女らの友情パワーはそんな程度なわけである。
 大したケンカをしたわけでもないふたりは、一緒にイエー!と遊んでいるくらいの間柄ですものね。そりゃそんなもんですよ。だが今はそれが良いではありませんか。むしろ今その友情パワーが小さい分、これからのイベントでふたりが固く結びついてより友情を深めていく事を期待させてくれる。何か核爆級のイベントがあるんじゃないかと思わせてくれるのだ。ってゆーか、そうなってくれるといいなー。
 今の所、ふたりはクラスで一番仲の良い友達くらいの印象しかないので、きっとそうなっていくって、わたし、信じてる!(ブッキー風に)

今週のプリキュア
 今回のプリキュアは「キュアリズムさん」でした。うわーすごく奏っぽくて良いですよ!(当たり前ですが)変に優等生っぽくて可愛げない所が良いですよねー。(褒め言葉です)
 次回はキュアブロッサムさんのようです。こっちは可愛げのある優等生っぷりを披露してくれるんだろうなぁ。きっと。ってゆーか、マリンまだぁ?

ハピネスチャージプリキュア! 第8話 友情の危機!!ミスフォーチュンの不吉な予言!!

2014年03月29日 | ハピネスチャージプリキュア!
増子美代ーっ!姉か?親戚か?!

 そんな今回のお話は…
 この週末は、ぴかりが丘の伝統のお祭り、“ぴかりが丘祭り”があるの!
 一緒に行こうと約束をしためぐみとひめは、着物に着がえてお祭りへ!はじめての着物に、ひめは大はしゃぎ!
 お祭りへ行くとクラスメイトのりん、れい、えれな、かなにバッタリ出会うの。
 ビックリして、めぐみの後ろに隠れちゃうひめだけど、りんたちは、前からひめとお友達になりたかったみたいで、せっかくだから、6人でお祭りを楽しむことに!
 リボンからお許しがでたおこづかいは300円だったけど、その中からわたあめやジャンボソースせんべいを買って、みんなで分け合いながら食べるのって、とっても楽しい!!
 みんなで盛り上がっているところに、占いテントの前でお客さんを呼び込んでいる誠司を発見!
 どうやら「とっても当たる」と評判の“ぴかりが丘の母・ミスフォーチュン”が占ってくれるんだって!
 めぐみとひめも占ってもらおうと、中に入ってみると…そこには隣のクラスの女の子、氷川いおなが…!
 以上公式のあらすじ。

 増子さんがよく分からない人は「Yes! プリキュア5」を見よう!
 さて、増子さんはともかく今回のお話ですが、ラブリーとプリンセスがピンチに陥るとキュアフォーチュンが現れサイアークを倒し、事後、ラブリーにプリンセスを信じてはいけないと忠告して去っていって不穏な空気のまま終わる。
 流れとしてはサブタイとあらすじにあるように、フォーチュンの世を忍ぶ仮の姿「氷川いおな」を紹介すると共に、彼女はどうもひめとは何かしらの因縁があるよ、ということを大きく印象付けるお話になっています。
 そういう意味では物語的に興味を惹くようにはなっていて、占いのシーンでは、いおなが「はっ!」ひめを認識したり、占いの結果が最悪だとしたり、プリキュアとなってラブリーにプリンセスを信用するなと忠告したりと、一体何があったのか続きを気にせざるを得ない。
 そもそもこのフォーチュンは、第1話からプリンセスに「絶対に許さない」とか言っていたし、ひめ自身もどうも心当たりがあるようでシュンとしている様子を見ると、間違いなくひめは以前に何かしら「やらかしちゃっている」よなぁ。1話のひめから察するに、彼女はそれまでなんにも知らないお姫さまだったろうから、前にも予想したけど、今の幻影帝国の侵攻云々はひめが関係しているんじゃなかろうか。
 そういう、いったい何がどうして今こういう状況なのかな?と気にさせてくれて、これからの展開に興味を持たせてくれたのは良かった。ここ数回はひめの成長記みたいになっていて、続きが気にならなかったので、ちょっと先が楽しみになってきたのは良い傾向。
 このハピネスチャージプリキュア!はここまで見た限りでは、かなりメインターゲットをメインに据えて(当たり前ですが)、今まで以上に子供っぽい感じが大きなお友達としては物足りなかったのですが、いおなとひめの秘密を垣間見れた事で物語にドラマ感が出てきたし、今の所は分からない部分を色々想像できて楽しい。
 まぁ今の所はほんのさわり程度しか分からないので、それくらいしかないのだけど、これからのお話の期待値が上がったのは望む所である。

 そして今回もあります「ひめの成長記」。やっぱり彼女にはハッとさせられて気持ちが良い。
 お祭りにてお小遣いが300円しかないひめは早々に200円使ってしまい、バッタリ出会ったクラスメイトから一口ずつ食べ物をわけてもらう。そこへやって来た大森ゆうこの出張おおもりご飯のジャンボソースせんべい(100円)を、ひめは思案した後、最後の100円を使って購入し、それを人数分に割って「お返し」と言って皆に分け与えるのだ。
 まぁ当然の行為と言えば当然ではあるんですけど、最初に「この300円でわたしの胃袋を満たさなければならない」と言っていた彼女でしたから、ソースせんべいを前に思案していたのは、喰うか喰わないかで悩んでいるのかと思っていたのだが、結果を見てみれば、ひめは単純にせんべいを100円で買うか買わないかではなく、手に持つ最後の100円を「どう使うか」を思案していたのだと分かる。
 お祭りの前にブルーから「その300円をどう使うかで、お祭りの楽しみ方が変わるだろうね」と言われたひめは、どういう意味なのか分からない、といった顔をしていたが、自分と友達になりたいとするクラスメイトの優しさに触れ、最後の100円で自分の食欲を満たすのではなく、どう使うのが一番良いのかの解答が自然と出た。「おかえし」と言って屈託のない笑顔を向けるひめを見れば、それが打算ではなく、純粋に受けた親切のお返しである事が分かる。
 正直、お祭りに来て早々に200円使ってしまったひめを見て、今回の訓話は「お金は計画的に使おう」的なことなのかと思っていた所だったので、ひめの純粋な気持ちにハッとさせられましたよ。また、何度も言いますけど、今まで一人も友達がおらず、臆病で、内弁慶なワガママ娘だった彼女が、めぐみと友達になって一緒にプリキュア活動するようになり、今自然と上記したような行為をするようになったのだから、めぐみという友達を得て、ひめを大きく成長したなぁと思い感慨深い。

 そこでだ。そこで上記した物語とひめを絡ませて考えると俄然興味深くなってくるではないか。
 まだそんな彼女でなかった頃に、おそらく「やらかしてしまった」何かで、氷川いおなはひめを「絶対に許さない!」と言ってしまうほどの迷惑を被っているのであろう。以前犯したであろう罪(?)を、今後も成長していくひめはどう思い、どう悔い、どうするのか。そしていおなはそんなひめをどう許すに至るのか。これから先にどんなドラマが待ち受けているのかワクワクします。
 キュアハニーが仲間になるまでは教育テレビが続くのだろうかと、ちょっと心配していた所だったので、ここでちょっと物語的展開が出てきてちょっと安心したし、なにより今後が楽しみになりました。次回はようやくキュアハニーが登場するようだし、これから盛り上がってくれると良いなぁ。

今週のプリキュア
 今回のプリキュアは「キュアパインさん」でした。なんかパインフルートがピコピコ点滅していたのが気になってしまったよ。
 次回はキュアリズムさんのようです。個人的にはキュアリズムよりは南野奏の方が好きだったりする。奏は全然かわいくないところが可愛いという、なんだかよく分からない愛らしさがあったなぁ。けっこう美人さんなんですけど、あの性格がなぁって感じ。
 どーでもいーですけど、スイートはセイレーンが一番好きでした。ハミィともっとイチャイチャしてほしかったなぁ。

今週のまたみてね は今後、似顔絵じゃなかった時に記そうと思います。

凪のあすから 第二十一話 水底よりの使い

2014年03月27日 | 凪のあすから
意外と元気、かと思いきや。

 そんな今回のお話は…
 光と美海が言い争う中、突如目覚めたまなか。驚く光と美海をよそに、まなかはまるで何事もなかったかのような笑顔を見せる。
 エナが突然なくなってしまった原因は分からずじまいだったが、ほかに異常はなく、そのまま至の家に居候することになる。
 流氷、降り積もったぬくみ雪、5年前と変わった町並みに驚きつつも、再びみんなでいられることが嬉しそうでもあった。
 だがそんな彼女の笑顔に、光はどこか違和感を覚えるのだった。
 以上公式のあらすじ。

 これを書いている時点で、実は来週最終話だったりする。そんなわけなので実は25話まで視聴済みであったりするわけです。で、この感想を書くにあたって21話を見直した所、おおっそういう事だったのね、と思う所がいくつかありまして、この物語についてちょっと思うことがありました。
 今回のお話は、冒頭に書きましたように、まなかが目覚めて意外と以前と変わらない元気っぷり、「かと思いきや」を見せて興味を惹かせているお話で、それ以外はいつも通りの淡々と進んでいく話、と初見の時は思ったであろう。がしかし、これ、先を知って見るとその他の部分も随分おもしろい。

 今回のお話ポイントは、先述した通り「変わっていないように見えたまなかの異変」である。それが顕著に現れるのは、あかり宅にて鍋をしている所、息子のあきらが鍋汁をこぼしてしまい、あかりがすぐさま抱き上げて水につけ事無きを得るシーンで、まなかの瞳からテカリが失われ、まるで感情がないような表情を見せた時だ。
 その後、光がおふねひきの後に自分に何を言いたかったのかを聞くと、まなかは光が何のことを言っているのかが分からないと言う。明らかな記憶の欠如が判明するに伴って、今のまなかは「何かが欠落している」事が分かる。
 この時点で、何がまなかの中に無いのかは分からないのだが、先に述べましたように25話まで視聴して何が無いのか分かってから見ると、今回のお話のAパートの冒頭で、すでにそのヒントを見せているのだ。
 出かける光とまなかを見送ったあかりと息子のあきら。光はあきらが随分とまなかに懐いているなと言うと、まなかは何かを考えるような仕草をする。初見でわたしは、まなかは自分に懐かれる要素があったであろうかと考えていたのかな、と思っていたのですが、彼女が何を失ったかを知れば、この行動の意味が分かるのだ。ああ、なるほど、と思いましたよ。それと、港での光と要の会話もそうである。
 目覚めて見知った町なのに随分と変わってしまった事に、ふたりは「怖い」と思った。しかしまなかは変わってしまった町を見てはしゃいでいる。この違いは何か。そう、まなかは怖いと思う要素がこの時点で無いのである。彼女が失った部分のことを考えれば、この行動も得心がいくというものである。

 港の次は学校へと赴く一行は美海とさゆと鉢合わせ、ちさきは紡の祖父の所へ行かないといけないと、佐山から貰った5個入り塩シュークリームを渡して一人離脱する。
 シシオ四人衆が揃ったということで佐山から貰ったシュークリームは5個入りなので、ひとつ余っちゃうと言っていたちさきが、学校でひとり離脱する事によって全員に行き渡るようにしたわけだが、明らかにちさきはその場から離れようとしているのが垣間見え、それはひとり19歳の自分は居心地が悪かった、と初見の時に捉えていたのだけど、先を知ってその後の展開を見ると、それは間違った捉え方であったのだ。
 病院にて紡と会い、それからふたりの会話をけっこう長い尺で見せていて、コーヒーゼリーを食している時のちょっと会話が続かない雰囲気であったり、紡が今月末に大学に一度戻ると言い出してからのちさきであったり、帰り道の道すがらの会話は、ふたりの関係がはっきりしてから見ると実に微笑ましく(笑)、「ああ、なるほど。」と思わざるを得ない。要するに、ちさきは光たちと離れたかったわけではなく、紡と病院で落ち合いたかったのである。
 だがこれは初見でどーやったって気付く事が出来ない事で、19話であんなちさきを見せられたら、どうしたって読み違えるというものだ。それを考えると、むしろミスリードを誘っているのだろう。正直初見で、紡の方は前回ちさきをどう思っているかを知れたので分からんでもないが、ちさきの方がよく分からなくて、気を遣っているような印象を受けたような気がする。しかしふたりの関係が分かって見れば、ものすごく得心のいくようになっているのだから、これは完全にワザとだろうと思うのだ。

 さて、ここまでなんかお茶を濁したような書き方を続けてきたのは、この時点で分かってない事を、すでに咲を見たから書いちゃうのはどうなんだ、と思っての事でもあるんですが、そこで前述した「この物語について思う事」である。
 この物語は、むしろ全容を知ってからの方がよりおもしろく見れるのではないか、と思ったのだ。これまでなんでもないような事に尺を使っているように思える事が多々あって、何かのポイントに来るまで淡々と進んでいくような印象であったのだけど、今回ちさきと紡のなんでも無いと思っていた会話が、分かって見ると、ふたりの気持ちが解って全く違う印象になって実に興味深かったり、先のヒントを随所に出している事に気付いたりで、なんでもないことはなかったのだと気付かされた。むしろかなり緻密に計算されているようにコンア会を見て感じられました。
 一回一通り見て終わり、にならないようにしてある仕掛け。であるならば、この物語は非常に練られた物語であるのかもしれないなぁ。

14/03/18

2014年03月18日 | 日記?
■今日の一枚 キュアプリンセスさん(練習)
 (web拍手を送る)
 ちょっとリハビリを兼ねて描いてみた。
 どうも今ひとつなので線画にはしない方向で。
 もちっと練習します。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。

■先週のたんぽぽちゃん
 おおう!カッコいー!!キメる時はキメるぜ!
 しかし妹ちゃんに「ケモ」と呼ばれていて、その扱いに笑ってしまった。
 完全に居候扱いだ、ってゆーか居候か(笑)。妹ちゃん順当な扱い。
 どーでもいーけど、話の方はどーなってるのかさっぱり分からん、ってゆーか、けっこうどーでもいーのはどーなんでしょうか?
 いっそ、たんぽぽちゃんが主役なら良いのに。あ、いや、KMM団の皆さんはあの扱いだからこそ良いのか。



 あーなんか色々とめんどくさくなってきたー。色々と色々に。どーしたもんですかねー。
 今更どーにもということもあって、さらにめんどくさく……。あーもー負のスパイラルがー。
 もういっそどうにでもしてしまいたいわ。

ハピネスチャージプリキュア! 第7話 友情全開!!二人の新たなる力!!

2014年03月18日 | ハピネスチャージプリキュア!
もうちょっとなんかあってもいいような。

 そんな今回のお話は…
 めぐみと誠司に、ひめからパーティーの招待状が届いたの!お誕生日でもないし、いったい何のパーティーかしら!?
 パーティーのお手伝いをするつもりで、めぐみは約束よりもずっと早く大使館へ向ったら、ひめもリボンもアタフタ大慌て!
 ひめは「一人で準備するから!」ってキッチンにこもって、絶対に、めぐみとリボンにお手伝いさせないの。めぐみはしかたなく、応接室で待つことに…。
 だけど、やっぱり気になって、リボンと一緒にひめの様子を見てみると、ひめがひとりでケーキを作っているわ!
 めぐみもリボンもひめを放っておけなくて、お手伝いのつもりが、ふたりでどんどんケーキを作り始めて…
 楽しくみんなででケーキづくり~♪のつもりが、突然「二人とも、出てって~!」ってひめが怒りだしちゃった!
 せっかくお手伝いをしているのに、ひめに追い出されためぐみとリボン。理由がわからなくて、めぐみはしょんぼり。
 だけど、リボンには、ひめが怒っている理由が分かっているみたい…。どういうこと!?
 以上公式のあらすじ。

 お話としましては……正直、何を見せたかったのかよく分からない。まぁサブタイにあるように、ふたりの合体技が披露されるお話ではあって、なんやかんやあってふたりの友情パワーが上がって新技披露、ってのがメインではあるのだが、冒頭にも書きましたが、もうちょっとなんかあっても良いだろう。

 話の流れはひめが作っていたケーキは、いつも守ってもらってばっかりのひめが、めぐみに感謝の気持ちを伝えたくて作っていたもので、それ故ひとりで作ると頑になっていたのだが~という流れで、まあ見ようによっちゃあ件か話と言えなくもない。仲直り云々という言葉も出てくるし。しかしケーキの事をひめがサプライズとしていたので、めぐみにひめの気持ちが解ろうはずもなく、手伝おうとしたらなんか怒られた、という状況なので、正直仲直りも何もねぇなぁと思わずにはおれんのが正直な所。
 ひとつのお話としても、その状況に終始していて、特に切羽詰まった状況ではないので乗り切れないってのもある。
 今回のメインは上記した通り、合体技を披露する事である。ラブリーとプリンセスの1+1が何倍にも大きくなる所が一番の見せ所。友情は単純な足し算じゃないんだよ、という所を見せたいのだと思うが、それを表すお話が、ケーキを軸にしたちょっとしたすれ違いではあまりに弱いのではなかろうか。
 思うに、このハピネスチャージプリキュア!は今の所、目的がはっきりしていないんですよね。めぐみとひめがプリキュアとなって、どうしていこうとしているのかが見えてこない。まぁこの段階で最終目標が定まってしまってはいかんですけど、とりあえずの目標みたいなものは見せてくれても良いだろう。というのも、プリキュアとしてどうしていくかが見えないので、めぐみとひめの友達関係がなんとなく友達、くらいにしか見えないのだ。
 なんとなく友達がどんなものかは、自分としてはクラスメイトくらいだろうか。めぐみとひめはそれにプリキュアという秘密の共有をしているので、同じ秘密を共有しているクラスメイト。どうだろう、秘密があるから結び付きは感じられるけど、そんなに強い関係には感じないでしょう?それに同じ目的を持つを加えてみたらどうでしょう。
 プリキュアという秘密を共有し、同じ目的を持つクラスメイト。となると、さっきよりかは結び付きが強く、とりあえず同じ方向を向いているように感じられます。でもこれだけだとなんか不安定感がありますよね。これ!今はこれが大事。今はなんとなく同じ目的を持っているけどお互い相手を計りかねている、っていう状況だから、なにかで相手の事を理解した時にふたりの友情レベルがドーンと上がり、そこでふたりが合体技をぶちかまし、より信頼関係を得たふたりの関係性が変わる。こーゆーのをわたしは見たいんだけど、めぐみとひめは4話以降あんまり関係が変わってないように見えるんですよねー。
 いっそのこと今回は、ふたりが大喧嘩してしまった方が、事後により強い結び付い多様に感じられたんじゃないかと思うと残念ではある。まだ出会ってさほど時間も経っていないのだから、あれやこれやとふたりが試行錯誤していき、衝突してケンカして仲直りして一緒に何かして色んな事を共有して、「今回も友達経験値が上がったぜ!」と見ていて分かるくらいのことが毎回あってもいーんじゃないですかねぇ。
 なんか今のままだと、ホントひめの成長記を見ているみたいで、まぁ彼女を気に入っている身としてはそれはそれでおもしろくはありますが、プリキュアの物語としてはどうかと思わずにはいられないなぁ。

 そんなわけで今ひとつのお話ではありましたが、ひめの成長記としては興味深い点はあった。
 おそらく今回のひとりでケーキ作る云々は、前回の出来事があったからではないかと推察でき、ひめが感謝の気持ちを伝えたいと思うに至ったのは、最初と比べると随分な成長と言えるのではなかろうか。
 それからサイアークが現れひとりで倒せると飛び出して行ってしまうのはちょっとハッとさせられた。というのも、大使館のベランダでひめは「怖くない!ひとりでもやれる、絶対に!」と意を決して変身するからだ。
 最初の頃を思い出せば、サイアークにあれほどビビっていた彼女である。それが今や怖がるどころか、いつもめぐみに守ってもらってばかりだから、迷惑をかけないようにひとりでやるんだ!として敵に向かっていくのだから、ひめはめぐみと友達になって確実に成長していると思うではないか。このシーンはなんか「ああ!」と思いましたよ。
 そして事後。ひめのケーキには「100」と書かれてあって、なにが100なんだろう?と思っていたら、友達になって100日目ということでのスペシャルデーというオチ(?)だったのだけど、劇中めぐみが言うように普通は1年目だろうに、100日で区切っちゃう辺り、ひめはめぐみという初めての友達を得た事がよっぽど嬉しいのだろう。そーゆー子供っぽい所も愛らしく、彼女の成長も見れて、そういう点で興味深い点はありました。

今週のプリキュア
 今回のプリキュアは「キュアアクアさん」でした。
 なんか随分とご無沙汰のような気がしますなぁ。正直、彼女にはあんまり思い入れはないです(笑)。しかしやっぱり中3には見えないよなぁ(笑)。26歳OL?
 さて、次回はキュアパインさんのようです。パインさんはなんか「可愛らしい」っていう印象があるな。何でなのかは全然覚えがないんですが。

今週のまたみてね
 そりゃ似顔絵ですよ。……毎回色んな事してくれていた「またみてね」が懐かしい。

ハピネスチャージプリキュア! 第6話 リボンの優しさ!!料理って愛情なんです!!

2014年03月17日 | ハピネスチャージプリキュア!
正に教育テレビ。

 そんな今回のお話は…
 ひめとブルーのために、毎日一生懸命お料理を作っているリボン。
 今日もおいしいランチを作ってくれたのに、ひめったら「パンケーキの気分だったのに!」と言ってリボンを怒らせちゃうの。
 リボンにワガママを言って、勢い良く大使館を飛び出したひめだけど、お腹はペコペコ。そこへランニング中のゆうこがきたわ!
 ゆうこのおうちは「大森ごはん」というお弁当屋さんだから、お腹をグーグー鳴らしているひめにおいしいお弁当をご馳走してくれるの。
 「こんなおいしいご飯は初めて!」と大感激のひめはゆうこにお店のお手伝いをお願いされて、さっそくプリカードでシェフに変装!
 はりきってお料理しようとするけど、ゆうこがもってきたのは、山のようにたくさんのじゃがいも。コロッケを作るために、皮剥きをお願いされちゃうの。
 もっとカッコ良くお料理ができると思っていたひめはガックリ。だけど、ゆうこからお料理について話をきいていたら、けんかをしちゃったリボンのことをふと思い出して…。
 以上公式のあらすじ。

 冒頭に書きましたように、お話は教育テレビしていておもしろさという点はあまりない。サブタイ通り、料理は作ってくれる人が愛情を持って作ってくれているんだよ、という訓話で、子供っぽく食べる専門なひめがそれに気付く、というお話である。そんなわけで、正直おもしろいお話ではないんだけど、全く見る所がないわけではなく、興味深い所はある。

 上記あらすじの通り、リボンとケンカして飛び出してしまったひめは、めぐみの親友「ゆうゆう」こと大森ゆうこと出会い、彼女の家である弁当屋「おおもりごはん」へ行く事となる。弁当をご馳走になったひめは店の手伝いをする事となり、ジャガイモの皮むきをお願いされる。このシーンが実に興味深いのだ。
 別にアニメーション的に綺麗にジャガイモの皮を剥いたり、ひめやゆうこがぬるぬる動くわけでもなく、店の裏でジャガイモの皮を剥きながらひめがゆうこから料理の話を聞く、というだけのシーンなのだが、ここが妙に印象に残る。
 子供っぽいひめと比べれば、随分とおっとりとしておとなしいゆうこがひめを諭していく格好なのだが、店の裏手のあまり陽の当たらない場所で、座ってジャガイモの皮を剥く割と単純な作業をしつつ、ひめの疑問をゆうこがやんわりと答えていく様子は随分と落ち着いた雰囲気で、普段騒がしくあまり素直でないひめであるが、今この時は、おとなしくゆうこの言葉を素直に聞くのだ。このめぐみといる時ではないひめがポイント。
 初めはせっかくシェフに変装したので、カッコ良く調理したいと言い出すひめであったが、淡々と皮を剥きつつ淡々と話すゆうこの雰囲気に、少々語弊があるかもしれないが、ひめはのまれていく。ゆうこの穏やかな雰囲気にほだされて、ひめはゆうこの言葉を素直に聞き入れ、またそこから考え、素直に気持ちを出す事が出来た。ゆうこだからこそ、ひめは料理を作ってくれる人の気持ちに気付く事が出来たのだ。またこのシーンは顔のアップのカットが多く、ひめがゆうこの言葉を聞き、考え、気付く様を表情がよく表している。
 それだけではなく、ここは他に何をするでもなく、ただ淡々とジャガイモの皮を剥きつつ、というのが効果的だ。
 さほど難しい作業ではないので、ひめはゆうこの言葉に耳を傾ける事ができる。とはいえ、不慣れなひめはジャガイモの実も一緒に剥いてしまい、小さくなってしまうのに対し、ゆうこのジャガイモは綺麗に皮を剥いている。そういった中でもゆうこの料理する人の話は続き、ゆうこは「こうするんだよ」と言うでもなくひめに手を添えて、ジャガイモを少し剥いてあげる。穏やかなゆうこだからひめは教えられ気付く事があった。思うにこれはめぐみではダメだったのだ。
 このシーンの前に、大使館にて販促玩具での誠司とめぐみの会話で、ひめとリボンの為にがんばっちゃおうとするめぐみに対して、誠司は「お前、強引すぎるぞ。ふたりの気持ちをちゃんと考えたのか」と忠告している。「大丈夫だって!」と答えるめぐみであるが、誠司の忠告は実に的を射ていると言って良いのではないか。
 めぐみはとても優しく、そしてとても意志が強い。こうと思えば真っ直ぐゴー!なのだ。それは素晴らしい事ではあるのだが、悪く言えば我が強いとも言える。この場合、ひめとリボンを仲直りさせたい一心で、上記ひめとゆうこのシーンの後に迎えに来ためぐみは、「早くふたりに仲直りしてほしくって」と言う。めぐみに全く悪気はないのだけど、あまり素直でないひめにそんなこと言ったら逆効果である。事実ひめは「わたし悪くないもん」と言ってそっぽを向いてしまう。
 めぐみは例えば一緒に何かをがんばろう!とか、一緒に楽しくイエー!って時には最高の相棒であろうけど、今回のようなケンカの仲裁や繊細な出来事にはあまり向いていないのである。人それぞれ、接し方があるよねっていう意味で、めぐみとゆうこのこの対比もなかなか興味深い点でありました。

 とまぁ興味深い点はそれくらいで、その他と言えば、戦闘で随分とひめは凛々しくなったよなぁ。第1話で戦えば全戦全敗でサイアークにあんなに怯えていたというのに、今はタンカ切ってサイアークの前に立ちふさがるのだから、けっこうな成長ですよねー。見ていて微笑ましいです。
 戦闘で言えばゆうこもだ。なんだかよく分からない巨大な化物サイアークの前に立って、「逃げた方が身の為ですぞ」となじるナマケルダに「逃げるもんですか!」と脅しに屈しない彼女の勇気たるやと思わずにはおれん。自分の家が標的だからとは言え、普段おっとりニコニコな彼女が見せる勇気は印象に残る。さすがはキュアハニーと言った所でしょうか。(って、意外にも違い人物がキュアハニーだったらどうしよう/笑)
 ともあれ、1本のお話として、さしておもしろいお話ではなかったのですが、まぁ興味深い点はありました。全体的にこのハピネスチャージプリキュア!はパッとしない感じがするので、もうちょっと目標なり目的なりがはっきりすれば良いかなーと思うのですが。今の所、ひめの成長譚みたいになっていて、まぁそれはそれで彼女を気に入っている自分としては良いのですが、主役のめぐみが主役っぽくないのはどうなんだ。どっちかって言うとひめの方が主役っぽいよなぁ。

今週のプリキュア
 今回のプリキュアは「キュアイーグレットさん」でした。
 やっぱ舞は美人さんだよなぁ。可愛い。どーでいーけど、中の人である榎本温子さんの普段の声はお姉さんっぽい声で、舞と全然違うんですよねー。
 けっこう昔にwebラジオで「絵があると高い声が出るんだよねー」と舞みたいな声を出されていた事があって「おおっすげぇ!」と感心した事を思い出しました。
 次回はキュアアクアさんのようです。ああ、なんかすげー久しぶりな感じ。オールスターズでもNSから声の出演無いものなぁ。

今週のまたみてね
 は、やっぱり似顔絵でした。前回も書きましたが、メインターゲットの皆さん的には良いんでしょうけど……いやいや、やっぱりプリキュアはメインターゲットの皆さんのものなんですよ、うんうん。大きなお友達は彼らを邪魔しないように応援しよう。

凪のあすから 第二十話 ねむりひめ

2014年03月11日 | 凪のあすから
意外に早いお目覚めで。

 そんな今回のお話は…
 おじょしさまの墓場で眠るまなか見つけ地上に連れ出した光たち。自分たちと同じようにすぐに目覚めると思っていたが、一週間経ってもまなかは眠り続けたままだった。
 光、要、ちさきは、まなかを目覚めさせる手がかりを探すため連日汐鹿生に潜っていた。一方、美海とさゆも学校の図書室でさまざまな文献を調べることに。
 白雪姫からヒントを得たさゆの「光がまなかにキスしちゃえばいいと思うんだ」というひと言を強く否定する美海。そこで美海は本当の自分の気持ちに気付くのだった……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は冒頭に書きましたように、ラストでまなかが目を覚ます、という話なんだけど、基本的にはそれまでの美海という所がメイン。のような気がする。
 いつものように、なんやかんやありつつまなかの目覚めまで持っていくんだけど、今回のお話のポイントは大きくふたつ。ひとつはあらすじにあるように、美海がもしかして自分はまなかが起きなければいいと思っている?と気付く事。
 恋する乙女の美海を思えば、それは分からんでもない話ではあって、まぁまなかを恋敵とすれば割と当然の感情ではある。しかし問題は、美海としてはまなかを嫌っているわけではないということだ。1クール目で、シシオ四人衆の輪の中に入りたいと思っていた彼女としては、同い年になった事もあって、光や要同様に起きてほしいと思う一方で、光が想いを寄せるまなかが目を覚ます事を恐れてもいるのだ。
 劇中あったように、光のまなかに対する想いは、揺るぎなく真っ直ぐで強い。滅だし寝込んでしまうくらい無理をしてまで、まなかを起こそうと必死な様を延々と見せている。ひとつ屋根の下に暮らし、間近でそれを見ている美海にとって。それは光らしく好ましい一方で驚異でもあるのだ。
 それ故、図書室でのさゆの「キスしちゃえばいいんじゃない」という提案を、「それはダメ!」と頑に否定したのだ。さゆの言う通り、何が目覚めのきっかけか分からないので、ただまなかに目覚めてほしいだけならば、それは試していい事なのだが(まぁ14歳という歳を考えれば、ホイホイ試していい事ではないような気もしますがそれはそれ)、恋する乙女としてみれば、好きな男が他の女にキスしてる所なんか見たくないのも当然である。しかしその提案があって初めて美海は自分が訪販する思いがある事に気付いた。要はその想いは無意識的だったのである。
 というのがひとつ目のポイントで、思わず自分の気持ちに気付いてしまった美海は自己嫌悪に陥ってしまったわけだが、まぁ上記しましたが、それはむしろ人間としては普通ではあって、見ていて「美海がそう思ってしまうのも仕方ない」と思わせることが狙いなのだろう。人を好きになった事がある人間ならば、美海の気持ちが分かろうというもので、それで美海がうあー自分はなんてヤツなんだーと落ち込んでいるのをどう持ち上げるのかを気にさせる。そこですかさずふたつ目のポイントである。

 紡が美海のエナの事で電話した所、彼女が泣き出してしまったので、ふたりで話をするという件。
 話の流れは自分に上記した思いがある事を嫌悪する美海に、紡はそれは自分も同じであると告白する。光と要が起きなければ良いと本気で思っていたとする紡は、ちさきが自分の前から居なくなる気がして怖かったと言う。
 美海はここで紡の気持ちを知るわけだが、物語的にも、彼が自分の想いをこうまではっきり言ったのは初めてである。自分はどうやら分かりにくいようだ、という前フリがあったからかもしれないが、なんにせよ、そんな彼がはっきりと言ったわけだから、それだけ真剣に美海の話に乗ったということでもある。
 紡は続けて「でも結局、目覚めた時は嬉しかった」と言う。美海は光もまなかも大切だから苦しいのだという紡。それは彼も同じだったのだ。かなり要約してしまえば、好きになるってことは「そーゆーもんである」という話なのである。どっちも大切なのだから、どっちの気持ちもある、この歳になれば正にそーゆーもんであることは重々承知なんですけど、14祭の美海にとって、それは初めて知る事であったのだ。
 とは言え実感の無い美海ですから、本当に自分はそう思えるのか分からない。もしかしたら本当に起きなければ良いのにと願っているのかもしれない。だから自分も紡のように思えるのだろうかと聞く。紡は美海もきっとそう思えると答える。それは美海にとっては随分な救いであったのだろうことは、今回のラストで分かる事となる。

 寝ているまなかに話しかける光の所にやって来た美海は、優しい笑顔でさゆの提案を口にするのだ。紡の話を聞いて美海は少し吹っ切れたのである。まなかが目覚めたとしても、きっと自分は嬉しいと思うだろうと。
 少々言葉足らずな美海は、ただ「キスしてほしい」と言ってしまい、光に自分にキスしてほしいと言っていると誤解され、ちゃんと説明するも、14歳男子にキス性と言われて出来るもんでもなしで、すったもんだしている所でまなかが目を覚ます。相変わらずとぼけたヤツである(笑)。
 とぼけているかどうかはともかく、まなかが目を覚ました所で引っぱったわけだが、自分としましては少々引っ掛かる部分がある。まなかが目覚めるきっかけはなんだったのであろうか。
 光が無理して熱出して寝込んでしまうほど思っても目覚めなかったのに、ひょんなことから突然目を覚ましたかのように見えますが、思うに美海の心境の変化がきっかけだったのではなかろうか。
 マナか救出の際にうろこ様は、何かを失って何かを得れば差し引き同じみたいな事言って、それはまなかと美海のエナの事でもあるんでしょうが、彼女たちが対であるともとれる言いようである。実際まなかのエナがなくなってみ海にエナが出来たわけだし。
 まなかに関して美海は何かしら深く係っているような気がしますが、はてさてどうなりますやら。まぁ、私の予想はアテにならない事の方が多いので、さもありなんな結果になりそうですが(苦笑)。

14/03/05

2014年03月05日 | 日記?

■今日の一枚 レジーナさん(2種)
 大きいのはこちら(別窓)「夜」 「通常」
 (web拍手を送る)
 通常のまず作ったんですけど、なんかレジーナは明るい感じが今ひとつピンとこなかったので「夜」の方もサクッと作ってみました。
 夜の方は、ほぼなんもしておりませんが、なんとなくレジーナのイメージに合うよなぁ。
 たぶん最終回後に、「夜の方が悪いヤツが動くのよ!」とか言っちゃって、マナの部屋をこっそり抜け出し夜な夜な大掃除(悪いヤツを)。その内なにかにキレて大暴れしてしまった所、それがニュースになって流れ、マナたちの知る所に。もちろんこっぴどく怒られました、六花さんに(笑)。
 たぶんレジーナを怒る役目は六花さんなんだと思います(マナはレジーナに甘そうだから)。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。

■今週と先週のたんぽぽちゃん
 何はなくともまずは「ケモ缶(猫用)」だよな(笑)。どー見てもキャットフードなんですけど。
 そしてなけなしの貯金を崩して借りた特訓場(と言う名の遊び場)は、あっという間に爆破されるし(笑)。そーいや部室(と言う名の遊び場)作った時も、あっという間に土砂崩れでなくなってましたねぇ。
 なによりKMM団のみなさんは、馴染むの早っ!なんかもうすっかりメインのお二人と友達って感じ?姫さま的にはどーでもいーって感じなんでしょうが。
 ともあれ全然話に絡んでこないけど、いつも微妙に居るサブキャラっぽさがステキング。
 たんぽぽちゃんは、みんなと一緒になんかしてるのが楽しくてしょうがないんだろうなぁ。そーゆーとこが可愛い。ウィッチ!ウィッチ!



 すごくどーでもいーけど、ちょっと前にウィッチ☆アクティビティのCDが届きまして、絶賛超ヘビーローテーション中。
 やっぱり変な曲は良い。心が和むわ。
 

ハピネスチャージプリキュア! 第5話 めぐみとひめ!仲良しおたすけ大作戦!!

2014年03月04日 | ハピネスチャージプリキュア!
教育テレビみたいだ。

 そんな今回のお話は…
 少しずつ、学校にも慣れてきたひめ。今日は放課後、めぐみの家でおやつを食べることに。
 めぐみのお母さんがパンケーキを焼いてくれるんだって!大喜びでめぐみについて行くひめだけど、なかなかめぐみの家に辿り着けないの。
 そのわけは、めぐみが人助けに大忙しだから。道にポイ捨てされているゴミを拾ったり、迷子の女の子のママを捜したり、初めて会った男の人のプロポーズのお手伝いまで…!
 その度にプリカードを出して、ふたりは警察官やお花屋さんにフォームチェンジ!!おかげでひめはもうクタクタ…。
 だけど、めぐみはみんなの笑顔を見て、 とってもうれしそう!
 ようやくめぐみの家に着いて、めぐみのお母さんの手づくりパンケーキを食べて、とってもハッピーになるひめ。
 だけどめぐみとお母さんが仲良くしている姿を見ていたら、離ればなれになっているパパとママを思い出して寂しくなってきて…。
 以上公式のあらすじ。

 今回のお話は、冒頭に書いたように教育テレビみたいな感じ。プリカードの変装で人助けをしていたら、幻影帝国にそれをエサにおびき出されて~というのが大体の流れで、正直に言えばアクションも大したこともなく、何かしらお話でおもしろい部分があったわけでもないしで、けっこう退屈な話ではあるが、興味深い点が全く無いわけではない。

 変装して人助けは、そういうことをしたという事が分かっていれば良いので放っておいて、今回一番のメイン所は上記あらすじの後である。
 あらすじにあるように、仲の良いめぐみと母である愛乃かおりを見て、帰り道すがらひめは「めぐみはお母さんと仲が良くていいなぁ」と言う。以前語られた通り、ひめはブルースカイ王国ただひとりの生き残り。彼女の両親は国民と一緒に鏡の中に閉じ込められているのだ。
 いつも元気いっぱいのひめであるが、よくよく考えればこの通り悲劇のヒロインなのだ。しかしひめは、こうなってしまった以上、仕方の無いことである、というふうには捉えてはいるようで、もちろんめぐみと母を見て羨ましくも寂しい気持ちではあるのだが、あらすじの最後の一文のような、今にも泣き出してしまうようなことはなく、「私も食べたくなっちゃったな。お母さんの手料理」と言って笑顔を見せるのだ。
 その笑顔は決して強がっているわけでも無理をしているわけでもない。ただめぐみと母が微笑ましく、そしてそんなふたりを見て母を思い出して少し寂しく、だからとて落ち込むほど子供でもない。そういう笑顔なのである。
 そんなひめにめぐみは彼女の手を取って「絶対助けに行こう!でもって、全部のカードを集めてひめの願いを叶えよう!」と言う。ここまで、散々人助けして来ためぐみであるし、なにより、そう言うめぐみの真剣な眼差しは、めぐみが心からそう思っていることを裏付ける。出会ってからめぐみを見てきて、またこの彼女のまなざしを見て、それがただの同情ではないことをひめはもう知っている。そんなめぐみと友達になれたことを随分と心強く思ったであろう。だからそう言って手を握る彼女に「うん」と笑顔で応えるのだ。
 そこでひめはふと疑問を持つ。自分はいいとしてめぐみは何を願うのかと。その問いにめぐみは、お母さんを元気にしてほしいと願うのだと言う。
 えっ?と驚くひめ。それもそのはず、さっき見ていた彼女は、めぐみがそう願うようには見えなかったからだ。思えば第1話でめぐみの母かおりは咳き込んで調子の悪い様子を見せていて、風邪をひいているのかなと思っていたが、どうやら病気を召されているようで、めぐみ曰く、いつもたくさんの薬を飲んでいるという。
 だから願いが叶うとしたら、母を元気にしたいのだと遠くを見つめていうめぐみに、ひめは「じゃあ、たくさんカードを集めてお互い願いを叶えよう!」と言う。このひめの言葉にも嘘偽りなどこれっぽちも無い。自分を想ってくれる、真剣に考えてくれる初めての友達の願いをただ叶えてあげたいのだ。
 遠くを見つめていためぐみはひめの方に向き直って、「うん。一緒に」と笑顔で付け加えるのであった。劇中めぐみの親友大森ゆうこが、ふたりを見て「仲良きことは美しきかな」と言うのだが、正しく美しき友情と言うべきシーンであった。

 Bパートからは戦闘。幻影帝国幹部ホッシーワが変装してチョイアークに襲われているフリをしてプリキュアをおびき出す。
 困っている人を見たら手を差し伸べずにはいられないめぐみは、なんか怪しいと想っているひめに変身を促し、まんまとおびき出されてサイアークに拘束されてしまってからが戦闘での見所。
 ホッシーワ曰く、めぐみの人助けは自己満足であり、その為に仲間を巻き込み、自分こそ自分勝手であるとする。めぐみ自身はどうあれ、今ひめを巻き込んでしまっているのは事実なので言い返せないラブリーであったが、プリンセスは「ラブリーは自分勝手なんかじゃない!」と言い放ち、確かに人助けはメンドクサイし大変であるけど、めぐみといると心が暖かくなるのだと言う。そして「友達のこと悪く言わないで!」と閃光を放ち拘束を解くのだ。最初ダメプリキュアであったひめのポテンシャルの高さもさることながら、ここは何故プリンセスが力を発露したかを考えるべきだろう。
 上記した通り、めぐみの言動には嘘は無い。彼女の言う、自分が損をしたり大変な目に遭ってもみんなが幸せならそれでいいは、決して自己満足のいい子ちゃんぶって自分が気持ち良くなりたいなどと思っていないことをひめはよく知っている。Aパートで自分を想い、真剣に考えてくれている初めての友達は、ホッシーワの言うことには当たらないと知っている。だが、このまま屈してしまってはホッシーワの言うことを認めてしまうこととなる。ひめにはそれが我慢ならないのだ。めぐみは決して間違ってはいないと証明したいとする想いが力となったのである。自分の為ではなく人を想ったからこそ、プリンセスはこれまでにない力を発揮できたのだ。
 これまでひとりも友達のいなかったひめ。めぐみという友達を得て、友情を育み、これまで得られなかった経験を得て、彼女は人としてプリキュアとして成長したと言えるだろう。拘束から逃れれば、後はもう今週のビックリどっきりモンスターを浄化するのみである。

 事後もまた少し興味深い。
 めぐみはひめの手を取って「ありがとう」と礼を述べるのだ。当のひめは何故礼を言われるのか分からない。めぐみはひめと一緒にプリキュアやれて改めて嬉しいと思った、だからありがとうなのだと言う。
 戦闘でホッシーワに自分のしていることは自己満足でいい子ちゃんぶっていると言われ、めぐみは自分がそんなふうに見られていることにショックを受けている様子であった。がしかし、ひめはめぐみはそうではないと否定し、彼女を肯定し証明してみせたのだ。
 スーパーヒロインらしいめぐみであるが、自分のしていることを悪意を持って見られ、少なからずショックを受けざるを得なかった。だが、一緒に人助けの象徴であるプリキュアをやっているひめが支え、まためぐみのそれは間違っていないとしてくれたことは、礼を言うべきことであったし、なによりひめと友達になれたことを感謝したのであろう。弾んだめぐみの声と笑顔から、そういう事が窺える。
 これまでめぐみがひめを支え、またフォローして、「お姉ちゃんと妹」という印象が私にはあったのだけど、このシーンで支え支えられての対等の友情になったような気がします。

 まぁ前述しましたが、ひとつのお話的には教育テレビな感じだし、アクションもさして動かないしで退屈ではあったものの、上記した通りのふたりの美しき友情や、話の流れとしても、めぐみの人助けという所が最後まで繋がっていて、脚本としては欲で着ていたように思います。惜しむらくるは、見せ方がもったいなかった。
 戦闘でいい子ちゃんぶっていると言われた時や、仲間を書き込んだと言われた時のシュンとした表情は、悪意のある見方をされて、もっとハッとしてショックを受けている様子を見たかったし、プリンセスがひっくり返すのも、もっと激昂するような感じであった方がメリハリがあって良かったような気がします。
 ともあれ、難点は多々あれど、ひめとめぐみの友情をいう一番見せたかったであろう点は、印象に残って気持ちが良かったのは確かである。

 あぁそういえば、あんまりお話には関係ありませんが、ひめが「騙される方より騙す方が悪いに決まってるじゃない」と言ってくれて感心。ひめがこんなことを言えるようになっただけでも彼女の成長が知れるというものである。
 ただ、「騙される方より」は余計である。他のシリーズでも何回も紹介しておりますが、キュアドリームの名言「騙す方が悪いに決まってるじゃない!」なんですよ、やっぱり。
 騙される方は全く、これっぽっちも悪くない。騙す方が100%悪い。どう考えてもそうですよね。見事な正論が実に気持ちが良いし胸のすく言葉です。大人になると薄汚れてしまったりするものですが、プリキュアに限らず「騙される方が悪いんだよ」というよくある台詞を耳にする度に、私は「騙す方が悪いに決まってるじゃない!」を思い出し、この気持ちは大切にしたいなぁと思うのです。

今週のプリキュア
 ABC公式にある通り、今回のプリキュアは「キュアハッピーさん」でした。原画は川村敏江さん。
 次回はキュアイーグレットさんのようです。おおっ!久々にまいまいが動いて喋っているのを見れるなぁ。舞は歴代の中でもけっこう美人さんだと思うんですよねー。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは、募集している似顔絵です。これから毎週これっぽいなぁ。メインターゲットとしてはいい企画なのかもしれませんが、大きなお友達としましては残念である。
 似顔絵の募集も年齢制限あるしなぁ。無かったら絶対描いて送るのに!

凪のあすから 第十九話 まいごの迷子の…

2014年03月02日 | 凪のあすから
ちさき、エロっ!(笑)

 そんな今回のお話は…
 “おじょし様の墓場”で厚いエナの膜の中で眠るまなかを見つけた光たち。
 エナを失いかけていた彼女をなんとか地上に運び潮留家まで連れて行くが、まなかはまだ眠ったままだった。
 その後、医師の診察を受け、エナは無くなったものの身体に異常がないと分かり、ホッとする一同。
 医師が帰ったあと、眠るまなかにひとり話しかける光の姿があった。それを見る美海は何を想うのか。
 一方で勇を見舞いに行ったちさきは、勇からおじょし様の話には続きがあると聞かされるのであった。
 以上公式のあらすじ。

 物語の進展としてはあんまりないのだけど、今回はちさきがメインで、彼女の揺れ動く心情と共に彼女の周囲を見事に描いている。
 シシオ四人衆の中では唯一冬眠することがなかったちさきは、当然5年分歳をとっているわけで、そりゃ中学生ともうすぐ二十歳は全然違うというものである。光たちは14のあの頃のままなのだが、自分はそうはいかない。14のままではないけれど、それでもちさきの中の気持ちには変わらないものもある、という微妙なちさきの立ち位置といいますか、19歳のちさきの14歳の心とでも言うような、ギリギリ大人でギリギリ子供みたいな不安定さがたまらない。

 まず最初の、眠っているまなかに光が話しかけているのを、美海がこっそり覗いているのを見てしまうちさき。
 そんな美海を見てのちさきは、モノローグで「可愛いなぁ」などと言っているのだが、それは分からない話ではないなぁ、この歳になると。その後のモノローグでもあったように、19歳にもなれば、それだけに一所懸命というわけではいかないもので、それが許される年齢の人たちを羨ましくも微笑ましい。9歳の頃から知っている美海の淡い恋心を知って、子供だと思っていたけれど、あの頃の私たちと同じ歳なのだと思い、ふと電源の入っていないテレビに写った自分を見る。
 今の自分の姿を見て、ああ自分はあの頃とは違うのだと気付かされることとなるわけだが、14祭の美海の恋を知って、可愛いなぁあの頃の自分もそうだったなぁ、などと思いにふけってしまう時点で、それだけ歳喰ったことが窺えるのに、見た目的にも違うのだと視聴者に印象付けて、ちさきだけ変わってしまった、ある意味で取り残された感を見せている点が上手い。ちさきひとり5年の時間を経ているわけだから、どーがんばってもあの頃と同じってわけにはいかないのも当然。ちさきはどうなってしまうのかなぁと思わざる得ないではないか。

 その後の紡の家でのシーン。紡と大学教授が、美海のエナのことや海村に入れたことを当分公表しないという件。
 要はそれを「情報の隠匿」と言い、あからさまな反感を持つのだが、大人としてみますと、どー考えても紡の言うことの方が正しい。ここではもちろん正しい正しくないの話ではなく、1クール目でけっこう大人っぽかった要が、ここで随分と子供っぽく見えるのがおもしろいではないか。
 紡の言うことはもっともで、急いて公表すれば美海に迷惑がかかるのは明白なのだし、助成金云々の話もこれから先のことを考えれば、ひとつずつ手順を追っていくことの方が何かと良いのだけど、要としては、早いとこ海村には戻ってほしいし、なにより金だの学会だの言われると、おいおいちょっと待てよとなってしまうのも無理はない話である。なんやかんやの手順など14歳には分からないことなのだし。
 まぁそれもさることながら、ここでは19歳に挟まれた14歳の要、という所がポイントで、大人っぽい要はここでは子供なのだ。紡の言うことはちさきにも分かって、要はちさきに「大人なんだね」と捨て台詞を吐き部屋を出て行って「くそっ!」と一人ごちる。
 5年一緒にいた紡とちさき、そして5年のリードを許してしまった要。5年という時間が彼らを大人と子供に分かってしまっているのだ。まぁそれは当然なのだけど、本来は同い年の彼らが、こんなことになってしまったモニョモニョ感と言ったらないのだが、それが逆に、彼らの関係が最終的にどう落ち着くのかを気にさせてくれる。

 さて、ここからが個人的には今回の一番の見所である。
 要に「大人」と言われたちさきは、自室にて中学の制服を引っぱり出し、あまりの懐かしさに袖を通そうとするのだが~という件。正にギリギリ大人でギリギリ子供の19歳のちさきを見ることが出来る。
 19になって良い意味で肉の付いたゴイスなバディのちさきなんですけど、14の頃に着ていた制服を「入る」と思って着ようとしてしまう辺り、彼女があんまり自分が変わっていることに自覚が無いことが窺える。それはともかく、脇のファスナーが最後まであがらなくて、「あれ?あれ?」とか言いつつ思いっきり無理矢理あげて着てはみたものの、当然制服はちんちくりんで、異様なエロさを発揮してしまう(笑)。そこで下から紡が風呂が冷めるぞと声をかけられ、脱ごうとするが今度はファスナーを下ろせない。また奮戦しているとスッ転んで大きな音を立ててしまい、心配した紡と要が部屋に入ってきてエロい制服姿を見られてしまう。という今回一番の笑いどころであり微笑ましいシーン。
 前述した通り、中学時の制服を迷いなく入ると思ってしまう自覚の無さ、姿見で思わずエロイ格好になってしまったこと大人の女であることを見せ、次に脱げなくてワタワタして転んでしまう子供っぽさを見せ、やって来た紡と要を追い出してまた鏡を見てあの頃の自分ではないのだと自覚する、子供のようでもあり大人でもある19歳のちさきがよく表れていると言って良いだろう。
 この後でも、子供でないことを自覚したちさきが、紡の祖父の梅酒を飲もうとして紡に見つかり、未成年だからと焼酎の入っていない梅ジュースを梅酒と思い込んで酔っぱらってしまったりする子供っぽさであったり、酔っぱらって眠ってしまった色っぽさであったりを見せ、ちさきが変わったようで変わってない、変わっていないようで変わった様子を今回は延々を見せ続けている。
 梅酒のシーンで、ちさきは大人になるって色んなものを無くすこと?と言う。光が眠っているまなかに話しかけていることはショックでなかったのに、光を覗き見る美海の目は、今の私にはきっと出来ないと、そっちの方がちさきにはショックであったのだ。もうあの頃の自分ではないのだと、気付いてしまったのだ。
 その後、海村へひとりで行くちさきは潮に流されてしまうも、光に助けられ海村へ着く。助けられた時に抱きしめられて、看護士の実習で触った男の人と全然違う光の身体に、またもちさきは自分がひとり大人になったと思い知らされるのだが、光はそんなちさきにお前は全っ然変わってねーなーなどと言う。
 その後、物語的な進行の話をし、光に手を引っぱられるちさきは、アバンであった子供の時のことを思い出し、自分は確かに変わったのであろうが、でもやっぱり光のことが好きなのだと改めて思う。
 確かに身体は成長し、それに伴って心も5年の月日と共に大人になった。だがそれでも変わらない部分は確かにあり、光は今のちさきからあの頃と同じちさきを見出しているし、ちさきとしても自分の中に変わらない部分を見つけたのだ。
 変わりゆく世界と自分、光たちが戻って来たことでちさきの揺れ動く心と身体は、五年もの間宙ぶらりんであったが、今ここで、それは小さいものであるのかもしれないが、確固たる道しるべを見出した。

 先にも述べましたが、今回は揺れ動くちさきの心情がよく表れていて、見ていてとてもおもしろかったし、なによりちさきが実に愛らしく思えた。それに伴って、彼女に思いを寄せる紡と要のひとつ屋根の下での三角関係の人間関係、そしてちさきが思いを寄せる光と目覚めないまなかと語られることの無かった伝承の続き、と物語の方もこれからどうなっていくのかと興味を惹かせる作りになっていて見事。ひとつのお話として見応えがありました。やるなぁ、吉野弘幸。
 また脚本だけでなく、それを表した演出も見事であったと言えるのではないでしょうか。特に何か事件が起こったというわけではないのですが、メインのちさきを中心に、揺れ動くキャラクターの心情を良く見せていたと思います。

 しかし、けっこう何回も言ったと思いますが、この物語はどうなったら終わりになるのかよく分からんなぁ。