派手さはないけど、六花さんはお話に恵まれてるなぁ。
そんな今回のお話は…
「大人になったら、お医者さんになりたい。」それが六花の“夢”。
「だけど、もしかしたらお医者さんのお母さんに憧れているだけで、わたし、本当にお医者さんになりたいのかな…?」
六花が悩んでいると、亜久里が現れた。そして、「自分の本当の気持ちに向き合ってみては?」とアドバイスしてくれるの。
そういえば、生徒会書記になったのも、プリキュアになったのもマナが一緒だったから。自分の本当に気持ちって、なんだろう・・・!?
悩む六花は、ラケルと一緒に夜の海へ出掛けたわ。すると、波打ち際に誰かが倒れているのを見つけるの。
近づいてみると、それはジコチュートリオのひとり、イーラ!放っておけない六花が手当をしてあげると、イーラが目を覚ました。
でも、いつもと違ってイーラはとってもいい子。どうやら、自分のことも六花のことも覚えてないみたい。
六花とイーラは、このまま仲良しになれるのかな?そして、六花の将来の“夢”は、変わっちゃうのかな?
以上公式のあらすじ。えーと……「夜」の海には行っていませんよ?
冒頭書きましたように、お話は良く出来ていて六花さん好きとしてはとても楽しめたのですけど、正直、今回のお話にどう感想しようか悩む。言わんとしている所はすごく良く伝わっているんだけど、シナリオ上手過ぎてどこを引き合いに出して良いかよく分からなくなるのだ。
まぁ、メインどころと言うか、サブタイ的な今回のお話の本質って言うのは、医者になりたい六花さんだが、それは医師である母への憧れなのでは?という所から、六花さん自身が自分が本当に医者になりたいのか、本当に純粋にそう思っているのか、本当の自分の気持ちはどこにあるのかに悩み、その悩みの解決である本当の自分の気持ちを知る様子を描くこと。
そういうことを踏まえつつ、あらすじにあるように落雷事故によって記憶を失ってしまったイーラを発見保護することとなった六花さんであったり、「医者」ってどういう立場なのか、そして敵である記憶を失ったイーラは……という所でも切り込んでいて、これらを一本に無理なくまとめてあるシナリオは実に見事だなと思ったのだが、こんなつたない感想を書いている身としては、それを上手く伝えられなくて困るのだ(笑)。
シナリオの上手さという所では、六花さんと言えばサブタイにあるように、六花さんと言えば今となってはお悩み系担当みたいになっておりますが、今回も自分の本当の気持ちってなんだろう?という悩みから、記憶を失ったとは言え、敵であるイーラを保護して良いのか、さらにはイーラのことが他のプリキュアの皆さんに知られ、エースさんが今はどうあれ敵であることに変わり無しと彼に刃を向けるのをどうするのかと、悩みの三重奏の体を成していて、ただでさえ悩みを抱えている六花さんが、次々と選択を迫られどうしようかとなっていく中で、自然と彼女の気持ちが表れるようになっていく流れが見事。
また嫉妬回の時のように、かなり思い悩んでというような感じではなく、今回は六花さんが自分の気持ちを再確認する、今回のラストの言葉を借りれば「心構え」が変わる様子を描いていて、そこまで全く気付かなかった「嫉妬」とは違い、元々自分の中にある想いをいろんな角度から見たり、色々事件が起こる中で違った目線で見つめることが出来たりして、そんな中、薄ぼんやりとしていたものを、色々なことがある(あった)中で、はっきりと見ることが出来る角度を見つけた六花さんの、ああ、やっぱりこういうことだったんだ、というハッと目の前がクリアになる、もやが一気に晴れたような感じを自然な流れで見せているから上手い。
今回は色々と要素があって、そのひとつひとつが本質へと向っていてそれぞれにおもしろいんだけど、個人的な所としては、医者になりたい六花さんが医者をどう捉えるかがとても興味深かった。
敵であるイーラが怪我して波打ち際に倒れていて、放っておけないと助けて、記憶がないとなって看病する(介助の方が良いかな)。おそらくはメインターゲット的には六花さんは敵に対しても優しい的なことを思ったのではなかろうかと思うのですが、私からすると六花さんの行動は「優しい」こととは別の所だと思うんですよね。まぁ六花さんの優しさが全くの皆無では当然ないのだけど、その優しさを抜きにしても六花さんとしてはイーラを捨て置けない理由があるんですよ。
そもそも、医者っていうのは人の命を救う人のことですよね。そう、その人がどうあれ、自分が救える命を救うのが医者。と私が勝手に思っているというか、そうじゃないとおかしいんですよ。目の前に自分の知識と技術で救える命があったとして、それなのに何もしない医者って医者なの?って話になるじゃないですか。それを踏まえて、A国とB国が戦争になったとして、A国の医者の前にB国の兵士が息も絶え絶えに倒れていたら、A国の医者はB国の兵士を助けて然るべき、だと思うんですよね。長々と例を出しましたが何が言いたいかって言うと、医者は中立だってことですよ。
まぁそれは綺麗事なのかもしれませんが、でもそうあるべきですよね。頭の良い六花さんのことですから、その辺を理解しているか、そこまで考えていなかったとしても(まぁ14歳の医者になりたいなーって思っている女の子ですし)、はっきりと理解していなくともそんなようなことは薄ぼんやりと思っているはず。
だから傷ついたイーラを手当てするし、記憶を失った彼を放っておけない。エースさんにだとしても敵は敵と刃を向けられれば間に入り、イーラがこれまでしてきたことを踏まえても、傷ついている者を放っておけないし、助けないことで後悔したくないと微塵の躊躇も六花さんは見せない。エースさんの言うことは尤もではあるが、自分の中にある気持ちには反しているのだ。微塵の躊躇も見せないのだから、それは六花さんとしては絶対に譲れない所なのである。
そして戦闘中にイーラが記憶を取り戻すと、彼が敵として戻ったというのに「よかった」と言って笑顔を見せる。医者をどう捉えるかと上で書きましたが、六花さんはちゃんと医者というものを正しく捉えていたのだ。医者にただ憧れてなりたいのではないか?と思い悩んでいた彼女ですが、この一連の出来事を通して、ああ自分はやっぱり傷ついた人を助け、救える命は全て救いたい。その為に敵を助ける事となっても後悔はないのだと自らの気持ちを知り、医者になりたいという自分の想いは、ただの憧れではなく本当に将来への夢なのだと認識した。
こういうキャラクターの心情であったりが読み取れるということにおいても、今回の脚本は良く出来ているし、そこからのキュアダイヤモンドのパワーアップにつながっているのだから見事としか言いようがない。
あぁちなみに、医者の話を踏まえるとプリキュア活動に理屈がつかなくなりそうですが、六花さんは上記の思いがあるからこそ、ジコチューの所業が許せないし、また多くの人を救いたいという六花さんの気持ちに合致しているのでいーんです(川平風に)。
その他の六花さん的なことはいつものコーナーに回すとして、他気になった部分としましては、まずはなんと言ってもメイン所に絡んでくるイーラだろう。割とお約束な演出ではあるものの、記憶を取り戻す際の過去の出来事のフラッシュバックは、これまで熱心にこのアニメを見てきた者としては良いシーンですよね。
キュアダイヤモンドに遭遇した時のイーラの感想であったり、初めてキュアハートを見た時のことだったり、自分の悪行を思い出したりして、見ている側と一緒に「あんなこともあった。こんなこともあった」と思えるのは良い。それを踏まえた上で、記憶がなかった時の記憶があるイーラが「ジコチューのイーラ」を選んだというか、それが本来の自分であると認識するのが六花さんを見ていた分モヤッとして今後を気にさせてくれるではないか。
完全にこれまで通り、というわけではなく、イーラにも何か思うようなこともあったようで、プリキュアを助ける格好になったり、でも事後に六花さんに撒かれた包帯を取り捨てたりして、これからイーラと六花さんで新たなドラマが生まれそうでワクワクします。
お次ぎはもちっと細かい所でアバンのマナ。将来の夢は総理大臣だそうで、あぁマナが考えそうだなーと思ってちょっと微笑ましかったです(笑)。ってゆーかマナはそんな所を見据えてるんですねぇ。でも今のマナがそのまま総理になっちゃうと、ちょっと怖い気がするのはオレだけでしょうか?(笑)
後は真琴。記憶をなくしたイーラを「危険だわ」と難色を示すのは真面目な真琴らしい。トランプ王国で彼の所業を目の当たりにしているだろうし、なにより友達の六花を心配しているのです。でも興味深いのはそこじゃなくて、エースさんがイーラに刃を向けた時に、立ちはだかる六花さんに同調したことですよ。
納得は出来ないけど気持ちはラケルと同じ、とする真琴なので、エースさんの言うことは尤もだけど六花さんを信じる、ということなのですが、パッと見それだと真面目な真琴らしくないような気がしますけど、これはマナとレジーナの時と同じなんですよね。レジーナを信じられないけど、彼女を友達とするマナは自分の友達であるとした真琴ですから、この行動は理にかなっているしおかしく感じないどころか、むしろ、真琴らしいなと思いました。
ちゃんと過去の行動とつながっていることで「らしさ」を感じられるようになっているのだから、熱心にこのアニメを見ている甲斐があるというものです。
ああ、そういえば、プリキュア5つの誓いは「プリキュア足る者、自分を信じ、決して後悔しない」でした。
今週のマナ大好き六花さん
まずは本編に少し絡む所で、記憶のないイーラに「優しいんですね」と言われ、百面相してしまう六花さんが実に愛らしいのはさておき、この時の六花さんを考えるとおもしろい。
マナ大好き六花さんなんで、あんまり男に免疫無いからと捉えてしまいがちですが、上記医者の話を踏まえて考えるときっとそうではないのだろうと思われる。
傷ついた人を助けたいという気持ちはもちろん優しさでもあるのだけど、六花さん的にはむしろ医者的観点の方が強く、助けるべきと思ったのだ。だからそれを「優しさ」とされてしまうと妙に気恥ずかしいのである。不意に頭で考えるでもなく善行して、後でオレってなんかマンガの良い人みたいなことしちゃったなーと、良い事したのでいーんだけど何か恥ずかしいのと一緒。
また、いつも憎まれ口叩いていたイーラに真顔でそんなことを言われてしまったというなんだか変な感じも相まって、「にょは~、なんだこの変な感じは~」となっての百面相なんじゃないんですかねー(笑)。良い意味で一番普通の人六花さんっぽくて愛らしいですよね。
お次ぎはラストでの家族の会話。前半で久しぶりに家族三人揃うと思ったら急患に欠航で結局六花さんひとり。という所を見せているのが上手い。
劇中六花さんが言っていた通り「いつものこと」ではあるんだけど、あれだけ仲の良い家族ですから寂しくないはずはないんですよね。でも慣れてはいるし、でもちょうど相談したいこともあったし、でも久しぶりでたのしみにしていたしですごく微妙な感じが良いんですよ。特別沈み込むほど子供でないし、さりとて残念ではあるが、ラケルにそんな顔されるのも困る。と、今回の六花さんの役所の「悩む」を大きな所も小さな所も見せている点が見事。14歳にもなれば色々あるよね的なことなんだろう。
それを踏まえて最後に家族揃って、六花さんがやっぱり医者になりたいんだよ、今まで以上にと、両親の前で言って晴れやかな笑顔を見せて終わるのだから、なんとも清々しい気分になるではありませんか。素直に六花さんよかったねと思えます。
ちょいと細かい所では、イーラにオムライスを作ってやるシーン。ま、そこはいーんですよ。気になったのはエプロン。
嫉妬回の時にカエルの目覚まし時計使っているのが判明しましたが、エプロンもカエルとなると六花さんはカエルが好きなんですかね?女の子がカエル好きなんて珍しいですよねー。ああ、そういえば、同い年のビリビリ少女もカエルのキャラクター好きでしたね(引き合いに出すことではないなーと思いつつ/笑)。
今週のまたみてね
今回のまたみてねは「キュアハートさん」でしたって、えぇ~っ?!なんでダイヤモンドさんじゃないんだ?
次回はエースさん担当の様ですが……けっこうどーでもいーな(苦笑)。ヤツに思い入れないし。まぁこれを機に思い入れがあるような話になってくれればいーんですけど。
そんな今回のお話は…
「大人になったら、お医者さんになりたい。」それが六花の“夢”。
「だけど、もしかしたらお医者さんのお母さんに憧れているだけで、わたし、本当にお医者さんになりたいのかな…?」
六花が悩んでいると、亜久里が現れた。そして、「自分の本当の気持ちに向き合ってみては?」とアドバイスしてくれるの。
そういえば、生徒会書記になったのも、プリキュアになったのもマナが一緒だったから。自分の本当に気持ちって、なんだろう・・・!?
悩む六花は、ラケルと一緒に夜の海へ出掛けたわ。すると、波打ち際に誰かが倒れているのを見つけるの。
近づいてみると、それはジコチュートリオのひとり、イーラ!放っておけない六花が手当をしてあげると、イーラが目を覚ました。
でも、いつもと違ってイーラはとってもいい子。どうやら、自分のことも六花のことも覚えてないみたい。
六花とイーラは、このまま仲良しになれるのかな?そして、六花の将来の“夢”は、変わっちゃうのかな?
以上公式のあらすじ。えーと……「夜」の海には行っていませんよ?
冒頭書きましたように、お話は良く出来ていて六花さん好きとしてはとても楽しめたのですけど、正直、今回のお話にどう感想しようか悩む。言わんとしている所はすごく良く伝わっているんだけど、シナリオ上手過ぎてどこを引き合いに出して良いかよく分からなくなるのだ。
まぁ、メインどころと言うか、サブタイ的な今回のお話の本質って言うのは、医者になりたい六花さんだが、それは医師である母への憧れなのでは?という所から、六花さん自身が自分が本当に医者になりたいのか、本当に純粋にそう思っているのか、本当の自分の気持ちはどこにあるのかに悩み、その悩みの解決である本当の自分の気持ちを知る様子を描くこと。
そういうことを踏まえつつ、あらすじにあるように落雷事故によって記憶を失ってしまったイーラを発見保護することとなった六花さんであったり、「医者」ってどういう立場なのか、そして敵である記憶を失ったイーラは……という所でも切り込んでいて、これらを一本に無理なくまとめてあるシナリオは実に見事だなと思ったのだが、こんなつたない感想を書いている身としては、それを上手く伝えられなくて困るのだ(笑)。
シナリオの上手さという所では、六花さんと言えばサブタイにあるように、六花さんと言えば今となってはお悩み系担当みたいになっておりますが、今回も自分の本当の気持ちってなんだろう?という悩みから、記憶を失ったとは言え、敵であるイーラを保護して良いのか、さらにはイーラのことが他のプリキュアの皆さんに知られ、エースさんが今はどうあれ敵であることに変わり無しと彼に刃を向けるのをどうするのかと、悩みの三重奏の体を成していて、ただでさえ悩みを抱えている六花さんが、次々と選択を迫られどうしようかとなっていく中で、自然と彼女の気持ちが表れるようになっていく流れが見事。
また嫉妬回の時のように、かなり思い悩んでというような感じではなく、今回は六花さんが自分の気持ちを再確認する、今回のラストの言葉を借りれば「心構え」が変わる様子を描いていて、そこまで全く気付かなかった「嫉妬」とは違い、元々自分の中にある想いをいろんな角度から見たり、色々事件が起こる中で違った目線で見つめることが出来たりして、そんな中、薄ぼんやりとしていたものを、色々なことがある(あった)中で、はっきりと見ることが出来る角度を見つけた六花さんの、ああ、やっぱりこういうことだったんだ、というハッと目の前がクリアになる、もやが一気に晴れたような感じを自然な流れで見せているから上手い。
今回は色々と要素があって、そのひとつひとつが本質へと向っていてそれぞれにおもしろいんだけど、個人的な所としては、医者になりたい六花さんが医者をどう捉えるかがとても興味深かった。
敵であるイーラが怪我して波打ち際に倒れていて、放っておけないと助けて、記憶がないとなって看病する(介助の方が良いかな)。おそらくはメインターゲット的には六花さんは敵に対しても優しい的なことを思ったのではなかろうかと思うのですが、私からすると六花さんの行動は「優しい」こととは別の所だと思うんですよね。まぁ六花さんの優しさが全くの皆無では当然ないのだけど、その優しさを抜きにしても六花さんとしてはイーラを捨て置けない理由があるんですよ。
そもそも、医者っていうのは人の命を救う人のことですよね。そう、その人がどうあれ、自分が救える命を救うのが医者。と私が勝手に思っているというか、そうじゃないとおかしいんですよ。目の前に自分の知識と技術で救える命があったとして、それなのに何もしない医者って医者なの?って話になるじゃないですか。それを踏まえて、A国とB国が戦争になったとして、A国の医者の前にB国の兵士が息も絶え絶えに倒れていたら、A国の医者はB国の兵士を助けて然るべき、だと思うんですよね。長々と例を出しましたが何が言いたいかって言うと、医者は中立だってことですよ。
まぁそれは綺麗事なのかもしれませんが、でもそうあるべきですよね。頭の良い六花さんのことですから、その辺を理解しているか、そこまで考えていなかったとしても(まぁ14歳の医者になりたいなーって思っている女の子ですし)、はっきりと理解していなくともそんなようなことは薄ぼんやりと思っているはず。
だから傷ついたイーラを手当てするし、記憶を失った彼を放っておけない。エースさんにだとしても敵は敵と刃を向けられれば間に入り、イーラがこれまでしてきたことを踏まえても、傷ついている者を放っておけないし、助けないことで後悔したくないと微塵の躊躇も六花さんは見せない。エースさんの言うことは尤もではあるが、自分の中にある気持ちには反しているのだ。微塵の躊躇も見せないのだから、それは六花さんとしては絶対に譲れない所なのである。
そして戦闘中にイーラが記憶を取り戻すと、彼が敵として戻ったというのに「よかった」と言って笑顔を見せる。医者をどう捉えるかと上で書きましたが、六花さんはちゃんと医者というものを正しく捉えていたのだ。医者にただ憧れてなりたいのではないか?と思い悩んでいた彼女ですが、この一連の出来事を通して、ああ自分はやっぱり傷ついた人を助け、救える命は全て救いたい。その為に敵を助ける事となっても後悔はないのだと自らの気持ちを知り、医者になりたいという自分の想いは、ただの憧れではなく本当に将来への夢なのだと認識した。
こういうキャラクターの心情であったりが読み取れるということにおいても、今回の脚本は良く出来ているし、そこからのキュアダイヤモンドのパワーアップにつながっているのだから見事としか言いようがない。
あぁちなみに、医者の話を踏まえるとプリキュア活動に理屈がつかなくなりそうですが、六花さんは上記の思いがあるからこそ、ジコチューの所業が許せないし、また多くの人を救いたいという六花さんの気持ちに合致しているのでいーんです(川平風に)。
その他の六花さん的なことはいつものコーナーに回すとして、他気になった部分としましては、まずはなんと言ってもメイン所に絡んでくるイーラだろう。割とお約束な演出ではあるものの、記憶を取り戻す際の過去の出来事のフラッシュバックは、これまで熱心にこのアニメを見てきた者としては良いシーンですよね。
キュアダイヤモンドに遭遇した時のイーラの感想であったり、初めてキュアハートを見た時のことだったり、自分の悪行を思い出したりして、見ている側と一緒に「あんなこともあった。こんなこともあった」と思えるのは良い。それを踏まえた上で、記憶がなかった時の記憶があるイーラが「ジコチューのイーラ」を選んだというか、それが本来の自分であると認識するのが六花さんを見ていた分モヤッとして今後を気にさせてくれるではないか。
完全にこれまで通り、というわけではなく、イーラにも何か思うようなこともあったようで、プリキュアを助ける格好になったり、でも事後に六花さんに撒かれた包帯を取り捨てたりして、これからイーラと六花さんで新たなドラマが生まれそうでワクワクします。
お次ぎはもちっと細かい所でアバンのマナ。将来の夢は総理大臣だそうで、あぁマナが考えそうだなーと思ってちょっと微笑ましかったです(笑)。ってゆーかマナはそんな所を見据えてるんですねぇ。でも今のマナがそのまま総理になっちゃうと、ちょっと怖い気がするのはオレだけでしょうか?(笑)
後は真琴。記憶をなくしたイーラを「危険だわ」と難色を示すのは真面目な真琴らしい。トランプ王国で彼の所業を目の当たりにしているだろうし、なにより友達の六花を心配しているのです。でも興味深いのはそこじゃなくて、エースさんがイーラに刃を向けた時に、立ちはだかる六花さんに同調したことですよ。
納得は出来ないけど気持ちはラケルと同じ、とする真琴なので、エースさんの言うことは尤もだけど六花さんを信じる、ということなのですが、パッと見それだと真面目な真琴らしくないような気がしますけど、これはマナとレジーナの時と同じなんですよね。レジーナを信じられないけど、彼女を友達とするマナは自分の友達であるとした真琴ですから、この行動は理にかなっているしおかしく感じないどころか、むしろ、真琴らしいなと思いました。
ちゃんと過去の行動とつながっていることで「らしさ」を感じられるようになっているのだから、熱心にこのアニメを見ている甲斐があるというものです。
ああ、そういえば、プリキュア5つの誓いは「プリキュア足る者、自分を信じ、決して後悔しない」でした。
今週のマナ大好き六花さん
まずは本編に少し絡む所で、記憶のないイーラに「優しいんですね」と言われ、百面相してしまう六花さんが実に愛らしいのはさておき、この時の六花さんを考えるとおもしろい。
マナ大好き六花さんなんで、あんまり男に免疫無いからと捉えてしまいがちですが、上記医者の話を踏まえて考えるときっとそうではないのだろうと思われる。
傷ついた人を助けたいという気持ちはもちろん優しさでもあるのだけど、六花さん的にはむしろ医者的観点の方が強く、助けるべきと思ったのだ。だからそれを「優しさ」とされてしまうと妙に気恥ずかしいのである。不意に頭で考えるでもなく善行して、後でオレってなんかマンガの良い人みたいなことしちゃったなーと、良い事したのでいーんだけど何か恥ずかしいのと一緒。
また、いつも憎まれ口叩いていたイーラに真顔でそんなことを言われてしまったというなんだか変な感じも相まって、「にょは~、なんだこの変な感じは~」となっての百面相なんじゃないんですかねー(笑)。良い意味で一番普通の人六花さんっぽくて愛らしいですよね。
お次ぎはラストでの家族の会話。前半で久しぶりに家族三人揃うと思ったら急患に欠航で結局六花さんひとり。という所を見せているのが上手い。
劇中六花さんが言っていた通り「いつものこと」ではあるんだけど、あれだけ仲の良い家族ですから寂しくないはずはないんですよね。でも慣れてはいるし、でもちょうど相談したいこともあったし、でも久しぶりでたのしみにしていたしですごく微妙な感じが良いんですよ。特別沈み込むほど子供でないし、さりとて残念ではあるが、ラケルにそんな顔されるのも困る。と、今回の六花さんの役所の「悩む」を大きな所も小さな所も見せている点が見事。14歳にもなれば色々あるよね的なことなんだろう。
それを踏まえて最後に家族揃って、六花さんがやっぱり医者になりたいんだよ、今まで以上にと、両親の前で言って晴れやかな笑顔を見せて終わるのだから、なんとも清々しい気分になるではありませんか。素直に六花さんよかったねと思えます。
ちょいと細かい所では、イーラにオムライスを作ってやるシーン。ま、そこはいーんですよ。気になったのはエプロン。
嫉妬回の時にカエルの目覚まし時計使っているのが判明しましたが、エプロンもカエルとなると六花さんはカエルが好きなんですかね?女の子がカエル好きなんて珍しいですよねー。ああ、そういえば、同い年のビリビリ少女もカエルのキャラクター好きでしたね(引き合いに出すことではないなーと思いつつ/笑)。
今週のまたみてね
今回のまたみてねは「キュアハートさん」でしたって、えぇ~っ?!なんでダイヤモンドさんじゃないんだ?
次回はエースさん担当の様ですが……けっこうどーでもいーな(苦笑)。ヤツに思い入れないし。まぁこれを機に思い入れがあるような話になってくれればいーんですけど。