(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

13/01/30

2013年01月31日 | 日記?
■今日の一枚 キュアピースさん
 (web拍手を送る)
 なんとなくザクザク描いてみたのですが……これは本格的なリハビリが必要だな。
 しばらくはこんな程度の絵にお付き合い下さい。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 特にここで言ったことはなかったのですが、コバルト文庫の「風の王国」シリーズを好きでずっと読んでいます。
 以前だかに書いた、マリみてが本屋の棚からコゾッと無くなったのと同時期に、風の王国も同様に無くなりまして、なんてこったと思ったのもあることながら、マリみてと違って最新刊すら置いてないってな状況だったわけですよ。
 これでは新刊が出たかどうかも分からんではないかと思い、本屋に行く度にコバルト文庫の棚をチェックしていたのですが、新刊が置かれる様子もなく時は過ぎ、あれ?もしかして毛利志生子先生風の王国書くのやめちゃった?ネットで調べないとなーなんて思っていたら、つい先日、棚に2冊置いてあるじゃないですか!
 しかも自分が止まっていた所からの2冊だったので喜び勇んでゲットしたわけです。で、読み終わりました。
 ああ、おもしろいなぁ。一気に読んでしまいましたよ。

 ってゆーだけのどーでもいー話でした(笑)。

 どーでもいーついでに、年末に絵をギャラリーに移動しておくのをすっかり忘れていて、今気付きました。その内なんとかしよう。
 まぁギャラリーの方に人こないんで、どーでもいーちゃぁどーでもいーのだが。
 

スマイルプリキュア! 第48話 光輝く未来へ!届け!最高のスマイル!!

2013年01月30日 | 視聴済アニメごった煮
DX3じゃん。

 そんな今回のお話は…
 ピエーロが、なんでも飲み込んでしまう巨大な怪物になってしまった…!
 ハッピーたちは5人の心をひとつにして、立ち向かう!絶対に、負けない…!!
 だけど、ピエーロに跳ね返されてしまい、ハッピーたちは吹き飛ばされてしまうの…。
 プリキュアの変身も解けてしまったハッピーたち。もう一度変身しようとしても、スマイルパクトが…!
 どうしよう…もうプリキュアに変身できないの!?
 たとえプリキュアになれなくても、あきらめるわけにはいかないッ!世界をバッドエンドにしようとするピエーロを止めなくちゃ…!
 みゆきたちは、みんなのスマイルを守れるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 う~ん……。
 お話としましては、まぁ前回言った通り、大雑把に言えば「私たちは絶対にあきらめない!」と言って光線を出して終わりなのだが、そこまでにはあらすじにあるように、変身できなくなってしまうも、ミラクルジュエルの最後の力で一回だけ奇跡を起こせるとするが、そうして変身してしまうとキャンディたちの住むメルヘンランドとの関わりが無くなってしまい、彼らとは二度と会えなくなってしまうということが語られ、「キャンディ(友達)と別れたくない」という所から「別れを乗り越えて」という展開なんだけど……これってプリキュアオールスターズDX3ですよね……。
 そもそも、こちとらプリキュアの皆さんが大好きで毎週欠かさず見ているわけで、お共の小動物なんか、正直どーでもいーんですよ。プリキュア5のココナッツみたいならまた話は別なんですがそれはそれとして、上記したようにDX3のようだということと、小動物がどうでもいい、友達云々がピンとこない、ピエーロの行動理念がさっぱり不明、ということがあってまったくと言っていいほど乗り切れなかったよ。
 まぁ、一年欠かさず視聴し続けてきた身としては、なんだかんだ言ってもそれなりに彼女たちには思い入れはあるわけだから、泣かせ所でしんみりくることはくるのだけど、そこへ至るまでにあまりに足りない部分が大きすぎる。
 それはなんと言ってもやはりラスボスである悪の皇帝ピエーロ様だろう。前回も申し上げました通り、ピエーロ様がなんで地球壊そうとしているのかさっぱり分からないのだ。とりあえずラスボスとしての立場から、そういうことをしているくらいしか見えてこないのは如何なものか。
 ピエーロ様のしようとしていることや、その考えがどうしても受け入れられないし間違っている、そのため自分たちだけでなく彼女らの大切な人々が危害を被るからこそプリキュアの皆さんは命を賭して戦っているわけである。しかし、プリキュアの皆さんと相対するピエーロ様の理念がいっこうに見えてこないのだから、一体プリキュアの皆さんが何と戦っているのかが薄ぼんやりとしてしまって、変身できなくなってしまったこと、奇跡の力でもう一度変身するとキャンディとはもう会えなくなってしまうことに危機感が感じられない。つまるところを言えば、まったく感情移入できないのだ。
 悪の大ボスが絶対悪を示し、プリキュアの皆さんがその対極として存在し、倫理道徳上としても善であるからこそ、プリキュアの皆さんがどんな困難でもあきらめずに立ち上がる姿でその善性を示し、悪を討ち滅ぼすことで、人間誰しもが持っている善性が刺激され気持ちいいと感じるのではないかと思う。
 しかし、最初から名前は挙がっているものの、さしたる行動理念のないピエーロ様は、この物語上で「ラスボスである」以上の存在になり得ていない。物語を終わらす為だけに配置されただけの存在にしか見えないのだ。そんなもん主役がぶっ倒して終わりに決まっている。それで盛り上がりも何もあろうはずないではないか。
 ピエーロ様の理念が語られ、それは絶対に間違っている、絶対に許せない、絶対にその野望を阻止しなければならない、ということがあって初めて変身できない、キャンディと会えなくなるということが活きてくるのだ。そんな状況下にあっても、プリキュアの皆さんは全てを前向きに捕らえ、あきらめない姿を見せてくれるから、こんなよごれちまった大人でも「ああ、こういう人間でありたい」と思うことが出来るのだ。一番要の悪が「なんでこんな事しているのか分からない」のだから、いくら1年視聴し続けキャラに思い入れがあるからといっても、それだけでは盛り上がれないのも当然のことだろう。
 常々ここでは言っておりますが、フィクションなんて所詮は空想、絵空事の嘘っぱちですよ。でもそんな絵空事の嘘っぱちでも納得できるんです。そこに疑問がなければ。「なんでこうなの?」と疑問を持ってしまえば一気に現実に引き戻される。そうなれば絵空事の嘘っぱちはただのウソでしかない。しかし、どんなウソでも疑問を持たずに納得することが出来れば、それは見ている人の心に素直に届くはずなのだ。

 それを踏まえてみれば、ピエーロ様が「なんでこんな事しているのか分からない」ということは、プリキュアの皆さんが絶対悪を倒して云々を言いたいのではないのかなという気がしてくる。というのも、この最終回でプリキュアの皆さんがわんわんと泣いているシーンにエラい長い尺が使われている。計ってはいないが、体感では半分くらいは泣いていたような気がします。
 人生において、時にはつらい選択をしなければならないこともあり、大切な人とはなれてしまうこともある。人が人である以上、出会いがあれば必ず別れがくる。ということを伝えたかったのかなーという気はします。
 でもそれだったら、最後にキャンディがまたみゆきたちのいる世界にくることが出来るようになったっていうのは随分な蛇足でしかないよなぁ。個人的には絵本を描き始めたみゆきの所で終わるか、さもなければ、曲がり角を曲がったみゆきがはっと空を見て涙まじりの笑顔になって終わって、キャンディが戻ってきた「かのような」終わり方であった方が(まだ)スッキリしたのだがなぁ。
 ともあれ、正直な所をいうと、こんなに盛り上がらなかったクライマックスはこのスマイルプリキュア!が初めてです。スイートでさえけっこうな盛り上がりを見せてくれたのになぁ。と言うわけで以下、全体的な感想をば。

 物語としては前半戦で上がっていった期待値は、後半戦に入って見事な右肩下がりの下降線を辿ったというイメージだ。
 最初の頃はすごく良くて、固有バンク技を気合いを溜めないと出せなかったり、バンク技一回出したら力を使い果たしてしまったり、楽しいドタバタ劇であったりと新鮮味があったのだが、気合い溜めはさほど多様されたわけでもなく、技が一回しか出せない設定は、いつしか「そんなこともありました」くらいになっているし、ドタバタ劇だけで内容のない話が随分多かったりでせっかくのおもしろい部分がけっこうなおざなり感であったのは残念至極。
 特には第3クールからの展開がそれまでとあまり変わらず、ドタバタ劇に終始したのはあまりに寂しい。おそらくは第1・2クールの評判が良かったのでそのまま続けたのではないかと推測しているが、ドタバタ劇以外に見せる部分があったろうと思う。
 それはキャラクターたちの繋がりだ。そう、キャラではなくキャラ達の「繋がり」の方。
 というのも、最後に「友達」云々言うのであれば、彼女らの友情をもっと描くべきだろう。見ていてみゆきたちが他のシリーズのプリキュアの皆さんに勝るとも劣らないような強固な絆を得たようにはとても見えなかった。イメージ的には同じ部活の友達くらいの感覚だろうか。
 そんなイメージの彼女らが、下手すれば命を失うかもしれない戦いを一緒にしているってのが不思議に思ってしまう。彼女らには絶対に負けられない、絶対に守るという決意と共に、ひとりで出来ないことをみんなでカバーし、団体であることの強さを示してほしかった。
 せっかくみゆきは転校生という設定なのだから、最初はそれこそ「同じ部活の友達くらいの感覚」でも、回を重ねることで各キャラと強く結びついていく、また各キャラが主役であるみゆきに感じ入って距離を深めようとする様子を描いて、この5人だからスマイルプリキュア!なんだと思わせてほしかったように思います。
 そこで一番思うことがあって、それはみゆきの主役度の低さだ。正直、自分はみゆきが主役というイメージが全然ないのだ。
 特にリーダーシップを発揮するわけでもないし、いつも話の中心というわけでもないし、いい所ではっとするような台詞を吐くわけでもなし、そして一番問題なのは絵本好きのメルヘン好きが個性としてまったく活きていないのだ。
 みゆきのここが良い!という光る個性が見えてこないので、主役というよりは5人の中のひとりで落ち着いてしまっているのはあまりに寂しいのではないだろうか。主役はやはり主役足らん所を見せてなんぼだろう。
 二度目になるが、せっかくの転校生という設定である。自分も転校した経験があるので分かるのだが、そりゃ最初はおっかなびっくりですよ。なにせ自分をどのポジションに置けば良いのか分からないし、「自分」というものをどこまで発揮してしまっていいのかも分からないのが普通だろう。学校という場所は、自分というキャラを他人に認識させてポジションを作りどうコミュニティを形成するかが全てと言って良い。(それが上手く出来ないと不登校になったり、いじめの対象になったりするんだよね)
 他の人間がすでにコミュニティを形成しポジションを得ている中に、ポッと身ひとつでその中に放り込まれたのであるから、みゆきの心中とその行動は細かく描くべきだろう。みゆきがどう思ってあかね・やよい・なお・れいかをプリキュアに誘ったか、そしてプリキュアコミュニティを形成し、メンバーがある程度の距離と繋がりがある中で、一番の新参である自分が何をどう思いどう距離をつめて結び付きを作るかは重要だし、当然見せるべき所だろうと思っていたので、それが無く最後まで来てしまった今としては、みゆきがなんだかよく分からない人になってしまった。なんだかよく分からない人の言葉に説得力があるだろうか?いや、ない。それ故のクライマックスでの盛り上がりの無さでもあったのではないだろうか。
 みゆきはこういう人なのだ。だからここでこんな台詞を吐く。こう思っているからこんなにも激昂する。というような、「あぁ、みゆきだからこそ!」というような部分を見せてほしかったし、そういう部分があって他のプリキュアの皆さんが友達になれて良かったと思うわけで、それがあって5人がプリキュアとなって命を賭す戦いに身を投じられるものだと思うし、それでようやく最後の「友達云々」につなげられるのではないかと思います。
 上記踏まえて考えると、このスマイルプリキュア!はその設定を活かしきれていなかった、という気がします。こうなれば良いのにと思うことが多く(特に後半)、一言でいえば「残念」という言葉がしっくりきます。
 でも世間一般的にはこのスマイルプリキュア!はだいぶ好評だったようで、個人的には自分のマイノリティさを思い知ったわけですが、まぁ確かに「楽しいドタバタ劇」は随分楽しかった(修学旅行1日目とかハッピーロボは見事でした。さすが成田良美!)けれど、全体的な物語としてのおもしろさは私には分からなかったなぁ。

最後のまたみてね
 最終回のまたみてねは「みゆき・あかね・やよい・なお・れいか・キャンディ・ポップが抱き合って『みんなえがおでウルトラハッピー!!』」でした。
 キャラデザ川村敏江さんの書き下ろしです。

 で、ここからかなり蛇足なんで読まなくてもいいよー。
 同じ5人のプリキュアものとして、Yes! プリキュア5ってのは良く出来ていたなぁと、このスマイルプリキュア!を見て改めて思ったわけですよ。
 なーんにもできない主人公夢原のぞみは、それ故コンプレックスとかあるし、基本アホな子なので他に迷惑とかすごくかけたりするんだけど、腐ったりしないで強い意志を持ち、がむしゃらに夢を追いかけ、そして無償の愛を失ったりしない。そんな純真な彼女だからこそ、吐く正論に共感できるしはっとさせられる。第7話での「騙す方が悪いに決まっているじゃない!」の台詞は今でも忘れることがありません。
 自分も大概なーんも出来ない人間なので彼女に親近感を憶えるし、自分にない強い心と純真な心に憧れてしまう。「こういう人間でありたい」と思わせてくれるのだ。そう思うのだから、他のプリキュアの皆さんがのぞみに惹かれ、集い、触れ合って、強固な関係を築いていくのを見ても、どこも疑問に思わないしむしろ自然であるし、のぞみの一挙手一投足が気持ちいい。
 物語的にも、最後にラスボス「デスパライヤ」を戦わず、変身を解き、いち人間として説得する様は何度思い返しても「すごい!」と思わざるを得ない。自分と相対する敵を目の前にして、その強大な力で叩き潰すのではなく説得するんだぜ?
 展開上としても「えぇっ?!」思い驚いたこともさることながら、夢原のぞみという人間は実在しないのである。そう、フィクション、絵空事の嘘っぱちのお話の中のキャラクターに「すごい!」と思ったのだ。自分なら絶対に出来ないと思うからだ。
 まぁ冷静に考えれば、だ。フィクションだから出来ることなのであろう。しかし「のぞみはこの土壇場でこんなこと出来るなんてすごいなぁ」と思うほど、感情移入してYes! プリキュア5を私は見ていたということになる。
 現実ではない嘘っぱちのことに心動かされるのだから物語ってのは素晴らしいと思うし、そういう物語に出会いたいと思うし、なにより大好きなプリキュアの物語はそういう物語であってほしい。
 今度からのドキドキ!プリキュアで10年目となりますプリキュアシリーズが、これから20年目、30年目と続きますよう祈りつつ、スマイルプリキュア!の感想を締めたいと思います。

ビビットレッド・オペレーション 第三話「本当の強さ」

2013年01月28日 | 視聴済アニメごった煮
駆け足すぎだろ。

 そんな今回のお話は…
 ブルーアイランドの学校に転校することになったあかね、あおい、もも。その初日に遅刻しそうになったあかねは、パレットスーツに変身して登校しようとする。
 だが、その姿を剣道部の主将・三枝わかばに目撃されてしまった!あかねを曲者と勘違いしたわかばは、彼女を退治しようとするのだが、逆に軽くいなされてしまう。
 見知らぬ敵に負けてしまったショックから立ち直れないわかば。そして、その日の朝礼でやってきた転校生の姿が…!
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、転校することとなったあかねたちが、三人目のビビットグリーンこと(オレ命名)三枝わかばと出会い、なんやかんやあって友達になったと思ったら謎の敵アローンが出てきて変身して一緒にやっつけるってお話。なんか色々あっという間過ぎて「えぇ~?」と思わざるを得ない。
 まぁお話が勇気凛々直球勝負なのは、そういうモノとして納得することにしたので展開的にはまぁいいのだけど、これは一話に収めて良かったのかどうかは疑問だ。
 というのも、遅刻しそうになって変身して登校したあかねが、その姿をわかばに見られて曲者と勘違いされ襲撃されるが、変身しているが故にあっさり彼女をあしらってしまったため、再度勝負せよと転校初日から追いかけられ、翌日、わかばから果たし状をもらったため勝負しにいったらなんか意気投合しちゃって、そこにアローンが現れて、私もみんなを守りたいとか言い出すわかばに、あっさり変身アイテムが出ちゃうんだぜ。(体のいいあらすじを書いてみました/笑)
 いやいや待てよ。キャッチコピー的に「友情が世界を救う」んだろ?たった二日で数年来の親友あおいと同等の繋がりをわかばは得たというのか?無理あるだろ。ってゆーか、そうだとしても、とてもそのようには「見えない」のは如何なモノか。
 尺的なこともあろうから「たった二日」は目を瞑っても良い。だが、それならそれで、その短い時間の間にあかねとわかばがお互いを感じ入り、「ああ、コイツとは一生仲良くやっていけそうだ」と思うようなことがなければ納得できないよ。
 まぁあかねの妹ももが、わかばをお姉ちゃんみたいと評したことや、浜辺での勝負をみるに、おそらくは「似た者同士」的な所からくる親近感からの繋がりであったのだろうとは思いはする。でもやっぱりたったそれだけで、なんだかよく分からないミサイルすら効かない敵と対抗できる変身アイテムが、あかねからポッと出てくるのはどうも納得がいかない。なんなら、あかねとちょっと仲良くなれば変身アイテム出してもらえそうだもの。
 なんだかよく分からない未曾有の敵に唯一対抗でき得る変身アイテムだからこそ、あかねとの繋がりってのはむしろ戦闘よりも大事だったりするのではないでしょうか。下手打てば死んじゃうかもしれないことをするわけですから、一緒に戦うってことは「コイツなら命預けれる」ってくらいの信頼関係を構築し、初めて参戦できるものではないだろうか。
 上記しましたけど、死ぬかもしれないわけですよ。まぁ死なないとしても大怪我するかもしれないし、その後一生病院で暮らすことになるかもしれないじゃないですか。そんなことに友達を巻き込みたくないって思うのがそもそも普通。でも、そうだとしても、あかねの力になりたい、みんなを守りたいっていう気持ちがあり、あかねはそのリスクを承知の上で「コイツと一緒ならこの困難をきっと乗り越えれる」と決意して初めて変身アイテムが出る、くらいのテンションが欲しい。
 その為には、二人の気持ちが盛り上がってく様子を描かねばならない。せっかくわかばが道場の跡取り(だったっけ?)で、学校で敵無しの彼女が変身したあかねに負けてしまって「強いってどういうことなんだろう?」となったんだから(というか、サブタイにもなっているわけだから)、あかねを通してそういうことが分かっていくシークエンスであったり、そこからあかねの人となりをわかばが見て、最初敵意だったわかばのあかねに対する気持ちが変化していくシークエンス、そしてわかばにつきまとわれながらも、その真っ直ぐであるが故に純真な心をあかねが段々と読み取っていくシークエンスを描き、見ていてなんやかんやあってこのふたりは随分とお互いを知り得たなぁと思わせて初めて変身することが出来ることに高揚感が出るものだと思う。
 そういったキャラクター同士の理解度を見せてくれないこともあり、ちゃっちゃとこの辺の話は進めてしまいましょーかくらいのアッサリさと駆け足感なので、正直、ビビットグリーンはホントにわかばで良いのかな?と思ってしまったよ(笑)。
 むしろ今回は戦闘までいかなくて、あかねとわかばが変身に至るまでに、どんな道程をたどるのかをじっくり描いた方が良かったような気がするな。所詮謎の敵なんて、最後は倒しちゃえばいーわけだし(笑)。
 ついでに言えば、あおいを放ったらかしにしすぎ。最終的に4人でチームなんだろ?だったら「あかねとわかば」という中で、あおいはそのふたりの間を上手く取り持つ一助なりをして絡んでこなければ、事後に「これでわかばちゃんも仲間だね!」になんねーだろ!と思わざるを得ない。だってわかば的には今回あおいとなんもしてないもん。仲間云々以前の問題だよなーと思ってしまう。あかねと仲良くなってればいーんか?それで友情は世界を救うんか?……何か違うような気がするのはきっとオレだけではないと信じたい。

 常々ここで、フィクションはどんなウソついても良いけど納得させられなければダメ!と言っているわけですが、上記した「わかば仲間になる」もご一読戴いたように十分に納得できないのでなんともなんですが、それに拍車をかけたのが戦闘ですよ。こんな駆け足ならホントない方がマシだったように思う。というのも、わかばが私もみんなを守りたいから一緒に戦いたいとか言って変身アイテムが出るのですが……「みんな」ってダレよ?
 戦闘シーンで出てきたのってあかね・あおい・わかば・もも・じじいだけじゃん。あかねとあおいは変身しているので、その台詞を言うわかばを除けばももとじじいだけです。それで「みんなを守りたい」?ピンとこないよなぁ。
 なんだかよく分からない謎の巨大な敵アローンが現れ、あまつさえ戦艦を一撃で吹っ飛ばす程の威力のある砲撃を乱射しているというのに、すぐ側の学校に被害が出ることもなければ、学校にいるその他大勢の方々が逃げ惑うこともなく、それで「みんなを守りたい」?むしろこれでピンとくるヤツの顔を見てみたいわ。
 せめて、せめて納得させてくれよ。真っ直ぐでそれ故純真でちょっとおでこを打ったももを抱きかかえて保健室へ連れて行くような優しいわかばなんだろ?だったら謎の敵アローンの攻撃で逃げ惑う学校の方々を見せて、わかばがその性格故にこの状況をなんとかしたい、「みんな」を守れる「本当の強さ」が欲しいと願い、死ぬかもしれない戦いに身を投じる決意を見せて、あかねたちと行動を共にすることとなることを納得させてくれよー。
 なんかいろんなことが中途半端過ぎるのと随分な駆け足感で、今回はずぇんずぇん納得できんかったよ……。

 最後にどーでもいーけど、あの学校の「ブルマが制服」ってなんなんだ(笑)。なんつー学校だとか思ったら「国立」だってよ。ほほう、国は思春期真っ盛りの少女に学校では下手すれば半ケツ見えるようなブルマを常時履いておけって言ってんのか。このアニメの日本国の偉いさん方は頭トチ狂ってんなぁ。
 「こんな学校ってどうなの?」と思って学校生活の部分が普通に見れないよ……。こーゆーところも納得いかないんだよなーもうっ。(まぁケツを描きたいんだってことは十二分に理解しましたが)

13/01/23

2013年01月23日 | 日記?
■今日の一枚 キュアマーチさん
 (web拍手を送る)
 大きいのはこちら(別窓)
 これで5人全員描くことが出来ました。良哉良哉。
 ちょっと寂しい感じがしますが、まぁそれなりにそれっぽくなったような気がしないでもない。
 これで色塗る線画が無くなってしまったので、また何か描かないとなー。


 ドキドキ!プリキュアのキャストがいつの間にか発表になっておったのですが、個人的になんか意外な人たちであった。なばが主役かー。
 正直、この人たちがプリキュアになるとは思ってもみなかったから「ええ~っ?!」の連続でした。良い意味で。
 ともかく、ドキドキ!プリキュア楽しみだなぁ。

 それはそれとして、絶対可憐チルドレン33巻を買ってきたのですが、ついにきたな。オレの大好きな悠理の時代が!(コミックス派)
 ああ、でもおれは普通の女子中学生やっている悠理が好きだったんだけどなー。まだカップ麺食せていなかったのとか可愛い。ぽわわ。
 そしてどーでもいーけど、31巻が家に2冊あることに気付きました……やっちまったーっ!!
 ここ数年、これやっちまうこと多いんだよなー。歳の所為じゃないと信じたい。

スマイルプリキュア! 第47話 最強ピエーロ降臨!あきらめない力と希望の光!!

2013年01月21日 | 視聴済アニメごった煮
友達ぃ~?(怪訝そうな顔で)

 そんな今回のお話は…
 空に浮かんでいた大きな卵から…ついにピエーロが姿を現した!ピエーロは地球を、世界を、絶望で埋め尽くそうとしている!
 ハッピーたちは力をふりしぼって戦うけど、ピエーロを止めることができない…!!プリンセスフォームでさえもダメなの…!?
 ふしぎ図書館も、プリキュアの伝説の本も、黒く染められてしまった…!
 そしてついに、ハッピーたちまでが飲み込まれて…。
 このまま、世界はピエーロに飲み込まれてしまうの!?
 以上公式のあらすじ。

 なんかラス前だっていうのにピンとこないなぁ。随分都合よく見えてしまいました。
 お話の流れとしては、キャンディが卵から孵って(?)ロイヤルキャンディという幼女になり、役目を終えたロイヤルクィーンさまはミラクルジュエルを託し消滅。絶望の巨人を押さえ込むロイヤルキャンディであったが、悪の皇帝ピエーロ様が現れ対抗。プリキュアの絵本を黒く染めようと闇の者たちを放ち、プリキュアの皆さんも対抗するが、倒しても再生する敵に倒され絵本は黒い絵の具を落とされてしまい、プリキュアの皆さんは絶望へと墜ちる。というのがAパートの流れ。
 これまでなんなのかよく分からなかった悪の皇帝ピエーロ様がなんなのかが語られたのだが、まぁ言ってしまえばスイートプリキュア♪のラスボス「ノイズ」と似たような設定で、生けとし生ける者全ての負の感情の集まりなんだそうな。
 前述しましたように、「それってノイズじゃん」とか思って新鮮味がなかったこともあってか、ピエーロ様の正体が明かされた所で何も無かったというか、これまでピエーロ様がほぼ出てこなかったので、行動原理なり理念なりがジョーカーなどから語られてきたわけでもないし、そして何がしたいのかまったくよく分からないので、そこでまずピンとこないわな。
 そもそもだ。今どうしてこのような状況になっているかがすでに疑問なんだよな。
 7話くらいだったかに、一応バッドエンド王国とプリキュアとの対立構造の説明をしたのだけど、それはピエーロ様がメルヘンランドを襲って、ロイヤルクィーンさまと相打ちになり現在両すく身である、ということだけであった。だからデコルを集めてロイヤルクィーンさまを復活させ、ピエーロ様と対抗することを目的としていたんですよね、当初は。
 つまり、みゆきたちがいる世界云々の話ではなかったはずなんですよ。しかしなんで今はピエーロ様は地球を襲っているんですか?そもそもの目的であるメルヘンランドをまず制圧しろよって話じゃないですか。つかなんで最初にメルヘンランドを襲ったかもよくわかんねーけどな(笑)。
 もう最後だっていうのにその最後のボスに行動原理がないので、全体がものすんごい薄っぺらく見えてしまうよなぁ。
 まぁ一応は、全ての負の感情の集まりだということで、叶わない夢など見るななどのネガティブなことを言ってきた所を見ると、絶対にあきらめないプリキュアとの対極という意味で、ネガティブなあきらめの権化みたいな格好にはなってはいるものの、ピエーロ様がプリキュアに勝ったとして、その後どうしたいのかが分からないため、これもそもそも論になってしまうのだが、そもそもピエーロ様ってなんでこんな事してんの?と思ってしまう。
 最初は良かったんだよ。三幹部が悪いコトしてバッドエナジーを集めるのは、悪の皇帝ピエーロ様を復活させるためという目的があったから。でもその根源のピエーロ様がなにしたいんかよく分からないのでは、「なんでプリキュアが戦っているのか」も分からなくなってしまうではないか。
 そう感じてしまうともう乗り切れない。だって画面の中で戦っているヤツラの戦う理由が見つけられないんだもの。これを一体どーやって楽しめというのか。画面の盛り上がりに反してもにょもにょしている内に絶望に墜とされたプリキュアのBパートへ突入だ。

 Bパートの流れとしては、絶望に墜ちたプリキュアを救い上げる為にロイヤルキャンディがミラクルジュエルを使ってプリキュアを呼び戻し、ウルトラモードになったプリキュアの皆さんがピエーロ様を圧倒したかと思ったら、でっかい闇になって地球を覆ってたってところで引っぱった。まぁ次回に私たちは絶対あきらめないとか言ってぴゃーと光線だして終わりなんだと思います(笑)。
 そんな先の展開はともかく、Bパートのというか、今回のメインはプリキュアの皆さんが闇に墜ちてからだと思うが、これがなぁ、やっぱりピンとこないんだ。
 これまたそもそも論になりますけど、プリキュアの絵本に闇の絵の具で染められると、なんでプリキュアの皆さんは絶望に墜ちちゃうんですか?これまでプリキュアの絵本なんて大して出てこなかった上に、そんな重要なアイテムだなんて一言も言ってこなかったじゃないですか。
 さも当然の如くこうなったらこうなっちゃうんだよみたいにされても「えっ?そうなの?」と思いますわな。まずここで乗り切れねぇ。
 その後、プリキュアを救うために幼女姿のキャンディが、闇の者たちの砲撃を受けつつもミラクルジュエルを使うのはなかなかぐっときて良いのだけど、そこからがまたなんともで、絶望に墜ちたプリキュアの皆さんが闇の中でキャンディの声を聞いて正気を取り戻し、彼女によって引っぱり上げられるのだが、なんかこう、プリキュアの皆さんが何もしていないように見えるんですよね。
 絶望の闇に落ち、真っ暗闇の中でキャンディとミラクルジュエルの力によって一筋の希望の光を見出したプリキュアの皆さんなのだし、このアニメの主役っていったらそらプリキュアの皆さんなわけですよ。夢や希望など無いとしていた中で、一筋の希望の光を見つけたのだから、それはプリキュアの皆さんがもがいて、足掻いて、どんなにカッコ悪くても、自分の力でその光までたどり着かなくてはいけないのではなかろうか。
 光に手を伸ばしても闇が身体にまとわりつき浮上できないのをキャンディが引っぱり上げるのではなくて、どうにかして自らの力でその手を掴む姿を見せてこそ、プリキュアの皆さんが絶対にあきらめないことに繋がるのだ。そういう彼女らの姿を見て、ピエーロ様が希望がないとする中で自分の力でがんばって希望を掴み取ることが出来るのだとメインターゲットの皆様に伝えることが出来るのではなかろうか。都合良く不思議な力を授かったキャンディが引っぱり上げてしまっては、なんなら待っていれば希望が勝手によってきて引っぱり上げてくれるように思えてしまって、愛と勇気と夢と希望を自らの力と意志でなんとかするスーパーヒロインらしくないと思うのもさることながら、これでいいのかなぁと思わずにはおれん。その人の持つ心の力こそがプリキュアの真の力ではなかったか。
 ともかく、キャンディのおかげで復活したプリキュアの皆さんは、力を使い果たしたキャンディを助け、希望とは何かを説くのだが、「それは……友達!」とか言われてもなぁ……えぇ~?説得力ねぇなぁおい。
 なぜならば、これまでこの5人が何かしらの希望を見出すようなイベントがこれまでにあったかと問われれば、体育祭とれいかの留学の話くらいしかなかったではないか。今回でさえ、絶望の闇に落とされた5人が結束なりなんなりを示すことがなかったというのに、今ここへ来て「友達」とはなんだって話ですよ。
 これまたそもそも論になりますが、物語全体としてプリキュアの皆さん個人々々を取り上げたことは多々あったけれど、5人ひとまとまりのチームとしての成長や結束を取り扱ったことってないよなぁ。やっていたこととしては、5人でドタバタしていたくらいである。
 そういうことがあるので、これまでのシリーズに比べてコイツらの関係性は随分と希薄だなと思っていたのに、最後でその関係を引っぱり出してきたもんだから、「おいおい、待てよ」と思わざるを得ないのと同時に、そういうことをここで言うのであらば、これまでに何故それと分かるようなことを配置していかないのかが不思議でしょうがない。これでは取って付けたようと言われても否定できないではないか。希望など無いというラスボスに対して、満を持して「どうだこんちくしょう!」と大逆転する一番気持ちが良い所でまったく納得出来ないのはあまりに寂しすぎる。

 とまぁそんなわけで、とにもかくにも納得がいかず、正直ラス前でこんなに盛り上がらなかったのはこのスマイルプリキュア!くらいである。スイートですら上手くやっていたのになぁ。
 中盤以降から内心「大丈夫かな?」と思っていたのだが、終わり良ければ全て良しにはしてくれるだろうと期待していたが見事にずっこけてしまったよ。最終回はAパートでピエーロ様をなんとかしてBパートでエピローグなわけだから、これからなにをどうしても盛り返せないと思うと次回の興味が失せてしまうなぁ。
 せめて最後は綺麗に終わっていただきたい。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「プリンセスハッピー」でした。そういえば、Bパートのアイキャッチがアカンベェでしたな。
 次回ついに最終回か。なんか……今となっては違う意味で感慨深いと言うかなんと言うか。

ビビットレッド・オペレーション 第二話「かさなり合う瞬間(とき)」

2013年01月20日 | 視聴済アニメごった煮
もったいないなぁ。

 そんな今回のお話は…
 パレットスーツをまとったあかね。
 『ドッキング』をしないと正体不明の敵・アローンは倒すことが出来ない、という祖父・健次郎に、あかねとあおいは『ドッキング』を決意する。
 あおいもパレットスーツに変身し、あかねと共にアローンに立ち向かう!
 国防軍と協力して、何とかアローンの動きを止める事ができた。そして、その隙に『ドッキング』をしてとどめを刺そうとするのだが…
 以上公式のあらすじ。

 お話としてはプロローグ前後編の後編、といった様相。前回に変身して、今回はあおいの変身から、おそらくは一番の見せ所であろうドッキングで謎の敵アローンを倒し、敵の攻撃で学校が壊れちゃったんで転校を言い渡された、という流れ。まぁアニメーションとしては良く出来ていたとは思うが、お話としてはちょっと駆け足感があって、第一話がとても良く出来ていた所為もあってか正直乗り切れんかった。
 というのも、もうちょっと突っ込んでいいと思う所があって、それは今回変身したあおいなんだけれど、前半で守ってもらってばっかりの自分が、変身して今度はみんなを守ることが出来るとして、国防軍の船を謎の敵アローンの砲撃から守ったりするのだけど、それが弱いのだ。
 なぜならば、前回あおいは出てくるものの「守ってもらってばかりのあおい」は見せていない。まぁ示現エンジンのてっぺんから落ちたのをあかねが救ったけれど、それは誰だって救おうとするものな。
 ともかく、「守ってもらってばかり」ということに負い目のようなものを感じているあおいが、今度はその力で誰かを守ることが出来る、守りたいという彼女の気持ちを見せるのであらば、やはりその「守ってもらっている」場面を見せておくべきだろう。そういうことがあっての「今度は自分がみんなを守るんだい!」というあおいの強い気持ちに繋がっていくものだろう。しかし、そういったことが語られない上で今度は私が守る云々言われても、そりゃピンとこないというもので、なんか上っ面な台詞のように思えてしまうのだ。
 謎の敵アローンのビーム砲をでっかいトンカチで打ち返し、国防軍の戦艦を守る姿がカッコよかっただけに、あおいがそういう行動に出る背景があれば、もっとぐっときたのになぁと思わずにはいられなかった。
 あおいに関してはまだあって、さぁ一番の見せ所ドッキングだ!という段になって失敗してしまうのはまぁお約束。その原因が機械的なことではなく、あおいの心にあるのは見ていても分かるし、そこからの過去話から、あかねとの出会いがあって、きっかけとなったトマトは実は大嫌いだったというその辺の友情譚は良いのだが、問題はそこではない。
 療養のためあかねのいる大島へ来て、両親はおろかひとりの友達もいないあおいが、初めて出会った島の人あかねとどうしても仲良くなりたかったのは分かる。しかし、それならば彼女がその時どれだけ寂しい思いをしていたか、どれだけ心細かったのかを見せるべきなのではなかろうか。
 見知らぬ土地へ来て誰ひとり自分を知らないし自分も誰も知らない中で、ふとしたきっかけで知り合った同い年の女の子とどうしても仲良くなりたい、そして仲良くなれたことが彼女にとってどれほど嬉しい出来事だったのかが見えてこないのだ。
 きっかけになったトマトは実は大嫌いだったという、些細なウソがあおいにとっては重大な秘め事であり、それを告白することに意味があるし、なによりその秘め事はあかねはすでに気付いていて、そんな些細なウソをウソにしたくないあおいが給食のトマトを我慢して食しているのを見て、彼女こそ一生の親友になれるとしたことがあおいの心を解放するのは、あおいがあかねと知り合い仲良くなるまでの心中が見えるからこそ活きてくるのではないだろうか。
 あおいのウソは見ていても、なぁんだと思うような些細なことである。あおいはそんな些細なことをずっと隠していたくらいあかねとの関係を大事にしていたんだな、という結果論的な見せ方ではなく、その時のあおいを考えれば、そんな些細なウソを隠し通さなければならないと思ってしまうのも仕方ないよな、と思える見せ方であってほしかった。
 とまぁそういう観点から、見ていてもっと良くなるのにと思わせてしまう部分があったのは残念でならない。
 ついでに個人的なことを言ってしまえば、あおいのウソをあかねが知っていたのはちょっと興醒めであった。ちょっとバカっぽい(褒め言葉)あかねなので、むしろ全然気付いてなくて、「なぁ~んだ言ってくれれば良かったのに。気付いてあげられなくてゴメンネ。そんなことで悩ませちゃって」くらいのことを言ってほしかった所。
 あおいの重大な秘密に対してなーんも思ってないあかねを見せて、あおいが隠し事をしていることで嫌われてしまうのではないかと思っていたことが杞憂であったこと、またそのことを気にしなくても良いこと、なによりそんな自分を変わらず受け入れてくれたことに喜びと、改めて友情を誓う。……みたいな展開の方が好みではあったな。

 上記以外で気になった所としましては、どうも戦闘している感が薄いのが気になった。
 多数の戦闘機やら戦艦やらが謎の敵アローンに撃破されるのだけど、まぁどう考えても人が死んでいるわけですよね。それなのにそういう悲壮感みたいなのがないのよね。特にあおいなんかは「守る」って言っておきながら全てを守ったわけでもなく、守れなかった部分に関して何かを思うようなカットがあったわけでもないので、なんか変身してドッキングして「イエーッ!」なだけで終わってしまったような印象だ。なので見ていて「その他大勢はどーでもいーのかな?」などと疑問を持ってしまったですよ。
 それにだ。現行兵器が効果ない敵に唯一対抗し得るなんだかよく分からない少女たちを援護するぜー!な展開になるんだけど、どー考えても邪魔だよね(笑)。お前らがいる所為であかね達の仕事が増えるっちゅーねんとか思って乗り切れねぇ。全部を守れない以上犠牲も増えるし、犠牲が増えても上記したようにあかねたちが何か思うでもないことに拍車がかかって、さらに乗り切れなくなる悪循環。正直、もういっそのこと人知れず戦ってくれた方が素直に見れたような気がしないでもないです。

 そんなわけで、もうちょっと細かい所に突っ込んでくれればなぁと思わずにはいられないという意味で、もったいないなぁと思わざるを得なかった。第一話が良かった分、期待し過ぎてしまったような気がしないでもないが(笑)。
 まぁ文句ばっかり書きましたが、それほど悪かったわけでもなかったんですがねー。ともあれ、第一話が一番のピークでそこから右肩下がりの下降線……なんてことにならないようにしていただきたい。

 どーでもいーけど、変身するのって全員で4人になるのね。ふたりで十分のような気がしないでもないが……はてさて。

13/01/14

2013年01月15日 | 日記?
■今日の一枚 キュアマーチさん作成中
 (web拍手を送る)
 影がついてそれぽっくなったような。
 とりあえず、1月中には完成してしまいたいなぁ。
 まぁさっさと塗ってしまえばいーんですけど。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 1月からの新番組は、ラブライブとビビットレッド・オペレーションくらいしか目を引かなかったなぁ。
 しかしサンライズはアイカツ!と合わせて同時期に2本もアイドルものやるなんて、一体何があったんだか。そしてどちらも商魂逞しいからなんかもにょっとする。まぁ商業としては正しいんでしょうが。
 京アニのたまこまーけっともちょっと期待していて、相変わらずの見事な日常感は良かったのだけど、今ひとつ自分の中でパッとしなかった。ってゆーか、原作があるのかどうか知らないけど(京アニのことなんで原作付きなんでしょーが)、物語的にアレって「GUGUガンモ」ですよね。
 どーでもいーけど、今は事前に調べなくても、テレビの番組表で新番組が分かるからラクでいい。とりあえず録画して後で調べればいーんだからいい時代になったもんだ。
 愛知に住んでるってのも大きい。大概やってくれるから恵まれてるなーと思う。まぁ三重テレビっていう伏兵がいたりもするんですが(笑)。

スマイルプリキュア! 第46話 最悪の結末!?バッドエンドプリキュア!!

2013年01月14日 | 視聴済アニメごった煮
うあー。やっぱちょっともったいないような。

 そんな今回のお話は…
 ジョーカーが、ハッピーたちとそっくりのバッドエンドプリキュアを作りだした!
 バッドエンドプリキュアは、ハッピーたちとまるで違う。自分だけの幸せのために、どんなことだってする…。
 そんなバッドエンドプリキュアに、ハッピーたちは大ピンチ…!
 そんな中、ミラクルジュエルになったキャンディを守るポップの前に、ジョーカーが迫っていたの。このままじゃジュエルがジョーカーに奪われてしまう…
 その時、ジュエルを守るようにロイヤルクロックが現れ、そこに女王の姿が…!
 そして、女王からキャンディの驚きの秘密が語られる……
 以上公式のあらすじ。

 冒頭書いたように、バッドエンドプリキュアに関してはちょっともったいなかったような気がしますが、お話としては色々と興味深いことが判明しておもしろかったのはさすが成田良美たる所以。
 バッドエンドプリキュア(以下面倒なのでニセキュア)は、プリキュアの皆さんたちとは違い、かなりネガティブ思考で、他の皆さんはけっこうどーでもいーんだけど(笑)、ハッピーに関しては実に興味深かった。
 笑顔でみんなをウルトラハッピーとするキュアハッピーに対し、ニセキュアの方は、他人が不幸だからこそ自分がハッピーだとし、対極の存在として示しているのだけど、まぁ基本的に幸せというものは概念であるし、何かに対して自分は幸せだ不幸だという言い方をするわけだから、何をもって幸せかというのは相対的ではあるので、ニセキュアのう言うことは汚れちまった大人としてはけっこう理にかなっている。
 とはいえ、なので世界が絶望で覆われれば自分が一番ハッピーだとするのはおかしくて、皆が一様に不幸なのならば、自分は何かしら他とは違うものを持っていなくてはならない。ただプリキュアを葬り去る為だけに生み出されたニセキュアは何も持っていないわけだから、それには当たらないはずなのだ。
 そういう矛盾があるからこそ、逆転劇が生まれるわけで、きっとそうなって論破するんだろうと思っていたのだが、さしてひっくり返した感がなかったのは残念。ニセキュアがちょっとよごれちまった大人な意見であったがだけに、愛と勇気と希望のスーパーヒロインらしく青臭い正論吐いてひっくり返す気持ち良さが欲しかった。
 そういうこともさることながら、上記したようなことをいってくるのであらば、このニセキュアの皆さんは、もっと早くから登場し、ここへ至るまで論戦し続け、そういう中で心を成長し続けるプリキュアの皆さんがひっくり返す持論を得て、愛と勇気と希望を語っても良かったのではないか。
 せっかく2クール終わりでひと区切りみたいになったのだから、そこで三幹部は退場してもらって、ニセキュアの皆さんはそこから登場して物語の雰囲気を変えてほしかったのが正直な所で、ここの所言っている「ドタバタ劇が多過ぎた」に最終的に繋がってしまうな。
 第4クールに入るまで、物語的な進行がなかったのはやっぱりもったいないと思います。48話もあるんなら、もっと色々見せるべき所があるだろうと思ってしまうなぁ。ハッピーとニセキュアの論戦は、今回だけで終わらせてしまうようなものではなく、みゆきが色々なことを通じて学び、得ることがあってこそ、ひっくり返せるものなのだろうと思うし、そこまでの積み重ねがあってこそ、今回の結論であればもっとドラマも盛り上がったのではないかと思うともったいない。
 もったいないと言えば、ニセキュアとの戦闘も、さして格闘するわけでもなく、スーパーサイヤ人化してアップグレード技出して終わりなのもどうか。なんか全然ピンチだったような気がしないし、打ち勝った高揚感もなかったのも、もったいない要因のひとつのような気がします。

 さて、物語としては最終段階ということもあって、色々と興味深い点がいくつかあった。
 まずはミラクルジュエル関連として、なんでも願いが叶うミラクルジュエルを手にしてバッドエンド側は何を願うのか?というポップの問いにジョーカーが「そんなものはない」とするのは実に興味深い。
 これまでのシリーズでも何かしらの「超アイテム」は存在した。全てを生み出す力をもつ秘石であったり、世界を構成する七つの泉であったり、なんでもひとつだけ願いが叶えられるアイテムだったり、世界の全ての命をつかさどる薔薇の園へのパスだったり、無限のメモリーだったり、世界を幸福にも不幸にもする音符だったりしたわけだが、全ては悪役側にも手に入れて何かしらのメリットがあって、一応は争奪戦の様相を呈していた。
 しかし今作は、そのなんでも願いが叶うアイテムがなくても世界を滅亡させることが出来るとし、世界を完全に絶望に染める為にはただ一片の希望さえも邪魔であるからという、プリキュアの皆さんが命を賭しても守りたいものは、悪役にとっては単に邪魔だから壊したいというだけのものであったのはけっこうショッキングであったし、悪役を悪役足らしめている。何かしら重要だからではなく「そんなことなの?」という拍子抜けさが逆に「悪さ」を演出している。
 悪役を「悪いなぁ」と思わせるのは重要なので、そういう点で上手いのだが、分かりやすい悪さではなく、こういう悪さの見せ方もあるのかとちょっと感心しました。

 またこのミラクルジュエルもどんでん返しがあって、どんな願いも叶えるというのはブラフで、実は次期メルヘンランドのクィーンの卵である、というのが本当の所で、これまでちょいちょい出ていたロイヤルクィーンさまはすでに没していて、みゆきたちが話していたのは、まぁ分かりやすく言えば残存思念のようなモノだったのである。なるほどロイヤルクィーンさまの出番が少ないはずである。
 つまりキャンディはロイヤルクィーンさまであったわけで、なんでも願いが叶う超アイテムは存在していなかったのだ。デコル集めとかは結局はキャンディをクィーンとして覚醒させる為のもので、クィーンの復活という話ではなく、新たなクィーン誕生の為だったわけですな。プリキュアの皆さんにも秘匿される秘密があったというのはこれまでになかった展開だったのでちょっと新鮮でしたし、ジョーカーもそれならばミラクルジュエル自体はなんの障害にもならないとして無視してしまうのもおもしろい。
 超アイテムじゃないのならば、状況はひっくり返すことが出来ないといとも簡単に切り捨ててしまうほど、彼らにとってはどーでもいーと言ってはなんだが、重要度はさほど高くなかったというのも新鮮でありました。

 個人的には、今回で退場してしまったジョーカーも気になった。というのも、彼が何をしたかったのか全く分からなかったからだ。
 三幹部はダークサイドに落ちる理由があったが、彼は一体なんで悪の皇帝ピエーロ様を崇拝し、世界を絶望の闇で覆いたかったのかがまったく語られていないのだ。
 最終的にはピエーロ様と同化(?)して、黒い絵の具となって消えてしまった彼が、どういう存在であったのか語られなかったのは残念だし、そもそもプリキュアの皆さんが彼をやり込めることがなかったのは、なんとなく消化不良気味であった。
 せめて一泡拭かせたかったと、これまで熱心に見てきた身としては思うのだけど、ニセキュアを排し帰還したプリキュアに絶望するようなそぶりを見せつつも高笑いし、いつもの「ですます調」ではなく「おめぇらホントに何も分かってねぇな!もう手遅れだって言ってんだよぉ!」と本性を見せつけ、最後までいけ好かない卑怯者であったのは悪役の使命を全うしたのかもしれない。

 とまぁ、物語としてはここへ来ての急展開でおもしろかっただけに、もっと前々から振りをしておいても良かったかなぁという気がしてしまいます。もう何度も言ってますが、ドタバタ劇の尺をちょっと削って本編の方をなんとかしてもらいたかったなぁ。なんかプリキュア本編の話が極端に少ないっていう印象があるのはちょっと寂しいような気がします。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「プリンセスピース」でした。
 さすがにもうぴかりんじゃんけんはやらないだろうねー。しかし35戦して5回しか負けなかったんだからけっこうがんばったな、オレ。

ビビットレッド・オペレーション 第一話「ファースト・オペレーション」

2013年01月14日 | 視聴済アニメごった煮
白米にそんなこんもりマヨをかけるなーっ!

 そんな今回の第一話のあらすじがあがってなかったのでイントロダクションでも……
 それは、みんなの願い。科学が全てを解決した夢のような世界――。
 物語の舞台は大島。天真爛漫な14歳の少女・一色あかねは 家事を一手に引き受けるしっかり者の妹・ももと、 天才発明家だが、役に立たないものばかり作っている祖父・健次郎と 貧しくも、温かな毎日を送っていた。
 天気がよければ、海の向こうに臨める人工島 ブルーアイランド。そしてその中央にそびえ立つのが、 世界中のエネルギー問題を解決した画期的な発明 示現エンジン。
 それはみんなが夢見た、平和な未来。誰もが笑える幸せな日々――。
 しかし、世界を突然、危機が襲う。示現エンジンを狙って現れた 謎の敵・アローン
 どんな兵器も通用しない絶望的な状況に 大きな力を秘めた赤いスーツ“パレットスーツ”を着た1人の少女が立ちあがる――。
 そして、少女のもとに集まる仲間たち。彼女たちの友情こそが、世界を救うたった1つ希望なのだ。
 以上MBS番組サイトより引用。

 サンライズの「ラブライブ」と、この「ビビットレッド・オペレーション」のどちらの感想を書こうか迷ってこっちを取る。
 いやぁだってサンライズって「アイカツ」っていう子供向けのアイドルアニメやってるのに、深夜でもアイドルやるのか、商魂逞しいなぁとか思っちゃった(まぁそれはどっちかっていうとサンライズじゃないヤツラのような気もする)のもさることながら、なんとなくビビットレッド・オペレーションの方が感想書く人が少なそうだから。とか思ったら、監督はストライクウィッチーズの人であった。あれ?もしかして、ビビットの方が注目されてんのか?
 
 まぁそんな私事は放っておいて(もう書くって決めちゃったことだし)今回の第一話ですが、とても良く出来ており感心。舞台や設定をちゃんと説明しながら見せて、謎の敵アローン関連は見せはするけどよく分からないようにして、田舎の少女である主役ののんびりとした生活を見せつつ、謎の敵が襲来したことで一転していく主役の少女の日常、そして百合を見事なカット割りで演出していた。
 変に女の子のケツがアップになる第一話であったが(笑)、それよりも上記したようにカット割りが見事でそこが一番印象的だった。
 お話的にまずこの第一話で見せなければならないこととして、一に主役がどういう人物であるか、二に世界中のエネルギー問題を解決した画期的な発明 示現エンジン、三に通常兵器が通用しない謎の敵の襲来、四に主役の変身と、大まかにあげればこの四つがあるのだが、まず第一話なので、主役の少女「一色あかね」という人物がどういう家庭で育ち、どんな生活をして、どういう性格なのかという所をひとつの筋として全体を通して見せている。そのあかねの流れの中で上記にあげた二・三・四の進行が少しずつインサートされていき、世界の命運に関わりのなかった主役あかねが、段々とこの物語に大きく関わっていくのだなと思わせる作りになっているのだから素晴らしい。
 元々なんの変哲もない少女あかねであるのだが、様々な事象が彼女に付随していくことでお話が出来上がっていく、物語のプロローグとして完成していくシークエンスが見ていて気持ちが良く、久々にいい導入部を見た、という気になりました。

 個人的な所としましては、やっぱり主役のあかねだろう。まぁ正直言うと特に可愛いとか思ったわけではないのだが、このあかねは「主役なのである」という見せ方で、見事に主役している点が上手い。
 天真爛漫で元気いっぱいでちょっとバカっぽい。キャラクター的にも主役っぽいのだが、より主役足らしめているのはトラウマからなる高所恐怖症だ。
 アバンでの新聞配達時に、坂道をバイクで降りる際に高くてビビってしまい、ゆっくりそろそろと走るシーンがあるのだが、この時点でなんでそうしたのかは分からない。本編に入って巣から落ちた雛鳥を巣に返そうと木に登る際に彼女が高所恐怖症であることが分かり、天真爛漫元気いっぱいの彼女が、ちょっと高いくらいの場所が怖いという「らしくない」部分を見せ、アバンでのことの理由が分かるのと同時に、その「らしくない」弱点はきっとトラウマがあるんじゃないかと思わせてくれる。
 その後、謎の敵アローンが現れ、示現エンジンのあるブルーアイランドに進攻し、そこへ向う際に彼女のトラウマが明かされる。見ていて彼女のこのトラウマはもっと引っぱるのではないかと予想していたのだが、今回のメイン所でこれが見事に活きてくるのだ。
 療養のため、あかねのいる伊豆大島から離れていた親友「二葉あおい」は大島に戻ってくる際に謎の敵アローンとの戦闘に巻き込まれ、乗っていた飛行機が塔のような示現エンジンのてっぺんの縁に不時着してしまうのだが、駆けつけたあかねはトラウマからくる高所恐怖症の所為で近寄れない。
 ここで助けに行きたくてもいけない自分に苦悩するあかねをみせているのだが、個人的にはこの部分はもうちょっと尺を取って印象的に見せても良かったように思う。助けに行きたいという気持ちと怖いというトラウマのせめぎ合いになって、動こうにも動けない、助けたくても助けられない、それ故のもどかしさが欲しかった。それがあれば損傷して崩れた機体と共に落ちていく親友の為に突っ込んで行くあかねがもっと感動的だったろう。
 ともあれ、落ちてしまった親友を救うべく、トラウマを排してダイブしていくあかねは見事に主役している。その前に、学校で木から落ちた下級生を助けたり、高所恐怖症なのに雛鳥を巣に戻そう時に登ったりする所を見せているので、あかねが自分よりもまず他人を守ろうとする優しい性格であること、なにより大島に帰ってくるあおいを心待ちにしていた彼女が、トラウマを押しのけてあおいを救いたいとする所に無理がないし、そんなあかねが見ていて気持ちが良いではないか。
 しかし、その後落下しつつ手を繋ぎ合うふたりの友情パワー(なのかな?笑)によって変身したあかねは、どうも高所恐怖症を克服してしまったようなのはちょっともったいないような気がしますね。やっぱり弱点のひとつやふたつくらいあった方が人間臭くて良いような気がします。

 そしてやっぱり百合が好き。だって私の脳は綺麗に百合色に染まっているから!
 天真爛漫でちょっとバカっぽい姉のあかねにしっかり者の妹もも、も良かったんですが、やはり今回一番いい所を持っていったあかねと親友あおいですよねー。
 特に彼女らとしては落下イベント以外に何かしらあったわけではないが、あかねはあおいが戻ってくることを心待ちにしているし、あおいもあかねに会いたくて何度もメールしたりと、彼女らの関係をこれでもかと窺わせているので、これからのふたりの関係に期待していきたい。
 それ以外で気になった所としては、示現エンジンの開発者であかねの祖父健次郎か。世界中のエネルギーを賄っている超発明・示現エンジンの開発者なんだから、あかねの家はさぞ金持ちなんだろうと思っていたら、どちらかと言えば貧乏。というのも、7年前の示現エンジン開発中の事故の責任を取らされ失脚したようで、そのこともあっての謎の敵アローンを知る存在でもあり、物語を牽引する役目を担っている。のだが、変身アイテム作成の際に意識があかねの妹ももがあげた、かわうそ(?)のぬいぐるみに意識が移ってしまったのはおもしろいというか、上手くやったなという印象。
 変身ヒロインものとくれば、お共の小動物がお約束。しかしこのアニメの舞台設定は科学が進んだ世界である。超科学の中に超現象的な妖精を持ってくるのではなく、あくまで物語の舞台に沿った形にしてしたのは無理がなくて良いし、一番事情を知っている人間として、じじいが常に女子中学生について回ることも出来ないので、こういう形で常に主役の側にいれて、尚かつアドバイスできる存在にもなったのだから、上手いこと考えてあるとしか言いようがない。
 ああ、そうそう。もうひとつ。あかねが乗っていた空飛ぶバイク「わんこ」。わんこの説明があったときはなんでわんこなのかなーと思っておったのですが、置いてあるのを見たらその姿がイヌみたいだからなんですな。か、かわいい。ってゆーか乗ってみたい!

 最後に、ひらがな三文字の名前とか、百合っぽさとか、変身ヒロインとか、その辺考慮すると……これって「プリキュア」ですよねぇ。
 まぁプリキュアファンとして見れば、毎週2本もプリキュア見れると思えばこんなに嬉しいことはありませんな(笑)。感想を書くに至ったのもこの辺が大きかったり。

ふたりはプリキュア 第16話 『 ストレス全開!マドンナはつらいよ 』

2013年01月09日 | ふたりはプリキュア
今見るとさほどのインパクトはなかったが……キター!

 そんな今回のお話は…
 どこの学園にもマドンナと呼ばれる人間がいるもの。 ここベローネ学園にも…。
 「キャー友華先輩!!」学 園中の女生徒が黄色い悲鳴を上げる中、なぎさも部活を抜け出してこっそりバレー部の試合を見学中。
 一緒にいる志穂と莉奈もうっとりの、この少女こそ学園のマドンナで、なぎさ達の先輩である小田島友華。頭脳 明晰・容姿端麗、お嬢様な上、周りの期待を決して裏切らない彼女は、まさに全生徒憧れの的!
 ほのかも科 学部に属している友華と親しげな様子。一方調子の良いなぎさは、憧れつつもほのか以上に真面目で厳しい友華になんだかビクビク…。「私って、嫌われてるのォ~!?」
  完璧人間という事は、たいていはその事が足かせにも なってしまうもの。全校生徒からもてはやされつつも、友華にもやっぱり悩みがあった…。
 「私も、皆みたいに楽しく自由に振舞えたら…」皆の憧れるマドンナ故に、周りの期待を裏切る事を許されない友華。学校では常に優雅な笑みをたたえ、家でも数多の習い事 が待っている。
 皆の憧れであるマドンナのイメージを崩さない為にも、休息の時間など一秒もないのだ…時たまなぎさにかける言葉に棘があるのも、実は友華なりの羨望が入り混じっているからなのだ。
 「あなた達に、マドンナと呼ばれる者の気持ちなんて分からないでしょうね…」そんな友華の前に、彼女を見つめる怪しい影が現れる…!
 以上公式のあらすじ。

 あらすじにはベローネ学園のマドンナ小田島先輩云々とありますが、お話的にはけっこうどーでもよかったりする今回のお話のメインは、なぎほのの「黒板消しダンス」以外なかろうて。
 8話で一気に盛り上がったなぎほの熱(視聴者的)があってのこのシーンは、当時見ていた者たちが身悶えた程のインパクトであったのですが、今見るとさほどでもないのはやっぱり思い出が美化されているんでしょね。でも当時、自分としても「ウハーッ!」と思ったもんです。
 なぎさとほのかの仲は、この16話時点でかなり進展していて、今回は小田島先輩に「やっぱり嫌われている?」と何回もなぎさが言う所があるのだが、そのある意味ボケに対してほのかがツッコミむ様を見せることを考えると、8話以前の関係とは随分と違っていてちょっとほっこりしますな。
 漫才風に手で肩を叩くなんてことを、8話以前のほのかなら絶対しないし、なぎさも元よりの友達シホリーナと変わらぬ対応をほのかにしているし、今回はなぎほのシホリーナの四人で下校しているカットもあるので、もう随分と仲良しさんである。
 そんなふたりの関係は随分と出来上がっているので、その間に本編の方を進めて「第一次ジャアクキング討伐」へ向ってはいるものの、今回のお話は妙にシュールである。
 そもそもとして、戦闘はほぼ戦闘しないし、決め所の技バンクさえないってのもさることながら、最も妙なのは日常パート部分である。
 今回のキーパーソンとして小田島先輩がいるわけだが、彼女が「学園のマドンナ」と呼ばれるが故にストレスを抱えてしまっているということがあってのお話なのに、事後に彼女のその悩みの解決にまで至らないのである。
 小田島先輩とそれほど関係が深いわけではないなぎほのということもあってか、彼女がポイ姉さんに利用されても特に「卑怯よ!」だとか「絶対に許せない!」とかも無いし、学年も違うので特に今後絡んでくることもないので、まぁいいと言えばいいのだけど、このアニメシリーズを熱心に見続けている身としては、一般人を利用されたことに対する怒りがないってのは、なんか妙な気分になってしまう。
 さしてメインどころのキャラクターではないということを差し引いても、今回のお話の展開は妙、というかちょっと納得いかなくて、戦闘になった際、けっこう遠くまで移動してきたというのに、事後小田島先輩の無事を確認し次第、プリキュアのふたりは彼女を残して去っていってしまうのだ。
 描かれはしなかったが、まったく知らないどこぞの自動車廃棄場で目が覚めた時の混乱たるや、推して知るべしであろう。そんなことになっちゃったら、小田島先輩のストレスは余計にたまっちゃうんじゃなかろうか。と思って正直乗り切れなかった。
 せめて事後には、ザケンナーに乗り移られて目一杯遊んだことで、なんとなくストレスが発散されたような気がする、みたいなことを小田島先輩がいってくれても良かったんじゃないですかねー。
 まぁそんなこともあった所為か、お話的には「妙にシュール」な感じが否めませんでした。ホント見どころは「黒板消しダンス」くらいだったな。

 これでようやくDISK4が終わり、次からはDISK5です。先は長いなぁ。