(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第45話 宿命の対決!エースVSレジーナ

2013年12月31日 | ドキドキ!プリキュア
予告でけっこうな情報出しちゃいますか。

 そんな今回のお話は…
 ずっとアン王女の側にいたジョーお兄さんが、久しぶりにソリティアに帰ってきたの。
 相変わらず王女さまは眠ったままだけど、その王女さまに導かれて手に入れた、3つめの神器“エターナルゴールデンクラウン”を見せてくれたわ。
 このクラウンは、知りたいことをなんでも教えてくれるんだって。ただし、選ばれた人にだけ。
 ふと、クラウンに手が触れた亜久里。するとクラウンが光り輝いて、倒れてしまうの。一体、亜久里のからだに何が…!?
 次の日、亜久里はジョーお兄さんと真琴、ダビィ、アイちゃんだけを呼んだわ。昨日、倒れた時にクラウンが教えてくれた“自分の正体”を話すために。
 その話にショックを受けた真琴たち。さらに亜久里は、自分の運命に決着をつける為に、マナには内緒でトランプ王国へ行きたいと言いだしたの。
 以上公式のあらすじ。

 お話はサブタイ通り、最後の神器エターナルゴールデンクラウンに触れて真実と自らの宿命を知った亜久里ことキュアエースが、トランプ王国へ赴きレジーナと対決する、といった内容。なので基本的には流れが分かっていればいい。
 今回は次回に明かされるであろう真相の前フリなので、正直、今回で分かったことはあまりなく、レジーナとエースさんの戦闘に尺を取っているので内容としてはあまりないのだが、それでも見せるべき部分はちゃんと見せていて、クライマックス感を出しているのは感心。

 とっかかりとして亜久里がクラウンに触れて真実を得るのだが、それで意識を失った亜久里は家で目を覚まし、おばあちゃんに自分が何者でとんな宿命があるかを知ったと告白する。そして、その自分に課せられた運命は過酷で押しつぶされてしまいそうだと涙ながらに言う。
 ぶっちゃけて言ってしまうと、亜久里が得た真実は、見ているこちらとしては分からないので、亜久里がどれほどつらいのかを感じ取れないのは残念ではあるのだが、おばあちゃんは亜久里を抱きしめ、「どれほどつらいものであっても、人は運命に背くことは出来ないんです。ただ、受け身で押しつぶされるのか、自ら立ち向かって未来を切り開くのか、それはあなた次第。何を成すべきなのか、本当は分かっているんでしょう?」と諭すおばあちゃんに、亜久里はありがとうと述べて笑顔を返す。
 良くは分からないけれど、亜久里が真実を知ってせねばならないこと、またそれによって待ち受けるであろう事柄は、彼女が泣いて弱音を吐いてしまうようなことなのである。亜久里としては、それをするのかしないのかではなく、やらなければならないのがつらいのだ。だがおばあちゃんは、その運命を背負わされるのではなく、自ら背負って成すべきことを成しなさいと背中を押した。事の重大さがわからないので今ひとつピンとこないが、後に亜久里が28話で友達になったエルちゃんに似顔絵を描いて渡して帰っていた所を見るに、事が済めばおそらくは戻ってこられないだろうと思いつつも、決着を付けようと決意に至るまでをしっとりと描いていて、真実が分かればもっと感動的だったろうなぁとは思うものの、良いシーンであったと思います。

 決着を付ける決意をした亜久里は、トランプ王国関係者である真琴とダビィ、気障男ジョー岡田を呼び出し真実を聞かせるのだが、真相は次回なので視聴者的にはやっぱり分からない。ま、それはともかく、ここはなかなか興味深いシーンである。
 集まってすぐ、亜久里は王女さまの氷の結界を砕いてしまう。しかし中に王女の姿はない。曰く、ジコチューの目を欺き、時間を作る為に王女さまが作った幻、であったのだ。これが意味する所は「王女さまはいない」ということの他ならない。つまり、アン王女の御身は存在していないのだ。麗しのアン王女さまと崇めてきたわたくしとしましては、けっこうなショックでしたよ(笑)。私のショックはともかく、物語的にもサプライズとして良く出来ていたと思います。「あ、デコイ(囮)だったのか!」と思いますよね。
 そこから一気に話を飛ばしまして、今回のラストで語られる真実のひとつ、エースさんとレジーナがアン王女さまの光と影である、という事実。なぁるほど、ちょっと見えてきた感がありますが、逆に問題も出てきた。
 まぁつまるところ、当初の予想通りレジーナとエースさんは一対であり元々ひとつであったと見て間違いないのであろう。光と影というからには、心の善と悪、と見て良いのだろうが、エースさんはレジーナとの一騎打ちをし決着を付けようとしているのだが、一対の存在であるならば、片方を消してしまって良いものだろうか? 亜久里がそのつもりであるのなら、影の部分は完全に消さなくてはならないと考えているのか。そもそもを言えば、王女さまの心の具現化が亜久里とレジーナだとしても、上記しましたように御身が存在しないのだ。
 まぁおそらくは、御身の方はアイちゃんなのかなーとは思っていて、個人的な見解としては三位一体、のような気がするんですが、だとすると、またこれが困った問題なのである。
 というのは、このアニメシリーズとして、キュアエースさんがいなくなることはないし(オールスターズがあるので)、物語上としても、マナが友達としてなんだかんだでずっと気にしてきたレジーナが最終的に消えていなくなってしまうのも、この枠のアニメとしてどうなんだ。仮にアイちゃんが王女さまの御身であったとして、王女さまの光と影であるふたりがそのまま居続けるとしたら、王女さまがご復活されることはない、ということにならないだろうか。
 とまぁ、今ここでそんなことを考えた所で詮無い話で、次回を見れば事足りるのだけど、熱心にこのアニメシリーズを見続けている身としては、あーだこーだと想像できて楽しい。後は上手いこと設定を回収してくれて、綺麗に締めてくれれば言う事ない。

 さて、上記以外では、真実を知ってからのソードさんが気になった。気になったと言うとちょっと感じが違うのだけど、仕方ないとは言え、ちょっともったいないなぁと思わざるを得なかったのだ。
 亜久里とおばあちゃんの所でもそうでしたが、見ているこちらとしては亜久里から伝えられた真実が分からない。それを聞いてカップを落としてしまうくらいだし、戦闘でも「見ていることしか出来ないの?!」とつらそうな表情の真琴を見るに、相当のショッキングなことなのであろうが、事実が分からない以上、真琴や亜久里がどれほどつらいのかの想像が出来ないのだ。むしろ逆にそんなにつらい思いをしてしまうようなことってなんなのだろうと、分からないことの方に意識が行ってしまう。
 お話的なことを考えれば、今回で真相を明かせない(明かさない)ので、話の作りとしては興味を次回に引っぱっているので、真実を気にさせることの方が狙いであるのだと思う。でも今回のドラマとして、やっぱり亜久里やソードさんに感情移入したい所で、特にソードさんなんかはどうしようも出来なくなり、苦悶の表情を浮かべ『誰か助けて!』という思いから「マナーっ!!」と絶叫してしまうのは良いシーンなんだけど、真実が分からないのでソードさんのつらさが分からない。今ソードさんはどうにもできないけど、これまでどうにも出来ないことをなんとかしてきたヤツを知っているじゃないか、さぁその名を叫べ!呼ぶのだソードさん!と、思わせてくれないのだ。
 といっても、上記した通り仕方のない事ではあって、真相が明かされるのは次回なのだ。今ここでそれが分かってしまっては、次回に「あぁ、こういうことだったのか」と思う事が出来ない。それを考えれば今回真相を明かさずに見せ所を作っているのだから感心するのだけど、やっぱり亜久里やソードさんの心中が分かって胸にグッときたかった、というのが本音ではある。
 ソードさんのつらさが分かれば、彼女の絶叫からマナたちが降りてくるシーンが随分と気持ち良かっただろうなぁと思う点で、ちょっともったいないと思いはすれども、まぁお話作るのって難しいですよねぇ。
 ともあれ、残す所後4話。次回真相が明らかにされて、そこからの尺を考えればあれこれ上手く回収して綺麗に終わりそうな感があり、クライマックスに期待せざるを得ない。あぁしかし、後4話かぁ。ドキドキ!プリキュア、随分楽しませてもらったなぁ。この調子で最後まで楽しませていただきたい。

今週のマナ大好き六花さん
 特に出番はなく。まぁ前回に愛溢れまくっていたので仕方ない所か。
 そういえば、イーラさんとの因縁は最終的に上手いこと決着つくんですかね?それも含めてクライマックスに期待していきたい。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアロゼッタさん」でした。
 冒頭にも書きましたが、いくら正月で一週飛ぶからとはいえ、次回予告は情報見せ過ぎだろ。キングジコチューがレジーナを「娘」と言っている理由が分かっちゃったじゃないか。
 というか、「こんな感じなのかな?」とある程度読めちゃったんだけど、ちゃんと良い意味で期待を裏切ってくれるんだろうな?

凪のあすから 第十二話 優しくなりたい

2013年12月31日 | 凪のあすから
能登さん発見。

 そんな今回のお話は…
 おじょしさまの代わりに自分が船に乗り、「おふねひき」が終わったら海神様に嫁いでいく気持ちで、至のもとへ嫁ぎたいと告げたあかり。
 それは最初の「おふねひき」を目指して、もう一度動き出した瞬間だった。
 そんなあかりにブーケを作るため空地で花を摘むことにした美海とさゆは、そこで地上に出てきた灯と出会う。
 初めて見る灯に驚く少女たちだったが、光やあかりの父であることを知った美海は、光たちが海で冬眠するよう伝えてほしいと願い出る。
 だが逆に灯から「地上で生きたほうが幸せなのかもしれない」と告げられるのだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話は、おふねひきまで後わずかという時期の各キャラクターを描いていて、大きなメイン所としては、おふねひき=冬眠まで後わずかという所で、実は切羽詰まってた要が呼び水となって、思わぬかたちでちさきと光が想いを伝えることとなったことだろう。
 まぁ、おふねひきの方は着々と準備が進んでいるのが分かれば良い程度なのは、前回おふねひきが大きく動き出すのをやったので、今回はそれに伴っての冬眠云々に関連する動きということなのであろう。

 正直、何を書いたらいいのかよく分からない(笑)ので、とりあえずメイン所としましては、閉校となった中学校で遊んでいる所で、不意に要が光にまなかのことをどう思っているのか?と聞くことで動き出す。
 海村に帰ってくる途中で、早くも冬眠に入ってしまった子供を見て、まるで死んでしまったかのように感じられた所為もあってか、眠ってしまうといつ起きるのか分からない、そもそも目覚めるのかどうかも分からない中で、想いを秘めているだけでいいのか?という思いがあって要は仕掛けたのだ。いつも微笑んでいる印象の彼だが、どうなるのか分からない冬眠というものに不安にかられているのだろう。自分としても、ちさき・光としても、このままよりかはと思いぶっ込んできたのだ。
 突然のことにビックリしつつも、誰しも冬眠に不安を覚えている、この先どうなるか分からない、このまま別れてしまうのかもしれない、そういう思いがあるので、光は意を決しまなかに自分の想いを伝えるが、まなかは「よく分からない」と言って外に飛び出して行ってしまう。
 う~ん。まなかを見るに、どうしても自分は彼女を子供のように見えてしまう。大人ならば、この状況で何かしらの返事はしなければならないなと思うもので、どうしたらいいか分からなくなって逃げてしまうなんて、少なくとも大人のすることではないよなぁ。
 彼女は光を随分と男として認識し初めてはていて、今回も買い出しから帰ってきて、大漁旗(?)を持つ光を見て「ひーくんはいつから男の人になったんだろう」と呟いたのを見ても、見方が変わったことを窺わせるのだが、いかんせんまなかは子供っぽくて、自分の好きがどういう好きか分からなくて戸惑っているのだ。幼い頃の好きと今の好きがどう違うのか、紡と光に対する好きは違うのか違わないのか、自分の想いに理解が全く追いついておらず、分からないことが怖いのだ。
 それと同時に冬眠のこともある。上記した後、家に帰ったまなかは母が眠りについているのを見てぎょっとする。呼びかけて起きはしたけれども、自分のすぐ近くにどうなるのか分からない冬眠がすぐそこまできていることを実感したのだ。学校に忘れ物をしたとウソをついて、また外へと飛び出していくまなか。分からない分からないと呟きながら駆けて行く彼女を見るに、やはり理解の範疇の及ばないものへの恐怖にどうしたらいいのか分からない、と言った所なのではないのだろうか。これまではみんなの後ろを考えなしに付いて行くだけで良かった。だが誰しも子供のままではいられない、今まなかを引っぱってくれる手はないのだ。自分の進む道は自分で決めねばならない、しかし彼女はそれを理解するには至っていないのだ。分からない事にただ怯えることしか出来ない。本当は、一番変わりたくないと思っているのはまなかなのかもしれない。

 さて、光たちの方はと言うと、まなかを追いかける光をちさきが追いかける。追いかけないでと叫びつつ、足がもつれて転んでしまったちさきに光は駆け寄る。正直、見ていてちさきに気付かずに行ってしまうのではないかと思っていたが、ここでちさきを気にする辺りが光のいい所である。
 前回、光に告白すると毛類した彼女であったが、こんな形で想いを伝えることとなってしまったわけだが、ちさきは想いを伝えられただけで良いからまなかを追いかけて、と言う。光はどうするのかなと思っていたら、というか、まなかを追いかけるんだろうなと思っていたのだが、彼が「オレも同じだ」と言ってその場に腰を下ろしたのが意外であった。
 光としては、まなかは紡が好きだと思っているので、ちさき同様、自分も想いを伝えられただけで良かったのだとする。そんな彼をちさきは「優しいね」と言い、自分も優しくなりたい、心を綺麗にしたいのだと言う。心が綺麗なままで大人になれるだろうか?子供が純粋なのは何も知らないからである。彼らは少しずつ子供から大人になろうとしているのだ。

 とまぁメイン所としては上記の通りなのですが、正直、色々な事柄が交錯していて何を取り出して書けないいのかよく分からないから困る(笑)。
 上記以外の所としては、紡の母が出てきたことだろうか。なんで紡がじいさんと二人で暮らしているのか気になっていて、両親とは死別したのかなーなどと思っていたのだが、父はともかく母はいたわけだ。しかし紡はその母を「あの人」と呼んだりしていて、せっかく会ったのにちさきとまなかをダシにして、随分と素っ気ない態度であったことを考えると、どうも母の方は気にかけているけれど、紡の方は良くは思っていないようだ。この辺が物語にどう関わってくるかさっぱり読めないんだけど、わざわざここで見せてきたってことは何かあると思って然るべしなのだろうとは思うが、はてさて。
 あとちょっと気になったのは、買い出しに街に出掛けた紡とまなかとちさき。古着屋にて紡と肩がぶつかったちさきが随分と意識していたのですが、ちさきはやっぱり年相応に女の子らしいですよね。それに対して帰りの電車で思いっきり寝てしまってよだれを垂らしちゃうまなかの子供っぽさよ(笑)。
 おそらくはまなかの子供っぽさを強調して、ちさきが年相応に女であることを印象付けていて、一応は恋敵であるのにちさきがまなかを好いているのは、まなかの子供っぽさからくる純真さなのだろうなぁ。それで思うのだけど、私には光がまなかを好きな理由がさっぱり分からないんですよね。
 ちさきが光を好きなのは分かる。リーダー気質で物事を動かし、ちょっと粗暴ではあるものの性根の優しいヤツだものな。要がちさきに惚れているのも分かる。ナイスバディだし、女の子っぽい愛らしさがあってなかなかの美人だし。ではまなかの魅力は?と聞かれると返答に困るのだ。
 まぁ確かに目がクリクリッとしていて背が小さくて華奢ではあるのだが、正直それくらいしか思い浮かばない。純真さというのもあるんだけど、それは上記したようにただ子供であるというだけなので、なんか恋愛対象になる要素が私には見つけられないんですよね。光は一体まなかのどこに惹かれているのか理解できん。まぁ惚れたはれたなんぞに理由などないのかもしれませんが。

 ともあれ、今回のお話は物語として、ちさきも光も想いを伝えて後はまなかがどうするかということと、一方通行な彼らの想いはどう折り合いがつくのかが気にさせてくれる。あとはおふねひきなんですけど……なんか予告を見る限り、不穏な空気を醸し出していて、この物語が2クールだということを考えると、ただおふねひきに意味は無い、というだけではないのかもしれませんねぇ。

 なんだか、何が言いたいのだかよく分からない感想になってしまったが、ま、いっか。

13/12/26

2013年12月26日 | 日記?
■今日の一枚 マナと六花さん作成中
 (web拍手を送る)
 けっこう進んだような気がしないでもない。
 恒例?の年末年始更新で完成する、ような気がします。
 って相変わらず季節感ないサイトだよねー。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 あっという間にクリスマスも過ぎまして、プリキュアの放送も次回は年明けですよ。
 今年は上手い具合の日程な正月休みなので、ゆっくり出来るのはいいけれど、何かしら考えていかないといけないような気がするなぁ。
 とまぁ、そんなどーでもいー話しか思いつきませんでした。

ドキドキ!プリキュア 第44話 ジコチューの罠!マナのいないクリスマス!

2013年12月24日 | ドキドキ!プリキュア
いつより愛多めでお送りしています。

 そんな今回のお話は…
 もうすぐクリスマス!マナは、六花とありす、それに真琴、亜久里も一緒にみんなでクリスマスパレードへ行くことを愉しみにしているの。
 そんなマナに「生徒会長スピーチコンテストに出ない?」というお誘いが!
 生徒会長スピーチコンテスト!?1番の生徒会長、キングオブ生徒会長を決めるコンテストなんだって!
 それを聞いたマナはやる気満々!だけど…その日は楽しみにしてたパレードと同じ日。
 迷うマナだけど、六花たちに応援されてコンテストに参加することに決めたわ。
 マナがいない間、六花が生徒会長のお仕事をお手伝い。マナのお仕事って、たくさんあって、ホントに大変!
 でも、六花がパニックになりそうな時、マナの書いたメッセージが見つかって、心を和ませてくれたの。
 お仕事が終わったら、クリスマスパレードへ!!楽しいけど、やっぱりマナがいないとちょっぴり寂しいな…。
 その頃マナは、なんとレジーナが仕掛けたワナにはまっていて…!
 以上公式のあらすじ。

 今回のお話はむしろ、六花さん回と言っても良いくらい六花さんのマナ愛溢れるお話で、六花さん好きの私としましては、オラなんだかワクワクしてきたぞ!(CV野沢雅子)という感じで溢れる愛がとても気持ちの良いお話になっております。
 流れとしては、上記あらすじにあるように、生徒会長スピーチコンテストに出場することとなったマナであるが、スピーチコンテストはレジーナの仕掛けた謀で、彼女曰く「マナさえいなければ後はヘナチョコ」なのでマナを隔離し、その間に他のプリキュアをやっつけちゃおうとするわけだが、メイン所は表層部分のひとり隔離されたマナがどう脱出するかや、精神的支柱であるマナがいない時の他のプリキュアの皆さんがどう戦闘を乗り切るか、ということではなく、むしろ戦闘までの間のマナのいない日常パートの方が一番見せたい所であろう。

 まずコンテストがクリスマスパレードと丸被りという日程が判明して、ホントは一緒にクリスマスを愉しみたいはずである六花さんは、夢は総理大臣のマナが歴代総理大臣も学生の頃に参加した(といってもレジーナの謀なのでウソなのだが)と言われるスピーチコンテストで一番になって欲しいと参加を促す。でも生徒会の仕事もあるしと言うマナに、そっちも全部自分がやっておくと六花さんは買って出て、私たちとはいつでも一緒に遊べるし、コンテストの方を頑張っておいでよとする。
 マナは「六花!恩に着るよ~」と言って抱きつき、六花さんは笑顔を見せるのだがこの表情が良い。もちろん、マナに抱きつかれてぽわわ~というわけではなく、そもそも六花さんのしたいことは、マナがしたいことのお手伝いなのである。自分が替わりに仕事をすればマナが出たいと言うコンテストに出られる、六花さんにとっては一番良い形と言って良いだろう。マナがしたいことをさせてあげられるのが嬉しいのだ。
 その夜、マナがいないとなると忙しくなるわよと大量の書類を前に意気込む六花さんであるが、ラケルは本当にそれで良いのかと問うのだ。本当はクリスマスにマナと一緒にいたいのでは?と。そんな彼の心配に六花さんは「そりゃあね」と言いつつも「この先これから高校へ行ったり、社会人になったり、お互い夢もあるし、いつまでも一緒にいられないからね。離ればなれになっても、お互い頑張らないと」とするのだ。いやぁ、六花さんが聡明な人とは知ってはいましたが、14歳という年頃で、ここまで将来のことを考えているとは思っていませんでビックリしたのと同時に感心しましたよ。
 14歳なら先を考えずに今を楽しんじゃうのも若さ故の特権であると思いますが、さすがと言いますか、もうすでに将来絶対に医者になるんだと勉強している彼女ですから、これから先のマナとの関係もある程度見据えているんですねぇ。六花さんのことなので、高校はマナと一緒の所に行っちゃうんだろうなぁなんて漠然と思っていましたが、今回を見れば、きっとそんなふうに流されないのだろうと思わせてくれるし、今のようにいつも一緒でなくなっても、マナと六花さんの関係が変わることはないのだろうと思わせてくれるではないか。

 当日になって学校でマナの分の書類もちゃっちゃと終わらせて、皆との待ち合わせに間に合わせると意気込む六花さんに、マナは少々驚きつつも「クリスマスに私がいなくて寂しくないのかい?」と問うと、六花さんは明るく「全然!」と答えるのだ。その解答にマナはガクッとしつつ「私はちょっと寂しい……」と口にするのだが、これもふたりの関係が見れてとても興味深い。
 マナは六花さんが仕事に妙にやる気を出して、自分がいないことになんとも思っていないふうなので「私がいなくて寂しくないの?」と問うたわけだが、その後の「私はちょっと寂しい……」からするに、自分は六花がいなくてちょっと寂しいんだけど六花も同じじゃないのかな?と思っていたのだ。辺り構わず愛を振りまくマナであるが、なんだかんだでクリスマスに六花さんと一緒にいたいと思っていたのである。
 そんなマナに六花さんは、私はマナにキングオブ生徒会長になって欲しい。その為なら離ればなれでも頑張れるのだと言う。要するにマナの為なら頑張れる、マナを想えばこそ寂しくないとしたのだ。なんとも思っていないわけではなく、むしろ強烈にマナを想っていることを物語るではないか。そんな六花さんの思いを感じ取ってマナは「じゃあ私も頑張っちゃうよ!」と返し、ふたりでウフフと微笑み合う。なるほど、ありすや真琴が憧れるのも頷けるふたりの関係ではないか。きっと一生ふたりはどんなになろうとも、こんな関係なのだろうと思わせてくれる。

 マナがコンテストに出かけ、学校では六花さんの手伝いに真琴が応援に入って仕事をしていると、六花さんはマナ大丈夫かな?と心配を呟く。どうも思っていたことがポロッと口から出てしまった独り言だったようで、真琴に「離れていても六花の頭の中はマナことでいっぱいね」ラケルに「愛ケル~」等と言われてしまう六花さんであるが、沢山やらなくてはいけない仕事を抱えている中で、ポロッとマナの心配が独り言となって出てくるのだから、そりゃ真琴やラケルの言うことは尤もであろう(笑)。むしろただの友達を普通ここまで思う事はなかろうというもので、六花さんの愛が感じられる。
 その後、仕事に不備が発覚し、このままではクリスマスパレードに間に合わないと頭を抱えることとなる六花さんであったが、上記あらすじにあるように、マナが書いたメモが色々な所にあるのを発見する。
 発見したマナメモ。仕事の不備をひっくり返すような大逆転の仕方が書いてあるわけではなく、『いっぱいいっぱいになったら大きく深呼吸して。大丈夫。六花なら出来る!』であったり、『腹が減っては戦はできぬ』とお弁当が置いてあったり、果ては『ごめん、会計書類溜めちゃった。ヨロシク。愛してるよ~』だったりして、何がどうこうというわけではないのが逆に良いではないか。割とスーパーな人間「相田マナ」ではあるが、彼女とて人の子。なんでもやってしまえるわけではないし、その場に居ないのに問題を解決出来ようはずもない。ただそのメモは、自分の替わりに頑張ってくれる六花さんに対してのマナの気持ちなのだ。そのメモで仕事的に何かが変わるわけではないが、六花さんがマナを想うように、マナもちゃんと六花さんを想っている。
 マナが側にいるようだとする真琴に、六花さんはいつも通りマナに振り回されてる感じだとするが、ダビィとラケルは、でも六花は嬉しそうだと言う。それもそのはず、全生徒会長の一番になろうと、劇中の台詞によれば寝ないでスピーチを考えて忙しい最中、それでも自分の替わりをする六花さんを想ってマナがしてくれたことである。嬉しくないはずがない。
 ダビィとラケルの言葉に「えぇ~そう?」などと言いつつも笑顔の六花さんは目を閉じ、心の中で(マナ、私も愛してるよ)と呟く。そしてさっきまでどうしようと頭を抱えていた六花さんであったが、「よぉ~し!あと少し、頑張ろう!」と意気込んで真琴と頷き合う。その場にマナが居なくとも、六花さんはマナをずっと近くに感じられたことだろう。彼女がマナをキングオブ生徒会長になって欲しいと信じて送り出したように、マナは六花さんならきっと出来ると信じているのだ。マナが信頼してくれているという事実は六花さんの力を与えてくれるのだ。

 レジーナの謀にハマって魔法の檻に閉じ込められたマナが脱出を試みている頃、六花さんは仕事を終わらせ、皆とクリスマスパレードへ出かけていた。興味深いのはその後のクレーンゲームをする件である。
 六花さんらしくカエルのぬいぐるみを取ろうとするのだが途中で落っことしてしまう。すると六花さんは「こんな時マナなら絶っ対取ってくれるのに」と言うのだ。これはなかなか興味深い台詞だ。要するに、こんな時にマナは六花さんの願いを叶えてくれる、ということとなる。なるほど、これまで「相田マナ」という人間を43週も暖かく見守ってきた身とすれば分からない話ではない。
 このクレーンゲームで言えば、六花さんが取れなかった物を取ってあげて六花さんが喜んでくれれば自分も嬉しい、相田マナという人間ならばきっとそう考えるであろうし、六花さんが今その台詞を言ったということは、過去そんなことが何回もあったということだ。自分の願いをマナが叶えてくれる、自分の出来ないことをしてくれるマナ、その度に感じるマナという人間のすごさ、相田マナは菱川六花の中でとても大きな存在なのだ。
 すると六花さんは学校でのメモの「大丈夫、六花ならきっと出来る!」が頭をよぎり、もう一度チャレンジしてカエルを見事ゲットすると「やったぁ!取れたよマナ!」と口にする。けっこうな人が経験のあることだと思いますが、誰かを間違えて「お母さん」と呼んでしまったりするのと同じようなことなのですが、それだけ六花さんとマナがいつも一緒であったことを物語るではないか。マナ「が」側に・マナ「の」側に居ることは当たり前のことだったのだ。しかし今、マナは側に居ないのだ。そのことに気付きハッとする六花さんに、ラケルはやっぱりマナが居なくて寂しいのかと問うと、彼女は首を振って「そんな事ないよ」と心配する皆をよそに笑顔を見せる。
 全く寂しくないわけではないだろう。しかし強がっているわけでもないのだ。六花さんはもうすでに将来を見据え、ずっと一緒にはいられないことをちゃんと分かって、いつかお互いの夢に向って道を分つとしても、それでも互いを想い、側に感じられることを学校で、またこのクレーンゲームで感じることが出来たから寂しくはないのだ。
 思えばいつも一緒に居過ぎた所為で、14歳になって初めて嫉妬という感情に気付いた六花さんであったが、その頃から比べると、離れていても大丈夫とするのだから、随分と彼女は成長し心を育んだといえるのではないだろうか。

 マナを隔離したので、曰く「ヘナチョコ」なプリキュアをやっつけようとレジーナが現れてからが戦闘。
 マナが居ないプリキュアなんぞは要を失った扇子のようなものだとするレジーナであったが、その思惑は見事に外れることとなる。まぁこのアニメシリーズを熱心に見てきた人たちならばお分かりのことかと思いますが、マナと離ればなれにする為だけに、マナの夢を利用したと分かって難なくやられてしまうプリキュアではない。いやむしろ、この状況はプリキュアが最も力を発揮するシチュエーションである。
 誰かの善意、あるいは夢や希望、愛などを利用したり潰えさせようとするのを、大切な何かを守りきることが使命のプリキュアは絶対に許しはしない。そうなればプリキュアはいつも以上の力を発揮し、その悪意を必ず阻止する。こと今回に至っては誰にも想われているマナが標的である。このドキドキ!プリキュアチームにとって、ことさら六花さんとありすにとって、絶対に屈してはいけないし負けられないのだ。いつもなら苦戦する三幹部とレジーナをマナのいないプリキュアの皆さんが圧倒することとなるのも当然であろう。
 (あ、ちなみにの話ですが、ダイヤモンドとの一騎打ちの前に、マナが寝ないでスピーチを考えていたのにと言うのをレジーナが「簡単に騙される方が悪いのよ」と返すのだが……ダメだレジーナ。それは言っちゃぁいけない!このアニメシリーズを熱心に見てきた方なら察していただいていると思いますが、さぁ皆さんご一緒に!「騙す方が悪いに決まってるじゃない!」説明するまでもありませんが(?)Yes! プリキュア5 第7話からキュアドリームの名言です。見事な正論が実に気持ちが良いですよね。)
 話を戻して、マナが離ればなれにすれば他はヘナチョコだと思っていたのにと歯噛みするレジーナに、ダイヤモンドは生憎私たちは離れていても離れはしないと言う。その言葉に意味が分からないと答えるレジーナに、ダイヤモンドはちょっと驚いたような表情を一瞬見せ、どういうことなのかを語る。
 どういうことなのかは、これまで見てきた通りだし、このアニメシリーズにおいても何回も語ってきたことで、例え離れていても想い想われ気持ちの上で繋がっている、プリキュアが失ってはいけないテーマのひとつであるのでここで某ない。問題はダイヤモンドさんがちょっと驚いた表情をしたことだ。
 驚いたというよりは、むしろ「分からないの?」という表情の方が正しいのだろう。上記を説いて、マナもレジーナのことをいつも想っている、あなたもそうなんじゃないの?と問いかけた所を見ると、六花さん的にレジーナはそういう気持ちがあると思っていたけど、どうもそういう気持ちに自覚がないようなので説明して訴えかけた、と見て良いのだろう。するとレジーナがいつも鬱陶しいくらいマナマナ言ってることが判明し、マナも同じでいつもレジーナのことを考えていて、今どうしているか、つらくはないか、寂しくはないか、もう一度話がしたいといつも言っていることをレジーナは聞かされる。
 この時のダイヤモンドの表情がまた良い。すごく憂いた表情なのだけど、それは嫉妬ではなく、いつもマナがレジーナのことを想っていても、それが届かず、それでも想い続けているマナを六花さんは見てきたのだろう。マナの話を聞かないレジーナに対する怒りはなく、マナが想いを伝えられないのが見ていてつらいのだ。それ故彼女の言葉は説得力となってレジーナの心を大きく揺さぶる。
 「あなたに私たちは倒せない!」そう言い放つダイヤモンドは続けて「だって、私たち、マナの紡いだ愛で繋がってるもの」と笑顔を向けてレジーナの前に立つ。そして「あなたもマナのことが好きなんでしょ?」と問う。真っ直ぐに見つめる視線をそらして「ちがうもん。私は別に……」と言うレジーナにダイヤモンドは「好きなのよ!いいかげん素直に認めなさい!」強い口調で言う。同じマナを愛する六花さんに見え透いたウソなど通用しない。六花さんの言葉は意訳すれば、自分と同じくマナが好きなのに、好きじゃないフリをしてちょっかい出してくる、好きなら好きって言えないの!?と言っているようなモノである。ある意味修羅場であり、ある意味挑発でもある。
 ついにレジーナは「うるさいわね!そうよ!好きよ!私だってマナが好き!悪い?!」と本心を口にする。六花さんに挑発されてつい出てしまった感はあるが、やはり彼女は愛を失ってはいない。そして間の悪いことに帰ってきた気障男ジョー岡田によって脱出してきたマナがちょうどやって来ていて、レジーナの告白をバッチリ聞いていたのであった。
 言うつもりのなかった告白を聞かれてしまったレジーナが顔を真っ赤に染めてしまうのも無理からぬ話である。そんなことはおかまいなしに「それホント?」と笑顔で詰め寄ってくるマナに「ウソよ」などと言っても後の祭りだ。照れ隠しにジコチューをけしかけるも(笑)、5人揃えば販促玩具で浄化するだけである。
 退散しようとするレジーナを呼び止め、マナは今でも友達であるという気持ちは変わらない、好きと言ってくれたことは嬉しかったと伝えると、赤く染まっていた彼女の瞳がついに青く変色し、泣きそうな顔をして「つらい」と心中を吐露する。マナは好きだが父であるキングジコチューも好きであること、マナは他のプリキュアの皆さんがいるが、彼には自分しかいないのだと。すると、どこからともなくキングジコチューの声が聞こえ、レジーナの瞳はまた赤く変色し、取り憑かれたかのように「帰らなきゃ」と言ってマナの前から姿を消してしまうのであった。

 一時的にせよ、青い瞳のレジーナにさせたのは大きな出来事であったし、レジーナの本心・心中が知れたのは物語としても大きな進展と見て良いだろう。これからどうなるのかを気にさせてくれます。
 お話としては、上記しましたようにいつも以上に愛が溢れていて、特に六花さんが精神的に成長した様子がありありと感じられて、これまで熱心にこのアニメを見てきた甲斐があったというものです。いつも一緒じゃなく将来を見据えて、離れたとしてもこの愛は変わらないとしたのを見て、随分と大人になったなぁと感心しました。
 綺麗に百合色に染まった脳としましては、ダイヤモンドさんとレジーナは告白合戦みたいで「好き」の応酬は「うはー!なんだコレ」と思わずにはいられませんでしたよ。おかげでこの長文さ(笑)。マナは愛され過ぎだし、六花さんは……以下のコーナーに譲る。

今週のマナ大好き六花さん
 最近六花さんの「マナ大好き」がなくて寂しい、なーんて書いたような気がしますが、まさかここでこんなイベントがあるとは思いもよりませんでしたよ。六花さん本妻すぎるだろ。
 マナの方も「私がいなくて寂しくないの?」の件を見ると、なんだかんだでやっぱり六花さん、という気がします。個人的にマナはレジーナを妹に近い感じで見ているような気がしますけど、どうなんでしょうね?
 あ、どーでもいーけど、六花さんの部屋。カエルの置物に机の上のカエルマットを確認。以前のカエル目覚まし、カエルエプロンとスリッパもありましたし、今回クレーンゲームでぬいぐるみをゲットしました。なんでそんなにカエルが好きなのかなぁ。理由教えてくれればいいのに。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアエースさん」でした。
 次回は帰ってきた気障男ジョー岡田と共に、残りの神器エターナルゴールデンクラウンの登場です。もう残り話数も少ないのでクライマックスに入っていくんでしょうね。多曽爾身ではあるが……寂しくなるなぁ。

凪のあすから 第十一話 変わりゆくとき

2013年12月19日 | 凪のあすから
明るい兆しのようではあるが……。

 そんな今回のお話は…
 「もう、傍観者でいるのに飽きたんだ」「俺、ちさきのことが好きなんだよね。かなり前から」。
 突然要にそう告げられたちさきは、その言葉をうまく受け入れられずにいた。
 そして光やまなかも“ぬくみ雪”の脅威から逃れるための冬眠、海神様に力を取り戻してもらうための「おふねひき」などの準備に追われ、 幼馴染のまま、いつまでもいつまでも続くと思っていた彼らの関係は、いつしか大きな変化の時を迎えていた……。
 冬眠につく日と「おふねひき」が奇しくも同日と決まり、徐々に時間が迫る中、あかりは皆にひとつの想いを打ち明ける。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、う~ん。基本的にはあかりの結婚式とおふねひきという所で、状況に変化があったのだけど、実質的にはあんまり変わっていない中で、各キャラクターがどう思うのかを見せるお話。
 まず、前回から引っぱった要の告白ですが、別に彼は返事が欲しいわけでもなく、冬眠してしまえばその後どうなるかは分からないので、今一緒に居れるこの時に言っておいた、という感じのようなのだが、まあ彼としてはけっこういっぱいいっぱいなのだろう。この件はそういうことが分かっていれば良く、今回ではあんまり展開しない。
 今回の一番のメイン所となるのはおふねひきで、海村ではぬくみ雪が降り続けて雪国のようになってしまっているのだが、地上では9話以来ぬくみ雪が降ってきたことはなかったのだが、天候不順が続き魚も獲れなくなってきて、半信半疑だった光たちが訴えてきた世界が冷たくなっていくということを本気で捉えて、地上の漁協の青年団が中心となっておふねひきをやりたいということとなる。
 漁協の青年団、まぁつまり若い連中が、最近のおかしな兆候に「あれ?これはホントにヤバいんじゃね?」と思い、頑だったオッサン連中を説得したのだろう。そしてあかりを通して光に、全面協力するんでおふねひきをやってくれと頭を下げるのだが、ここは実にあかりの言うことが尤もでおもしろいし、今回はあかりがすごく良い役所である。
 この会合(?)での件は、頭を下げる地上の漁協連中に、こいつらは最初鼻で笑っておいて、いざ自分たちにも害があると分かるとコロッと態度を変えて自分たちの良いようにしようとしているので断っても良い、と光に言うのだ。確かにあかりの言うことは尤もな話である。しかし彼女は「でも」と続けて、今は自分にとって地上は大切な場所なのだとし、漁協の方に立って光に「お願いします」と言って頭を下げるのだ。そういうことが分かっていながらも、愛する者がいる地上の為に海の者ながらも地上の側に立ったことは、随分と地上の者たちの心を打ったのではなかろうか。
 光はもとより地上との融和を思っているので、まかせろといってうろこ様の所へ行くが、上記あらすじにあるように冬眠の日とおふねひきの日は丸かぶりなのである。おふねひきをすればなんとかなる、という話だと思っていた光であったが、うろこ様はそれになんら意味は無いと言う。
 うろこ様は光に地上の連中を動かせるのか?と聞いただけで、なんとかするとも言っていないし、そもそも海神様のうろこである自分は地上に力を及ぼせないし、今となってはおふねひき自体になんら効力はないのだそうだ。
 地上の連中が歩み寄ってきて、自らまかせろと言ったにも関わらず、光は何も出来なかったわけだが、そんな彼をあかりは「あんたはよくがんばった。みんなよく知っている」と言って頭を撫でて慈愛に満ちた表情を見せるのだ。そんなあかりに光はいつもの「あかり」ではなく「姉ちゃん」と呟く。彼女は光が地上と自分を想いやれるだけのことをしたことを十分理解している。いつだったかの回想の進学をあきらめた時も、母を亡くした時もそうだったように、光が自分を想っていることを知っている。そんな弟がやれるだけやって結果が出なかった所であかりにとって光は愛しい弟であり、そして正しく彼女は「姉」なのである。
 そんなあかりは自分に考えていることがあると、おふねひきに関連している人たちを呼び出し、おふねひきと自分の結婚式を一緒にやれないかと提案する。自分がおじょしさまになって海へ流されて、おふねひきが終わったら海神様に嫁ぐつもりで至(美海の父)の嫁になるという。うろこ様が言うのだから、そんなことをしても何も変わらないのだろうけど、無駄でもなんでもやれることはやりたいし、なにより何もしないまま別れを待つのはイヤなのだとする。
 あかりの意志に皆動かされ、おふねひきは再び動き出し、漁協の青年団の越えかけによって漁師の方々も強力くれることとなり、光たちだけでなく大人も手伝ってくれるようになって、おふねひきとあかりの結婚式という合同行事は動きも規模も大きくなったわけだが、なによりキーポイントなのはあかりなのである。
 もともと(?)発端と言えば、彼女が地上の野郎とデキている、という所からであったわけだが、海から地上に出て、地上の男に惹かれて海を捨てようとする彼女は、しがらみのあった海と地上の架け橋のようだ。個人的にはやっぱりおふねひきした所で事態的には何も変わらないんだろうとは思いますが、人とのつながりという部分では大きな変化をもたらしたと言って良いだろうし、なによりその役所は主役の光たちとは違った部分で大きく物語に関わって動かしていくのだからいい役所である。

 物語的にはおふねひきと同様に重要になるのが「冬眠」だ。これまでちょっと漠然としていた冬眠であるが、今回ちょっと分かったことがある。
 絶食するとエナが熱くなって眠くなる、という話だったので、普通に食べていれば寝ないと思っていたのだけど、どうも冬眠はいくつかの環境条件が揃うと発動するエナを纏う者の生態のようなもののようだ。とするならばだ。光たちがどんなに頑張った所で彼らは冬眠せざるを得ないということとなる。何をしようが眠ってしまうのだ。
 まぁ冬眠すると、身体はそのままなのかとか(食べないから成長とかしない?)、どれくらいの期間眠っているものなのか、目覚めの時に個人差はあるのかとか全く分かっていないのだけど、それ故メインキャラクターたちは不安を覚えている。
 ちさきと要はしようのない事として捉えている節があって、だから要はちさきに告白したし、ちさきも今回のラストで光に自分の想いを伝えると決意した。だが、光とまなかは、なんだかよく分からないことを、このまま受け入れたくないと思っているようで、その辺から今回はまなかの心中を窺い知ることが出来る。
 前回まなかが口にした不安のひとつ、みんなで一緒に寝て一緒に起きるのではないのか、という部分を、今回光が同じ疑問を持って口にした。まなかは光が同じことを思っていることに気付くことをちょっと強調した演出がなされているのだけど、要するにこれは、まなかが前回を経て光を意識し出したということなのだろう。
 おそらくは、そんな同じことを思っていたことなんてここに居たるまでは何度もあったことであろうが、今の今までまなかはそれを全く意識していなかったのだ。幼いことからずっと一緒にいて、家族のように近しい存在であった為にそれは普通のことのように彼女の中で当たり前のような感覚があったのではなかろうか。だが光を男であると若干ながらも意識し出したことで、不安や思いが同じであったことは普通のことではなく、気持ちを共有したように感じたと捉えるべきのような気がします。
 要はまなかの中で光に対する捉え方に変化がみられたわけですが、とすると、やっぱり「幼馴染みは強い」んですかねぇ。でもまなかの恋愛感情ってすごく希薄といいますか、好きがどういう好きなのか分からないという感じのようで、まぁ分からんでもない話ですが、ちょっと彼女は年齢にしては幼すぎて、どう転ぶのか見えてきませんな。
 光はもう、まなかは紡のことが好きなのだ、というふうに捉えてしまっているので、歯車のかみ合わなさにやきもきします。というか、自分的にはまなかが子供過ぎて、なんか全然そういう惚れたはれたとは別の所にいるような気がしてしまうんですよねぇ(笑)。どちらかと言えば、ちさきの方が年相応に女っぽくて良いというか、今ハッと気付いたんですけど、要するにエロいこと想像できるかどうかってことなんですかね?自分はまなかに全くエロさを感じませんもの。そう考えるとやっぱり彼女は「子供」なのかもしれません。(ま、あくまで自分の中での話ですが/笑)

 ともあれ、物語的にはけっこうクライマックスに突入した感がありますが……この物語がどうなったら終わりになるのかがよく分かりませんな。

13/12/18

2013年12月17日 | 日記?
■今日の一枚 マナと六花さん作成中
 (web拍手を送る)
 アニメ塗りと違って、こういう塗りは塗っている感があって楽しい。
 ハッと気付くと2時間くらい経っているし。これだから絵を描くのは止められない。
 ああ、そういえば、前々回の六花さんはずっと放置していたあそこに設置しました。
 ついでにランダム表示だったのを順番になるようにしておきました。ってゆーか、なんか設定していなかったみたいで、以前のえりかとかのぞみとか表示されていなかったですかね?
 まぁちゃんと設定しておいた(はずな)ので、今はちゃんと表示されるようになっている、はず。どーでもいい?ですよねー。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 仕事もようやく落ち着いてきたような気がしないでもないが、今度は別の問題が、ががが。あーもうっ!あーもうっ!!
 まぁそんな俗世は忘れて、少々驚いたというか、ハッと気付いたらドキドキ!プリキュアがもう44話じゃねーか。終わっちゃう、終わっちゃうよ!
 はぁ、キングジコチューをなんとかした後のマナたちも、ずっと見ていたいくらい気に入っているんですけどねー。
 まぁハピネスチャージが始まったら、そんなことをコロッと忘れていそうではありますが(笑)。

ドキドキ!プリキュア 第43話 たいせつな人ヘ!亜久里の授業参観!

2013年12月16日 | ドキドキ!プリキュア
興味深くなってきたなぁ。

 そんな今回のお話は…
 公園で暴れるジコチューと戦っていたプリキュアたち。
 ジコチューを倒して、キュアエースから亜久里に戻った瞬間、亜久里ちゃんは、誰かがこちらを見ていることに気付くの。あれは…おばあさま!?
 「おばあさまに見られてしまうなんて…」亜久里ちゃんはお家に帰っても、ショックでおばあちゃんの顔が見られなくて、ひとりでお部屋に閉じこもってしまうの。
 すると、お部屋の外からおばあちゃんが話しかけてくれたわ。だけど…おばあちゃんの話を聞いたとたん、亜久里ちゃんはさらにショックをうけてしまうの。その話とは…
 その日、マナのお家にお泊まりした亜久里ちゃん。でも、明日はおばあちゃんが来る授業参観の日。
 「一番大切な人」の絵を描く授業に、亜久里ちゃんはとまどってしまう。いったい、誰の絵をかくの!?
 以上公式のあらすじ。

 お話のメイン所としましては、あらすじにあるようにエースさんの正体をおばあちゃんに知られてしまって~という部分なのですが、個人的には亜久里の設定の方が興味深くはあった。
 とは言え、そのメイン所で某なかったわけでもなく、明かされた亜久里の設定と共に、彼女とおばあちゃんの関係を良く描いていて気持ちの良いお話になっている点は上手い。
 まず今回のお話として、亜久里の明かされた設定を見ていかなくてはならない。
 前回で亜久里は身寄りがなく、おばあちゃんに引きとられた事が語れましたが、ただ単純に両親を失ったとかではなく、空からピャーっと降ってきて、赤ん坊だった亜久里はあっという間に10歳になってしまい、天からの「彼女はキュアエース、伝説の光の戦士です。暖かく見守って欲しい」との声におばあちゃんは従って亜久里を育てていたわけです。まぁ要するに、なんだがよく分からない不思議な存在と知った上で、おばあちゃんは亜久里と一緒にいて暖かく彼女を見守ってきたわけです。
 しかし亜久里はそういった自分の事情はそのとき赤子だったこともあって知る由もなく、その上、今回大切なおばあちゃんにエースさんであることを知られ、プリキュアお闘争に巻き込んでしまうかもしれないことと共に、自分の事ながら自分が何者なのか分からない、ある意味「得体の知れない存在」であることにショックを受けてしまい、つい家を飛び出してしまうこととなる。
 特に劇中でその時の亜久里の心中が語られることはないのだけど、自分が知らない事実を知りながら、なんだか得たいの知れない存在の自分を側に置き大切にしてくれているというのに、この上闘争にも巻き込んでしまうかもしれないことを考えると、どんなに一緒にいたくともいられないと思っていることがありありと分かる。なにせ靴も履かずに家を飛び出しマナたちの所へやってきて、六花さんに時間を巻き戻す装置は作れないか、ありすに四葉の家の力でなんとかならないか、アイちゃんの魔法でなんとかならないかと詰め寄って、大粒の涙を流すのだからさもありなん。
 とまぁ正直に言ってしまえば、今回のお話は終始、おばあちゃんはなんだかよく分からない存在であるところの亜久里ではあるけれど本当の孫のように大切に想っているし、亜久里は亜久里で自分でさえ自分が何者か分からないけれど、それでも自分としてはおばあちゃんを本当の肉親のように大切に想っている、ということを延々と見せ続けているので、このメイン所の展開としては、こうなるのであろう展開になっていくのだけど、このお話で、これでもかと見せつけてくるおばあちゃんと亜久里の気持ちがあるので、ちゃんとここ一番で二人の気持ちを感じられて胸にぐっとくるようになっているのだから上手い脚本だと言えるのではなかろうか。
 戦闘でおばあちゃんが危険を顧みずにジコチューとエースさんの間に入り、消されてしまった亜久里の絵を手に取って、これは大切な「孫」が私を想って描いてくれた物だから、消されてしまってもその想いは十分に伝わったとするし、エースさんは「ふたりを消してしまえ」と言うレジーナに対し、この「円亜久里」がおばあさまには指一本触れさせないとするのだから、ある意味ではなんら関係のないふたりではあるものの、この物語のメインテーマである所の「愛」をおばあちゃんと亜久里から十二分に感じ取れて、割りとしっとりとした話ではありますが、気持ちの良いお話であったように思います。

 さて、お話の方はこれくらいにして、やっぱり興味深かった設定の方をば。
 まぁ正直言っちゃうと、自分の事もよく知らない亜久里であるのなら、両親がいないとか、一年前以上の記憶がないとかにもっと前から自分で自分に疑問を持っていてもおかしくない所ではあるんだけど(笑)、そこは優しくスルーして差し上げるのが吉なので放っておいて、以前キングジコチューと戦った云々に言及しましたな。
 それが亜久里の一番古い記憶ということなんだけど、前回王女さまとキングジコチューの夢を見るようになり、そして今回自分の出自を知って、それが自分の記憶なのかどうかさえ分からなくなった、ということになりましたが、うんまぁそういうことから察するに、どう考えても王女さまに関連しているとしか思えないよね。その上で、マナの家にお泊まりした髪を下ろした亜久里がレジーナにそっくりだったことも踏まえると、やっぱり亜久里とレジーナは王女さまの一部と考えるのが自然だよなぁ。そして王女さまとキングジコチューは何かしらの因縁があるようなのは、前回亜久里が見た夢の通りである。
 まぁキングジコチューと王女さまに関しては、夢以上の者が語られていないので分かり様がないのでとりあえず放っておいて、亜久里とレジーナが王女さまの一部であることが正しいとするならば、王女さまのご復活という所で問題が出てくるではないか。
 トランプ王国としては、アン王女を擁して王国の復興が目的である。つまり現国王であるアン王女がいなくては話にならない。復興したらなんだか分からないヤツが王様になっていた、では国民が納得しないしなぁ。そこでだ。王女さまが復活されるのが大前提だとするならば、その一部である亜久里とレジーナはどうなってしまうというのか。
 ふたりが一部であるという仮説が正しいとするならば、王女さまがふたりを内包しなければご復活されないと考えるのが自然。とするとふたりを取り込むような格好にならなくてはならないわけで、それは亜久里とレジーナという存在がなくなってしまう、という答えが導き出されてしまうではないか。
 まぁ敬愛する麗しのマリー・アンジュ王女さまがご復活されるのであらば、私としてはやむなしと言えるのですが、プリキュアシリーズとして「キュアエース」がいなくなるのはあってはならないことですよね。ほら、プリキュアオールスターズがありますから。となると、少なくとも亜久里がいなくならないことも前提なのだ。そうなると亜久里とレジーナが王女さまの一部であるという仮説が成り立たなくなってしまう。
 まぁそれとしても、これまで主役であるマナがレジーナレジーナ言っていることも考えると、彼女もいなくなってしまうのはどうかとも思うし、レジーナと亜久里が一対であることは、おそらくはそうだとしても、それならば王女さまという所でつながりにくくなってしまうよなぁ。
 そもそもを言えば、おばあちゃんが亜久里を発見時になんで赤子だったのかも引っ掛かる所で、理由がないのなら赤子である必要がないわけだから、赤子の状態で地球に降り立ったことに何かしらの意味があるはずなのだが、それがさっぱり見えてこないのだよなぁ。
 もひとつおまけを言えば、アイちゃんの存在がどこにかかってくるかもよく分からん。王女さまのお言葉によれば「最後の希望」なのだけど、何をもって最後の希望なのだかよく分からんよなぁ。王国復興の為の最後の希望なのか、キングジコチュー討伐の為の最後の希望なのかで変わってくるし、これまたそもそも論をしてしまえば、アイちゃんは何者なんだよって話ですよねー。
 何がどうなっているのか分からなくておもしろくはあるんだけど、最後にはちゃんと綺麗に収拾ついてくれるのか心配になってきてしまう。最後にバタバタッと詰め込んで何か回収漏れがない事を祈る他ない。

今週のマナ大好き六花さん
 お話の方で語りましたように、今回はおばあちゃんと亜久里で話が進んで行きますので、六花さんという所では特に何もなかったです。
 その分次回がおもしろそうなのでそっちに期待していきたい。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアダイヤモンドさん」でした。

凪のあすから 第十話 ぬくみ雪ふるふる

2013年12月11日 | 凪のあすから
ああ、前回見逃した所為で……

 そんな今回のお話は…
 うろこ様から、海神様の力がかつてとは比べようもない程弱く小さいこと、海にも地上にもぬくみ雪が降り積もり、世界はどんどん灰色に冷たく凍えていくこと、 エナを持つ者が凍える世界から逃れるには、眠ること以外に術はないことが告げられる。
 いきなりの事に半信半疑の光は、地上のことを心配するが、 灯に「あいつらにはエナはない。何も言う必要はない」と突き放される。
 諦めきれない光は、海神様の力を取り戻すため何が何でも「おふねひき」を実行するんだと、まなかたちを引き連れうろこ様に直談判に行くのだが……。
 以上公式のあらすじ。

 ……今ひとつ乗れんな。何せアバンで光がまなかに抱きついてて、拒否られてる所から始まるし。何があった?!
 まぁ分からないことはしようがないので今回のお話ですが、状況説明的なお話の印象ではある。
 上記あらすじにあるように、ぬくみ雪が降り続いて世界が冷たくなってしまうらしいので、エナを持っている海の人たちは、エナが暖かくなって冬眠みたいなことを出来るのでするのだけど、地上のヤツラはエナがないからダメだぜっていう話なんだけど、正直、ホントなのかな?という感じなんですよねー。
 確かに海村ではぬくみ雪は降り続いているんだけど、地上は9話で降ったきりらしいし、劇中の人たちもあんまり現実感ないみたい。それは光たちもそうで、いきなりそんなこと言われてもという感じなんだけど、うろこ様がいうからにはホントなんだろうと言った所か。なので、おふねひきをやってなんとかしようとする流れにはなるんだけど、今回は冬眠しなくちゃいけないメインキャラクターが、この事態に何を思いどうするかというのがメイン所のようである。
 正直に言ってしまうと、ラストの所まではけっこう某ない感じではあって、なんとかしたい光は主役らしくあれこれしてはいるんだけど、中学生ひとりで何かに変化があるわけでもなく、むしろ見せたいのはそんな彼の行動を通しての他のキャラクターがどうするかである。
 そういう各々の様子を眺めていくことが今回のお話の目的ではあるのだけど、上記しましたように、見ていてホントなのかなー?ということもあるし、劇中的にも海村の人たちはともかくとしても、地上の人たちとしては、視聴者と一緒でホンマかいな?くらいの印象で切羽詰まった感はなく、むしろ事態に備えることが出来る海村の人たちの方が必死、というわけでもないのだけど、絶食するとエナが暖かくなるので、みんなで最後に宴会して~と着々と準備を進めているしで、この地上と海でのギャップが逆に事態を疑心暗鬼にさせるのだ。
 まぁ要するに世界が冷たくなる云々の話は、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない、という話でしかないんだよな。一応原因としては、あらすじにもありますように、海神様の力が弱くなったことがあるんだけど、要するに人口が減って信仰の力が少なくなって海神様の力が減ったらしいのだが、それは人口の問題とは別だしなー。ホラだって、人口が多くたって人が海神様を蔑ろにしていれば、結果は同じことだし。
 そもそもを言えば、海神様って名前は出てくれども、ホントにそんなヤツがいるかも分からんし。まぁだから海神様のうろこであるうろこ様というキャラクターを置いて「いるんだよ」としているわけだけど、まぁ結局はどうも眉唾物に見えてしまって仕方が無い。

 だがしかし、この物語が群像劇であることを考えると、まぁそこは問題ではなく、そういうなんだかよく分からないものに対して、登場人物たちがどうするのかが見せ所な訳である。それを踏まえれば某ない今回のお話としては良く出来ていて、キャラクター各々がこの事態の中でどう思い何を思い悩むかを上手く描いている。
 今回一番のインパクトとしては、ラストのかなめがちさきに告白したことだろう。
 今ひとつ何を考えているのか分からない彼であったが、こういう事態になったからこそちさきに想いを伝えたわけで、冬眠した後はどうなるかわからないから後悔を残したくないということなんだろう。この物語のテーマとして、常に変わっていくみたいな所があると思うのだけど、メインキャラクターの彼らが、いつも一緒の友達のままでいられない、年頃になって子供から大人になっていくのだなと思わせてくれる。ゆったりと流れている世界は変わらないようでいて常に変化していて、それに伴って無意識的に変化を求める、これまでのままでいられなくなる様子が感じられて良い。
 個人的に興味深かったのはまなかである。
 彼女はどうなるのか分からない冬眠をとても不安がっていて、地上のヤツラは放っておけと言われるし、かといって自分らも眠ってどうなるのか分からない中で、なんでそうなったかは前回見てないから分からないんだけど、光に抱きつかれて彼女の心に変化があったことが見受けられる。
 なんとなく地上の男性である紡に思慕の念を持っていたまなかだが、どうも抱きつかれて光を異性として認識したようなのだ。まなかが光を家族の近しい存在として認識していたのはこれまで見てきた通りであるが、ちさきの想いを知り、前回何があったかは分からないけれど(言い訳みたいだな/笑)そういうことがあって、光はそういう対象になりうるのであると認識の変化があったのだ。そんな彼女が、ひとり自分の部屋へ帰ってきた所、赤いお腹のウミウシを見つけ、「あのね……」と想いを口にしたであろうまなかは何を言ってどんな結果であったのか。
 これまで見てきて、まなかが紡に惚れて、光が失恋を乗り越えて~みたいな話になるのかなーと思っていたのだけど、これでどうなるか分からなくなりましたなぁ。それに伴って、物語的におふねひきはやることになるんだろうけど、それで事態を収拾できるのか。冬眠しなくて済むようになるのか、それともしてしまうことになるのか。物語の着地が気になります。

 個人的にはおふねひきやった所で何かが劇的に変わることなく~的な流れを予想しておりますが、はてさて、どうなりますか。自分の予想を良い意味で裏切ってくれることを期待したい。

13/12/09

2013年12月10日 | 日記?
■今日の一枚 マナと六花さん作成中
 (web拍手を送る)
 じぇんじぇん進んでない。
 前回の六花さんは後はロゴを作るだけなんですけど、忙しくてねー。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 まぁそんなわけで、師走らしく忙しいわけですよ。感想も一週遅れになってしまいましたし。
 年末くらいまでは忙しそうで、正月休みに帳尻を合わせる格好になりそうだ。って毎年こんなことをやっているような気がするなぁ。
 そーいえば、どーでもいーんですけど、このブログも11月末を過ぎ、10年目ということになりました。来年の11月末くらいで10年、ということになります。
 はー随分長いことやっていたなーオレ、と自分で感心しちゃったついでに、その頃の記事を見てみたんですが、絵が表示された瞬間に戻るボタンを押しました。恥ずかしくて死ぬかと思いました。
 そー考えるとちったぁ上達したような気がしないでもないですねー。
 継続は力なりとはよく言ったモノです。

ドキドキ!プリキュア 第42話 みんなで祝おう!はじめての誕生日!

2013年12月08日 | ドキドキ!プリキュア
お話はともかく……って言うお話。

 そんな今回のお話は…
 みんなで星占いを楽しんでたら、亜久里ちゃんが自分の正座を知らない、誕生日も分からないって言いだしたの!
 その言葉に、マナたちはビックリ!甘いものが大好きな亜久里ちゃんなのに、お誕生日ケーキも食べたことがないらしいの。
 でも…お誕生日がわからないなら、いつお祝いしてもOKだよね!
 思い立ったらすぐに動いちゃうマナは、亜久里ちゃんのためにサプライズパーティーを思いつくの。
 次の日、手分けしてお誕生会の準備をするマナ、六花、ありす、真琴たち。亜久里ちゃんにバレないように、こっそりやらなくちゃ!
 なにも知らない亜久里ちゃんは、みんながコソコソしていることを不思議に思うけど…
 亜久里ちゃんの初めてのお誕生会、無事に成功するかな!?
 以上公式のあらすじ。

 とまぁお話としましては、あらすじにあるように亜久里にサプライズバースデーパーティーしかけるぜー!というお話なんだけれど、正直そっちはどーでも良く、冒頭に書きましたように、お話はともかくむしろ設定的なことの方が重要だ。
 なんで亜久里が誕生日を知らないのかを説明すると、劇中のマナママによれば、身寄りのなかった亜久里をおばあちゃんが引き取ったらしいのだが、アバンで亜久里が王女さまとキングジコチューの対決を夢に見ていたということは、普通(?)に事故なりなんなりで両親を亡くしたというわけではないのだろう。
 まぁそれを踏まえて考えると、といいますか、こんなあからさまに王女さまとキングジコチューの対決シーンを夢に見るのだから、亜久里自体が王女さまと何かしら関係がある以外にないではないか。王女さまがいまだにお目覚めにならないことを考えると、亜久里は王女さまの一部分なのかもしれないなぁ。
 ほら、7話の真琴の回想で、マーモにジコチューにされそうになった経緯があるので、肉体と精神を切り離して御身を守り、そこから精神の方はジコチューな部分を切り離して、ジコチュー部分はレジーナ、そうじゃない方は亜久里になった。とかどうだろう。
 そうだったとしても、ひとつ分からないのはアイちゃんの存在だ。上記仮定が正しかったとして、そこにアイちゃんがどう絡んでくるのかが分からないではないか。アイちゃんはボーカルアルバム2で曲があって(それにはちょっとビックリしました)台詞が入るんだけど、プリキュアの皆さんに妖精たちも大好きだけど「でも一番好きなのは、ママ!」とか言うんだよ。ママって誰よ?って話じゃないですか。
 プリキュアの皆さんの名前を出して「でも」なんだから、ヒヨコの刷り込み的なことでマナがママみたいなことではないわけだ。ということは、プリキュア関係者で赤子がいてもおかしくない年齢の者と言えばもう王女さましかいないではないか。するってぇと誰との子供よって事になるよなぁ。普通に考えれば、自称婚約者の気障男ジョー岡田となるわけだが、いやいや「婚約者」だぜ?王族と婚前交渉はないだろうよ、っていうか、百歩譲って婚約者は良いとしても(良くはないが)婚前交渉は許さんぞ!!せめて、せめてちゃんと結婚してからにしろ!

 まぁアイちゃんのことはその内に明らかになるであろうからいいとして、もひとつ気になったのは亜久里の夢の中での王女さまとキングジコチューの会話である。
 王女さまのどうしてトランプ王国を滅ぼそうとするのかという問いに、キングジコチューは「それはお前が一番良く知っているはずだ。マリー・アンジュ」と答えるのである。ふぅむ。この口ぶりだと少なくともキングジコチューは王女さまのことを良く知っているようであるが、王女さまとしてはお心当たりが無いようである。
 今この時点でこのふたりに関して全てが明らかになってしまっては物語としてはいかんので、興味を引っぱっているという点で良いだろう。どうもこのふたりには、何かしらの因縁があるようだが、キングジコチューの一方的なことのように見えますな。「永遠の愛など存在しない」等とキングジコチューが言っていたことを考えると、王女さまにフラれたとかそーゆー話なのか?さらには上記仮定として考えると、王女さまの一部を保護しレジーナとしていると考えれば割と辻褄が会うような気がしないでもない?

 ともあれ、上記しましたように、お誕生日会イエー!なお話よりも、その辺の設定の方が断然興味深かったなぁ。でもどうせだったら、亜久里の夢はもっと前からちょいちょい見せておいて、情報ももっと小出しにしてちりばめた方が、エースさんの取って付けた感が薄れて良かったのかもしれないとも思う。
 もうここまでくるとエースさんが王女さまと何かしら関係していることは分かるので、とするとエースさん自体はけっこう物語の核とも言えるわけで、だとするならば、これまでにもっと「おやおや?」と思わせても良かったんじゃないですかね?

 その他気になった部分としては、お話冒頭での星占いのこと。マナと真琴の誕生日が明らかになりましたねー。マナは8月4日、真琴は11月4日なんだそうです。誕生日の設定が出てきたのはSplash☆Star以来となります。
 六花さんとありすは何月何日かは分からなかったんですが、ありすは双子座、六花さんは乙女座ということなので、それぞれ5月21日~6月21日の間、8月23日~9月22日の間、ということになりますね。
 こういうのは物語には全然関係無いのだけど、キャラクターのパーソナルな部分が感じられて、なんかちょっと嬉しいですな。ってゆーか、こんなサイトやっている身としては、おめでとうの一言くらい言ってあげたいので、どうせならありすと六花の誕生日も教えてもらいたかったんですが……。

今週のマナ大好き六花さん
 星占いを否定する辺りはさすが六花さんという感じですよね。血液型占いとか全く信じてなさそうだ(笑)。まぁ血液型に関しては、ほぼ日本でしか流行っていないんでさもありなん。
 どーでもいーけど、自分も六花さんと同じで乙女座なんですよ!ああなんか、なんか嬉しい!!(笑)

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアソードさん」でした。
 どうも次回もまた亜久里回の様ですが、この辺りで亜久里の設定を回収していきながら、物語の核心を突いてくるんですかねー。
 個人的には亜久里はけっこうどーでもいーんだけどなー。