(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ふたりはプリキュア 第30話 『炸裂! プリキュアレインボーストーム』

2013年08月27日 | ふたりはプリキュア
こんな流れだったんだ!

 そんな今回のお話は…
 ジャアクキングが飛ばした3つの種、そして新たに現れた敵。特に闇の力を持つ3人の敵の登場に、なぎさはプリズムストーンを巡る戦いが始まるのではないかと難しい顔をするばかり。
 夏休みももう終わりだと言うのに、宿題にも手をつけず、ほのか、ポルン、番人、メップル、ミップルらと今後の方策を相談していた。宿題の方は徹夜で一気にやるつもりのようだが、はたして…!?
 一方、話題の連中…ベルゼイ、ジュナ、レギールの3人の闇戦士たちは、ジャアクキング再生のためにプリズムストーン奪取を企んでいた。
 今日から2学期。なぎさは徹夜で宿題に挑んだものの、結局玉砕した上、徹夜の疲労でフラフラだった。
 しかも好奇心旺盛なポルンがこっそりとついて来てしまったため、トラブルに次ぐトラブルに見舞われてしまう。
 挙句の果てにポルンのイタズラのせいで草むしりまでさせられることになり疲労困憊。そんな時に限って3人の闇戦士たちが学校にやって来てしまう。
 ポルンは行方不明のまま、強大な戦闘力で簡単に攻撃をかわされてしまうし、プリキュアに変身したなぎさとほのかは早くもピンチに…!?
 以上公式のあらすじ。

 レインボーストームのバンク技はもちろん、ふたりで草むしりも覚えていたのだが(ストームは前回の予告で思い出したんですが/笑)、話の流れはさっぱり覚えておらず、見ていて「こんな流れだったのか」と妙に感慨深かったです。
 お話はと言うと、上記あらすじにあるように、闇の戦士たちがプリズムストーンを奪いに学校にやってきて石の番人を捕まえるのだが、からくも逃げ仰せた番人はプリズムストーンの力を闇の者どもに渡してはならないと、光の意思を持つ者にプリズムストーンの力を一時的に受け渡すことを決意。しかしちょうど彼の元に現れたのはポルンだった。やむを得んとプリズムストーンの力を移譲した番人はベルゼイに捕まってしまうが、石の力がポルンに渡ったことには気付かない。そこへプリキュアも駆けつけるが、やはり闇の戦士には敵わず窮地に陥ると、ポルンがプリズムストーンの力を発露し、プリキュアレインボーブレスをプリキュアに装着させ、レインボーストームで闇の戦士たちを撤退へと追い込む。しかし、石の番人は攫われてしまったのだった。という流れ。

 上記した通り流れを全然覚えていなかったので、なんでレインボーストームを出すに至ったかとか、ブレスの登場とか、プリズムストーンの力の移譲とかの物語の展開の方が印象に残る。特にはポルンへの力の移譲は全く覚えがなかったので、こんな展開だったのかとすごく新鮮な気分になってしまったよ。
 番人が捕まったのを見て、そういえば一時的に彼は敵の手に落ちていたなと思い出しはしたものの、けっこう大事な力の移譲という展開をなんで覚えていなかったのか不思議であるが、おそらくは当時、なぎさとほのかのラブラブっぷりにぽわわ~んとしていたのだろう(笑)。当時は物語よりもむしろふたりの百合の方に注目していた死されていたからなぁ。2004年はマリみての大人気と共に一大百合ムーブメントが巻き起こりましたしね。私もまだ若かったなぁとしみじみ思う。
 ま、それはさておき、レインボーブレス登場ら辺のご都合感は、ちょっとあからさまな感はあるものの、闇の戦士たちがジャアクキング復活の前にプリズムストーンの全てを生み出す力を奪取しようとし、石の番人を攫いにきて、窮地に意思の力の移譲をし、それが逆転のフラグとなるという話の展開は上手く出来ている。
 ジュナ初登場の時は割と互角に戦っていたプリキュアだったのに、ここであっさりとやられてしまうのはちょっと腑に落ちないが、プリキュアの助けがあまりアテにならない状況を作って、逃げる番人がこのままではマズいと力の移譲決意しポルンに託すまでのピンチ感は良い演出だろう。どうなっちゃうのかなと思わせてくれるのだ。
 力の移譲の件も、アバンタイトルでのなぎさの部屋で、番人に懐くポルンがプリズムストーンを「これはポルンのものポポ」とか言っていて、その時点で「なんつー自分勝手なヤツ」と思わせておいて後に力の移譲があるのだから、ああ、なるほど。あの台詞はポルンの予知だったのかと感心したよ。さすが成田良美。

 そんな戦闘は展開という部分で良かったが、ちょっと気になる部分は多々あった。
 上記しましたが、プリキュアがあまりにあっさりとやられ過ぎなのだ。もうちょっと善戦しても良かろうと思うのだがなぁ。先にも述べましたが、ジュナ初登場の時はそれなりに戦えていたので「あれ?」と思ってしまう。まぁ、ブレスを装着してレインボーストームで大逆転があるので、敢えてなのかもしれませんが、個人的にはもうちょっと善戦してもらって、こうなったらマーブルスクリューでひっくり返すしかねぇぜ!となってくれた方が、マーブルスクリューが破られるところでショッキングさが増したのではないかと思う。あまりにあっさりプリキュアがやられてしまっていたので、マーブルスクリューバンクが始まっても、「たぶん効果無いんだろうなー」と予想できてしまったのはちょっともったいない。
 それとちょっとビックリしたのが石の番人ウィズダム。あんな近くに隠れてたのかよ(笑)。
 いつもカードスラッシュで煙と共にポヨーンと出てくるので、なんだか分からないすごく遠くにいるものだと思っていましたが、なぎほののすぐ側の空間に隠れて(?)いるとは思いませんでしたよ。それなら別に呼ばれてから出るのではなく、最初から姿を現しておけば良いのに、とか思っちゃったよ。
 もひとつ。ブレスを装着してからのプリキュアがパワーアップしすぎて、なんか興が冷めるのよね。まぁそれは手っ取り早くパワーアップ感を出すことを考えれば仕方ないのかもしれませんが、こうまで違うとブレスを装着していないプリキュアに何の意味も無いように感じられてしまって、これで良いのかなーという気になってしまうんです。

 さて、今回も日常パートがらしさを出していて良い。
 夏休みの宿題を前日に徹夜でやっちゃうから大丈夫!と何故か余裕綽々のなぎさが、翌日に案の定、目に隈を作っていて、ほのかに「でも良かったじゃない。ギリギリでも終わったなら」と言われた所、「終わんなかった……」とガクッと肩を落とすなぎさは、いかにもなぎさらしく見ていて楽しい。
 その後の学校でのシーンも興味深く、宿題やっていないんで自ら察して廊下に行くなぎさに、付いてきたポルンが「一緒に行くポポ!」と喋ってしまう。突然の声にざわつく教室だが、ほのかが「今のは私です!一緒に行くポポ!……なんちゃって」とフォローし、なぎさと一緒に廊下で立ってるということは、ほのかも宿題やっていないということになってしまう。
 このシーン見て、随分ふたりの関係は変わったなーと思いましたよ。8話以前のほのかなら、自分が宿題やってないと思われてまでこんなフォローをしませんし、なにより大きな声で「今のは私です!一緒に行くポポ!」なんて言わないだろう。それを考えると随分と関係が深まったことが窺えて良い。
 その後のポルン捜索で草むしりすることになってしまう件も、徹夜した上に炎天下でぐったりしているなぎさに、ほのかが木陰で休んだら?と提案すると、なぎさはふたりで一緒にやって早く終わらせる!とその提案をのまないのだ。
 なぎさとしては、もちろん早く終わらせたいのもあるが、自分がつらいからと言ってほのかひとりに押し付けるような形にはしたくないのだ。頭の良いほのかはそれを察したのだろう、なぎさの言葉に笑顔を見せて「なぎさ、ファイト」と声をかける。
 最初なんの接点も無かったふたりであったが、今ここに至っては、お互いのことを言うでもなく感じているのだから、もうふたりはお互いなくてはならないパートナーなのだと思わせてくれる、これまでの積み重ねを感じられるのだから見ていて気持ちが良い。
 あと、やはりなぎほのプリキュアは、今のプリキュアと比べて学校のシーンが多い、という印象がある。
 個人的には「学校へ行く・学校にいる」というのは、ただそれだけで日常感を感じられる。なにせ彼女らは14歳の女子中学生なのだから、生活の中心は学校であるのが自然。彼女らは四六時中なんだかよく分からない悪と戦っているわけでもないし、なによりプリキュアの皆さんが命を賭してまで守りたいのは、彼女の日常そのものなのだ。
 それ故にプリキュアの皆さんが「どういう日常を過ごしているか」を見せるのは大事だろう。彼女たちを取り巻く周囲を大事に思っているからこそ、プリキュアの皆さんは戦うわけですから。だからこそ、生活の中心たる学校で、プリキュアの皆さんが何をしているのかを見せて、日常を印象付けておくべきなのではなかろうか。
 なんか最近のプリキュアへの提言みたいになっちゃいましたが、ともあれ、この初代プリキュアはけっこうな学校イベントがあってなぎさとほのかの日常を感じられて良い。物語的にも、そういう日常があるからこそ、非日常が際立つというものだ。
 まぁ、最近のはメインターゲットが女児ということもあって、中学校生活がピンと来ないというのがあるのかもしれませんが。

 最後はなんだかよく分からない感想になってしまいましたが、ともあれ今回はレインボーブレスとレインボーストームと共に、こんな展開だったのかと10年目にしてそれ故の新鮮感だった。ということと共に、当時は随分熱心になぎほののラブラブっぷりを注視していたんだろうなぁと思い起こされ、若気の至りが変に気恥ずかしかったです(苦笑)。


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