(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

ドキドキ!プリキュア 第13話 ついに発見!?王女様の手がかり!

2013年04月30日 | ドキドキ!プリキュア
あ、そっち?

 そんな今回のお話は…
 マナたちはトランプ王国の王女さまを見つける手がかりを探していたわ。そんな時、「ローズレディコンテスト」が開かれることという話を聞いたんだ。
 バラの花を愛するステキなレディを決めるコンテストで、優勝したら、新しい種類のバラの花“ロイヤルイエロー”がプレゼントされるみたい!
 でも、どうして…?と、ふしぎに思う真琴。“ロイヤルイエロー”はトランプ王国にしかないはずなのに、…!?
 とにかく、“ロイヤルイエロー”をゲットすれば、トランプ王国のヒミツが分かるかもしれない!ありすの提案で、みんなでコンテストに出ることになったわ!
 さっそく会場へ向うマナ、六花、真琴、ありすの4人。
 着いてみると、ありすの幼馴染み・れいなが綺麗なドレスを着て、声をかけてきたの。
 れいなは、優勝したくて、マナたちに次々と、イジワルなことを仕掛けてくる。れいなは、ありすの“あるヒミツ”を知っていたから…。
 いったいこのコンテスト、どうなっちゃうの!?本当に、王女さまは見つかるの??
 以上公式のあらすじ。

 最後は伏線張りまくっておりましたけど、お話の方はなんともさえないお話でしたなぁ。
 自称ありすのライバルである、おそらくは成金の娘「五つ星れいな」が、ありすの「友達をバカにされるとブチ切れちゃう」という性格を知っていて、それでコンテストを失格にさせてしまおうとするのだが……っていう流れなんだけど、冒頭に書きましたように「あ、そっちなの?」と思わずにはおれなかった。
 あらすじにありますように、れいなが何かにつけて意地悪を仕掛けて煽ってくるのだけど、当のありすは割としらーっとしているのよね。そこから考えて私は、れいなは自身をライバルとか言っているけれど、ありすとしては幼馴染みでもある事だし、れいなの事を友達と思っている、というオチなのでは?と考えていた。
 現に戦闘でもれいなから黒いプシュケーが生まれる際は「私も友達が欲しい」ということだったので、せっかくでてきたゲストキャラからの訓話っぽいオチとして、事後にありすが「小さい頃からの友達ですわ」とか言って、彼女の悩みを解決!みたいな話かと思っていたのだけど、そっちの方向でない方に持っていったのでけっこう面食らったよ。

 ポイントとしては「なんでありすがマナたちをバカにされたり意地悪されて怒らないか」なのだが、結論を先に言ってしまうと、マナたちと共にプリキュアとなった事で、祖父に言われた事を理解したこともあり、心を磨いたありすは自身の力を暴走させるようなことはもうない。ということなんだけど、正直、それは4話でやっていると言うか、解決済みみたいな所でもあるので、今更またここでやることなのか?と思わんでもないな。どうせなら、1クールにもなって未だにありすの生活って見えてこないので、ここいらでありすが普段どんなふうなのかが分かるようなお話にすれば良いのに。
 そういったことを踏まえて「ありすがなんでブチ切れないのか」の理由をつけてほしかった所ではあって、せっかくありすの幼馴染みという設定のゲストキャラなんだから、れいなが出てきた意味を持たせてあげてほしかった。
 れいなは取り巻きはいるけれども、ありすのように本当の友達がいなくて私もそういう友達が欲しいと思っていることを言わせるのであらば、やはり最後はありすがれいなを救ってやる格好になった方が、この枠のアニメらしくはなかったろうか。事後にれいなが放ったらかしだったので、使い捨てのキャラ感がハンパなかったよ(苦笑)。
 どうせなら、ありすは友達だと思っているんだよーと知れたことで、天の邪鬼なれいなは表面的な態度は変わらないものの、マナたちから見ればとても嬉しそうで、全くしょうがないヤツだなーみたいなオチでもよかったように思いますな。

 お話的には事後、上記しましたように伏線を張りまくっていて、ロイヤルイエローをアイちゃんが触るとなぞのアイテムが出現し、その様子を謎の青いオウム(?)が見ていてアイテムが出るとさっさと飛び去ってしまったり、前回からご登場のレジーナさんはキングジコチューの娘だと言って引っぱりました。アイテムや青い鳥は、なんらヒントが出ていないし、その内判明するであろうから放っておいて、やっぱり気になるのはレジーナさんの方である。
 今回はマナたちと少し絡んできたのだが、いかにも悪い娘って感じがするのがいいですな。やっぱ悪役はこうでなくちゃいかん。最後に自身をキングジコチューの娘だと言うだけあって、その件でも自己中な態度はそれらしくて良いキャラクターを出していたんじゃないでしょうか。
 しかし分からないのは彼女の役目ですな。せっかくマナたちと同じような年頃の女の子なんですから、彼女をどういうふうに使ってくるかでドラマがけっこう変わってくるような気がします。まぁおそらくは、献身して無償の愛を振りまくマナのカウンターとして、常に他人を思う事の無い自己中な存在としてレジーナを配置したんだと思いますが、これからマナたちと深く関わっていくことで、彼女がの心に変化があるのか、それとも最後の最後まで抵抗を続けるのか。そして最終的に彼女をどう落ち着かせるのかが腕の見せ所ですな。
 ま、とりあえずは今後に期待していきたい。

今週のマナ大好き六花さん
 今回はありすメインのお話なので特に何も無く。敢えて言えば、れいなと取り巻きの意地悪に、六花さんとしては真っ先に怒って文句言いそうですけどねー。
 そんなわけなので、今回は六花さんではなくありすの方でちょっと妄想でもしてみようかと思いますので、以下は別に読まなくてもいいよー。
 今回ありすの台詞で興味深い一言があって、それは「マナたちと会う前は友達がいなかった」との台詞。小学3・4年生くらいまでひとりも友達がいない、出来なかったってのはある意味特殊である。しかし彼女の家の事を鑑みれば、分からんでもない話でもある。
 そういうことから考えても、今回のアバンで大人たちが集まって、ありすに今後の経営方針(?)を聞く会議の後の、少ししょんぼりした表情から孤独を感じることが多いのであろうことが窺える。その後のマナたちが尋ねてきたことを聞き、表情が一気に晴れやかになることから見ても、ありすにとってマナたちっていうのは、それだけかけがえの無いものなのだ。
 それを踏まえるとだ。ありすは学校で現在も友達と呼べる人間がいなさそうで、れいなのように取り巻きを作ったりはしないであろうけど、「四葉財閥総帥(じじいがそうなのかどうかは知らないが)の孫娘」ありきで学校の連中は接しているのだろう。
 こういったバックボーンを考えておくと、れいなが妙に突っかかってくるってのが実に興味深い。同じ大金持ち同士ではあるものの、なんでれいながありすを敵対視するかを考えると、おそらくはありすはいわゆる「由緒正しき四葉の娘」なんだろう。つまり先祖代々金と権力をほしいままにしてきた言わば「華麗なる一族」。そんなありすに敵対心を燃やすのだから、れいなはきっと一代で財を成した「成金の娘」なんでしょうねぇ。
 今現在どんなにお金を持っていようが「由緒正しき」は手に入れることは出来ない。自分が持つことが出来ないものをを持っている、ということで、こういうちょっかいと言うか足の引っぱり合いみたいなのをありすは何度も目にし、されてきてあしらってきた経験があるので辟易しているのではなかろうか。今回のれいなのやっかみも、ありすとしては「またか」くらいの出来事でしかなかったのかもしれん。そう考えれば今回の「不思議と怒りが起きない」ってのは頷ける話で、怒るよりもあきれてしまっているからなのではないでしょうかね。
 だからありすにとってマナたちって言うのは希有な存在であって、マナたちはありすのそういうバックボーン的なことを全くと言っていいほど気にせずフラットな関係なので、マナたちといて随分と心地が良いだろうし、また大切に想っているのでしょう。
 そこからまた考えて、事後に真琴がありすを「すごいね!」と褒めたのに頬を染めて照れたのが興味深い。
 ありすの立場的に他人から褒められることなんてしょっちゅうのはず。しかし他人のそれは「四葉の娘」ありきことなので、なんら思う事は無いのであろうけど、真琴の「すごいね!」はあんまり事情の知らない真琴のことであるし、なによりありすを取り巻くバックボーン云々なしの全くのストレートな感嘆が妙に気恥ずかしく照れくさかったのではなかろうか。
 まぁそんなわけで、今回のお話はお話としては大しておもしろくもなかった(笑)のですが、「妄想できる」という点でなかなか楽しませていただきましたよ。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キョアロゼッタさん」でした。あれ?やっぱ絵が替わったのはハートさんだけなのか?
 次回は我が愛しのマナ大好き六花さん話。予告で六花さんがグレちゃったー!と言っていますが、ABCのあらすじ見てみると、なんかそんな所がなさそうなんだが。
 ま、ともあれ、六花さん好きとしてはけっこう楽しめそうなお話みたいなので期待していきたい。

翠星のガルガンティア 第3話「無頼の女帝」

2013年04月29日 | 視聴済アニメごった煮
キレイにまとまって気持ちが良い。

 そんな今回のお話は…
 圧倒的な力で、ベローズのサルベージ船団を海賊の襲撃から救ったレドとチェインバー。
 しかし、海賊を殲滅させたことは、ガルガンティア船団にショックを与える。仲間を殺された以上、海賊からの報復は必至だからだ。
 強すぎる力を持つレドとチェインバーの処遇を一旦保留にして、船団長フェアロックらは海賊の動向を探ることを優先する。
 レドとチェインバーを戦いに巻き込んだことを謝りに来るエイミー。また、ベローズは、海に生きるもの同士にとっての戦いの意味、海賊の生き方と、船団の生き方の違いをレドに説く。
 ヒディアーズとの戦いしかしらなかったがゆえに、ベローズの言葉に胸を打たれるレド。そんなレドにエイミーは、ガルガンティアにとどまってみてはどうかと提案する。
 そのころ、メンツをツブされた女海賊ラケージは、ガルガンティアへの報復を決める。近海すべての海賊が集まろうとしていることを察知したガルガンティアに緊張が走る。
 以上公式のあらすじ。

 お話は上記あらすじ後、海賊との戦闘を経てレドとチェインバーがガルガンティアのみんなに認められるという流れ。
 冒頭にも書きましたが、見事にまとまっていて気持ちの良いお話になっています。

 前回書いたように、レドを取り巻く状況は悪化してしまった。ガルガンティア船団の上層部からレドの追放も提案されるが、救われたベローズはエイミーを伴ってレドと話をする。
 ここでの会話はけっこうな尺をとっていて、戦う事しか知らない兵士レドが、ベローズから地球に住む人々とその生き方そして考え方を伝えられ、エイミーからは得られなかった情報に地球での事の理解度が増す様子を描いている。文明文化が全く違うために全く考え方が違うレドと地球の人々であるが、ベローズとレドのやりとりを見せる事でお互いがどう思い理解したかを知る事が出来る。
 「何故海賊を皆殺しにしたか」に「敵の排除に理由が必要か?」と答えが帰ってきたことで、ベローズはエイミーが話したであろう、レドが宇宙で戦争していた事とあわせ、レドは敵=滅するものとして認識している事を理解する。そこで「地球では殺生がなによりも戒められている」ことを伝えると、「生物を食用として殺すのは問題ではないのか?」と問われる。
 我々からすれば当たり前の事だが、前回でも魚の干物(鯵の干物かな?)を生物の屍骸と言って食すのに躊躇していたレドであるから、敵を殺す事と生きる為に魚や鳥を殺す事の区別がつかないのだ。こういった問答を繰り返しレドは今の状況を理解した。そしてエイミーの他にレドを理解する人間がひとり増えたのだ。このベローズとの出会いは後にレドの状況を大きく好転させる。
 このベローズとの話し合いはBパートからの戦闘よりも今回のメイン所と捕らえても良いだろう出来事だ。これがなければ後につながらないからだ。

 この後、海賊の紹介がされ、海賊の動きを知ったガルガンティア船団では上層部で会議が開かれる。海賊の大船団と夜には衝突する。メンツを潰された海賊がやってくるからには交渉の余地はない。そこでベローズがレドの力を借りようと言い出す。一般市民(?)のエイミーとは違い、上層部に口出しできるベローズとある程度の理解を得た事がここで活きるのだ。
 また彼女から得た地球の人々やルールを理解したこともあり、船団上層部との交渉をスムーズに行わせ、船団を一瞬で壊滅させられる武力を有しているのに何故それをせず、海賊から船団を守る用意があるとするのか。また自分が何を望むのかを船団を運営する上層部に伝える事が出来た。こうして話し合ってある程度の理解を得ることで利害の一致をみた。あとは船団の皆さんに納得させるだけの事を示せば良いし、その舞台は整っている。

 夜になって海賊船団が近づくと、照明を取り付けたチェインバーが空から海賊たちを照らし戦闘が始まる。
 事前に過剰な攻撃は絶対にしないようにと言われていたため、上空からの陽動に徹していたレドであったが、海賊の戦闘力に押されるガルガンティア船団についに武力介入を始める。ベローズから教わったこの世界でのルールを遵守し、人的被害が出ないよう火器と動力を無力化するレドとチェインバー。
 しかし海賊は潜水艇からユンボロイドを出撃させており、船戦からガルガンティアでの陸戦(?)へと移行しつつあった。そして女海賊ラケージも独自のユンボロイドで出撃。あっという間にガルガンティアに近づくと船楼に取り付いて船団長フェアロックを執拗に探す。どうもラケージとフェアロックには何かしらありそうである。
 それはさておき、そんなラケージのユンボロイドにチェインバーが追いついて取り付くがラケージは慌てない、むしろチェインバーを話すまいと腕を回す。後からやってきたラケージの部下(ホントは女奴隷らしいです)の船からワイヤーが張られ、「空飛ぶユンボロイド」を海に落っことそうとするのだが……宇宙で謎の異性体と戦闘できるチェインバーである。文明の劣る地球の船二艘に引っぱられたくらいで劣勢に陥るわけも無く、逆にラケージのユンボロイドと二艘の船を上空へと持ち上げてしまう。
 人的被害が出ないようレドはラケージに降伏を勧告するが、大海賊ラケージの異名を取る彼女はそれに応じない。仕方なしと圧倒的なパワーでユンボロイドと船をぐるぐると振り回す。激しい遠心力で意識を失いそうになるラケージだが、そこは大海賊の意地かそれでも降伏しようとしない。そんな彼女の意地よりも早くユンボロイドの接合部が壊れ、彼女たちは彼方へと飛んでいってしまった。
 長の敗北を見て引き上げていく海賊たち。ガルガンティアの人々はチェインバーを照明で照らし「ありがとう!」と口にするのであった。

 まぁ過程はどうあれ、結果なんぞはチェインバーを見てきている分、分かりきった事なので展開的にどうこうというものはない。最悪ビーム兵器使っちゃえば、あっという間に逆転可能だしな。
 しかし、レドとチェインバーは地球のルールを遵守しつつ、圧倒的不利な状況をそのパワーでひっくり返し、船団の皆さんにその力と自分たちが驚異でない事を示したのだ。前回で悪化した状況もこの一件でひっくり返ったわけだが、ただ単にチェインバーの圧倒的な武力があったからではなく、それはここまでの会話があったからこそなのだ。
 レドはこの地球で生きる人々を理解し、全くの異文化人である彼を理解しようとした人たちがいたからこそ、ガルガンティアの人々に受け入れられる結果となったわけなので、戦闘部分よりもそれまでのレドとエイミー・ベローズ等々の会話の方が物語的にも重要だったのだ。
 ともあれ、事後に帰還したレドに「おつかれさま!今日もごちそうにするね!」と笑顔で迎えるエイミーに、良く聞いていた異言語の感謝を表す慣用句「アリガトウ」と返すレドを見て、あぁこれでとりあえずは一段落だなぁと実にほっこりした気分になりました。
 まぁ上層部ではまだレドに懐疑的なじいさんたちがいますし、ガルガンティア全ての人たちが全面的に信用しているわけでもないだろう。そして女海賊ラケージも簡単にやられちゃいましたから借りを返そうとするでしょうから、これからも色々とあるでしょうけど、今回でガルガンティアの危機を救った異人として、ある程度の認識を得たレドとチェインバーは、エイミーたちと上手く乗り越えてくれるんだろうなぁと明るい兆しを感じられます。

 なんにせよ、ここからレドとガルガンティアの人々との交流が本格化し、物語的にも序章が終わって本編に入るでしょうから、次回からの展開を期待していきたい。

翠星のガルガンティア 第2話「始まりの惑星」

2013年04月28日 | 視聴済アニメごった煮
逆効果になってしまうわなー。

 そんな今回のお話は…
 太陽系第3惑星・地球。眼前に広がる広大な海。レドは自分が漂着した惑星が、既に滅んだとされていた地球と知って驚く。
 そしてレドは今、その海上をゆくガルガンティア船団の人々に取囲まれつつあった。
 チェインバーの翻訳機能を通じて話しかけるレドと、対話を試みる船団長補佐のリジット。だが、お互いの会話はすれ違い、緊張感が高まっていく。
 ガルガンティア側でも、レドを放り出せと主張するピニオン、チェインバーをサルベージしたベローズ、船団長フェアロックらの間で意見は割れる。
 レドに人質にされかかったエイミーは、パイロットは驚いているだけで、敵意は無さそうだと語るが、紛糾する会議では注目を集めない。
 エイミーの弟ベベルは、少年が、大昔に宇宙へと旅立った人類の子孫ではないかと語る。戦線復帰を保留し、住人と再度接触すべきかと考え始めたレド。
 その目の前に使者が現れる。それはレドが人質にした少女、エイミーだった。
 以上公式のあらすじ。

 お話はあらすじにある通りから、サルベージしていたベローズが海賊に襲われ、エイミーに援護を求められたレドはチェインバーで海賊を殲滅してしまう。という流れ。殲滅ってところがポイント。
 話が動くのは海賊が現れてからで、基本、主役のレドはずっとガルガンティアの人たちに取り囲まれたままで、特使となるエイミーと話す程度で表面的な動きはない。しかし、来訪者であるレドの処遇に割れる意見であったりの状況としては少しずつ動いていて、最後の海賊登場により事態が大きく動く事となって引っぱった。
 先に今回のメイン所の方を言ってしまうと、謎の異性体と宇宙戦争できる兵器なんだから、文明の遅れた地球の海賊なんざ楽勝だし、事実あっという間に「殲滅」してしまうのだけど、見ていて「あぁ~やっちゃったなぁ」と思わざるを得ないようにしているのは上手い。
 友軍と連絡は取れず、現在位置の座標も分からない今、自力で戻る事が出来ないのであらば、救難信号に友軍が気付くまでここで待機し、ガルガンティアと協力関係を得たい思っていた所での海賊騒動。
 この前に特使としててやってきたエイミーとはほんの少しだけ理解した所だったので、この海賊撃退がレドとガルガンティアの人たちが仲良くなる転機なんだろうと当然思うのだが、ここで文化の違いが大誤算を生んでしまうのがおもしろい。
 ずっと兵士として戦ってきたレドとしては、敵襲に援護とくれば殲滅は当然。そして上記したように乗機チェインバーは謎の異性体と宇宙で戦闘できるほどの戦闘力を有しているわけで、まぁ簡単な仕事をしてガルガンティアの人たちにとっても良いことをした事になるのだけど、あまりに力の差があり過ぎた。
 一筋のビームで海賊船は簡単に爆発するし、リフレクタービームに当たった海賊は一瞬で塵と化してしまう。レドにとっては最も効果的にベローズたちに危害が及ぶ事無く目的を遂行したに過ぎないのだが、エイミーにとって、ことガルガンティアの人たちにとっては予想の範疇を越えていたのだ。
 上で援護要請と書いたが、それはチェインバーの翻訳であって、エイミーは「助けて」と言ったのだ。つまりベローズたちを守ってくれればそれでよかった。しかし兵士として戦ってきたレドは敵を殲滅してしまえば(簡単なことでもあるし)驚異は無くなり、結果ベローズ達の生命は守られているので同じなのだ。
 つまり、レドにとっての最善がガルガンティアの人たちにはやり過ぎになってしまった。レドがよかれと思ってした事が完全に裏目に出てしまい、レドを取り巻く状況は、むしろより悪くなってしまったと言っていい。簡単に撃退されてしまった事で海賊に目をつけられるだろうし、なによりレドとチェインバーを驚異と思ってしまうだろう。何かあった時に自分たちもああなってしまうかもしれないと。
 エイミーの特使で少しは状況が好転するかと思いきやの所でのこの外し。またレドの事もガルガンティアの人たちの事も分かるので、レドが善かれとやった事に、見ていて「わぁやり過ぎだって!」と思わせるように誘導しているのが上手い。状況がさらに悪くなってこれからどうなるのかを気にさせてくれる。

 その他としては、今回はガルガンティアでの日常という部分を見せて、レドが地球の事に対して理解度を上げていく様子を見せている。それは前回レドの方を見せて彼を見ている側に理解させるのと同様に、今度はガルガンティア側がどんなふうであるかを理解させている。まぁぶっちゃけてしまえば設定の説明ではあるんだけど、そういう事を見せていく事によって、レドの理解度を感じられるし、ガルガンティアにすむ人たちがどういう思いなのかを垣間見れるのは上手い。
 そういった中で、一番レドと関わりが深いエイミーが特使としてやってきてからはおもしろく、お互いの事を話し合って理解度を上げていく様子が分かり、この交流で上手く好転してくれればいいと思うのだが、、当然エイミー以外はレドと話をしていないので、やっぱり「なんだかよく分からない」驚異としてしか見れないのがポイントだ。
 エイミーとは理解を深めたけれど、別にエイミーはガルガンティアで特別偉い立場であるわけでもない一般市民(?)なわけだし、レドはなにかみんなを納得させる事を示さなければならない。そこでの海賊騒動はレドが言うように良い交渉材料だったわけだけど、結果は上記した通りになってしまった。
 レドとガルガンティアが仲良くなれば良いなーというか、きっとなるのであろうけど、都合良くトントン拍子でいってくれないもどかしさが良い。
 全く文化文明が違うのだから、むしろ都合良く言ってしまう方が違和感あると言いますか、実際こんな事があったならば、きっとこんな感じだろうと思うし、そういう中でエイミーが劇中言うように、もっとお互い話をすれば理解できるのにとも思わせる。このちょっとモヤモヤッとした感じを、どこかでわっと払拭してくれる事だろうと期待してしまうのだ。
 そういう意味では期待値は高く、どういうふうにしてくれるのかなーと思わせてくれるのは上手い。まぁけっこう動きが少なくて(お話的にという意味)地味なんだけど、先が分からないおもしろさって言うのは十分にあると思う。

 これから何がどうなって仲良くなって、仲良くなった先にどうなるのか。自分がまだ知らないワクワクがこの先に待っているのではないかと期待できるのだから、やっぱ物語ってのはおもしろい。
 ってユーなんだか良く分からない締めで今回の感想は終わりんぬ(笑)。

13/04/23

2013年04月23日 | 日記?
■今日の一枚 キュアダイヤモンドさん
 (web拍手を送る)
 顔の輪郭が面長だったので修正して少し丸っぽくしました。
 今見るとスカートもちょっと短いなー。ホントは後ろのヒラヒラがヒザ裏くらいまである。
 まぁスカート直すとバランスとるのが大変なので、もうこのままでいくけど(笑)。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 感想は結局翠星のガルガンティアにすることにしました。
 超電磁砲1話を見た後に一瞬「やっぱこっちにするか!」とか思ったが、冷静に考えるとやっぱり主役がムカつく(笑)のでやめました。
 初春とか佐天さんとか黒子さんは大好きなのになー。うん。webラジオは聴こう。新井里美さんもご出演なさっているし。
 どーでもいーけど、かな恵ちゃんのラジオ聞いてると、姪っ子の話を聞いているような気分になるのはなんでなんですかねぇ。

 ってゆーどーでもいー話。

ドキドキ!プリキュア 第12話 マナの決意!あたし弟子をとります!

2013年04月22日 | ドキドキ!プリキュア
看板に偽りありだが、上手いところをついてくる。

 そんな今回のお話は…
 マナの学校の1年生の男子、早乙女純がマナに「“弟子”にしてください!」と言ってきた。頼もしいマナは、純の憧れ。
 「わかった、いいよ!」と簡単に返事しちゃうマナだけど、六花たちは心配…。
 さっそくマナの後を付いて回る純。だけど、ケンカの仲直りをさせたり、お年寄りの肩を揉んであげたり、小さな子がいるママの荷物をもってあげたり、マナの毎日は人助けで大忙し。
 ヘトヘトになる純だけど、マナはいつものことだからへっちゃら!純は、そんなマナと自分を比べて、自信を無くしてしまうの…。
 そこへ現れたイーラが、純の弱った心に近づいて…手強いイーラビーストがプリキュアに襲いかかる。
 以上公式のあらすじ。

 地味だけど上手いところを付いてくるなぁと思って見ていたら……やっぱり成田良美は上手い。略してYNU。
 お話はマナの献身に憧れた1年生の純がマナの弟子になりたいと言ってきて~という話なんだけど、サブタイのようにマナが自ら弟子をとる云々じゃなく、むしろ押し掛け弟子なので看板に偽りありな感じではあるのだが、お話はすごくおもしろいところを突ついてくれて、見ていてとても興味深かった。
 流れとしては、引用したあらすじにあるように、なんでもスーパーにこなしてしまうマナに、純は自分にはこんな事出来ないと自信を無くしてしまうわけだけど、まぁこれまで見てきた通り、マナは他人に「こうありたい」と思わせてしまう人物なので、純が生徒会長相田マナのようになりたいと思うのは致し方ないところである。
 弟子にしてくれと頼まれて、多少は「私なんかに」と謙遜するかと思いきや、マナはあっさり承諾してしまうんですが、まずこれがポイントなのよね。だってホラ、マナのことですから頼まれたら「うん」と言ってしまうわな。しかしマナとて、ただ単に頼まれたから「うん」と言っているわけではないのだ。趣味:人助けなマナですから、純が自分の弟子となって何かを学べるのであらば、私はその助けになればいいと思っているわけである。まぁつまるところを言えば、マナとしては純がそれによって何かを得てくれればいいなーと思っていることを踏まえて本編へゴーだ。

 弟子をとってからは、マナがいつも何をしているかが描かれ、彼女のスーパーっぷりを見ることが出来る。なるほど是非にと生徒会長に推されるだけのことはあるスーパーっぷりで、正に完全無欠のスーパーヒロインの様相だ。
 純はマナを手伝おうとするが、マナのスーパーっぷりについていくのが精一杯で、次から次へと頼まれ事や人助けをしていって大変お疲れな状態になってしまう。しかしマナは疲れるふうでもなく、また次から次へと舞い込んでくる厄介事に何かを思うふうでもなしにいつも通り。そう、いつも通りなのだ。マナにとってはこれが普通のこととなっている。そして純に何かを教えたりすることも無く、普段通りにしているだけ。
 たった一年違いと言えど、この前まで小学生だった純ということを差し引いても、純がたった一日でたいそうお疲れなのになんでマナはなんでもないかってのがポイントのひとつだ。
 後に真琴が「彼は努力家だわ」と褒めたように、純は決して何もしていなかったわけではなく、それなりにマナの手伝いをしていたわけですが、彼女には到底及ばない。いったい何が違うのかと問われれば、答えは簡単。マナのしていることは、別に純のしたいことではないからですよねー。それに対し、マナは当然したくてやっているわけですから、嫌とも思わずさして疲れも感じない。マナのようにありたいからといって、同じことを無理矢理やってもそりゃ続かないというものです。純はマナではありませんからね。
 弟子って言ったって別に職人さんじゃないんだから、マナと同じことが出来るようにならなくてはならないわけではない。純がマナの側にいて得なければいけないのは、マナが何を思ってそうしているかということなのである。
 しかし純は、どんなに努力してもマナにようになれない。マナよりも大きく強くなりたいと願ってしまう。先にも述べたように純はマナではないので、マナよりも大きく強くはあんまり意味がない。そもそも人助けに上も下もないわけだし。だがしかし、不甲斐ない自分にこうであればいいのにと思ってしまうのは人として分からないことではないよなぁ。誰だってそんなようなことを思ってしまうことはあるものだ。そこをイーラに突かれ、黒いプシュケーを生み出されてしまう。

 そのプシュケーを飲み込んでイーラがイーラビースととなり戦闘開始です。
 純の望みを叶えてやっているだけだとするイーラビーストから、純の「ボクは先輩みたいにはなれないんだ!」という純の心の叫びを聞くこととなるのだが、そこでソードさんが「あなたマナの何を見てたのっ!強ければマナみたいになれるの?!そうじゃないでしょ!」と問いかけるのだ。
 ダイヤモンドとロゼッタも続いて、身体的なことではなく大事なのはマナのその気持ちであると説くのだが、マナはそれを「みんな褒め過ぎ」と言い否定するんですよ。このやりとりは上手い。
 マナはその献身から愛を振りまく上に、身体能力は高く、しかも頭も良い(勉強ができるとは違う意味)ので、他人からの評価がものすごく高いんですよね。まぁつまり、マナを見てると「すごいなぁ」と思っちゃうわけです。そう、これまで見てきたように、マナのスーパーっぷりに真琴はもちろん、六花さんもありすもそう思っているからこそ、純の黒い心に説教しているわけです。「いやお前どこ見てんねん。マナのすごい所はそこちゃうやろ」というわけ。
 しかしマナとしましては自分の事ですので、みんなほど自分を評価していない。というか、みんなが「すごいなぁ」と思っている事をマナはしたいと思ってやっているだけの普通の事なので「すごいこと」と当然思っていないわけだ。しかも後に続く台詞は「私も失敗したり落ち込んだりしてる」ですよ。
 Aパートで購買でパンを買う件で聖徳太子みたいな事をしておいて、自分のパンを残しておくのを忘れてしまう失敗がありましたが、それがここで活きるとは!さすが成田良美!これがあるからマナが自分のしている事に対してどう思っているかが見えてくる。
 マナとしては、そういう失敗をしたりする抜けた所もあるので、「やりたいと思った事をやれていない」と思っているのですよ。マナの事ですから「う~ん。自分はまだダメだなぁ」とか思っているに違いない。だからそういう所をフォローしてくれる六花さんを側に置いているんですねー。自分はけっこう抜けてるから、しっかり者の六花がいれば万全!というわけです。もう他人からすれば、ここまで用意周到なら全く隙がないように見えますけど、まぁマナとしてみたらまだまだなので、そこからさらに続く台詞「純くんと同じだよ」となるのだ。
 すごい人だと思っていたマナも、自分と同じように失敗したり落ち込んだりしていると知った純のプシュケーは、イーラに抵抗し思うように動かせようとはさせない。その純の心にマナは「ホラやっぱり。私みたいにならなくても純くんはとってもステキだよ」と応える。もっと良くありたいと思い努力するその心が立派なので表面的な形にとらわれる必要はないということな訳だが、これがマナが伝えたかった事なのであろう。自分の出来る事を良い方向へ伸ばせばいいじゃない、ということで、思えば純が弟子になりたいと頼みにきた時にマナは「私に出来る事なら協力するよ」と言っていた。マナとて自分に出来ない事はやれない。純はそういう事に気付く事が出来たのだ。
 するとイーラは「生意気な事してんじゃねぇ!」と純のプシュケーをぐりぐりとなじるのだ。おうっナイス悪!(笑) 大切な何かを守るのがプリキュアの使命。せっかく自分を取り戻した純の心をまた悪に染めるのであらば、プリキュアの皆さんの本領発揮というものです。ぞうさんイーラビーストを4人が必死の形相でひっくり返し、販促玩具からの連携攻撃でイーラを撃退する。プリキュアらしい一連の流れが実に気持ちが良い。

 事後、最近マナの元に来なくなったという純が語られ、ふと校庭の花壇がいつもと様相が違う事に気付く。それは園芸が趣味だった純が家で育てたものを植えたものであった。
 彼はこの花壇を見て誰かが笑顔になってくれればいいとし、自分がマナに憧れたのはこういう事なのではないかと気付いたと話す。はにかむ純の笑顔を見てマナは、(純くんが笑顔になって良かった)と慈愛に満ちた笑顔を浮かべるのであった。
 これを見て分かる通り、マナの真意が純に伝わったのだ。前回でもそうだったように、マナは全てをズバッと語ったりはしない。百の言葉よりもひとつの行動でその気持ちを伝播させる。また今回の一件は最初に述べましたように、弟子云々の事もマナにとっては献身のひとつであったのだ。彼女は自然に誰かが幸せになるような事をしたいと思っている事を最後のモノローグが如実に物語る。相田マナはこういう人物なのであると鮮烈な印象を与えてくれて、あぁなるほど、この枠の主人公であると思わせてくれました。
 ここまで聖人君子っぷりだと完璧超人のように見えてしまいますが、上記したパンを買う件で自分のパンを忘れて六花さんに頼ってしまったり、8話で判明した音痴であったりする隙があってちゃんと人間らしい部分を残しているのも上手い。
 前回同様、マナの主役っぷりが見事に発揮されたお話ですが、これまでの主役と違って語るよりも気持ちと行動でみんなを引っぱっていく新しいタイプの主役をまざまざと見せつけたなーと思います。地味なお話ではありましたが、マナの普段の行動であったり学校生活、そして何を思いどうしているかを感じられる興味深いお話でしたよ。YNUだなぁホント。

今週のマナ大好き六花さん
 マナに男がくっついてきたので、さぞ怒り心中かと思いきや、なんぞ計らん「眼中になし」でしたなー。
 まぁ弟子入り云々の件を見ると、おもしろくはなかったろうが、マナとこんなこの間まで小学生だった小僧がなんかなるわけがないと余裕綽々といった感じでしょうか。
 六花さんとしてみたら、こちとら10年来の大親友なわけだし、聞けば弟子云々は珍しくない様子だったのでさもありなん。
 戦闘後のマナの生ひざまくらはさすがに「くぉいつー!」とか思っていそうですけど、学校での件では随分と冷静……というか、冷ややか~に見ていらっしゃったのがなんとも六花さんっぽいなぁと思いましたよ。
 お弁当わけてあげるの件は、純に対してムフーっ!(どうだっ!)って感じだったんじゃないですかねー(笑)。やっぱ六花さんはマナが絡むと映えるなぁ(笑)。

今回のまたみてね
 今週のまたみてねは「キュアソードさん」でした。あれ?前回ハートの絵が替わったのでちょっと期待していたのだが、前と同じではないか。
 さて、今回のラストで謎のパツキン少女が出てきましたねー。「悪い娘」って感じがステキです。おそらくはこの娘がOPのシルエットの娘なんじゃないかと思うのですが、それはさておき、何かしら重要な役割があるであろうから、次回からの彼女の活躍にも期待していきたい。

翠星のガルガンティア 第1話「漂流者」

2013年04月21日 | 視聴済アニメごった煮
内容はあらすじ通りだが。

 そんな今回のお話は…
 はるか宇宙の深淵、人類銀河同盟は種の存続を賭けて、異形の宇宙生命体群ヒディアーズと終わることのない戦いを続けていた。
 人類銀河同盟の兵士レドは撤退中、不測のワープ事故に巻き込まれる。上官であるクーゲル中佐の援護もむなしく、レドは乗機である人型機動兵器チェインバーとともに空間のひずみへと投げ出された。
 レドが次に気付いた時、チェインバーは見知らぬ格納庫に横たわっていた。緊急事態に陥ったレドは半年間人工冬眠し、外部から刺激を受けたチェインバーがレドを覚醒させたのだ。
 周囲を取囲む、未知の原語を話す、未知の人々。現在位置を喪失し、救難信号にも応答はない。どうすればいいか。
 文明の劣った辺境惑星にたった一人漂着したのだと考えたレドは、人気がなくなったのを見計らい、戦線に復帰するために行動を起こす。
 チェインバーの外へ出たレド。その前に、一人の少女が立っていた。その時レドは……。
 以上公式のあらすじ。

 冒頭に書いたように、今回のお話としてはほぼ引用したあらすじ通りで、この物語を始める為の舞台と設定を準備をして終わったが、ありがちな設定ながらも「これからどうなるのなぁ」という期待値と、最終的に主役をどうしてこの物語を締めるのかが気になる作りになっていて、なかなか見応えがあった。
 あらすじにない設定を一応記しておくと、人類はすでに地球を遠い昔にはなれたようで、遠い銀河で宇宙生命体群ヒディアーズと戦闘していて、この物語の主人公レドは上記あらすじにあるように、撤退する母艦に乗り切れず、ワープ航行による空間の歪みへと投げ出され、サブタイにあるように未開の惑星へと漂流してしまう。それから半年。人工冬眠から目覚めたレドは……というのが今回のお話で、今回のラストの「漂流先は、レドたちにとっては伝説的になっている人類発祥の地、地球だった」ってのが分かれば良い。
 要は、高性能人型ロボット兵器を作って宇宙の謎の生命体と戦闘を繰り広げるほどの文明を持つに至った人類銀河同盟の少年兵レドと、地球に取り残され今の我々の文明よりもちょっと前の文明レベルの地球人が出会うってところがポイントでありこの物語の始まり。
 おもしろいのは「どちらも人間」って所で、こんだけ文明レベルが違うと同じ人間ながらもお互い異星人のように見えてしまっている事ですよね。お互いがお互いを全く理解できず言葉も違ってしまっている。こういう中で、たったひとり流れ着いたレドがどうするか……は、まぁ最後の地球ということが判明し驚愕するレドを見れば、人類銀河同盟はもう「地球はない」と認識しているわけだし、おそらくは地球よりも何万光年も離れているであろうから救助がくるアテもないわけで、現地人と仲良くしていくしかないですわな。

 とまぁ、そういう事になるであろう事は分かるが、地球人でありメインヒロインであろうエイミーたちは純朴そうなので、暖かい交流が育まれるのであろう事は想像出来ようが、何せ人型機動兵器チェインバーだけでもこの地球にとっては無敵の兵器だし、レドはずっと戦う為に生きてきた人間でなので、ただのんびりと地球で過ごせそうもない。まぁ要は、考え方によってはレドを仲間に引き入れれば、この地球を統治下に置く事も不可能じゃないわけですしね。これから何がどうなって、レドやエイミーたちがそうしていくかを気にさせる。
 そして最も気になるのは最終的にどうするか、だ。現時点でのレドは戦線に復帰したいと考えている。もとよりなんだかよく分からない宇宙生命体群ヒディアーズと戦争しているわけだし。そうこうしている内に人類銀河同盟の敗北、人類滅亡ってこともない話じゃないわけだし。
 最終的に帰れる状況になったとして、レドは帰還を望むのか。それとも地球に残る選択をするのか。それ以前に帰れるようになるのか。はたまたもう帰還する事は出来ないのか。どういうふうに物語を締めるのかが、もうこの時点で気になって仕方ない(笑)。

 今回のお話としては、上記しましたように舞台を整えた、というだけなので某ないんだけど、視聴者的にはレド側にもエイミー側にもつけないのが見ていておもしろいなーと思う。
 レドは今現在の我々の文明レベルより遥かに高い文明人だし、地球側のエイミーたちにしたって、我々の地球とは違った地球の姿をしているので、この劇中の地球に馴染みがない。
 しかし、レドの方はAパートで彼がどういうふうであったかを知る事が出来ているのである程度の理解はあるし、この地球の方も今の我々の文明よりちょっと前くらいなので分かる部分も多く、見ていてどちら側もよく分からないけれど、どちらの困惑ぶりも分かるようになっているのは上手い。

 まぁなんにせよ、物語が「どうなるのかなぁ」と思う事が出来なければ個人的にはさして見る価値もないと思っているので(つまり続きが気にならないなら見る必要ないってこと)、ありがちそうな設定ながらも、これからどんなふうになっていくのか想像できないってのはとても興味をそそられる。
 今期(2013年春期)のアニメで色々興味がそそられるのはあったけど、この翠星のガルガンティアが一番どうなるのか分からなくて続きが気になった次第だ。鳴子ハナハルさんの女の子が可愛いっていうのもあるが(笑)。
 ともあれ、ビビットな赤い作戦みたいにならない事を願う。まぁそんなことにはならんでしょうが。シリーズ構成・脚本:虚淵 玄だし。

 どーでもいーけど、一週遅れの感想なんで新鮮味が無くて書く事ないなぁ。2話でどうなるか知っちゃってるし。来週までにサクッと追いつきたい。後どーでもいーついでに、公式がなんかめっちゃ重いんですけど、どーにかなりませんかねぇ。

13/04/17

2013年04月17日 | 日記?
■今日の一枚 キュアソードさん作成中
 (web拍手を送る)
 影を付けてそれっぽくなってきた感じ。
 もうちょっと細かい影入れて、テカリを入れれば人物完成。
 後は鬼門の背景をどうするかが問題だ。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 今期は翠星のガルガンティアと革命機ヴァルヴレイヴのどっちの感想を書こうか迷い中。
 とある科学の超電磁砲Sは、まぁ前シリーズ書いたからいっか、という気になってしまった。どうせならなんも知らない物語の方が書いていて楽しいし。
 ともあれ、早くどっちかに決めないと感想追いつかなくなっちゃう。
 ……う~ん。

ドキドキ!プリキュア 第11話 めざめよ!プリキュアの新たなる力!

2013年04月15日 | ドキドキ!プリキュア
販促玩具はともかく、なかなか興味深かった。

 そんな今回のお話は…
 どんなスポーツもバッチリこなしちゃうマナが、ソフトボール部の試合に出るように頼まれたの。しかもピッチャー!
 頼まれると引き受けちゃうマナは、ケガをしたキャプテンに替わって、さっそく、ソフトボール部のみんなとトレーニング!
 なんでも全力でがんばるマナを見て、みんなもどんどんヤル気が湧いてくる…!
 練習の帰り道、アイちゃんを抱っこしたジョーとバッタリ。そこへベールも現れて、アイちゃんを連れ去ってしまった!!
 ベールは、「返してほしければ、明日8時にターミナルへ来い」と言って消えてしまった…!助けに行かなくちゃ!
 でも…明日は日曜日、ソフトボール部の試合の日。マナは、このピンチをどうやって切り抜ける!?
 以上公式のあらすじ。

 サブタイから分かるように、都合良く出てきた販促玩具「ラブハートアロー」で、なんだかパワーアップしたような気がする(笑)敵幹部さんを退ける、という話。
 一番のメインどころではある販促玩具が今回最もつまらない部分なので(笑)、まずそちらをさっさと片付けてしまおう。
 事前に気障男ジョー岡田が新しいキュアラビーズをアイちゃんに取り付けていた所為もあって、アイちゃんのピンチにお得意の「キュピラッパー!」でラビーズが四つに分裂して、何故だか分からないけれど、プリキュアの皆さんが目を閉じたと思ったら、片手を掲げて販促玩具の名称を叫ぶと光と共に現れる「ラブハートアロー」というなんとも都合の良い展開だ。
 まぁまず言ってしまえば、気障男ジョー岡田がラビーズを取り付けようが取り付けまいが、アイちゃんには「キュピラッパー!」があるのでそもそもピンチという気が全くしないわな(笑)。ジコチューの力を取り込んでどうもパワーアップしたらしいベールビーストに攻撃され、ハートが「やめてーっ!」と叫んだところで、どうせ「キュピラッパー!」なんだろうなぁと思って乗り切れねぇ。
 ここで「どうせ」なんて思わせているようではダメで、そこまでに「アイちゃんが危ない!」と見ていて思うような状況を作っておかなければならないわけだが、戦闘はいつものように、とりあえず一回はプリキュアがピンチに陥るので、見ていてやっぱり「いつも通り」と思うし、事実その通りなのだからピンチ感は当然無いわな。それでは販促玩具での大逆転で高揚感を得られない。
 販促玩具からの流れとしても、なんで突然現れた販促玩具の名称と使い方をプリキュアの皆さんは知っているんだか。少しぐらいワタワタする場面があってもよかろうと思う。販促玩具が出てきてなんの迷いも無く使っちゃうのはやっぱり納得いかんなぁ。
 とまぁこのように、やはり物語っていうのは疑問を持たせたら負けなのである。

 上記の通り、販促玩具の方は全くと言っていいほど乗り切れなかったのでこの辺にして、お話の方はなかなか興味深くはあった。
 引用したあらすじにあるように、ソフトボールの助っ人を頼まれてしまうマナなのだが、六花さんがダメだって言っているのにあっさり請け負ってしまうのは、第1話から散々見せてきたマナの人となりを考えれば当然という話。しかしこれでは困ったときの生徒会長頼みといいますか、困ったらマナに頼めば良いみたいに、他の生徒に都合良く使われてしまっているような気がしますよね。なるほど、だから六花さんはいつも「マナがその身をすり減らさないように」しているわけですな、良い防波堤です。マナはもっと嫁を大事にした方が良いでしょう。
 ともあれ、助っ人することとなったマナはと言うと、これまた第1話で紹介されたように、どの運動部からも是非入部してくれと言われるくらいの人間ですから助っ人とはいえ主戦力です。1年生の京田さんは憧れちゃうし、生徒会長がいれば試合も楽勝だと助っ人なのに頼みの綱。ソフト部の人たちにその気がないとしても、やっぱりいいように使われているような気がします。
 翌日、自分の苦労を厭わず人の為に献身するマナですから、頼まれてもいないソフト部の雑務までこなしてしまう。さすがに恐縮した1年生たちは「雑用は私たち1年生がします。先輩は助っ人なんですから練習に専念してください」と言うと、マナは「私ひとりががんばってもチームは強くならないよ」と返すのだ。
 この台詞はマナが何を思っているかを如実に物語る。彼女は別に次の試合で勝利を目的としているのではないのだ。エースピッチャーが怪我して出られないので(頼まれたこともあるし)その替わりはするけれど、マナの目的はソフト部が強くなる為のお手伝いをすること。ソフト部は別に9人ギリギリという部員数ではないし、ましてや自分は本来部外者である。マナは1年生たちに「練習に専念しなければいけないのはアンタたちでしょ?」と言っているのだ。そしてマナは持ち前のリーダーシップを発揮して一緒にランニングへと彼女らをかり出す。助っ人に頼らないですむようにマナはしてあげたいのだ。
 最初はちょっといいように使われていた感のあったマナであるが、彼女は頼まれたらホイホイついて行くだけのおバカさんではなく、何が依頼主にとって一番良いことなのかを考えて行動出来る人間であったのだ。ただ単に「とんでもなくお人好し」なわけではないし、便利に使われてしまうような人間でもない。表層の部分よりも懐が深く、そして思慮深い人物なのであることを示している。そんなマナだから、あっという間に慕われてしまう。なるほど六花さんもありすもマナに惹かれるわけだ。

 マナが思慮深いことを示すのは上記した部分だけでない。この後の敵幹部ベールさん登場のシーンでもそういうことが分かる。
 トランプ王国で痛い一撃を喰らわされて借りを返す機会を窺っていたベールが勝負しろと姿を現すが、マナは戦う理由がないとするのだ。劇中ベールも言っていたが、見ていて私もマナの「戦う理由がない」に違和感を感じた。
 何せ相手は仲間であるキュアソードこと真琴の祖国トランプ王国を滅ぼした者であるし、祖国崩壊によって真琴がどれほど傷つき悲しんだかを思えば、問答無用で戦闘に突入しても疑問はない。いやむしろスーパーヒロインものとしては自然だろう。しかしマナは「あなたを倒したところでトランプ王国は元に戻らないでしょう?」と言うのだ。
 ここで「なるほど」と手を打ちましたよ。なんで戦う理由がないのか理解出来ました。例えば毎回の今週のビックリどっきりモンスター「ジコチュー」が出てくれば、それによってジャネジーが生まれキングジコチューの復活が早まってしまう。トランプ王国を崩壊させた張本人が蘇るのだからマナは戦ってそれを阻止しようと思う。しかし、このシーンではベールが私闘を申し込んできただけなのだ。私闘に応じる義理もなければ、彼女の言う通り勝って何か益があるわけでもない(マナは超ポジティブなので自分の負けを考えない)。側に気障男ジョー岡田がいて変身できない所為もあるが、もとよりマナにとっては、ベールとの私闘に応じて勝ったところでなんの意味もない、無用の争いをしたくないということなのだろう。マナの思考が分かって興味深いシーンであった。

 試合当日、アイちゃんを攫われ試合の時間に私闘をブッキングされたマナは当然やってこない。
 頼みの綱が来ないことで浮き足立つソフト部の面々であるが、1年生の京田さんが投げさせてくれと申し出て言う。「私たち会長に教えてもらいました。みんなで力を合わせれば、どんな困難も突破できるって」と。
 今回マナの台詞の中に京田さんが言ったような台詞はない。では何故京田さんはそんなことを言ったのかを読み取らねばならない。
 まぁ普通に考えればだ。画面に映っていない部分で1年生たちにマナがそんなことを言っていたと考えるの普通ではある。いかにもマナが言いそうなことでもあるし。しかし、そんな大事なことをマナが言っているシーンがないのはおかしい。演出的に考えても、マナがそう言って1年生たちが感心するシーンを入れたい。しかしマナがそんなことを言うシーンは今回ないのだから、マナはその言葉を口にしていない、と考えた方が良いだろう。では何故?ということになるのだが、これが今回のラストの部分にかかってくるのだ。

 先に今回のラストの方を言ってしまうと、ベールを退け試合に駆けつけると最終回2アウト満塁の大ピンチ。マナに替わってピッチャーを勤める京田さんはそのピンチをしのぎ、チームは勝利した。
 試合後に来れなかったことを謝るマナに京田さんは、「今度のことで気付くことが出来ました。誰かに頼ってばかりでなく、わたしたちひとりひとりが自分を信じて力を合わせれば、どんな困難も乗り越えられるんだって。それを会長が教えてくれたんです!ありがとうございました!」と言う。マナに頼って試合に勝とうとしていたソフト部は、マナと一緒に練習してきたことで、台詞にあるようなマナの想いを感じ取り、そしてその通りにして結果を出した。
 チームとしてまとまったソフト部を見たマナは、少し目を潤ませ微笑する。この時マナが何を思ったかは想像に難くない。
 雑用するマナと一年生のシーンであったように、マナは自分の力でチームに勝利を導きたいのではない。ソフト部の人たちが自分達の力でピンチを乗り越える力を身につけてほしかったのだ。今回で言えば、エースピッチャーの負傷を、スポーツ万能なマナに助っ人を頼んでしのぐのではなく、ソフト部の全員が一致団結してエース不在の穴を埋められる実力を付けてほしかった。
 マナのことだから真摯に練習にはげんだであろうし、事実劇中でもマナが部を活性していると部長が言っていた。そして彼女らはマナの想いを汲み取り結果を示した。こうあってほしいと思って自分がしてきたことが相手に伝わったのだ。マナも感慨深かったろう。つまり、マナの想いがソフト部に伝播していたのだ。

 これがマナが口にしなかったことを、京田さんがマナが言ったかのように言った理由だ。マナと一緒に過ごして台詞にあるようなことを京田さん自身が学んだのだ。
 口にしたわけでもないのに伝わる気持ち。これが今回のお話で一番言いたかったことなのだろう。ラストの上記したマナとソフト部の面々を見て、Aパートでお手伝いがそんなに楽しいのか?と思っていた真琴も「私も戦おう。王女さまが見つかるその日まで」と決意を新たにする。マナが振りまく愛が真琴にも伝播した。
 マナの献身する愛が他へと伝播する。伝播するからマナは慕われ、また「マナの様でありたい」と思い、そこからまた他へ伝播していく。マナが献身する理由はこれなのだ。
 自分が際限なく愛を振りまいて、それがどんどん広まって、みんなが愛を振りまくようになれば誰も彼もが幸せだ。きっとこういうことなのだろう。そしてマナはその通りに自らで体現し、ちゃんと伝播してみせ、相田マナとはこういう人物なのだと示しているという点で、上手いところをついてきたシナリオだなと思いました。確かに「あぁ、なるほど『相田マナ』だな」と思わされました。
 後は、今後にマナがどうしてこういう行動原理を持つようになったかが描かれれば言う事ないなぁ。

 まぁ一本のお話としては特に衝撃の展開があったわけでもなく(販促玩具はでてきましたが)、あっさりとした話ではあったんですけど、マナが伝えたい想いが彼女の行動を元に広がっていく様をさりげなく描いていて、このアニメシリーズで伝えたい事のひとつ「みんなで力を合わせればきっと出来る」ということを、マナを通して真琴が理解し「私も戦おう。王女さまが見つかるその日まで」の台詞と笑顔で終わるのだから、視聴後なんだかとてもさわやかな気分になりましたよ。
 いやぁ、ここまでのところ、ドキドキ!プリキュアのシナリオは良く出来ていますよ!

今週のマナ大好き六花さん
 今回のアバンタイトル。個人的にすごくおもしろかったです(笑)。きっと毎日こんな事ばっかりなんだろうなぁと想像出来て楽しい。
 マナ大好き六花さんなので、マナがその身をすり減らさないようにアレコレ考えて防波堤になってはいるんだけど、肝心のマナは基本自分を考えないで、常に周りに対して同じだけ愛を振りまくのであんま効果無いのな(笑)。六花さんがこんなにマナに愛を降り注いでいるのにマナはみんなに平等なものだから、「もぅ知らない」となるわけですよ。「ちぇー」って感じ?
 マナが家に帰ってきてからのシーンもおもしろくて、マナが部活出ている間にマナの替わりをしたと小言を言うと、マナが「さすが六花様。愛してるぅ~」とか言うんですよね。愛してるとか言われて、さぞキュンキュンきてるかと思い気や、まこぴ~も王女探しが進まなくて怒ってるよ!とさらに小言ですよ。これがね!これがいいのよ!
 もう10年来の付き合いですから、六花さんには「愛してる」なんて聞き慣れちゃっていて効果無いんですよ。例えるなら、常に他人に愛を振りまくマナは、いろんなところに愛人作っているジゴロ。で、六花さんの立ち位置はと言うと、そんなジゴロの本妻です。いやぁ、さぞかしご苦労多い事でしょうねぇ(笑)。
 でもマナが愛を振りまけるのって六花さんがいるからこそで、上記しましたようにマナはけっこう思慮深いのに、生徒会の事を忘れてソフト部に没頭できたのは、「生徒会の方は六花がいるから大丈夫!」って思っているからなんですよ。六花さんかなり頼りにされてるよ~さすが良い嫁だねぇ(笑)。
 まぁ六花さんは聡明な方なので、それくらい分かってはいそうですけど、やりきれないのが乙女心と言うもの。マナはもっと嫁を大事にした方がいいと思います……って、あっ!そうか!だからちょいちょい六花さんはマナの家にお泊まりしてるんだ!ちゃんと本妻とふたりだけの時間を設けているんだね!!くぅ~マナも良い旦那さんしてるじゃないか!(ジゴロだけど/笑)
 これからもふたりの夫婦っぷりに目が離せませんねっ!

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアハートさん」でした。
 これまでとAパートが替わって技バンクからの一枚かな?このハートさんは可愛いなぁ。
 そういえば、なんか次回予告で謎のパツキンの女の子が出ておりました。この娘がOPのシルエットの娘なんですかねぇ。来週も楽しみだなぁワクワク。

13/04/10

2013年04月10日 | 日記?
■今日の一枚 キュアハートさん
 (web拍手を送る)
 線画にしてみました。あんまり修正無し。
 やっぱハートさんのコスはちょっと野暮ったい印象なんだよなー。
 ってゆーか、ちょっと暑そうな感じがするのよね。冬は暖かそうでいいのかもしれんが。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 4月からのアニメは……結構な量だよなぁ。
 前情報入れず録画しまくってとりあえず見て、今後の視聴を決めている身としてはけっこう大変だ。つーか全然追いついてないんですけど。
 と、いうわけで、今から色々見てくるよ。なにかコレっていうおもしろいのがあればいいなー。

ドキドキ!プリキュア 第10話 転校生は、国民的スーパーアイドル!!

2013年04月09日 | ドキドキ!プリキュア
これは恋だよ!六花さん!

 そんな今回のお話は…
 マナたちのクラスに、転校生がやってきた。教室にやってきたのは・・・なんと、真琴!
 「まこぴーが、クラスメイトに!?」マナと六花はビックリ!
 でも、もっともっとビックリしているのはクラスメイトたち。トップアイドルのまこぴーを前に、学校中が大騒ぎ!
 みんなから注目されても、落ち着いてニッコリ笑顔の真琴。でも初めての学校は、慣れないことばかり。
 失敗したり、ファンの男子やTV局のリポーターに囲まれたり…。六花は、そんな真琴をフォローしようと、一生懸命がんばるの。
 放課後、ちょっぴり疲れた六花がマナのお店へ行くと、そこにはすでに真琴が…。
 今夜、真琴はマナの家にお泊まりするみたい。マナは大喜び!でも、楽しそうなマナと真琴を見て、 六花の胸は、なんだかチクチク…。
 この胸の痛み、いったいナニ?
 以上公式のあらすじ。

 Aパートまでを見て、冒頭に書いたようにしか見えませんでしたが、なるほどそう持っていったか。でもそれって恋なんじゃないの?とか思ってしまうのは、私の脳が綺麗に百合色に染まっているから。
 まぁそれはさておき今回のお話ですが、この枠のアニメとしたらけっこう突っ込んだ内容なのではないかと思いましたよ。
 お話は上記引用したあらすじとは若干感じが違っていて、書いてあるほど六花さんが真琴をお世話した感はないし、書いてあるほど嫉妬心を煽るようなものでもなく割と淡白ではある。が、これまで割とマナにべったりであった六花さんを見てきた分、六花さんの気持ちが解ろうというものだ。
 そもそもマナは第1話から真琴ラヴュー!なので、ここまで見てきた者としては、六花さんはあんまり真琴の印象良くないだろうなぁとは思っていたところである。そこへわざわざマナと六花の学校に転入してくるんだから、きっと六花さんの心中穏やかではないよなぁと思わざるを得ないのが大きなお友達のお友達所以だろう。
 それでも学校での六花さんは割りかし普通で、帰る際に記者に見つかった時には、自分に注意を引きつけて、その内に裏門から逃がすシーンでは去っていくふたりを笑顔で見送っている。後に胸がちくちくすると悩む六花さんであるが、この学校での六花さんはなんだったのかは考えておくべきだろう。
 そもそもマナ大好き六花さんは、マナの側にいてマナのサポートをしまくり、こんなにマナのサポートが出来るのは自分だけ!(キリッ!)な人なので、学校で生徒会長を勤めているマナのサポート役「書記」として(書記が生徒会長のサポート役かどうかは、まぁ別として/笑)、学校生活に不慣れな真琴をフォローするマナのフォローの為ならなんでもするぜ!という状態なのだろう。
 その使命感があるので、学校内では真琴に対する気持ちは置いておいて、さぁ!私の出番がやって参りました!とマナの手の届かない雑務や、なんでも首を突っ込むマナが変にその身をすり減らさないようにすることが最優先事項なのであろう。上記した帰りでのことは、変に記者に食い付いてマナがなんかなるくらいなら、自分が矢面に立ってふたりは逃げてくれた方が六花さんにとっては嬉しいのだ。
 そんなマナ大好き六花さんは、真琴に対してなんとも思っていないわけではない。正直、真琴ラヴュー!なマナには「ちぇっ」と思いつつも、真琴自身に対しては、同じプリキュアの仲間であるし、真琴がマナにちょっかい出しているわけでもないので、良くは思ってはいないけれど悪くも思ってはいないのだ。だからこちらの生活に不慣れな真琴という存在は、六花さんにとっては守るべき対象なのである。ましてやマナが大事にしている相手なので、当然そこもバックアップですよ。
 ここまでこのアニメを見てきた皆さんは大いに感じていることと思いますが、六花さんは常にマナ中心なので、自分の気持ちや真琴がどうあろうが、マナの役に立っていることが一番の至福なのだ。そう考えると健気だなぁ六花さんは。
 しかし、学校を離れひとりになると、そうも言っていられないのが乙女心というもの。先にふたりを逃がしたため、ひとりで帰っているところにありすが車でやってくるわけだが、今回のお話はけっこうありすが重要なポジションだったりする。
 車中、学校から離れた為に使命感が薄れた六花さんが嫉妬心を垣間見せるのだが、ありすはそれに気付いていながら特に何か言ったりしたりはしないのだ。ここからちょってマナの家へ寄ってみようとしたのは「そんなにふたりが気になるなら行ってみるがいいさ」ということだったのであろう。きっとありすはマナの家に真琴がいることを知っていたのであろう。第4話での用意周到ぶりを鑑みればそう考えるのが自然。ありすとしては、六花さんの気持ちを勘付いていながら、ちょっと出たとこ勝負したような節がある。それはマナの部屋にて真琴がいるのを見て意外という反応を見せる六花さんに対して、ありすは何喰わぬ表情なのだから、おそらくは正解なのだろう。
 そしてここからの展開が非常におもしろい。
 真琴が仕事が休みなので泊まっていくことがマナから伝えられると、六花さんは「えっ?」と思いもよらないことが起こったかのような反応だが、ありすはニッコリ笑って「それは楽しそうですわねー」と答える。ありすの言葉に「ふたりも泊まっていくよね?」と続けるマナに少し呆然としている六花さんであるが、ありすはここで六花さんを見ているんですよ!これはもう完全に六花さんの気持ちを知った上で、六花さんがどう出るかを注視しているに他ならない。
 六花さんは少し呆然とした後、思い出したかのように今日はお母さんが帰ってくるからと申し出を断るのだが、この時の六花さんの心中たるや、もう推して知るべしではないか!
 すぐ後に語られるが、マナの家にお泊まりする六花さんは六花さんの最も至福なひと時と言っていい。なにせふたりっきりでマナのお世話をし放題なのである。マナ大好き六花さんにとってこれほど充実出来る時間はないだろう。しかしみんなでお泊まりということは、真琴ラヴューなマナを一晩中見ていなくてはならないのだ。最も至福の時とはほど遠い。それにマナの家のすぐ側が自分の家、両親が家を空けることが多いのでマナの家にお世話になることが多々あり、マナの家にお泊まり出来るということは六花さんの特権のようなモノである。これまでどんな友達でも、きっとありすでさえも、そうそうお泊まりする機会はなかったはずだ。それなのに真琴はその特権を簡単に与えられたのだ、大好きなマナの真琴ラヴューによって。それはもう六花さんの嫉妬心が起きないことの方がおかしいというモノだ。
 そしてここでありすの出番です。六花さんに続き彼女も「私も是非、次の機会に」と断るのです。
 思うに、学校帰りの制服姿の六花さんに会ってありすは私服。翌日朝、学校へ登校中の六花さんに会ってありすは私服。ってことは……ありすってかな~り時間を自由に出来ますよね。ということは、ありすはマナの家に泊まることが出来たはずなのだ。
 でも上記したように、ありすは六花の気持ちを知った上で、この状況で彼女がどう出るかを見ていた。嫉妬心にかられた六花さんは、今このふたりと一緒にいたくないと逃げ出したのを見て、「ワザと」泊まらない選択をしたに違いない。ここでありすもお泊まりすることとなってしまえば、六花さんは嫉妬心にかられた上に疎外感まで感じてしまうだろう。それを避ける為と六花を想ってのこの行動なのだ。なんてさりげない優しさなんだ、ありすよ。
 その後、マナは残念がって「いつも六花としているみたいに~」と、六花としているみたいなことをみんなとしたかったと言ったことで、六花さん的にはちょっと救われました。マナは六花さんとお泊まりするのが楽しいと思っていたことが分かり、彼女の持ち前の全てを分け与える精神からきた今回のお泊まり話で他意は無いと知れたので、六花さんはある意味ホッとしたのではなかろうか。しかし、いつの間にか寝入ってしまった真琴に毛布をかけてあげるマナを見て、六花さんはまた胸を痛める。そしてやはりありすはそれを見ているのだ。
 ありすが帰る際に、六花に「今度はホントにみんなで泊まりっこしましょうね。きっとマナちゃんも楽しみにしていると思いますわ」と言う。それに元気無く「そうだね…」と答える六花さんにありすは笑顔を向ける。こ、これは今回で言わんとしていることが分かってから見ると深い。
 ともかく、六花さんはこの夜、お泊まりしているマナと真琴が気になって眠れない様子が描かれ、「なんだろう。この気持ち」と小さな胸を押さえる彼女でAパートが終わる。いやしかし、学校の外からの展開は、キャラクターの心情が読み取れてとても興味深かく実におもしろい。

 翌朝、ふたりを気にして寝付けなかった所為か寝坊してしまった六花さんはふたりを後から追いかけ、気障男ジョー岡田の店の前でアイちゃんを接する二人に遭遇する。
 ひょっこりと現れたありす(笑)に私たちも混ぜてもらいましょうとすると、六花さんはまた胸を痛める。六花さんは自分の胸が何故痛むのかが分からない。ここがポイントなのだ。
 するとストーキングしていたアイドル真琴の応援団長が(朝っぱらからいい大人が女子中学生の登校を影から見ているんだからストーキングですよね?/笑)、羨ましいとするところの心の寸隙を突かれジコチューと化し、様子を見に来た六花さんとありすが遭遇する。
 あからさまに真琴への思慕と嫉妬を見せるジコチューを目の当たりにして、六花さんは「私も同じだ!」と驚愕する。始めて気付いた自分の嫉妬心が目の前のジコチューと同じで醜い物だと感じたのではなかろうか。
 その様子を見てありすは「でもそれって当然ですわ」と六花の嫉妬を肯定する。大好きだからこその想いであり自分も六花も、ジコチューと化した応援団長も持っている人として当然の気持ちなのだと語る。その言葉に「本当に?!」と問う六花さん。幼い頃からいつもマナの側にいたから感じることがなかったから、本当にこの気持ちが欲望にまみれた醜い物ではないのかと聞いたのだ。
 ありすは問いに笑顔で「本当ですわ」と答え、少しホッとする六花さんに続けて「でも、その気持ちを悪に利用するのは許せませんわ!」とジコチューを見る。六花さんも独占欲の固まりとなったジコチューを見て「そうか。そういうことか」とついに吹っ切れる。いったい何がそういうことなのか。
 自分の感じていた想いはマナが大好きだからこそ。そしてその気持ちは人が人を好きになるからこそ誰しもが持ち合わせる。その気持ち自体になんら悪い部分はないのだ。目の前の醜い欲の固まりは、その気持ちを悪に利用されているからで、自分の気持ちはこの醜い魔物と同一ではない。初めての感情に戸惑っていた六花さんであったが、その気持ちを受け入れることが出来たのだ。
 後から駆けつけたマナと真琴も加わってジコチューを浄化した後、真琴は六花さんとマナのコンビは最高だ、後からきた自分が同じようになれるかは分からないが、私もふたりのようになりたいのだと語ると、ありすもかつて自分もそうであったと語る。ありすがAパートで元気のない六花さんの「そうだね」に笑顔で返したのは、これがあってのことであったのだ。
 今は分からないだろうけど、きっとその気持ちが何かに気付き、そして受け入れることが出来るよ。そうなった時にみんなでお泊まりしようね。ということであったのだろう。他人にそれは嫉妬だヤキモチだと言われれば否定したくなるのが人の情。それを分かってありすは敢えて何も言わず、六花さんが自ら解決するよう導いたのだ。優しいなぁありす。
 また見ていて、ありす的にもマナの側にいてマナのしていることをちょっと後ろでニコニコと見ていたいはずなのに、なんで六花さんのように嫉妬しないのかと思って見ていたのだが、彼女はもう小学校の頃にそれを味わって受け入れてきた経緯があったわけだ。なるほど納得の見守りようであった。
 そして六花さんも真琴・ありすの言葉を受けて、自分の感じた気持ちはやはり皆同じなのであると分かり、これからも真琴やありすに対してそういう気持ちになることもあろうけど、それは彼女たちも六花さんに対して同じであり、そういう想いを受け止め合って関係を築いていくのだと気付くことが出来た。だから「その気持ち、私にも分かる」と言ったのだ。六花さん・ありす・真琴は同じ気持ちを共有し関係を深めた。
 ……今、「何故マナを入れない?」と思ったでしょ?六花さんの「その気持ち、私にも分かる」の後のマナのけっこうな気のない「うん」を聞いても分かるけど、マナはこの一件、今ひとつ分かってないんですよ(笑)。六花さんが真琴に嫉妬していたことも気付いてないのだろう。
 というのも、今回見ても分かるように、マナは常に想われているモテモテさんだし、他に対しては常に均一に愛を振りまくので嫉妬がないのだ。劇中かなり真琴ラヴューに見えるが、今回ありすも真琴も六花と同じであったことを考えると、ありすにも六花にも真琴とは違う形で随分と愛を注いでいるのだろう。まぁつまり、六花さんの一番はマナだけど、マナは三人の中で一番は無く三人とも一番なのだ。まったく見事な聖人君子ぶりではないか。だからこそ六花さんもありすもマナに惚れ込んでいるのでしょう。え?真琴? 真琴の一番はアンジェ王女さまに決まっているじゃないですかぁ。
 ともかく、嫉妬心をテーマにした割りにはあっさり目のお話ではあったものの、大きなお友達としては、色々読み取れる部分が多くとても興味深く見れました。でもこれってメインターゲットの皆様は理解出来たんかなぁと思わんでもないな。メインターゲットの皆さんがおもしろいと思わなければ続かないのでその辺ちと心配ではある。ドキドキ!はちびっこにウケてるのか?

今週の六花さん
 まぁほぼ上記してしまいましたが、書いていないアバンとお泊まり回想シーンのことを。
 まずアバンの方。六花さんはマナの奥さんのようだと言われるのですが、「何言ってるのよぅ」とか言いつつ、まんざらでもなさそうですよねー。ホントは嬉しいくせに(笑)。ってゆーか、他から見て、嫁と思われちゃうんだから、やっぱり六花さんは普段からマナにべったりであることが証明されたと言っていいだろう。なるほど、ありすも嫉妬したことだろう。
 そしてお泊まり回想シーンですが……最後のカット、同衾してるじゃねーかよぉおおお!(太字で/笑)なにそれ!なにそれぇ!!そういうことなのっ?!!そりゃあ嫁とか言われてもしかたないわな!
 東映アニメーションはたまに本気出すからビックリするわ!!(笑)

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「キュアダイヤモンドさん」でした。ま、当然よねー。
 しかし今回の感想は、サクッと書いて終わらそうと思ったのに、エラい長文となってしまいました。だって六花さんがおもしろかったんだもん!まさか同衾してるとはなー、思わなかったなー。