(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

花咲くいろは 第17話 プール・オン・ザ・ヒル

2011年08月30日 | 視聴済アニメごった煮
前回同様、割と抽象的。

 そんな今回のお話は…
 喜翆荘の螺旋階段では、緒花と菜子に追い詰められ進退窮まった結名の姿があった。
 喜翆荘を舞台にして、さらに現地の人も積極的にキャスティングすることとなった映画製作。特撮用の機材も運び込まれ、カメラテストが行なわれていた。それを嬉しそうに眺める縁。
 喜翆荘の庭にある池が映画の為に掃除され、元のプールの姿を取り戻すと、縁はそこに過去の幻影を見る。
 一方、東京に戻った皐月からスイへ一本の電話が……。
 以上公式のあらすじ。

 前回怪しい怪しいと言っていた通り、やっぱり詐欺であった映画の件。まぁ分かってはいたことだったので驚きもしないのですが、お話的にも何がどうなったとかもなく、端的に言えば詐欺に引っ掛かって喜翆荘の資金が減った、というだけである。
 ちょっと引いて物語を見れば、前回と今回のお話は縁と崇子の話ではあったが、正直な所、何を伝えたかったのかよく分からなかった。別に縁達に感情移入する何かがあったわけでもなく、詐欺をひっくり返すドラマチックな展開があったわけでもなし、湯乃鷺も喜翆荘も特に変わりなく、変わったと言えば上記した資金が減ったということと、縁と崇子の関係が変わったんだろうということくらいである。
 そんななか印象に残ったのは子供達で、映画がなくなったとか詐欺だったとかで何ら変わることはなく(詐欺の件は敢えて緒花達には伝えなかったようではあるが)、彼女たちはいつも通り青春を謳歌している。
 映画撮るんだって、楽しみだねー。なくなっちゃったんだって、残念だねー。も、長年使っていなかったプールを使えるようにするのも、彼女らにはいちイベントなのだ。
 大人のように経営云々とか、なんだかんだのしがらみも子供達にあるはずもなく、毎日あるたくさんのイベントの中のひとつを楽しんでいる。詐欺だなんだとはもっとも縁遠く、それ故もっとも冷静にこの話の中で動いていて、大人たちにとってのこの苦い失敗は、彼女らにとっては夏の思い出のひとつなのだ。巴さんじゃないが、若いってのはそれだけで特権よねー(しみじみ)。
 もひとつ、印象に残ったと言うか、意外であったのはスイだ。緒花の母でありスイの娘、そして縁の姉である皐月から映画の話はヤヴァイと聞いても、敢えて縁を止めることもなく、逆転の一手を打つわけでもなし、やったことと言えば縁の替わりに湯乃鷺温泉街の女将たちに詫びを入れにいったことくらいだ。
 経営者としては、断然縁より皐月の方が向いているのは劇中通りで、胡散臭いプロデューサーの裏を取れるんだから崇子なんかよりよっぽど優秀であり抜け目がない。スイもそれは十分を理解しており、詐欺の口車に乗ってしまう縁を見てつい、跡を継ぐ気はないか?と口走ってしまう。皐月にそんな気がさらさらないのを知っているのに。
 女将としてはきっと一流のスイも、人の親としては人並みなのかもしれない。騙されかけているのなら、なんとかするのが親心。でも今回の件で放ったらかしであったということは、縁がこれで何かを得てくれれば、という想いがあったのかもしれない。結局の所、彼女は仕事人なのだ。
 しかしスイが全く親らしいことをしてこなかったわけではないし、才覚のある皐月ばかりを見ていたわけでもないのは事後の縁との会話でも分かる。あの夏のプールでもきっとちゃんと縁も見ていたに違いない。

 まぁ結局、随分と印象的に見せていたジェット戦闘機の飛行機雲の言わんとすることはさっぱり分からなかったし、冒頭にも書いたが抽象的で何がテーマかよく分からんかった。
 そう考えるとらしくない二編であったが、割とまっすぐゴーな緒花がメインでない話として、上手く出来ているのかもしれない。

11/08/29

2011年08月29日 | 日記?
■今日の一枚 松前緒花さん作成中2
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 だいぶそれっぽくなってきたような。
 次回更新時には完成するであろう。やる気が失われなければ。きっと。たぶん。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 どうも全てに対して「やるぞ!」という気にならん。季節性鬱なのか?
 そんな状況は打破しようという無意識があるのか、プリキュアボーカルアルバムを聴いて「いいなぁ」と一人悦に入る日々。
 スイートの曲は音楽が題材だけあっていい曲多いな。ま、個人的に感想ですが。
 すごくどーでもいーんですけど、夏真っ盛りの頃、食欲全然なかったんだけど、最近復活兆候にある。
 キタね。喰うもんが何故かおいしく感じられる「秋」という季節が。また太っちゃう。どーしよう。

スイートプリキュア♪ 第26話 ピポパポ♪フェアリートーンの大冒険ニャ♪

2011年08月25日 | 視聴済アニメごった煮
絵が綺麗だと思ったら、作監が稲上晃氏だった。さすがの上手さである。

 そんな今回のお話は…
 ドリー、レリー、ミリー、ファリー、ソリー、ラリー、シリー♪フェアリートーンのみんなは、いつもも仲よし!!
 小さいけれど、みんなのチームワークがあれば、なんだってできちゃうの。
 今日は、響たちといっしょに朝から音符さがし!でも真夏の暑さはハンパじゃない。バテないように、響たちは駄菓子屋さんでひとやすみ。
 その間、みんなそろっているか点呼をとるフェアリートーンたち。すると、レリーとラリーがいないことに気づいたの!
 そこへ現れたトリオ・ザ・マイナー。バリトンは、駄菓子屋さんの扇風機をネガトーンに変えて、夏休みの子供たちを悲しませているわ。
 なんだかいつも以上に凶悪そうなトリオ・ザ・マイナー。レリーやラリーがいないと、響たちがプリキュアに変身できない!
 はやく見つけなきゃ!残ったフェアリートーンたちがいなくなったレリーやラリーを探す大冒険に!
 以上公式のあらすじ。

 正直に言うと上記引用したあらすじはあまり正確ではなく、フェアリートーンが特に大冒険する話ではない。ではどういった話かと言うと、普段は見えていませんが、フェアリートーンたちは何となく役に立っている。という普段あんまり目立たない彼らにスポットライトを当てた話である。
 そんなわけで、サブタイの「大冒険」という何かがあるわけでもなし、何となくフェアリートーンが前に出ているような感じのお話で、上記したようにただフラフラ浮いているだけではないって所を見せるのがメインのようなそんな感じで特に某はない。
 むしろそれ以外の方が物語的には重要で、トリオザマイナーが悪のノイズでパワーアップしたとか、その影響でネガトーンがちょっと強くなったらしいとか、ドリー、レリー、ソリーの中に入っていた音符を捕えられた際に奪われてしまったり、それを響たちに言い出せなかったり、今回の最後に響が謎の声を聞く、などのメインでない方がポイントだったりする。
 そう考えると、見せなければならないことは多く、それでも割と無理なく見せている脚本のスムーズさはよくやっていると言える。さすが成田良美。
 そんななか気になった所と言えば、トリオザマイナーのパワーアップだろうか。彼らがパワーアップしたのは正直別にどうでも良くて、彼らの耳に付いているのがメフィストに付いているのと同じだということだ。
 以前にも書いたが、やっぱりメフィストも黒幕みたいなのに洗脳されているんじゃないですかねー。
 今回突然出てきた謎の声も、音符を集めるだけではダメだと警告のようなことを言っていたし、そもそもこのスイートプリキュア♪のテーマのひとつが友情であることから、メフィストをその黒幕と悪のノイズから解放し、おそらく元々は仲が良かったであろうメフィストとアフロディテの仲を取り持つようなことをしないといけないような展開になるような気がしますな。そして最後は悪の元凶を立つ!見たいな流れなのではないだろうか。
 まぁそんな私の予想はともかくとして、新たな展開が出てきたのは、これまでの「ケンカして仲直り→出よネガトーン!」でなくなったのは良い。
 そういえば、今回の戦闘への流れなんですが、あんなすぐ近くにあった扇風機に隠れていた音符を見つけられないとは、セイレーンとハミィは何していたんでしょうね(笑)。さすがにそこはツッコンでしまいましたよ。気付いとけよ、と。
 新たな展開と言えば、響だけが聞こえる謎の声ですよ。日高のり子さんではないのでアフロディテではないわけですが(まぁ彼女であるならばそんな謎めいたことをする必要がありませんしね)、まぁプリキュアに聞こえるんだから、きっとおそらくいるであろう黒幕とは対極にいるんでしょう。
 物語的に、メイジャーランドとマイナーランドの対立だけであったこれまでより、それよりも大きな何かを感じさせるのは良い。メイジャーとマイナーの対立構造だけでは妙にスケールの小ささを感じるし、そもそも音符関連も世界を幸せにする不幸にするという漠然としたものであるから、そろそろしっかりと明確なみんなを守る理由が欲しいところ。何度も言っているけれど、なんか変な音波で悲しくなるくらいなら、別にプリキュアが助けなくてもどうとでもなりそうな気がするしな。よく考えると響ママンがそれやっちゃってるし(笑)。
 なんにせよ、新たな展開でセイレーンとハミィ以外で盛り上がろうにも盛り上がれなかった展開を良い方向へ持っていってもらいたいものです。

 さて、プリキュアと言えば戦闘。第3クールに入ってから随分と戦闘らしくなってきましたが、まだなんかもうちょっと足りないような気がしますな。
 というのも「ピンチを助ける」というシーンが少ないような気がして、メロディ・リズムとビートが各々戦っているようなそんな印象。
 今回を見ると、それでもこれまでと比べ仲間のピンチを寸ででレスキューというシーンがありはしたものの、一丸となって戦っているという感じはあまりしない。
 攻撃するにしても三人一緒でとか、ひとりのピンチにふたりが力を貸すとか、そういった仲間だからこその連携が見たい所。今回で言えば、ビートバリアでメロディとリズムを守るシーン。敵の攻撃が力を増し押されるビートに、メロディリズムがビートの背中を押すようなことがあったり、バリアが破られるなら、ギリギリまで粘るビートを抱えて破られる寸前で横っ飛ぶなどの、プリキュアお得意の「ひとりで出来なくとも仲間と一緒ならきっと出来る!」「私たちは絶対あきらめない!絶対負けない!」を体現してほしい。

 どーでもいーけど、プリキュアって「勝つ!」ってこれまでのシリーズでも一回も言ったことがないのが良いよね。
 勝ちたいんじゃない、彼女たちは守りたいんです。だから「絶対に負けない」のだ。勝利は目的ではなくただの結果なのである。
 お子様と一緒にごらんになっている親御さんは、是非その辺のことを説いてやっていただけると、お兄さんは日本の未来に希望が持てます。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「目覚まし時計を持っているハミィ」でした。
 次回は30分で世界を救うとか銘打っており、毎週やっていることをちょっと現実と照らし合わせてみるみたいな、ちょっとおもしろそうな企画である。上手いことやってくれればいーんですが。

輪るピングドラム 04 舞い落ちる姫君

2011年08月24日 | 視聴済アニメごった煮
一人真実を知らない苹果は運命を全う出来て幸せでした、ちゃんちゃん。かと思いきや。

 そんな今回のお話は…
 晶馬がいつもより遅く起床すると、なぜか苹果が台所にいた。
 彼女は陽毬に、おいしい卵焼きの作り方を習いに来たのだという。
 できあがった弁当を持って、多蕗とのデートという名のストーカー行為に励むのだと意気込む苹果に、昌馬は「ピングドラム」の謎を解くため同行する。
 以上公式のあらすじ。

 お話は妄想日記に記してある計画通りになるよう奮戦する苹果の話、が、ほとんどなのだけど最後でガラリと違うものへと変わってしまった。
 苹果が奮戦するまでのことは、妄想と現実が入り乱れる楽しい話なんだけど、最後のほんの数分で「あれ?」と首を傾げてしまう。
 今回冠葉は別行動で、謎のメールに誘われていってみたら、彼がフッたモデルの久宝あさみ(こんな字だったっけ?)が冠葉被害者の会を結成したと言いに来るという、女好きな冠葉に天罰?が下るのだが、その被害者の会の決起人の久宝あさみは今回のラストで何者かにエスカレーターから突き落とされてしまう。
 苹果たちと全く関係のない所で起こったこの事件だが、なぜか苹果の日記に書いてあるのだ。
 正確には彼女がエスカレーターから突き落とされると書いてあるわけではなく、「午後九時、赤坂見附駅。エスカレーター。赤い靴の女の子。」とだけ書いてあるようなのだが、これまで多蕗とのことだけが書いてあると思っていたが、この一文は全く脈絡がなく、なんでこのことが苹果の日記に書かれているのか。
 この流れからいくと、日記に書かれていることをミッションと言って実現しようとする苹果が犯人、と考えるのが普通であるが、それこそ脈絡がなく、ストーカーではあるものの苹果が運命日記に書いてあるからと言って、無差別に全く関係のない人に怪我を負わすような人間とは、これまで見ていてちょっと思えない。
 そこから考えて、苹果が持つこの妄想運命日記はただそうであるわけではない、ようだ。まぁよくよく考えてみれば、ペンギン神様が欲しがっている物語上の最重要アイテムなわけだから、ただの妄想が記してあるわけではなさそうだ。
 また今回のお話としても、最初からなんだか楽し気に進んで「ちゃんちゃん」で終わるのかと思いきや、謎の人物が人をエスカレーターから突き落とすというショッキングな出来事と、それに関連する最重要アイテムの関係を臭わせてEDになだれ込み、楽し気だった雰囲気が一転、サスペンスに変貌してしまった。
 苹果の妄想入り乱れる楽し気な彼らを延々見せておいてのこれだ。その延々見ていたことの裏で一体何が起こっているのか気にならない方がおかしい。
 まだOPに出てくる人物も出揃っていないので、これから物語がどうなっていくか楽しみだ。

 さて、上で語らなかった苹果たちのことだが、上記したことを印象付けるためなのか、実に楽し気に作ってある。
 アバンのスカンクはなんなんだろう?と思っていたら、ちゃんと繋がって来るし、妄想垂れ流しの紙芝居風で進んだりと、アニメであることを活かし、というかアニメだから出来る楽しさがてんこ盛りで見ていて楽しいのだが、やはり私としては物語を気にせざるを得ない。
 何が気になるかと言うと、時籠ゆりが苹果の想いに気付いており、勝ち目がないから諦めろみたいな事を言うのだ。すごく人の良さそうな時籠ゆりが敵に見せたダークサイド。この人も一癖ありそうな感じなのもさることながら、彼女が言うように苹果は逆立ちしたって勝てそうもない。
 しかし日記はおそらく順風満々に関係が成就していくであろうから、必ずどこかで無理がくるはずなのだ。まぁもうここまでで随分無理をしているような気もしますが……(笑)。
 頑に運命を信じる苹果が、そういう事態に直面し、書いてあることを実行できなかった場合に苹果は一体どうなってしまうのか。またピングドラムとしても、おそらくは「運命」が記されているからこその「ピングドラム」であるわけで、それが実現できなかったとなると、あの日記はピングドラムでなくなってしまうのだろうか。
 まぁだとしたら、今回、実際には多蕗とキス出来なかったのだから、運命を実行できなかったことになるわけだが、それでもあの日記の価値は失われないのだろうか。

 と、4話にして謎だらけ、なのはよく考えてみると当然なのだけど、この物語って、そういう謎を気にさせないよな。
 見ていてお話はこれからどうなるんだろうとは思っても、上記したようなことは実を言うと初見はほとんど気にならなかったのだ。この感想を書くに語って見直してみて、あれれ~?と思ったくらいで、さっき気付いたんだけど、苹果が日記に押す判子もよく考えればなんで「桃」なのか。苹果(りんご)なんだから普通「リンゴ」マークにするよなぁ。
 まぁ、物語なんだから先に進めば分かっていくことなんだけど、そういった謎で気を引くのではなく、あくまで物語として続きを気にさせているんだから見事なもんである。

11/08/22

2011年08月23日 | 日記?
■今日の一枚 松前緒花さん作成中
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 夏が終わる前に夏っぽい絵を描いてしまいたいですな。
 花いろももうすぐ終わっちゃうし、ってのもある。放送中に描いてあげたいのだ。どうせなら。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 なんか盆が過ぎ、雨が数日続いたら、夜がめっきり涼しくなり体調を崩しがちです。
 冷房がないと暑いし、付けると寒い。一体どうしたら良いんでしょうね。
 もう毎年々々季節の変わり目は体調悪くっていけません。
 皆さんも体調にはお気をつけ下さいね。
 さて、そんな最近と言えば、歴代プリキュアのボーカルアルバムを流して聴いていたんですが、やっぱ良い。
 元気出るなぁ。ありがとうプリキュア。ありがとう東映アニメーション。これでまたなんとか生きていけるよ。
 とりあえず、秋の映画までぼんぼってみる。

セイクリッドセブン ♯04「学園祭のオニ」

2011年08月18日 | 視聴済アニメごった煮
4話にしてこういう話とは。

 そんな今回のお話は…
 明日は学園祭。生徒たちは明日の準備に向けて大わらわ。鉱石部に入部したアルマも準備に余念が無い。
 楽しそうな若菜の笑顔に、戦い続きのアルマも小さな安らぎを覚えるのだった。そんな折、学園に悪石蛇が迷い込む事件が発生。
 「お嬢様にバレたら、学園祭は中止になる!」。鏡の脳裏に、初めての学園祭を楽しみにしていたルリの笑顔が浮かぶ。
 事情を知ったアルマもまた、若菜が楽しみにしている学園祭が潰されてはと、心密かに思う。
 しかし、悪石蛇を倒すには、ルリの力を借りて変身しなければならない。ルリに気づかれないうちに、悪石蛇を排除しなければ、明日の学園祭が中止になってしまうのだが…。
 「セイクリッドセブンの力の練習のために」とルリに偽り、変身したアルマ。学園祭存続を賭けて、〝コスプレ〟姿のアルマとダンボールで偽装した鏡のメカが校内を駆け巡る。
 逃げまどう悪石蛇。その混乱の中、設営中のモニュメントが倒れる事故が発生。あわや生徒たちが下敷きになろうかというとき、その窮地を救ったのは〝コスプレ〟姿のアルマだった。
 その行動は、今まで彼を恐れてきた生徒たちの心に小さな変化を与え、周囲の生徒たちもアルマのことを誤解していたことに気づくのだった。
 そして、アルマと鏡の活躍のお陰で、翌日の学園祭は無事に成功したのだった。
 以上公式のあらすじ。

 割とインターミッション的な学園祭の話。
 物語とはあんまり関係無いボトルショー的ではあるものの、あくまで「的」であってそうではないのは、上記引用したあらすじにあるように、学校で孤立していたアルマが、この一件を通して、一般の生徒から厄介者ではないと認識されるということがメインなので、まぁ単なるインターミッションではないと言えばない。
 と、細かい所を見ればそうなんだけども、一般の人がほとんど関わってこないようなこの物語でそこが重要かと言われると、それほどでもないわけで、別にこのイベントがなかったとしても、ルリと出会ってセイクリッドの力を良い方向へ使えることを知り、維持部の人たちとの交流もあり、他人との関わりを断絶しようとしていたアルマが変わっていく様子は描いているので、「いつのまにか他の生徒達の見方が変わっていっている」でも一般人があまり関わらないこの物語としてはさして問題ない。
 そういうことを考えても、まぁインターミッションな話である。

 要はアルマへの認識が変われば良い、という話なので、ぶっちゃけお賑やかしであることは間違いなく話としてはかなりコミカルに作ってあり、日常あってこそ戦闘が生きるわけで、守ろうとしている世界で平和に過ごす部分を見せるのは大事だろう。彼らとて戦闘に明け暮れているわけではないのだ。
 話の流れとしては、アルマの学校を買い取り新理事長となったルリが、初めての大きな行事に燃えているのを見て、力の弱い悪石出現に、行事を中止させてしまうよりかは秘密裏にやっつけてしまおうとする鏡とアルマが奮戦するという流れ。
 力の弱い悪石とて普通の人々としては驚異であることか変わりなく、鏡は偽装したエンゲージメントスーツで、アルマはルリに練習したいと偽って変身する。個人的に興味深いのはアルマの力はルリを持って初めて良い方向へ使うことが出来るのを再確認したことだ。
 といっても、物語的にそういうことをいうわけではなく、力の弱い悪石だとしても、アルマひとりではダメでルリという存在がとても重要であるということを暗に見せている。つまりルリはアルマの弱点で、彼女がいないと変身すら出来ないし、力の強い悪石の近くでは影響を受けて悪石化してしまい暴走の危険がある。
 立場も性別も違う彼らとしては四六時中一緒にいるわけにもいかないので、何かあった時にルリが石を持っていて手の届く範囲にいる、という制約があるのが大事なのだ。
 何が大事かって話を作る上での話で、アルマが力を自在に使えるのであらば、何が起こった所でどうせやっつけちゃうんだろうで終わってしまうが、上記した制約があるからこそ、そうでなかった時に見ていてどうするんだどうなるんだと思うわけで、メインのふたりの行動を気にさせる作りになっている。
 まぁ、完全無欠のスーパーヒーローより、何かしら弱点があった方が感情移入しやすいので、設定としてはベタと言えばベタではあるものの、基本的に所をちゃんと押さえているとは言えるし、なにより、ふたりそろって初めて力が発揮されるということは、どうしたってふたりの関係を気にしてしまうわけで、その関係を中心に話を描けるというものだ。
 メインのふたりがちゃんと中心になっているんだから物語としてちゃんと物語をしているのはいいだろう。

 なんか全然今回のお話には触れていませんが、随分早いインターミッションの話としては結構楽しめました。お気に入りのルリが学校行事に妙に燃えていたり、三角巾を付けておにぎりを握ったりと、超絶お嬢さまとしてこれまで体験しなかったであろうことに高揚している様子が可愛らしかったですよ。
 どーでもいーけど、ルリが飲んでいた「燃えるオーレ」はユンケルとかチオビタみたいなのかと思いきや、赤マムシ的ドリンクであったというオチなんだけど、そんなに恥ずかしいもんなんですかね?元気が出ることに違いないから別にいーと思うんだけど。誰に知られたわけでもなし。
 どーでもいーついでに言うと、ルリってけっこう背が小さいですよね。たぶん平均的身長であろう石部部長よりも10cm以上違うっぽい。どれくらいなのか気になってしまうのはオレだけなんだろうか。ホラ、それなのに燐としていて強い意志を持ち目がクリクリしていて美人さんなんだから、そりゃ可愛いってもんですよ。
 はっ!そういうことも含めてのキャラクターデザインか!やりおるのぅ。

花咲くいろは 第16話 あの空、この空

2011年08月16日 | 視聴済アニメごった煮
うわぁ、難しいなぁ。

 そんな今回のお話は…
 結名の実家である「福屋旅館」に集まった湯乃鷺温泉の女将、組合員たち。
 不況の時世、どうやったら温泉地を盛り上げられるかと話し合っていた。その中には緒花、菜子、民子、そして結名の姿も。
 突然女将から率直な意見をと求められた緒花たちは、自分たちの欲望のまま答え女将たちを呆れさせてしまう。
 その頃、喜翆荘では縁と経営コンサルタントの崇子が、スイに喜翆荘を舞台にした映画の製作、そしてその映画への出資の提案をしていた。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、崇子と縁が上記引用したあらすじにあるように、喜翆荘を舞台とした映画製作に出資するのだが……という話。
 次回予告を見るまでもなく、なんとなーく胡散臭い「総合プロデューサー」を見るに、詐欺なんじゃないかとは思うが、まぁそれはきっとそうなんだろう。これまで同様、そういう状況下でのキャラクターがどう動くのかを見せている。
 そんな胡散臭い話にスイがゴーを出すはずもないと思ったら、何故かあっさり今回のことは縁に全て任せると言い出す。きっと何かあるだろうと分かってはいるものの、将来喜翆荘を背負って立つ縁のために、多少痛い目を見ても勉強さてやりたいという親心なのはらしくない行動からもわかる。
 おそらくは詐欺であろうこの映画の話。この収拾をスイがどうしてくるか楽しみだ。

 お話として興味深いのはそれくらいなのだが、今回は冒頭書いたように難しいのだ。何が難しいかって色々なシーンですごく凝っていて、しかしそこで何が言いたいのかがよく分からないから困るのだ。
 今回のお話としては縁がメインで、胡散臭い話に乗ってしまう経営者としてはダメな若旦那っぷりの彼が、それでも喜翆荘をもり立てようと奮戦する、というのが大体の流れであるのだが、そこから彼の原風景とどう繋がって、どういう彼の気持ちを伝えたいのかがよく見えない。
 夏にプールの水面から飛び上がってくる姉の皐月。それを見つめているであろうスイの顔は日傘の影でよく見えない。逆光と水しぶきでキラキラと輝く姉の皐月は劇中縁の独白でもあるように、美しく、頭の回転が早く、なんでも出来て人気者のまるで物語の中のような人。そんな彼女は憧れでありコンプレックスでもある。
 そんな彼が姉に追いついて追い越したいのか、それとも母であるスイに自分出来るんだという所を認めてもらいたいのか、きらきらと輝く姉のようになりたいのか、あの日姉を見ていたであろう母の瞳に自分を映したかったのか。もしかしたら全部ひっくるめてのことかもしれないが、プールで空を見上げ、伸びていくふたつの飛行機雲が言わんとする所がなんなのか、抽象的過ぎて私のお粗末な頭ではよく分からなかったですよ。画面的にはすごくおもしろいんですがねー。
 分からないと言えば、すごく不思議なシーンもある。
 映画の話を知ってはしゃぐ緒花と菜子が、外で竹箒をまたいでぴょんぴょんと飛び、集中し箒を握りしめ力むというシーンなのだが、コレ、ふたりが何をしようとしているのがさっぱり分からない。
 まぁ遊んでいるんだということは分かるのだが、どういう理由で箒にまたがって集中しようとしているのか。数十秒も使ってまたいだ箒の柄を握りしめ、力んでいる緒花のアップと箒の先っちょを映していたりするんだけど、何と繋がっているのか全然分からないんだよなー。
 「えっと、コイツらなにしてんの?」と思ってすごく印象に残っているんですけど、これも何を言わんとしているのか分からない。すごく気になるので、こういうことだよと分かる方がいらっしゃいましたら、そっと教えていただけると私がスッキリします(笑)。
 印象に残ると言えば、おそらくこの人も胡散臭いプロデューサーに騙された口であろう女優さんが、お茶を持ってきたスイの仕草や立ち振る舞いに感心するというシーン。
 緒花たちの接客はこれまでちょいちょいありましたが、スイのそれは初めてで見ることもさることながら、緒花たちとは違った落ち着いた見事な接客でそりゃ女優さんも見ほれるというものである。
 見事な自然の湯の鷺と歴史ある佇まいの喜翆荘、そしてスイの立ち振る舞い。13話で皐月が評した「いつまでも変わり続ける十年一日」。喜翆荘の真骨頂とはおそらくこれなのだろう。ああ、これか。この感じが喜翆荘なのかと、もうちょっと味わっていたいと思っている所で崇子と縁が入ってきてしまい、雰囲気を壊してしまう。これがいい。
 スイの見せるその喜翆荘で味わえる安らぎのひと時があれば、経営は苦しくともたぶん喜翆荘は潰れない(と思う)。でも崇子と縁はそれが見えていないのだ。雰囲気を壊した彼らにスイは思う所があったろうが、敢えて制する事無く退室してしまう。敢えて何も言わない親心。好きにやってごらんと言ったからには、転んでも怪我しても見ているだけなのだ。自分で経験しなければ、転んだときの痛みは分からない。見ていないようでちゃんとスイは縁を見ているのだ。このさりげなさと思慮深さがたまらない。

 さて、お話の方は前述した通り、おそらくは詐欺であろうこの映画の話をどう締めくくってくれるのか、楽しみである。
 なんかスイがおいしい所を持っていっちゃいそうな雰囲気ではありますが(笑)。

11/08/15

2011年08月15日 | 日記?
■今日の一枚 キュアビートさん
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 線画にしてみました。
 しかし、そろそろなんかに色塗ろうかと思うんだけど、時間経っちゃうと塗る気がしなくなっちゃうんだよねー。背景とか考えるのメンドイし。
 とか思っちゃう。サクッと書いてサクッと塗れればいーんですけど。

■拍手送って下さった方
 ありがとうございました。


 結局盆休みにやろうと思っていたことは半分も出来ず、まぁいつも通りである。やっぱ一週間くらいないと出来ないなぁ。
 せめて感想を進めたかったが、まぁ計画なんてあってないようなもんだしねー。
 とか言ってるからダメなんだ。とは思ってはいても今更グータラが直るはずもなく、じっと手を見る。

スイートプリキュア♪ 第25話 ヒュ~ドロ~!エレンの弱点見~つけたニャ!

2011年08月14日 | 視聴済アニメごった煮
これでまた三人は仲良くなりました。みたいなお話。

 そんな今回のお話は…
 今日は加音町の夏祭り!アリア学校の校庭には、いろいろな屋台が出ていて大にぎわい!
 そんな様子をゆかた姿のエレンが、こっそりのぞいていると、「キャア~~~~~~~!!」とうい悲鳴がきこえてきた!
 もしかしてネガトーン?!急いでかけつけると、こんどはエレンが、「キャア~~~~~~~!!」いったいどうしたんだろう?!
 エレンをおどろかせたのは、どうやら響と奏!ふたりにそんなつもりはなかったけど、エレンは、響たちにイジワルされたと勘ちがいしちゃうわ。
 エレンが悲しんでいると、王子せんぱいがやってきたわ。そこでエレンは、響と奏がイジワルでやったのではないことを気づかされるの。
 仲直りしようと響たちをさがしていると、またまたエレンが、「キャア~~~~~~~!!」こんどは、トリオ・ザ・マイナーのしわざだったみたい!
 でも、また響と奏のしわざだと思い込んでしまったエレンは、本当に怒ってしまうの…。3人は、このまま仲直りできるの…!?
 以上公式のあらすじ。

 仲直りイベントのようなそうでないような、そんな微妙な話だったような。
 まぁ、仲直りイベントではあるものの、三人ががっちりと各々の思いを確かめ合って……みたいな話ではなく、割とセイレーンひとりの中で完結してしまっているような感はある。
 お話の流れとしては、引用したあらすじにあるように、そんなつもりではなかった響と奏に怒ってしまうセイレーンを見たトリオザマイナーが、また同じようなことをしてセイレーンとの仲を引き裂こうと画策するも、「泣き虫ビート」「プリキュア失格!」などと響と奏が言うはずないと、ワザと彼らの芝居に引っ掛かって「敵を騙すにはまず味方から」みたいなことをする。
 仲直りイベントであるならば、むしろ騙されてしまって、後に「響たちじゃなかったんだ」→「ゆるせない!(×3)」の流れ出いいと思うのだが、上記した通り、響と奏はそんなこと言わないと、すでに確立した友情をセイレーンは信じているという確認的イベントにもなっていて、イベントとしてはどっち付かずな印象を受けた。その辺の盛り上がりのなさは相変わらずなのちょっと残念であった。
 しかし、これまでハミィしか友達のいなかったセイレーンにとって、友達の接し方みたいなものを理解しておらず、モジャ毛王子こと王子先輩に諭されて、ただ仲良しってだけが友達じゃないんだよーということを、友達初心者のセイレーンが経験値を溜めて、最後には最初に怒ってしまったことをふざけ返し友達レベルがあがった様子を描いているのは良い。
 そう考えると、仲良しイベントというよりは、セイレーンの人としてのレベルアップ話であったのだろう。そういう観点から言って、お話云々というよりは、セイレーンを観察するようなお話であったなぁ。
 もうちょっと「友情」という所で盛り上がりがあれば良いんだけど。

 個人的には気になるところが多々あって、まずはハミィがセイレーンは恐がりでお化けが苦手を響と奏にばらしてしまうシーン。コレすごく違和感ありませんかね。
 ハミィにとってセイレーンは絶対無二の大親友で、セイレーンがどんな状態であれ、どんな言葉も信じて疑うことがなかったのは、ビートになる云々の頃にこれでもかと印象付けていた。それを踏まえて考えると、「誰にも言わないで」と言われた恐がりのことをハミィがあんな簡単に喋ってしまうとはちょっと思えない。
 まぁ確かに大したことではないんだけど、それまでに愚直なまでにセイレーンの言葉を信じるハミィを見せてきたのであれば、やはりそんな簡単に口にすべきことではなかった。
 なんか絵柄もいつものハミィと感じが違うのもあって、ハミィがニセモノのように見えてしまいましたよ(笑)。
 それと最近オマケ感のある響と奏なんですが、どうも彼女らがふたりでひとつの個性みたいに見えるのが今ひとつ気に喰わない。
 そもそもプリキュアは、違う個性をお互いに認めて、それぞれ思いは違っても気持ちは繋がっている。というのが言いたい所のひとつであって、見ている側としても、この子はこう、あの子はああするけど大事な所で一致団結し困難に向っていく様子を見たいのだ。今回で言えば、響には響なりの、奏には奏なりのセイレーンへのアプローチがあっても良いように思いました。
 あとどーでもいーっちゃぁどーでもいーんですけど、セイレーンってどこから浴衣を調達してきたんですかね?ってゆーか今どこに住んでいるんでしょうか?
 こんなこと気にしているのはきっとオレだけではなく、たぶんメインターゲットの皆さんも気にしているような気がしますけどねぇ。

 ちょっと文句ばっかり言ってきたので良かった所でも。それはこれまでオマケ以外の何物でもなかった戦闘が、ビート加入から随分と戦闘らしくなったこと。
 展開的にもそれまでの困ったら「音符発見→出よネガトーン!」でなくなったのもあるし、戦闘でもちょっと動たらすぐ技バンクみたいなのもなくなり、ちゃんと戦闘内での展開があって、とりあえず技ぶっ放して終わることもなく、ピンチの後にチャンスを作って終わらせているのは良い。
 きっと内部的に誰かのアドバイスでもあったのか三人一緒になった変身バンクからも変わった印象を受けて、これまでのメロディリズムの変身バンクよりもカメラワークが凝っていて、カメラ回しやアップになるまで寄ってフレームアウトしたりと、見ていて楽しい画面になっている。
 ちょっと遅過ぎた感はあるものの、後半戦は何とか盛り上げていってもらいたいものだ。
 どーでもいーけど、歴代で一番好きな変身バンクはダントツでハートキャッチです。馬越さんは天才ですよホント。あの愛らしさと画面のおもしろさは必見。見てない人は是非。

今週のまたみてね
 今回のまたみてねは「フェアリートーン」でした。
 次回はそのフェアリートーンをメインにした話のようですが、コイツらってけっこう人前でふらふら飛んでいるよねー。ハミィも人がいるような所で普通に喋ったりするし。
 こーゆー細かい所気にしているのってオレだけなんですかねぇ。

花咲くいろは 第15話 マメ、のち、晴れ

2011年08月13日 | 視聴済アニメごった煮
分かっちゃいるけど気持ちのいいもんである。

 そんな今回のお話は…
 結名の遠い親戚の日渡洋輔。彼の実家が経営する旅館「福洋」に修学旅行で泊まることになった緒花たち。
 しかし番頭である洋輔の厳しい指導や彼の態度に我慢できず、バイトの仲居4人が突如辞めてしまう。
 洋輔の両親と残った従業員は、手空きの仲居がいないか組合に連絡を取るなど奔走する。
 それを見ていた緒花は、自ら仲居の仕事を手伝うと伝えるも、洋輔の父にお客様の手を煩わせるわけにはいかないからと断られるのだが……。
 以上公式のあらすじ。

 お話は前回予想した通り、緒花たちが旅館を手伝い、この修学旅行編でのメインである結名は心境を変化させるという内容。前半は緒花達チーム喜翆荘、後半は結名のことを描いている。
 前半は一度は断られるも、やっぱり緒花は気になっちゃってもう一度手伝いを申し出る。最初は緒花の独断専行であるのだが、緒花が一人増えた所でという時に、菜子と民子がやって来るという「集う仲間達」はやっぱり見ていて気持ちがいい。
 それだけでは終わらず、Aパートの引きに緒花曰く「秘密兵器」が壊れるというトラブルに、仕事に生きる四十万の女、緒花はトラブルをなんとかしようとアイデアを出し周りを動かしていく。今回はそこがキモだ。
 この修学旅行編でのメインは結名で、同じ旅館の孫娘という立場ながら全く違う考え方の緒花との違いを彼女が身を以て知る。
 元々この人、初登場時から緒花に対して対抗意識みたいなものが見え隠れしていて、それで自分の方が上であるという認識(容姿や失火の旅館の書くなど諸々含め)を持っている。しかし今回のことで洋輔から同じ立ち位置にいながら緒花との違いを指摘され、また彼の理想は緒花の方が近いのだ言われたことで、自分は緒花に勝っていると思っていたことが幻想であったことに気付く。
 その容姿から男子にチヤホヤされやりたいようにやってきた結名と、自らの行動から周りを動かす緒花。緒花は最終的にクラスの友達をも動かしていた。自分の知っているキツい旅館の仕事をこなし、友達に手伝ってもらってイヤな顔ひとつされない人を引きつける力。緒花は自分が持っていないものを持っている。結名は初めて見えない所での人の価値に気付き、またそんな緒花と実体験によって旅館の仕事の違う面を知る。
 好きなことをやっていた方が良いに決まっていると思っていた結名だが、やってみて初めて分かる良さもある事に気付き、精神的に随分と子供っぽかった彼女は、この一件で人生における経験値を得て少し大人になったことだろう。

 とまぁ結名の方はそんな感じで、やっぱり個人的にはチーム喜翆荘の方が見ていて気持ちがいいのは上で語った。結名はやっぱりどうも好きになれんのでまぁどーでもいーっちゃどーでもいい(笑)。
 チーム喜翆荘は主役の緒花を中心に、彼女のとにかくがむしゃらに前向き行動が周りを引きつけ、ピンチに集う仲間は見ていて高揚感があり気持ちが良い。
 緒花が強制したわけでなく、手伝いたいと思わせる、思ってくれる仲間。それによって回り出し一丸となる旅館。何かに一生懸命な人の姿は美しいし、こうありたいと思わずにはおれん。
 上にも書いたが最終的にはクラスの友達をも動かしてしまう緒花は、結名があんまり好きじゃないと言うか、どっちかって言うと嫌いな自分としては「どうだ!お前の器量の小ささを知るがいい!!」とちょっとした優越感に浸れましたよ(笑)。
 それとちょっと気になった所としては、洋輔とスイの違いですかね。従業員に厳しいという点で同じなのだけど、育たてられなかった洋輔と、最初と比べて随分と成長した緒花に育てたスイ。
 厳しさでもスイの方がよっぽど厳しいのは劇中緒花が語っていたが、何が違うってスイは間違ったことはしないのだ。緒花曰く「超女将ビンタ」も、アレどう考えても緒花が悪いしね。まぁつまるところビンタされるのはされるようなコトするヤツが悪いのだ。
 んじゃ、今回辞めてしまったバイトさんたちが喜翆荘に来ていたらというのを想像してみると、まぁ、ないね。何がないかと言うと、スイは彼女たちを採用しないだろう。アレがいるくらいなら最初からいない方がマシ、と考えるんじゃないですかね。とったとしてもすぐ辞めさせちゃうような気がします。まぁ人を見る目は大事だよね。

 と、いうわけで、お話的には前回予想した通り、こんなんになるんじゃないかなーという範疇内ではあったものの、その予想内のことに「よしキタ!」と思わせる気持ちよさがあった。
 おそらくはおおよそみんなこんなことを考えるだろうという所を見越しての作りなんだろうと思う。その辺はさすがという他ないな。