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ふたりはプリキュア 第29話 『嵐の夏祭り!カミナリ様は超コワイ!?』

2013年08月18日 | ふたりはプリキュア
もうちょっとなんかあってもいいような気がするな。

 そんな今回のお話は…
 ジャアクキングが撒いた種の最後のひとつが覚醒した。
 しかしそのことを知らないなぎさは、これまで対戦したジャアクキングの種子の戦士(闇戦士)があまりに強かったことから、日常生活においても不安を拭えずにいた。
 「あといくつ目覚めるの?」「あと何人いるの?」しかし新たな戦いで気を引き締める一方、夏祭りも気になって仕方がない。
 新しい浴衣を買うために友だちと一緒にデパートへ行くなど、しばしの休息を楽しんでいた。そしてほのかの素敵な浴衣を借りると、寝ているポルンだけを置いて出かけるのだった。
  なぎさとほのかを含む女の子4人に、やはり遊びにきていた藤村先輩ら男子たちが加わった。
 怪談話で盛り上がった一同は、なぎさが「幽霊なんて怖くない」と自信満々に言い放ったことからきもだめし大会を決定。
 幽霊の噂があるいわくつきの祠へと、男女ペアで行ってみることにした。しかし憧れの藤村先輩とペアを組んだなぎさは別の意味でドキドキモード。二人きりになれて幸せ気分を味わうのだった。
 しかし追ってきたポルンの声を幽霊のものと間違えた二人は、急いで帰ろうとしてアクシデントに見舞われてしまう。
 以上公式のあらすじ。

 お話としては、最後の闇の使者ベルゼイが登場し、お馴染みのドツクゾーンと言えば「謎の洋館」で三人勢揃いする、というのがメインと言えばメイン。
 そういう中であらすじにあるように、なぎほのがシホリーナと夏祭りに出掛け、藤P先輩たちと会って~という件が入ってくるんだけど、冒頭書きましたようにもうちょっとなんかあっても良いような気がします。
 というのも、夏祭りで偶然藤P先輩と出会ってドキドキしてしまうなぎさというのを見せて、雨の階段ですべってしまうなぎさを助けて足をくじいてしまう藤P先輩、というイベントがありながらも、特にドラマチックな展開が無いのだ。
 ベローネ男子部サッカー部のエースの藤P先輩を怪我させてしまったと、なぎさは自身を責めるのだけど、慣れない浴衣着て雨ですべって転ぶのは誰がどう見てもなぎさの所為というわけではない。それを憧れ故に気に病んでしまうなぎさを見せるのなら、それは誰の所為でもないとか、そんななぎさの優しさは良いみたいな落ち着けどころがあるのだろうと思っていたら、特に何もなく終わってしまったので、なんだったんだろうと思わずにはおれんかった。
 また、この藤P先輩関連と言えば、第8話でのケンカのきっかけである。ドキドキしてしまって調子が出ないなぎさに気付くほのかのワンカットとかもあるんだけど、これもそれ以上なく拍子抜けな感じだ。まぁこれはMHまで延々と、なんとなく片想いのなぎさと、ちょいちょいおせっかいのほのかを見せていく事を思えば、今はこの程度で良いのかもしれません。
 後もうひとつ、祭りの前にはしゃぎ過ぎて寝てしまい、楽しみにしていたというのに放っとかれるポルン(笑)。
 これは置いておかれてひとりで探しにきて、肝試しの件になれば、そりゃポルンをお化けと勘違いして~という鉄板になるのだろう事は容易に想像がつく。まぁ実際「そんな感じ」にはなるんだけど、飽くまで「そんな感じ」であって、特にそこでのドタバタというか、鉄板のお約束事の楽しさを見せるわけでもないのはどうなのだろうか。
 肝試しの前に、怪談に怖がらないなぎさを見せているのだから、ポルンをお化けと勘違いしてしまって、さっきまで怖がっていなかったなぎさがビックリしてしまう所は見せるべきのような気がします。そこでビックリして転ぶなぎさを助けて怪我する藤P先輩とかの方が、怪我をさせてしまって云々でもっと違った展開が出来たように思います。
 とまぁ上記したように、基本的に「あれ?これで終わり?」と思う事が多々あって、正直今ひとつ乗り切れなかったというのが本音だ。今回の色々な出来事の組み合わせならば、もっと何か出来ると思ってしまうのです。

 個人的に一番気になったの戦闘で、初登場のベルゼイが髪なり吸収してパワーを溜めているので、ザケンナーを召喚するのはいい。今は闇の三人衆が新たに生まれ、覚醒し、虹の園にある力を溜める所を見せて、彼らとの本格的な戦闘はこれ以降なのだということを示して興味を引っぱっているわけだし。
 問題なのは、まず召喚されたザケンナーがなんなのかよく分からないのだ。病院の屋上の床から突然ボコっと出てくるのはいいとして、なんかモニター(?)みたいのが付いていてビーム出すし、身体にはデジタルの数字が並んでいて、なんか管がいっぱい付いている。「何ザケンナー」なのか分からないのだ。
 まぁおそらくは、病院なんだから医療器具なんだとは思うんだけど、見た目からそれが想像できない造形なんですよね。せっかくの見せ場のひとつの戦闘なのに、「これはいったい何にザケンナーが取り憑いたのだろうか?」の方が気になってしまった。
 戦闘アクションという部分でも、謎のビームをちょっとかわして、蹴りを2、3発喰らわすと、謎のザケンナーが突進して壁にぶつかって目を回しているうちにマーブルスクリュー、というなんとも見せ場の無い戦闘シーンだったので、ちょっとガックリきてしまいましたよ。
 なんだかよく分からないザケンナーではあるが、巨躯で手こずりそうな相手のように思われたので、あまりにもあっけない幕切れに正直「これだけ?」と思わずにはいられなかった。

 こんな「なんだかなー」というような今回であったが、良かった部分が全く無かったわけでもなく、前半の日常パートでデパートで浴衣を観に行く名護さとシホリーナ、そこで偶然さなえおばあちゃんとほのかと出会う件は興味深かった。
 まず、なぎさがシホリーナと一緒に新しく出来たショッピングモールにお買い物に行くわけだが、まぁ後でさなえおばあちゃんと一緒にほのかが出てくるので当然彼女がいない。これが逆に良いのだ。
 別にプリキュアだからって、なぎさは四六時中ほのかと一緒にいなければならないわけではないし、彼女だって普通の女子中学生なのだ。プリキュア活動とは関係のないシホリーナと3人で一緒にいて、浴衣を見て回る際の会話がなんでもない普通の会話なのが、なぎさの日常感を感じられて良い。
 そんななぎさは、今年も浴衣を買ってくれとお母さんに頼んだけど、去年のがまだ着られるでしょと言われ、浴衣の値段が想像以上に高かったらしく「こりゃやっぱりダメだ」と意気消沈している所に、さなえおばあちゃんとほのかがエスカレーターで上ってくる。
 なぎさとは対照的に、去年さなえおばあちゃんが縫ってくれた浴衣は気にっていたというほのかだが、毎年どんな浴衣を着るか海外在住の両親が楽しみにしているし、なによりほのかの浴衣を縫うのをさなえおばあちゃんが楽しみにしている事が語られる。
 毎年浴衣を買ってもらえるわけでもない一般庶民のなぎさと、欲しいわけではないが毎年浴衣を買って(作って)もらえるお金持ちの娘ほのか。プリキュアでなかったら、本当にこのふたりは接点無かったんだろうなぁと思わせる対比をしてくるのが上手い。
 プリキュアでなかったら、このショッピングモールで偶然会ったとしても、毎年浴衣買ってもらえるなんていいなーくらいの会話で終わっていたかもしれないし、声をかけなかったかもしれない。でも、ふたりはプリキュアに選ばれて、なぎさは去年の浴衣をほのかに貸してもらい、シホリーナと4人で夏祭りに行くのだ。
 良い日常感もさることながら、なぎさとのほのかの出会いは、両者にとってお互いの日常広げるいいきっかけになったのだろうと思わせてくれる興味深いシーンでありました(妄想できるともいう)。
 そんなわけで、サブタイコール前の日常シーンが良かっただけに、本編でもうちょっと何かしらあって欲しかった。

 さて、最後に謎の洋館が出てきて「わー懐かしい!」と思いましたが、謎の洋館と言えばの執事ザケンナーはまだ出てきていません。こいつらは愛嬌があってけっこう気に入っていて、この初代が終わる際に消えてしまったのではないかと危惧していたが、MHでちゃんと出てきていたのでホッとした記憶があります。次回には出てくるんですかねー、ちょっと楽しみだ。
 次回と言えば、バンク技2のレインボーストーム初披露回、なんですけど、予告見るまで「レインボーストーム」の事を全く忘却の彼方に押し込んでいましたよ。なんでこんなに印象薄いのかなぁ。
 なぎほのプリキュアのバンク技と言えば、マーブルスクリューとエキストリームルミナリオになってしまっているんだよなーってそうか、ちゃんと毎月DVD買って、何度も見ていたからMHのイメージの方が強いんだ。(どーでもいー)


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