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とみーのにっき&おえかきちょう

ふたりはプリキュア 第35話 『これってデート?怒涛のハッピーバースデー』

2013年09月30日 | ふたりはプリキュア
あ、ホントに10月10日放送だったんだ。

 そんな今回のお話は…
 10月10日はなぎさの誕生日。そのため憧れの藤P先輩から誕生日を祝ってもらう妄想を抱いて早くも悶絶状態だった。
 しかし実際に彼女に接近してきたのは藤P先輩ではなく、バスケ部の人気者・支倉。彼は先日行われた体育祭でなぎさの活躍を目の当たりにして以来、その健康的な魅力が自分の理想にピッタリだと思い込み、突然「オレと付き合ってください」と告白して来たのだ。
 学園で人気の男子からの告白とあって羨ましがられるなぎさ。しかし藤P先輩に一途な彼女はすっかり困り果ててしまう。しかも強引に栗拾いに誘われてしまい…!?
 支倉に流されるまま、ついにやって来てしまう栗拾いの日。眠れない夜を明かしたなぎさは、それでも「手作り弁当くらいは必要かな…」と手に傷を作りながら弁当を用意する。
 そんな恋愛に対して優柔不断な部分が災いしてか、なかなか支倉に本心を打ち明けられずモヤモしたものが彼女を苦しめていた。
 一方、なぎさを心配しつつ、ポルンが発した「イガイガ、ドッカーン」と言う予言じみた言葉に不安感を抱いたほのかは、変装をして2人の後をつけることを決意。
 気づかれないように栗拾いの場を訪れる。しかもそこに、打倒プリキュアに執念を燃やすジュナまでやって来てしまう。
 以上公式のあらすじより抜粋。

 見ながら「っぽいなー」と思っていたら、やっぱり脚本は成田良美でした。
 ま、それはともかく、お話は前回なぎさを見て「ズキッときた」男子部の支倉に唐突に告白されたなぎさは~という話。なぎさには一応意中の藤P先輩がいるので、どうしたもんかと困ってしまうわけですが、見せたい部分はそこではなく、そういうイベントがあった所為で、いつもと違うなぎさとほのかを楽しむお話なのです。

 あらすじにあるように支倉に告られて、どうしたもんかとほのかに相談するなぎさ。
 自分にその気がないのだから、すっぱりフッてしまえば良いのだが、変に断れば傷つくかもしれないなどと気を回してしまうし、何せ初めてのことなのでなぎさはこんなにも悩んでいるわけですが、いつもあっけらかんとしている彼女が、不意の出来事にあたふたしてしまうのは普通の女子中学生していて見ていて楽しい。
 そんななぎさに対しほのかは割といつも通りと言いますか、まぁ他人事ですしね(笑)。意中の人がいるのなら断れば良いし、あやふやにする方がよほど相手を傷つけるだろうなどと至極真っ当なことを良い、辺に気を回すなぎさを優しいねと言って微笑んだりする所を見ると、意外とそんななぎさを見て楽しんでいるのではなかろうか。
 しかしだ。ほのかと言えばなぎさLOVEのイメージがある今となっては、割とこのほのかの対応は腑に落ちない所である。だがよくよく考えてみると、なぎさが藤P先輩に気があるのをほのかは知っているはずなのだ。個人的にはそれさえも、ほのかは何かあった所でどうもならんと思っているような節が見られ、今回のことにしても、流されてなぎさが変なことにならないよう、気がないのなら断るべしと誘導している、ような気がしないでもない(笑)。
 まぁともかく、なぎさは断るべく男子部へ行くのだが、支倉は尻込みしているなぎさをほぼ無視して翌日の栗拾いに誘ってしまうのだからひどい男である(笑)。この支倉は、登校の途中に公衆の面前で告ってくるわ、ここでは強引に栗拾いにさそうは、後述するオチではひどい対応なので、正直、人としてどうかと思ってしまうよな。
 ともあれ栗拾いに行く事になってしまったなぎさであるが、あらすじにあるように、夜中に弁当を作ってしまうくらい気を回してくれるのだから、なぎさはいい娘であるが、おもしろいのはその後である。当日の朝にほのかの家に行って、彼女に「一緒に来て!」と泣きつくのだ。
 初めて告白され、初めてお断りする女子中学生を考えれば分からんでもないなぎさのお願いではあるのだが、ほのかは誘われていない自分が行くのはおかしいと突っぱねる。どう考えてもほのかのいうことは正しいにのだが、いつも元気でノーテンキにまっすぐゴー!ななぎさが、こういう時にそういう所を発揮できないのはそのギャップが可愛らしいし、またそれがおかしくないのが上手い。なぎさのこんな一面もらしく見えるのだから上手い脚本なのではなかろうか。ほのかのほだされて、消沈しつつさって行くなぎさが、ちらと後ろを振り向きほのかが一緒に来ないことに未練を残しながら去って行く様がなんとも可愛らしくも可笑しい。
 なぎさが去って行くと、あらすじにあるようにポルンが予言をして、結局ほのかは変装して後を付けて行くこととなるわけだが、道中、なぎさと支倉のデートを後ろでこっそり見ているわけだから、「私、なにやってるんだろう」などとこぼしてしまうのは分からんでもない話なのだが、なんだかんだ言っても、ほのかはなぎさが気になっちゃってしょうがなかったのではなかろうか。

 なぎさはなかなか支倉に本題を切り出せず、栗拾いの時でいいやと自分を納得させ、とりあえず栗拾いを楽しむこととする。
 それまで悩んでいたなぎさであるが、とりあえず今は栗拾いを楽しむと決めてしまえばいつものなぎさが発揮される。むしろ支倉としては、そういうなぎさが良いと思ったわけだから逆効果ではあるものの、このお話を見ている側としては、これまで普段のなぎさらしくないなぎさを見てきた分、ここでのいつも通りのなぎさはやはり見ていて気持ちがいい。それだけに最後に断る時に大変のなのではなかろうかと連想してしまう。この辺の誘導はさすがと言うべきか。
 案の定、良く思われてしまうなぎさが、これではいかんと話を切り出そうとするも言い出せず、とりあえず逃げた(笑)所でほのかが姿を現す。「来てくれたんだ!」と抱きつく所を見ると、よほど嬉しかったのであろう。後ろにほのかがいることで勇気を貰ったなぎさは決心して支倉と話に望むのだが、そこへジュネが現れ戦闘になる。

 戦闘自体はザケンナーを倒すだけなので、レインボーストームではなくマーブルスクリューだしで特に何もないのだが、一点気になる所がある。
 支倉は吹っ飛ばされて気を失ってしまうのだが、イガ栗ザケンナーに追い回されてその進行方向に支倉が倒れていて、プリキュアとしては当然助ける所なんですが、ホワイトことほのかは支倉を完全スルーして通り抜けるんですよ(笑)。無論、後に続くブラックが助けるのだけど、完全スルーはどうなんだホワイト。
 なんかほのか的に、支倉くらいはまぁいっか、とか思ったんですかねー(笑)。彼を助けるブラックを見て、見ようによっては「え?助けるの?」みたいな顔をするしなー。こんなんだからほのかはホワイトなのに黒いとか言われちゃうんだよ。
 ああ、そんなほのかに対して、なぎさはけっこうな純情乙女でブラックなのに白いことを考えると、どっちに転んでも黒と白でふたりはプリキュアってことなのか!

 ともあれザケンナーを撃退し、支倉のことをどう決着するかというと、なぎさからお断りはしたのだが、戦闘中に薄ら意識を取り戻していた支倉は、キュアブラックを見て理想の人だとして、自分から言っておいてゴメンという形になるのである。
 まぁなぎさとしてみたら、最初から気がないのだから良いのだけど、その直後、まだその辺にその理想の人(キュアブラック)がいるかもしれないから探してくるとか言って、なぎさを残して行ってしまうのである。って、えぇ~っ!!自分勝手にも程があるだろ支倉!!人としてそれはどうなんだと思わざるを得ない。
 お話としては、なぎさが振られてブラックが惚れられるという、中身的にはどっちも同じだけど一件落着はしたという笑いどころであるし、上手くまとめた所ではあるんだけど、支倉の人っぷりにそれどころではなくなってしまったよ(笑)。そういう意味ではちょっともったいないような気がしますな。

 さて、冒頭にも書きましたし、サブタイにもあるように今回はなぎさのお誕生日話でもある。
 アバンでなぎさの誕生日を知ったほのかを見せていましたし、ほのかの誕生日には、なぎさがシルバーアクセサリー(だったっけ?)をがんばって作ってプレゼントしていましたよね。
 なので事後にほのかがなぎさに何かプレゼントするんだったかな?と思いながら見ていたら、偶然現れた藤P先輩に、ほのかが「ところで今日はなぎさの誕生日なのよ」と言って、誕生日おめでとうと言わせるだけで終わってしまうのだ。
 まぁ一応、アバンでなぎさは藤P先輩に祝ってもらいたいと妄想していたので、ほのかがその妄想を叶えたということにはなるし、そう仕向けたほのかの功績は大きいのかもしれないが、なぎさとほのかがくっつけば良いと思って見ている綺麗に百合色に染まった脳としてみれば、ちょっと釈然としないよなぁ。
 この頃は見ている大きなお友達の皆さんもなぎ×ほのを期待して見ているはずなので(笑)、なぎさの誕生日にほのかは~というふたりだけのつながりを見せて欲しかった所。そういう点でもちょっともったいないような気がします。

 何はともあれ、お話としてはさすがの成田良美で、上手くまとまっており感心。これまでとはちょっと違ったなぎさとほのかの一面を、らしさを損なわずに楽しく見せているのだから上手いとしか言いようがない。上記したようにちょっともったいないような部分もありましたが、ひとつのお話として楽しく見れる話であったと思います。


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