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とみーのにっき&おえかきちょう

ふたりはプリキュア 第36話 『自由を掴め! 番人決死の大脱走』

2013年10月15日 | ふたりはプリキュア
おお、割と中身がない(苦笑)。

 そんな今回のお話は…
 ミップルに夢中なメップルは、ポルンが間に割って入るせいでラブラブモードに入れないのが悔しいらしい。
 そのせいか、まだ子供のポルンに何かと口うるさくなり、ついにミップルともケンカをしてしまう。それを見ていたなぎさとほのかは、ミップルとメップルを仲直りさせようとするが…。
 その頃、ベルゼイたちの館に囚われていた石の番人は、長身のザケンナーと神経質なザケンナーの2人しか館にいないことを知り、これこそ脱出のチェンスだと考えていた。そして利口ではないザケンナーの2人を利用し、自分を閉じ込めていた鳥かごを開けさせることに成功する。
 ついに館を抜け出し、近くの森へと逃げ込む番人。だが樹海のような森は、見渡す限りの木、木、木…。出口はもちろん、自分の位置すらわからなくなってしまう。一方、館の中で右往左往していたザケンナーたちは、ジャアクキングの元から戻ってきたレギーネたちに責められていた。
 その中でベルゼイだけは密かにほくそ笑む。「逃げても無駄だ。つかの間の自由は、より大きな絶望を生む」と、番人を連れ戻すことに絶対の自信を伺わせながら…。そんな中、脱出を焦っていた番人は、どこからともなくポルンの気配を感じ取っていた。
 ポルンが番人との通信に成功したことで、なぎさたちの動きも慌しくなっていた。これまで何度となく連絡を取ろうとして失敗していた通信。そのため、今こそ救出する千載一遇のチャンスだと、番人のいる森の場所を特定しようとする。そのヒントはただひとつ、水仙の花が咲き誇っているということだけ。
 だがそれは場所を特定するのに充分すぎるほどの情報だった。なぜなら今は水仙の季節ではなく、それが咲くということは特別な条件が必要だったからだ。温泉との関係性から「赤松の森」を導き出したなぎさとほのかはそこへと急行する。
 以上公式のあらすじより抜粋。

 う~ん。お話は捕われの石の番人が謎の洋館から脱出するも結局連れ戻されましたってお話なので、冒頭書いたように割と中身がない。
 基本的には番人が頑張って逃げる部分にけっこうな尺を使っており、それも結局は連れ戻されるのだから、物語的な進行も無いければ、脱出という所で某もないわけで。
 一応はあらすじにあるように、ポルンとミポメポのケンカを見せて、戦闘でのピンチで泣かせ所(?)を作ってはいるのだけど、これがまた全然泣けないのだから、これで一体どうしたらいいのかオレにはよく分からん。
 放送当時としても、せっかく状況が動いたのに、最終的になんら進展がなかったので、「なんじゃ?この話は?」と思ったのを記憶していたのだが、時が経ってこのお話を見てみても、やっぱりその印象は変わらなかったというのが正直な所である。
 ミポメポポルンの部分もなんか取って付けたようだし、主役であるなぎほのに何かあったわけでもなく、物語の進展もないのだから、見所がどこなのかさっぱり分からん。
 まぁさっぱり分からんと言いつつも、見所と言えば上記した泣かせ所(?)で、捕われて泣き出してしまったポルンに、メップルが石の力の在処を言うから番人とポルンを話せと身代わりみたいな事を言い出すのだが、その前にケンカ云々があったにせよ、そこがとても感動的とは言い難い。
 というのも、上記したようにケンカ云々が取って付けたようであること、そしてケンカはポルンが発端ではあるもののミップルメップルのケンカであったので、なんか妙に筋違いのような気がしてしまうのだ。
 いつもミップルがポルンを庇うので、メップルとしてはポルンを疎ましく思うわけだが、戦闘で捕われてなくポルンをなんとかしようとするメップルは、なんだかんだ言いながらメップルはポルンを大事に思っていて、さすがは「選ばれし勇者」の二つ名を持つだけのことはある。ということを見せたかったのであろうことは分かるのだが、メップルのそういう意外と漢らしい部分を見せたいのであらば、もっと強調しても良いだろうと思う。
 石の力の在処は自分しか知らないと嘘をつき、その情報を話す替わりにふたりを話せと交渉するのだけど、そこはさすが闇の者ベルゼイ。そんな交渉には乗らず、コミューン状態のメップルを謎の光(笑)で拘束して痛めつけて情報を得ようとするのだけど、まずそこで痛めつけられながらも頑に番人とポルンを話さなければ言わないとするメップルを見たい所だよなぁ。
 そもそもを言えば、変身してブラックにコミューン状態でくっついているのだから、謎の光(笑)をなんでブラックはボーッとして逃れようとしないのかで乗り切れねぇ。
 そもそも論で展開するのなら、拘束されたポルンという時点で、ポルンには全てを生み出すプリズムストーンの力を得ているわけだから、あんな程度の拘束なんぞ、いい所で勝手に力が発動して破ってしまうんだろうなぁと思ってしまうし、事実そうなってしまうんだから、さらに乗り切れねぇ。

 この枠のアニメとしては、先の展開は分かってはいるけれど、それをどう見せるかがポイントであろうと思う。別に特にに寝る必要はないとは思いますが、ピンチをひっくり返すことは分かってはいても、どうひっくり返すのか、どうやってそこへ持っていくのかという部分で気にさせてくれないのはいただけないのではなかろうか。
 今回は物語的に状況が若干動きはしたものの、結局元の木阿弥で終わっているからには、おそらくは「惜しい所だったのに」というふうに思わせたかったのだと思う。そうだとするならば、ここで上手いこといけば、状況が一気にいい方に変わるぞと思うような見せ方であるべきだったように思います。
 どうせだったなら、妖精たち云々を差し込まないで、プリキュアが状況をひっくり返せるかもしれないので頑張るアクションメインであった方がそれらしくまとまったかもしれないと思うと残念な話であった。

 さて、次回は割と好評であった文化祭での劇中劇ロミオとジュリエットなのだけど、個人的にこのお話は、それほどおもしろいお話ではなかったという印象なんだよなぁ。
 10年の時を経て、その印象は変わるのか。ちょっと期待したい。


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